JP3443060B2 - 同期捕捉装置及び同期捕捉方法 - Google Patents

同期捕捉装置及び同期捕捉方法

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JP3443060B2
JP3443060B2 JP34850299A JP34850299A JP3443060B2 JP 3443060 B2 JP3443060 B2 JP 3443060B2 JP 34850299 A JP34850299 A JP 34850299A JP 34850299 A JP34850299 A JP 34850299A JP 3443060 B2 JP3443060 B2 JP 3443060B2
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA移動体通
信における同期捕捉装置及び同期捕捉方法に関する。
【0002】
【従来の技術】第3世代移動通信方式に用いる多元接続
方式としてCDMA(Code DivisionMultiple Access)
が開発されている。このCDMAセルラシステムにおい
ては、移動局が電源をオンした時の初期同期確立作業や
移動に伴うセル切替え(ハンドオーバ)などにセルサー
チを行なう必要がある。
【0003】このセルサーチの際の同期捕捉方法とし
て、コンマフリー方式が用いられている。コンマフリー
方式とは、1フレーム内にある規則性をもって配置され
たコンマフリーと呼ばれる符号を用いて情報を拡散し、
その規則性を用いてフレーム同期及び拡散コードを同定
する方法である。以下、このコンマフリー方式の同期捕
捉方法を図10から図12のフローチャートを用いて説
明する。
【0004】CDMAにおける同期捕捉方法において
は、スロットタイミング検出、フレームタイミング
検出、拡散コード同定の3段階を有している。 スロットタイミング検出 通常、CDMAにおいては、同期用チャネルとして第1
同期チャネルと第2同期チャネルが用意されている。こ
こでは、第1同期チャネルを用いてスロットタイミング
を検出する。第1同期チャネルの信号においては、1ス
ロット内の特定の1シンボルは全基地局共通のサーチコ
ードのみで拡散されている。
【0005】このサーチコードを用いてスロットタイミ
ングを検出する。なお、サーチコードは、CDMAで用
いられている3つの拡散コードの1つであり、残りの2
つはスクランブリングコード、スプレッディングコード
と呼ばれる。
【0006】具体的には、スロットタイミングの検出
は、図10に示すような工程で行われる。ST1では、
受信データのフレーム内のある1スロット分のデータを
取り込む。ST2では、1シンボル分のデータと共通の
スプレッディングコードとの間の相関値を計算する。S
T3では、共通サーチコードの位相をずらす。ST4で
は、相関処理が1フレーム分終了したかどうかを判断す
る。1フレーム分終了していなければ、ST2に戻り相
関処理を行なう。ST4で相関処理が1フレーム分終了
していれば、ST5において、前記1フレーム分の相関
処理の相関値のピークを検出してスロットタイミングを
検出する。
【0007】フレームタイミング検出(サーチコード
グループ同定) ここでは、第2同期チャネルを用いてフレームタイミン
グの検出及びサーチコードグループの同定を行う。第2
同期チャネルにおいて、1フレーム内の全てのスロット
の先頭の1シンボルは、サーチコードで拡散されてい
る。スロット毎にかけられるサーチコードの配置は、図
9に示すように全部で32グループある。このサーチコ
ードを用いてサーチコードグループを同定し、その後、
同定された1つのサーチコードグループより、フレーム
タイミングを検出する。
【0008】具体的には、フレームタイミングの検出
は、図11に示すような工程で行われる。ST11で
は、データフレーム内のスロットタイミングに基づい
て、1フレーム分のデータを取り込む。ST13では、
各スロットの先頭の1シンボルとSylvesterベクトルと
内積演算を行い、その後、高速アダマール変換を用いて
相関値を計算する。このとき、32個の相関値結果が得
られるが、実際に用いるのは32個のうちの17個のみ
である。この相関処理をスロット1〜16に対して行な
う。したがって、ST13の相関処理をスロット16個
分繰り返し行なう(ST11〜ST13)。これらの相
関値を記憶しておく。
【0009】次いで、ST17において、サーチコード
配置表(図9参照)に従って、各グループ毎に、対応す
るサーチコードについての16スロット分の相関値を積
分する。そして、このST17の処理を積分先頭スロッ
ト1〜16個分繰り返し行ない、サーチコードグループ
32個分繰り返し行なう(ST15)。次いで、サーチ
コード配置及び積分結果の最大値からサーチコードグル
ープ及びフレーム先頭を検出する(ST20)。
【0010】スクランブリングコード同定 ここでは、で同定されたサーチコードグループから確
定された16のスクランブリングコード候補から1つの
スクランブリングコードを同定する。具体的には、スク
ランブリングコード同定は、図12に示す工程で行われ
る。ST32では、同定されたフレームタイミングに従
って、4シンボル分のデータとスクランブリングコード
の相関値を計算する。この処理を同定されたサーチコー
ドグループに属するスクランブリングコード16個分繰
り返して行なう(ST31〜ST33)。次いで、ST
34では、この相関結果のうち相関値が最大のものをス
クランブリングコードとして同定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同期捕捉方法においては、相関値を高速アダマール変換
を用いて計算する過程で、1スロットにおいて17個の
相関値が必要なところ、32個分の相関値を計算してし
まうため、余分な処理が発生してしまう。その時の演算
量は、32×log32=160(対数の底は2)とな
り、処理において必要となる処理量が非常に大きくなる
という問題がある。この処理量の増大は、処理時間だけ
でなく、ハードウェア量、さらには消費電力の増大を引
き起こす要因となる可能性が高い。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、同期捕捉の際の処理量が少ない同期捕捉装置及び
同期捕捉方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の同期捕捉装置
は、通信相手共通の第1の拡散コードを用いてスロッ
トタイミングを検出するスロットタイミング検出手段
と、フレームタイミング検出用の第2の拡散コードを用
いて行う拡散コードグループの同定及びフレームタイミ
ングの検出を、32個の入力信号に対して18個の相関
値を計算する低演算量高速アダマール変換にて行うフレ
ームタイミング検出手段と、同定された拡散コードグル
ープに属する第3の拡散コードを同定する拡散コード同
定手段と、を具備する構成を採る。
【0014】この構成によれば、通常の高速アダマール
変換を用いて相関値を計算するよりも少ない処理量で
散コードグループの同定及びフレームタイミングの検出
を行えるので、同期捕捉の際の処理量を少なくできる。
これにより、同期捕捉処理を行うハードウェア量を低減
できるので、装置の小型化や低消費電力化が図れる。ま
た、これによって使用時間の延長及びコストの削減が図
れる。
【0015】また、本発明の同期捕捉装置は、上記同期
捕捉装置において、前記フレームタイミング検出手段
は、検出されたスロットタイミングに従って取り込んだ
データと第2の拡散コードとの間で前記低演算量高速ア
ダマール変換にて相関処理を行なう相関処理手段と、所
定の第2の拡散コード配置表に従って前記相関処理手段
による相関処理の結果を積分する積分手段と、この積分
手段による積分結果から前記拡散コードグループの同定
及びフレームタイミングを決定するフレームタイミング
決定手段と、を具備する構成を採る。
【0016】この構成によれば、第2の拡散コードは1
7個あり、入力データとの相関値を低演算量高速アダマ
ール変換を用いて計算する。低演算量高速アダマール変
換により得られる相関値は18個であるので、その中か
ら所望の17個の相関値を取り出す。そして、それらを
16スロット分計算し、17×18個の相関値結果に基
づいてサーチコードグループの同定及びフレームタイミ
ングの決定が可能となる。その結果、相関回数や加算回
数を少なくできるので、必要とされるメモリ容量の削減
が可能となる。
【0017】本発明の通信端末装置は、上記同期捕捉装
置を具備する構成を採る。
【0018】この構成によれば、本発明の同期捕捉装置
を用いているので、装置の小型化や低消費電力化が図
れ、装置の使用時間の増大及びコストの削減が図れる。
【0019】本発明の無線通信システムは、上記通信端
末装置と、この通信端末装置と無線通信を行う基地局装
置と、を具備する構成を採る。
【0020】本発明の同期捕捉方法は、通信相手共通
第1の拡散コードを用いてスロットタイミングを検出
するスロットタイミング検出工程と、フレームタイミン
グ検出用の第2の拡散コードを用いて行う拡散コードグ
ループの同定及びフレームタイミングの検出を、32個
の入力信号に対して18個の相関値を計算する低演算量
高速アダマール変換にて行なうフレームタイミング検出
工程と、同定された拡散コードグループに属する第3の
拡散コードを同定する拡散コード同定工程と、を具備
し、前記フレームタイミング検出工程において、2つの
入力信号に対して加算結果と減算結果とをそれぞれ出力
する49個の計算器と、前記減算結果を加算する2個の
加算器と、を用い、前記18個の相関値のうち16個の
相関値については、16個の前記計算器からそれぞれ出
力される16個の前記加算結果に対してさらに32個の
前記計算器を用いて計算する一方、前記18個の相関値
のうち2個の相関値については、16個の前記計算器か
らそれぞれ出力される16個の前記減算結果に対してさ
らに前記2個の加算器と1個の前記計算器とを用いて計
算し、合計112回の加減算で前記18個の相関値を計
算するようにした。
【0021】この方法によれば、通常の高速アダマール
変換を用いて相関値を計算するよりも少ない処理量で
散コードグループの同定及びフレームタイミングの検出
を行えるので、同期捕捉の際の処理量を少なくできる。
これにより、同期捕捉装置を実現する場合、同期捕捉処
理を行うハードウェア量を低減できることから、装置の
小型化や低消費電力化が図れ、またこれによって使用時
間の延長及びコストの削減が図れる。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、通常の32個の
相関値を計算する高速アダマール変換を4つに分解して
18個のみの計算をする構成に組み替えて、18個分の
相関処理のみでサーチコードグループを同定することで
ある。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態に係る同期捕
捉装置を備えた無線通信システムの概略構成を示すブロ
ック図である。基地局100側において、制御部101
は、送信データの誤り訂正符号化処理や復号を行なうよ
うに、誤り訂正符号・復号部102に対して制御を行な
う。誤り訂正符号化処理された信号は、送信部103で
通常の無線送信処理がなされて、アンテナ105から送
信される。
【0027】本発明に実施の形態に係る同期捕捉装置を
備えた移動機106側においては、アンテナ107から
受信された信号は、変復調処理部108及び同期処理部
109に送られて、変調処理及び同期処理が行なわれ
る。すなわち、同期処理部109で同期捕捉及び同期保
持が行われつつ、変復調処理部108及び誤り訂正音声
コーデック部110で信号が音声化されて、マイク・ス
ピーカ部111より音声が出力される。また、音声を送
信する場合には、マイク・スピーカ部111から入力さ
れた音声が誤り訂正音声コーデック部110で音声符号
化されて、変復調処理部108で変調された後にアンテ
ナ107から送信される。
【0028】同期処理部109は、図2に示すように、
メモリ208、スロットタイミング検出手段209、フ
レームタイミング検出手段210及びスクランブリング
コード同定手段211を備えて構成されている。メモリ
208は、受信データを蓄積し、スロットタイミング検
出手段209、フレームタイミング検出手段210及び
スクランブリングコード検出手段211にデータを送
る。スロットタイミング検出手段209は、メモリ20
8から送られてきたデータを用いて、スロットタイミン
グを検出し、フレームタイミング検出手段210にスロ
ットタイミング情報を渡す。
【0029】フレームタイミング検出手段210は、メ
モリ208から送られてきたデータと、スロットタイミ
ング検出手段209から送られてきたスロットタイミン
グ情報を用いて、フレームタイミングの検出を行ない、
スクランブリングコード同定手段211にフレームタイ
ミング情報を渡す。スクランブリングコード同定手段2
11は、メモリ208から送られてきたデータと、フレ
ームタイミング検出手段210から送られてきたフレー
ムタイミング情報を用いて、スクランブリングコードの
同定を行い、図示せぬ外部の装置にフレームタイミング
情報及びスクランブリングコード情報を送る。
【0030】フレームタイミング検出手段210は、図
3のブロック図に示すように、メモリ201、204、
205と、改良FHT相関器203と、積分&最大値検
出部206と、グループ&フレーム先頭検出部207と
を備えて構成されている。メモリ201は、N(Nは正
の整数で、この図では3としている)シンボル分のデー
タを蓄積し、N個の改良FHT相関器203に渡す。改
良FHT相関器203はメモリ201に蓄積されたシン
ボルデータの相関処理を行なう。メモリ204は、改良
FHT相関器203で得られた17個×N個の相関値を
それぞれ蓄積し、サーチコード配置表を格納したメモリ
205より送られてくる情報に基づいて、積分・最大値
検出部206に相関値を送る。
【0031】積分&最大値検出部206は、メモリ20
4に蓄積された相関値をNスロット分加算し、その最大
値をグループ・フレーム先頭検出部207に送る。加算
回数は、32×16×(N−1)である。グループ&フ
レーム先頭検出部207は、積分値の最大値を用いてメ
モリ205サーチコード配置表を参照してサーチコード
グループ及びフレーム先頭を検出する。
【0032】改良FHT相関器203は図4に示す構成
を採っている。この図において、x0〜x31は入力信号を
表し、y0〜y17は出力信号(相関値結果)を表してい
る。この改良FHT相関器203は、17個のH1と1
個のH4と2個の加算器から構成されている。ここで、
図13(a)〜(d)は、それぞれ従来から用いられてい
るFHTのH1、H2、H3、H4の回路を表してい
る。この場合、図13(a)は、信号x1,x2が入力される
と、x1+x2,x1-x2を出力する装置である。改良FHT相
関器203は、FHTのH1を多数組み合わせた装置で
あり、図14に示す従来のFHT相関器を用いるよりも
少ない演算量で所望の個数の相関値を計算できるように
なっている。
【0033】次に、上記構成の同期捕捉装置における同
期捕捉方法について、図5〜図8のフローチャートを用
いて説明する。ここでは、スクランブリングコード数
(M)を16とし、対象とするスロット数(N)を3と
する。この同期捕捉方法では、スロットループ回数を低
減したこと、積分処理を行うスロット数を縮小したこ
と、及び比較処理を行なうことが特徴となっている。
【0034】まず、第1段階としてスロットタイミング
検出を行なう。具体的には、スロットタイミングの検出
は、図5に示すような工程で行われる。ST302で
は、受信データのフレーム内のある1スロット分のデー
タを取り込む。ST303では、1シンボル分のデータ
と共通のスプレッディングコードとの間の相関値を計算
する。ST304では、共通サーチコードの位相をずら
す。ST305では、相関処理が1フレーム分終了した
かどうかを判断する。1フレーム分終了していなけれ
ば、ST303に戻り相関処理を続ける。
【0035】ST302〜ST304の処理をP1(P
1は2以上の正の整数)回行なって、P1回の処理結果
を平均化する(ST301〜ST306)。そして、S
T305で相関処理が1フレーム分終了すると、ST3
07において、1フレーム分の相関処理の相関値のピー
クを検出してスロットタイミングを検出する。
【0036】次に、第2段階であるフレームタイミング
検出(サーチコードグループ同定)について説明する。
なお、スロット毎にかけられるサーチコードの配置は、
図9に示すように全部で32グループある。
【0037】具体的には、フレームタイミングの検出
は、図6に示すような工程で行われる。ST402で
は、データフレーム内のスロットタイミングに基づい
て、1フレーム分のデータを取り込む。この取り込んだ
データを、メモリ201(図3参照)に蓄積する。ST
404では、改良FHT相関器203(図3参照)を用
いて、各スロットの先頭の1シンボルとの相関処理を行
ない、18の値を計算する。この相関処理をサーチコー
ド1〜17まで行ない、さらにそれぞれのサーチコード
についてスロット1〜3に対して行なう。
【0038】したがって、ST404の相関処理をサー
チコード1〜17個分繰り返し行ない、スロット3個分
繰り返し行なう(ST403〜ST405)。ST40
2〜ST405の処理をP2(P2は2以上の正の整
数)回行ない、P2回の処理結果を平均化する(ST4
06)。これらの平均化した相関値を記憶しておく。
【0039】次に、ST409において、サーチコード
配置表(図9参照)に従って、各グループ毎に、対応す
るサーチコードについての3スロット分の相関値を積分
する。そして、ST409の処理を積分先頭スロット1
〜16個分繰り返し行ない、サーチコードグループ32
個分繰り返し行なう(ST407〜ST411)。3ス
ロット分の相関値を積分した後、ST412で、サーチ
コード配置及び積分結果の最大値からサーチコードグル
ープ及びフレーム先頭を検出する。
【0040】このサーコードグループ及びフレーム先頭
を検出する工程は、具体的には、図7に示す工程に従っ
て行われる。なお、この工程は、積分値が最大の3スロ
ット分のサーチコードの番号が、サーチコード配置表
(図9参照)において何処のグループのどのスロットに
属しているかを検出する工程である。
【0041】ST503では、サーチコード配置表に従
って、各サーチコードグループと、対応するサーチコー
ドの3スロット分の番号とを比較して番号の照合を行な
う。ST504では、3スロット分の番号が全て一致す
るかどうかを判断する。もし、3スロット分の番号が全
て一致すれば、サーチコードグループ及びフレーム先頭
が同定されたことになる(ST507)。もし、3スロ
ット分の番号が全て一致しないならば、比較するサーチ
コードの3スロット分の先頭の位置をスロット1〜16
に対してずらしてさらに比較を行なう。この処理をサー
チコードグループ1〜32に亘って行ない(ST501
〜ST506)、サーチコードグループ及びフレーム先
頭を検出する。
【0042】次に、第3段階としてスクランブリングコ
ード同定を行なう。同定されたサーチコードグループか
ら確定された16のスクランブリングコード候補から1
つのスクランブリングコードを同定する。具体的には、
スクランブリングコード同定は、図8に示す工程で行わ
れる。ST603では、同定されたフレームタイミング
に従って、4シンボル分のデータとスクランブリングコ
ードの相関値を計算する。なお、計算するシンボル数は
4シンボルに限らず他のシンボル数でも良い。この処理
を、同定されたサーチコードグループに属するスクラン
ブリングコード16個分繰り返して行なう(ST602
〜ST604)。次いで、ST605では、この相関結
果のうち相関値が最大のものをスクランブリングコード
として同定する。
【0043】このようにして、スクランブリングコード
を同定することができ、これによりセルサーチを行なう
ことができる。本実施の形態に係る同期捕捉方法によれ
ば、第2段階において、相関値を計算するのに要する加
算回数は、16Log16+16×2Log2+2×7+2Lo
g2=112である。したがって、従来のFHT相関器
を用いる場合(演算量は32×log32=160とな
る)と比べて30%加算処理量が少なくなる。これによ
り、必要とされるハードウェア量も削減されることにな
る。
【0044】すなわち、本実施の形態に係る同期捕捉方
法では、相関値計算処理量及びハードウェア量が従来法
に比べて30%以上削減され、驚異的な高速化が図れる
とともに、待ち受け時に要する消費電力も低減できる効
果があることから、ユーザに対して長時間使用できる携
帯端末装置及び無線通信環境を提供することが可能とな
る。
【0045】本発明の同期捕捉装置は、CDMA無線通
信システムにおける移動局装置のような通信端末装置に
適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同期捕捉の際に、相関値の計算量を縮小しているので、
同期捕捉のための処理量を少なくすることができ、同期
捕捉の処理時間を飛躍的に短縮することができる。ま
た、同期処理のハードウェア量を低減して回路規模を著
しく縮小することができ、装置の小型化や消費電力の低
減が図れ、使用時間の延長及びコストの削減を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置を備え
た無線通信システムを示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置の同期
処理部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置のフレ
ームタイミング検出手段の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置に搭載
されている改良FHT相関器の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置の動作
を説明するためのフロー図
【図6】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置の動作
を説明するためのフロー図
【図7】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置の動作
の一部を説明するためのフロー図
【図8】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置の動作
を説明するためのフロー図
【図9】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置の動作
を説明するためのサーチコード配置表
【図10】従来の同期捕捉装置の動作を説明するための
フロー図
【図11】従来の同期捕捉装置の動作を説明するための
フロー図
【図12】従来の同期捕捉装置の動作を説明するための
フロー図
【図13】従来から用いられているFHTのH1、H
2、H3、H4の回路図
【図14】従来のFHT相関器の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100 基地局 101 制御部 102 誤り訂正符号・復号部 103 送信部 104 受信部 105、107 アンテナ 106 移動機 108 変復調処理部 109 同期処理部 110 誤り訂正音声コーデック部 111 マイク・スピーカ部 112 制御部 201、204、205、208 メモリ 203 改良FHT相関器 206 積分&最大値検出部 207 グループ&フレーム先頭検出部 209 スロットタイミング検出手段 210 フレームタイミング検出手段 211 スクランブリングコード同定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713 H03M 7/30 H04B 7/26 H04L 7/00 G06F 17/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信相手共通の第1の拡散コードを用
    いてスロットタイミングを検出するスロットタイミング
    検出手段と、 フレームタイミング検出用の第2の拡散コードを用いて
    行う拡散コードグループの同定及びフレームタイミング
    の検出を、32個の入力信号に対して18個の相関値を
    計算する低演算量高速アダマール変換にて行うフレーム
    タイミング検出手段と、同定された拡散コードグループ に属する第3の拡散コー
    ドを同定する拡散コード同定手段と、 を具備することを特徴とする同期捕捉装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームタイミング検出手段は、2
    つの入力信号に対して加算結果と減算結果とをそれぞれ
    出力する49個の計算器と、前記減算結果を加算する2
    個の加算器と、を具備し、 前記18個の相関値のうち16個の相関値については、
    16個の前記計算器からそれぞれ出力される16個の前
    記加算結果に対してさらに32個の前記計算器を用いて
    計算する一方、 前記18個の相関値のうち2個の相関値については、1
    6個の前記計算器からそれぞれ出力される16個の前記
    減算結果に対してさらに前記2個の加算器と1個の前記
    計算器とを用いて計算し、 合計112回の加減算で前記18個の相関値を計算す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の同期捕捉装置。
  3. 【請求項3】 前記フレームタイミング検出手段は、 検出されたスロットタイミングに従って取り込んだデー
    タと第2の拡散コードとの間で前記低演算量高速アダマ
    ール変換にて相関処理を行なう相関処理手段と、 所定の第2の拡散コード配置表に従って前記相関処理手
    段による相関処理の結果を積分する積分手段と、 この積分手段による積分結果から前記拡散コードグルー
    プの同定及びフレームタイミングを決定するフレームタ
    イミング決定手段と、 を具備することを特徴とする請求項1記載の同期捕捉装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の同期捕捉装置を具備することを特徴とする通信端末装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項記載の通信端末装置と、 この通信端末装置と無線通信を行う基地局装置と、 を具備することを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 通信相手共通第1の拡散コードを用
    いてスロットタイミングを検出するスロットタイミング
    検出工程と、 フレームタイミング検出用の第2の拡散コードを用いて
    行う拡散コードグループの同定及びフレームタイミング
    の検出を、32個の入力信号に対して18個の相関値を
    計算する低演算量高速アダマール変換にて行なうフレー
    ムタイミング検出工程と、同定された拡散コードグループ に属する第3の拡散コー
    ドを同定する拡散コード同定工程と、を具備し、 前記フレームタイミング検出工程において、2つの入力
    信号に対して加算結果と減算結果とをそれぞれ出力する
    49個の計算器と、前記減算結果を加算する2個の加算
    器と、を用い、 前記18個の相関値のうち16個の相関値については、
    16個の前記計算器からそれぞれ出力される16個の前
    記加算結果に対してさらに32個の前記計算器を用いて
    計算する一方、 前記18個の相関値のうち2個の相関値については、1
    6個の前記計算器からそれぞれ出力される16個の前記
    減算結果に対してさらに前記2個の加算器と1個の前記
    計算器とを用いて計算し、 合計112回の加減算で前記18個の相関値を計算す
    る、 ことを特徴とする同期捕捉方法。
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