JP3442327B2 - ハイブリダイゼーション検出方法及びバイオチップ - Google Patents

ハイブリダイゼーション検出方法及びバイオチップ

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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6834Enzymatic or biochemical coupling of nucleic acids to a solid phase
    • C12Q1/6837Enzymatic or biochemical coupling of nucleic acids to a solid phase using probe arrays or probe chips

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプル生体高分
子とプローブ生体高分子とのハイブリダイゼーションを
利用してサンプル生体高分子に目的とする配列が存在す
るか否かを分析するハイブリダイゼーション検出法、及
びそれに用いられるバイオチップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、生体内の分子を同定・分画す
るために、特に目的DNAの検出、あるいは遺伝子DN
Aの有無検出などのために、既知の配列をもつ核酸や蛋
白質をプローブとしてハイブリダイズする方法が多く用
いられてきた。ハイブリダイゼーション検出の方法は、
固定したプローブDNAに蛍光物質を標識したサンプル
DNAを入れてハイブリダイズさせる。サンプルDNA
がプローブDNAに結合すると、プローブDNAと一緒
に固定され、光源からの励起光で蛍光物質を励起し、発
光する蛍光を検出することでハイブリダイゼーションを
検出していた。
【0003】図7、図8、図9は、この従来のハイブリ
ダイゼーション検出方法の原理を説明する図である。図
7に示すように、一定量のプローブDNA1aをガラス
プレート4にスポット3aとして固定化する。別種のプ
ローブDNA1b、プローブDNA1cも同様に、スポ
ット3b、スポット3cとして固定化する。このとき、
各スポット1a,1b,1cのプローブDNAを全て同
量にして固定化することはできない。
【0004】図8(a)に示すように、全てのサンプル
DNA5a,5b,5c,…を蛍光物質6で標識する。
図8(b)に示すように、プローブDNAとサンプルD
NAをハイブリダイズさせるために、スポットされたガ
ラスプレート4と蛍光標識したサンプルDNA5a,5
b,5c,…をハイブリダイゼーション溶液7に入れ、
ハイブリダイズさせる。ハイブリダイゼーション溶液7
は、ホルムアルデヒド、SSC(NaCl,trisodium
citrate)、SDS(sodium dodecyl sulfate)、ED
TA(ethylenediamidetetraacetic acid)、蒸留水な
どからなる混合液であり、混合比率は使用するDNAの
性質により異なる。
【0005】このとき図8(c)に示すように、サンプ
ルDNAとプローブDNAが相補鎖であればプローブD
NA1a,1bとサンプルDNA5a,5bのようにハ
イブリダイゼーションして二重らせん構造で結合する。
一方、両者が相補鎖DNAでなければ、プローブDNA
1cのようにサンプルDNAが結合しないでそのままで
ある。ハイブリダイゼーションの検出は、図9に示すよ
うに、励起光源としてのランプ9からの励起光でガラス
プレート4を照射して蛍光物質6を励起し、発光波長域
以外の光を光学フィルター10でカットして、各スポッ
トからの発光をCCDカメラなどの二次元光センサー8
で検出する。
【0006】この時、ハイブリダイザーションが生じた
スポット3a,3bには蛍光物質6が存在するため、ラ
ンプ9からの励起光によって蛍光物質6が励起され、発
光が検出される。一方、ハイブリダイゼーションが生じ
ていないスポット3cには蛍光物質が存在しないため、
ランプ9からの励起光照射によっても発光は生じない。
このようにして、ハイブリダイゼーションが生じたか否
かによってスポット毎に明暗が観察される。二次元光セ
ンサー8からの画像データは、コントローラ12によっ
てコンピュータ13に転送され、ディスプレイに画像表
示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プローブDNAをガラ
スプレートに固定化するとき、全てのプローブを同じ量
ずつ均等にスポットすることはできないため、プローブ
が多量に固定化されたスポットと少量に固定化されたス
ポットとではプローブDNAの量が異なる。このため、
ハイブリダイゼーションの検出ではサンプルDNAがハ
イブリダイズしたか否かは判断できるが、どの位のプロ
ーブDNAにどの程度のサンプルDNAがハイブリダイ
スしたか定量的な測定を行うことはできなかった。本発
明は、このような従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、プローブDNAとサンプルDNAがどの程度ハイブ
リダイズしたか、定量的な測定が可能な検出方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、プローブ生体高分子とサンプル生体高
分子に各々異なる蛍光物質を標識し、蛍光物質の発光波
長が異なることを利用して各スポット毎に、そのスポッ
トに存在しているプローブ生体高分子とサンプル生体高
分子を別々に検出できるようにする。また、ハイブリダ
イゼーションの検出で、プローブ生体高分子を標識して
いる蛍光物質の発光波長とサンプル生体高分子を標識し
ている蛍光物質の発光波長を分離検出することにより、
各スポット毎にプローブ生体高分子の量及びそのプロー
ブ生体高分子にハイブリダイズしたサンプル生体高分子
の量を個別に検出して定量測定することを可能とする。
【0009】すなわち、プローブ生体高分子を標識した
蛍光物質を発光させてガラスプレートのスポットに固定
化されたプローブ生体高分子の量を求め、更にサンプル
生体高分子を標識した蛍光物質を発光させてプローブ生
体高分子にハイブリダイズしたサンプル生体高分子の量
を求める。そして、その差分を前記プローブの量で規格
化した値で、基板上にスポットされたプローブ量に対し
て、サンプルがどれくらいハイブリダイズしたかを測定
する。ここで生体高分子とは、DNA、RNA、蛋白質
など、生体を構成する高分子をいう。
【0010】以上をまとめると、本発明によるハイブリ
ダイゼーション検出方法は、プローブとサンプルとのハ
イブリダイゼーションを検出するハイブリダイゼーショ
ン検出方法において、プローブの量と前記プローブに結
合したサンプルの量とを検出することを特徴とする。こ
こでいうプローブとは、基板に固定する生体高分子(例
えばDNA)を示し、サンプルとはハイブリダイズに用
いる生体高分子(例えばDNA)を示す。本発明による
ハイブリダイゼーション検出方法は、また、プローブと
サンプルとのハイブリダイゼーションを検出するハイブ
リダイゼーション検出方法において、プローブの量と前
記プローブに結合したサンプルの量との差分を前記プロ
ーブの量で規格化した値を検出することを特徴とする。
【0011】プローブの量とプローブに結合したサンプ
ルの量の検出は、ハイブリダイゼーションを行う前にプ
ローブの量を検出し、ハイブリダイゼーション終了後に
プローブに結合したサンプルの量を検出するようにして
もよいし、ハイブリダイゼーション終了後にプローブの
量とプローブに結合したサンプルの量を共に検出するよ
うにしてもよい。
【0012】プローブの量とプローブに結合したサンプ
ルの量の検出は、プローブとサンプルに各々異なる検出
用の標識を付けておき、その標識を検出することで行う
ことができる。検出されたプローブの量とプローブに結
合したサンプルの量との差分を前記プローブの量で規格
化した値はディスプレイに表示することができる。本発
明によるバイオチップは、蛍光物質で標識したプローブ
をスポットしたことを特徴とする。
【0013】基板に固定されるプローブ量は、各プロー
ブごと、各基板ごとに異なる。同じプローブが固定され
ている2個のバイオチップ1,2を用いて、異なるサン
プルA、Bについて実験を行ったときを例に挙げて説明
する。用いたサンプル及びプローブはDNAであるとす
る。バイオチップ上のあるプローブが、バイオチップ1
には10ng固定され、バイオチップ2には8ng固定
されていて、ハイブリダイズ前の蛍光強度が例えば25
6階調の100と80あったとする。サンプルA、Bを
それぞれこのバイオチップ1,2上のプローブとハイブ
リダイズしたとき、ハイブリダイズ後の蛍光強度がサン
プルAは70、サンプルBは60となったとすると、こ
のままではサンプルAの方がサンプルBよりもそのDN
A量が多いと判断される。しかし、バイオチップにもと
もと固定されていたプローブの量とそのプローブに結合
したサンプルの量との差分をプローブの量で規格化した
値を計算して、どのくらいの割合でハイブリダイズして
いるのかを考えると、サンプルA:(100−70)÷
100=0.3サンプルB:(80−60)÷80=
0.25となり、プローブとハイブリダイズしたDNA
の割合は実際にはサンプルAの方がサンプルBより少な
いといえる。このようにハイブリダイズ後の蛍光強度だ
けでサンプルのDNA量を考えるより、より精密な解析
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。ここでは、本発明の一例と
して、プローブ生体高分子及びサンプル生体高分子が共
にDNAである場合について説明するが、DNA以外の
RNAや蛋白質に対しても本発明が同様に適用可能であ
るのは勿論である。
【0015】図1〜図3は、本発明によるハイブリダイ
ゼーション検出方法の一例の原理を説明する図である。
図1に示すように、全てのプローブDNA1a,1b,
1c,…に同一の蛍光物質2を標識する。蛍光物質2と
しては、例えばイソチオシアン酸フルオレセイン(FI
TC)を使用する。プローブDNA1aをガラスプレー
ト4にスポット3aとして固定化し、別種のプローブD
NA1b、プローブDNA1c、…も同様に、スポット
3b、スポット3c、…としてガラスプレート4に固定
化する。
【0016】また、図2(a)に示すように、サンプル
DNAは全てのサンプルDNA5a,5b,5c,…を
蛍光物質6で標識する。蛍光物質6としては、例えばC
y5を使用する。ハイブリダイゼーションに当たって
は、図2(b)に示すように、プローブDNAとサンプ
ルDNAをハイブリダイズさせるために、プローブDN
A1a,1b,1c,…がスポットされたガラスプレー
ト4(図1参照)と蛍光標識したサンプルDNA5a,
5b,5c,…とをハイブリダイゼーション溶液7に入
れ、ハイブリダイズさせる。ハイブリダイゼーション溶
液7は、ホルムアルデヒド、SSC(NaCl,trisod
ium citrate)、SDS(sodium dodecylsulfate)、E
DTA(ethylenediamidetetraacetic acid)、蒸留水
などからなる混合液であり、混合比率は使用するDNA
の性質により異なる。
【0017】このとき、サンプルDNA5a,5b,5
c,…とプローブDNAが相補鎖であれば、図2(c)
に示すスポット3aのプローブDNA1aやスポット3
bのプローブDNA1bのように、サンプルDNA5
a,5b,5c,…とハイブリダイゼーションして二重
らせん構造で結合する。一方、両者が相補鎖DNAでな
ければ、図2(c)に示すスポット3cのプローブDN
A1cのように、サンプルDNAが結合しないでそのま
まである。つまり、ハイブリダイゼーションが生じたス
ポット3aや3bには、プローブDNA1a,1bを標
識している蛍光物質2と、プローブDNA1a,1bに
結合したサンプルDNA5a,5bを標識している蛍光
物質6が存在する。一方、ハイブリダイゼーションが生
じていないスポット3cには、プローブDNA1cを標
識している蛍光物質2のみが存在する。
【0018】ハイブリダイゼーションの検出は、図3に
示すように、励起光源としてのランプ9からの励起光で
サンプルを標識する蛍光物質6とプローブDNAを蛍光
物質2を励起して発光させる。励起光源のランプとして
は例えば、発光波長域が約300−約700nmである
キセノンランプを使用する。これは、FITCが励起波
長490nm、発光波長520nmであり、Cy5が励
起波長650nm、発光波長667nmであるため、両
方の蛍光物質を同時に発光させることができるからであ
る。発光の検出にあたっては、FITCの発光を読み取
るときは透過波長520nmの光学フィルター10を、
Cy5の発光を読み取るときは透過波長667nmの光
学フィルター11を用いて二次元光センサー8で読み取
る。二次元光センサー8からのデータは、コントローラ
ー12によってコンピュータ13へ転送される。二次元
光センサー8としては例えばCCDカメラを使用し、2
枚の光学フィルター10,11はステージ14の駆動に
よって矢印の方向に移動され、交換される。
【0019】コンピュータ13では、FITCの発光を
読み取ったデータ値から各スポットにおけるプローブD
NAの量を求め、Cy5の発光を読み取ったデータ値か
ら各スポットにおいてプローブDNAとハイブリダイズ
したサンプルDNAの量を求める。FITCの発光量A
iからCy5の発光量Biを引いて得られた差分をFI
TCの発光量で割った評価値Ci〔Ci=(Ai−B
i)/Ai〕を計算すれば、プローブDNA量からの相
対値でハイブリダイズしたサンプルDNA量を求めるこ
とができ、高精度な定量測定ができる。
【0020】上記評価値Ciを計算することにより、評
価値Ci〔Ci=(Ai−Bi)/Ai〕が大きいほど
プローブDNAにハイブリダイズしたサンプルDNAの
量が少ないことを意味し、反対に評価値Ciが小さいほ
どプローブDNAにハイブリダイズしたサンプルDNA
の量が多い、即ちプローブDNAと相補性があると判断
できる。ここで、評価値としてCi=(Ai−Bi)/
Aiを採用したのは、プローブDNA量からハイブリダ
イズしたサンプルDNA量を引いた方が比較を簡単に行
えるからである。つまり、どんな状態でも、基板上に固
定されたプローブDNAの方が、そのDNAにハイブリ
ダイズしたサンプルDNAの量より少ないということは
ないからである。
【0021】図4は、評価値の処理手順を示すフローチ
ャートである。ステップ11において、評価値を計算す
るスポットの番号を初期設定する。ステップ12では、
スポットiのFITCの発光量AiとCy5の発光量B
iを求める。ステップ13では、発光量の差分を発光量
Aiで割った値Ci=(Ai−Bi)/Aiを計算す
る。得られた評価値Ciはハイブリダイズしなかったプ
ローブDNA量に対応し、これからサンプルDNAとプ
ローブDNAとの相補性の程度を判断することができ
る。ステップ14では、求めた相対値Ciをコンピュー
タ13の表示部に階調として表示する。このとき、評価
値の大きい値は明るく、小さい値は暗く表示する。ま
た、ポジフィルムのようにその反対で表示してもよい。
ステップ15では、全てのスポットを処理したかチェッ
クし、全てのスポットの処理が終了してないときはステ
ップ16で次のスポットの位置を求め、ステップ12か
らの処理を繰り返す。全てのスポットの計算が終了した
ときは処理を終了する。
【0022】図5及び図6は、本発明による検出方法の
他の例の原理を説明する図である。この検出方法は、ハ
イブリダイゼーションする前にプローブDNAの量、す
なわちプローブDNAに標識したFITC等の発光量を
読み取っておき、ハイブリダイゼーション後、サンプル
DNAの量、すなわちサンプルDNAに標識したCy5
等の発光量を読み取り、評価値を求める方法である。
【0023】図5(a)に示すように、例えばFITC
のような蛍光物質で標識したプローブDNAをスポット
3a,3b,3c,…としてガラスプレート4に固定化
する。これは、先に図1にて説明したのと同様の方法で
行う。次に、ハイブリダイゼーション前に各スポット3
a,3b,3c,…のプローブDNAの量を読み取るた
め、図5(b)に示すように、ランプ9からの励起光を
照射してプローブDNAに標識したFITCの発光量を
二次元光センサー8で読み取る。このとき、二次元光セ
ンサー8の光路中には透過波長520nmの光学フィル
ター10を配置する。これは、先に図3によって説明し
たFITCの発光量読み取りと同様にして行われる。読
み取った各スポットの発光量データAiは、フロッピー
ディスク14などの記憶媒体に格納しておく。
【0024】例えばCy5からなる蛍光物質6で標識し
たサンプルDNA5a,5b,5c,…とプローブDN
Aとのハイブリダイゼーションは、図6(a)に示すよ
うに、図2(b)で説明したのと同様にして行われる。
ハイブリダイゼーションの検出は、図6(b)に示すよ
うに、ランプ9からの励起光でガラスプレート4を照射
し、Cy5からの発光量を二次元光センサー8で読み取
ることによって行われる。このとき、二次元光センサー
8の光路中には透過波長667nmの光学フィルター1
1を配置する。これは、図3で説明したCy5の発光読
取りと同様である。このあと、フロッピーディスク14
に格納されているFITCの発光量データAiを読み込
み、Cy5の発光量データBiとの差分をとる。各差分
はFITCの発光量データAiで割る。差分の取り方
は、図3に示す処理と同様であり、この方法によっても
定量測定ができる。
【0025】この方法は、基板にどの程度プローブDN
Aが固定化されたか、ハイブリダイゼーションを行う前
に分かるため、サンプルDNAの量をどの程度にしてハ
イブリダイゼーションすればよいか、また、プローブD
NAが固定化できなかった無効なスポットの位置などを
ハイブリダイゼーション前に知ることができるため、事
前の対処ができ、効率の良い実験ができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によると、スポットされたプロー
ブの量と、プローブにハイブリダイゼーションしたサン
プルの量を知ることができ、その差分を前記プローブの
量で規格化した値を求めることでより厳密なハイブリダ
イズ量(相補性の程度)を計算でき、プローブに結合し
たサンプルの量を高精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハイブリダイゼーション検出方法
の一例の原理を説明する図。
【図2】本発明によるハイブリダイゼーション検出方法
の一例の原理を説明する図。
【図3】本発明によるハイブリダイゼーション検出方法
の一例の原理を説明する図。
【図4】評価値の処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明による検出方法の他の例の原理を説明す
る図。
【図6】本発明による検出方法の他の例の原理を説明す
る図。
【図7】従来のハイブリダイゼーション検出方法の原理
を説明する図。
【図8】従来のハイブリダイゼーション検出方法の原理
を説明する図。
【図9】従来のハイブリダイゼーション検出方法の原理
を説明する図。
【符号の説明】
1a,1b,1c…プローブDNA、2…蛍光物質、3
a,3b,3c…プローブDNAのスポット、4…ガラ
スプレート、5a,5b,5c…サンプルDNA、6…
蛍光物質、7…ハイブリダイゼーション溶液、8…二次
元光センサー、9…励起光源、10,11…光学フィル
ター、12…コンピュータ、13…コントローラ、14
…フロッピーディスク
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/53 C12N 15/00 A (72)発明者 伊藤 敏明 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウエアエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 渡辺 敏正 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウエアエンジニアリング株 式会社内 (56)参考文献 特開 平6−341989(JP,A) 特表 平9−512899(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/566 C12M 1/00 C12N 15/09 C12Q 1/68 G01N 33/50 G01N 33/53

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブとサンプルとのハイブリダイゼ
    ーションを検出するハイブリダイゼーション検出方法に
    おいて、 プローブの量と前記プローブに結合したサンプルの量と
    の差分を前記プローブの量で規格化した値を検出するこ
    とを特徴とするハイブリダイゼーション検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハイブリダイゼーション
    検出方法において、ハイブリダイゼーションを行う前に
    プローブの量を検出し、ハイブリダイゼーション終了後
    に前記プローブに結合したサンプルの量を検出すること
    を特徴とするハイブリダイゼーション検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のハイブリダイゼーション
    検出方法において、ハイブリダイゼーション終了後にプ
    ローブの量と前記プローブに結合したサンプルの量を検
    出することを特徴とするハイブリダイゼーション検出方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のハイブリダイゼーション
    検出方法において、プローブとサンプルに各々異なる検
    出用の標識が付けられていることを特徴とするハイブリ
    ダイゼーション検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のハイブリダイゼーション
    検出方法において、検出されたプローブの量と前記プロ
    ーブに結合したサンプルの量との差分を前記プローブの
    量で規格化した値をディスプレイに表示することを特徴
    とするハイブリダイゼーション検出方法。
  6. 【請求項6】 プローブとサンプルとのハイブリダイゼ
    ーションを検出するハイブリダイゼーション検出方法に
    おいて、 第1の検出用標識が付けられた複数種類のプローブがそ
    れぞれ異なる位置に固定化された基板を用い、前記第1
    の検出用標識と異なる第2の検出用標識が付けられたサ
    ンプルを前記基板上のプローブとハイブリダイズさせる
    ステップと、 前記第1の検出用標識を検出して前記基板の各位置に固
    定化された前記プローブの量を検出するステップと、 前記第2の検出用標識を検出して前記基板の各位置に固
    定化された前記プローブにハイブリダイズしたサンプル
    の量を検出するステップと、 前記基板の各位置に固定化された前記プローブの量と当
    該プローブにハイブリダイズしたサンプルの量を前記プ
    ローブの量で規格化することによって前記プローブと前
    記サンプルの間のハイブリダイゼーションの程度を求め
    るステップとを含むことを特徴とするハイブリダイゼー
    ション検出方法。
JP32835299A 1998-12-15 1999-11-18 ハイブリダイゼーション検出方法及びバイオチップ Expired - Fee Related JP3442327B2 (ja)

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