JP3442339B2 - グラフィック製品作製方法および装置 - Google Patents

グラフィック製品作製方法および装置

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JP3442339B2 JP2000088834A JP2000088834A JP3442339B2 JP 3442339 B2 JP3442339 B2 JP 3442339B2 JP 2000088834 A JP2000088834 A JP 2000088834A JP 2000088834 A JP2000088834 A JP 2000088834A JP 3442339 B2 JP3442339 B2 JP 3442339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、標識や看板等のための図形や文
字等のグラフィック製品の作製方法に関し、さらにその
方法を実施する装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】間隔があいた一組の文字列
をキャリアシート上のシート材の層から切り取ってサイ
ン下地へ移す場合、不要部分及びグラフィック製品の剥
離は、これまで手間のかかる作業で、しかも通常は手作
業で行なわれてきた。例えば、文字“A”又は文字
“R”の内部に含まれる小さな不要部分を文字本体から
取り除くためには、ピンセットが使用されることが多
い。なお、本明細書中では、サイン下地とは、標識や看
板等の基板となる裏地や下地を意味するものとする。加
えて、文字本体を囲んでいる外側の最も広い不要部分
も、同様な仕方で取り除かれてきた。不要部分が取り除
かれたあと、キャリアシートからサイン下地へ文字を移
すには、グラフィック製品に転移ウェブを手作業で貼り
付け、この転移ウェブ及び該転移ウェブに貼り付いたグ
ラフィック製品をキャリアシートから剥し、さらに転移
ウェブ及びグラフィック製品をサイン下地に貼り付ける
ために適切な位置に置く必要があった。その後、転移ウ
ェブはグラフィック製品から取り除かれる。これら作業
を行うための乾燥活性接着剤を用いた転移方法と転移ウ
ェブは、米国特許第5,026,584号に開示されて
おり、該米国特許は、本発明の出願者が所有している。
【0003】標識や看板等を作製する分野には、自動的
にこれらを作製する装置及び方法があり、さらに自動的
に不要部分を取り除く装置及び方法がある。例えば、米
国特許第5,143,576号には、自動的に不要部分
を取り除くための装置と方法が開示されている。この装
置は、記憶されたデータをベクトル形式で使用して、接
着材を含有するマイクロカプセルからなる接合ウェブ
を、キャリアシート上のグラフィック製品又は不要部分
に、その不要部分又はグラフィック製品の周縁からオフ
セットされた直線路にそって貼り付ける。この装置にお
いては、加圧ツールが接合ウェブ内の接着材を含有する
マイクロカプセルを活性化させることにより、グラフィ
ック製品又は不要部分の周縁を規定する記憶データに基
づいて、接合ウェブはグラフィック製品又は不要部分に
一時的に接合される。
【0004】上記米国特許に開示された装置によって形
成される接着ボンド(登録商標)の線状の性質は、グラ
フィック製品又は不要部分の表面領域の大部分を無視す
るため、キャリアシートから剥がす際、不要部分又はグ
ラフィック製品に若干の不均衡な力が加わるのを許すこ
とになる。その結果、接合されていない領域においてグ
ラフィック製品が裂ける可能性がある。これとは対照的
に、本発明においては、接合ウェブはグラフィック製品
又は不要部分の表面領域略全体に接合されるため、接着
力がグラフィック製品又は不要部分の表面全体に分布す
ることを可能にする。さらに、本発明は、標識や看板等
を作製する分野において公知である、類似した送給機構
を有する自動印刷機器及び裁断器と互換性があり、また
その一部を補完的に構成するものである。
【0005】米国特許第4,645,555号が開示す
る熱型打ち法は、基板に付着しているシート材に、エッ
ジの鋭い文字及び/又は数字を作製し、基板からサイン
下地へ移するために用いられる。すなわち、隆起した数
字又は文字が基板に接合され、熱活性接着剤を含む接合
ウェブがサイン下地と数字又は文字の上に押し付けられ
る。シート材をその表面全体にわたって熱した際、隆起
した文字はシート材を構成する接着剤に結合され、そし
て数字が存在しない領域においては、接着剤は基板に残
る。したがって、接合ウェブと基板の表面全体にわたっ
て熱が加えられ、数字又は文字の表面を含む基板の表面
全体に接着される。この発明では、本発明と異なり、接
合ウェブをグラフィック製品のみに付着させるために選
択的加熱が用いられることはない。
【0006】米国特許第4,374,691号は、加圧
転移グラフィック図形を作製するための材料と方法を開
示している。この発明には、複合材料と、この複合材料
中に文字又は数字を作製し、その文字又は数字を複合材
料から剥して下地へ付着させるための方法が記載されて
いる。複合材料は、文字又は記号を供給するための供与
シートの層と、文字と記号を受給するための受容シート
の層を含む。この方法には、文字を作製し、この文字を
受容シートに付着するステップが含まれる。この文字
は、本発明のようにキャリアシート上のシート材にすで
に作製されているわけではない。その代わりに、受容シ
ート上の所要のグラフィック図形形成物に対して熱を加
えることによって、文字はキャリアシート上のシート材
の層に作製される。受容シートは熱によって活性化する
接着剤を含み、そして供与シートと接触している間、接
着剤は供与シートの一部を、作製されたグラフィック図
形に似た形状で、受容シートに付着させる。供与シート
は容易に分断される材料で構成されており、上記接着剤
が付着すると、グラフィック図形に対応する部分は受容
シートに接着する。グラフィック図形はそのあと供与シ
ートから剥がすことができ、サイン下地に加圧又は加熱
することで転移される。本発明と異なり、上記米国特許
には、接合ウェブを選択的に活性化させ、それを事前に
裁断されたグラフィック製品と整合し結合する方法は開
示されていない。
【0007】米国特許第5,112,423号は、整合
維持型プラスチックレタリング材料を作製し適用する方
法を開示している。この方法では、接着層とディスプレ
イ層と剥離層からなる複合材料シートが用いられる。こ
の方法では、グラフィック文字又は数字等の形状を、接
着層とディスプレイ層までは裁断するが、裁断は剥離層
までは及ばす、接着層とディスプレイ層は、数字や文字
等のグラフィック製品の所要の輪郭の内側を除いて剥離
層から剥がされる。したがって、剥離層上には、下地に
移するためのレタリングが残る。この発明では、本発明
と異なり、記号又は文字を剥離層から剥がすために接合
ウェブを選択的に活性化し付着する方法は用いられな
い。
【0008】供与シートから文字や数字又はそれらを囲
む領域を引き剥がすために接着剤を用いる上記特許に加
え、当該技術分野には、剥離層を供与シートの層に適用
することにより、供与シートの一部をキャリアシート上
に残しその他の部分は剥離することを目的とする特許が
含まれる。例えば米国特許第4,933,124号は、
シリコンからなる剥離剤のコーティングをポリマー(重
合体)フィルムに塗布するためのプロセスを開示してい
る。このプロセスは、剥離フィルムをサイン下地へ付着
する方法を含むが、選択的に活性化されるヘッドを用い
てそのようなフィルムをサイン下地の特定の領域に選択
的に自動的に付着する方法は開示されていない。
【0009】上述したように、本発明には、実施の際
に、加熱されたヘッド上を接合ウェブが通過するのを容
易にするために、摩擦を減らすコーティングと、感熱接
着剤とを有する、ラミネート加工された接合ウェブ材料
も含まれる。米国特許第5,082,822号は、プリ
ント中にシート材が加熱ヘッドの下を通過するのを容易
にするために、コーティング加工された型打ち供与エレ
メントを開示しているが、そのような材料は、本発明に
おいて開示されているような選択的に活性化される接着
ウェブに関して開示されたことはまだない。
【0010】文字又は図形からなる標識や看板等の作製
と需要は、当該分野においては増々高まりつつある。高
画質印刷と相俟って、作製されたグラフィック製品は多
くの用途を持つ。本発明によれば、グラフィック製品及
び不要部分を接合ウェブを用いてキャリアシートから剥
がすことは、もはや手間のかかる困難な作業ではなくな
る。グラフィック製品をサイン下地に移すためにピンセ
ットを使って不要部分及びグラフィック製品をキャリア
シートから剥がしたりする手作業は、自動作業によって
取って代わられる。
【0011】本発明が目的としているグラフィック製品
の種類は、標識や看板等の基板となるサイン下地に貼り
付ける文字又は図形である。これらの種類のグラフィッ
ク製品の作製には、一般に、グラフィック製品をキャリ
アシート上のシート材の層から切り取るステップと、グ
ラフィック製品をキャリアシートから剥がすステップ
と、さらにグラフィック製品をサイン下地に貼り付ける
ステップが含まれる。本発明は、このようなグラフィッ
ク製品をキャリアシートから剥がすための自動化された
方法及び装置を提供すること目的とし、また本発明は、
グラフィック製品と交錯する不要部分又はグラフィック
製品そのものを選択的に剥離する方法に関する。本発明
はまた、このような方法及び装置と共に使用するための
独特な熱活性接合ウェブに関する。
【0012】
【発明の目的】したがって、本発明の目的の一つは、グ
ラフィック製品をサイン下地に容易に移するために、接
合ウェブをシート材の何れかの部分に選択的に付着する
ことにより、文字その他のグラフィック製品又はそれに
伴なう不要部分をキャリアシートから自動的に正確に剥
がす方法と装置を提供することである。
【0013】本発明のさらなる目的は、グラフィック製
品が裂けるリスクなしに自動的に不要部分を除去し、グ
ラフィック製品を剥がすことを達成するための方法と装
置を提供することである。
【0014】本発明のさらなる目的は、すでに市販され
ている標識看板等作製装置に対して互換性があり、かつ
補完的な役割も果たすことができる、自動的に不要部分
を除去しグラフィック製品をサイン下地に転移する方法
と装置を提供することである。
【0015】
【発明の概要】本発明は、後にグラフィック製品を下地
に移すために、キャリアシートに剥離可能な状態で固定
されているシート材の層からグラフィック製品を作製す
る方法及び装置に関する。本発明においては、上記シー
ト材の一部がグラフィック製品を規定し、その一部はグ
ラフィック製品の輪郭の裁断線に沿ってシート材の残り
の部分から裁断される。より詳細には、本発明は、グラ
フィック製品又はグラフィック製品に伴なう不要部分に
相当する他の部分に接合ウェブを選択的に固定するため
の自動化された方法及び装置に関する。このとき、選択
的に固定される部分は、装置を制御するマイクロプロセ
ッサ中のデータによって規定される。
【0016】本発明の方法には、シート材との間に熱活
性接着剤を介在させて、シート材上に接合ウェブを重ね
あわせるステップが含まれる。接合ウェブは、この接合
ウェブに対向して位置するシート材の上記一部及び上記
他の部分の何れか一つの部分の周縁とその内部において
上記熱活性接着剤を活性化させ、かつ上記接合ウェブを
上記何れか一つの部分の略全体に付着させるために、上
記接合ウェブに対向して位置する上記何れか一つの部分
と実質的に見当合わせされた少なくとも一つの加熱領域
に亘って選択的に加熱される。その後、接合ウェブは、
該接合ウェブに付着する上記何れか一つの部分をキャリ
アシートから剥がすために引っ張られる。接合ウェブに
付着する上記何れか一つの部分は、グラフィック製品の
部分又は不要部分のいずれであってもよい。
【0017】この方法を具体化する装置には、グラフィ
ック製品の輪郭を規定するデータを機械読取可能なデー
タとして記憶するための記憶手段が含まれる。送給手段
は、接合ウェブの片面をシート材に隣接させた状態で、
接合ウェブと、キャリアシートに剥離可能に固定された
シート材とを装置に給送し、熱活性接着剤を活性化させ
るために加熱手段を通過させる。加熱手段は、熱活性接
着剤を活性化させるために、接合ウェブの他面に接触す
るように、送給手段に対向して固定して配置され、この
送給手段によるシート材の送給方向と直交する方向に並
べられた選択的に加熱可能な複数の加熱エレメントから
なっている。これら記憶手段、送給手段及び加熱手段の
各々が接続されている制御手段によって、複数の加熱エ
レメントは記憶データに応じて選択的に加熱される。加
熱エレメントは、シート材の上記残りの部分の一つと見
当合わせされた加熱領域において熱活性接着剤を活性化
させ、その一方で送給手段は、キャリアシート上の接合
ウェブとシート材を、加熱手段に対して送給する。この
結果、接合ウェブはシート材の一部又は他の部分に付着
される。
【0018】本発明の方法を実施するための装置の一実
施例では、記憶手段はグラフィック製品の輪郭を機械読
取可能なデータとして記憶するコンピュータメモリであ
り、このデータは制御手段にダウンロードされ、加熱手
段の加熱ヘッドに直線上に並んでいる加熱エレメントを
選択的に活性化するのに用いられる。加熱エレメント
は、送給手段によってキャリアシート上のシート材が加
熱ヘッドを通過するさいに、接合ウェブをシート材に付
着させる。異なる種類のウェブの場合は、接着防止剤を
加熱領域に適用することにより、後に残りのシート材部
分を接着剤転移ウェブによって取り除くことができる。
【0019】一実施例での送給手段は、ベルト駆動のス
プロケットとローラプラテンを備えている。スプロケッ
トの周縁からは係合ピンが延びており、この係合ピン
は、キャリアシートの長手方向に沿った両端部の各々に
近接して延びる対応のスプロケット穴に係合する。これ
らスプロケットとローラプラテンは、シート材とキャリ
アシート及びそれらと上下関係にある接合ウェブを、加
熱ヘッドの加熱エレメントに近接させつつ移動させる。
【0020】この結果、熱活性接着剤は活性化し、接合
ウェブはグラフィック製品又は不要部分をキャリアシー
トから剥がすために、実質的にグラフィック製品又は不
要部分のみに付着する。キャリアシートからはじめに取
り除かれる部分が不要部分の場合は、キャリアシート上
のシート材の残りの部分はもう一度装置を通過させら
れ、二度目の接合ウェブがキャリアシート上に残った不
要部分又はグラフィック製品に選択的に付着される。接
合ウェブの接合が完了すると、接合ウェブとそれに付着
した不要部分あるいはグラフィック製品は、キャリアシ
ートから剥がされる。グラフィック製品に付着した接合
ウェブ又は接着剤転移ウェブは、グラフィック製品をサ
イン下地に移すために用いられる。
【0021】一実施例においては、キャリアシートに付
着したシート材と接合ウェブは、装置に装着された回転
可能の別々のロールから送給手段によって提供される。
【0022】本発明の結果として、不要部分や、標識や
看板等を作製するのに使われるグラフィック製品は、自
動化された装置と方法によって、キャリアシートから剥
がすことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従ってグラフィ
ック製品を作製するために接合装置11と裁断器12を
制御する、マイクロプロセッサ制御システム10を示し
ている。裁断器12は、標識や看板又はロゴ用の文字
「AR」などのグラフィック製品13を、キャリアシー
ト17に剥離可能な状態で固定されたシート材16から
裁断する。システム10に入力されるグラフィックデー
タ14に基づき、接合装置11は、裁断されたシート材
16の指定された部分を後にキャリアシート17から剥
離するために、接合ウェブ15を該指定部分に選択的に
接合する。
【0024】システム10には、グラフィックデータ1
4をマイクロプロセッサを備えたコンピュータ19によ
って記憶し使用するために機械読取可能なデータに変換
するデジタイザ18が設けられている。機械読取可能な
データには、図2に示すグラフィック製品13の内部及
び外部の輪郭20を規定するパラメータが含まれる。輪
郭を規定するデータは、モニタ22にグラフィックイメ
ージの形式で表示される。グラフィックイメージは、キ
ーボード24などによってコンピュータ19にさらなる
情報を入力することによって変更可能である。
【0025】ここに開示された裁断プロセスと接合プロ
セスとともに、裁断の前のステップとして印刷プロセス
が含まれてもよい。さらに、グラフィックイメージを陰
影、中間調、色調の印刷を通じて変更させる拡張プログ
ラムがシステムに含まれてもよい。なお、この拡張プロ
グラムは、本出願人が所有する米国特許第5,537,
135号に詳述されている。本システムでは、作製され
るグラフィックイメージを変更するために、さまざまな
ソフトウェアプログラム等を使うことができる。
【0026】コンピュータ19の操作プログラムは、機
械読取可能なデータを翻訳し、裁断器12及び接合装置
11の操作を含むさまざまな操作を行なう。コンピュー
タ19は、機械読取可能なデータから裁断プログラム、
接合プログラム、そして場合によっては印刷プログラム
を生成する。これらのプログラムはメモリ(記憶手段)
26に記憶され、図1の制御装置(制御手段)28によ
って解読される。こうして、制御装置28は、システム
10に入力されたグラフィックデータ14に基づいて、
裁断器12と接合装置11の両方、及び必要に応じては
印刷機を操作する。裁断操作を実行するのに適した裁断
器としては、例えば、米国特許第4,467,525
号、第4,799,172号及び第4,834,276
号に開示されたものがある。なお、これら米国特許はす
べて本出願人によって所有されている。
【0027】機械読取可能なデータに基づき、裁断器1
2は、図2及び図3に示されているキャリアシート17
に剥離可能に固定されているシート材16における、グ
ラフィック製品13の輪郭20に沿って裁断する。シー
ト材16はビニールから構成され、裁断されないキャリ
アシート17は厚紙で形成されると好ましい。図3に示
すように、シート材16は、感圧接着剤38によって、
キャリアシート17に剥離可能に付着している。キャリ
アシート17は、剥離剤32でコーティングされてお
り、その結果、一時的な接合によってのみシート材16
はキャリアシート17に固定されている。シート材16
として、3M(スリーエム)コーポレーションが製造し
ているHP229スコッチカル(Scotchcal)
ビニールシートを利用できる。シート材16とキャリア
シート17によって形成される細長片は、該細長片を図
1の裁断器12と接合装置11に供給するために、該細
長片の長手方向に延びる両端部の各々に沿って延びる供
給用のスプロケット穴40を有する。
【0028】グラフィック製品13がシート材16上で
裁断されたとき、シート材16は、グラフィック製品1
3と不要部分の二つの部分に分割される。グラフィック
製品13は文字「AR」によって構成され、そして不要
部分はその残り部分である。この不要部分は、グラフィ
ック製品13の輪郭あるいは縁によって規定される内部
不要部分46と、グラフィック製品13の外側の輪郭の
外にある外部不要部分48とを含む。外部不要部分48
の外側の境界を規定し、かつ外部不要部分48をキャリ
アシート17から取り除くのを容易にするために、グラ
フィック製品13を取り囲む形で境界49を裁断しても
よい。この境界49は有用であるが、必ずしも必要では
ない。
【0029】上述したグラフィック製品13の裁断に加
えて、図2に示されているように、見当合わせ孔51も
シート材16の中に裁断される。見当合わせ孔51は、
細長片の長手方向の縁に沿ったスプロケット穴40の一
つに隣接して裁断され、グラフィック製品13が裁断器
12を通過して現われたあとに接合装置11においてグ
ラフィック製品13の開始位置を確認して適切に位置付
けるために用いられる。
【0030】グラフィック製品13をキャリアシート1
7から剥がし、かつこのグラフィック製品13を標識や
看板等の基板となる下地(以下『サイン下地』と称す
る)に移す過程で、図1に示す接合装置11は、熱活性
接着剤を用いてシート材16の裁断部分に接合ウェブ1
5(図4及び図5参照)を選択的に付着させる。一般
に、接合ウェブ15は最初に内部不要部分46に付着さ
れ、そしてこの内部不要部分46は、図4に示されてい
るように接合ウェブ15に付着した状態で、接合ウェブ
15とキャリアシート17を引きはなすことによって該
キャリアシートから取り除かれる。次に、別の接合ウェ
ブ15が外部不要部分48に付着され、この外部不要部
分48は図6に示されているように接合ウェブ15によ
ってキャリアシート17から取り除かれる。この段階
で、グラフィック製品13「AR」は、図7に示される
ように、キャリアシート17の境界内に唯一残されたも
のとなる。最後に別の接合ウェブ15がグラフィック製
品13「AR」に付着され、そしてこのグラフィック製
品13は図8に示されているように接合ウェブ15と一
緒にキャリアシート17から剥がされ、グラフィック製
品13「AR」が貼り付けられるべきサイン下地の上に
置かれる。感圧接着剤38(図3参照)は、剥離剤32
があるため、キャリアシート17上ではなくグラフィッ
ク製品13を構成するビニール材に留まり、グラフィッ
ク製品13をサイン下地に固定するために用いられる。
【0031】グラフィック製品の形が適当で、かつ内側
不要部分及び外側不要部分が充分に大きい場合は、これ
ら不要部分を取り除くというステップを省略し、はじめ
から接合ウェブ15をグラフィック製品に付着させてワ
ンステップでキャリアシート17から剥がすことも可能
である。しかしながら、通常は、最初に内部不要部分が
第一の接合ウェブ15と一緒に取り除かれ、次にグラフ
ィック製品が第二の接合ウェブ15と一緒に剥がされ
て、その結果、外部不要部分がキャリアシート17に残
るという二つのステップのプロセスが用いられることが
好ましい。
【0032】図4及び5に示されているように、熱活性
接着剤層を有する接合ウェブ15は、異なる素材の二層
から成る。第一層52は、華氏約300度の融点を有す
る、双軸方向に延びるポリエステルから形成される。こ
の層52は、摩擦抵抗を減らすための素材54でコーテ
ィングされているが、これは以下で述べられる接合装置
11内の加熱エレメントに接合ウェブ15が摺接しなが
ら通過するのを容易にするためである。素材54はシリ
コンベースの素材であってよい。接合ウェブ15の第二
層56は、第一層52に固定されており、高粘性で加熱
時に分離可能な熱活性接着剤層を形成するために、ポリ
エチレンかポリプロピレンかポリウレタンか、又は華氏
約225度の融点を有する他の類似素材から形成され
る。接合装置11において加熱されている間、第一層5
2はその性質が変化しないが、第二層56は溶けて、接
合ウェブ15を裁断されたシート材16の選択された部
分に付着させるための接着剤を形成する。あるいは、単
一の層のポリエステルが、接合ウェブ15を不要部分4
6、48又はグラフィック製品13部分に付着するため
の熱活性乾燥接着剤でコーティングされてもよく、ある
いは熱活性接着剤層は別個のステップにおいてシート材
16と接合ウェブ15の間に挿置されてもよい。
【0033】接合ウェブ15を用いて選択的接合操作を
実行するための接合装置11の実施例を図9に示し、詳
細を以下に説明する。また。接合装置11は、ハウジン
グ60を有し、接合装置11の構成部品はこのハウジン
グ60に対して取り付けられている。ハウジング60は
ヒンジ付カバー61を有し、このカバー61は、内部機
構を露出させるために該カバーを開ける際の補助とし
て、ハンドル部62を有する。ロール64とロール66
とが、キャリアシート17上の裁断されたばかりのシー
ト材16から成る細長片と、接合ウェブ15とのそれぞ
れを、接合装置11に供給するために用いられる。ま
た、ロール64及び66は、接合装置11の後部のラッ
ク68に回転可能に装着される。細長片と接合ウェブ1
5は、別個のロールから、揺動ローラ69を通って上下
に重なって接合装置11に供給され、そして図9に示さ
れているように接合装置11の前面(図9での手前側の
面)から排出される。そして、排出されたものは、例え
ば手作業による回収あるいは巻取りローラ(図示せず)
による回収等により、所定の方法で回収することができ
る。接合ウェブ15をロール66から供給する代わり
に、カバー61を開き接合ウェブ15をシート材16の
上に重なる仕方で置くことによって、接合ウェブ15を
手作業で供給することもできる。しかし、この方法の場
合でも、シート材16はロール64から供給されると好
ましい。
【0034】接合装置11は制御装置28によって自動
的に制御されるが、接合装置11はさらに、供給及び接
合操作を操作者が手動で制御できるように、図9に示さ
れているように接合装置11の外側から操作可能な制御
パネル70を有する。
【0035】図10から図14に示されているように、
接合装置11は、キャリアシート17上の裁断されたシ
ート材16の細長片及び接合ウェブ15が、接合ウェブ
15をシート材16に選択的に接合する加熱ヘッド10
1と相対的に接合装置11を通過させるための送給機構
を有する。この送給機構には、二つの駆動スプロケット
72、74が設けられ、これらのスプロケットには、図
10及び図12に明示されているように、等間隔に設置
された複数のピン76が、各スプロケットの周縁から突
出し、各スプロケットの周囲を囲んでいる。ピン76
は、シート材16とキャリアシート17によって形成さ
れる細長片の長手方向に延びる縁部の両側に沿って延び
ているスプロケット穴40の列に係合する。スプロケッ
ト穴40と駆動スプロケット72、74がどのように配
置され、またどのように協働して細長片を正確な位置に
位置決めさせるのかに関しては、米国特許第4,83
4,276号に記載されている。
【0036】図11及び図12に示されているように、
駆動スプロケット72及び74は、駆動シャフト88に
固設されている。駆動シャフト88は、接合装置11の
ハウジング60内部に回転可能に装着されており、駆動
ギア92及び94、二つの駆動プーリ96及び98、及
び歯付き駆動ベルト100を介して、図11に示されて
いるステップモータ90によって駆動される。さらに、
ローラプラテン99もまた、ハウジング60の内部に回
転可能に装着されており、プラテン99の一端にある駆
動プーリ102及び104とOリング駆動ベルト106
と、プラテン99の他端にある駆動プーリ108及び1
10とOリング駆動ベルト112とによって、駆動シャ
フト88の回転により駆動される。ギア92、94、歯
付き駆動ベルト100及びスプロケット72、74によ
って、接合ウェブ15とキャリアシート17上のシート
材16が加熱ヘッド101下のローラプラテン99上に
正確に位置される。さらに、ギア92、94、歯付き駆
動ベルト100及びスプロケット72、74は、キャリ
アシート17上のシート材16と接合ウェブ15が接合
装置を通過移動する速度を制御する。
【0037】駆動プーリ102、104、108、11
0は、ローラプラテン99の周速が所定の周速になうよ
うに適宜選択される。このプラテン99の所定の周速
は、駆動スプロケット72及び74の周速よりもわずか
に大きい速度に設定され、これによって、図10及び図
14に示す加熱ヘッド101を通過するキャリアシート
17上のシート材16と接合ウェブ15の送給を助け
る。駆動スプロケット72及び74はキャリアシート1
7上のシート材16に確実に噛合し、シート材16の速
度を制御するので、Oリング駆動ベルト106及び11
2は、シート材16が裂けるのを防ぐために幾らかの遊
びを許容する必要がある。
【0038】図13及び14に明示されているように、
一対の湾曲したシートメタルプレート114及び116
は、接合ウェブ15とキャリアシート17上のシート材
16が、逆U字型供給路中のにおいてローラプラテン9
9と、スプロケット72及び74の円筒支持面(外周
面)とのそれぞれに乗り降りするのを、スプロケット7
2及び74の軸方向でガイドする。スプロケット72及
び74の円筒支持面は所定の円筒面上にあり、この円筒
面は、該円筒面に内接する、ローラプラテン99の外周
面(シート材16とキャリアシート17によって形成さ
れる細長片と噛み合う円筒面)よりも直径がかなり大き
い。ローラプラテン99の外周面は、硬質ゴムスリーブ
によって形成されると好ましい。これにより、プラテン
99のキャリアシート17との摩擦接触抵抗が強まる。
【0039】さらに図13を参照すると、接合ウェブ1
5とシート材16とキャリアシート17が、スプロケッ
ト72及び74周囲約180度の範囲と充分な係合を保
つように、一対の押え付け枠118(一方のみ図示)
が、各スプロケットの供給開始点及び解放開始点におい
て二つの押え付けワイパー124及び126を支持して
いる。図13に示されているように、各押え付け枠11
8はピン120により、ハウジング60に、回動可能に
取り付けられており、その結果、各押え付け枠118と
ワイパー124、126は持ち上げられることによって
スプロケット72及び74から離され、そして接合ウェ
ブ15とキャリアシート17上のシート材16をスプロ
ケット72及び74とローラプラテン99に装着したり
取り外したりすることを可能にする。押え付け枠118
の軸着された端部に隣接するハウジング60の部分と、
ピン120の軸心から逸れた押え付け枠118の部分と
に、引っ張りバネ122の一端と他端とがぞれぞれ取り
付けられており、キャリアシート17上のシート材16
と接合ウェブ15上にワイパー124を降ろすのを補助
する。
【0040】図12に示されているように、接合装置1
1のハウジング60から支持される光学読み取り部12
7を、ローラプラテン99上を一時的に旋回させること
により、シート材16中に裁断されたグラフィック製品
13の見当合わせ孔51(図2)を正確に位置決めし、
そしてその整合円51を、接合装置11の操作を制御す
る対応の接合プログラムの起点と整合させることができ
る。裁断器12(図1)を案内する裁断プログラム及び
接合装置11を操作する接合プログラムは、接合ウェブ
15が裁断プログラムによって作製された不要部分4
6、48又はグラフィック製品13のいずれかに正確に
接合されるように、グラフィック製品13の輪郭を規定
するための同一のデータを用いるものとする。裁断素材
に対する裁断プログラムと接合プログラムの相関は、見
当合わせ孔51すなわちシート材16の起点から両方の
操作を開始することによってもたらされる。
【0041】こうして、シート材16と、このシート材
16の下にあるキャリアシート17は、まずスプロケッ
ト72、74上に置かれ、そして見当合わせ孔51が光
学読み取り部127の光軸中心に来るまでスプロケット
72、74が接合装置の操作者によって回転させられ
る。光学読み取り部127の一時的な位置は、ローラプ
ラテン99の中心の直上の水平面にあり、スプロケット
ピン76から離れた既知の位置にある。いったん見当合
わせ孔51が適切に位置決めされると、シート材16の
グラフィック製品13を規定する裁断パターンが、接合
ウェブ15をシート材16の選択された部分に付着させ
るプログラム化接合パターンと適切に見当合わせされて
いるという保証をもって、接合操作を開始することがで
きる。
【0042】図14には、キャリアシート17上のシー
ト材16の層と接合ウェブ15が、加熱ヘッド101に
相対的かつ隣接してローラプラテン99上を通過してい
く様子が示されている。加熱ヘッド101は、印刷操作
において用いられる、米国特許第5,537,135号
に開示され本出願人によって所有されている加熱印刷ヘ
ッドに類似している。しかし、印刷ヘッドとは異なり、
本発明における加熱ヘッド101では印刷リボン等は使
用されない。
【0043】加熱ヘッド101は、複数の加熱エレメン
トを有し、これらはヘッド101に沿ってローラプラテ
ン99の一端から他端に亘って均等に分布している。こ
の加熱エレメントは、ヘッド101と接触する線に沿っ
て畴密に集まっており、1インチあたり300エレメン
ト(300dpi)の密度が好ましい。このような加熱
ヘッド101は、例えば京都にあるキョーセラ・インダ
ストリアル・セラミックス社(Kyocera Ind
ustrial Ceramics,Inc.)によっ
て製造されている。加熱エレメントは個々に加熱され、
接合ウェブ15の熱活性接着剤層を選択的に活性化し、
これにより接合ウェブ15をシート材16の不要部分4
6、48又はグラフィック製品13部分に付着させるこ
とができる。
【0044】図14を参照すると、加熱ヘッド101
は、シャフト132(図13参照)によってハウジング
60の中で回動可能に支持されている上部支持枠130
に取り付けられている。取り付け板134は、一連の摺
動ボルト136によって上部支持枠130に接続されて
おり、これらの摺動ボルト136は取り付け板134に
固定され、かつ上部支持枠130内に摺動可能に嵌まっ
ている。これにより、取り付け板134は加熱ヘッド1
01と共に、上部支持枠130に対して垂直方向に移動
することができる。加熱ヘッド101を支持することに
加えて、装着板134は、加熱ヘッド101により発生
する熱のヒートシンクとしても機能する。摺動ボルト1
36の各々を囲み、上部支持枠130と取り付け板13
4の間に挿置されているのは、コイルバネ138であ
る。このコイルバネ138は、図10及び14に示され
ているように上部支持枠130が下げられ閉じられた位
置にラッチされている場合、取り付け板134を下方に
向けて押圧し、加熱ヘッド101を接合ウェブ15とキ
ャリアシート17上のシート材16とローラプラテン9
9に対して、ローラプラテン99の垂直方向に延びる接
触線に沿って押圧する。
【0045】シート材16とキャリアシート17からな
る細長片と接合ウェブ15とを裁断して接合装置11に
装填した後、接合操作と剥離操作に移行することができ
る。キャリアシート17上の裁断されたシート材16と
接合ウェブ15は、図14に示されているように、上下
に重なった関係で供給され、ローラプラテン99と加熱
ヘッド101の間を通過する。
【0046】グラフィック製品13を規定するグラフィ
ックデータ14(図1参照)から展開された接合プログ
ラムに基づき、加熱ヘッド101の加熱エレメントは、
シート材16中に裁断されたグラフィック製品13部分
又は不要部分46、48と実質的に見当合わせされたパ
ターンで加熱される。キーボード24(図1参照)を用
いることにより、接合ウェブ15に接合した後キャリア
シート17から取り除くために、グラフィック製品13
部分又は不要部分46、48のいずれの部分も選択可能
である。したがって、図2に示されている内部不要部分
46が除去のために選択された場合、加熱エレメント
は、加熱ヘッド101上の異なる部分にあるエレメント
が、選択された回数と所定の長さの時間に応じて、選択
的に加熱され、そのとき接合ウェブ15とシート材16
は加熱ヘッド101の下を移動する。これにより、すべ
ての又は実質的に全ての内部不要部分の位置及び形状に
関して見当合わせされた加熱領域又はパターンに従っ
て、接合ウェブ15を、シート材16の内部不要部分4
6に付着させる。
【0047】特に、加熱ヘッド101の加熱エレメント
は、不要部分46、48の全面にわたって加熱されても
よいし、該不要部分の形に合った別のパターンで加熱さ
れてもよい。節電するか又は過熱を避けるするために、
加熱ヘッド101の加熱エレメントと接合ウェブ15の
熱活性接着剤(第二層56)は、断続的かつ均等に分割
された複数の領域(例えば、各不要部分の縁部で終わ
り、各不要部分の全体を覆う、縞模様あるいは碁盤模様
のパターンの領域)で活性化されてもよい。
【0048】そこで、加熱ヘッド101に隣接してシー
ト材16と接合ウェブ15が移動すると、接合ウェブ1
5は、シート材16に裁断されたパターン部分、即ちキ
ャリアシート17から取り除くために指定された内部不
要部分46あるいはその一部の形と一致する加熱領域に
わたって加熱される。そして接合ウェブ15の下層に形
成される熱活性接着剤(第二層56)が上記のパターン
部分において活性化され、接合ウェブ15が内部不要部
分46に付着する。高密集度の加熱エレメントにより、
裁断されたシート材16の選択された部分は接合ウェブ
15に正確に接着され、その後、キャリアシート17に
固定されたまま残るグラフィック製品13及び不要部分
46、48から持ち上げられて剥離される。接合ウェブ
15の熱活性接着剤(第二層56)を活性化するのに加
えて、加熱ヘッド101は、シート材16とキャリアシ
ート17の間の感圧接着剤38を加熱し、付着した部分
をキャリアシート17から遊離させるのを助ける。
【0049】接合ウェブ15とキャリアシート17上の
シート材16が接合装置11から解放されると、接合ウ
ェブ15とそれに付着した内部不要部分46は引っ張ら
れ、キャリアシート17から剥がされる。図4は剥離の
結果を示しており、また接合ウェブ15に付着する内部
不要部分46を示している。
【0050】同様に、必要に応じて、外部不要部分48
(図2参照)は、もう一つの別の接合ウェブ(第二の接
合ウェブ)15を用いてもう一度キャリアシート17上
の裁断後シート材16を接合装置11に通過させること
によって、キャリアシート17から取り除かれる。外部
不要部分48を取り除く過程は、加熱エレメントが、外
部不要部分48と位置及び形状に関して実質的に見当合
わせされた加熱領域又はパターン部分に亘って加熱され
るという点を除けば、内部不要部分46を取り除く上記
の過程と同様である。その後に第二の接合ウェブ15と
それに付着する外部不要部分48は、図6に示されてい
るように、キャリアシート17から剥離される。
【0051】内部不要部分46と外部不要部分48が取
り除かれると、キャリアシート17上の当該枠内に残っ
ているシート材16の唯一の部分は、図7に示されてい
るようにグラフィック製品13だけである。次に、グラ
フィック製品13を、不要部分46及び48と同様に取
り除くことができる。すなわち、シート材16とキャリ
アシート17を第三の接合ウェブ15と一緒に接合装置
11を通過処理させ、加熱ヘッド101を加熱してグラ
フィック製品13に対応するパターンで接合ウェブ15
を加熱する。次にグラフィック製品13は、キャリアシ
ート17から持ち上げられ、サイン下地へ付着させるた
めに接合ウェブ15上に移される。
【0052】あるいは、内部及び外部不要部分46及び
48が取り除かれたら、グラフィック製品13は、当該
製品をキャリアシート17から剥離させるための一時的
接合を確立するために、接着剤転移ウェブを当該製品に
押し付けることによってサイン下地に移すことができ
る。この過程は米国特許第4,467,525号に記載
されている。
【0053】接合ウェブ15か接着剤転移ウェブのいず
れが使われるにせよ、シート材16をキャリアシート1
7に付着させている感圧接着剤38は、キャリアシート
17上に剥離剤32のコーティングがあるので、剥離の
間グラフィック製品13と共に留まる。感圧接着剤38
は、上記接着剤転移ウェブ又は接合ウェブ15との一時
的接合よりもサイン下地と強い接合を確立するので、こ
の感圧接着剤38はグラフィック製品13をサイン下地
に固定し、接合ウェブ15又は接着剤転移ウェブが剥離
されるのを可能にする。
【0054】外部不要部分48はグラフィック製品13
が取り除かれる前にキャリアシート17から取り除かれ
る必要がない場合もある。例えば、グラフィック製品
が、大きく単純な形状で、かつあまり複雑でない不要部
分を有する場合は、キャリアシート17上の裁断された
シート材16とその上の接合ウェブ15は、上述のよう
に接合装置11で処理されて、どの不要部分も最初に取
り除くことなくグラフィック製品のみを接合ウェブ15
に付着させることができる。グラフィック製品部分を取
り除くための指定は、図1中のキーボード24によって
行なう。制御装置28は、加熱ヘッド101の加熱エレ
メントを加熱させ、グラフィック製品と位置と形におい
て対応する加熱領域において接合ウェブ15の熱活性接
着剤(第二層56)を活性化させる。
【0055】様々な素材と接着剤の組み合わせによって
形成された接合は、接合物及び被接合物の互いに対して
その程度を強めたり、又は弱めたりする必要がある。例
えば、キャリアシート17と、シート材16中のグラフ
ィック製品13の間の一時的接合の強度は、グラフィッ
ク製品13をキャリアシート17から剥離できるよう
に、接合ウェブ15とグラフィック製品13との間に形
成される接合の強度よりも弱くする必要がある。これら
と同じ相対的な強度が、不要部分46、48をキャリア
シート17から剥離する際にも必要である。しかし、剥
離が達成されグラフィック製品13がサイン下地に付着
される時には、感圧接着剤38によって生じる接合は、
接合ウェブ15とグラフィック製品13との間に形成さ
れる接合よりも強くなければならない。すなわち、感圧
接着剤38は、グラフィック製品13と接合ウェブ15
の間の接合よりも強い接合を、剥離剤がコーティングさ
れていない下地との間に達成しなければならない。
【0056】上記の接合と剥離の方法を実行するのに有
効な接着剤と下地の組み合わせを、以下の表1に挙げ
る。
【表1】 シート材の特徴 エレメント 材質 厚さ(インチ) 接合ウェブ−下部接着層(56) ポリエチレン 0.0008 接合ウェブ−上部層(52) ポリエステル 0.0005 シート材(16) ビニール 0.002 キャリアシート(17) 紙 0.003 相対的な接着強度 エレメント 材質 接着される下地 剥離強度 (lb./in.) 接着剤(38) 感圧接着剤 HP220スコッチカル ビニールと剥離剤付キャリアシート 1.50 接着剤(38) 感圧接着剤 HP220スコッチカル ビニールとプラスチックのサイン下地 2.42 下部層(56) 感熱ポリエチレン接着剤 HP220スコッチカルビニールとポリエチレン 1.75 表1は、HP220スコッチカルビニールで構成されて
いるシート材16のグラフィック製品13部分又は不要
部分46、48が上述したように加熱ヘッド101によ
って接合ウェブ15のポリエチレン(第二層56)に付
着すると、1.75lb./in.(ポンド/インチ)
の接着強度を持つ接合を表すことを示している。この強
度は、HP220スコッチカルビニールとキャリアシー
ト17の間の約1.5lb./in.以下の一時的な接
合に打ち勝つのに非常に有効であることがわかってい
る。この1.5lb./in.の接合は、グラフィック
製品13か不要部分46、48と接合ウェブ15との
1.75lb./in.の接合がキャリアシート17か
らの剥離の間維持されることが可能な程度に弱い。他
方、剥離剤がコーティングされていないプラスチック部
材がサイン下地50(図15参照)として使われたもの
と、感圧接着剤38がコーティングされたHP220ス
コッチカルビニール部分との間の接合強度は2.42l
b./in.である。この接合はグラフィック製品13
と接合ウェブ15の間の1.75lb./in.の接合
に打ち勝つのに充分に強いので、それゆえシート材16
を接合ウェブ15から剥離することを可能にする。
【0057】本発明は、上記の実施例において説明した
が、本発明の範瀑を逸脱することなく、多くの修正及び
代案が可能である。
【0058】例えば、上述の実施例では裁断操作、接合
操作、剥離操作は、図1中の裁断器12及び接合装置1
1において別個の操作として遂行されているが、不要部
分46、48の削除を含む標識や看板の作製プロセス全
体が、図15に示されているような完全に自動化された
一体型システムによって連続的に遂行されうる。図15
に示すシステムは、裁断ステージI、第1接合ステージ
II、第2接合ステージIII、転移ステージIVの四
つのステージを持つ。裁断ステージIでは、裁断器12
が上述したようにキャリアシート17上のシート材16
中にグラフィック製品13を裁断する。しかし、キャリ
アシート17上の裁断されたシート材16は、裁断器1
2の出力から、第1接合ステージIIの第一の接合装置
11の入力へ直接移送され処理される。第1接合ステー
ジIIでは、供給スプール66aからの第一の接合ウェ
ブ15が、例えば内部不要部分46に選択的に付着させ
るために、裁断されたシート材16上に被せられる。第
一の接合装置11の出力では、第一の接合ウェブ15と
それに付着した不要部分46が、巻取りスプール140
によってシート材16の残りの部分から剥がされ、そし
てキャリアシート17と残りのシート材16は、供給ス
プロケット142によって第2接合ステージIIIの第
二の接合装置11の入力へ直接移送され処理される。第
2接合ステージIIIでは、供給スプール66bからの
第二の接合ウェブ15が、例えば外部不要部分48に選
択的に付着させるために、シート材16上に被せられ
る。第二の接合装置11の出力では、第二の接合ウェブ
15とそれに付着した不要部分48が、巻取りスプール
144によってシート材16の残りの部分から剥がさ
れ、そしてキャリアシート17と今や不要部分46及び
48が取り除かれたグラフィック製品13は、一対の供
給スプロケット146によって転移ステージIVの転移
機器の入力へ直接移送され処理される。転移ステージI
Vでは、スプール148からの転移ウェブ150がキャ
リアシート17からグラフィック製品13を持ち上げ、
そしてキャリアシート17は巻取りスプール152上に
巻取られる。一方、グラフィック製品13は転移ウェブ
150によってサイン下地50に移され、そこでプレス
154がグラフィック製品13を下地へ押し付けること
によって、看板や標識が完成する。転移ウェブ150は
スプール156上に巻取られる。
【0059】キャリアシート17及び接合ウェブ15が
上述したように第1接合ステージII及び第2接合ステ
ージIIIの出力において剥離されるとき、最も効果的
な剥離の方法は、図16に示すように接合ウェブ15を
キャリアシート17から120度の角度で引っ張ること
である。この120度の角度に加えて、接合ウェブ15
が剥離のために曲げられる点において小さな半径(アー
ル)が保たれることが望ましい。図16に示すように、
支持プレート168を、接合ウェブ15の湾曲によって
形成される内部半径に近接して用いると程良い剥離が得
られる。プレート168は、剥離プロセスのあいだ小さ
な半径が接合ウェブ15の湾曲点において保たれること
を可能にし、接合ウェブ15にかかる一定の圧力を維持
するとともに補助する。
【0060】接合装置11はまた、さらなる不要部分除
去操作に用いることができる。この操作においては、熱
活性剥離剤即ち熱活性接着防止剤を備えたキャリアウェ
ブ(接合防止ウェブ)を用い、その熱活性接着防止剤が
該キャリアウェブから裁断されたシート材16上に、不
要部分に対応して選択されたパターンで移される。例え
ば、加熱されることで剥離を可能とするシリコン又はグ
リースを有する供給ウェブが、裁断されたシート材16
とキャリアシート17上に被ぶせられ、このように被覆
された素材は、シート材16上に被ぶせられた接合ウェ
ブ15と同様な仕方で接合装置11を通過するように供
給される。この具体例では、図1中のキーボード24が
不要部分に対応するパターンを呼び出して加熱ヘッド1
01を加熱することにより、熱活性接着防止剤は、上記
供給ウェブから剥離されたシート材16上の不要部分に
のみ付着する。熱活性接着防止材を伴なったシート材1
6が接合装置11から排出されると、上記供給ウェブは
このシート材16から取り除かれ、続いて、感圧接着剤
を伴なう転移シートが、キャリアシート17からグラフ
ィック製品13と該キャリアシート17上に残ったシー
ト材16を剥がすために、シート材16のグラフィック
製品13部分に当てられる。シート材16の不要部分の
上に被せられた熱活性接着防止剤は上記転移ウェブが接
着するのを防ぎ、それにより、グラフィック製品13が
サイン下地へ移されるためにキャリアシート17から持
ち上げられるのを可能にする。
【0061】熱活性剥離剤又は接着防止剤を備えたキャ
リアウェブを外部スプールから供給する代わりに、該キ
ャリアウェブをカセット形式で供給することもできる。
このカセット形式の記述は、本出願人によって所有され
る米国特許第5,537,135号を参照することで本
発明の実施形態の説明に取り入れられるものとする。
【0062】以上のように、本発明はいくつかの実施例
によって記述されたが、これらはあくまでも例として説
明するためであって本発明を限定するものではない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明のグラフィック製
品作製方法および装置によれば、グラフィック製品をサ
イン下地に容易に移するために、接合ウェブをシート材
の何れかの部分に選択的に付着することにより、文字そ
の他のグラフィック製品又はそれに伴なう不要部分をキ
ャリアシートから自動的に正確に剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリアシート上のシート材の層にグラフィッ
ク製品を裁断し、該グラフィック製品をキャリアシート
から剥がすための、本発明を適用したシステムを示す概
略構成図である。
【図2】各縁部の長手方向に沿って設けられたスプロケ
ット穴を有するキャリアシート上に固定されたシート材
の層に裁断されたグラフィック製品を示す欠切平面図で
ある。
【図3】図2の3−3線に沿ったキャリアシート及び該
キャリアシート上のシート材を示す拡大断面図である。
【図4】図2示すグラフィック製品の不要部分を取り除
いた後の、接合ウェブとそれに付着する内部不要部分を
示す欠切平面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った接合ウェブの拡大断面
図である。
【図6】図2に示すグラフィック製品の不要部分を取り
除いた後の、別の接合ウェブとそれに付着する外部不要
部分を示す欠切平面図である。
【図7】不要部分がすべてキャリアシートから取り除か
れた後の、キャリアシート上のグラフィック製品を示す
欠切平面図である。
【図8】グラフィック製品転移プロセスに用いられるさ
らに別の接合ウェブとそれに付着するグラフィック製品
の欠切平面図である。
【図9】図1に示すシステムに用いられる接合装置の斜
視図である。
【図10】同接合装置の内部の側面立面図である。
【図11】キャリアシート上の接合ウェブとシート材を
移動させて接合装置を通過させるための給送機構を示
す、図10の接合装置の拡大断片図である。
【図12】接合装置のローラプラテンと駆動スプロケッ
トの支持構造と駆動メカニズムを示す欠切正面図であ
る。
【図13】接合装置の上部支持枠が開いた位置と閉じた
位置を示す側面立面図である。
【図14】加熱ヘッド、ローラプラテン及び駆動スプロ
ケットを拡大して示す接合装置の拡大欠切図である。
【図15】本発明を適用した裁断、接合、剥離の複合プ
ロセスを示す概略構成図である。
【図16】不要部分又はグラフィック製品が付着してい
る接合ウェブをキャリアシートから剥離するための図1
5中に示すプロセスの欠切断面図である。
【符号の説明】 10 マイクロプロセッサ制御システム 11 接合装置 12 裁断器 13 グラフィック製品 14 グラフィックデータ 15 接合ウェブ 16 シート材 17 キャリアシート 18 デジタイザ 19 コンピュータ 20 輪郭 22 モニタ 24 キーボード 26 メモリ(記憶手段) 28 制御装置(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−250996(JP,A) 特開 平7−9689(JP,A) 特開 平11−254387(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 3/06 B26D 5/00

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアシートに剥離可能に固定された
    シート材を裁断してグラフィック製品を作製する装置で
    あって、 上記シート材の上記グラフィック製品の輪郭を規定する
    データを機械読取可能なデータとして記憶する記憶手段
    と; 一面に熱活性接着剤層を設けた接合ウェブと; 該接合ウェブの上記一面を上記シート材に隣接させた状
    態で、上記キャリアシート及び上記シート材、並びに上
    記接合ウェブを、上記装置に送給する送給手段と; 上記接合ウェブの他面に接触するように、上記送給手段
    に対向して固定して配置され、上記送給手段による上記
    シート材の送給方向と直交する方向に並べられた選択的
    に加熱可能な複数の加熱エレメントを有する加熱手段
    と; 上記記憶手段、上記送給手段及び上記加熱手段を制御す
    る制御手段と; を有し、 上記シート材上の上記グラフィック製品又はそれ以外の
    部分に、上記接合ウェブを付着させるべく、上記送給手
    段が、上記キャリアシート及び上記シート材、並びに上
    記接合ウェブを加熱手段に対して送給するとき、上記制
    御手段は、上記記憶手段から読み込んだ上記データに基
    づいて上記複数の加熱エレメントを選択的に加熱し、上
    記グラフィック製品とそれ以外の部分のいずれか一方に
    見当合わせされた実質的に連続的なパターンで上記接合
    ウェブの上記熱活性接着剤層を選択的に活性化し、上記
    接合ウエブと上記キャリアシートとを引き離すことによ
    り上記グラフィック製品又はそれ以外の部分のいずれか
    一方を上記キャリアシートから剥離可能としたことを特
    徴とするグラフィック製品作製装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のグラフィック製品作製
    装置において、上記接合ウェブは、 ポリエステル材からなり、かつ第一の融点を有する第一
    層と; 上記接合ウェブが上記加熱手段に対する摺動を容易にす
    るために、上記第一層の一方の面にコーティングされた
    摩擦軽減材からなる第二層と; 上記第一層の融点よりも低い融点を有するポリエチレン
    から構成され、上記第一層の他方の面に固定された上記
    熱活性接着剤からなる第三層と; を有することを特徴とするグラフィック製品作製装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のグラフィック製品作製
    装置において、摩擦軽減材はシリコン素材からなること
    を特徴とするグラフィック製品作製装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のグラフィック製品作製
    装置において、上記送給手段は二つのスプロケットを有
    し、これらのスプロケットから複数の係合ピンが突出し
    ており、これら複数の係合ピンは、上記キャリアシート
    に剥離可能に固定された上記シート材に形成されたスプ
    ロケット穴に係合することを特徴とするグラフィック製
    品作製装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のグラフィック製品作製
    装置はさらに、上記記憶手段に接続された裁断器を有
    し、 上記裁断器は、上記グラフィック製品の上記輪郭を規定
    する上記データに応じて、上記グラフィック製品及びそ
    れ以外の部分の輪郭を規定する裁断線を生成し、さら
    に、 上記裁断器は、複数の係合ピンを備えたスプロケットか
    らなる送給手段を有し、該係合ピンが、上記キャリアシ
    ートに剥離可能に固定された上記シート材に形成された
    上記スプロケット穴に係合することを特徴とするグラフ
    ィック製品作製装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のグラフィック製品作製
    装置はさらに、上記キャリアシートに剥離可能に固定さ
    れた上記シート材を、裁断後に上記裁断器から上記加熱
    手段へ案内するために、上記裁断器と上記加熱手段の間
    に設けられたガイド手段と; 上記ガイド手段を介して、上記接合ウェブを上記シート
    材上に導く供給手段と; を有していることを特徴とするグラフィック製品作製装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のグラフィック製品作製
    装置において、さらに、 上記キャリアシートに剥離可能に固定された上記シート
    材及び上記接合ウェブの供給する供給手段と; 上記キャリアシート及び上記シート材、並びに上記接合
    ウェブをともに上記給送手段に搬送するための搬送手段
    と; を有していることを特徴とするグラフィック製品作製装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載のグラフィック製品作製
    装置において、上記給送手段はさらに、 上記加熱手段の上記加熱エレメントに隣接する上記接合
    ウェブ及び上記キャリアシート上の上記シート材を支持
    するローラ面を有し、該キャリアシートに摩擦的に接触
    し、上記加熱手段に隣接する、上記キャリアシート及び
    シート材、並びに上記接合ウェブを支持する、中心軸を
    中心に回転可能なローラプラテンと; 上記スプロケット及び上記ローラプラテンを回転させる
    ために装置に結合され、上記キャリアシート及び上記シ
    ート材、並びに上記接合ウェブを移動させて上記加熱エ
    レメント上を通過させる駆動手段と; を有していることを特徴とするグラフィック製品作製装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のグラフィック製品作製
    装置において、上記駆動手段は、上記ローラプラテン
    を、上記スプロケットよりもわずかに速い周速で、回転
    させることを特徴とするグラフィック製品作製装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のグラフィック製品作
    製装置において、さらに、上記加熱手段を、上記キャリ
    アシートに剥離可能に固定された上記シート材及び上記
    接合ウェブに、圧接し、該接合ウェブが、上記グラフィ
    ック製品となるべき部分又はそれ以外の部分に付着する
    のを補助する圧力生成手段を有することを特徴とするグ
    ラフィック製品作製装置。
  11. 【請求項11】 キャリアシート上のシート材に、該シ
    ート材上で裁断線に沿って裁断されたグラフィック製品
    となる部分を規定するステップと; 上記シート材に、接合ウェブの熱活性接着剤層を重ねあ
    わせるステップと; 上記接合ウェブに対向して位置するシート材上の上記グ
    ラフィック製品とそれ以外の部分のいずれか一方の周縁
    とその内部領域において上記熱活性接着剤を活性化さ
    せ、かつ上記接合ウェブを上記グラフィック製品とそれ
    以外の部分のいずれか一方の略全面に付着させるため
    に、上記接合ウェブに対向して位置する上記いずれか一
    方の部分と実質的に見当合わせされた少なくとも一つの
    加熱領域に亘って上記接合ウェブを選択的に加熱するス
    テップと; 上記グラフィック製品と上記それ以外の部分とを引き離
    すために、上記接合ウェブを、該接合ウェブに付着する
    上記いずれか一方の部分に相当するシート材と共に、キ
    ャリアシートから剥がすステップと; を有することを特徴とするグラフィック製品作製方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のグラフィック製品
    作製方法において、さらに、 上記接合ウェブの上記加熱領域を、上記何れか一方の部
    分の略全体に選択的に付着させるために、上記加熱する
    ステップの間に、上記接合ウェブを上記シート材に対し
    て押し付けるステップを有することを特徴とするグラフ
    ィック製品作製方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のグラフィック製品
    作製方法において、さらに、 上記グラフィック製品の輪郭を機械読取可能なデータで
    定義するステップと; この機械読取可能なデータを記憶するステップと; 上記キャリアシートから剥離するために、上記グラフィ
    ック製品と上記それ以外の部分を選択するステップと; を有し、 上記加熱するステップでは、上記加熱領域を定めるため
    に、上記機械読取可能なデータを読み取ることを特徴と
    するグラフィック製品作製方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載のグラフィック製品
    作製方法において、上記加熱するステップは、 上記加熱手段を準備するステップと; 上記キャリアシート及び上記シート材、並びに該シート
    材を覆う上記接合ウェブを、上記加熱手段に向けて移動
    させるステップと; を含むことを特徴とするグラフィック製品作製方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のグラフィック製品
    作製方法において、上記加熱手段は、個別に加熱可能な
    複数の加熱エレメントを有する加熱ヘッドを有すること
    を特徴とするグラフィック製品作製方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のグラフィック製品
    作製方法において、さらに、 上記グラフィック製品の上記輪郭を機械読取可能なデー
    タで定義し、このデータを後に読み出すために記憶する
    ステップと; 上記加熱するステップは、上記加熱領域において、上記
    接合ウェブを加熱するために用いる上記機械読取可能な
    データに基づいて、複数の加熱エレメントを選択的に加
    熱するステップを有することを特徴とするグラフィック
    製品作製方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のグラフィック製品
    作製方法において、さらに、上記接合ウェブを上記グラ
    フィック製品又はそれ以外の部分の何れか一方に付着さ
    せるために、上記加熱するステップの間に、上記加熱ヘ
    ッドを、上記接合ウェブ及び上記キャリアシート上の上
    記シート材に対して、押し付けるステップを有すること
    を特徴とするグラフィック製品作製方法。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載のグラフィック製品
    作製方法において、上記接合ウェブの下に対向して位置
    する上記何れか一方の部分は、上記グラフィック製品と
    はならない不要部分であることを特徴とするグラフィッ
    ク製品作製方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のグラフィック製品
    作製方法において、さらに、 上記接合ウェブに対向して位置する上記何れか一方の部
    分はグラフィック製品となる部分であって、上記シート
    材上に上記接合ウェブを重ねあわせるステップと上記加
    熱するステップとを繰り返し実行するステップと; 上記接合ウェブと、該接合ウェブに付着する上記グラフ
    ィック製品を上記キャリアシートから剥すステップと; 上記グラフィック製品を上記接合ウェブに付着した状態
    でサイン下地に移すステップと; サイン下地の上に置かれたグラフィック製品となる部分
    から上記接合ウェブを剥がすステップと; を有していることを特徴とするグラフィック製品作製方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のグラフィック製品
    作製方法において、 上記シート材はビニールから構成され、 上記キャリアシートは片面に剥離剤層が設けられ、 上記ビニールからなる上記シート材は、一時的な接合を
    生じさせる感圧接着剤層によって、剥離可能に上記キャ
    リアシートの上記剥離剤層に固定されており、また、上
    記熱活性接着剤層は、上記接合ウェブと上記不要部分と
    の間に、上記一時的な接合よりも強い接合を生じさせる
    ことを特徴とするグラフィック製品作製方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のグラフィック製品
    作製方法において、上記加熱するステップはさらに、上
    記不要部分の除去を容易にするために、上記剥がすステ
    ップの前に、上記キャリアシートを加熱し、上記輪郭に
    沿って上記感圧接着剤層を遊離させるステップを含むこ
    とを特徴とするグラフィック製品作製方法。
  22. 【請求項22】 感圧接着剤によってキャリアシートに
    剥離可能に固定されたシート材に、該シート材上で裁断
    線に沿って裁断されたグラフィック製品を規定するステ
    ップと; 熱活性接着防止剤層を設けた接合防止ウェブを、上記熱
    活性接着防止剤層を上記シート材に対向させた状態で該
    シート材に重ねあわせるステップと; 上記熱活性接着防止剤層を上記グラフィック製品以外の
    部分の略全体に付着させるために、上記シート材の上記
    グラフィック製品以外の部分と実質的に見当合わせされ
    た少なくとも一つの加熱領域により上記接合防止ウェブ
    を選択的に加熱するステップと; 接着剤がコーティングされた転移ウェブを上記シート材
    に重ね合わせ、この転移ウェブを、上記グラフィック製
    品を規定し且つ上記熱活性接着防止剤層を有しない上記
    シート材の部分に付着させるステップと; 上記転移ウェブを、上記グラフィック製品と共に上記キ
    ャリアシートから剥がすステップと; 上記感圧接着剤により、上記グラフィック製品がサイン
    下地上に接着されるように、上記転移ウェブ及び上記グ
    ラフィック製品を上記サイン下地上に置くステップと; を有することを特徴とするグラフィック製品作製方法。
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