JP2002181709A - 画像解析方法および装置 - Google Patents

画像解析方法および装置

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JP2002181709A JP2000379213A JP2000379213A JP2002181709A JP 2002181709 A JP2002181709 A JP 2002181709A JP 2000379213 A JP2000379213 A JP 2000379213A JP 2000379213 A JP2000379213 A JP 2000379213A JP 2002181709 A JP2002181709 A JP 2002181709A
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    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
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  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のように、定量すべき関心領域を確定す
ることができ、精度よく、定量解析を実行することので
きるマイクロアレイ画像検出システム用の画像解析方法
を提供する。 【解決手段】 特異的結合物質を、スライドガラス板2
3上に、スポット状に滴下して、複数のスポット24を
形成し、形成されたすべてのスポットを光電的に検出し
て、テンプレートデータを生成し、生成されたテンプレ
ートデータに基づいて、定量すべき関心領域を確定する
テンプレートを生成し、テンプレートに基づいて、定量
解析を実行することを特徴とする画像解析方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像解析方法およ
び装置に関するものであり、さらに詳細には、所望のよ
うに、定量すべき関心領域を確定することができ、精度
よく、定量解析を実行することのできるマイクロアレイ
画像検出システム用の画像解析方法および装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、この
試料を、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シー
トと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネルギ
ーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁
波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を
施して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルム
などの記録材料上に、画像を再生するように構成された
オートラジオグラフィ画像検出システムが知られている
(たとえば、特公平1−60784号公報、特公平1−
60782号公報、特公平4−3952号公報など)。
【0003】蓄積性蛍光体シートを画像の検出材料とし
て使用するオートラジオグラフィ画像検出システムは、
写真フイルムを用いる場合とは異なり、現像処理という
化学的処理が不必要であるだけでなく、得られた画像デ
ータに画像処理を施すことにより、所望のように、画像
を再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が可
能になるという利点を有している。
【0004】他方、オートラジオグラフィ画像検出シス
テムにおける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識
物質として使用した蛍光(fluorescence)画像検出シス
テムが知られている。このシステムによれば、蛍光画像
を読み取ることにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベ
ル、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうことができ、たとえば、電気泳動させ
るべき複数のDNA断片を蛍光色素によって標識した後
に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、
あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数
のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA
断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支
持体を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動
されたDNA断片を標識し、励起光により、蛍光色素を
励起して、生じた蛍光を検出することによって、画像を
生成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、あ
るいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳
動させた後に、DNAを変性(denaturation) し、次い
で、サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロー
スなどの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも
一部を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもし
くはRNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変
性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNA
もしくはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選
択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、
生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写
支持体上の目的とするDNAの分布を検出したりするこ
とができる。さらに、標識物質により標識した目的とす
る遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製
して、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵
素を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合
させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発
する蛍光物質に変化させ、励起光によって、生成された
蛍光物質を励起して、生じた蛍光を検出することによっ
て、画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの
分布を検出したりすることもできる。この蛍光画像検出
システムは、放射性物質を使用することなく、簡易に、
遺伝子配列などを検出することができるという利点があ
る。
【0005】さらに、近年、スライドガラス板やメンブ
レンフィルタなどの基板表面上の異なる位置に、ホルモ
ン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、
その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNA
など、生体由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩
基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質
を、スポッター装置を用いて、滴下して、多数の独立し
たスポットを形成し、次いで、ホルモン類、腫瘍マーカ
ー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク
質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽出、単
離などによって、生体から採取され、あるいは、さら
に、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生体由
来の物質であって、蛍光色素などの標識物質によって標
識された物質をハイブリダイズさせたマイクロアレイ
に、励起光を照射して、蛍光色素などの標識物質から発
せられた蛍光などの光を光電的に検出して、生体由来の
物質を解析するマイクロアレイ画像検出システムが開発
されている。このマイクロアレイ画像検出システムによ
れば、スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの基
板表面上の異なる位置に、数多くの特異的結合物質のス
ポットを高密度に形成して、標識物質によって標識され
た生体由来の物質をハイブリダイズさせることによっ
て、短時間に、生体由来の物質を解析することが可能に
なるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マイクロアレイ画像検
出システムにあっては、1種類の蛍光色素によって、生
体由来の物質を標識し、特異的結合物質にハイブリダイ
ズした量を定量し、あるいは、励起波長の異なる2種類
以上の蛍光色素によって、生体由来の物質を標識し、発
現差を定量し、コンピュータによって解析するするなど
の方法により、生体由来の物質が解析されるが、そのた
めには、いずれの場合にも、定量すべき関心領域を、コ
ンピュータによって確定することが必要である。
【0007】しかしながら、スポッターを用いて、特異
的結合物質をスライドガラス板やメンブレンフィルタな
どの基板表面上に滴下する場合、スポッターの滴下誤差
に起因して、スライドガラス板やメンブレンフィルタな
どの基板表面上の所望の位置に、特異的結合物質を滴下
することは一般に困難であり、したがって、1種類また
は2種類以上の蛍光色素によって標識した生体由来の物
質を、特異的結合物質にハイブリダイズさせて、ハイブ
リダイズした量あるいは発現差を定量し、コンピュータ
によって解析する場合、標識されていないスポットを光
電的に検出することができないため、基板上のどの位置
にスポットが形成されているかを判断することができ
ず、その結果、所望のように、定量すべき関心領域を確
定することが困難であるという問題があった。
【0008】したがって、本発明は、所望のように、定
量すべき関心領域を確定することができ、精度よく、定
量解析を実行することのできるマイクロアレイ画像検出
システム用の画像解析方法および装置を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴下して、
複数のスポットを形成し、形成されたすべてのスポット
を光電的に検出して、テンプレートデータを生成し、生
成されたテンプレートデータに基づいて、定量すべき関
心領域を確定するテンプレートを生成し、前記テンプレ
ートに基づいて、定量解析を実行することを特徴とする
画像解析方法によって達成される。
【0010】本発明によれば、特異的結合物質を、基板
上に、スポット状に滴下して、複数のスポットを形成
し、形成されたすべてのスポットを光電的に検出して、
テンプレートデータを生成し、生成されたテンプレート
データに基づいて、定量すべき関心領域を確定するテン
プレートを生成し、テンプレートに基づいて、定量解析
を実行するように構成されているから、スポッターの滴
下誤差に起因して、スライドガラス板やメンブレンフィ
ルタなどの基板表面上の所望の位置に、特異的結合物質
を滴下することができなくても、テンプレートデータに
基づいて、すべてのスポットの位置を知ることができ、
したがって、所望のように、定量すべき関心領域を確定
するテンプレートを生成して、テンプレートに基づい
て、精度よく、定量解析を実行することが可能になる。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、目
的とする生体由来の物質を標識している蛍光色素とは異
なる波長の励起光によって励起可能なテンプレートデー
タ生成用の蛍光色素を、前記特異的結合物質とともに、
前記基板上に、スポット状に滴下して、複数のスポット
を形成し、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を
効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポット
に照射して、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素
を励起し、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素か
ら放出された蛍光を光電的に検出して、前記テンプレー
トデータを生成し、生成された前記テンプレートデータ
に基づいて、定量すべき関心領域を確定するテンプレー
トを生成し、前記テンプレートに基づいて、定量解析を
実行するように構成されている。
【0012】本発明の好ましい実施態様によれば、目的
とする生体由来の物質を標識する蛍光色素とは異なる波
長の励起光によって励起可能なテンプレートデータ生成
用の蛍光色素を、特異的結合物質とともに、基板上に、
スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、前記
テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可
能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射して、テ
ンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電
的に検出して、テンプレートデータを生成しているか
ら、特異的結合物質を、基板上に滴下して、形成された
すべてのスポットを正確に光電検出して、テンプレート
データを生成し、こうして生成した前記テンプレートデ
ータに基づいて、定量すべき関心領域が確定するテンプ
レートを生成し、前記テンプレートに基づいて、定量解
析を実行することができ、したがって、所望のように、
定量すべき関心領域を確定して、きわめて高精度で、定
量解析を実行することが可能になる。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、前記
特異的結合物質とともに、前記基板上に、スポット状に
滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素によって
標識された前記生体由来の物質を前記特異的結合物質に
ハイブリダイズさせた後、前記テンプレートデータ生成
用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記
複数のスポットに照射して、前記テンプレートデータ生
成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレートデータ生成
用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、
前記テンプレートデータを生成し、生成された前記テン
プレートデータに基づいて、定量すべき関心領域を確定
するテンプレートを生成し、前記蛍光物質を効率的に励
起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射し
て、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質を
励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検
出して、画像データを生成し、前記テンプレートに基づ
いて、定量解析を実行するように構成されている。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、特異的結
合物質とともに、基板上に、スポット状に滴下して、複
数のスポットを形成し、蛍光色素によって標識された生
体由来の物質を特異的結合物質にハイブリダイズさせた
後、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励
起可能な波長の励起光を複数のスポットに照射して、テ
ンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電
的に検出して、テンプレートデータを生成し、生成され
たテンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域
を確定するテンプレートを生成し、蛍光物質を効率的に
励起可能な波長の励起光を複数のスポットに照射して、
生体由来の物質を標識している蛍光物質を励起し、蛍光
色素から放出された蛍光を光電的に検出して、画像デー
タを生成し、テンプレートに基づいて、定量解析を実行
するように構成されているから、生体由来の物質を標識
している蛍光色素から放出され、光電的に検出される蛍
光はすべて、テンプレートデータに含まれているスポッ
トから放出され、したがって、所望のように、定量すべ
き関心領域を確定するテンプレートを生成することが可
能になり、テンプレートに基づいて、きわめて高精度
で、定量解析を実行することが可能になる。
【0015】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、
前記特異的結合物質とともに、前記基板上に、スポット
状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素によ
って標識された前記生体由来の物質を前記特異的結合物
質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光物質を効率的に
励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射し
て、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質を
励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検
出して、画像データを生成し、前記テンプレートデータ
生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を
前記複数のスポットに照射して、前記テンプレートデー
タ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレートデータ
生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出し
て、前記テンプレートデータを生成し、生成された前記
テンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域を
確定するテンプレートを生成し、前記テンプレートに基
づいて、定量解析を実行するように構成されている。
【0016】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、特異的
結合物質とともに、基板上に、スポット状に滴下して、
複数のスポットを形成し、蛍光色素によって標識された
生体由来の物質を特異的結合物質にハイブリダイズさせ
た後、蛍光物質を効率的に励起可能な波長の励起光を複
数のスポットに照射して、生体由来の物質を標識してい
る蛍光物質を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光
電的に検出して、画像データを生成し、テンプレートデ
ータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起
光を複数のスポットに照射して、テンプレートデータ生
成用の蛍光色素を励起し、テンプレートデータ生成用の
蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、テン
プレートデータを生成し、生成されたテンプレートデー
タに基づいて、定量すべき関心領域を確定するテンプレ
ートを生成し、テンプレートに基づいて、定量解析を実
行するように構成されているから、生体由来の物質を標
識している蛍光色素から放出され、光電的に検出される
蛍光はすべて、テンプレートデータに含まれているスポ
ットから放出され、したがって、所望のように、定量す
べき関心領域を確定するテンプレートを生成することが
可能になり、テンプレートに基づいて、きわめて高精度
で、定量解析を実行することが可能になる。
【0017】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、
前記特異的結合物質とともに、前記基板上に、スポット
状に滴下して、複数のスポットを形成し、前記テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長
の励起光を前記複数のスポットに照射して、前記テンプ
レートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電
的に検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成
された前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき
関心領域を確定するテンプレートを生成した後、蛍光色
素によって標識された前記生体由来の物質を、前記基板
上に、前記複数のスポットを形成している前記特異的結
合物質にハイブリダイズさせ、前記蛍光色素を効率的に
励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射し
て、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質を
励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検
出して、画像データを生成し、前記テンプレートに基づ
いて、前記画像データの定量すべき関心領域を確定し、
定量解析を実行するように構成されている。
【0018】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、特異的
結合物質とともに、基板上に、スポット状に滴下して、
複数のスポットを形成し、テンプレートデータ生成用の
蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を複数のス
ポットに照射して、テンプレートデータ生成用の蛍光色
素を励起し、テンプレートデータ生成用の蛍光色素から
放出された蛍光を光電的に検出して、テンプレートデー
タを生成し、生成されたテンプレートデータに基づい
て、定量すべき関心領域を確定するテンプレートを生成
した後、蛍光色素によって標識された生体由来の物質
を、基板上に、複数のスポットを形成している特異的結
合物質にハイブリダイズさせ、蛍光色素を効率的に励起
可能な波長の励起光を複数のスポットに照射して、生体
由来の物質を標識している蛍光物質を励起し、蛍光色素
から放出された蛍光を光電的に検出して、画像データを
生成し、テンプレートに基づいて、画像データの定量す
べき関心領域を確定し、定量解析を実行するように構成
されているから、生体由来の物質を標識している蛍光色
素から放出され、光電的に検出される蛍光はすべて、テ
ンプレートデータに含まれているスポットから放出され
たものであり、したがって、所望のように、定量すべき
関心領域を確定するテンプレートを生成することが可能
になり、テンプレートに基づいて、きわめて高精度で、
定量解析を実行することが可能になる。
【0019】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素が、
ポリマー中に含まれ、前記特異的結合物質を前記ポリマ
ーに含有させて、前記ポリマーを前記基板上に、スポッ
ト状に滴下して、複数のスポットを形成し、前記テンプ
レートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波
長の励起光を前記複数のスポットに照射して、前記テン
プレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプ
レートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光
電的に検出して、前記テンプレートデータを生成し、生
成した前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき
関心領域を確定するテンプレートを生成するように構成
されている。
【0020】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、テンプレートデータ生成用の蛍光色素が、ポリマ
ー中に含まれ、特異的結合物質をポリマーに含有させ
て、ポリマーを基板上に、スポット状に滴下して、複数
のスポットを形成し、テンプレートデータ生成用の蛍光
色素を効率的に励起可能な波長の励起光を複数のスポッ
トに照射して、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を
励起し、テンプレートデータ生成用の蛍光色素から放出
された蛍光を光電的に検出して、テンプレートデータを
生成し、生成したテンプレートデータに基づいて、定量
すべき関心領域を確定するテンプレートを生成するよう
に構成されているから、スポットを高密度に形成するた
めに用いられる粘度の高いポリマーに、特異的結合物質
を含有させて、基板上に、スポット状に滴下して、複数
のスポットを形成するだけよく、したがって、簡易に、
テンプレートデータを生成して、生成したテンプレート
データに基づいて、定量すべき関心領域を確定するテン
プレートを生成することができ、テンプレートに基づい
て、所望のように、定量すべき関心領域を確定すること
が可能になり、高精度で、定量解析を実行することが可
能になる。
【0021】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素が、ポリ
マー中に含まれ、前記特異的結合物質を前記ポリマーに
含有させて、前記ポリマーを前記基板上に、スポット状
に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素によっ
て標識された前記生体由来の物質を前記特異的結合物質
にハイブリダイズさせた後、前記テンプレートデータ生
成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を前
記複数のスポットに照射して、前記テンプレートデータ
生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレートデータ生
成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出し
て、前記テンプレートデータを生成し、生成された前記
テンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域を
確定するテンプレートを生成し、前記蛍光物質を効率的
に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射
して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質
を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、画像データを生成し、前記テンプレートに基
づいて、定量解析を実行するように構成されている。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、テンプレートデータ生成用の蛍光色素が、ポリマー
中に含まれ、特異的結合物質をポリマーに含有させて、
ポリマーを基板上に、スポット状に滴下して、複数のス
ポットを形成し、蛍光色素によって標識された生体由来
の物質を特異的結合物質にハイブリダイズさせた後、テ
ンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能
な波長の励起光を複数のスポットに照射して、テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素を励起し、テンプレートデ
ータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検
出して、テンプレートデータを生成し、生成されたテン
プレートデータに基づいて、定量すべき関心領域を確定
するテンプレートを生成し、蛍光物質を効率的に励起可
能な波長の励起光を複数のスポットに照射して、生体由
来の物質を標識している蛍光物質を励起し、蛍光色素か
ら放出された蛍光を光電的に検出して、画像データを生
成し、テンプレートに基づいて、定量解析を実行するよ
うに構成されているから、スポットを高密度に形成する
ために用いられる粘度の高いポリマーに、特異的結合物
質を含有させて、基板上に、スポット状に滴下して、複
数のスポットを形成するだけよく、したがって、簡易
に、テンプレートデータを生成して、生成したテンプレ
ートデータに基づいて、定量すべき関心領域を確定する
テンプレートを生成することができ、テンプレートに基
づいて、所望のように、定量すべき関心領域を確定する
ことが可能になり、高精度で、定量解析を実行すること
が可能になる。
【0023】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素が、
ポリマー中に含まれ、前記特異的結合物質を前記ポリマ
ーに含有させて、前記ポリマーを前記基板上に、スポッ
ト状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素に
よって標識された前記生体由来の物質を前記特異的結合
物質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光物質を効率的
に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射
して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質
を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、画像データを生成し、前記テンプレートデー
タ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光
を前記複数のスポットに照射して、前記テンプレートデ
ータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレートデー
タ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出
して、前記テンプレートデータを生成し、生成された前
記テンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域
を確定するテンプレートを生成し、前記テンプレートに
基づいて、定量解析を実行するように構成されている。
【0024】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、テンプレートデータ生成用の蛍光色素が、ポリマ
ー中に含まれ、特異的結合物質をポリマーに含有させ
て、ポリマーを基板上に、スポット状に滴下して、複数
のスポットを形成し、蛍光色素によって標識された生体
由来の物質を特異的結合物質にハイブリダイズさせた
後、蛍光物質を効率的に励起可能な波長の励起光を複数
のスポットに照射して、生体由来の物質を標識している
蛍光物質を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電
的に検出して、画像データを生成し、テンプレートデー
タ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光
を複数のスポットに照射して、テンプレートデータ生成
用の蛍光色素を励起し、テンプレートデータ生成用の蛍
光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、テンプ
レートデータを生成し、生成されたテンプレートデータ
に基づいて、定量すべき関心領域を確定するテンプレー
トを生成し、テンプレートに基づいて、定量解析を実行
するように構成されているから、スポットを高密度に形
成するために用いられる粘度の高いポリマーに、特異的
結合物質を含有させて、基板上に、スポット状に滴下し
て、複数のスポットを形成するだけよく、したがって、
簡易に、テンプレートデータを生成して、生成したテン
プレートデータに基づいて、定量すべき関心領域を確定
するテンプレートを生成することができ、テンプレート
に基づいて、所望のように、定量すべき関心領域を確定
することが可能になり、高精度で、定量解析を実行する
ことが可能になる。
【0025】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を含む溶
液を、スポッターを用いて、基板上に滴下して、複数の
スポットを形成し、前記テンプレートデータ生成用の蛍
光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数の
スポットに照射して、前記テンプレートデータ生成用の
蛍光色素を励起し、前記テンプレートデータ生成用の蛍
光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、前記テ
ンプレートデータを生成し、生成されたテンプレートデ
ータに基づいて、定量すべき関心領域を確定するテンプ
レートを生成し、別の基板上に、前記特異的結合物質を
含む溶液を、前記スポッターを用いて、滴下して、複数
のスポットを形成し、蛍光色素によって標識された前記
生体由来の物質を前記特異的結合物質にハイブリダイズ
させ、前記蛍光物質を効率的に励起可能な波長の励起光
を前記複数のスポットに照射して、前記生体由来の物質
を標識している前記蛍光物質を励起し、前記蛍光色素か
ら放出された蛍光を光電的に検出して、画像データを生
成し、前記テンプレートに基づいて、前記画像データの
定量すべき関心領域を確定し、定量解析を実行するよう
に構成されている。
【0026】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
テンプレートデータ生成用の蛍光色素を含む溶液を、ス
ポッターを用いて、基板上に滴下して、複数のスポット
を形成し、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率
的に励起可能な波長の励起光を複数のスポットに照射し
て、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、テ
ンプレートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光
を光電的に検出して、テンプレートデータを生成し、生
成されたテンプレートデータに基づいて、定量すべき関
心領域を確定するテンプレートを生成し、別の基板上
に、特異的結合物質を含む溶液を、スポッターを用い
て、滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素によ
って標識された生体由来の物質を特異的結合物質にハイ
ブリダイズさせ、蛍光物質を効率的に励起可能な波長の
励起光を複数のスポットに照射して、生体由来の物質を
標識している蛍光物質を励起し、蛍光色素から放出され
た蛍光を光電的に検出して、画像データを生成し、テン
プレートに基づいて、画像データの定量すべき関心領域
を確定し、定量解析を実行するように構成されているか
ら、スポッターに滴下誤差があっても、テンプレートに
基づいて、所望のように、定量すべき関心領域を確定し
て、高精度で、定量解析を実行することが可能になる。
【0027】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記特異的結合物質を、前記基板上に、スポッ
ト状に滴下して、複数のスポットを形成し、光を前記複
数のスポットに照射して、前記複数のスポットによって
散乱された光を光電的に検出して、前記テンプレートデ
ータを生成し、生成された前記テンプレートデータに基
づいて、定量すべき関心領域を確定するテンプレートを
生成するように構成されている。
【0028】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴下
して、複数のスポットを形成し、光を複数のスポットに
照射して、複数のスポットによって散乱された光を光電
的に検出して、テンプレートデータを生成し、生成され
たテンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域
を確定するテンプレートを生成するように構成されてい
るから、特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴
下して、複数のスポットを形成し、光を複数のスポット
に照射して、複数のスポットによって散乱された光を光
電的に検出するだけで、テンプレートデータを生成し
て、テンプレートデータに基づき、所望のように、定量
すべき関心領域を確定するテンプレートを生成して、高
精度で、定量解析を実行することが可能になる。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記特異的結合物質を、前記基板上に、スポット状
に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素によっ
て標識された前記生体由来の物質を前記特異的結合物質
にハイブリダイズさせた後、前記蛍光色素を効率的に励
起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射し
て、前記複数のスポットによって散乱された光を光電的
に検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成さ
れた前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき関
心領域を確定するテンプレートを生成し、前記蛍光色素
を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポッ
トに照射して、前記生体由来の物質を標識している前記
蛍光物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を
光電的に検出して、画像データを生成し、前記テンプレ
ートに基づいて、前記画像データの定量すべき関心領域
を確定して、定量解析を実行するように構成されてい
る。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴下し
て、複数のスポットを形成し、蛍光色素によって標識さ
れた生体由来の物質を特異的結合物質にハイブリダイズ
させた後、蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光
を複数のスポットに照射して、複数のスポットによって
散乱された光を光電的に検出して、テンプレートデータ
を生成し、生成されたテンプレートデータに基づいて、
定量すべき関心領域を確定するテンプレートを生成し、
蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を複数のス
ポットに照射して、生体由来の物質を標識している蛍光
物質を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、画像データを生成し、テンプレートに基づい
て、画像データの定量すべき関心領域を確定して、定量
解析を実行するように構成されているから、特異的結合
物質を、基板上に、スポット状に滴下して、複数のスポ
ットを形成し、光を複数のスポットに照射して、複数の
スポットによって散乱された光を光電的に検出するだけ
で、テンプレートデータを生成して、テンプレートデー
タに基づき、所望のように、定量すべき関心領域を確定
するテンプレートを生成して、高精度で、定量解析を実
行することが可能になる。
【0031】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記特異的結合物質を、前記基板上に、スポッ
ト状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色素に
よって標識された前記生体由来の物質を前記特異的結合
物質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光色素を効率的
に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射
して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質
を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、画像データを生成し、前記蛍光色素を効率的
に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射
して、前記複数のスポットによって散乱された光を光電
的に検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成
された前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき
関心領域を確定するテンプレートを生成し、前記テンプ
レートに基づいて、前記画像データの定量すべき関心領
域を確定して、定量解析を実行するように構成されてい
る。
【0032】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴下
して、複数のスポットを形成し、蛍光色素によって標識
された生体由来の物質を特異的結合物質にハイブリダイ
ズさせた後、蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起
光を複数のスポットに照射して、生体由来の物質を標識
している蛍光物質を励起し、蛍光色素から放出された蛍
光を光電的に検出して、画像データを生成し、蛍光色素
を効率的に励起可能な波長の励起光を複数のスポットに
照射して、複数のスポットによって散乱された光を光電
的に検出して、テンプレートデータを生成し、生成され
たテンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域
を確定するテンプレートを生成し、テンプレートに基づ
いて、画像データの定量すべき関心領域を確定して、定
量解析を実行するように構成されているから、特異的結
合物質を、基板上に、スポット状に滴下して、複数のス
ポットを形成し、光を複数のスポットに照射して、複数
のスポットによって散乱された光を光電的に検出するだ
けで、テンプレートデータを生成して、テンプレートデ
ータに基づき、所望のように、定量すべき関心領域を確
定するテンプレートを生成して、高精度で、定量解析を
実行することが可能になる。
【0033】本発明の前記目的はまた、少なくとも2つ
の励起光源と、光検出器を備え、前記光検出器によっ
て、蛍光を光電的に検出して、画像データを生成する画
像読み取り装置を備え、さらに、特異的結合物質を、基
板上に、スポット状に滴下して、形成されたすべてのス
ポットを、前記画像読み取り装置の前記光検出器が光電
的に検出して、生成したテンプレートデータに基づき、
定量すべき関心領域を確定するテンプレート生成手段
と、前記テンプレート生成手段によって生成された前記
テンプレートに基づいて、画像データの定量すべき関心
領域を確定して、定量解析を実行する定量解析手段を備
えたことを特徴とする画像解析装置によって達成され
る。
【0034】本発明によれば、画像解析装置が、少なく
とも2つの励起光源と、光検出器を備え、光検出器によ
って、蛍光を光電的に検出して、画像データを生成する
画像読み取り装置を備え、さらに、特異的結合物質を、
基板上に、スポット状に滴下して、形成されたすべての
スポットを、画像読み取り装置の光検出器が光電的に検
出して、生成したテンプレートデータに基づき、定量す
べき関心領域を確定するテンプレート生成手段と、テン
プレート生成手段によって生成されたテンプレートに基
づいて、画像データの定量すべき関心領域を確定して、
定量解析を実行する定量解析手段を備えているから、ス
ポッターの滴下誤差に起因して、スライドガラス板やメ
ンブレンフィルタなどの基板表面上の所望の位置に、特
異的結合物質を滴下することができなくても、テンプレ
ートデータに基づき、すべてのスポットの位置を知るこ
とができ、したがって、所望のように、定量すべき関心
領域を確定するテンプレートを生成して、精度よく、定
量解析を実行することが可能になる。
【0035】本発明の好ましい実施態様においては、前
記画像読み取り装置が、目的とする生体由来の物質を標
識している蛍光色素とは異なる波長の励起光によって励
起可能なテンプレートデータ生成用の蛍光色素が、前記
特異的結合物質とともに、基板上に、スポット状に滴下
されて形成された複数のスポットに、前記少なくとも2
つの励起光源の1つから発せられた励起光を照射して、
前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前
記光検出器が、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
素から放出された蛍光を、光電的に検出することによっ
て、前記テンプレートデータを生成するように構成され
ている。
【0036】本発明の好ましい実施態様によれば、画像
読み取り装置が、目的とする生体由来の物質を標識して
いる蛍光色素とは異なる波長の励起光によって励起可能
なテンプレートデータ生成用の蛍光色素が、特異的結合
物質とともに、基板上に、スポット状に滴下されて形成
された複数のスポットに、少なくとも2つの励起光源の
1つから発せられた励起光を照射して、テンプレートデ
ータ生成用の蛍光色素を励起し、光検出器が、テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を、光
電的に検出することによって、テンプレートデータを生
成するように構成されているから、特異的結合物質を、
基板上に滴下して、形成されたすべてのスポットを、画
像読み取り装置によって、正確に光電検出して、テンプ
レートデータを生成することができ、したがって、所望
のように、定量すべき関心領域を確定することが可能に
なり、きわめて高精度で、定量解析を実行することが可
能になる。
【0037】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像読み取り装置が、前記テンプレートデータ
生成用の蛍光色素を、前記特異的結合物質とともに、前
記基板上に、スポット状に滴下して、複数のスポットを
形成した後、蛍光色素によって標識された前記生体由来
の物質を前記特異的結合物質にハイブリダイズさせて得
た試料に、前記少なくとも2つの励起光源の一方から、
前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励
起可能な波長の励起光を照射して、前記テンプレートデ
ータ生成用の蛍光色素を励起し、前記少なくとも2つの
励起光源の他方から、前記蛍光物質を効率的に励起可能
な波長の励起光を照射して、前記生体由来の物質を標識
している前記蛍光物質を励起するように構成され、前記
光検出器が、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素
から放出された蛍光を、光電的に検出して、前記テンプ
レートデータを生成し、前記蛍光色素から放出された蛍
光を、光電的に検出して、画像データを生成するように
構成され、前記テンプレート生成手段が、前記テンプレ
ートデータに基づいて、前記テンプレートを生成し、前
記定量解析手段が、前記テンプレート生成手段によって
生成された前記テンプレートと、前記画像データをフィ
ッティングすることによって、前記画像データの関心領
域を確定して、定量解析を実行するように構成されてい
る。
【0038】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、画像読み取り装置が、テンプレートデータ生成用の
蛍光色素を、特異的結合物質とともに、基板上に、スポ
ット状に滴下して、複数のスポットを形成した後、蛍光
色素によって標識された生体由来の物質を特異的結合物
質にハイブリダイズさせて得た試料に、少なくとも2つ
の励起光源の一方から、テンプレートデータ生成用の蛍
光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、
テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、少なく
とも2つの励起光源の他方から、蛍光物質を効率的に励
起可能な波長の励起光を照射して、生体由来の物質を標
識している蛍光物質を励起するように構成され、光検出
器が、テンプレートデータ生成用の蛍光色素から放出さ
れた蛍光を、光電的に検出して、テンプレートデータを
生成し、蛍光色素から放出された蛍光を、光電的に検出
して、画像データを生成するように構成され、テンプレ
ート生成手段が、テンプレートデータに基づいて、テン
プレートを生成し、定量解析手段が、テンプレート生成
手段によって生成されたテンプレートと、画像データを
フィッティングすることによって、画像データの関心領
域を確定して、定量解析を実行するように構成されてい
るから、生体由来の物質を標識している蛍光色素から放
出され、画像読み取り装置の光検出器によって光電的に
検出される蛍光はすべて、テンプレートに含まれている
スポットから放出され、したがって、定量解析手段によ
って、所望のように、画像データの定量すべき関心領域
を確定して、きわめて高精度で、定量解析を実行するこ
とが可能になる。
【0039】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記画像読み取り装置が、前記テンプレートデータ
生成用の蛍光色素を、前記特異的結合物質とともに、前
記基板上に、スポット状に滴下して、形成された複数の
スポットに、前記少なくとも2つの励起光源の一方か
ら、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的
に励起可能な波長の励起光を照射して、前記テンプレー
トデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記光検出器が、
前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素から放出され
た蛍光を、光電的に検出して、前記テンプレートデータ
を生成するように構成され、前記画像読み取り装置が、
さらに、蛍光色素によって標識された前記生体由来の物
質を、前記基板上に、前記複数のスポットを形成してい
る前記特異的結合物質にハイブリダイズさせて得た試料
に、前記少なくとも2つの励起光源の他方から、前記蛍
光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、
前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質を励起
し、前記光検出器が、前記蛍光色素から放出された蛍光
を、光電的に検出し、画像データを生成するように構成
され、前記テンプレート生成手段が、前記テンプレート
データに基づいて、前記テンプレートを生成し、前記定
量解析手段が、前記テンプレート生成手段によって生成
された前記テンプレートと、前記画像データをフィッテ
ィングすることによって、前記画像データの関心領域を
確定して、定量解析を実行するように構成されている。
【0040】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
画像読み取り装置が、テンプレートデータ生成用の蛍光
色素を、特異的結合物質とともに、基板上に、スポット
状に滴下して、形成された複数のスポットに、少なくと
も2つの励起光源の一方から、テンプレートデータ生成
用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射
して、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、
光検出器が、テンプレートデータ生成用の蛍光色素から
放出された蛍光を、光電的に検出して、テンプレートデ
ータを生成するように構成され、画像読み取り装置が、
さらに、蛍光色素によって標識された生体由来の物質
を、基板上に、複数のスポットを形成している特異的結
合物質にハイブリダイズさせて得た試料に、少なくとも
2つの励起光源の他方から、蛍光色素を効率的に励起可
能な波長の励起光を照射して、生体由来の物質を標識し
ている蛍光物質を励起し、光検出器が、蛍光色素から放
出された蛍光を、光電的に検出し、画像データを生成す
るように構成され、テンプレート生成手段が、テンプレ
ートデータに基づいて、テンプレートを生成し、定量解
析手段が、テンプレート生成手段によって生成されたテ
ンプレートと、画像データをフィッティングすることに
よって、画像データの関心領域を確定して、定量解析を
実行するように構成されているから、生体由来の物質を
標識している蛍光色素から放出され、画像読み取り装置
の光検出器によって光電的に検出される蛍光はすべて、
テンプレートに含まれているスポットから放出され、し
たがって、定量解析手段によって、所望のように、画像
データの定量すべき関心領域を確定して、きわめて高精
度で、定量解析を実行することが可能になる。
【0041】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記画像読み取り装置が、前記特異的結合物質
を含有し、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を
含むポリマーを、前記基板上に、スポット状に滴下し
て、複数のスポットが形成された試料に、前記少なくと
も2つの励起光源の一方から、前記テンプレートデータ
生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を
照射して、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を
励起し、前記光検出器が、前記テンプレートデータ生成
用の蛍光色素から放出された蛍光を、光電的に検出し
て、前記テンプレートデータを生成するように構成され
ている。
【0042】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、画像読み取り装置が、特異的結合物質を含有し、
テンプレートデータ生成用の蛍光色素を含むポリマー
を、基板上に、スポット状に滴下して、複数のスポット
が形成された試料に、少なくとも2つの励起光源の一方
から、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に
励起可能な波長の励起光を照射して、テンプレートデー
タ生成用の蛍光色素を励起し、光検出器が、テンプレー
トデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を、光電
的に検出して、テンプレートデータを生成するように構
成されているから、基板上にスポットを高密度に形成す
るために用いられる粘度の高いポリマーに、特異的結合
物質を含有させて、基盤上に、スポット状に滴下し、複
数のスポットを形成するだけよいから、画像読み取り装
置によって、簡易に、テンプレートデータを生成するこ
とができ、定量解析手段によって、テンプレート生成手
段によって生成されたテンプレートに基づき、所望のよ
うに、定量すべき関心領域を確定して、高精度で、定量
解析を実行することが可能になる。
【0043】本発明の別の好ましい実施態様において
は、画像解析装置は、さらに、前記画像読み取り装置が
生成したデータを記憶するデータ記憶手段を備え、前記
画像読み取り装置が、テンプレートデータ生成用の蛍光
色素を含む溶液を、スポッターを用いて、基板上に、ス
ポット状に滴下して形成された複数のスポットに、前記
少なくとも2つの励起光源の一方から、前記テンプレー
トデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の
励起光を照射して、前記テンプレートデータ生成用の蛍
光色素を励起し、前記テンプレートデータ生成用の蛍光
色素から放出された蛍光を、前記光検出器が、光電的に
検出して、テンプレートデータを生成し、前記テンプレ
ートデータを前記データ記憶手段に記憶させ、別の基板
上に、前記特異的結合物質を含む溶液を、前記スポッタ
ーを用いて、スポット状に滴下して、複数のスポットを
形成し、蛍光色素によって標識された前記生体由来の物
質を前記特異的結合物質にハイブリダイズさせて得た試
料に、前記少なくとも2つの励起光源の他方から、前記
蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射し
て、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質を
励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を、前記光検
出器が、光電的に検出して、画像データを生成するよう
に構成され、前記テンプレート生成手段が、前記データ
記憶手段に記憶された前記テンプレートデータに基づい
て、前記テンプレートを生成し、前記定量解析手段が、
前記テンプレート生成手段によって生成された前記テン
プレートと、前記画像データをフィッティングすること
によって、前記画像データの関心領域を確定して、定量
解析を実行するように構成されている。
【0044】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
画像解析装置は、さらに、画像読み取り装置が生成した
データを記憶するデータ記憶手段を備え、画像読み取り
装置が、テンプレートデータ生成用の蛍光色素を含む溶
液を、スポッターを用いて、基板上に、スポット状に滴
下して形成された複数のスポットに、少なくとも2つの
励起光源の一方から、テンプレートデータ生成用の蛍光
色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、テ
ンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、テンプレ
ートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を、光
検出器が、光電的に検出して、テンプレートデータを生
成し、テンプレートデータをデータ記憶手段に記憶さ
せ、別の基板上に、特異的結合物質を含む溶液を、スポ
ッターを用いて、スポット状に滴下して、複数のスポッ
トを形成し、蛍光色素によって標識された生体由来の物
質を特異的結合物質にハイブリダイズさせて得た試料
に、少なくとも2つの励起光源の他方から、蛍光色素を
効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、生体由来
の物質を標識している蛍光物質を励起し、蛍光色素から
放出された蛍光を、光検出器が、光電的に検出して、画
像データを生成するように構成され、テンプレート生成
手段が、データ記憶手段に記憶されたテンプレートデー
タに基づいて、テンプレートを生成し、定量解析手段
が、テンプレート生成手段によって生成されたテンプレ
ートと、画像データをフィッティングすることによっ
て、画像データの関心領域を確定して、定量解析を実行
するように構成されているから、スポッターに滴下誤差
があっても、画像読み取り装置によって生成されたテン
プレートデータに基づいて、テンプレートを生成し、生
成されたテンプレートに基づき、定量解析手段によっ
て、所望のように、画像データの定量すべき関心領域を
確定して、きわめて高精度で、定量解析を実行すること
が可能になる。
【0045】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記画像読み取り装置が、前記特異的結合物質
を、前記基板上に、スポット状に滴下して形成された複
数のスポットに光を照射し、前記光検出器が、前記複数
のスポットによって散乱された光を、光電的に検出し
て、テンプレートデータを生成するように構成され、前
記テンプレート生成手段が、前記テンプレートデータに
基づいて、前記テンプレートを生成し、前記定量解析手
段が、前記テンプレートに基づき、定量すべき関心領域
を確定して、定量解析を実行するように構成されてい
る。
【0046】本発明のさらに別の好ましい実施態様によ
れば、画像読み取り装置が、特異的結合物質を、基板上
に、スポット状に滴下して形成された複数のスポットに
光を照射し、光検出器が、複数のスポットによって散乱
された光を、光電的に検出して、テンプレートデータを
生成するように構成され、テンプレート生成手段が、テ
ンプレートデータに基づいて、テンプレートを生成し、
定量解析手段が、テンプレートに基づき、定量すべき関
心領域を確定して、定量解析を実行するように構成され
ているから、特異的結合物質を、基板上に、スポット状
に滴下して、複数のスポットを形成し、光を複数のスポ
ットに照射して、複数のスポットによって散乱された光
を光電的に検出するだけで、画像読み取り装置が、テン
プレートデータを生成することができ、テンプレート生
成手段により、テンプレートデータに基づいて生成され
たテンプレートに基づき、定量解析手段が、所望のよう
に、画像データの定量すべき関心領域を確定して、高精
度で、定量解析を実行することが可能になる。
【0047】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像読み取り装置が、さらに、前記光検出器の
前面に励起光の波長の光をカットする取り外し可能なフ
ィルタを備え、前記画像読み取り装置が、前記フィルタ
が取り外された状態で、前記特異的結合物質を、前記基
板上に、スポット状に滴下して、複数のスポットを形成
した後、蛍光色素によって標識された前記生体由来の物
質を前記特異的結合物質にハイブリダイズさせて得た試
料の前記複数のスポットに、前記蛍光色素を効率的に励
起可能な波長の励起光を照射し、前記光検出器が、前記
複数のスポットによって散乱された励起光を、光電的に
検出して、前記テンプレートデータを生成するように構
成されるとともに、前記フィルタを取りつけた状態で、
前記蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射
して、前記蛍光物質を励起し、前記光検出器が、光電的
に検出して、前記蛍光物質から放出された蛍光を、画像
データを生成するように構成され、前記テンプレート生
成手段が、前記テンプレートデータに基づいて、前記テ
ンプレートを生成し、前記定量解析手段が、前記テンプ
レートと、前記画像データをフィッティングすることに
よって、前記画像データの定量すべき関心領域を確定し
て、定量解析を実行するように構成されている。
【0048】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、画像読み取り装置が、さらに、光検出器の前面に励
起光の波長の光をカットする取り外し可能なフィルタを
備え、画像読み取り装置が、フィルタが取り外された状
態で、特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴下
して、複数のスポットを形成した後、蛍光色素によって
標識された生体由来の物質を特異的結合物質にハイブリ
ダイズさせて得た試料の複数のスポットに、蛍光色素を
効率的に励起可能な波長の励起光を照射し、光検出器
が、複数のスポットによって散乱された励起光を、光電
的に検出して、テンプレートデータを生成するように構
成されるとともに、フィルタを取りつけた状態で、蛍光
色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、蛍
光物質を励起し、光検出器が、光電的に検出して、蛍光
物質から放出された蛍光を、画像データを生成するよう
に構成され、テンプレート生成手段が、テンプレートデ
ータに基づいて、テンプレートを生成し、定量解析手段
が、テンプレートと、画像データをフィッティングする
ことによって、画像データの定量すべき関心領域を確定
して、定量解析を実行するように構成されているから、
テンプレートデータを生成するために、特別な蛍光色素
を使用する必要がなく、簡易に、テンプレートデータを
生成することができ、テンプレートデータに基づいて、
テンプレート生成手段によって、テンプレートを生成
し、定量解析手段によって、所望のように、画像データ
の定量すべき関心領域を確定して、高精度で、定量解析
を実行することが可能になる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0050】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像解析システムを構成する画像読み取り装置の略斜
視図である。
【0051】図1に示されるように、本実施態様にかか
る画像解析システムを構成する画像読み取り装置は、6
40nmの波長のレーザ光4を発する第1のレーザ励起
光源1と、532nmの波長のレーザ光4を発する第2
のレーザ励起光源2と、473nmの波長のレーザ光4
を発する第3のレーザ励起光源3とを備えている。本実
施態様においては、第1のレーザ励起光源は、半導体レ
ーザ光源によって構成され、第2のレーザ励起光源2お
よび第3のレーザ励起光源3は、第二高調波生成(Seco
nd Harmonic Generation) 素子によって構成されてい
る。
【0052】第1のレーザ励起光源1により発生された
レーザ光4は、コリメータレンズ5により、平行光とさ
れた後、ミラー6によって反射される。第1のレーザ励
起光源1から発せられ、ミラー6によって反射されたレ
ーザ光4の光路には、640nmのレーザ光4を透過
し、532nmの波長の光を反射する第1のダイクロイ
ックミラー7および532nm以上の波長の光を透過
し、473nmの波長の光を反射する第2のダイクロイ
ックミラー8が設けられており、第1のレーザ励起光源
1により発生されたレーザ光4は、第1のダイクロイッ
クミラー7および第2のダイクロイックミラー8を透過
して、光学ヘッド15に入射する。
【0053】他方、第2のレーザ励起光源2より発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ9により、平行光
とされた後、第1のダイクロイックミラー7によって反
射されて、その向きが90度変えられて、第2のダイク
ロイックミラー8を透過し、光学ヘッド15に入射す
る。
【0054】また、第3のレーザ励起光源3から発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平
行光とされた後、第2のダイクロイックミラー8により
反射されて、その向きが90度変えられた後、光学ヘッ
ド15に入射する。
【0055】光学ヘッド15は、ミラー16と、その中
央部に穴17が形成された穴明きミラー18と、レンズ
19を備えており、光学ヘッド15に入射したレーザ光
4は、ミラー16によって反射され、穴明きミラー18
に形成された穴17およびレンズ19を通過して、サン
プルステージ20にセットされたサンプルキャリア21
上に入射する。ここに、サンプルステージ20は、走査
機構(図1においては、図示されていない)によって、
図1において、X方向およびY方向に移動可能に構成さ
れている。
【0056】本実施態様にかかる画像読み取り装置は、
スライドガラス板を担体とし、蛍光色素によって選択的
に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガラ
ス板上に形成されているDNAマイクロアレイを、レー
ザ光4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素
から放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用
の画像データを生成可能に構成され、さらに、蛍光色素
によって、選択的に標識された変性DNAを含む転写支
持体を担体とした蛍光サンプルを、レーザ光4によって
走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された
蛍光を光電的に検出して、生化学解析用の画像データを
生成可能に構成されるとともに、放射性標識物質によっ
て選択的に標識された試料の数多くのスポットが形成さ
れたメンブレンフィルタなどの担体を、輝尽性蛍光体を
含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートと
密着させて、輝尽性蛍光体層を露光して得た放射性標識
物質の位置情報が記録された蓄積性蛍光体シートの輝尽
性蛍光体層を、レーザ光4によって走査して、輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光
電的に検出して、生化学解析用の画像データを生成可能
に構成されている。
【0057】図2は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像解析システムによって解析される蛍光画像を担持
したDNAマイクロアレイの略斜視図である。
【0058】図1に示されるように、DNAマイクロア
レイ22は、スライドガラス板23上に形成された多数
のスポット24を備えている。
【0059】多数のスポット24は、たとえば、以下の
ようにして、スライドガラス板23上に形成される。
【0060】まず、多種のcDNAプローブを含み、蛍
光色素Fluor−X(登録商標)が混合された試料液
が、スライドガラス板23上に、スポット状に滴下され
る。
【0061】他方、検体であるRNAを生体細胞から抽
出し、さらに、RNAから3’末端にポリAを有するm
RNAを抽出する。こうして抽出したポリAを末端に有
するmRNAからcDNAを合成する際に、標識物質で
あるCy−3(登録商標)を存在させて、Cy−3によ
って標識された第一のターゲットDNAを生成する。
【0062】その一方で、検体であるRNAを生体細胞
から抽出し、さらに、RNAから、3’末端にポリAを
有するmRNAを抽出する。こうして抽出したポリAを
末端に有するmRNAからcDNAを合成する際に、標
識物質であるCy−5(登録商標)を存在させて、Cy
−5によって標識された第二のターゲットDNAを生成
する。
【0063】こうして調製された第一のターゲットDN
Aと第二のターゲットDNAを混合し、混合液を、特異
的結合物質であるcDNAが滴下されたスライドガラス
板23の表面上に静かに載せて、ハイブリダイズさせ
る。
【0064】図2は、こうして、多数のスポット24が
形成されて、生成されたDNAマイクロアレイ22を示
している。
【0065】他方、蛍光色素によって標識された変性D
NAの電気泳動画像は、たとえば、次のようにして、転
写支持体に記録される。
【0066】すなわち、まず、目的とする遺伝子からな
るDNA断片を含む複数のDNA断片を、ゲル支持媒体
上で、電気泳動させることにより、分離展開し、アルカ
リ処理によって変性(denaturation) して、一本鎖のD
NAとする。
【0067】次いで、公知のサザン・ブロッティング法
により、このゲル支持媒体と転写支持体とを重ね合わ
せ、転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも一部
を転写して、加温処理および紫外線照射によって、固定
する。
【0068】その後、目的とする遺伝子のDNAと相補
的なDNAあるいはRNAを蛍光色素で標識して調製し
たプローブと転写支持体12上の変性DNA断片とを、
加温処理によって、ハイブリタイズさせ、二本鎖のDN
Aの形成(renaturation)またはDNA・RNA結合体
の形成をおこなう。次いで、たとえば、フルオレセイ
ン、ローダミン、Cy−5 などの蛍光色素を用いて、
それぞれ、目的とする遺伝子のDNAと相補的なDNA
あるいはRNAを標識して、プローブが調製される。こ
のとき、転写支持体上の変性DNA断片は固定されてい
るので、プローブDNAまたはプローブRNAと相補的
なDNA断片のみがハイブリタイズして、蛍光標識プロ
ーブを捕獲する。しかる後に、適当な溶液で、ハイブリ
ッドを形成しなかったプローブを洗い流すことにより、
転写支持体上では、目的遺伝子を有するDNA断片のみ
が、蛍光標識が付与されたDNAまたはRNAとハイブ
リッドを形成し、蛍光標識が付与される。こうして、得
られた転写支持体に、蛍光色素により標識された変性D
NAの電気泳動画像が記録される。
【0069】一方、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層には、たとえば、以下のようにして、放射性標識物質
の位置情報が記録される。
【0070】メンブレンフィルタなどの担体表面を前処
理し、次いで、メンブレンフィルタなどの担体表面上の
所定の位置に、塩基配列が既知の互いに異なった複数の
特異的結合物質であるcDNAを、スポッター装置を使
用して、滴下する。
【0071】他方、検体であるRNAを生体細胞から抽
出し、さらに、RNAから3’末端にポリAを有するm
RNAを抽出する。こうして抽出したポリAを末端に有
するmRNAからcDNAを合成する際に、放射性標識
物質を存在させて、放射性標識物質によって標識された
プローブDNAを生成する。
【0072】こうして得た放射性標識物質によって標識
されたプローブDNAを所定の溶液に調整し、特異的結
合物質であるcDNAが滴下されたメンブレンフィルタ
などの担体表面上に静かに載せて、ハイブリダイズさせ
る。
【0073】次いで、ハイブリダイズされた試料が形成
されたメンブレンフィルタなどの担体表面に、蓄積性蛍
光体シートに形成された輝尽性蛍光体層を重ね合わせ
て、所定時間にわたって、密着状態に保持することによ
って、メンブレンフィルタなどの担体上の放射性標識物
質から放出される放射線の少なくとも一部が、蓄積性蛍
光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に吸収され、放
射性標識物質の位置情報が、輝尽性蛍光体層に記録され
る。
【0074】レーザ光4が、光学ヘッド15から、サン
プル22上に入射すると、サンプル22が、マイクロア
レイや蛍光サンプルの場合には、レーザ光4によって、
蛍光物質が励起されて、蛍光が発せられ、また、サンプ
ル22が、蓄積性蛍光体シートの場合には、輝尽性蛍光
体層に含まれた輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光が発せ
られる。
【0075】サンプル22から発せられた蛍光または輝
尽光25は、光学ヘッド15のレンズ19によって、平
行な光にされ、穴明きミラー17によって反射されて、
4枚のフィルタ28a、28b、28c、28dを備え
たフィルタユニット27のいずれかのフィルタ28a、
28b、28c、28dに入射する。
【0076】フィルタユニット27は、モータ(図示せ
ず)によって、図1において、左右方向に移動可能に構
成され、使用されるレーザ励起光源の種類によって、所
定のフィルタ28a、28b、28c、28dが、蛍光
または輝尽光25の光路に位置するように構成されてい
る。
【0077】ここに、フィルタ28aは、第1のレーザ
励起光源1を用いて、サンプル22に含まれている蛍光
物質を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タであり、640nmの波長の光をカットし、640n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0078】また、フィルタ28bは、第2のレーザ励
起光源2を用いて、サンプル22に含まれている蛍光色
素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィルタ
であり、532nmの波長の光をカットし、532nm
よりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0079】さらに、フィルタ28cは、第3のレーザ
励起光源3を用いて、サンプル22に含まれている蛍光
色素を励起し、蛍光を読み取るときに使用されるフィル
タであり、473nmの波長の光をカットし、473n
mよりも波長の長い光を透過する性質を有している。
【0080】また、フィルタ28dは、サンプル22が
蓄積性蛍光体シートである場合に、第1のレーザ励起光
源1を用いて、蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読
み取るときに使用されるフィルタであり、輝尽性蛍光体
から発光される輝尽光の波長域の光のみを透過し、64
0nmの波長の光をカットする性質を有している。
【0081】したがって、使用すべきレーザ励起光源の
種類、すなわち、サンプルの種類、試料を標識している
蛍光物質の種類に応じて、これらのフィルタ28a、2
8b、28c、28dを選択的に使用することによっ
て、ノイズとなる波長域の光をカットすることが可能に
なる。
【0082】フィルタユニット27のフィルタ28a、
28b、28cを透過して、所定の波長域の光がカット
された後、蛍光または輝尽光25は、ミラー29に入射
し、反射されて、レンズ30によって、集光される。
【0083】レンズ19とレンズ30は、共焦点光学系
を構成している。このように、共焦点光学系を採用して
いるのは、サンプル22が、スライドガラス板23を担
体としたマイクロアレイの場合に、スライドガラス板2
3上に形成された微小なスポット状試料から放出された
蛍光を、高いS/N比で読み取ることができるようにす
るためである。
【0084】レンズ30の焦点の位置には、共焦点切り
換え部材31が設けられている。
【0085】図3は、共焦点切り換え部材31の略正面
図である。
【0086】図3に示されるように、共焦点切り換え部
材31は、板状をなし、径の異なる3つのピンホール3
2a、32b、32cが形成されている。
【0087】最も径の小さいピンホール32aは、サン
プル22が、スライドガラス板23を担体としたマイク
ロアレイの場合に、マイクロアレイから放出された蛍光
の光路に配置されるものであり、最も径の大きいピンホ
ール32cは、サンプル22が、転写支持体を担体とし
た蛍光サンプルの場合に、転写支持体から放出された蛍
光の光路に配置されるものである。
【0088】また、中間の径を有するピンホール32b
は、サンプル22が、蓄積性蛍光体シートである場合
に、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光の光路に配置
されるものである。
【0089】このように、レンズ30の焦点の位置に、
共焦点切り換え部材31を設けて、サンプル22が、ス
ライドガラス板23を担体としたマイクロアレイの場合
に、最も径の小さいピンホール32aを蛍光の光路に位
置させているのは、サンプル22が、スライドガラス板
23を担体としたマイクロアレイの場合には、レーザ光
4によって、蛍光色素を励起した結果、蛍光はスライド
ガラス板23の表面から放出され、発光点は深さ方向に
ほぼ一定であるため、共焦点光学系を用いて、径の小さ
いピンホール32aに結像させることがS/N比を向上
させる上で望ましいからである。
【0090】これに対して、サンプル22が、転写支持
体を担体とした蛍光サンプルの場合に、最も径の大きい
ピンホール32cを蛍光の光路に位置させているのは、
サンプル22が、転写支持体を担体とした蛍光サンプル
の場合には、レーザ光4によって、蛍光色素を励起した
ときに、蛍光色素は転写支持体の深さ方向に分布してお
り、しかも、発光点が深さ方向に変動するので、共焦点
光学系によって、径の小さいピンホールに結像させるこ
とができず、径の小さいピンホールを用いると、試料か
ら放出された蛍光がカットされ、蛍光を光電的に検出し
たときに、十分な信号強度が得られないため、径の大き
いピンホール32cを用いる必要があるからである。
【0091】他方、サンプル22が蓄積性蛍光体シート
である場合に、中間の径を有するピンホール32bを輝
尽光の光路に位置させているのは、レーザ光4によっ
て、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体を励起した
ときは、輝尽光の発光点は輝尽性蛍光体層の深さ方向に
分布し、発光点は深さ方向に変動するので、共焦点光学
系によって、径の小さいピンホールに結像させることが
できず、径の小さいピンホールを用いると、試料から放
出された輝尽光がカットされ、輝尽光を光電的に検出し
たときに、十分な信号強度が得られないが、発光点の深
さ方向における分布も、発光点の深さ方向の変動も、転
写支持体を担体としたマイクロアレイほどではないた
め、中間の径を有するピンホール32bを用いることが
望ましいからである。
【0092】共焦点切り換え部材31を通過した蛍光あ
るいは輝尽光は、フォトマルチプライア33によって光
電的に検出され、アナログデータが生成される。
【0093】フォトマルチプライア33によって生成さ
れたアナログデータはA/D変換器34によって、ディ
ジタルデータに変換される。
【0094】図4は、サンプルステージ20の走査機構
のうち、主走査機構の詳細を示す略斜視図である。
【0095】図4に示されるように、副走査用モータ
(図示せず)により、図4において、矢印Yで示される
副走査方向に移動可能な可動基板40上には、一対のガ
イドレール41、41が固定されており、サンプルステ
ージ20は、一対のガイドレール41、41に、スライ
ド可能に取り付けられた3つのスライド部材42、42
(図4においては、2つのみ図示されている。)に固定
されている。
【0096】図4に示されるように、可動基板40上に
は、主走査用モータ43が固定されており、主走査用モ
ータ43の出力軸43aには、プーリ44に巻回された
タイミングベルト45が巻回されるとともに、ロータリ
ーエンコーダ46が取り付けられている。
【0097】したがって、主走査用モータ43を駆動す
ることによって、サンプルステージ20を、一対のガイ
ドレール41、41に沿って、図4において、矢印Xで
示される主走査方向に往復移動させ、一方、副走査用モ
ータ(図示せず)によって、可動基板40を副走査方向
に移動させることによって、サンプルステージ20を二
次元的に移動させ、サンプルステージ20にセットされ
たサンプル22の全面を、レーザ光4によって、走査す
ることが可能になる。
【0098】ここに、サンプルステージ20の位置は、
ロータリーエンコーダ46により、モニターすることが
できるように構成されている。
【0099】図5は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像解析システムを構成する図1に示された画像読み
取り装置の制御系、入力系および駆動系を示すブロック
ダイアグラムである。
【0100】図5に示されるように、画像読み取り装置
の制御系は、画像読み取り装置全体を制御するコントロ
ールユニット50を備えており、また、画像読み取り装
置の入力系は、オペレータによって操作され、種々の指
示信号を入力可能なキーボード51を備えている。
【0101】図5に示されるように、画像読み取り装置
の駆動系は、4つのフィルタ28a、28b、28c、
28dを備えたフィルタユニット27を移動させるフィ
ルタユニットモータ52と、共焦点切り換え部材31を
移動させる切り換え部材モータ53と、サンプルステー
ジ20を、主走査方向に往復移動させる主走査用モータ
43と、サンプルステージ20を、副走査方向に間欠的
に移動させる副走査用モータ47を備えている。
【0102】コントロールユニット50は、第1のレー
ザ励起光源1、第2のレーザ励起光源2または第3のレ
ーザ励起光源3に、選択的に駆動信号を出力するととも
に、フィルタユニットモータ52、切り換え部材モータ
53、主走査用モータ43および副走査用モータ47
に、駆動信号を出力可能に構成されている。
【0103】以上のように構成された本実施態様にかか
る画像解析装置を構成する画像読み取り装置は、DNA
マイクロアレイ22に形成された多数のスポット24中
に含まれている標識物質である蛍光色素の蛍光画像を読
み取るのに先立って、以下のようにして、DNAマイク
ロアレイ22に形成された多数のスポット24の画像が
読み取り、テンプレートデータを生成する。
【0104】まず、オペレータによって、DNAマイク
ロアレイ22が、サンプルステージ30のガラス板31
上にセットされ、DNAマイクロアレイ22を読み取る
べき旨の指示信号が、キーボード51に入力される。
【0105】DNAマイクロアレイ22を読み取るべき
旨の指示信号は、コントロールユニット50に入力さ
れ、コントロールユニット50は、DNAマイクロアレ
イ22を読み取るべき旨の指示信号を受けると、切り換
え部材モータ53に駆動信号を出力して、共焦点切り換
え部材31を、最も径の小さいピンホール32aが光路
内に位置するように、移動させる。
【0106】本実施態様においては、特異的結合物質を
含む試料液中には、473nmの波長のレーザ光によっ
て、効率的に励起される蛍光色素Fluor−Xが混合
されており、多数のスポット24はすべて、Fluor
−Xによって標識されているから、テンプレートデータ
を生成するにあたって、オペレータは、まず、キーボー
ド51に、蛍光色素がFluor−Xである旨の指示信
号、あるいは、使用すべきレーザ光源を特定する指示信
号とともに、テンプレートデータ生成信号を入力する。
【0107】テンプレートデータ生成信号と指示信号
は、コントロールユニット50に入力され、コントロー
ルユニット50は、テンプレートデータ生成信号と指示
信号を受けると、指示信号に基づき、メモリ(図示せ
ず)に記憶されているテーブルにしたがって、第3のレ
ーザ励起光源3を選択するとともに、フィルタ28cを
選択し、フィルタユニットモータ52に駆動信号を出力
して、フィルタユニット27を移動させ、473nmの
波長の光をカットし、473nmよりも波長の長い光を
透過する性質を有するフィルタ28cを、蛍光25の光
路内に位置させる。
【0108】次いで、コントロールユニット50は、第
3のレーザ励起光源3に駆動信号を出力し、第3のレー
ザ励起光源3を起動させ、473nmの波長のレーザ光
4を発せさせる。
【0109】第3のレーザ励起光源3から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平行光と
された後、第2のダイクロイックミラー8によって反射
されて、その向きが90度変えられた後、光学ヘッド1
5に入射する。
【0110】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって、サンプ
ルステージ20にセットされたDNAマイクロアレイ2
2上に集光される。
【0111】その結果、レーザ光4によって、DNAマ
イクロアレイ22上に形成された多数のスポット24に
含まれたFluor−Xが励起されて、蛍光が発せられ
る。
【0112】Fluor−Xから放出された蛍光25
は、レンズ19によって、平行な光とされ、穴明きミラ
ー18によって反射され、フィルタユニット27に入射
する。
【0113】フィルタユニット27は、フィルタ28c
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28cに入射し、473nmの波長の光が
カットされ、473nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
【0114】フィルタ28bを透過した蛍光は、ミラー
29によって反射され、レンズ30によって、結像され
る。
【0115】レーザ光4の照射に先立って、共焦点切り
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログデータが
生成される。
【0116】このように、共焦点光学系を用いて、スラ
イドガラス板23の表面の蛍光色素から発せられた蛍光
25をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検
出しているので、データ中のノイズを最小に抑えること
が可能になる。
【0117】前述のように、サンプルステージ20は、
主走査用モータ43によって、図4において、矢印Xで
示される主走査方向に高速で移動され、副走査用モータ
47により、図4において、矢印Yで示される副走査方
向に移動されるため、レーザ光4によって、DNAマイ
クロアレイ22の全面が走査される。
【0118】その結果、多数のスポット24に含まれて
いるFluor−Xから放出された蛍光25を、フォト
マルチプライア40により光電的に検出することによっ
て、DNAマイクロアレイ1上に形成された多数のスポ
ット24の画像を読み取り、アナログテンプレートデー
タを生成することができる。
【0119】フォトマルチプライア30によって光電的
に検出されて、生成されたアナログテンプレートデータ
は、A/D変換器34によって、信号変動幅に適したス
ケールファクタで、ディジタル信号に変換され、テンプ
レートデータが生成されて、ラインバッファ35に入力
される。
【0120】ラインバッファ35は、走査線1列分の画
像データを一時的に記憶するものであり、以上のように
して、走査線1列分のテンプレートデータが記憶される
と、そのテンプレートデータを、ラインバッファ35の
容量よりもより大きな容量を有する送信バッファ36に
出力し、送信バッファ36は、所定の容量のテンプレー
トデータが記憶されると、テンプレートデータを、画像
データ解析装置60に送信する。
【0121】図6は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像解析システムを構成する画像解析装置60のブロ
ックダイアグラムである。
【0122】図6に示されるように、画像解析装置60
は、画像読み取り装置55により読み取られて、ディジ
タル信号に変換されたテンプレートデータなどの画像デ
ータを受け、濃度、色調、コントラストなどが適正で、
観察解析特性に優れた可視画像を再生し得るように、デ
ータ処理を施し、画像データを解析するデータ処理手段
61と、データ処理手段61によってデータ処理が施さ
れた画像データを記憶する画像データ記憶手段62と、
画像データを画像として再生するCRT63を備えてい
る。
【0123】画像読み取り装置55の送信バッファ36
に、一時的に記憶されたテンプレートデータは、画像解
析装置60のデータ処理手段61の受信バッファ64に
入力されて、一時的に記憶され、受信バッファ64内
に、所定量のテンプレートデータが記憶されると、記憶
されたテンプレートデータが、画像データ記憶手段62
の画像データ一時記憶部65に出力され、記憶される。
【0124】このようにして、画像読み取り装置55の
送信バッファ36から、データ処理手段61の受信バッ
ファ64に送られ、一時的に記憶されたテンプレートデ
ータは、さらに、受信バッファ64から、画像データ記
憶手段62の画像データ一時記憶部65に記憶される。
【0125】こうして、DNAマイクロアレイ1の全面
を、レーザ光4によって走査して得られたテンプレート
データが、画像データ記憶手段62の画像データ一時記
憶部65に記憶されると、データ処理手段61のデータ
処理部66は、画像データ一時記憶部65からテンプレ
ートデータを読み出し、データ処理手段61の一時メモ
リ67に記憶して、必要なデータ処理を施した後、必要
なデータ処理が施されたテンプレートデータのみを、画
像データ記憶手段62の画像データ記憶部68に記憶さ
せ、しかる後に、画像データ一時記憶部65に記憶され
たテンプレートデータを消去する。
【0126】画像データ記憶手段62の画像データ記憶
部68に記憶された画像データは、オペレータが、画像
を観察解析するために、データ処理部66によって、読
み出されて、CRT63の画面上に表示されるようにな
っている。
【0127】図7は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像解析システムを構成する画像解析装置60のデー
タ処理手段61のブロックダイアグラムである。
【0128】図7に示されるように、データ処理手段6
1は、画像読み取り装置55の送信バッファ36から画
像データを受け取る受信バッファ64と、データ処理を
実行するデータ処理部66と、画像データを一時的に記
憶する一時メモリ67を備えている。ここに、一時メモ
リ67は、画像データを、二次元的に展開して、一時的
に記憶するように構成されている。
【0129】データ処理手段61は、さらに、CRT6
3の画面上に表示すべき種々の図形データを記憶する図
形データ記憶部70と、図形データ記憶部70に記憶さ
れた図形データの中から、所定の図形データを選択し、
一時メモリ67に二次元的に展開されて、一時的に記憶
された画像データに重ね合わせるために、位置およびサ
イズを設定する図形データ設定部72と、一時メモリ7
7に一時的に記憶された画像データと、図形データ設定
部72によって選択され、位置およびサイズが決定され
た図形データとを合成して、合成された画像データおよ
び図形データを、二次元的に展開して、一時的に記憶す
るウインドメモリ74と、ウインドメモリ74に、二次
元的に展開されて、一時的に記憶された画像データおよ
び図形データに基づき、CRT63の画面上に、画像を
生成する画像表示部76と、画像データの定量すべき関
心領域を確定し、定量解析を実行する定量解析実行手段
78を備えている。
【0130】図形データ設定部72には、図形データ表
示手段80からの図形データ表示信号が入力され、画像
表示部76には、画像表示指示手段82からの画像表示
指示信号が入力されている。さらに、定量解析実行手段
78には、定量解析指示手段84からの定量解析指示信
号が入力されている。
【0131】本実施態様においては、図形データ表示手
段80、画像表示指示手段82および定量解析指示手段
84は、それぞれ、キーボード51あるいはマウス(図
示せず)によって操作可能に構成されている。
【0132】図8は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像解析システムを構成する画像解析装置60のデー
タ処理手段61に備えられた定量解析実行手段78のブ
ロックダイアグラムである。
【0133】図8に示されるように、定量解析実行手段
78は、ウインドメモリ74に、二次元的に展開され
て、一時的に記憶されたテンプレートデータを、ウイン
ドメモリ74から読み出して、テンプレートデータに基
づき、テンプレートを生成するテンプレート生成部90
と、テンプレート生成部90によって生成されたテンプ
レートを、二次元的に展開して、記憶するテンプレート
メモリ92と、ウインドメモリ74に、二次元的に展開
されて、一時的に記憶された画像データを、ウインドメ
モリ74から読み出して、テンプレートメモリ92に記
憶されたテンプレートとの間で、フィッティングを実行
して、画像データ中の関心領域を設定すべきデータ領域
を確定し、図形データ設定部72に、関心領域設定信号
を出力して、図形データ設定部72によって選択され、
位置およびサイズが決定された図形データと、一時メモ
リ67に一時的に記憶された画像データとを合成して、
画像データに関心領域を設定し、ウインドメモリ74
に、二次元的に展開して、一時的に記憶させる関心領域
設定部94と、図形データによって、関心領域が設定さ
れ、ウインドメモリ74に、二次元的に展開して、一時
的に記憶された画像データを読み出して、定量解析を実
行する定量解析部96と、定量解析データを保存するデ
ータメモリ98と、各種演算を実行する演算実行部10
0を備えている。
【0134】以上のように構成された画像解析装置60
においては、画像データ記憶部68に記憶されたテンプ
レートデータが、一時メモリ67に、二次元的に展開さ
れて、記憶され、図形データが合成されることなく、ウ
インドメモリ74に、二次元的に展開されて、記憶さ
れ、画像表示指示手段92が操作されることによって、
CRT63の画面上に、テンプレート画像が表示され
る。
【0135】テンプレート生成信号が入力されていると
きには、コントロールユニット50は、テンプレート生
成部90に生成信号を出力して、ウインドメモリ74
に、二次元的に展開されて、記憶されたテンプレートデ
ータを、ウインドメモリ74から読み出させ、テンプレ
ートを生成させて、テンプレートメモリ92に、二次元
的に展開して、記憶させる。
【0136】こうして、テンプレートが生成され、テン
プレートメモリ92に、二次元的に展開されて、記憶さ
れると、DNAマイクロアレイ22に形成された多数の
スポット24内に含まれた標識物質であるCy−3ある
いはCy−5の蛍光画像データが生成される。
【0137】DNAマイクロアレイ1に形成された多数
のスポット24内に含まれている標識物質であるCy−
3の蛍光画像データを生成するときは、オペレータによ
って、キーボード51に、蛍光色素がCy−3である旨
の指示信号、あるいは、使用すべきレーザ光源を特定す
る指示信号とともに、蛍光画像データ生成信号が入力さ
れる。
【0138】蛍光画像データ生成信号および指示信号
は、コントロールユニット50に入力され、コントロー
ルユニット50は、蛍光画像データ生成信号と指示信号
を受けると、指示信号に基づき、メモリ(図示せず)に
記憶されているテーブルにしたがって、第2のレーザ励
起光源2を選択するとともに、フィルタ28bを選択
し、フィルタユニットモータ52に駆動信号を出力し
て、フィルタユニット27を移動させ、532nmの波
長の光をカットし、532nmよりも波長の長い光を透
過する性質を有するフィルタ28bを、蛍光25の光路
内に位置させる。
【0139】次いで、コントロールユニット50は、第
2のレーザ励起光源2に駆動信号を出力し、第2のレー
ザ励起光源2を起動させ、532nmの波長のレーザ光
4を発せさせる。
【0140】第2のレーザ励起光源2から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ9によって、平行な光と
された後、第1のダイクロイックミラー7に入射して、
反射される。
【0141】第1のダイクロイックミラー7によって反
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、光学ヘッド15に入射する。
【0142】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって、サンプ
ルステージ20にセットされたDNAマイクロアレイ2
2上に集光される。
【0143】その結果、532nmの波長のレーザ光4
により、DNAマイクロアレイ22上に形成された多数
のスポット24に選択的に含まれたCy−3が励起され
て、蛍光が発せられる。
【0144】Cy−3から放出された蛍光25は、レン
ズ19によって、平行な光とされ、穴明きミラー18に
よって反射され、フィルタユニット27に入射する。
【0145】フィルタユニット27は、フィルタ28b
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28bに入射し、532nmの波長の光が
カットされ、532nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
【0146】したがって、励起光である532nmの波
長の光がカットされ、Cy−3から放出された蛍光25
の波長域の光のみがフィルタ28bを透過する。
【0147】フィルタ28bを透過したレーザ光4は、
ミラー29によって反射され、レンズ30によって、結
像される。
【0148】レーザ光4の照射に先立って、共焦点切り
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログデータが
生成される。
【0149】このように、共焦点光学系を用いて、スラ
イドガラス板23の表面の蛍光色素から発せられた蛍光
25をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検
出しているので、データ中のノイズを最小に抑えること
が可能になる。
【0150】前述のように、サンプルステージ20は、
主走査用モータ43によって、図4において、矢印Xで
示される主走査方向に高速で移動され、副走査用モータ
47により、図4において、矢印Yで示される副走査方
向に移動されるため、レーザ光4により、DNAマイク
ロアレイ22の全面が走査され、多数のスポット24に
選択的に含まれているCy−3から放出された蛍光25
を、フォトマルチプライア33によって光電的に検出す
ることによって、DNAマイクロアレイ22上に形成さ
れた多数のスポット24に選択的に含まれているCy−
3の蛍光画像を読み取り、アナログ画像データを生成す
ることができる。
【0151】フォトマルチプライア33によって光電的
に検出されて、生成されたアナログ画像データは、A/
D変換器34によって、信号変動幅に適したスケールフ
ァクタで、ディジタル信号に変換され、Cy−3の蛍光
画像データが生成されて、ラインバッファ35に入力さ
れる。
【0152】ラインバッファ35は、走査線1列分の蛍
光画像データが記憶されると、その蛍光画像データを、
ラインバッファ35の容量よりもより大きな容量を有す
る送信バッファ36に出力し、送信バッファ36は、所
定の容量のテンプレートデータが記憶されると、蛍光画
像データを、画像データ処理装置60に送信する。
【0153】画像読み取り装置55の送信バッファ36
に、一時的に記憶された画像データは、画像解析装置6
0のデータ処理手段61の受信バッファ64に入力され
て、一時的に記憶され、受信バッファ64内に、所定量
の画像データが記憶されると、記憶された画像データ
が、画像データ記憶手段62の画像データ一時記憶部6
5に出力され、記憶される。
【0154】このようにして、画像読み取り装置55の
送信バッファ36から、データ処理手段61の受信バッ
ファ64に送られ、一時的に記憶された画像データは、
さらに、受信バッファ64から、画像データ記憶手段6
2の画像データ一時記憶部65に記憶される。
【0155】こうして、DNAマイクロアレイ22全面
を、レーザ光4によって走査して得られた画像データ
が、画像データ記憶手段62の画像データ一時記憶部6
5に記憶されると、データ処理手段61のデータ処理部
66は、画像データ一時記憶部65から画像データを読
み出し、データ処理手段61の一時メモリ67に記憶し
て、必要なデータ処理を施した後、このような画像デー
タのみを、画像データ記憶手段62の画像データ記憶部
68に記憶させ、しかる後に、画像データ一時記憶部6
5に記憶された画像データを消去する。
【0156】画像データ記憶部68に記憶された画像デ
ータは、一時メモリ67に、二次元的に展開されて、記
憶され、図形データが合成されることなく、ウインドメ
モリ74に、二次元的に展開されて、記憶され、画像表
示指示手段82が操作されると、CRT63の画面上
に、蛍光画像が表示される。
【0157】次いで、オペレータによって、定量解析指
示手段84が走査されると、定量解析指示手段84か
ら、定量解析実行手段78に定量解析指示信号が出力さ
れる。
【0158】定量解析指示信号を受けると、定量解析実
行手段78の関心領域設定部94は、ウインドメモリ7
4に、二次元的に展開されて、記憶されている画像デー
タを読み出すとともに、テンプレート生成部90によっ
て生成され、テンプレートメモリ92に、二次元的に展
開されて、記憶されたテンプレートを読み出して、フィ
ッティングを実行して、画像データ中の関心領域を設定
すべきデータ領域を確定し、図形データ設定部72に、
関心領域設定信号を出力する。
【0159】図形データ設定部72は、関心領域設定部
94から関心領域設定信号を受けると、図形データ記憶
部70に記憶された図形データの中から、所定の図形デ
ータを選択し、一時メモリ67に二次元的に展開され
て、一時的に記憶された画像データに重ね合わせるため
に、位置およびサイズを設定し、一時メモリ67に一時
的に記憶された画像データと、図形データ記憶部70に
記憶された図形データの中から選択し、位置およびサイ
ズを決定した図形データとを合成して、合成された画像
データおよび図形データを、ウインドメモリ74に、二
次元的に展開して、一時的に記憶させる。
【0160】こうして、ウインドメモリ74に、二次元
的に展開して、一時的に記憶された画像データ中には、
図形データ設定部72によって選択された図形によっ
て、定量解析すべき関心領域が確定されている。
【0161】画像表示指示手段82が操作されると、画
像表示指示手段82から画像表示部76に画像表示指示
信号が出力され、関心領域が設定された蛍光画像が、C
RT63の画面上に表示される。
【0162】定量解析実行手段78の定量解析部96
は、定量解析すべき関心領域が確定され、ウインドメモ
リ74に、二次元的に展開して、一時的に記憶された画
像データを読み出して、定量解析を実行し、定量解析結
果を、データメモリ98に保存するとともに、ウインド
メモリ74に出力する。
【0163】ウインドメモリ74に出力された定量解析
結果は、画像表示指示手段82が操作されると、画像表
示指示手段82から画像表示部86に画像表示指示信号
が出力されて、CRT63の画面上に表示される。
【0164】こうして、Cy−3の蛍光画像データが生
成されて、関心領域が確定され、定量解析結果がCRT
63の画面上に表示されると、DNAマイクロアレイ2
2に形成された多数のスポット24内に含まれた標識物
質であるCy−5の蛍光画像データが生成される。
【0165】DNAマイクロアレイ22に形成された多
数のスポット24内に含まれている標識物質であるCy
−5の蛍光画像データを生成するときは、オペレータに
よって、キーボード51に、蛍光色素がCy−5である
旨の指示信号、あるいは、使用すべきレーザ光源を特定
する指示信号とともに、蛍光画像データ生成信号が入力
される。
【0166】蛍光画像データ生成信号および指示信号
は、コントロールユニット50に入力され、コントロー
ルユニット50は、蛍光画像データ生成信号と指示信号
を受けると、指示信号に基づき、メモリ(図示せず)に
記憶されているテーブルにしたがって、第1のレーザ励
起光源1を選択するとともに、フィルタ28aを選択
し、フィルタユニットモータ52に駆動信号を出力し
て、フィルタユニット27を移動させ、640nmの波
長の光をカットし、640nmよりも波長の長い光を透
過する性質を有するフィルタ28aを、蛍光25の光路
内に位置させる。
【0167】次いで、コントロールユニット50は、第
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力して、第1のレ
ーザ励起光源1を起動させ、640nmの波長のレーザ
光4を発せさせる。
【0168】第1のレーザ励起光源1から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6に入射して、反射される。
【0169】ミラー6によって反射されたレーザ光4
は、第1のダイクロイックミラー7および第2のダイク
ロイックミラー8を透過し、光学ヘッド15に入射す
る。
【0170】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、穴明きミラー18に形成
された穴17を通過して、レンズ19によって、サンプ
ルステージ20にセットされたDNAマイクロアレイ2
2上に集光される。
【0171】その結果、640nmの波長のレーザ光4
により、DNAマイクロアレイ22上に形成された多数
のスポット24に選択的に含まれたCy−5が励起され
て、蛍光が発せられる。
【0172】Cy−5から放出された蛍光25は、レン
ズ19によって、平行な光とされ、穴明きミラー18に
よって反射され、フィルタユニット27に入射する。
【0173】フィルタユニット27は、フィルタ28a
が光路内に位置するように移動されているため、蛍光2
5はフィルタ28aに入射し、640nmの波長の光が
カットされ、640nmよりも波長の長い光のみが透過
される。
【0174】したがって、励起光である640nmの波
長の光がカットされ、Cy−5から放出された蛍光25
の波長域の光のみがフィルタ28aを透過する。
【0175】フィルタ28aを透過したレーザ光4は、
ミラー29によって反射され、レンズ30によって、結
像される。
【0176】レーザ光4の照射に先立って、共焦点切り
換え部材31が、最も径の小さいピンホール32aが光
路内に位置するように移動されているため、蛍光25が
ピンホール32a上に結像され、フォトマルチプライア
33によって、光電的に検出されて、アナログデータが
生成される。
【0177】このように、共焦点光学系を用いて、スラ
イドガラス板23の表面の蛍光色素から発せられた蛍光
25をフォトマルチプライア33に導いて、光電的に検
出しているので、データ中のノイズを最小に抑えること
が可能になる。
【0178】前述のように、サンプルステージ20は、
主走査用モータ43によって、図4において、矢印Xで
示される主走査方向に高速で移動され、副走査用モータ
47により、図4において、矢印Yで示される副走査方
向に移動されるため、レーザ光4により、DNAマイク
ロアレイ22の全面が走査され、多数のスポット24に
選択的に含まれているCy−5から放出された蛍光25
を、フォトマルチプライア33によって光電的に検出す
ることによって、DNAマイクロアレイ22上に形成さ
れた多数のスポット24に選択的に含まれているCy−
5の蛍光画像を読み取り、アナログ画像データを生成す
ることができる。
【0179】フォトマルチプライア33によって光電的
に検出されて、生成されたアナログ画像データは、A/
D変換器34によって、信号変動幅に適したスケールフ
ァクタで、ディジタル信号に変換され、Cy−3の蛍光
画像データが生成されて、ラインバッファ35に入力さ
れる。
【0180】ラインバッファ35は、走査線1列分の蛍
光画像データが記憶されると、その蛍光画像データを、
ラインバッファ35の容量よりもより大きな容量を有す
る送信バッファ36に出力し、送信バッファ36は、所
定の容量のテンプレートデータが記憶されると、蛍光画
像データを、画像データ処理装置60に送信する。
【0181】画像読み取り装置55の送信バッファ36
に、一時的に記憶された画像データは、画像解析装置6
0のデータ処理手段61の受信バッファ64に入力され
て、一時的に記憶され、受信バッファ64内に、所定量
の画像データが記憶されると、記憶された画像データ
が、画像データ記憶手段62の画像データ一時記憶部6
5に出力され、記憶される。
【0182】このようにして、画像読み取り装置55の
送信バッファ36から、データ処理手段61の受信バッ
ファ64に送られ、一時的に記憶された画像データは、
さらに、受信バッファ64から、画像データ記憶手段6
2の画像データ一時記憶部65に記憶される。
【0183】こうして、DNAマイクロアレイ22全面
を、レーザ光4によって走査して得られた画像データ
が、画像データ記憶手段62の画像データ一時記憶部6
5に記憶されると、データ処理手段61のデータ処理部
66は、画像データ一時記憶部65から画像データを読
み出し、データ処理手段61の一時メモリ67に記憶し
て、必要なデータ処理を施した後、このような画像デー
タのみを、画像データ記憶手段62の画像データ記憶部
68に記憶させ、しかる後に、画像データ一時記憶部6
5に記憶された画像データを消去する。
【0184】画像データ記憶部68に記憶された画像デ
ータは、一時メモリ67に、二次元的に展開されて、記
憶され、図形データが合成されることなく、ウインドメ
モリ74に、二次元的に展開されて、記憶され、画像表
示指示手段82が操作されると、CRT63の画面上
に、蛍光画像が表示される。
【0185】次いで、オペレータによって、定量解析指
示手段84が走査されると、定量解析指示手段84か
ら、定量解析実行手段78に定量解析指示信号が出力さ
れる。
【0186】定量解析指示信号を受けると、定量解析実
行手段78の関心領域設定部94は、ウインドメモリ7
4に、二次元的に展開されて、記憶されている画像デー
タを読み出すとともに、テンプレート生成部90によっ
て生成され、テンプレートメモリ92に、二次元的に展
開されて、記憶されたテンプレートを読み出して、フィ
ッティングを実行して、画像データ中の関心領域を設定
すべきデータ領域を確定し、図形データ設定部72に、
関心領域設定信号を出力する。
【0187】図形データ設定部72は、関心領域設定部
94から関心領域設定信号を受けると、図形データ記憶
部70に記憶された図形データの中から、所定の図形デ
ータを選択し、一時メモリ67に二次元的に展開され
て、一時的に記憶された画像データに重ね合わせるため
に、位置およびサイズを設定し、一時メモリ67に一時
的に記憶された画像データと、図形データ記憶部70に
記憶された図形データの中から選択し、位置およびサイ
ズを決定した図形データとを合成して、合成された画像
データおよび図形データを、ウインドメモリ74に、二
次元的に展開して、一時的に記憶させる。
【0188】こうして、ウインドメモリ74に、二次元
的に展開して、一時的に記憶された画像データ中には、
図形データ設定部72によって選択された図形によっ
て、定量解析すべき関心領域が確定されている。
【0189】画像表示指示手段82が操作されると、画
像表示指示手段82から画像表示部76に画像表示指示
信号が出力され、関心領域が設定された蛍光画像が、C
RT63の画面上に表示される。
【0190】定量解析実行手段78の定量解析部96
は、定量解析すべき関心領域が確定され、ウインドメモ
リ74に、二次元的に展開して、一時的に記憶された画
像データを読み出して、定量解析を実行し、定量解析結
果を、データメモリ98に保存するとともに、ウインド
メモリ74に出力する。
【0191】ウインドメモリ74に出力された定量解析
結果は、画像表示指示手段82が操作されると、画像表
示指示手段82から画像表示部86に画像表示指示信号
が出力されて、CRT63の画面上に表示される。
【0192】こうして、Cy−5の蛍光画像データが生
成されて、関心領域が確定され、定量解析結果がCRT
63の画面上に表示されると、定量解析は完了する。
【0193】さらに、Cy−3の蛍光画像中の蛍光強度
とCy−5の蛍光画像中の蛍光強度の比などを演算する
必要がある場合には、オペレータは、キーボード51
に、演算内容を特定して、演算の実行を求める指示信号
を入力する。
【0194】コントロールユニット50は、演算信号を
受けると、定量解析実行手段78に演算信号を転送す
る。
【0195】定量解析実行手段78の演算実行部100
は、演算信号を受けると、データメモリ98に保存され
ているCy−3の蛍光画像データの定量解析結果と、C
y−5の蛍光画像データの定量解析結果とを読み出し、
それぞれの蛍光画像中の蛍光強度の比を算出して、ウイ
ンドメモリ74に出力する。
【0196】ウインドメモリ74に出力された演算結果
は、画像表示指示手段82が操作されると、画像表示指
示手段82から画像表示部76に画像表示指示信号が出
力されて、CRT63の画面上に表示される。
【0197】演算実行部100によって実行された演算
の結果は、必要に応じて、データメモリ98などに保存
することができる。
【0198】蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記
録されたオートラジオグラフィ画像などの放射線画像を
読み取るときは、DNAマイクロアレイ22に代えて、
蓄積性蛍光体シートがサンプルステージ20にセットさ
れ、第1のレーザ励起光源1およびフィルタ部材28d
が選択されて、画像が読み取られ、放射線画像データが
生成される。
【0199】本実施態様においては、多種のcDNAプ
ローブを含み、蛍光色素Fluor−X(登録商標)が
混合された試料液が、スライドガラス板23上に、スポ
ット状に滴下されて、多数のスポット24が形成され、
Cy−3によって標識された第一のプローブDNAとC
y−5によって標識された第二のプローブDNAを混合
し、混合液を、特異的結合物質であるcDNAが滴下さ
れたスライドガラス板23の表面上に静かに載せて、特
異的結合物質とハイブリダイズさせて、DNAマイクロ
アレイ22が生成される。
【0200】こうして得られたDNAマイクロアレイ2
2を、第3のレーザ励起光源3を起動させて、Fluo
r−Xを効率的に励起可能な473nmの波長のレーザ
光4によって、走査し、多数のスポット24のすべてに
含まれているFluor−Xを励起して、Fluor−
Xから放出された蛍光を光電的に検出して、テンプレー
トデータを生成し、テンプレートデータに基づき、テン
プレートを生成して、テンプレートメモリ92に記憶さ
せた後、第2のレーザ励起光源2を起動させて、第1の
標識物質であるCy−3を効率的に励起可能な532n
mの波長のレーザ光4によって、DNAマイクロアレイ
22を走査し、多数のスポット24に選択的に含まれて
いるCy−3を励起して、Cy−3から放出された蛍光
を光電的に検出して、Cy−3の蛍光画像データを生成
し、関心領域設定部94により、すべてのスポット24
の画像を含んでいるテンプレートとの間で、フィッティ
ングを実行し、Cy−3の蛍光画像データ中に、定量解
析すべき関心領域を確定し、定量解析部96によって、
定量解析を実行している。
【0201】本実施態様においては、さらに、第3のレ
ーザ励起光源3を起動させて、第2の標識物質であるC
y−5を効率的に励起可能な640nmの波長のレーザ
光4によって、DNAマイクロアレイ22を走査し、多
数のスポット24に選択的に含まれているCy−5を励
起して、Cy−5から放出された蛍光を光電的に検出し
て、Cy−5の蛍光画像データを生成し、関心領域設定
部94によって、すべてのスポット24の画像を含んで
いるテンプレートとの間で、フィッティングを実行し、
Cy−5の蛍光画像データ中に、定量解析すべき関心領
域を確定し、定量解析部96によって、定量解析を実行
している。
【0202】したがって、本実施態様によれば、DNA
マイクロアレイ22に形成されたすべてのスポットの画
像を含むテンプレートを用いて、Cy−3の蛍光画像デ
ータ中およびCy−5の蛍光画像データ中に、定量解析
すべき関心領域を確定しているから、スポッターの滴下
誤差に起因して、スライドガラス板やメンブレンフィル
タなどの基板表面上の所望の位置に、特異的結合物質を
滴下することができなくても、テンプレートデータに基
づいて、すべてのスポットの位置を知ることができ、し
たがって、所望のように、定量すべき関心領域を確定す
るテンプレートを生成して、テンプレートに基づいて、
精度よく、定量解析を実行することが可能になる。
【0203】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0204】たとえば、前記実施態様においては、多種
のcDNAプローブを含み、蛍光色素Fluor−Xが
混合された試料液を、スライドガラス板23の表面上
に、スポット状に滴下して、多数のスポット24を形成
し、検体であるRNAを生体細胞から抽出し、さらに、
RNAから3’末端にポリAを有するmRNAを抽出し
て、cDNAを合成する際に、標識物質であるCy−3
を存在させて、Cy−3によって標識された第一のター
ゲットDNAを生成し、検体であるRNAを生体細胞か
ら抽出し、さらに、RNAから3’末端にポリAを有す
るmRNAを抽出して、cDNAを合成する際に、標識
物質であるCy−5を存在させて、Cy−5によって標
識された第二のターゲットDNAを生成して、第一のタ
ーゲットDNAと第二のターゲットDNAを混合して得
た混合液を、特異的結合物質である多種のcDNAプロ
ーブが滴下されたスライドガラス板23の表面上に静か
に載せて、ハイブリダイズさせて、DNAマイクロアレ
イ22生成した場合につき、説明を加えたが、本発明
は、このようにして生成されたDNAマイクロアレイ2
2に限定されるものではなく、ホルモン類、腫瘍マーカ
ー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク
質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の
物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長
さ、組成などが既知の特異的結合物質をスライドガラス
板23やメンブレンフィルタの表面上に滴下して、多数
の独立したスポット24を形成し、次いで、ホルモン
類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、そ
の他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、mRNA
など、抽出、単離などによって、生体から採取され、あ
るいは、さらに、化学的処理、化学修飾などの処理が施
された生体由来の物質であって、蛍光色素によって標識
された物質と、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知
の特異的結合物質とをハイブリダイズさせて得たマイク
ロアレイに広く適用することができる。
【0205】さらに、前記実施態様においては、多種の
cDNAプローブを含む試料液に、蛍光色素Fluor
−Xを混合し、また、第一のターゲットDNAをCy−
3によって標識し、第二のターゲットDNAをCy−5
によって標識しているが、多種のcDNAプローブを含
む試料液に混合されている蛍光色素と、第一のターゲッ
トDNAを標識している蛍光色素と、第二のターゲット
DNAを標識している蛍光色素とが、それぞれ、異なる
波長のレーザ光4によって励起される性質を有していれ
ばよく、多種のcDNAプローブを含む試料液に、蛍光
色素Fluor−Xを混合し、第一のターゲットDNA
をCy−3によって標識し、第二のターゲットDNAを
Cy−5によって標識することは必要ではなく、たとえ
ば、多種のcDNAプローブを含む試料液に、640n
mの波長のレーザ光4によって励起可能な蛍光色素を混
合するとともに、第一のターゲットDNAを473nm
の波長のレーザ光4によって励起可能な蛍光色素で標識
し、第二のターゲットDNAを532nmの波長のレー
ザ光4によって励起可能な蛍光色素で標識することもで
きる。
【0206】また、前記実施態様においては、多種のc
DNAプローブを含み、蛍光色素Fluor−Xが混合
された試料液を、スライドガラス板23上に、スポット
状に滴下して、多数のスポット24を形成し、すべての
スポット24にレーザ光4を照射して、Fluor−X
を励起し、Fluor−Xから放出された蛍光を光電的
に検出して、すべてのスポット24の画像データを含む
テンプレートデータを生成しているが、DNAマイクロ
アレイ22に形成されたすべてのスポット24の画像デ
ータを含むテンプレートデータが生成されればよく、多
種のcDNAプローブを含み、蛍光色素Fluor−X
が混合された試料液を、スライドガラス板23上に、ス
ポット状に滴下して、多数のスポット24を形成し、す
べてのスポット24にレーザ光4を照射して、Fluo
r−Xを励起し、Fluor−Xから放出された蛍光を
光電的に検出して、すべてのスポット24の画像データ
を含むテンプレートデータを生成することは必ずしも必
要でない。
【0207】さらに、前記実施態様においては、多種の
cDNAプローブを含み、Fluor−Xが混合された
試料液を、スライドガラス板23の表面上に、スポット
状に滴下して、多数のスポット24を形成し、検体であ
るRNAを生体細胞から抽出し、さらに、RNAから
3’末端にポリAを有するmRNAを抽出して、cDN
Aを合成する際に、標識物質であるCy−3を存在させ
て、Cy−3によって標識された第一のターゲットDN
Aを生成し、検体であるRNAを生体細胞から抽出し、
さらに、RNAから3’末端にポリAを有するmRNA
を抽出して、cDNAを合成する際に、標識物質である
Cy−5を存在させて、Cy−5によって標識された第
二のターゲットDNAを生成して、第一のターゲットD
NAと第二のターゲットDNAを混合して得た混合液
を、特異的結合物質である多種のcDNAプローブが滴
下されたスライドガラス板23の表面上に静かに載せ
て、特異的結合物質にハイブリダイズさせて、DNAマ
イクロアレイ22を生成した後に、473nmの波長の
レーザ光4によって、DNAマイクロアレイ22上を走
査して、Fluor−Xを励起し、Fluor−Xから
放出された蛍光を光電的に検出して、すべてのスポット
24の画像データを含むテンプレートデータを生成し、
532nmの波長のレーザ光4を用いて、第一のターゲ
ットDNAを標識しているCy−3の蛍光画像データを
生成して、テンプレートデータに基づいて、Cy−3の
蛍光画像データ中に、定量すべき関心領域を確定して、
定量解析を実行するとともに、640nmの波長のレー
ザ光4を用いて、第二のターゲットDNAを標識してい
るCy−5の蛍光画像データを生成して、テンプレート
データに基づいて、Cy−5の蛍光画像データ中に、定
量すべき関心領域を確定して、定量解析を実行すること
によって、スポッターに滴下誤差の影響を最小限に抑制
して、定量すべき関心領域を確定して、定量解析を実行
しているが、532nmの波長のレーザ光4を用いて、
第一のターゲットDNAを標識しているCy−3の蛍光
画像データを生成するとともに、640nmの波長のレ
ーザ光4を用いて、第二のターゲットDNAを標識して
いるCy−5の蛍光画像データを生成し、その後に、4
73nmの波長のレーザ光4によって、DNAマイクロ
アレイ22上を走査して、Fluor−Xを励起し、F
luor−Xから放出された蛍光を光電的に検出して、
すべてのスポット24の画像データを含むテンプレート
データを生成し、テンプレートデータに基づいて、Cy
−3の蛍光画像データ中に、定量すべき関心領域を確定
して、定量解析を実行するとともに、Cy−5の蛍光画
像データ中に、定量すべき関心領域を確定して、定量解
析を実行することによって、スポッターに滴下誤差の影
響を最小限に抑制して、定量すべき関心領域を確定し
て、定量解析を実行するようにしてもよい。
【0208】さらに、前記実施態様においては、多種の
cDNAプローブを含み、Fluor−Xが混合された
試料液を、スライドガラス板23の表面上に、スポット
状に滴下して、多数のスポット24を形成し、すべての
スポット24にレーザ光4を照射して、Fluor−X
を励起し、Fluor−Xから放出された蛍光を光電的
に検出して、すべてのスポット24の画像データを含む
テンプレートデータを生成しているが、Fluor−X
を試料液に混合する代わりに、スライドガラス板23の
表面上に、スポット24を高密度で形成するために、試
料液を高粘度化させるポリマーとして、ターゲットDN
Aを標識している蛍光色素とは異なる波長のレーザ光4
によって励起可能な蛍光色素を含むポリマーを用い、特
異的結合物質をポリマーに混合して、滴下し、多数のス
ポット24を形成し、ポリマーに含まれた蛍光色素を励
起可能な波長のレーザ光4によって、すべてのスポット
24を走査して、励起し、蛍光色素から放出された蛍光
を光電的に検出して、すべてのスポット24の画像デー
タを含むテンプレートデータを生成することもできる。
この場合、ポリマーに含まれた蛍光色素を励起可能な波
長のレーザ光4によって、すべてのスポット24を走査
して、励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、すべてのスポット24の画像データを含むテ
ンプレートデータを生成した後に、532nmの波長の
レーザ光4を用いて、第一のターゲットDNAを標識し
ているCy−3の蛍光画像データを生成するとともに、
640nmの波長のレーザ光4を用いて、第二のターゲ
ットDNAを標識しているCy−5の蛍光画像データを
生成し、テンプレートデータに基づいて、Cy−3の蛍
光画像データ中に、定量すべき関心領域を確定して、定
量解析を実行するとともに、Cy−5の蛍光画像データ
中に、定量すべき関心領域を確定して、定量解析を実行
するようにしてもよいし、532nmの波長のレーザ光
4を用いて、第一のターゲットDNAを標識しているC
y−3の蛍光画像データを生成するとともに、640n
mの波長のレーザ光4を用いて、第二のターゲットDN
Aを標識しているCy−5の蛍光画像データを生成し、
その後に、ポリマーに含まれた蛍光色素を励起可能な波
長のレーザ光4によって、すべてのスポット24を走査
して、励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
検出して、すべてのスポット24の画像データを含むテ
ンプレートデータを生成し、テンプレートデータに基づ
いて、Cy−3の蛍光画像データ中に、定量すべき関心
領域を確定して、定量解析を実行するとともに、Cy−
5の蛍光画像データ中に、定量すべき関心領域を確定し
て、定量解析を実行するようにしてもよい。
【0209】また、前記実施態様においては、多種のc
DNAプローブを含み、Fluor−Xが混合された試
料液を、スライドガラス板23の表面上に、スポット状
に滴下して、多数のスポット24を形成し、すべてのス
ポット24にレーザ光4を照射して、Fluor−Xを
励起し、Fluor−Xから放出された蛍光を光電的に
検出して、すべてのスポット24の画像データを含むテ
ンプレートデータを生成しているが、試料液には蛍光色
素を混合せずに、フィルタユニットモータ52により、
フィルタユニット27を蛍光25の光路外に移動させた
状態で、第1のレーザ励起光源1、第2のレーザ励起光
源2または第3のレーザ励起光源3を起動して、レーザ
光4によって、DNAマイクロアレイ22上を走査し
て、スポット24により散乱されたレーザ光4を光電的
に検出して、すべてのスポット24の画像データを含む
テンプレートデータを生成することもできる。この場
合、フィルタユニットモータ52により、フィルタユニ
ット27を蛍光25の光路外に移動させた状態で、第1
のレーザ励起光源1、第2のレーザ励起光源2または第
3のレーザ励起光源3を起動して、レーザ光4によっ
て、DNAマイクロアレイ22上を走査して、スポット
24により散乱されたレーザ光4を光電的に検出して、
すべてのスポット24の画像データを含むテンプレート
データを生成した後に、532nmの波長のレーザ光4
を用いて、第一のターゲットDNAを標識しているCy
−3の蛍光画像データを生成するとともに、640nm
の波長のレーザ光4を用いて、第二のターゲットDNA
を標識しているCy−5の蛍光画像データを生成し、テ
ンプレートデータに基づいて、Cy−3の蛍光画像デー
タ中に、定量すべき関心領域を確定して、定量解析を実
行するとともに、Cy−5の蛍光画像データ中に、定量
すべき関心領域を確定して、定量解析を実行するように
してもよいし、532nmの波長のレーザ光4を用い
て、第一のターゲットDNAを標識しているCy−3の
蛍光画像データを生成するとともに、640nmの波長
のレーザ光4を用いて、第二のターゲットDNAを標識
しているCy−5の蛍光画像データを生成し、その後
に、フィルタユニットモータ52により、フィルタユニ
ット27を蛍光25の光路外に移動させた状態で、第1
のレーザ励起光源1、第2のレーザ励起光源2または第
3のレーザ励起光源3を起動して、レーザ光4によっ
て、DNAマイクロアレイ22上を走査して、スポット
24により散乱されたレーザ光4を光電的に検出して、
すべてのスポット24の画像データを含むテンプレート
データを生成し、テンプレートデータに基づいて、Cy
−3の蛍光画像データ中に、定量すべき関心領域を確定
して、定量解析を実行するとともに、Cy−5の蛍光画
像データ中に、定量すべき関心領域を確定して、定量解
析を実行するようにしてもよい。
【0210】さらに、前記実施態様においては、多種の
cDNAプローブを含み、Fluor−Xが混合された
試料液を、スライドガラス板23の表面上に、スポット
状に滴下して、多数のスポット24を形成し、検体であ
るRNAを生体細胞から抽出し、さらに、RNAから
3’末端にポリAを有するmRNAを抽出して、cDN
Aを合成する際に、標識物質であるCy−3を存在させ
て、Cy−3によって標識された第一のターゲットDN
Aを生成し、検体であるRNAを生体細胞から抽出し、
さらに、RNAから3’末端にポリAを有するmRNA
を抽出して、cDNAを合成する際に、標識物質である
Cy−5を存在させて、Cy−5によって標識された第
二のターゲットDNAを生成して、第一のターゲットD
NAと第二のターゲットDNAを混合して得た混合液
を、特異的結合物質である多種のcDNAプローブが滴
下されたスライドガラス板23の表面上に静かに載せ
て、特異的結合物質にハイブリダイズさせて、DNAマ
イクロアレイ22を生成した後に、473nmの波長の
レーザ光4によって、DNAマイクロアレイ22上を走
査して、Fluor−Xを励起し、Fluor−Xから
放出された蛍光を光電的に検出して、すべてのスポット
24の画像データを含むテンプレートデータを生成して
いるが、多種のcDNAプローブを含み、Fluor−
Xが混合された試料液を、スライドガラス板23の表面
上に、スポット状に滴下して、多数のスポット24を形
成した後に、473nmの波長のレーザ光4によって、
多数のスポット24を走査して、Fluor−Xを励起
し、Fluor−Xから放出された蛍光を光電的に検出
して、すべてのスポット24の画像データを含むテンプ
レートデータを生成し、その後に、検体であるRNAを
生体細胞から抽出し、さらに、RNAから3’末端にポ
リAを有するmRNAを抽出して、cDNAを合成する
際に、標識物質であるCy−3を存在させて、Cy−3
によって標識された第一のターゲットDNAを生成し、
検体であるRNAを生体細胞から抽出し、さらに、RN
Aから3’末端にポリAを有するmRNAを抽出して、
cDNAを合成する際に、標識物質であるCy−5を存
在させて、Cy−5によって標識された第二のターゲッ
トDNAを生成して、第一のターゲットDNAと第二の
ターゲットDNAを混合して得た混合液を、特異的結合
物質である多種のcDNAプローブが滴下されたスライ
ドガラス板23の表面上に静かに載せて、特異的結合物
質にハイブリダイズさせ、第一のターゲットDNAを標
識しているCy−3の蛍光画像データを生成し、第二の
ターゲットDNAを標識しているCy−5の蛍光画像デ
ータを生成するようにしてもよい。
【0211】また、前記実施態様においては、多種のc
DNAプローブを含み、Fluor−Xが混合された試
料液を、スライドガラス板23の表面上に、スポット状
に滴下して、多数のスポット24を形成し、検体である
RNAを生体細胞から抽出し、さらに、RNAから3’
末端にポリAを有するmRNAを抽出して、cDNAを
合成する際に、標識物質であるCy−3を存在させて、
Cy−3によって標識された第一のターゲットDNAを
生成し、検体であるRNAを生体細胞から抽出し、さら
に、RNAから3’末端にポリAを有するmRNAを抽
出して、cDNAを合成する際に、標識物質であるCy
−5を存在させて、Cy−5によって標識された第二の
ターゲットDNAを生成して、第一のターゲットDNA
と第二のターゲットDNAを混合して得た混合液を、特
異的結合物質である多種のcDNAプローブが滴下され
たスライドガラス板23の表面上に静かに載せて、特異
的結合物質にハイブリダイズさせて、DNAマイクロア
レイ22を生成し、473nmの波長のレーザ光4を用
いて、テンプレートデータを生成するとともに、532
nmの波長のレーザ光4を用いて、第一のターゲットD
NAを標識しているCy−3の蛍光画像データを生成
し、640nmの波長のレーザ光4を用いて、第二のタ
ーゲットDNAを標識しているCy−5の蛍光画像デー
タを生成しているが、Fluor−Xが混合された液
を、あるスライドガラス板23の表面に、スポッターを
用いて、スポット状に滴下して、多数のスポット24を
形成し、473nmの波長のレーザ光4によって、すべ
てのスポット24を走査して、Fluor−Xを励起
し、Fluor−Xから放出された蛍光を光電的に検出
して、テンプレートデータを生成し、別のスライドガラ
ス板23の表面上に、多種のcDNAプローブを含む試
料液を、同じスポッターを用いて、スライドガラス板2
3の表面上に、スポット状に滴下して、多数のスポット
24を形成し、検体であるRNAを生体細胞から抽出
し、さらに、RNAから3’末端にポリAを有するmR
NAを抽出して、cDNAを合成する際に、標識物質で
あるCy−3を存在させて、Cy−3によって標識され
た第一のターゲットDNAを生成し、検体であるRNA
を生体細胞から抽出し、さらに、RNAから3’末端に
ポリAを有するmRNAを抽出して、cDNAを合成す
る際に、標識物質であるCy−5を存在させて、Cy−
5によって標識された第二のターゲットDNAを生成し
て、第一のターゲットDNAと第二のターゲットDNA
を混合して得た混合液を、特異的結合物質である多種の
cDNAプローブが滴下されたスライドガラス板23の
表面上に静かに載せて、特異的結合物質にハイブリダイ
ズさせて、DNAマイクロアレイ22を生成し、532
nmの波長のレーザ光4を用いて、第一のターゲットD
NAを標識しているCy−3の蛍光画像データを生成し
て、テンプレートデータに基づいて、Cy−3の蛍光画
像データ中に、定量すべき関心領域を確定して、定量解
析を実行するとともに、640nmの波長のレーザ光4
を用いて、第二のターゲットDNAを標識しているCy
−5の蛍光画像データを生成して、テンプレートデータ
に基づいて、Cy−5の蛍光画像データ中に、定量すべ
き関心領域を確定して、定量解析を実行することによっ
て、スポッターに滴下誤差の影響を最小限に抑制して、
定量すべき関心領域を確定して、定量解析を実行するよ
うにしてもよい。
【0212】また、前記実施態様においては、共焦点切
り換え部材31には、3つの径の異なるピンホール32
a、32b、32cが形成され、蛍光色素によって選択
的に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガ
ラス板上に形成されているマイクロアレイを、レーザ光
4によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から
放出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデ
ータを生成するときには、ピンホール32aが、輝尽性
蛍光体層を露光して得た放射性標識物質の位置情報が記
録された蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を、レー
ザ光4によって走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽
性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、生
化学解析用のデータを生成するときには、ピンホール3
2bが、転写支持体上で、電気泳動され、蛍光色素によ
って選択的に標識された試料を含んだ転写支持体を担体
とする蛍光サンプルを、レーザ光4によって走査して、
蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された蛍光を光電
的に検出して、生化学解析用のデータを生成するときに
は、ピンホール32cが、それぞれ、用いられている
が、共焦点切り換え部材31に、ピンホール32a、3
2bのみを形成し、蛍光色素によって選択的に標識され
た試料の数多くのスポットが、スライドガラス板上に形
成されているマイクロアレイを、レーザ光4によって走
査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放出された蛍
光を光電的に検出して、生化学解析用のデータを生成す
るときには、ピンホール32aを介して、蛍光25を受
光し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光25を光電
的に検出して、生化学解析用のデータを生成するときに
は、ピンホール32bを介して、輝尽光を受光し、転写
支持体から放出された蛍光25を光電的に検出して、生
化学解析用のデータを生成するときには、共焦点切り換
え部材31を、蛍光25の光路から退避させ、フォトマ
ルチプライア33の受光光量が増大するように構成する
こともできるし、また、共焦点切り換え部材31に、ピ
ンホール32aのみを形成し、蛍光色素によって選択的
に標識された試料の数多くのスポットが、スライドガラ
ス板上に形成されているマイクロアレイを、レーザ光4
によって走査して、蛍光色素を励起し、蛍光色素から放
出された蛍光を光電的に検出して、生化学解析用のデー
タを生成するときにのみ、ピンホール32aを介して、
蛍光25を受光し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽
光25を光電的に検出して、生化学解析用のデータを生
成するときおよび転写支持体から放出された蛍光25を
光電的に検出して、生化学解析用のデータを生成すると
きには、共焦点切り換え部材31を、蛍光25の光路か
ら退避させ、フォトマルチプライア33の受光光量が増
大するように構成することもできる。
【0213】さらに、前記実施態様においては、画像読
み取り装置は、第1のレーザ励起光源1、第2のレーザ
励起光源2および第3のレーザ励起光源3を備えている
が、試料液に混合した蛍光色素および標識物質として用
いた蛍光色素を効率的に励起することができ、すべての
スポット24および標識物質の蛍光が読み取り可能に構
成されていればよく、3つのレーザ励起光源を備えてい
ることは必ずしも必要ない。
【0214】また、前記実施態様においては、第1のレ
ーザ励起光源1として、640nmの波長のレーザ光4
を発する半導体レーザ光源を用いているが、640nm
の波長のレーザ光4を発する半導体レーザ光源に代え
て、633nmの波長を有するレーザ光4を発するHe
−Neレーザ光源あるいは635nmのレーザ光4を発
する半導体レーザ光源を用いてもよい。
【0215】さらに、前記実施態様においては、第2の
レーザ励起光源2として、532nmのレーザ光を発す
るレーザ光源を用い、第3のレーザ励起光源3として、
473nmのレーザ光を発するレーザ光源を用いている
が、励起する蛍光物質の種類に応じて、第2のレーザ励
起光源2として、530ないし540nmのレーザ光を
発するレーザ光源を、第3のレーザ励起光源3として、
470ないし480nmのレーザ光を発するレーザ光源
を、それぞれ、用いることもできる。
【0216】また、前記実施態様においては、サンプル
ステージ20を、主走査用モータ43によって、図4に
おいて、矢印Xで示される主走査方向に高速で往復動さ
せつつ、副走査用モータ47により、矢印Yで示される
副走査方向に移動させることによって、レーザ光4によ
って、DNAマイクロアレイ22の全面を走査している
が、サンプルステージ20を静止状態に維持し、光学ヘ
ッド15を、図1において、矢印Xで示される主走査方
向および矢印Yで示される副走査方向に移動させるよう
にしてもよく、さらには、光学ヘッド15を、図1にお
いて、矢印Xで示される主走査方向または矢印Yで示さ
れる副走査方向に移動させ、サンプルステージ20を、
図1において、矢印Yで示される副走査方向または矢印
Xで示される主走査方向に移動させて、レーザ光4によ
り、DNAマイクロアレイ22の全面を走査するように
してもよい。
【0217】さらに、前記実施態様においては、穴17
が形成された穴開きミラー18を用いているが、穴17
に代えて、レーザ光4を透過可能なコーティングを施す
こともできる。
【0218】また、前記実施態様においては、光検出器
として、フォトマルチプライア33を用いて、DNAマ
イクロアレイ22に含まれた蛍光色素から発せられた蛍
光を光電的に検出しているが、本発明において用いられ
る光検出器としては、蛍光輝尽光を光電的に検出可能で
あればよく、フォトマルチプライア33に限らず、ライ
ンCCDや二次元CCDなどの他の光検出器を用いるこ
ともできる。
【0219】さらに、前記実施態様においては、画像を
CRT63の画面上に表示しているが、画像を表示する
表示手段は、CRT63に限定されるものではなく、液
晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネルな
どのフラットディスプレイパネル、その他の表示手段を
用いることもできる。
【0220】
【発明の効果】本発明によれば、所望のように、定量す
べき関心領域を確定することができ、精度よく、定量解
析を実行することのできるマイクロアレイ画像検出シス
テム用の画像解析方法および装置を提供することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像解析システムを構成する画像読み取り装置の略斜視図
である。
【図2】図2は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像解析システムによって解析される蛍光画像を担持した
DNAマイクロアレイの略斜視図である。
【図3】図3は、共焦点切り換え部材の略正面図であ
る。
【図4】図4は、サンプルステージ20の走査機構のう
ち、主走査機構の詳細を示す略斜視図である。
【図5】図5は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像解析システムを構成する図1に示された画像読み取り
装置の制御系、入力系および駆動系を示すブロックダイ
アグラムである。
【図6】図6は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像解析システムを構成する画像解析装置のブロックダイ
アグラムである。
【図7】図7は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像解析システムを構成する画像解析装置のデータ処理手
段のブロックダイアグラムである。
【図8】図8は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像解析システムを構成する画像解析装置のデータ処理手
段に備えられた定量解析実行手段のブロックダイアグラ
ムである。
【符号の説明】
1 第1のレーザ励起光源 2 第2のレーザ励起光源 3 第3のレーザ励起光源 4 レーザ光 5 コリメータレンズ 6 ミラー 7 第1のダイクロイックミラー 8 第2のダイクロイックミラー 9 コリメータレンズ 10 コリメータレンズ 15 光学ヘッド 16 ミラー 17 穴 18 穴明きミラー 19 レンズ 20 サンプルステージ 21 サンプルキャリア 22 DNAマイクロアレイ 23 スライドガラス板 24 スポット 25 蛍光または輝尽光 27 フィルタユニット 28a、28b、28c、28d フィルタ 29 ミラー 30 レンズ 31 共焦点切り換え部材 32a、32b、32c ピンホール 33 フォトマルチプライア 34 A/D変換器 35 ラインバッファ 36 送信バッファ 40 可動基板 41 一対のガイドレール 42 スライド部材 43 主走査用モータ 43a 主走査用モータの出力軸 44 プーリ 45 タイミングベルト 46 ロータリーエンコーダ 47 副走査用モータ 50 コントロールユニット 51 キーボード 52 フィルタユニットモータ 53 切り換え部材モータ 55 画像読み取り装置 60 画像解析装置 61 データ処理手段 62 画像データ記憶手段 63 CRT 64 受信バッファ 65 画像データ一時記憶部 66 データ処理部 67 一時メモリ 70 図形データ記憶部 72 図形データ設定部 74 ウインドメモリ 76 画像表示部 78 定量解析実行手段 80 図形データ表示手段 82 画像表示指示手段 84 定量解析指示手段 90 テンプレート生成部 92 テンプレートメモリ 94 関心領域設定部 96 定量解析部 98 データメモリ 100 演算実行部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 G01N 33/53 M 4B029 33/566 33/566 4B063 33/58 33/58 A 5B057 37/00 102 37/00 102 5L096 G06T 1/00 280 G06T 1/00 280 7/00 150 7/00 150 // C12N 15/09 C12N 15/00 F Fターム(参考) 2G020 BA02 BA14 CA01 CB04 CB23 CB43 CC26 CC28 CC47 CD14 CD23 CD34 CD37 CD52 2G043 BA16 CA03 DA02 EA01 FA01 FA06 GA04 GA07 GA08 GB18 GB19 GB21 HA01 HA02 HA09 JA03 KA02 KA05 KA09 LA02 NA06 2G045 DA12 DA13 FA12 FA26 FA29 FB07 FB12 GC15 JA01 2G065 AA11 AB04 AB09 BA04 BA05 BA18 BA29 BB27 BC11 BC28 BC33 BC35 BD03 DA08 DA20 4B024 AA11 AA19 CA01 CA09 CA11 HA13 HA14 4B029 AA07 AA23 BB15 BB20 CC02 CC03 CC08 CC11 FA12 FA15 4B063 QA01 QQ41 QQ79 QR56 QR66 QR84 QS32 QS34 QS36 QS39 QX02 5B057 AA01 BA19 DA02 DA04 DA08 DC22 DC23 5L096 BA06 JA09

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特異的結合物質を、基板上に、スポット
    状に滴下して、複数のスポットを形成し、形成されたす
    べてのスポットを光電的に検出して、テンプレートデー
    タを生成し、生成されたテンプレートデータに基づい
    て、定量すべき関心領域を確定するテンプレートを生成
    し、前記テンプレートに基づいて、定量解析を実行する
    ことを特徴とする画像解析方法。
  2. 【請求項2】 目的とする生体由来の物質を標識してい
    る蛍光色素とは異なる波長の励起光によって励起可能な
    テンプレートデータ生成用の蛍光色素を、前記特異的結
    合物質とともに、前記基板上に、スポット状に滴下し
    て、複数のスポットを形成し、前記テンプレートデータ
    生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を
    前記複数のスポットに照射して、前記テンプレートデー
    タ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレートデータ
    生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出し
    て、前記テンプレートデータを生成し、生成された前記
    テンプレートデータに基づいて、定量すべき関心領域を
    確定するテンプレートを生成し、前記テンプレートに基
    づいて、定量解析を実行することを特徴とする請求項1
    に記載の画像解析方法。
  3. 【請求項3】 前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素を、前記特異的結合物質とともに、前記基板上に、ス
    ポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色
    素によって標識された前記生体由来の物質を前記特異的
    結合物質にハイブリダイズさせた後、前記テンプレート
    データ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励
    起光を前記複数のスポットに照射して、前記テンプレー
    トデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレート
    データ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
    検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成され
    た前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき関心
    領域を確定するテンプレートを生成し、前記蛍光物質を
    効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポット
    に照射して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍
    光物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光
    電的に検出して、画像データを生成し、前記テンプレー
    トに基づいて、定量解析を実行することを特徴とする請
    求項2に記載の画像解析方法。
  4. 【請求項4】 前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素を、前記特異的結合物質とともに、前記基板上に、ス
    ポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光色
    素によって標識された前記生体由来の物質を前記特異的
    結合物質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光物質を効
    率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポットに
    照射して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光
    物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光電
    的に検出して、画像データを生成し、前記テンプレート
    データ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励
    起光を前記複数のスポットに照射して、前記テンプレー
    トデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレート
    データ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に
    検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成され
    た前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき関心
    領域を確定するテンプレートを生成し、前記テンプレー
    トに基づいて、定量解析を実行することを特徴とする請
    求項2に記載の画像解析方法。
  5. 【請求項5】 前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素を、前記特異的結合物質とともに、前記基板上に、ス
    ポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、前記テ
    ンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能
    な波長の励起光を前記複数のスポットに照射して、前記
    テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テ
    ンプレートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光
    を光電的に検出して、前記テンプレートデータを生成
    し、生成された前記テンプレートデータに基づいて、定
    量すべき関心領域を確定するテンプレートを生成した
    後、蛍光色素によって標識された前記生体由来の物質
    を、前記基板上に、前記複数のスポットを形成している
    前記特異的結合物質にハイブリダイズさせ、前記蛍光色
    素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポ
    ットに照射して、前記生体由来の物質を標識している前
    記蛍光物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光
    を光電的に検出して、画像データを生成し、前記テンプ
    レートに基づいて、前記画像データの定量すべき関心領
    域を確定し、定量解析を実行することを特徴とする請求
    項2に記載の画像解析方法。
  6. 【請求項6】 前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素が、ポリマー中に含まれ、前記特異的結合物質を前記
    ポリマーに含有させて、前記ポリマーを前記基板上に、
    スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、前記
    テンプレートデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可
    能な波長の励起光を前記複数のスポットに照射して、前
    記テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記
    テンプレートデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍
    光を光電的に検出して、前記テンプレートデータを生成
    し、生成した前記テンプレートデータに基づいて、定量
    すべき関心領域を確定するテンプレートを生成すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像解析方法。
  7. 【請求項7】 前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素が、ポリマー中に含まれ、前記特異的結合物質を前記
    ポリマーに含有させて、前記ポリマーを前記基板上に、
    スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光
    色素によって標識された前記生体由来の物質を前記特異
    的結合物質にハイブリダイズさせた後、前記テンプレー
    トデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の
    励起光を前記複数のスポットに照射して、前記テンプレ
    ートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレー
    トデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的
    に検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成さ
    れた前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき関
    心領域を確定するテンプレートを生成し、前記蛍光物質
    を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポッ
    トに照射して、前記生体由来の物質を標識している前記
    蛍光物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を
    光電的に検出して、画像データを生成し、前記テンプレ
    ートに基づいて、定量解析を実行することを特徴とする
    請求項6に記載の画像解析方法。
  8. 【請求項8】 前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素が、ポリマー中に含まれ、前記特異的結合物質を前記
    ポリマーに含有させて、前記ポリマーを前記基板上に、
    スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、蛍光
    色素によって標識された前記生体由来の物質を前記特異
    的結合物質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光物質を
    効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポット
    に照射して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍
    光物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光を光
    電的に検出して、画像データを生成し、前記テンプレー
    トデータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の
    励起光を前記複数のスポットに照射して、前記テンプレ
    ートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレー
    トデータ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的
    に検出して、前記テンプレートデータを生成し、生成さ
    れた前記テンプレートデータに基づいて、定量すべき関
    心領域を確定するテンプレートを生成し、前記テンプレ
    ートに基づいて、定量解析を実行することを特徴とする
    請求項6に記載の画像解析方法。
  9. 【請求項9】 テンプレートデータ生成用の蛍光色素を
    含む溶液を、スポッターを用いて、基板上に滴下して、
    複数のスポットを形成し、前記テンプレートデータ生成
    用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記
    複数のスポットに照射して、前記テンプレートデータ生
    成用の蛍光色素を励起し、前記テンプレートデータ生成
    用の蛍光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、
    前記テンプレートデータを生成し、生成されたテンプレ
    ートデータに基づいて、定量すべき関心領域を確定する
    テンプレートを生成し、別の基板上に、前記特異的結合
    物質を含む溶液を、前記スポッターを用いて、滴下し
    て、複数のスポットを形成し、蛍光色素によって標識さ
    れた前記生体由来の物質を前記特異的結合物質にハイブ
    リダイズさせ、前記蛍光物質を効率的に励起可能な波長
    の励起光を前記複数のスポットに照射して、前記生体由
    来の物質を標識している前記蛍光物質を励起し、前記蛍
    光色素から放出された蛍光を光電的に検出して、画像デ
    ータを生成し、前記テンプレートに基づいて、前記画像
    データの定量すべき関心領域を確定し、定量解析を実行
    することを特徴とする請求項1に記載の画像解析方法。
  10. 【請求項10】 前記特異的結合物質を、前記基板上
    に、スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、
    光を前記複数のスポットに照射して、前記複数のスポッ
    トによって散乱された光を光電的に検出して、前記テン
    プレートデータを生成し、生成された前記テンプレート
    データに基づいて、定量すべき関心領域を確定するテン
    プレートを生成することを特徴とする請求項1に記載の
    画像解析方法。
  11. 【請求項11】 前記特異的結合物質を、前記基板上
    に、スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、
    蛍光色素によって標識された前記生体由来の物質を前記
    特異的結合物質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光色
    素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポ
    ットに照射して、前記複数のスポットによって散乱され
    た光を光電的に検出して、前記テンプレートデータを生
    成し、生成された前記テンプレートデータに基づいて、
    定量すべき関心領域を確定するテンプレートを生成し、
    前記蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記
    複数のスポットに照射して、前記生体由来の物質を標識
    している前記蛍光物質を励起し、前記蛍光色素から放出
    された蛍光を光電的に検出して、画像データを生成し、
    前記テンプレートに基づいて、前記画像データの定量す
    べき関心領域を確定して、定量解析を実行することを特
    徴とする請求項10に記載の画像解析方法。
  12. 【請求項12】 前記特異的結合物質を、前記基板上
    に、スポット状に滴下して、複数のスポットを形成し、
    蛍光色素によって標識された前記生体由来の物質を前記
    特異的結合物質にハイブリダイズさせた後、前記蛍光色
    素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポ
    ットに照射して、前記生体由来の物質を標識している前
    記蛍光物質を励起し、前記蛍光色素から放出された蛍光
    を光電的に検出して、画像データを生成し、前記蛍光色
    素を効率的に励起可能な波長の励起光を前記複数のスポ
    ットに照射して、前記複数のスポットによって散乱され
    た光を光電的に検出して、前記テンプレートデータを生
    成し、生成された前記テンプレートデータに基づいて、
    定量すべき関心領域を確定するテンプレートを生成し、
    前記テンプレートに基づいて、前記画像データの定量す
    べき関心領域を確定して、定量解析を実行することを特
    徴とする請求項10に記載の画像解析方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも2つの励起光源と、光検出
    器を備え、前記光検出器によって、蛍光を光電的に検出
    して、画像データを生成する画像読み取り装置を備え、
    さらに、特異的結合物質を、基板上に、スポット状に滴
    下して、形成されたすべてのスポットを、前記画像読み
    取り装置の前記光検出器が光電的に検出して、生成した
    テンプレートデータに基づき、定量すべき関心領域を確
    定するテンプレート生成手段と、前記テンプレート生成
    手段によって生成された前記テンプレートに基づいて、
    画像データの定量すべき関心領域を確定して、定量解析
    を実行する定量解析手段を備えたことを特徴とする画像
    解析装置。
  14. 【請求項14】 前記画像読み取り装置が、目的とする
    生体由来の物質を標識している蛍光色素とは異なる波長
    の励起光によって励起可能なテンプレートデータ生成用
    の蛍光色素が、前記特異的結合物質とともに、基板上
    に、スポット状に滴下されて形成された複数のスポット
    に、前記少なくとも2つの励起光源の1つから発せられ
    た励起光を照射して、前記テンプレートデータ生成用の
    蛍光色素を励起し、前記光検出器が、前記テンプレート
    データ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を、光電的
    に検出することによって、前記テンプレートデータを生
    成するように構成されたことを特徴とする請求項13に
    記載の画像解析装置。
  15. 【請求項15】 前記画像読み取り装置が、前記テンプ
    レートデータ生成用の蛍光色素を、前記特異的結合物質
    とともに、前記基板上に、スポット状に滴下して、複数
    のスポットを形成した後、蛍光色素によって標識された
    前記生体由来の物質を前記特異的結合物質にハイブリダ
    イズさせて得た試料に、前記少なくとも2つの励起光源
    の一方から、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素
    を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、前記テ
    ンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記少な
    くとも2つの励起光源の他方から、前記蛍光物質を効率
    的に励起可能な波長の励起光を照射して、前記生体由来
    の物質を標識している前記蛍光物質を励起するように構
    成され、前記光検出器が、前記テンプレートデータ生成
    用の蛍光色素から放出された蛍光を、光電的に検出し
    て、前記テンプレートデータを生成し、前記蛍光色素か
    ら放出された蛍光を、光電的に検出して、画像データを
    生成するように構成され、前記テンプレート生成手段
    が、前記テンプレートデータに基づいて、前記テンプレ
    ートを生成し、前記定量解析手段が、前記テンプレート
    生成手段によって生成された前記テンプレートと、前記
    画像データをフィッティングすることによって、前記画
    像データの関心領域を確定して、定量解析を実行するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項14に記載の画
    像解析装置。
  16. 【請求項16】 前記画像読み取り装置が、前記テンプ
    レートデータ生成用の蛍光色素を、前記特異的結合物質
    とともに、前記基板上に、スポット状に滴下して、形成
    された複数のスポットに、前記少なくとも2つの励起光
    源の一方から、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、前記
    テンプレートデータ生成用の蛍光色素を励起し、前記光
    検出器が、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素か
    ら放出された蛍光を、光電的に検出して、前記テンプレ
    ートデータを生成するように構成され、前記画像読み取
    り装置が、さらに、蛍光色素によって標識された前記生
    体由来の物質を、前記基板上に、前記複数のスポットを
    形成している前記特異的結合物質にハイブリダイズさせ
    て得た試料に、前記少なくとも2つの励起光源の他方か
    ら、前記蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を
    照射して、前記生体由来の物質を標識している前記蛍光
    物質を励起し、前記光検出器が、前記蛍光色素から放出
    された蛍光を、光電的に検出し、画像データを生成する
    ように構成され、前記テンプレート生成手段が、前記テ
    ンプレートデータに基づいて、前記テンプレートを生成
    し、前記定量解析手段が、前記テンプレート生成手段に
    よって生成された前記テンプレートと、前記画像データ
    をフィッティングすることによって、前記画像データの
    関心領域を確定して、定量解析を実行するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項14に記載の画像解析装
    置。
  17. 【請求項17】 前記画像読み取り装置が、前記特異的
    結合物質を含有し、前記テンプレートデータ生成用の蛍
    光色素を含むポリマーを、前記基板上に、スポット状に
    滴下して、複数のスポットが形成された試料に、前記少
    なくとも2つの励起光源の一方から、前記テンプレート
    データ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励
    起光を照射して、前記テンプレートデータ生成用の蛍光
    色素を励起し、前記光検出器が、前記テンプレートデー
    タ生成用の蛍光色素から放出された蛍光を、光電的に検
    出して、前記テンプレートデータを生成するように構成
    されたことを特徴とする請求項14に記載の画像解析装
    置。
  18. 【請求項18】 さらに、前記画像読み取り装置が生成
    したデータを記憶するデータ記憶手段を備え、前記画像
    読み取り装置が、テンプレートデータ生成用の蛍光色素
    を含む溶液を、スポッターを用いて、基板上に、スポッ
    ト状に滴下して形成された複数のスポットに、前記少な
    くとも2つの励起光源の一方から、前記テンプレートデ
    ータ生成用の蛍光色素を効率的に励起可能な波長の励起
    光を照射して、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色
    素を励起し、前記テンプレートデータ生成用の蛍光色素
    から放出された蛍光を、前記光検出器が、光電的に検出
    して、テンプレートデータを生成し、前記テンプレート
    データを前記データ記憶手段に記憶させ、別の基板上
    に、前記特異的結合物質を含む溶液を、前記スポッター
    を用いて、スポット状に滴下して、複数のスポットを形
    成し、蛍光色素によって標識された前記生体由来の物質
    を前記特異的結合物質にハイブリダイズさせて得た試料
    に、前記少なくとも2つの励起光源の他方から、前記蛍
    光色素を効率的に励起可能な波長の励起光を照射して、
    前記生体由来の物質を標識している前記蛍光物質を励起
    し、前記蛍光色素から放出された蛍光を、前記光検出器
    が、光電的に検出して、画像データを生成するように構
    成され、前記テンプレート生成手段が、前記データ記憶
    手段に記憶された前記テンプレートデータに基づいて、
    前記テンプレートを生成し、前記定量解析手段が、前記
    テンプレート生成手段によって生成された前記テンプレ
    ートと、前記画像データをフィッティングすることによ
    って、前記画像データの関心領域を確定して、定量解析
    を実行するように構成されたことを特徴とする請求項1
    4に記載の画像解析装置。
  19. 【請求項19】 前記画像読み取り装置が、前記特異的
    結合物質を、前記基板上に、スポット状に滴下して形成
    された複数のスポットに光を照射し、前記光検出器が、
    前記複数のスポットによって散乱された光を、光電的に
    検出して、テンプレートデータを生成するように構成さ
    れ、前記テンプレート生成手段が、前記テンプレートデ
    ータに基づいて、前記テンプレートを生成し、前記定量
    解析手段が、前記テンプレートに基づき、定量すべき関
    心領域を確定して、定量解析を実行するように構成され
    たことを特徴とする請求項13に記載の画像解析装置。
  20. 【請求項20】 前記画像読み取り装置が、さらに、前
    記光検出器の前面に励起光の波長の光をカットする取り
    外し可能なフィルタを備え、前記画像読み取り装置が、
    前記フィルタが取り外された状態で、前記特異的結合物
    質を、前記基板上に、スポット状に滴下して、複数のス
    ポットを形成した後、蛍光色素によって標識された前記
    生体由来の物質を前記特異的結合物質にハイブリダイズ
    させて得た試料の前記複数のスポットに、前記蛍光色素
    を効率的に励起可能な波長の励起光を照射し、前記光検
    出器が、前記複数のスポットによって散乱された励起光
    を、光電的に検出して、前記テンプレートデータを生成
    するように構成されるとともに、前記フィルタを取りつ
    けた状態で、前記蛍光色素を効率的に励起可能な波長の
    励起光を照射して、前記蛍光物質を励起し、前記光検出
    器が、光電的に検出して、前記蛍光物質から放出された
    蛍光を、画像データを生成するように構成され、前記テ
    ンプレート生成手段が、前記テンプレートデータに基づ
    いて、前記テンプレートを生成し、前記定量解析手段
    が、前記テンプレートと、前記画像データをフィッティ
    ングすることによって、前記画像データの定量すべき関
    心領域を確定して、定量解析を実行するように構成され
    たことを特徴とする請求項19に記載の画像解析装置。
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