JP3443496B2 - 色再現装置 - Google Patents

色再現装置

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JP3443496B2
JP3443496B2 JP33697795A JP33697795A JP3443496B2 JP 3443496 B2 JP3443496 B2 JP 3443496B2 JP 33697795 A JP33697795 A JP 33697795A JP 33697795 A JP33697795 A JP 33697795A JP 3443496 B2 JP3443496 B2 JP 3443496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーディスプレ
イ装置などに用いられる色再現装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現状のカラーテレビジョン受像機では、
その三原色(赤,青,黄)の蛍光体のxy色度値がNT
SC方式によって定められた蛍光体(NTSC蛍光体)
のxy色度値と異なっているため、色再現特性に歪(以
下、これを色再現歪という)を生じることが知られてい
る。以下、かかる色再現歪を図5により説明する。
【0003】同図において、100はNTSC蛍光体の
色再現領域、200は現状のカラーテレビジョン受像機
の蛍光体の色再現領域であって、これら色再現領域は一
致していない。このことからして、上記の色再現歪が生
ずることになる。
【0004】即ち、いま、緑色,黄緑色,肌色,赤色,
ピンク,青色,シアンの各色を例にとると、NTSC蛍
光体の色再現領域100でのこれら色の位置が白丸で示
される位置に規定されるものであるが、現状のカラーテ
レビジョン受像機の蛍光体の色再現領域200では、黒
丸で示される位置となり、特に、緑色,肌色,赤色,ピ
ンク,シアンの各色は矢印方向に位置が変わったものと
なる。このため、各色が白丸の位置で表わされるように
形成されたNTSC方式のカラーテレビジョン信号を現
状のカラーテレビジョン受像機でカラー映像表示する
と、その表示画面での各色は黒丸で示される位置の色と
して表示されることになり、これにより、色再現歪が生
ずることになる。
【0005】かかる色再現歪をなくし、この色再現性の
向上を図るために、色相調整を行なう色復調処理技術が
開発されている。さらに、輝度信号との演算を行なって
信号変換するマトリクス処理技術も開発されている。こ
のような技術の一例としては、特開平4−88791号
公報や特開平5−168027号公報に記載のようなも
のがある。
【0006】図6は従来技術の色再現装置の一例を示す
ブロック図であって、1〜3は入力端子、4〜9は出力
端子、10は色復調回路、11はマトリクス回路、1
2,13は制御端子である。
【0007】同図において、入力端子1からは輝度信号
Yが入力され、出力端子4から出力されるとともに、マ
トリクス回路11に供給される。また、入力端子2,3
から色度信号I,Qが入力されて色復調回路10に供給
され、入力端子12からの制御信号に応じた係数で色復
調処理がなされて、色差信号R−Y,B−Yに復調され
る。これら色差信号B−Y,R−Yは夫々、出力端子
5,6から出力されるとともに、マトリクス回路11に
供給される。
【0008】マトリクス回路11では、また、入力端子
1から輝度信号Yが供給され、これら輝度信号Yと色差
信号R−Y,B−Yとが入力端子13からの制御信号に
応じた係数でマトリクス処理されて原色信号G,B,R
に変換される。これら原色信号G,B,Rは夫々、出力
端子7,8,9から出力される。
【0009】なお、これら色復調回路10,マトリクス
回路11は公知であるので、それらの説明は省略する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、こ
のように、色復調回路10により、色度信号I,Qを色
差信号B−Y,R−Yに色復調し、さらに、マトリクス
回路11において、これら色差信号B−Y,R−Yと輝
度信号Yをマトリクス処理して原色信号G,B,Rを得
るようにしている。このために、輝度信号Y,色差信号
B−Y,R−Yを組とするカラー映像信号と原色信号
G,B,Rを組とするカラー映像信号とを出力できるよ
うにしようとすると、夫々のカラー映像信号毎に専用の
出力端子が必要となり、所望の信号に応じて出力端子の
接続を切り換えなければならず、使い勝手に問題があっ
た。
【0011】また、色復調処理とマトリクス処理を別々
に行なっているため、回路規模が大きくかつ複雑な演算
や制御になってしまい、小型化やLSI化を行なう場合
に適さないという問題がある。
【0012】本発明の目的は、かかる問題を解消し、回
路規模を小さくでき、かつ簡単な演算や制御によって輝
度信号及び色信号から所望の信号を作り出すことができ
るようにした色再現装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力カラー映像信号の輝度信号に夫々所
定の係数を乗算する第1〜第3の乗算器と、該入力カラ
ー映像信号の第1の入力色信号に夫々所定の係数を乗算
する第4〜第6の乗算器と、該入力カラー映像信号の第
2の入力色信号に所定の係数を乗算する第7〜第9の乗
算器と、該第1,第4,第7の乗算器の出力信号を加算
する第1の加算器と、該第2,第5,第8の乗算器の出
力信号を加算する第2の加算器と、該第3,第6,第9
の乗算器の出力信号を加算する第3の加算器と、制御信
号が入力される入力端子と、該第1,第2の色信号から
色相を判別する第1の手段と、該第1の手段による判別
結果と該制御信号とに応じて、該第1〜第9の乗算器に
設定される該所定の係数を切り替える第2の手段とを備
え、該制御信号に応じて、該第1〜第3の加算器の出力
信号が輝度信号と2つの色差信号とからなる第1のカラ
ー映像信号と3つの原色信号からなる第2のカラー映像
信号とに選択的に切り替えられ、かつ該該第1の手段の
判別結果に応じて、該第1,第2のカラー映像信号の色
再現歪が抑圧される該所定の係数が該第1〜第9の乗算
器に設定可能とする。
【0014】かかる構成により、入力カラー映像信号が
これとは異なる形式のカラー映像信号に変換されるので
あるが、入力端子からの制御信号と第1の手段による色
相の判別結果に応じて、第1〜第9の乗算器に設定され
る係数を切り換えることにより、第1〜第3の加算器か
らは、輝度信号と2つの色差信号との組合せや3つの原
色信号の組合せなど、異なる種類の信号の組合せからな
る複数の異なる形式のカラー映像信号を選択的に得るこ
とが可能となり、かつ夫々のカラー映像信号がいろ再現
歪を抑圧されたものとなり、いずれの形式のカラー映像
信号でも、色再現性が向上して、同じ出力端子を共用可
能となる。
【0015】本発明は、また、上記第1の手段が、該第
1の入力色信号に所定の係数を乗算する第10の乗算器
と、該第2の色信号に所定の係数を乗算する第11の乗
算器と、該第10,第11の乗算器の出力信号の大小を
比較して上記色相を判別する大小判別手段とから構成さ
れている。 さらに、第10,11の乗算器の所定の係数
を、上記第1〜第3の加算器から出力される第1,第2
のカラー映像信号で映像表示するテレビジョン受像機の
機種に応じて、切り替える構成とする。
【0016】かかる構成により、大小判別手段でそのと
きそのときの色相判別も行なわれ、この判定結果に応じ
て第1〜第9の乗算器に設定される係数が修正されるこ
とにより、上記信号変換に伴う色再現歪が抑圧可能とな
って、色再現性が向上する。また、テレビジョン受像機
の機種に応じて第10,11の乗算器の所定の係数を切
り替えるものであるから、テレビジョン受像機の機種に
よって生ずる色再現歪も軽減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0018】図1は本発明による色再現装置の基本構成
を示すブロック図であって、15は制御端子、16〜2
4は乗算器、25〜27は加算器、28〜30は出力端
子であり、図6に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
【0019】図1において、入力端子1から入力される
輝度信号Yは乗算器16〜18に供給され、夫々でこの
輝度信号Yに制御端子15からの制御信号に応じた係数
1,a2,a3が乗算され、これによって得られる輝度
信号a1Y,a2Y,a3Yが夫々加算器25〜27に供
給される。
【0020】また、入力端子2から入力される色度信号
Iは乗算器19〜21に供給され、夫々で制御端子15
からの制御信号に応じた係数a4,a5,a6が乗算さ
れ、これによって得られる色度信号a4I,a5I,a6
Iが夫々加算器25〜27に供給される。
【0021】また、入力端子3から入力された色度信号
Qは乗算器22〜24に供給され、夫々で制御端子15
からの制御信号に応じた係数a7,a8,a9が乗算さ
れ、これによって得られる色度信号a7Q,a8Q,a9
Qが夫々加算器25〜27に供給される。
【0022】そこで、加算器25,26,27から夫々
1Y+a4I+a7Q,a2Y+a5I+a8Q,a3Y+
6I+a9Qが得られ、夫々出力端子28,29,30
から出力される。
【0023】ここで、制御端子15からの制御信号によ
り、例えば、 a1= 1 a2= 0 a3= 0 a4= 0 a5=−1.11 a6= 0.95 a7= 0 a8= 1.71 a9= 0.62 に設定されたとすると、加算器25,26,27の出力
信号は夫々 Y=Y B−Y=−1.11×I+1.71×Q R−Y= 0.95×I+0.62×Q ……(1) となり、出力端子28,29,30から夫々輝度信号
Y,色差信号B−Y,R−Yが出力される。
【0024】また、制御端子15からの制御信号によ
り、 a1= 1 a2= 1 a3= 1 a4=−0.27 a5=−1.11 a6= 0.95 a7=−0.64 a8= 1.71 a9= 0.62 に設定されたとすると、加算器25,26,27の出力
信号は夫々 G=Y−0.27×I−0.64×Q B=Y−1.11×I+1.71×Q R=Y+0.95×I+0.62×Q ……(2) となり、出力端子28,29,30から夫々原色信号
G,B,R信号が出力される。
【0025】このようにして、この色再現装置では、制
御端子15からの制御信号に応じて乗算器16〜24の
係数a1〜a9を切り替えることにより、出力端子17,
18,19から輝度信号Yと色差信号B−Y,R−Yと
を組とするカラー映像信号と原色信号G,B,Rを組と
するカラー映像信号とが選択的に得られることになり、
出力端子の個数は、図6に示した従来例よりも半減す
る。
【0026】また、簡単な回路構成の乗算器と加算器と
で構成することができてこれらは一体にLSI化するこ
とができ、回路規模を小さくすることができるし、その
演算処理も、乗算と加算という簡単な処理ですむことに
なるため、処理制御も簡単なものとなる。
【0027】ところで、上記式(1),(2)に示す変
換式はNTSC方式で定められたものであり、出力端子
17,18,19からの出力信号により現状のテレビジ
ョン受像機で画像表示をした場合、図5で説明したよう
に、色再現歪が生ずる。
【0028】しかし、この色再現装置では、乗算器16
〜24に設定される係数a1〜a9を上記式(1),
(2)で示される値よりも適宜異ならせることにより、
色再現歪を軽減することができる。
【0029】また、テレビジョン受像機としては、例え
ば、その機種毎に図5に示した色再現領域200が若干
異なり、このため、上記のように各乗算器16〜24の
係数a1〜a9の値を設定しても、テレビジョン受像機の
1機種については色再現歪を軽減できたとしても、機種
が異なると、色相歪が生ずることになる。
【0030】これを防止するために、図1において、制
御端子15からの制御信号にテレビジョン受像機の機種
に応じた情報も含ませ、この情報に応じても、乗算器1
6〜24の係数a1〜a9を切り換えるようにすればよ
い。この場合、勿論、各乗算器16〜24に夫々の係数
が設けられていて、制御信号と上記情報に応じてそのう
ちの1つを選択設定するようにしてもよいが、例えば、
輝度信号Yと色差信号B−Y,R−Yとを組とするカラ
ー映像信号を生成するときのテレビジョン受像機の機種
に応じた係数a1〜a9の組合せと、原色信号G,B,R
を組とするカラー映像信号を生成するときのテレビジョ
ン受像機の機種に応じた係数a1〜a9の組合せとを夫々
メモリに格納しておき、これらメモリから上記テレビジ
ョン受像機の機種に応じた情報に対応する係数a1〜a9
の組合せを読み出し、また、上記制御信号により、これ
らメモリのいずれか一方を選択して乗算器16〜24に
供給するようにしてもよい。
【0031】図2は本発明による色再現装置の第の実
施形態を示すブロック図であって、31,32は乗算
器、33は大小判別回路であり、図1に対応する部分に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0032】この第の実施形態は、図1に示す先の色
再現装置に比べ、より効果的に色再現歪を軽減できるよ
うにしたものである。
【0033】図2において、入力端子2からの入力色度
信号Iは乗算器31に供給され、予め設定された係数b
1が乗算されて色度信号b1Iが得られる。また、入力端
子3からの入力色度信号Qは乗算器32に供給され、予
め設定された所定の係数b2が乗算されて色度信号b2
が得られる。これら色度信号b1I,b2Qは大小判別回
路33に供給される。この大小判別回路33では、これ
ら色度信号b1I,b2Qの大小が比較されてそのときの
色相の判別が行なわれ、この判別結果と制御端子15か
らの制御信号とに応じた係数a1〜a9が乗算器16〜2
4に設定される。そして、上記第1の実施形態と同様、
出力端子17,18,19から夫々合成信号a1Y+a4
I+a7Q,a2Y+a5I+a8Q,a3Y+a6I+a9
Qが出力される。
【0034】この第の実施形態では、大小判別回路3
3において、制御端子15から入力される制御信号に応
じて乗算器16〜24の係数a1〜a9が切り替えられ、
上記式(1),(2)で表わされる色差信号B−Y,R
−Yや原色信号G,B,Rが選択的に得られるようにす
るものであるが、さらに、これら係数a1〜a9を上記色
相判別結果に応じて変化させ、出力端子28,29,3
0からの出力信号によって表示されるカラー映像の各色
が図5に示した白丸の位置で表示されるようにして、色
再現歪を軽減させるするものである。
【0035】即ち、先にも説明したように、乗算器16
〜24の係数a1〜a9を上記(1),(2)に示した値
に設定すると、表示されるカラー映像の各色が図5に示
した黒丸の位置で表示されて色再現歪が生ずる。そこ
で、大小判別回路33では、乗算器31,32からの色
度信号b1I,b2Qを比較することにより、そのときの
色相を判別する。この判別される色相は図5での白丸の
位置の色相を表わしている。そして、大小判別回路33
は、この色相判別結果に応じて、そのときの出力端子2
8,29,30の出力信号が表わすべき色が図5での矢
印とは逆方向の位置であって、テレビジョン受像機の蛍
光体で表示されたときに白丸の位置に変位されるような
位置となるように、乗算器16〜24の係数a1〜a9
設定するのである。
【0036】このように、検出される色相毎に出力端子
28〜30に得られるカラー映像信号が補正されるの
で、テレビジョン受像機の蛍光体で表示されたときに
は、全ての色相が図5での白丸で示される位置で表示さ
れることになり、色再現歪が大幅に軽減されることにな
る。
【0037】以上のように、この第の実施形態では、
同じ出力端子17,18,19から異なる信号成分の組
み合わせからなるカラー映像信号が選択的に得られるな
ど、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる上に、
色再現性がより向上する。
【0038】図3は図2における大小判別回路33の一
具体例を示す図であって、34は比較器、35,36は
メモリ、37は切換器である。
【0039】同図(a)において、メモリ35,36は
夫々乗算器16〜24(図3)に設定する係数a1〜a9
の組合せを複数格納したものであって、メモリ35は輝
度信号Yと色差信号B−Y,R−Yとからなるカラー映
像信号を生成するときに使用し(以下、これを色差信号
用メモリ35という)、メモリ36は原色信号G,B,
Rとからなるカラー映像信号を生成するときに使用する
(以下、これを原色信号用メモリ36という)ものであ
る。
【0040】乗算器31,32(図2)の出力信号b1
I,b2Qは比較器34で比較され、そのときの色相が
判別されてこの色相に応じた信号Aが出力される。この
信号Aは夫々のメモリ35,36に供給され、これらメ
モリ35,36から夫々この信号Aに応じた係数a1
9,a1’〜a9’の組合せが読み出されて出力され
る。
【0041】制御端子15からの制御信号は、切換器3
7を制御することにより、これらメモリ35,36のい
ずれか一方の出力を選択する。即ち、切換器37は、輝
度信号Yと色差信号B−Y,R−Yとからなるカラー映
像信号を生成するときには、色差信号用メモリ35から
出力される係数a1〜a9を選択し、原色信号G,B,R
とからなるカラー映像信号を生成するときには、原色信
号用メモリ36から出力される係数a1’〜a9’を選択
し、夫々図2に示した乗算器16〜24に供給するよう
に、制御信号によって制御される。なお、切換器37は
メモリ35,36の係数毎に設けられているのである
が、ここでは、便宜上色差信号用メモリ35から出力さ
れる係数a1 と原色信号用メモリ36から出力される係
数a1’とのいずれか一方を選択する切換器37のみを
図示している。
【0042】色差信号用メモリ35には、図3(b)に
示すように、係数a1〜a9の組合せがn組格納されてお
り、ここで、i番目(但し、i=1,2,3,……,
n)の係数a1〜a9の組合せを(a1i〜a9i)とする。
同様に、原色信号用メモリ36には、図3(c)に示す
ように、係数a1’〜a9’の組合せがn組格納されてお
り、ここで、j番目(但し、j=1,2,3,……,
n)の係数a1’〜a9’の組合せを(a1j’〜a9j’)
とする。
【0043】比較器34の出力信号Aに対し、メモリ3
5,36からは同じ番目で格納されている係数の組合せ
1k〜a9k,a1k’〜a9k’が読み出される(但し、k
=1,2,3,……,n)。つまり、比較器34の出力
信号Aはメモリ35,36のアドレス信号として作用
し、メモリ35,36の同一アドレスに同じ色相に対す
る係数の組合せが格納されている。勿論これに限ること
はないが、同じ色相に対する係数の組合せの格納アドレ
スが色差信号用メモリ35と原色信号用メモリ36とで
異なる場合には、当然色差信号用メモリ35側と原色信
号用メモリ36側との少なくともいずれか一方で、信号
Aの変換が行なわれる。
【0044】なお、係数の組合せ数nは比較器34で判
別される色相の個数で決まることはいうまでもない。勿
論、異なる色相でも、係数の組合せが全く同じである場
合もあるかも知れないが、判別される色相毎に係数の組
合せを設定しておいた方が便利である。また、これら係
数の組合せは、計算上あるいは実験的に求めることがで
きる。
【0045】図4は本発明による色再現装置の第の実
施形態を示すブロック図であって、38,39は乗算
器、40は制御端子であり、図2に対応する部分には同
一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0046】この第の実施形態は、図2及び図3で説
明した第の実施形態において、先に説明したテレビジ
ョン受像機の機種に応じた蛍光体の色再現領域の違いを
補償することができるようにしたものである。
【0047】同図において、乗算器38,39では、そ
れらの係数b3,b4が制御端子40からの制御信号によ
り、テレビジョン受像機の機種に応じて切り換えられ
る。
【0048】大小判別回路33は図2における大小判別
回路33と同様のものであり、制御端子15からの制御
信号と乗算器38,39の出力信号b3I,b4Qで判別
される色相に応じた係数a1〜a9が乗算器16〜24に
設定するようにするものであるが、入力カラー映像信号
をなす入力端子1,2,3からの輝度信号Y、色度信号
I,Qが同じ色相を表わしていても、使用されるテレビ
ジョン受像機の機種に応じて乗算器16〜24に設定さ
れる係数a1〜a9が異なるようにする。これにより、い
ずれの機種のテレビジョン受像機が使用されても、表示
される各色相が図5での白丸で示される位置で表示され
るようにする。
【0049】このようにして、この第の実施形態にお
いては、先に説明した実施形態が奏する効果に加え、テ
レビジョン受像機の機種の違いによって生ずる色再現歪
をも軽減することができて、より優れた色再現性が得ら
れることになる。
【0050】なお、この第の実施形態においても、大
小判別回路33を図3に示した構成とすることができ、
この場合には、夫々のメモリ35,36にテレビジョン
受像機の機種の違いをも考慮した係数の組合せを格納す
ることになるが、また、図3において、色差信号用メモ
リ35をテレビジョン受像機の機種毎に、原色信号用メ
モリ36もテレビジョン受像機の機種毎に夫々設け、制
御端子40からの制御信号により、使用するテレビジョ
ン受像機の機種に応じた色差信号用メモリ35,原色信
号用メモリ36を選択するようにしてもよい。この場合
の比較器34としては、図2での乗算器31,32の出
力信号b1I,b2Qを比較するようにしてもよい。
【0051】なお、以上の説明はディジタル処理による
ものであったが、乗算器16〜24を可変利得アンプと
して、制御信号や色相判別結果に応じてこれら可変利得
アンプの利得を変化させ、また、加算器25〜27を合
成回路とすることにより、アナログ処理とすることもで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
異なる信号成分の組み合わせのカラー映像信号に対して
出力端子の共用化が図れ、かかるカラー映像信号に応じ
た出力端子の接続の変更の手間がなくなって、使い勝手
が大幅に向上する。
【0053】また、本発明によると、係数を用いた簡単
な演算処理でもって信号の変換が可能であるため、演算
制御も簡単となり、回路規模を小さくできて小型化やL
SI化への対応も図れる。
【0054】また、本発明によると、色相の変化に応じ
て演算係数を変化させるものであるから、色再現歪を軽
減することができ、色再現性がより向上する。
【0055】また、本発明によると、使用するカラーテ
レビジョン受像機の機種にかかわらず、色再現歪を軽減
することができ、色再現性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による色再現装置の基本構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明による色再現装置の第の実施形態を示
すブロック図である。
【図3】図2における大小判別回路の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】本発明による色再現装置の第の実施形態を示
すブロック図である。
【図5】色再現歪の説明図である。
【図6】色再現装置の一従来例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 輝度信号の入力端子 2,3 色度信号の入力端子 15 制御端子 16〜24 乗算器 25〜27 加算器 28〜30 出力端子 31,32 乗算器 33 大小判別回路 34,35 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的野 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 情報映像事業部 内 (72)発明者 永田 辰雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 情報映像事業部 内 (72)発明者 長谷川 亮 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 情報映像事業部 内 (72)発明者 須藤 幸一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立画像情報システム内 (72)発明者 松川 昌章 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立画像情報システム内 (56)参考文献 特開 平5−176339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/00 - 9/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーディスプレイ装置の色再現装置に
    おいて、夫々所定の係数が設定されて、入力される輝度信号に該
    所定の係数を乗算する第1〜第3の乗算器と、 夫々所定の係数が設定されて、入力される第1の色信号
    に該所定の係数を乗算する第4〜第6の乗算器と、 夫々所定の係数が設定されて、入力される第2の色信号
    に該所定の係数を乗算する第7〜第9の乗算器と、 該第1,第4,第7の乗算器の出力信号を加算する第1
    の加算器と、 該第2,第5,第8の乗算器の出力信号を加算する第2
    の加算器と、 該第3,第6,第9の乗算器の出力信号を加算する第3
    の加算器と、制御信号が入力される入力端子と、 該第1,第2の色信号から色相を判別する第1の手段
    と、 該第1の手段による判別結果と該制御信号とに応じて、
    該第1〜第9の乗算器に設定される該所定の係数を切り
    替える第2の手段と を備え、該制御信号に応じて、該第1〜第3の加算器の出力信号
    が輝度信号と2つの色差信号とからなる第1のカラー映
    像信号と3つの原色信号からなる第2のカラー映像信号
    とに選択的に切り替えられ、かつ該該第1の手段の判別
    結果に応じて、該第1,第2のカラー映像信号の色再現
    歪が抑圧される該所定の係数が該第1〜第9の乗算器に
    設定可能とした ことを特徴とする色再現装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の手段は、 所定の係数が設定されて、前記第1の色信号に該所定の
    係数を乗算する第10の乗算器と、 所定の係数が設定されて、前記第2の色信号に該所定の
    係数を乗算する第11の乗算器と、 該第10,第11の乗算器から出力される前記第1,第
    2の色信号を比較し、色相を判別する大小判別手段と
    らなる ことを特徴とする色再現装置。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記第10,11の乗算器の前記所定の係数を、前記第
    1〜第3の加算器から出力される前記第1,第2のカラ
    ー映像信号で映像表示するテレビジョン受像機の機種に
    応じて、切り替える ことを特徴とする色再現装置。
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