JP3442325B2 - 無線通信システム制御装置 - Google Patents

無線通信システム制御装置

Info

Publication number
JP3442325B2
JP3442325B2 JP30082799A JP30082799A JP3442325B2 JP 3442325 B2 JP3442325 B2 JP 3442325B2 JP 30082799 A JP30082799 A JP 30082799A JP 30082799 A JP30082799 A JP 30082799A JP 3442325 B2 JP3442325 B2 JP 3442325B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
communication system
wireless communication
wireless
radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30082799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001128237A (ja
Inventor
宏礼 芝
崇 庄納
一浩 上原
周治 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP30082799A priority Critical patent/JP3442325B2/ja
Publication of JP2001128237A publication Critical patent/JP2001128237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3442325B2 publication Critical patent/JP3442325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDC,PHSな
どの移動体通信サービスを提供する無線通信システムを
制御するために利用される無線通信システム制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信サービスを提供する無線通信
システムにおいては、ある地域で通話量(トラヒック)
が増加するとその地域では通信に利用できる無線チャネ
ルに空きが生じる確率が小さくなりサービスの品質が低
下(呼損率が増大)する。従って、その無線通信システ
ムを所有する無線通信事業者は混雑を緩和してサービス
の品質を改善するために、トラヒックの混雑する地域に
ついて新たな基地局の設置もしくは既存の基地局におけ
る送受信機の増設を行い設備を増強することになる。
【0003】また、災害やその他の原因で基地局に故障
が生じると、その基地局の近傍ではサービスの品質が大
幅に低下するので直ちに故障の修理を行う必要がある。
すなわち、通信事業者は故障した基地局が存在する地域
に赴き、基地局の修理もしくは設備の交換を行うことに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、無線通
信システムの基地局に故障が生じた場合には、それを所
有する通信事業者が故障地域に赴き、基地局の再設置も
しくは修理を行うことになる。しかしながら、基地局の
再設置や修理が終了するまでの間は、故障した基地局の
みがカバーする地域では移動体通信サービスを全く利用
できない。
【0005】また、トラヒックの増加により混雑地域が
発生した場合には、通信事業者は新たな基地局の設置や
既存基地局の通信設備の増設を行う必要がある。しか
し、新規の基地局の設置や通信設備の増設のような設備
の変更ではそれに伴う工事などの負担が大きく、莫大な
時間及び費用がかかるのが実情である。従って、例えば
イベント開催のような一時的なトラヒックの急増に対し
ては、設備の変更では迅速に対応できない。
【0006】ところで、現在では様々な種類の移動体通
信サービスが存在し、様々な通信事業者のそれぞれが1
種類又は複数種類の移動体通信サービスに対応した無線
通信システムを所有している。それぞれの移動体通信サ
ービスに対応した無線通信システムは互いに独立してお
り、それぞれのシステムに属する基地局がサービスエリ
ア内の各地域にそれぞれ設置されている。
【0007】従って、互いに異なる種類のシステムに属
する複数の基地局が同じ地域に設置されている場合も多
い。図10においては、1つの無線通信システム(A)
に属する基地局(A)ともう1つの無線通信システム
(B)に属する基地局(B)とが互いに近い位置に設置
されている場合が示されている。2つの無線通信システ
ム(A,B)は互いに独立しており、種類の異なるサー
ビスを提供する。従って、1つの無線通信端末(A)は
基地局(A)を利用して移動体通信サービスを受けるこ
とができるが、基地局(B)を利用することはできな
い。
【0008】このため、例えば基地局(A)が故障した
場合には、それを所有する通信事業者が修理を完了する
までの間は無線通信端末(A)はこの地域で移動体通信
サービスを受けられない。また、無線通信システム
(A)のトラヒックが増大し、基地局(A)に空きチャ
ネルが存在しない場合には、無線通信端末(A)から発
呼しても呼損となるため、空きチャネルができるまで無
線通信端末(A)はこの地域で移動体通信サービスを受
けられない。
【0009】本発明は、基地局の故障やトラヒックの一
時的な急増により、良好な無線通信サービスの提供が不
可能もしくは困難となった場合に、迅速に無線通信サー
ビスの復旧を行うための柔軟な無線通信サービスを実現
する無線通信システム制御装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の無線通信シス
テム制御装置は、相互接続可能に配備された互いに種類
の異なる独立した第1の無線通信システム及び第2の無
線通信システムを利用するとともに、第1の無線通信シ
ステム及び第2の無線通信システムの各々が所定の移動
通信端末との間で無線通信が可能な少なくとも1つの無
線基地局及び各々のシステムを制御する制御サーバを備
え、第1の無線通信システムが特定の条件を満たす場合
に第2の無線通信システムに属する無線基地局の少なく
とも一部分の機能を変更するための無線通信システム制
御装置であって、前記第1の無線通信システム及び第2
の無線通信システムの双方に接続された管理センタを設
けると共に、該管理センタには、前記第2の無線通信シ
ステムに属する各々の無線基地局の情報を保持する基地
局データベースと、第1の無線通信システムが特定の条
件を満たす場合に、第1の無線通信システムの特定の無
線基地局の位置に対応する第2の無線通信システムの1
つの無線基地局を前記基地局データベースから選択する
借用基地局選択手段と、前記借用基地局選択手段が選択
した無線基地局に関する借用要求を第2の無線通信シス
テムの制御サーバに送出し、該制御サーバから許可を受
けた場合には、選択された無線基地局に対する機能変更
の指示を送出する機能変更指示手段とを設け、少なくと
も前記第2の無線通信システムに属する無線基地局に
は、複数の周波数の無線信号の送受信に対応した空中線
及び給電線を備えるマルチモード送受信手段と、前記マ
ルチモード送受信手段と接続可能で、通信に必要な変復
調,フィルタなどの様々な機能をプログラム可能なプロ
グラマブルデバイスと、前記プログラマブルデバイスを
制御するための少なくとも1つのソフトウェアモジュー
ルを保持するメモリ手段と、前記管理センタの機能変更
指示手段が送出する機能変更の指示に応答して、前記プ
ログラマブルデバイスを制御するソフトウェアモジュー
ルを切り替えるモジュール切替手段と、複数種類の通信
プロトコルの相互変換を行うプロトコル変換手段とを設
けたことを特徴とする。
【0011】請求項1によれば、少なくとも第2の無線
通信システムに属する無線基地局については、無線通信
に利用する周波数,変調方式,通信プロトコルなどをソ
フトウェアモジュールの切替によって変更することがで
きる。従って、第2の無線通信システムの無線基地局を
第1の無線通信システムの無線基地局として利用するこ
とが可能である。
【0012】第1の無線通信システムが特定の条件を満
たす場合には、管理センタの借用基地局選択手段が第1
の無線通信システムの特定の無線基地局の位置に対応す
る第2の無線通信システムの1つの無線基地局を前記基
地局データベースから選択し、機能変更指示手段が選択
された無線基地局に関する借用要求を第2の無線通信シ
ステムの制御サーバに送出し、該制御サーバから許可を
受けた場合には、選択された無線基地局に対する機能変
更の指示を送出する。
【0013】この指示を受けた無線基地局においては、
第1の無線通信システムの無線基地局と同じ機能を果た
すようにモジュール切替手段が前記プログラマブルデバ
イスを制御するソフトウェアモジュールを切り替える。
例えば、第1の無線通信システムのサービスに対応付け
られた移動通信端末(携帯電話など)を使用する場合
に、移動通信端末の現在位置をサービスエリアとする第
1の無線通信システムの第1の無線基地局が故障してい
ると前記移動通信端末は第1の無線基地局との間で通信
できないためサービスを受けられない。しかし、第1の
無線基地局の近傍に存在する第2の無線通信システムの
第2の無線基地局が予め第1の無線通信システムの無線
基地局と同じ機能を果たすように機能変更されている場
合には、前記移動通信端末は第2の無線基地局を利用し
て第1の無線通信システムの提供するサービスを受ける
ことができる。
【0014】すなわち、無線基地局の故障やトラヒック
の一時的な急増により、良好な無線通信サービスの提供
が不可能もしくは困難となった場合には、他の無線通信
システムの無線基地局を一時的に借用することで無線通
信サービスの復旧を迅速に行うことができる。もちろ
ん、第1の無線通信システムの無線基地局を第2の無線
通信システムの無線基地局として借用できるように構成
すれば、第1の無線通信システムと第2の無線通信シス
テムとの間で相互に無線基地局の貸し借りを行うことが
できる。また、3以上の無線通信システムの間で相互に
無線基地局の貸し借りを行うことも可能である。
【0015】請求項2は、請求項1の無線通信システム
制御装置において、第1の無線通信システムの制御サー
バから管理センタへの借用要求があった場合に、前記借
用基地局選択手段が第1の無線通信システムの特定の無
線基地局の位置に対応する第2の無線通信システムの1
つの無線基地局を前記基地局データベースに基づいて選
択し、前記機能変更指示手段が前記借用基地局選択手段
の選択した無線基地局に関する借用要求を第2の無線通
信システムの制御サーバに送出することを特徴とする。
【0016】請求項2によれば、第1の無線通信システ
ムの制御サーバが管理センタに対して借用要求を送出す
ることにより、第2の無線通信システムの無線基地局を
借用することが可能になる。従って、例えば制御サーバ
が当システムに属する無線基地局の故障を検出したよう
な場合には他のシステムに属する無線基地局を借用し、
故障した無線基地局が修理されるまでの間もそのままサ
ービスを継続することができる。
【0017】請求項3は、請求項1の無線通信システム
制御装置において、少なくとも前記第1の無線通信シス
テムに属する各無線基地局のトラヒックを監視するトラ
ヒック監視手段を設け、第1の無線通信システムの所定
以上のトラヒック増大を検出した場合に、前記借用基地
局選択手段が第1の無線通信システムのトラヒックの増
大した無線基地局の位置に対応する第2の無線通信シス
テムの1つの無線基地局を前記基地局データベースから
選択し、前記機能変更指示手段が前記借用基地局選択手
段の選択した無線基地局に関する借用要求を第2の無線
通信システムの制御サーバに送出することを特徴とす
る。
【0018】請求項3によれば、第1の無線通信システ
ムに属する各無線基地局のトラヒック(例えば所定時間
あたりの呼の数、あるいは呼損の数)が所定以上に増大
した場合には、管理センタの機能変更指示手段が借用基
地局選択手段の選択した無線基地局に関する借用要求を
第2の無線通信システムの制御サーバに送出する。従っ
て、第1の無線通信システムにおいてトラヒックが急増
した場合には、第2の無線通信システムの無線基地局を
一時的に借用することにより、呼損の増大を抑制でき
る。
【0019】請求項4は、請求項1の無線通信システム
制御装置において、前記各制御サーバに各無線基地局の
位置及び利用状況を把握する手段を設けたことを特徴と
する。請求項4によれば、各制御サーバが各無線基地局
の位置及び利用状況を把握しているので、第1の無線通
信システムの制御サーバにおいては他のシステムの無線
基地局を借用すべき無線基地局の位置情報を管理センタ
に通知することができ、第2の無線通信システムの制御
サーバにおいては指定された位置の近傍に存在する無線
基地局を他のシステムに貸し出し可能か否かを識別でき
る。
【0020】例えば、所定時間内に全く利用されなかっ
た無線基地局については他のシステムへの貸し出しを許
可し、頻繁に利用されている無線基地局については他の
システムへの貸し出しを禁止するように制御サーバが制
御できる。請求項5は、請求項1の無線通信システム制
御装置において、複数の無線通信システムのそれぞれに
対応する複数のソフトウェアモジュールをモジュールラ
イブラリとして前記管理センタに設けると共に、前記機
能変更指示手段が借用要求を送出する場合には管理セン
タの前記モジュールライブラリから取り出したソフトウ
ェアモジュールを選択された無線基地局に転送するソフ
トウェアモジュール転送手段を設けたことを特徴とす
る。
【0021】例えば、2つの無線通信システムの間だけ
で無線基地局の貸し借りを行う場合には、各無線基地局
に予め2組のソフトウェアモジュールを保持しておいて
もよい。しかし、多数の無線通信システムの間で無線基
地局の貸し借りを行う場合には各々の無線基地局に予め
多数のソフトウェアモジュールを保持しなければなら
ず、大容量の記憶装置が必要になる。
【0022】請求項5においては、必要になったソフト
ウェアモジュールを管理センタから無線基地局に転送す
るので、各無線基地局には最低限1組のソフトウェアモ
ジュールだけを保持しておけばよい。
【0023】請求項6は、請求項5の無線通信システム
制御装置において、前記ソフトウェアモジュール転送手
段は、前記機能変更指示手段が借用要求を送出する場合
に、借用する無線基地局にその機能変更に必要なソフト
ウェアモジュールが存在するか否かを確認し、存在する
場合にはソフトウェアモジュールの転送を省略すること
を特徴とする。
【0024】無線基地局の貸し出しを以前に行った場合
には、機能変更に必要なソフトウェアモジュールが既に
無線基地局に保持されている可能性がある。無線基地局
に既に存在するソフトウェアモジュールを再び管理セン
タから転送するのは無駄である。請求項6においては、
無線基地局に既に存在するソフトウェアモジュールの転
送は省略されるので、転送に必要な時間だけ無線基地局
の貸し出しの手続きを迅速に行うことができる。
【0025】請求項7は、請求項5の無線通信システム
制御装置において、第2の無線通信システムに属する各
無線基地局に、前記管理センタから転送されたソフトウ
ェアモジュールの異常の有無を調べるモジュール動作確
認手段を設け、前記モジュール切替手段は管理センタか
ら転送されたソフトウェアモジュールに異常がある場合
にはソフトウェアモジュールの切替を中止することを特
徴とする。
【0026】管理センタから各無線基地局にソフトウェ
アモジュールを転送する際には、ソフトウェアモジュー
ルのプログラムやデータに何らかの変化が生じる可能性
がある。転送中の変化によって機能が不完全になったソ
フトウェアモジュールをそのまま使用すると、無線基地
局の機能に重大な障害が発生し無線通信サービスの提供
を継続できなくなる。
【0027】請求項7においては、管理センタから転送
されたソフトウェアモジュールに異常がある場合にはソ
フトウェアモジュールの切替を中止するので、転送中に
ソフトウェアモジュールに変化が生じた場合であっても
無線基地局の機能に障害が発生するのを防止できる。請
求項8は、請求項1の無線通信システム制御装置におい
て、第1の無線通信システムが第2の無線通信システム
に属する無線基地局を借用する場合に、課金のために前
記無線基地局の借用時間を把握する借用時間管理手段を
設けたことを特徴とする。
【0028】例えば、第1の無線通信システムと第2の
無線通信システムとを互いに独立した通信事業者が所有
している場合には、システム間での無線基地局の貸し借
りは有償にする必要がある。請求項8においては、借用
時間管理手段が無線基地局の借用時間を把握しているの
で、この借用時間に基づいて無線基地局の借用に対する
課金を行うことができる。従って、複数の通信事業者の
所有するシステム間であっても無線基地局の貸し借りを
行うことが可能になる。
【0029】請求項9は、請求項1の無線通信システム
制御装置において、少なくとも第2の無線通信システム
に属する各無線基地局に、自局が利用する無線チャネル
と他の無線基地局が利用している無線チャネルとの干渉
を検出する干渉検出手段と、無線チャネルの干渉がある
場合に自局の利用する無線チャネルを変更する無線チャ
ネル変更手段とを設けたことを特徴とする。
【0030】移動体通信サービスを提供する無線通信シ
ステムの場合、様々な地点にそれぞれ無線基地局が設置
される。特に、複数のシステム間で無線基地局の貸し借
りを行う場合には、各々の無線基地局の近傍に他の無線
基地局が設置されていることになるので、無線基地局同
士の間で無線チャネルの干渉が生じやすい。請求項9に
おいては、無線チャネルの干渉がある場合には自局の利
用する無線チャネルを変更するので、干渉の小さい無線
チャネルを通信に利用することができる。
【0031】請求項10は、請求項1の無線通信システ
ム制御装置において、各無線基地局の前記メモリ手段に
複数種類の無線通信システムのそれぞれに対応付けられ
た複数のソフトウェアモジュールを同時に保持すると共
に、第2の無線通信システムに属する各無線基地局のハ
ードウェア資源を第1の無線通信システム及び第2の無
線通信システムにそれぞれ配分して前記複数のソフトウ
ェアモジュールで同時に利用することを特徴とする。
【0032】一般に、各々の無線通信システムについて
サービスエリアの全ての地点でサービスを提供できるよ
うに多数の無線基地局が様々な地点に設置される。一時
的に未使用状態になった無線基地局の全ての機能を他の
システムに貸し出した場合、その無線基地局のサービス
エリアでは貸し出した側のシステムを利用する無線通信
端末はそのサービスを全く受けることができなくなる。
【0033】請求項10においては、無線基地局の機能
を他のシステムに貸し出す場合であってもハードウェア
資源を複数の無線通信システムに少しずつ配分するの
で、無線基地局の全ての機能を他のシステムに貸し出す
ことはなく、当システムのサービスを受ける無線通信端
末は残りのハードウェア資源を利用してサービスを受け
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の無
線通信システム制御装置の1つの実施の形態について、
図1〜図6を参照して説明する。この形態は請求項1,
請求項2及び請求項4〜請求項9に対応する。
【0035】図1はこの形態の無線通信システム制御装
置の構成を示すブロック図である。図2はこの形態の管
理センタの構成を示すブロック図である。図3はこの形
態の各無線通信システムの基地局の構成を示すブロック
図である。図4はこの形態の管理センタの動作を示すフ
ローチャートである。図5はこの形態の各制御サーバの
動作を示すフローチャートである。図6はこの形態の基
地局の動作を示すフローチャートである。
【0036】この形態では、請求項1の管理センタ,基
地局データベース,借用基地局選択手段,機能変更指示
手段,マルチモード送受信手段,プログラマブルデバイ
ス,メモリ手段及びプロトコル変換手段は、それぞれ管
理センタ20,基地局データベース22,ステップS1
1,ステップS12〜S17,マルチバンドアンテナ3
1,プログラマブル信号処理回路34,メモリ回路3
8,モジュール変更回路37及び通信プロトコル変換回
路40に対応する。
【0037】また、請求項5のモジュールライブラリ及
びソフトウェアモジュール転送手段は、それぞれモジュ
ールライブラリ23及びステップS19に対応する。ま
た、請求項7のモジュール動作確認手段はステップS4
5に対応する。請求項8の借用時間管理手段は利用時間
管理部27に対応する。請求項9の干渉検出手段は受信
レベル検出回路33及びステップS49に対応し、請求
項9の無線チャネル変更手段はステップS51に対応す
る。
【0038】図1において、ネットワーク10(A),
制御サーバ11(A)及び基地局12(A)は1つの無
線通信システム(A)に属している。実際には、多数の
基地局12(A)及び図示しない交換機がネットワーク
10(A)に接続されている。この無線通信システム
(A)は、通常は例えばPDCの無線通信端末に対して
所定の通信サービスを提供する。
【0039】また、ネットワーク10(B),制御サー
バ11(B)及び基地局12(B)はもう1つの無線通
信システム(B)に属している。実際には、多数の基地
局12(B)及び図示しない交換機がネットワーク10
(B)に接続されている。この無線通信システム(B)
は、通常は例えばPHSの無線通信端末に対して所定の
通信サービスを提供する。
【0040】2つの無線通信システムのネットワーク1
0(A),10(B)は互いに接続されている。また、
2つの無線通信システム(A,B)を制御するために管
理センタ20がネットワーク10(A)及び10(B)
とそれぞれ接続されている。なお、3種類以上の無線通
信システムを互いに接続して管理センタ20で制御する
こともできる。
【0041】図1の無線通信システム制御装置において
は、後述するように2つの無線通信システム(A,B)
の間で一時的に基地局12(A,B)の貸し借りを行う
ことが可能になっている。例えば、基地局12(A)の
故障などによって無線通信システム(A)が基地局12
(A)に相当する機能を必要とする場合に、無線通信シ
ステム(B)の基地局12(B)の機能を借用し、基地
局12(B)を基地局12(A)の代わりあるいはその
一部分として利用することができる。
【0042】図1の無線通信システム制御装置において
は、2つの無線通信システム(A,B)の交換系ネット
ワーク及び課金系ネットワークが相互に接続されてい
る。また、1つの無線通信端末が同一番号で複数の無線
通信システムを利用できるようにローミング技術を利用
している。すなわち、各ネットワーク10は無線通信シ
ステム間のローミングを実現するローミング機能を持っ
ている。
【0043】各無線通信システムの制御サーバ11は、
パソコンあるいはワークステーションなどのコンピュー
タである。各制御サーバ11は、それが属する無線通信
システムの各基地局12の地理的情報(緯度,経度な
ど)や状態(所定時間内の呼数,呼損数など)を把握し
管理している。管理センタ20には、図2に示すように
通信制御部21,基地局データベース22,モジュール
ライブラリ23,ネットワークインタフェース25,時
計回路26,利用時間管理部27及び課金情報管理部2
8が備わっている。モジュールライブラリ23は多数の
ソフトウェアモジュール24(A),(B),・・・を備えてい
る。モジュールライブラリ23は、ハードディスクなど
の記憶装置上に配置されたデータベースである。
【0044】モジュールライブラリ23の各ソフトウェ
アモジュール24は、様々な種類のサービス(PDC,
PHS,CDMA−ONEなど)を提供する複数の無線
通信システムの基地局12がその制御を行うために必要
とするソフトウェアである。通信制御部21は、パソコ
ンあるいはワークステーションなどのコンピュータであ
る。通信制御部21は、ネットワークインタフェース2
5を介して複数の無線通信システムの各ネットワーク1
0と接続されている。
【0045】基地局データベース22は、互いに基地局
12の借用が可能な複数の無線通信システムのそれぞれ
に属する全ての基地局12の情報が保持されている。こ
の情報には、基地局12の存在する位置(緯度,経度な
ど),利用状況(利用中,借用中,故障中等),基地局
識別番号などが含まれている。時計回路26は、現在時
刻の情報を出力する。利用時間管理部27は、複数の無
線通信システム間で基地局12の貸し借りを行う際に、
各基地局12を借用している時間を管理する。課金情報
管理部28は、利用時間管理部27が管理している基地
局12の借用時間に基づいて課金の管理を行う。
【0046】各無線通信システムの基地局12は、図3
に示すようにマルチバンドアンテナ31,マルチバンド
フィルタ32,受信レベル検出回路33,プログラマブ
ル信号処理回路34,通信制御部35,受信用メモリ3
6,モジュール変更回路37,メモリ回路38,チャネ
ル割り当て回路39,通信プロトコル変換回路40及び
ネットワークインタフェース41を備えている。
【0047】ここでは、様々な種類の無線通信システム
が利用する周波数帯での通信を可能にするためにマルチ
バンドアンテナ31及びマルチバンドフィルタ32を用
いている。また、複数種類の無線通信システムが利用し
ている様々な変復調方式や音声コーデックの方式にソフ
トウェアの変更で対応できるように、プログラマブル信
号処理回路(Digital Signal Processor)34を設けて
ある。すなわち、プログラマブル信号処理回路34に対
するプログラミングの内容を変更することにより、様々
な無線通信システムの通信方式に対応できる。
【0048】この実施例では、マルチバンドアンテナ3
1については文献1(A. Strugatsky, C. H. Walter
“Multimode Multiband Antenna”, Tactical Communic
ationsConference, Vol.1.pp.281-295,1992)に開示さ
れた技術を利用している。また、通信方式をソフトウェ
アで制御する技術については文献2(J. Mitola, III
“The Software Radio Architecture”, IEEE Comm. Ma
g. Vol.33, No.5,pp.26-38,1995)に開示された技術を
利用している。
【0049】受信レベル検出回路33は、他の基地局1
2が送出する電波と自局との干渉を検出するために受信
した信号のレベルを測定する。通信制御部35は制御用
のコンピュータであり基地局12の動作を制御する。通
信制御部35が実行するプログラムや該プログラムが利
用するデータの少なくとも一部分はメモリ回路38上に
ソフトウェアモジュール24として存在している。ソフ
トウェアモジュール24の内容に応じて、この基地局1
2が無線通信で利用する周波数,変復調方式,音声コー
デックの符号化方式,通信プロトコルなどが決定され
る。
【0050】従って、メモリ回路38のソフトウェアモ
ジュール24を変更すれば、この基地局12を複数種類
の無線通信システム(A,B)の何れの基地局12とし
て機能させることも可能である。受信用メモリ36は、
管理センタ20から転送されたソフトウェアモジュール
24のデータを一時的に保持するための記憶装置であ
る。モジュール変更回路37は、基地局12の機能を変
更する必要が生じたときに、受信用メモリ36上のソフ
トウェアモジュール24をメモリ回路38に転送してメ
モリ回路38上のソフトウェアモジュール24を書き換
える。また、書き換えを行う前に、受信用メモリ36上
のソフトウェアモジュール24の検証を行ってそれが完
全に動作することを確認する。
【0051】チャネル割り当て回路39は、この基地局
12が使用する通信に使用する無線チャネル(周波数,
タイムスロットなど)の割り当てを行う。通信プロトコ
ル変換回路40は、通信プロトコルの変換を行う。すな
わち、この基地局12の通信制御部35が送出するデー
タをそれが接続されたネットワーク10の通信プロトコ
ルに適した形式に変換する。通信プロトコル変換回路4
0は、ネットワークインタフェース41を介してネット
ワーク10と接続されている。
【0052】この形態の無線通信システム制御装置の動
作について、図4〜図6を参照しながら以下に説明す
る。図5に示す処理は各制御サーバ11によって定期的
に繰り返し実行される。制御サーバ11がそれの管理す
る何れかの基地局12について故障の発生を検出する
と、前記制御サーバ11の動作はステップS30からS
31に進む。
【0053】ステップS31では、故障が発生した基地
局12の位置(緯度,経度など)を把握する。また、次
のステップS32では基地局借用要求を故障の生じた基
地局12の位置情報とともに管理センタ20に送信す
る。管理センタ20の通信制御部21は、図4に示す処
理を実行する。通信制御部21は、制御サーバ11が送
出した基地局借用要求をステップS10で受信し、次の
ステップS11に進む。
【0054】ステップS11では、基地局借用要求を送
出した無線通信システムの(故障した)基地局12の位
置と基地局データベース22の内容とに基づいて借用す
る基地局12を決定する。以下の説明においては、図1
において無線通信システム(A)の基地局12(A)が
故障した場合を想定する。この場合、基地局12を互い
に貸し借り可能な無線通信システム(B)に属する多数
の基地局12の中から、基地局12(A)のサービスエ
リアと同様なサービスエリアを有する基地局12(B)
を借用対象として選択する。
【0055】実際には、管理センタ20の基地局データ
ベース22に各無線通信システムに属する多数の基地局
12の位置情報が保持されているので、基地局借用要求
に含まれる位置情報と基地局データベース22上の各基
地局12の位置情報とを比較することにより、基地局1
2(A)のサービスエリアと同様なサービスエリアを有
する基地局12(B)を検索することができる。
【0056】次のステップS12では、借用先の無線通
信システムの制御サーバ11に対して基地局借用要求を
送信する。この基地局借用要求には、ステップS11で
決定した借用対象の基地局12(B)を特定する情報を
付加する。例えば、図1の基地局12(A)の故障に対
して基地局12(B)を借用する場合には、管理センタ
20から制御サーバ11(B)に対して基地局12
(B)の基地局借用要求を送信する。
【0057】この基地局借用要求を受け取る側の制御サ
ーバ11(B)の動作は、基地局借用要求を受信する
と、図5のステップS34からS35に進む。ステップ
S35では、借用対象の基地局12(B)の状態を把握
する。すなわち、当該基地局12(B)の利用状況(未
使用,利用中,借用中,故障中の区別)やトラヒック
(所定時間あたりの呼数など)を調べる。
【0058】ステップS36では、基地局12(B)の
借用可否について識別する。例えば、所定時間内に前記
基地局12(B)が継続的に未使用であった場合には借
用可とみなす。また、所定時間あたりの呼数が予め定め
た閾値以下であった場合には、未使用状態になるのを待
って借用可とみなす。なお、ステップS36の識別条件
については必要に応じて変更してもよい。
【0059】次のステップS37では、ステップS36
の識別の結果を含む応答を制御サーバ11から管理セン
タ20に対して送信する。基地局借用要求を送信した管
理センタ20においては、制御サーバ11(B)がステ
ップS37で送出する応答を図4のステップS13で受
信する。そしてこの応答の内容を次のステップS14で
識別する。基地局12(B)の借用許可の応答があった
場合にはステップS14からS15に進み、借用不可の
応答があった場合にはステップS14からS16に進
む。
【0060】ステップS15では、借用要求を発生した
無線通信システム(A)の制御サーバ11(A)に対し
て「借用可能」を示す応答を送信する。また、ステップ
S16では借用要求を発生した無線通信システム(A)
の制御サーバ11(A)に対して「借用不可」を示す応
答を送信する。ステップS17では、管理センタ20か
ら借用対象の基地局12(B)に対してソフトウェアモ
ジュール確認指示を送信する。
【0061】基地局12(B)においては、管理センタ
20からのソフトウェアモジュール確認指示を受信する
と、図6のステップS40からS41の処理に進む。ス
テップS41では、借用する側の無線通信システム
(A)の機能を実現するために必要とされる特定のソフ
トウェアモジュール24(A)が基地局12(B)のメ
モリ回路38上もしくは受信用メモリ36上に存在する
か否かを識別する。既に存在する場合にはステップS4
5に進み、存在しなければステップS43に進む。
【0062】特定のソフトウェアモジュール24(A)
が基地局12(B)に存在しない場合には、ステップS
41で基地局12(B)が送出する応答に従って、管理
センタ20の処理は図4のステップS18からS19に
進むため、管理センタ20はステップS19でソフトウ
ェアモジュール24(A)を送信する。特定のソフトウ
ェアモジュール24(A)が基地局12(B)に存在し
ない場合、基地局12(B)は図6のステップS43で
ソフトウェアモジュール24(A)を受信する。このソ
フトウェアモジュール24(A)はステップS44で受
信用メモリ36に蓄積される。
【0063】管理センタ20から転送されたソフトウェ
アモジュール24(A)を利用する場合、あるいは以前
に転送された受信用メモリ36上に存在するソフトウェ
アモジュール24(A)を利用する場合には、ステップ
S45が実行される。すなわち、受信用メモリ36に存
在するソフトウェアモジュール24(A)が完全に機能
するかどうかについて検証を行う。
【0064】ステップS45の検証の結果、ソフトウェ
アモジュール24(A)の正常な動作が確認できた場合
にはステップS46からS47に進む。何らかの異常が
検出された場合には、ソフトウェアモジュール24の変
更を中止してこの処理を終了する。ステップS47で
は、通信制御部35からモジュール変更回路37に指示
を送り、モジュール変更回路37の制御により受信用メ
モリ36上のソフトウェアモジュール24(A)をメモ
リ回路38に転送する。これにより、通信制御部35の
使用するソフトウェアモジュール24が変更される。
【0065】この後で、変更されたソフトウェアモジュ
ール24を利用してプログラマブル信号処理回路34に
対するプログラムが書き換えられる。従って、この基地
局12(B)が無線通信に利用する周波数,変復調方
式,音声コーデックの符号化方式,通信プロトコルなど
が無線通信システム(A)のサービスに適合するように
変更される。また、この基地局12(B)が無線通信に
利用する無線チャネルがステップS48で割り当てられ
る。
【0066】ステップS49では、この基地局12
(B)に割り当てられた無線チャネルについて、他の基
地局12の送出する電波との干渉の有無を調べるため
に、受信レベル検出回路33を用いて受信レベルを測定
する。ステップS49で検出した他局からの電波の受信
レベルが予め定めた閾値以上の場合には、干渉が大きく
なって通信サービスの品質が悪化するので、ステップS
50からS51に進み基地局12(B)の使用する無線
チャネルを変更する。
【0067】他局との干渉が小さい無線チャネルが確保
できた場合には、ステップS50からS52に進む。ス
テップS52では、管理センタ20に対して変更通知を
送信する。管理センタ20では、基地局12(B)がス
テップS52で送出する変更通知を図4のステップS2
0で受信する。この変更通知を受信すると、管理センタ
20の処理はステップS21に進む。
【0068】ステップS21では、利用時間管理部27
を制御して、利用時間の測定を開始する。すなわち、無
線通信システム(A)が無線通信システム(B)の基地
局12(B)を借用している間の時間を利用時間管理部
27で測定する。また、ステップS22では課金情報管
理部28を制御して課金処理を行う。すなわち、利用時
間管理部27が測定した利用時間に応じた課金を行う。
この課金情報は課金情報管理部28に保持され、必要に
応じてネットワーク10(A)又は10(B)に送出さ
れる。
【0069】以上説明したように、種類の異なる複数の
無線通信システム間で基地局12の機能のローミングを
行うことができるので、基地局12(A)に故障が発生
した場合であっても、無線通信システム(A)を利用す
る無線通信端末は、そのまま他の無線通信システムの基
地局12(B)を利用して通信サービスを受けることが
できる。
【0070】なお、この形態では借用する基地局12に
対して管理センタ20から必要なソフトウェアモジュー
ル24を転送する場合を示したが、予め複数種類のソフ
トウェアモジュール24を基地局12に保持しておけば
ソフトウェアモジュール24の転送を省略することがで
きる。なお、この形態では借用対象の基地局12(B)
を決定する際に、緯度,経度などの位置情報を用いて故
障の発生した基地局12(A)と対応する位置の基地局
12(B)を検索しているが、同様のサービスエリアを
有する複数のシステムの基地局12を予め1対1に対応
付け、それらの番号の対応関係をテーブルとして基地局
データベース22上に登録しておけば、位置を比較する
ことなく簡単に目的の基地局12を検索可能である。
【0071】(第2の実施の形態)本発明の無線通信シ
ステム制御装置のもう1つの実施の形態について、図7
〜図9を参照して説明する。この形態は、請求項3及び
請求項10に対応する。図7はこの形態の管理センタの
構成を示すブロック図である。図8はこの形態の各無線
通信システムの基地局の構成を示すブロック図である。
図9はこの形態の管理センタの動作を示すフローチャー
トである。
【0072】この形態は、第1の実施の形態の変形例で
ある。図7〜図9において第1の実施の形態と同じ要素
及び処理については同一の符号及びステップ番号を付け
て示してある。また、図示又は説明を省略した部分の構
成及び動作については第1の実施の形態と同一である。
この形態では、請求項3のトラヒック監視手段はトラヒ
ック監視部29及びステップS10Bに対応する。
【0073】図7に示すように、この形態では管理セン
タ20にトラヒック監視部29が設けてある。トラヒッ
ク監視部29は、各無線通信システムの制御サーバ11
から情報を入手して、各無線通信システムの基地局毎に
トラヒックの状況を常時監視する。具体的には、トラヒ
ックの状況は所定時間あたりの呼の数あるいは呼損の数
として把握される。
【0074】管理センタ20では、図9のステップS1
0Bで各無線通信システムのトラヒックを基地局毎に監
視する。そして、トラヒックが予め定めた閾値以上にな
るとステップS11に進む。これ以降の処理は第1の実
施の形態とほぼ同じである。従って、各無線通信システ
ムにおいて基地局12のトラヒック量が予め定めた閾値
(通信事業者等が決定)以上になると、その基地局12
が受け持っているサービスエリアの混雑を緩和するため
に、同様のサービスエリアを有する他の無線通信システ
ムの特定の基地局12(位置が近いもの)を借用する。
【0075】図8に示すように、この形態では各基地局
12に複数のマルチバンドアンテナ31(1),31
(2)及びマルチバンドフィルタ32(1),32
(2)が備わっている。また、メモリ回路38Bは複数
のソフトウェアモジュール24を同時に保持できる記憶
容量を備えている。通信制御部35Bの基本的な動作は
第1の実施の形態の通信制御部35と同じであるが、メ
モリ回路38Bに複数組のソフトウェアモジュール24
を保持した場合には、それぞれのソフトウェアモジュー
ル24を同時に利用して複数種類の無線通信システムの
機能を同時に実現することができる。
【0076】1つの基地局12が複数種類の無線通信シ
ステムの機能を同時に実現する場合には、通信制御部3
5Bは利用可能なハードウェア資源を各無線通信システ
ムに分配する。例えば、基地局12(B)を無線通信シ
ステム(A)と無線通信システム(B)とで共用する場
合には、マルチバンドアンテナ31(1)及びマルチバ
ンドフィルタ32(1)を無線通信システム(A)の機
能に割り当て、マルチバンドアンテナ31(2)及びマ
ルチバンドフィルタ32(2)を無線通信システム
(B)の機能に割り当てることができる。プログラマブ
ル信号処理回路34については、内部のハードウェアを
2つに配分したり時分割で利用することにより、同時に
2つの無線通信システムに対応する機能を実現できる。
【0077】従って、この形態では基地局12を他の無
線通信システムに貸し出す場合であっても基地局12の
一部分の機能だけを貸し出すことができ、本来の無線通
信システムの機能はそのまま維持できる。例えば、図1
において無線通信システム(A)の基地局12(A)の
トラヒックが急増した場合には、基地局12(B)に対
する借用要求が発生する。このときに、基地局12
(B)の一部の機能だけを無線通信システム(A)に貸
し出した場合には、無線通信システム(B)のサービス
を提供する機能が基地局12(B)に残っているので、
無線通信システム(B)のサービスを利用する無線通信
端末は基地局12(B)を利用して通信サービスを受け
ることができる。このため、呼損の発生する確率は低下
する。
【0078】なお、2組のマルチバンドアンテナ31及
びマルチバンドフィルタ32を1つの無線通信システム
だけで使用する場合には、それらをダイバーシチアンテ
ナとして構成すればハードウェア資源を有効に利用でき
る。なお、上記各実施の形態では、各無線通信システム
の基地局12で故障が発生した場合やトラヒックが一時
的に増大した場合に他の無線通信システムの基地局12
の機能を貸し出す場合を示したが、管理センタ20ある
いはネットワーク10に所定の入力端末を接続すれば、
通信事業者などの要望により、基地局の借用要求を必要
に応じて発生することができる。
【0079】なお、特にトラヒックが急増した場合に基
地局12の貸し借りを行うと、互いに近接した位置に複
数の基地局12が配置されることになるため干渉の小さ
い無線チャネルを確保するのが困難になる可能性があ
る。そのような場合には、例えばアンテナの指向性制御
を併用することにより、無線チャネルの確保及び通信品
質の改善が容易になる。
【0080】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、複数の無
線通信システムを相互接続しておくことにより、各無線
通信システムの基地局で故障の発生やトラヒックの急増
などが生じた場合には、他の無線通信システムの基地局
の機能の一部もしくは全てを借用することができる。
【0081】このため、基地局の故障時における復旧ま
での暫定的な処置として、迅速にシステムの回復を実施
することができる。また、各無線通信システム間で基地
局の貸し借りを行うことで、トラヒックの変動に対し柔
軟に対応することができ、フレキシブルなネットワーク
構成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の無線通信システム制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の管理センタの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】第1の実施の形態の各無線通信システムの基地
局の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態の管理センタの動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】第1の実施の形態の各制御サーバの動作を示す
フローチャートである。
【図6】第1の実施の形態の基地局の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】第2の実施の形態の管理センタの構成を示すブ
ロック図である。
【図8】第2の実施の形態の各無線通信システムの基地
局の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施の形態の管理センタの動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】複数の無線通信システムの配置例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク 11 制御サーバ 12 基地局 20 管理センタ 21 通信制御部 22 基地局データベース 23 モジュールライブラリ 24 ソフトウェアモジュール 25 ネットワークインタフェース 26 時計回路 27 利用時間管理部 28 課金情報管理部 29 トラヒック監視部 31 マルチバンドアンテナ 32 マルチバンドフィルタ 33 受信レベル検出回路 34 プログラマブル信号処理回路 35 通信制御部 36 受信用メモリ 37 モジュール変更回路 38 メモリ回路 39 チャネル割り当て回路 40 通信プロトコル変換回路 41 ネットワークインタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 周治 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−228372(JP,A) 特開 平10−145843(JP,A) 特開 平10−224286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互接続可能に配備された互いに種類の
    異なる独立した第1の無線通信システム及び第2の無線
    通信システムを利用するとともに、第1の無線通信シス
    テム及び第2の無線通信システムの各々が所定の移動通
    信端末との間で無線通信が可能な少なくとも1つの無線
    基地局及び各々のシステムを制御する制御サーバを備
    え、第1の無線通信システムが特定の条件を満たす場合
    に第2の無線通信システムに属する無線基地局の少なく
    とも一部分の機能を変更するための無線通信システム制
    御装置であって、 前記第1の無線通信システム及び第2の無線通信システ
    ムの双方に接続された管理センタを設けると共に、該管
    理センタには、 前記第2の無線通信システムに属する各々の無線基地局
    の情報を保持する基地局データベースと、 第1の無線通信システムが特定の条件を満たす場合に、
    第1の無線通信システムの特定の無線基地局の位置に対
    応する第2の無線通信システムの1つの無線基地局を前
    記基地局データベースから選択する借用基地局選択手段
    と、 前記借用基地局選択手段が選択した無線基地局に関する
    借用要求を第2の無線通信システムの制御サーバに送出
    し、該制御サーバから許可を受けた場合には、選択され
    た無線基地局に対する機能変更の指示を送出する機能変
    更指示手段と を設け、 少なくとも前記第2の無線通信システムに属する無線基
    地局には、 複数の周波数の無線信号の送受信に対応した空中線及び
    給電線を備えるマルチモード送受信手段と、 前記マルチモード送受信手段と接続可能で、通信に必要
    な変復調,フィルタなどの様々な機能をプログラム可能
    なプログラマブルデバイスと、 前記プログラマブルデバイスを制御するための少なくと
    も1つのソフトウェアモジュールを保持するメモリ手段
    と、 前記管理センタの機能変更指示手段が送出する機能変更
    の指示に応答して、前記プログラマブルデバイスを制御
    するソフトウェアモジュールを切り替えるモジュール切
    替手段と、 複数種類の通信プロトコルの相互変換を行うプロトコル
    変換手段と を設けたことを特徴とする無線通信システム制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の無線通信システム制御装置に
    おいて、第1の無線通信システムの制御サーバから管理
    センタへの借用要求があった場合に、前記借用基地局選
    択手段が第1の無線通信システムの特定の無線基地局の
    位置に対応する第2の無線通信システムの1つの無線基
    地局を前記基地局データベースに基づいて選択し、前記
    機能変更指示手段が前記借用基地局選択手段の選択した
    無線基地局に関する借用要求を第2の無線通信システム
    の制御サーバに送出することを特徴とする無線通信シス
    テム制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の無線通信システム制御装置に
    おいて、少なくとも前記第1の無線通信システムに属す
    る各無線基地局のトラヒックを監視するトラヒック監視
    手段を設け、第1の無線通信システムの所定以上のトラ
    ヒック増大を検出した場合に、前記借用基地局選択手段
    が第1の無線通信システムのトラヒックの増大した無線
    基地局の位置に対応する第2の無線通信システムの1つ
    の無線基地局を前記基地局データベースから選択し、前
    記機能変更指示手段が前記借用基地局選択手段の選択し
    た無線基地局に関する借用要求を第2の無線通信システ
    ムの制御サーバに送出することを特徴とする無線通信シ
    ステム制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の無線通信システム制御装置に
    おいて、前記各制御サーバに各無線基地局の位置及び利
    用状況を把握する手段を設けたことを特徴とする無線通
    信システム制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の無線通信システム制御装置に
    おいて、複数の無線通信システムのそれぞれに対応する
    複数のソフトウェアモジュールをモジュールライブラリ
    として前記管理センタに設けると共に、前記機能変更指
    示手段が借用要求を送出する場合には管理センタの前記
    モジュールライブラリから取り出したソフトウェアモジ
    ュールを選択された無線基地局に転送するソフトウェア
    モジュール転送手段を設けたことを特徴とする無線通信
    システム制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の無線通信システム制御装置に
    おいて、前記ソフトウェアモジュール転送手段は、前記
    機能変更指示手段が借用要求を送出する場合に、借用す
    る無線基地局にその機能変更に必要なソフトウェアモジ
    ュールが存在するか否かを確認し、存在する場合にはソ
    フトウェアモジュールの転送を省略することを特徴とす
    る無線通信システム制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5の無線通信システム制御装置に
    おいて、第2の無線通信システムに属する各無線基地局
    に、前記管理センタから転送されたソフトウェアモジュ
    ールの異常の有無を調べるモジュール動作確認手段を設
    け、前記モジュール切替手段は管理センタから転送され
    たソフトウェアモジュールに異常がある場合にはソフト
    ウェアモジュールの切替を中止することを特徴とする無
    線通信システム制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1の無線通信システム制御装置に
    おいて、第1の無線通信システムが第2の無線通信シス
    テムに属する無線基地局を借用する場合に、課金のため
    に前記無線基地局の借用時間を把握する借用時間管理手
    段を設けたことを特徴とする無線通信システム制御装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1の無線通信システム制御装置に
    おいて、少なくとも第2の無線通信システムに属する各
    無線基地局に、自局が利用する無線チャネルと他の無線
    基地局が利用している無線チャネルとの干渉を検出する
    干渉検出手段と、無線チャネルの干渉がある場合に自局
    の利用する無線チャネルを変更する無線チャネル変更手
    段とを設けたことを特徴とする無線通信システム制御装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1の無線通信システム制御装置
    において、各無線基地局の前記メモリ手段に複数種類の
    無線通信システムのそれぞれに対応付けられた複数のソ
    フトウェアモジュールを同時に保持すると共に、第2の
    無線通信システムに属する各無線基地局のハードウェア
    資源を第1の無線通信システム及び第2の無線通信シス
    テムにそれぞれ配分して前記複数のソフトウェアモジュ
    ールで同時に利用することを特徴とする無線通信システ
    ム制御装置。
JP30082799A 1999-10-22 1999-10-22 無線通信システム制御装置 Expired - Fee Related JP3442325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30082799A JP3442325B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 無線通信システム制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30082799A JP3442325B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 無線通信システム制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001128237A JP2001128237A (ja) 2001-05-11
JP3442325B2 true JP3442325B2 (ja) 2003-09-02

Family

ID=17889593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30082799A Expired - Fee Related JP3442325B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 無線通信システム制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3442325B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4523708B2 (ja) * 2000-09-05 2010-08-11 株式会社日立国際電気 Cdma基地局装置
JP4089183B2 (ja) 2001-08-10 2008-05-28 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 データ通信システム、データ通信装置、携帯端末、データ通信方法、データ通信プログラム、およびデータ通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3902509B2 (ja) 2002-05-28 2007-04-11 日本電気株式会社 移動通信システム、及びそれに用いる無線基地局とその無線通信モデムの障害復旧方法
CN1933673B (zh) * 2003-04-22 2010-06-23 株式会社日立制作所 无线通信装置、无线通信网以及软件更新方法
JP2006165891A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信システム、基地局ユニット、基地局制御装置、基地局および移動局
CN101103641B (zh) * 2004-12-14 2012-11-21 意大利电信股份公司 配置电信网络的方法、电信网络以及相应的管理实体
JP4558611B2 (ja) * 2005-09-02 2010-10-06 日本電信電話株式会社 自律適応型統合基地局およびリソース制御方法
JPWO2008087712A1 (ja) * 2007-01-16 2010-05-06 三菱電機株式会社 通信システム
ATE531223T1 (de) * 2008-04-16 2011-11-15 Telecom Italia Spa Verfahren und system zum dynamischen konfigurieren eines telekommunikationsnetzes
JP5652394B2 (ja) 2009-05-27 2015-01-14 日本電気株式会社 通信装置及び通信方法
CN106411350A (zh) 2010-06-18 2017-02-15 联发科技股份有限公司 协调多重无线收发器的装置及方法
US8838046B2 (en) 2010-06-18 2014-09-16 Mediatek Inc. System and method of hybrid FDM/TDM coexistence interference avoidance
US8737924B2 (en) 2010-08-12 2014-05-27 Mediatek Inc. Method to trigger in-device coexistence interference mitigation in mobile cellular systems
US8780880B2 (en) 2010-10-01 2014-07-15 Mediatek Singapore Pte, Ltd. Method of TDM in-device coexistence interference avoidance
JP5828782B2 (ja) * 2012-03-05 2015-12-09 株式会社日立国際電気 通信制御システム及び通信制御方法
JP5863185B2 (ja) * 2012-07-05 2016-02-16 日本電信電話株式会社 通信システムおよびその動作方法
JP6331733B2 (ja) 2014-06-09 2018-05-30 富士通株式会社 基地局装置、無線通信システム及び基地局装置の制御方法
JP6378987B2 (ja) * 2014-09-17 2018-08-22 株式会社日立国際電気 無線通信システム
JP7393298B2 (ja) * 2020-05-22 2023-12-06 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線通信システムの管理方法、管理ノード及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001128237A (ja) 2001-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3442325B2 (ja) 無線通信システム制御装置
EP2215746B1 (en) Connectivity management and diagnostics for cellular data devices
US7599697B2 (en) Method for backup connection and an electronic device using the method
US6336034B1 (en) Integrated control system for radio service areas of base stations in mobile communication system
US7177649B1 (en) System for load balancing based on class of service for wireless communication networks
KR100330809B1 (ko) 소프트 핸드오프 상태의 트래픽 채널을 재할당하는 장치및무선 네트워크 및 방법
US5966668A (en) Methods for handling reconfiguration of radio base stations in radio local loop systems
CN101690337B (zh) 管理无线局域网中的密集的无线接入点基础结构
JP2001522180A (ja) 無線基地局用の「プラグ&プレイ」の運用及び整備のアーキテクチャ
EP1404060A2 (en) Wireless communication terminal
US6909890B2 (en) Automated script generation to update databases
JP5254884B2 (ja) 複数のsim不要通信モジュールからデータを転送する方法
JPH06217012A (ja) 通信ネットワークにおける性能監視のための方法及び装置
JP2006518122A (ja) 通信システムのためのルーティング手順
US10638540B2 (en) Emergency call setup in wireless networks
US5533024A (en) Radio channel selection method and system
EP3928561B1 (en) Failure recovery for multi-ue device
CN111065130B (zh) 一种NB-loT基站无线聚合传输网系统及其组网方法
CN111726880A (zh) 一种资源分配的方法、电子设备及存储介质
WO2002017665A1 (en) Method of pre-configuring radio base station cells and channels in a telecommunication system
JP2001506813A (ja) 通信装置のシステム及びそのシステムにおける通信方法
KR100403737B1 (ko) 기지국 송수신기/기지국 컨트롤러에서 아이피 어드레스 변경을 이용한 서비스 설정 서버로부터 이동국의 안전한 서비스 설정을 위한 보안 장치 및 방법과 그에 따른 시스템
KR0179594B1 (ko) 개인통신시스템용 기지국에서 잦은 핸드오버시의 단말기 제어 방법
JP2000261575A (ja) 課金情報通知装置、方法、無線端末、通信システム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2000270360A (ja) 課金情報通知装置、方法、無線端末、通信システム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees