JP3442830B2 - 多層エマルジョン - Google Patents

多層エマルジョン

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JP3442830B2 JP24483193A JP24483193A JP3442830B2 JP 3442830 B2 JP3442830 B2 JP 3442830B2 JP 24483193 A JP24483193 A JP 24483193A JP 24483193 A JP24483193 A JP 24483193A JP 3442830 B2 JP3442830 B2 JP 3442830B2
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    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コウジ酸又はその誘導
体を配合した新規の多層エマルジョンに関し、より詳し
くは、油相/水相/油相型の多層エマルジョン(O/W
/O)において、水相中にコウジ酸及び/又はその誘導
体を配合することによってそれらの安定性を向上させ、
薬効の持続性を持たせた使用感の良好な新規の多層エマ
ルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚外用剤の代表的な剤型としては、O
/W型エマルジョンとW/O型エマルジョンが挙げら
れ、水や油分の組成比や物性はそれぞれ異なるが、とも
に界面活性剤の介在によって水相と油相が安定に乳化分
散された均一の製剤である。本出願人が長年研究を続け
てきたコウジ酸及びその誘導体は、種々の優れた特性を
持つ有用性の高い薬物として知られており、例えば、特
開昭55−157509号公報、特公昭56−1856
9号公報、特公昭58−22151号公報、特公昭58
−22152号公報、特公昭58−34446号公報、
特公昭60−7961号公報、特公昭60−9722号
公報、特公昭60−10005号公報、特開昭60−1
3725号公報、特公昭61−10447号公報、特公
昭61−60801号公報、特開昭62−5909号公
報、特公昭62−3820号公報、特公昭63−273
32号公報、特開平1−132502号公報及び特公平
5−30422号公報などに開示されている。
【0003】しかしながら、コウジ酸及びその誘導体
(以下、これらを総称して単に「コウジ酸」と呼ぶこと
がある)は、それ自体非常に安定性確保の難しい薬物と
しても知られている。とりわけ、コウジ酸を先に述べた
ようなO/W型エマルジョン又はW/O型エマルジョン
に配合して製剤化するときの処方設計はかなり高度な技
術を要することから、使用感に悪い影響を与えずしかも
過酷な流通過程に耐え得る製剤の技術開発がコウジ酸の
当面の課題であった。
【0004】コウジ酸をO/W型エマルジョンに配合し
た場合、コウジ酸は外相の水に溶解しているため、コウ
ジ酸の着色・分解の外的原因となる紫外線にさらされや
すい条件下にある。このことから、紫外線吸収剤を適宜
配合する対策が講じられてきた。かかる技術の例として
は、例えば、特開昭62−108804号公報、特開昭
64−83008号公報及び特公平4−46924号公
報などが例示できる。しかしながら、コウジ酸の着色の
原因は紫外線照射によるものばかりではなく、加熱等に
よっても引き起こされるものであることから、これらの
方法も必ずしも有効な手段とは言い難く、他の安定剤の
利用検討が試みられてきた。かかる技術を開示するもの
としては、例えば、特公昭63−24968号公報、特
公平2−27963号公報、特開平3−101609号
公報、特開平3−188011号公報及び特開平3−1
93712号公報などがあげられる。
【0005】また、一般にO/W型製剤に適した界面活
性剤としては、アニオン性界面活性剤や高めのHLBを
有するノニオン性界面活性剤などが使用される。ところ
が、アニオン性界面活性剤は、エマルジョン界面でのイ
オン濃縮によりコウジ酸の分解、着色を促進する環境を
与え、ノニオン性界面活性剤は、例えばポリオキシエチ
レン鎖中のエーテル酸素などの電子対による塩基性のた
めコウジ酸の解離を促進することから着色をも促進する
傾向にあった。
【0006】そこで、これらの欠点を克服するために、
pHを酸性側に調整したり、金属封鎖剤を添加したり、
安定化剤を添加したりするという手法が取られてきた
が、製剤の流通経路等を考慮するとまだ充分ではなく、
種々の手法を併用して総合的にコウジ酸の着色安定性の
低下を防止する対策を取らなければならないという煩雑
さがあった。
【0007】一方、W/O型エマルジョンにコウジ酸を
配合した場合、コウジ酸が内相の水に溶解しているた
め、O/W型エマルジョンに比べれば紫外線による着色
・分解は起こりにくいが、基剤成分との相互作用によっ
て経時的変化を起こしていた。そのために、例えば、特
開平2−28105号公報等に開示されているような特
定の添加物が種々使用されてきたが、O/W型製剤と同
様、これだけでは商品化後の流通経路等、如何なる条件
下においてもコウジ酸の安定性が確保される程度に充分
ではなかったほか、べたつき、油っぽさなどの使用感上
の欠点をかかえていた。
【0008】コウジ酸のO/W型製剤、W/O型製剤い
ずれの場合にせよ、従来の問題解決方法においては部分
的にはかなりの成果を上げてきたが、まだ抜本的な解決
方法には至らないのが現状である。現象的には両タイプ
の製剤ともに、依然として大なり小なり紫外線、熱及び
空気酸化によって、コウジ酸着色・分解が経時的に進行
するという問題や、そのように安定性が損なわれた結
果、薬効の持続性に支障をきたすという問題ならびに使
用感の問題があったため、これらを解決した製剤技術の
開発が待ち望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のコウジ酸及び/又はその誘導体を配合したO/W型製
剤やW/O型製剤の持つ上記の問題点、つまり、コウジ
酸又はその誘導体の着色・分解の経時的安定性、薬効の
持続性が改善された使用感の良好な新規の多層エマルジ
ョンを提供することにある
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、多層エマルジョン
の形態をO/W/O型とし、その中間相を構成する水相
中にコウジ酸及び/又はその誘導体を配合し、さらに
は、必要に応じて内油相中に安定化剤を配合することに
特徴がある
【0011】すなわち、本発明によれば、O/W/O型
の多層エマルジョン(以下、単に「多層エマルジョン」
と言うことがある)において、水相中にコウジ酸及び/
又はその誘導体を配合、あるいは、さらに内油相中に安
定化剤を配合することを特徴とするコウジ酸またはその
誘導体の着色・分解の経時的安定性、薬効の持続性を改
善した使用感の良好な新規の多層エマルジョンが提供さ
れる。
【0012】
【発明の具体的説明】以下に、本発明の多層エマルジョ
ンの一般的な製造方法について、クリームを例にとり説
明する。
【0013】<第一工程>例えば先ず、安定化剤を含む
内油相と界面活性剤、好適にはノニオン性あるいはアニ
オン性界面活性剤とを70ないし80℃に加熱し混合す
る。別に、例えば、水溶性高分子、多価アルコール及び
コウジ酸あるいはその他の水溶性薬物などを適宜含む水
相を70ないし80℃に加熱し、先に調製した油相をこ
れに徐々に加えて乳化した後、室温まで冷却してO/W
クリームを得る。なお、この際、次の第2の工程での乳
化を安定化する意味で、水相中に存在する界面活性剤濃
度を低減した方が良く、そのために例えば、アミノ酸と
ノニオン界面活性剤でゲルを形成させた後、油相に均一
に分散し、水相に分散乳化する方法で得られる、いわゆ
るODエマルジョンやアニオン性界面活性剤を用いるこ
ともできる。
【0014】<第二工程>次に、このO/Wクリームを
再び55ないし60℃に加温する。さらに、別に、予め
ノニオン性界面活性剤及び極性の低い炭化水素やシリコ
ーン油等の外油相として適した原料を含む油相を55な
いし60℃に加温し、これに先に調製した55ないし6
0℃に加温したO/Wクリームを徐々に加えて再び乳化
した後、室温まで冷却することによって目的とするO/
W/O型のクリームを得ることができる。また、クリー
ム以外の剤型についても以上のような工程に準じて製造
することができる。
【0015】本発明の多層エマルジョンは、通常、内油
相が多層エマルジョン全体の0.5ないし30重量%、
水相が同じく20ないし80重量%、外油相が同じく1
0ないし60重量%であるが、安定性及び使用感等の点
を考慮すれば、内油相が多層エマルジョン全体の5ない
し25重量%、水相が同じく25ないし75重量%、外
油相が同じく20ないし50重量%が好ましい。
【0016】本発明において使用されるコウジ酸(5−
オキシ−2−オキシメチル−γ−ピロン)としては、5
−オキシ−2−オキシメチル−γ−ピロンの純品、コウ
ジ酸生産能を有する公知の菌株を培養して得られるコウ
ジ酸を主成分とする醗酵液、該醗酵液の濃縮液、及び該
醗酵液からコウジ酸を抽出して結晶化したもの等が使用
される。
【0017】コウジ酸誘導体としては、例えば特公昭6
0−10005号公報、特公平1−45472号公報、
特公平3−74229号公報、特公昭58−22151
号公報、特公昭58−22152号公報等に開示されて
いるコウジ酸のエステル化物及びコウジ酸の2位の−C
2 OH基に糖類を結合させたコウジ酸誘導体など公知
のものを単独又は二種以上を組み合わせて用いることが
できる。その配合量は、多層エマルジョン全体の0.0
01ないし10重量%、好ましくは0.1ないし5重量
%の範囲である。
【0018】本発明で、内油相に配合する安定化剤と
は、例えば特開昭62−108804号公報、特開昭6
4−83008号公報、特開平2−10864号公報、
特開平2−200622号公報等に開示されている紫外
線吸収剤をはじめ、コウジ酸の分解又は着色抑制剤とし
て公知のものが好適に使用できる。
【0019】また、一般的に汎用されている公知の抗酸
化剤の他、ラジカルスカベンジ作用や還元作用を持つも
の、例えば、α−,β−,γ−,δ−トコフェロールな
どのトコフェロール類、Trolox(6 −ヒドロキシ−2,5,
7,8 −テトラメチルクロマン−2 −カルボン酸)、PM
C(2,2,5,7,8-ペンタメチル−6-ヒドロキシクロマ
ン)、没食子酸、没食子酸プロピル、没食子酸オクチ
ル、シキミ酸、BHA、BHT、カテキンなどのフラボ
ノイド類、オルトトリルビグアナイド、チオジプロピオ
ン酸ジラウリル、セサモール、レゾルシン、カテコー
ル、サポニン類、β−カロチンなどのラジカルスカベン
ジ作用のあるカロテノイド類、ユーカリ抽出液(油溶
性)などの脂溶性のものが好適なものとして挙げられ、
これらは単独あるいは2種以上併用して配合することが
でき、さらに、NaHSO3、ピロ亜硫酸ナトリウム、アスコ
ルビン酸、イソアスコルビン酸、ハイドロキノン、Na2S
2O4 、尿酸、チオ尿素、N−アセチル−L−システイ
ン、グルタチオン、2−アミノエチルイソチウロニウム
臭化水素酸塩、タイム抽出液、ローズマリー抽出液、ユ
ーカリ抽出液(1,3-BG抽出液)等の水溶性のものを適
宜併用することによって効果を高めることもできる。
【0020】これらの安定化剤は、通常のO/W型やW
/O型製剤に常用されるものであるが、本発明のよう
に、O/W/O型製剤の内油相に配合することで、安定
化剤の光や酸素による酸化分解を抑制でき、界面積の増
加に伴い、安定化剤の効果がより一層発揮できるものと
なる。これらの安定化剤の配合量は、通常、多層エマル
ジョン全体の0.0001ないし5.0重量%、好まし
くは、0.001ないし1.0重量%である。
【0021】水溶性高分子としては特に制限されない
が、例えば、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオ
ン化セルロースなどのセルロース誘導体、キサンタンガ
ム、アルギン酸ナトリウム、デキストラン硫酸ナトリウ
ム、ペクチン、ヒアルロン酸ナトリウム等のムコ多糖
類、マスタケ産生多糖、ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、キトサン
及びキトサン誘導体、ケフィラン及びケフェラン誘導
体、カードラン、ローカストビーンガム、グァーガム、
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などから使
用感に合わせて適宜選択し、単独あるいは2種以上を併
用して用いることができる。
【0022】このようにしてO/W/O型製剤を調製す
れば、コウジ酸を水相中に配合することが出来、コウジ
酸の着色・分解の経時的安定性を向上することができ
る。その結果、本来のコウジ酸としての特性を損なうこ
とがなく持続的な薬効が発揮される使用感の良好な製剤
が得られる。さらに、安定化剤を内油相に配合した場合
の抗酸化剤の効果が有効に発揮され、より好適な製剤を
提供することができる。また、当然のことながら、先に
示した脂溶性の安定化剤を外油相にも適宜配合すること
によって、コウジ酸の安定性を高めることもできる。
【0023】本発明の多層エマルジョンは、外用施用上
適するものであれば特に制限はなく、医薬品、医薬部外
品、化粧品のうち、例えば、パップ剤、プラスター剤、
ペースト剤、クリーム、軟膏、エアゾール剤、乳剤、乳
液、エッセンス、パック、ファンデーション、サンケア
などのエマルジョン製剤として公知の形態で幅広く使用
に供されるものである。他に、該エマルジョンを皮膚適
用に適したマイクロカプセルに応用しても良い。
【0024】本発明の多層エマルジョンを調製する場
合、通常に用いられる種々の公知の有効成分、例えば塩
化カルプロニウム、セファランチン、ビタミンE、ビタ
ミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、
ニコチン酸ベンジル、ショウキョウチンキ、トウガラシ
チンキなどの末梢血管拡張剤、カンフル、メントール、
ハッカ油などの清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザル
コニウム、ウンデシレン酸などの抗菌剤、副腎皮質ホル
モン、ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、グリチ
ルリチン、アラントインなどの消炎剤、アルブチンなど
の色白剤、胎盤抽出液、肝臓抽出物、紫根エキス、乳酸
菌培養抽出物等の動物・植物・微生物由来の各種抽出物
などをその時々の目的や物性に応じて適宜添加して使用
することができるが、先にも述べたように特に水溶性薬
物のうち不安定なものの配合に適している。
【0025】また、前述の医薬品、医薬部外品、化粧品
には、公知の有効成分に加え、油脂類などの基剤成分の
他、必要に応じて公知の保湿剤、防腐剤、紫外線散乱
剤、キレート剤、pH調整剤、香料、着色剤など種々の
添加剤を併用できる。さらに、安全性を考慮して飲食し
得る原料を適宜選択することによって、例えば、特開昭
60−137253号公報などに開示されているような
食品分野にも応用することもできる。
【0026】
【実施例】次に実施例に基づき本発明を説明するが、こ
れらは本発明を何ら限定するものではない。
【0027】以下の<実験1>及び<実験2>により、
本発明の効果を確かめた。なお、各実験においては、次
に示した共通の処方を供試試料として用いた。
【0028】 <クリーム> 実施例1 実施例2 (O/W/O) (O/W/O) A コレステロール 3.0 3.0 セトステアリルアルコール 1.5 1.5 ステアリン酸 1.0 1.0 牛脂 1.5 1.5 トリオクタン酸グリセリル 3.5 3.5 α−トコフェロール 0.04 − 没食子酸n−プロピル 0.02 − カテキン − 0.001 セサモール − 0.05 B モノステアリン酸エチレン グリコール(25E.0.) 1.70 1.70 C 精製水 適量 適量 1,3−ブチレングリコール 3.70 3.70 キサンタンガム 0.10 0.10 アルギン酸ナトリウム 0.15 0.15 コウジ酸 1.00 1.00 エデト酸二ナトリウム 0.01 0.01 クエン酸 0.10 0.10 NaOH 少量 少量 D ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシ 3.0 3.0 アルキレン)シロキサン共重合体 (HLB4.5) (HLB4.5) メチルフェニルポリシロキサン 15.0 15.0 メチルポリシクロシロキサン 12.5 12.5
【0029】 比較例1 比較例2 (O/W) (W/O) A コレステロール 3.0 3.0 セトステアリルアルコール 1.5 1.5 ステアリン酸 1.0 1.0 牛脂 1.5 1.5 トリオクタン酸グリセリル 3.5 3.5 α−トコフェロール 0.04 0.04 没食子酸n−プロピル 0.02 0.02 ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシ 3.0 4.0 アルキレン)シロキサン共重合体 (HLB14.5) (HLB4.5) B モノステアリン酸エチレン グリコール(25E.0.) 1.7 - メチルフェニルポリシロキサン 15.0 15.0 メチルポリシクロシロキサン 12.5 12.5 C 精製水 適量 適量 1,3−ブチレングリコール 3.70 3.70 キサンタンガム 0.10 0.10 アルギン酸ナトリウム 0.15 0.15 コウジ酸 1.00 1.00 エデト酸二ナトリウム 0.01 0.01 クエン酸 0.10 0.10 NaOH 少量 少量 ABを Cに加える CをABに加える
【0030】<実験1> 加速試験実験方法 先に調製したO/W/O型製剤、O/W型製剤、W/O
型製剤約100gをプラスチック製サンプル管に充填
し、アルミ箔で遮光した後、45℃インキュベーター内
に保存した。経時的な色調変化を観察するために、45
℃保存前(イニシャル)と45℃下10日後、20日
後、30日後に、L,a,b,ΔΕを色差計(ミノルタ
色彩色差計CT−210)にて測定した。測定結果を表
1に示した。結果 比較例1、2は30日後にかなり黄変したのに比べ、実
施例1、2はわずかに黄変する程度であり、表1の色差
ΔΕの値も同様の結果を示した。
【0031】 1)ΔΕは次の式により算出した。 ΔΕ=[ (L−L02 +(a−a02 +(b−b
02-1/2 ただし、L0,0 ,b0 は45℃保存前の値、L,a.
bは45℃保存後の値を示す。
【0032】<実験2> 使用試験実験方法 実施例1、2、および比較例1、2について、20名の
健常なボランティアに3週間使用してもらい、3週間後
に使用感に関するアンケートに回答してもらった。結果
を表2に示した。なお、判定は、次の基準にしたがっ
た。 判定基準:◎ 非常に良い(20名中16名以上) ○ 良い (20名中12名以上15名以下) △ やや難あり(20名中8名以上11名以下) × 悪い (20名中8名未満)結果 比較例に比べ、実施例1、2は、しっとり感と皮膚への
なじみが顕著に向上し、使用感が明らかに良くなってい
ることが解る。また、従来から指摘されているW/Oの
べたつきに対しても、多層エマルジョンにすることによ
り改善され、べたつきの少ないしっとり感の有る製剤が
得られることが明らかとなった。
【0033】
【0034】
【処方例】以下に本発明の処方例を示す。なお、処方例
中「適量」とは、全体量が100重量%になる量を意味
する。
【0035】 <処方例1> クリーム (重量%) A 1.ステアリン酸 0.9 2.ステアリン酸コレステリル 1.3 3.セトステアリルアルコール 2.0 4.オクタン酸セチル 4.4 5.サポニン 0.05 6.甘草フラボノイド 0.05 7.カテキン 0.005 B 8.モノステアリン酸ポリオキシ エチレンソルビタン(20E.0.) 0.9 C 9.精製水 適 量 10.グリセリン 5.0 11.キサンタンガム 0.1 12.コウジ酸 0.6 13.ローズマリー抽出液 0.1 14.Na2S2O4 0.07 D 15.ジメチルシロキサン・メチル (ポリオキシアルキレン)シロキサン共重合体 3.0 16.メチルポリシロキサン 12.0 17.メチルポリシクロシロキサン 15.0
【0036】 <処方例2> クリーム (重量%) A 1.ベヘニン酸 0.4 2.パラフィンワックス 0.8 3.セトステアリルアルコール 2.5 4.モノステアリン酸グリセリン 0.3 5.ワセリン 1.2 6.オクタン酸セチル 4.4 7.天然ビタミンE 0.05 8.大豆サポニン 0.01 9.甘草フラボノイド 0.05 B 10.ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(20E.0.) 0.5 11.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.0.) 1.2 C 12.精製水 適 量 13.グリセリン 5.0 14.キサンタンガム 0.1 15.コウジ酸 1.0 16.アスコルビン酸グルコシド 0.5 17.ローズマリー抽出液 0.1 18.Na2S2O4 0.07 D 19.ジメチルシロキサン・メチル (ポリオキシアルキレン)シロキサン共重合体 3.0 20.メチルポリシロキサン 12.0 21.チルポリシクロシロキサン 15.0
【0037】 <処方例3> 乳液 (重量%) A 1.マイクロクリスタリンワックス 1.0 2.コレステロール 0.5 3.セタノール 0.6 4.流動パラフィン 2.5 5.没食子酸プロピル 0.005 6.天然ビタミンE 0.05 B 7.リン酸セチルジエタノールアミン 0.5 C 8.精製水 適 量 9.グリセリン 5.0 10.カルボキシビニルポリマー 0.18 11.NaOH 微 量 12.エデト酸3ナトリウム 0.03 13.コウジ酸 3.0 D 14.モノステアリン酸グリセリン 3.0 15.流動パラフィン 10.0 16.流動イソパラフィン 5.0 17.スクワラン 5.0 18.メチルフェニルポリシロキサン 1.0
【0038】 <処方例4> パック(拭取り式) (重量%) A 1.セタノール 2.0 2.コレステロール 1.0 3.ステアリン酸コレステリル 1.5 4.トリオクタン酸グリセリル 4.4 5.d1−α−トコフェロール 0.05 B 6.ステアリン酸エチレングリコール 0.5 7.ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(20E.0.) 0.5 C 8.精製水 適 量 9.NaHSO3 0.03 10.プロピレングリコール 5.0 11.カルボキシメチルセルロース 0.3 12.ポリビニルアルコール 0.1 13.コウジ酸グルコシド 4.0 D 14.モノオレイン酸ソルビタン 3.0 15.流動パラフィン 10.0 16.精製アボカド油 15.0 17.天然ビタミンE 0.04
【0039】 <処方例5> サンスクリーンエマルジョン (重量%) A 1.オキシベンゾン 2.5 2.4−tert−ブチル−4’−メトキシ ジベンゾイルメタン 1.5 3.パラメトキシ桂皮酸オクチル 1.7 4.コレステロール 2.5 5.セタノール 1.5 6.トリオクタン酸グリセリル 4.4 7.天然ビタミンE 0.08 8.BHA 0.03 B 9.モノステアリン酸ポリオキシ エチレンソルビタン(20E.0.) 1.5 10.N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.05 C 11.精製水 適 量 12.NaHSO3 0.08 13.プロピレングリコール 5.0 14.カルボキシビニルポリマー 0.3 15.ポリビニルアルコール 0.1 16.ショ糖脂肪酸エステル 0.1 17.コウジ酸メチル 1.5 18.クエン酸 微 量 19.エデト酸3ナトリウム 0.04 20.タイム抽出液 0.10 D 21.ジメチルシロキサン・メチル (ポリオキシアルキレン)シロキサン共重合体 3.0 22.デカメチルシクロペンタシロキサン 7.5 23.トリメチルシロキシケイ酸 0.5 24.メチルポリシロキサン 10.0 25.精製アボカド油 1.0 上記の処方例1ないし8は、いずれも本発明の目的を満
足する効果を有することが確認された。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、多層エマルジョンの形
態をO/W/O型とし、その水相中にコウジ酸及び/又
はその誘導体を配合すること、さらには所望によって、
さらに内油相中に安定化剤を配合することによって、紫
外線、熱に対して安定であり、しかも空気による酸化抑
制効果が高、コウジ酸またはその誘導体の着色・分解
の経時的安定性、薬効の持続性を格段に改善することが
でき、使用感の良好な多層エマルジョンを提供すること
ができる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相/水相/油相型の多層エマルジョン
    において、水相中にコウジ酸及び/又はその誘導体を配
    合することを特徴とする多層エマルジョン。
  2. 【請求項2】 内油相中に安定化剤を配合した請求項1
    記載の多層エマルジョン。
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