JP3442218B2 - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

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JP3442218B2
JP3442218B2 JP09058196A JP9058196A JP3442218B2 JP 3442218 B2 JP3442218 B2 JP 3442218B2 JP 09058196 A JP09058196 A JP 09058196A JP 9058196 A JP9058196 A JP 9058196A JP 3442218 B2 JP3442218 B2 JP 3442218B2
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彰彦 森田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示装置用のガラス基板、フォトマスク、光ディスク
用の基板などの基板上にノズルから洗浄液を供給し、枚
葉処理で基板の洗浄を行う基板洗浄装置に係り、特に
は、2種類以上の液を調合した洗浄液を基板に供給して
基板洗浄する基板洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板洗浄装置としては、
例えば、1枚の基板を水平姿勢で保持して回転させなが
ら、ノズルから基板上に洗浄液としての純水を噴出供給
して基板洗浄したり、さらに、ブラシを併用してノズル
から基板上に純水を噴出供給しながらブラシ洗浄するよ
うに構成された装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の基板洗浄装置
による基板洗浄では、従来、主に洗浄液として純水を用
いていたが、洗浄効果を高めるために薬液を用いて基板
洗浄する場合もあった。しかしながら、基板洗浄におい
ては、市販の原液をそのまま基板に供給することはほと
んどなく、通常は、純水で希釈したものや、他の薬液と
混合したものを洗浄液として用いていた。そのため、薬
液を用いた基板洗浄の際には、2種類以上の液を調合
(薬液と純水とを調合したり、薬液同士を調合)しなけ
ればならないが、従来、この調合は人手で行っていたの
で、作業者の負担となっていた。また、液の調合を人手
で行っていたので、調合する液の割合が不正確になり易
かった。さらに、薬液を用いた基板洗浄を連続して行う
場合、液の調合を人手で行っていると、液の調合が間に
合わなかったり、調合するのを忘れたり、調合した洗浄
液を装置に補充するのを忘れることなどもあり、そのよ
うな場合には、例えば基板洗浄を中断しなければなら
ず、生産性の低下を招くことにもなる。また、薬液同士
を調合する際、薬液の種類によっては調合する順序を間
違えると発熱などの危険があったが、調合を人手で行う
場合、その調合順序が正確に行われないことも起こり易
く、作業者を危険にさらすことにもなる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、従来の種々の不都合を解消して薬液を
用いた基板洗浄を好適に実施することができる基板洗浄
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、ノズルから基板上に洗浄
液を供給し、枚葉処理で基板の洗浄を行う基板洗浄装置
において、2種類以上の液の供給を受けてそれら液を調
合して洗浄液をつくりだす調合手段と、前記調合する各
液を秤量する秤量手段とを設け、前記調合した洗浄液を
ノズルから基板上に供給するように構成するとともに、
前記秤量手段は、液を入れる秤量槽と、前記秤量槽の上
方または下方から垂設された液吸引管と、を備え、前記
秤量槽に入れられた液を液供給管で吸引することにより
その液を秤量するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の基板洗浄装置において、前記液吸引管は、
前記秤量槽の上方から垂設されていることを特徴とする
ものである。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1に記載の基板洗浄装置において、前記液吸引管は、
前記秤量槽の下方から垂設されていることを特徴とする
ものである。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、ノズルか
ら基板上に洗浄液を供給し、枚葉処理で基板の洗浄を行
基板洗浄装置において、2種類以上の液の供給を受け
てそれら液を調合して洗浄液をつくりだす調合手段を設
け、前記調合した洗浄液をノズルから基板上に供給する
ように構成し、前記調合された洗浄液を貯留する貯留タ
ンクと、前記調合された洗浄液を前記貯留タンクに流す
液流の力によって前記貯留タンク内に貯留されつつある
洗浄液の一部を吸引して前記貯留タンクに戻す液循環手
段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、ノズルか
ら基板上に洗浄液を供給し、枚葉処理で基板の洗浄を行
基板洗浄装置において、2種類以上の液の供給を受け
てそれら液を調合して洗浄液をつくりだす調合手段を設
け、前記調合した洗浄液をノズルから基板上に供給する
ように構成し、前記調合された洗浄液を貯留する複数個
の貯留タンクと、ノズルから基板上に洗浄液を供給する
のに用いる貯留タンクを切り換える切り換え手段と、を
備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、上記請求
項1ないし5のいずれかに記載の基板洗浄装置におい
て、各液を調合する調合槽と、前記調合槽への各液の供
給を個別に行う液供給手段と、前記調合槽へ供給される
液の供給順序を適宜の順序で行うように前記液供給手段
を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。すなわち、
請求項1に記載の発明によれば、調合手段が、2種類以
上の液の供給を受けてそれら液を調合して洗浄液をつく
り、その洗浄液がノズルから基板上に供給され枚葉処理
で基板の洗浄が行われる。調合の際、秤量手段で秤量さ
れた各液が調合されて洗浄液がつくられる。秤量の際、
液が秤量槽に入れられ、その液を秤量槽の上方または下
方から垂設された液吸引管で吸引することによりその液
が秤量される。すなわち、液吸引管で液を吸引すること
で、秤量槽内の液面の高さは液吸引管の吸引口の高さと
なるので、秤量槽内の液吸引管の吸引口の高さを調節し
ておくことで、液吸引管による液吸引後に秤量槽内に残
留する液の容量を一定にすることができ、それにより液
が秤量される。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、
が秤量槽に入れられ、その液を秤量槽の上方から垂設さ
れた液吸引管で吸引することによりその液が秤量され
る。
【0013】また、請求項3に記載の発明によれば、
が秤量槽に入れられ、その液を秤量槽の下方から垂設さ
れた液吸引管で吸引することによりその液が秤量され
る。
【0014】また、請求項4に記載の発明によれば、調
合手段が、2種類以上の液の供給を受けてそれら液を調
合して洗浄液をつくる。そして、調合された洗浄液は貯
留タンクに流されて貯留される。液循環手段は、調合さ
れた洗浄液が貯留タンクに流される際の液流の力によっ
て貯留タンク内に貯留されつつある洗浄液の一部を吸引
して貯留タンクに戻す。これにより、循環ポンプを用い
た液の循環ラインを特別に設けることなく、調合された
洗浄液が攪拌されその洗浄液内の各液が充分に混ぜ合わ
される。そして、貯留タンクに貯留された洗浄液がノズ
ルから基板上に供給されて基板が洗浄される。
【0015】また、請求項5に記載の発明によれば、調
合手段が、2種類以上の液の供給を受けてそれら液を調
合して洗浄液をつくる。なお、前記調合された洗浄液を
貯留する貯留タンクが複数個備えられていて、切り換え
手段がノズルから基板上に洗浄液を供給するのに用いる
貯留タンクを切り換える。例えば、洗浄液の供給に用い
ていた貯留タンクT1の残量が少なくなると、他の貯留
タンクT2から洗浄液を供給するように切り換え、その
貯留タンクT2を用いた基板洗浄の間に、前記残量が少
なくなった貯留タンクT1に新たに調合した洗浄液を貯
留し、貯留タンクT2の残量が少なくなると、貯留タン
クT1に切り換えるというように、使用する貯留タンク
の切り換えを順次行うことで、基板洗浄を中断すること
なく連続して行うことができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御手段は、調合槽へ供給される液の供給順序を適宜の順
序で行うように液供給手段を制御する。これにより、液
を調合する際の調合順序を任意の順序で行なうことがで
きる。例えば、液Q1、Q2、Q3を調合する場合であ
って、液Q1に液Q3を調合したり、液Q1〜Q3を同
時に調合すると危険で、液Q1と液Q2を調合した液に
液Q3を調合しなければなららいような場合、制御手段
は、まず、調合槽に液Q1と液Q2を供給してそれら液
を調合し、次に調合槽に液Q3を供給して、液Q1と液
Q2の調合液に液Q3を調合させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
る基板洗浄装置の全体構成を示す縦断面図である。
【0018】この基板洗浄装置1は、スピンチャック2
やカップ3、ブラシ洗浄機構4、ノズル5、液調合ユニ
ット6、制御部7などを備えて構成されている。
【0019】スピンチャック2は、基板Wを水平姿勢で
保持し、回転軸2aを介して電動モーター2bで回転駆
動することで、保持した基板Wを鉛直軸回りに回転させ
るように構成されている。なお、図に示すスピンチャッ
ク2は、真空吸引式のものであるが、例えば、基板Wの
周縁を部分的に下方から支持する支持部材と、支持部材
に支持された基板Wの外周端縁に接触して基板Wの水平
方向の位置を規制する位置決めピンなどで構成されるメ
カニカル式のスピンチャックであってもよい。
【0020】スピンチャック2およびそれによって保持
された基板Wの周囲は、図示しない昇降機構によって昇
降可能に構成されたカップ3で覆われている。そして、
スピンチャック2やカップ3は、装置1の外囲1a内に
収納されている。
【0021】ブラシ洗浄機構4は、先端にブラシ4aが
支持された支持アーム4bの基端部が支軸4cに支持さ
れて構成されている。ブラシ4aは、回転軸J1周りに
回転(自転)されるように支持アーム4bに支持され、
支持アーム4bは、回転軸J2周りに回転(揺動)され
るように支軸4cに支持され、支軸4cは図示しない昇
降機構によって昇降可能に構成されている。そして、支
軸4cが上昇された状態で支持アーム4bがJ2周りに
正方向に揺動され、ブラシ4aをカップ3の外側の待機
位置からスピンチャック2に保持された基板Wの回転中
心に移動させ、支軸4cを降下させてブラシ4aを基板
Wの上面に当接、または、若干浮かせた状態にし、基板
Wを回転させ、ブラシ4aをJ1周りに自転させ、ノズ
ル5から基板Wに向けて洗浄液を噴出供給しながら、支
持アーム4bをJ2周りに逆方向に揺動させてブラシ4
aを基板Wの回転中心からその周縁へと移動させてブラ
シ4aによる基板洗浄(以下、この洗浄をブラシ洗浄と
いう)が行われる。ブラシ洗浄が終了すると、ブラシ4
aが待機位置に移動され、その位置に設けられている待
機ポット4dに収納されてブラシ4aの洗浄が行われ
る。
【0022】ノズル5は、スピンチャック2に保持され
た基板Wに洗浄液を噴出供給するためのもので、図面で
は、液調合ユニット6によって調合された洗浄液(以
下、この洗浄液を調合洗浄液ともいう)を基板Wに噴出
供給するノズル5aと、工場のユーティリティなどから
供給される純水を基板Wに噴出供給するノズル5bとを
図示しているが、その他、洗浄液を基板Wに高圧噴射す
るジェット洗浄ノズルや、洗浄液に超音波を付加して供
給する超音波洗浄ノズルなどが備えられることもある。
なお、図面では、調合洗浄液をノズル5aのみに供給す
るようにしているが、調合洗浄液を上記ジェット洗浄ノ
ズルや超音波洗浄ノズルなどに供給し、調合洗浄液を基
板Wに高圧噴射したり、調合洗浄液に超音波を付加して
基板Wに供給するようにしてもよい。
【0023】液調合ユニット6の詳細は後述するが、こ
のユニット6では、各種の液を別個に貯留している1個
または複数個の液貯留槽6aから2種類以上の液(薬液
や純水など)が供給されて、それら液を調合して洗浄液
(調合洗浄液)を自動的につくりノズル5(5a)に供
給する。このユニット6は装置1の外囲1a内に設置さ
れ、制御部7に制御されて液の調合が行われる。なお、
図面では、液調合ユニット6が装置1の下方に配置され
ているように描いているが、液調合ユニット6の設置場
所はそこに限定されず適宜の場所に配置してもよく、必
要に応じて外囲1aの外側に配設されていてもよい。ま
た、液調合ユニット6で市販の原液を純水で希釈するよ
うな場合には、純水を液貯留槽6aから供給するように
してもよいが、工場のユーティリティなどから純水を液
調合ユニット6に直接供給するようにしてもよい。液貯
留槽6aから液調合ユニット6への液の供給は、例え
ば、ガス圧送方式などで行われる。作業者は、調合する
液を液貯留槽6aに入れておくだけで、調合洗浄液が自
動的につくられ、ノズル5(5a)から基板Wに噴出供
給されて基板洗浄が行われる。
【0024】制御部7は、マイクロコンピューターなど
で構成されていて、電動モーター2bの回転制御や、液
調合ユニット6による液調合、その他、ノズル5からの
洗浄液の供給、ブラシ洗浄機構4の駆動制御など装置1
全体の制御を行う。
【0025】上記装置1では、例えば、基板Wを回転さ
せながら調合洗浄液を基板Wに噴出供給して薬液による
基板洗浄(ブラシを使わない洗浄)を行った後、純水を
基板Wに噴出供給しながらのブラシ洗浄を行ったり、あ
るいは、調合洗浄液を基板Wに噴出供給しながらのブラ
シ洗浄を行った後、薬液を洗い流すために基板Wを回転
させながら純水を基板Wに噴出供給して純水による基板
洗浄(ブラシを使わない洗浄)を行うなどによって一連
の基板洗浄が行われる。この基板洗浄の制御も制御部7
が各部を制御して実行される。
【0026】次に、本発明の要部である液調合ユニット
6の構成を図2ないし図5などを参照して説明する。な
お、図2は、液調合ユニットの全体的な概略構成を示す
ブロック図であり、図3は、秤量部の構成などを示す縦
断面図、図4は、調合部の構成を示す縦断面図、図5
は、貯留部の構成を示す縦断面図である。
【0027】図2に示すように、液調合ユニット6は、
供給される各液Q1、Q2、…の量をそれぞれ秤量する
ための、複数個の秤量部11と、各秤量部11で秤量さ
れた各液Q1、Q2、…を調合(混合)する調合部12
と、調合部12で調合された調合洗浄液を貯留する貯留
部13を備えて構成されている。
【0028】なお、貯留部13を省いて、調合部12か
らノズル5へ調合洗浄液を直接供給するように構成して
もよいが、その場合、例えば、調合部12で調合した調
合洗浄液を使い切らなければ新たな調合洗浄液がつくれ
ないなどの不都合もあるので、貯留部13を備えること
が好ましい。また、貯留部13は、少なくとも1個あれ
ばよいが、図2に示すように、貯留部13を複数個(2
個)備えて、これら貯留部13を切り換えながら使用す
ることが好ましい。すなわち、一方の貯留部13(13
a)に貯留されている調合洗浄液をノズル5に供給する
のに使用している間に、調合部12で新たな調合洗浄液
を調合して他方の貯留部13(13b)に貯留してお
き、貯留槽13aに貯留されている調合洗浄液を使い切
ったり、または、所定の残量以下になったり、あるい
は、調合してから所定時間経過したら(調合洗浄液によ
っては、調合してから所定時間経過すると基板洗浄に用
いられなくなる場合もある)、貯留部13bに貯留して
おいた調合洗浄液をノズル5に供給するのに使用するよ
うに切り換え、調合部12で新たな調合洗浄液を調合し
て貯留部13aに貯留しておくというように貯留部13
を切り換えて使用することにより、常に調合洗浄液をノ
ズル5に供給できるようになり、基板処理を中断するこ
となく連続して基板処理を行うことができる。なお、上
記貯留部13の切り換え制御は、制御部7により行われ
る。
【0029】秤量部11は、例えば、図3に示すような
機構により構成される。すなわち、液Q(Q1、Q2、
…)を入れる秤量槽21や、液Qを秤量槽21に供給す
る液供給管22、吸引口23aが秤量槽21内の所定高
さHLに位置されるように垂設された液吸引管23、秤
量された液Qを秤量槽21から調合部12に供給するた
めの液送出管24などで構成される。
【0030】この機構による秤量は、以下のように行わ
れる。まず、液供給管22から液Qを秤量槽21に供給
していき、例えば、図の二点鎖線で示す液面高さで液Q
の供給が停止されたとする。この状態で、液吸引管23
から秤量槽21内の液Qを吸引していくと、液面高さH
Lに達すると液Qの吸引が行われなくなる。この液面高
さHLの状態で秤量槽21に入れられている液Qの容量
は既知である。従って、液吸引管23の吸引口23aの
高さを調節しておくことで、液Qを所定量だけ調合部1
2に供給するための秤量が行なえる。
【0031】図3(b)に示す機構は、液を秤量するの
に従来一般に用いられていた構成であり、液吸引管23
が秤量槽21の下方から垂設されている。また、図3
(a)は、本発明者によって発明された秤量機構であ
り、液吸引管23を秤量槽21の上方から垂設するよう
にした。本発明の秤量手段としては、図3(a)、
(b)のいずれの機構のものを用いてもよいが、図3
(a)の機構を用いるのが好ましい。すなわち、図3
(b)の構成では、液吸引管23を秤量槽21の下方か
ら垂設しているので、液吸引管23を秤量槽21の底部
から差し入れるための開口から液漏れが起きないよう
に、液吸引管23を秤量槽21に溶接などして固定して
いた。そのため、秤量しようとする液量に応じて液吸引
管23を切断して吸引口23aの高さを調節しなければ
ならならかった。また、秤量しようとする液量を変更す
る場合などに柔軟に対応することもできなかった。これ
に対して、図3(a)の構成では、液吸引管23を秤量
槽21の上方から垂設しているので、液漏れなどを考慮
する必要がなく、液吸引管23の吸引口23aの秤量槽
21内の高さ(秤量しようとする液量)を自由に調節す
ることが可能(例えば、秤量槽21の上面にナットを固
設し、液吸引管23の外周にネジ溝を設けておき、液吸
引管23をナットに対して回転させることにより、吸引
口23aの高さを自由に調節できる)になる。従って、
図3(a)の構成によれば、液吸引管23の切断などの
面倒がなくなり、また、秤量しようとする液量の変更な
どにも柔軟に対応することが可能となる。
【0032】調合部12は、図4に示すように、各秤量
部11で秤量され、供給された各液Q1、Q2、…を入
れて混合する調合槽(混合槽)31や、各秤量槽11か
らの液送出管24の管路中にそれぞれ設けられた開閉弁
(電磁開閉弁など)32、調合された液(調合洗浄液)
を調合槽31から貯留部13に供給する液送出管33な
どで構成される。
【0033】各開閉弁32が開にされることで、秤量部
11で秤量された各液Q1、Q2、…が調合槽31に入
れられて混合され、調合洗浄液がつくられる。なお、調
合槽31に図示しない循環ポンプを用いた液の循環ライ
ンを設けて、各液Q1、Q2、…を調合槽31内で撹拌
させるように構成してもよい。ただし、後述する図5に
示す貯留部13では、貯留部13に供給する際の調合洗
浄液の液流の力を利用して調合洗浄液を撹拌するので、
そのような貯留部13の場合には、上記循環ラインなど
を特別に設けなくてもよい。
【0034】各開閉弁32の開閉の制御は制御部7で行
うが、この開閉を同時に行うようにしてもよいし、各開
閉弁32の開閉を時間的にずらせて、調合槽31に供給
する液Qの順序(調合する順序)を適宜の順序にするよ
うにしてもよい。このように、調合する順序を調整する
ことで、先に調合すると危険な液同士の調合を正確、確
実に回避することができる。なお、上記開閉弁32の開
の順番は、各開閉弁32の開閉を1個ずつ順番に行って
もよいが、各回の開閉弁32の開のタイミングで、調合
しても問題ない液を同時に調合槽31に供給するように
してもよい。また、この際の制御は、例えば、タイマー
制御やセンサなどを用いた制御などで実現することがで
きる。
【0035】タイマー制御は、例えば、最初の開閉弁3
2を開にしてから、その開閉弁32に接続される秤量部
11から調合槽31に液が供給されるのに充分な時間待
って、次の開閉弁32を開にするというように順次所定
時間ずらせて開閉弁32を開にするように制御する。ま
た、センサなどを用いた制御は、例えば、液送出管24
それぞれに、液が流れているか否かを検知するセンサ
(静電容量センサや不透明な液では光学センサで構成さ
れる)を設けておき、ある開閉弁32を開にした後、前
記センサによって液が流れていない(流れ切った)こと
を検知すると、次の開閉弁32を開にするというように
制御する。
【0036】なお、図2に示すように、貯留部13を2
個備えている場合には、例えば、後述する図6のよう
に、調合槽31からの液送出管33が分岐され、各貯留
部13に連通される管41の管路中にそれぞれ(電磁)
開閉弁などを設け、各開閉弁のいずれか一方のみを開に
するように各開閉弁を切り換えて、いずれか一方の貯留
部13に調合洗浄液が供給される。また、液送出管33
の管路中に(電磁)開閉弁を設けるとともに、液送出管
33から各管41への分岐部分に、液送出管33にコモ
ンポートを連通接続した三方弁を設け、三方弁の切り換
えによって調合槽31に連通される貯留部13を選択す
るとともに、開閉弁の開閉によって、選択されている貯
留部13への調合洗浄液の供給/停止を切り換えるよう
にしてもよい。上記各弁の制御(いずれの貯留部13に
調合洗浄液を供給するかの制御)は、制御部7によって
行われ、制御部7では、ノズル5から基板W上に調合洗
浄液を供給するのに用いていない方の貯留部13に(調
合部12で新たに調合した)調合洗浄液を供給するよう
に制御する。
【0037】各貯留部13は、液送出管33、管41を
経て供給される調合洗浄液を単に貯留タンクに貯留して
いき、貯留タンクに貯留された調合洗浄液をノズル5か
ら基板W上に供給するように構成されていてもよいが、
図5に示すように構成してもよい。
【0038】図5に示す貯留部13は、液送出管31か
ら分岐された管41の管路中にアスピレータ42を設
け、アスピレータ42の吸引部に、一端側が貯留タンク
43に連通接続された吸引管44の他端側を連通接続し
ている。アスピレータ42は、周知のように、水流によ
って気体や液体を吸引するものであり、ここでは、管4
1などを経て調合槽31から貯留タンク43に供給され
る調合洗浄液の液流によって、貯留タンク43に貯留さ
れつつある調合洗浄液の一部を吸引管44からアスピレ
ータ42に吸引して再び貯留タンク43に流すように調
合洗浄液をアスピレータ42、管41、貯留タンク4
3、吸引管44で循環させている。なお、管41を介し
て貯留タンク43に供給される調合洗浄液の液量に比べ
て、吸引管44を介してアスピレータ42に吸引される
調合洗浄液の液量が少なくなるように(例えば、5:1
程度の比率に)調節されていて、所定時間経過すると最
終的に上記調合洗浄液の循環が終了するようにしてい
る。このように、貯留タンク43に調合洗浄液が供給さ
れる際に調合洗浄液を循環させることにより、調合洗浄
液が撹拌され、調合した各液を充分に混ぜ合わせること
ができる。また、図5のように、貯留タンク43へ供給
する調合洗浄液の液流の力を利用して調合洗浄液を循環
させるように構成したことにより、調合洗浄液の撹拌の
ための循環ポンプなどを用いた循環ラインを特別に設け
る必要がなくなり構成を簡略化することができる。
【0039】なお、図5に示す貯留部13は、貯留タン
ク43に貯留されている調合洗浄液MQをガス圧送方式
でノズル5に供給するように構成している。そのため、
一端側が窒素(N2 )ガスなどのガスの供給源(工場の
ユーティリティなど)に連通接続され、(電磁)開閉弁
45が介装された加圧管46の他端側が貯留タンク43
に連通接続され、貯留タンク43からノズル5への調合
洗浄液の供給/停止を行う(電磁)開閉弁47が設けら
れている。なお、貯留タンク43内の圧力を開放するた
めに、加圧管46から分岐され、(電磁)開閉弁48を
介装して、大気に連通接続された管49が設けられてい
る。調合部12で調合された調合洗浄液を貯留タンク4
3に供給する際には、開閉弁45を閉、開閉弁48を開
にして貯留タンク43内の圧力が開放される。そして、
貯留タンク43からノズル5へ調合洗浄液が供給される
際には、開閉弁45を開、開閉弁48を閉にして貯留タ
ンク43内を加圧状態にしていつでも調合洗浄液をノズ
ル5に供給できる状態にし、実際のノズル5への調合洗
浄液の供給/停止は、開閉弁47の開閉で行われる。上
述した各開閉弁などの制御は、制御部7によって行われ
る。
【0040】なお、開閉弁47は、各貯留タンク43
(各貯留部13)に連通接続された液送出管51が合流
された管52の管路中に設けられているが、いずれか一
方の貯留部13からノズル5に調合洗浄液を供給できる
ように、例えば、各液送出管51が合流し管52に統合
される部分に、コモンポートを管52に連通接続した三
方バルブを設け、この三方バルブの切り換えによってい
ずれか一方の調合部13を選択するように構成するよう
にしてもよい。また、各液送出管51の管路中に、貯留
タンク43から管52への液の流れのみを許容する逆止
弁を設けて、いずれか一方の貯留部13の貯留タンク4
3が加圧され、その貯留タンク43から液送出管51に
送り出されている調合洗浄液が他方の貯留部13の貯留
タンク43に流れ込むのを防止するように構成されてい
るだけでもよい。
【0041】
【実施例】次に、液調合ユニット6の一実施例を図6を
参照して説明する。図6に示す液調合ユニット6は、薬
液Aと薬液B(薬液A、Bは異なる薬液)と純水とを調
合して(薬液Aと薬液Bとの調合液を純水で所定濃度に
希釈して)調合洗浄液をつくるためのものである。
【0042】なお、薬液Aの秤量部11と薬液Bの秤量
部11は同様の構成であるので、図では薬液Aの秤量部
11の構成のみを図示し、薬液Bの秤量部11の構成の
図示を省略している。また、この液調合ユニット6に
は、2個の貯留部13を備えているが、双方の貯留部1
3は同様の構成であるので、一方の貯留部13の構成の
みを図示し、他方の貯留部13の構成の図示を省略して
いる。さらに、純水や水、窒素(N2 )ガスなどは工場
のユーティリティなどから供給されるように構成され、
排液ドレイン100は工場の廃棄ラインに接続されてい
る。その他、図1ないし図5と同様の構成部品は、図1
ないし図5と同一符号を付してその詳述を省略する。
【0043】秤量部11の液供給管22の管路中には開
閉弁25が介装されている。制御部7は、後述する調合
開始のタイミングで開閉弁25を開にして液貯留部6a
から秤量槽21への液の供給を開始し、後述するセンサ
26からの検知信号に基づき開閉弁25を閉にして液貯
留部6aから秤量槽21への液の供給を停止する。
【0044】また、この実施例では、開閉弁25の上流
側に液貯留槽6aに貯留されている液の残量が所定量以
下になったことを検知するための残量検知部60が設け
られている。この残量検知部60は、液供給管22に介
装される残量検知槽61と残量検知槽61内の薬液Aの
液面が所定高さKLを下回ったか否かを検知するセンサ
(静電容量センサや光学センサ(薬液Aが不透明な液の
場合)など構成される、以下、各槽に設けられているセ
ンサも同じ)62とで構成されている。液貯留部6aか
らはガス圧により液が開閉弁25側に圧送されているの
で、液貯留槽6aに液が充分な量貯留されていれば、開
閉弁25の開閉にかかわらず残量検知槽61内には液が
満たされている。しかしながら、液貯留槽6aに貯留さ
れている液の残量が少なくなり、開閉弁25側に液が圧
送できなくなると、残量検知槽61内の液の液面が低下
してきて、やがて上記所定高さKLを下回る。この状態
をセンサ62で検知することにより、液貯留槽6aに貯
留されている液の残量が所定量以下になったことを検知
するように構成されている。なお、この実施例では、制
御部7がセンサ62からの検知信号を受けて図示しない
警報ランプを点灯させたり、警報ブザーを鳴動させるな
どの警報を発して、液貯留槽6aに貯留されている液の
残量が所定量以下になったことを作業者に知らせるよう
にしている。
【0045】また、この実施例では、開閉弁25が開に
され、液供給管22を介して秤量槽21に供給される薬
液Aの液面が、秤量しようとしている量に応じた液面高
さHLに達したことを検知するセンサ26が秤量槽21
に設けられている。従って、制御部7は、センサ26か
らの検知信号に基づき、開閉弁25を閉にして秤量を完
了するようにしてもよいが、このような制御では、時間
的な遅れなどによって、開閉弁25を閉にした段階で既
に秤量槽21内の薬液Aの液面がHLを上回り、正確な
秤量が行えないこともある。特に、この実施例の液調合
ユニット6で1回の調合で調合する各液の量は比較的少
量(50〜10cc程度)であるので、僅かな秤量誤差で
も、つくられた調合洗浄液の成分割合に大きな影響が出
てくる場合がある。従って、各液をより正確に秤量する
ために、図3で説明したような液吸引管23からの液吸
引によって秤量するように構成している。この実施例で
は、図3(a)のように液吸引管23が秤量槽21の上
方から垂設されている。また、液吸引管23は、開閉弁
27を介装してアスピレータ28の吸引部に連通接続さ
れ、アスピレータ28に流される水の水流によって秤量
槽21から液(薬液)を吸引し、吸引した薬液を、吸引
に用いた水で希釈してから排液ドレイン100に廃棄す
るようにしている。なお、アスピレータ28への水の供
給/停止は開閉弁29の開閉の切り換えで行われる。さ
らに、開閉弁71を介装した加圧管72や、開閉弁73
を介装した圧力開放管74などで構成される加圧・圧力
開放機構70が秤量槽21に接続されている。
【0046】制御部7は、調合開始のタイミングになる
と、開閉弁25を開にして秤量槽21への液(薬液A、
B)の供給を開始する。そして、センサ26からの検知
信号を受け取ると、そのタイミングより所定時間(例え
ば、2秒)経過してから開閉弁25を閉にして秤量槽2
1への液の供給を停止する。これにより、秤量槽21に
は液面高さHLに応じた容量以上の液量の液が貯留され
た状態(例えば、図3の二点鎖線で示す液面高さ程度ま
で液が貯留された状態)になる。なお、このように、セ
ンサ26からの検知信号を受けて後、秤量槽21へ液を
所定時間供給することにより、例えば、秤量槽21に供
給される液の液面の乱れなどにより液が液面高さHLに
応じた容量に満たない液量しか供給されていない段階で
センサ26から検知信号が出されるような場合にも、確
実に、秤量槽21に液面高さHLに応じた容量以上の液
量の液が貯留された状態にすることができる。また、同
様の目的のために、センサ26からの検知信号を所定時
間継続して受けたことにより開閉弁25を閉にするよう
にしてもよい。
【0047】次に、制御部7は、開閉弁29を開にして
アスピレータ28に水を流し、開閉弁27を開にして液
吸引管23からの液の吸引を開始して液吸引管23から
の液吸引による秤量の微調を開始し、所定時間(液吸引
による秤量を行うのに充分な時間)経過すると、開閉弁
27、29を閉にして、液吸引による秤量の微調を停止
する。これにより液の秤量が完了する。なお、センサ2
6の故障などにより所定時間経過しても秤量が完了しな
いときには、適宜の警報を発して異常を作業者に知らせ
るようにしてもよい。
【0048】また、調合開始のタイミングにより、制御
部7は、薬液A、B、純水の秤量を同時に開始させるた
めに、薬液Aの秤量部11、薬液Bの秤量部11、純水
の秤量部(後述するように、この実施例では調合部12
に純水の秤量を行う機構を設けている)で、上記と同様
の動作制御を並行して行っている。
【0049】薬液A、B、純水の秤量が全て終了する
と、制御部7は各開閉弁32を開にして、各秤量部11
から調合槽31への各液の供給を開始させる、このと
き、先にも説明したように、各液の供給順序(調合の順
序)が予め決められている場合には、制御部7は、その
ような順序で各液が調合槽31に供給されるように、各
開閉弁32の開閉を時間的にずらせて行うように制御す
る。
【0050】なお、秤量槽21から調合槽31への液の
供給は、開閉弁32を開にして液の自重によって行うよ
うにしてもよいが、この実施例では、秤量槽21にN2
ガスを供給してそのガス圧によって秤量槽21から調合
槽31への液の供給を高速化するようにしている。すな
わち、開閉弁32を開にする際には、その開閉弁32が
接続されている秤量部11の開閉弁73を閉にするとと
もに、開閉弁71を開にして、その秤量部11の秤量槽
21内を加圧状態にし、その開閉弁32を閉にすると、
その秤量部11の開閉弁71を閉にするとともに、開閉
弁73を開にして、その秤量部11の秤量槽12内の圧
力を開放して次回の秤量に備える。
【0051】ところで、先にも述べたが、この実施例で
は調合部12に純水の秤量を行う機構を設けている。具
体的には、調合槽31を純水の秤量槽21としても用
い、この槽31(21)に液面検知用のセンサ26を設
けるとともに、液吸引管23を上方から垂設し、調合部
12に開閉弁27、29やアスピレータ28などを設け
ている。これら構成による純水の秤量は、上述した秤量
部11での秤量と同様に行われる。なお、この構成の場
合、各液の秤量が完了した段階で、秤量された量の純水
が調合槽31に貯留された状態になっているが、調合順
序が予め決められている場合でも、通常は純水が先に調
合槽31に供給されるようにその順序が決められるので
特に問題はない。
【0052】この実施例では、調合槽31に入れられる
調合洗浄液が上限高さULに達したことを検知するセン
サ34が調合槽31に設けられている。これは、純水の
秤量用のセンサ26の故障などにより調合槽31から液
が溢れ出すのを防止するために設けている。また、調合
部12にも、秤量部11と同様の加圧・圧力開放機構7
0が設けられていて、調合槽31から貯留タンク43へ
調合洗浄液を高速に供給できるようにしている。さら
に、液送出管33の管路中に、調合洗浄液が流れている
か否か(調合洗浄液が流れ切ったか)を検知するセンサ
35が設けられている。
【0053】調合槽31に各液が全て入れられると、制
御部7は、今回つくった調合洗浄液を貯留する方の貯留
部13に接続されている管41の管路中に介装されてい
る開閉弁53を開にするとともに、他方の開閉弁53を
閉にして、調合槽31からいずれか一方の貯留タンク4
3への調合洗浄液の供給を開始する。そして、制御部7
は、センサ35からの検知信号に基づき、液送出管33
に調合洗浄液が流れていない(調合洗浄液の供給が完了
した)ことを検知すると、開にしている開閉弁53を閉
にして、貯留部13への調合洗浄液の供給を完了する。
【0054】貯留タンク43には、貯留タンク43内の
調合洗浄液の液面が上限高さULを越えたことを検知す
るセンサ81と、下限高さDLを下回ったことを検知す
るセンサ82が設けられている。センサ81は、調合槽
31のセンサ26や34の故障などにより所定量以上の
調合洗浄液が調合槽31から貯留タンク43に供給され
て、貯留タンク43から調合洗浄液が溢れ出すのを防止
するために設けられていて、制御部7はこのセンサ81
からの検知信号を受けると、適宜の警報を発して異常を
作業者に知らせる。一方、センサ81は、基板洗浄によ
って貯留タンク43に貯留されている調合洗浄液が減少
して所定の残量を下回ったことを検知するために設けら
れている。また、貯留タンク43には、排液ドレイン1
00に連通接続された廃棄管91や開閉弁92、廃棄管
91に液が流れているか否か(廃棄が完了したか否か)
を検知するためのセンサ93などからなる廃棄機構90
を備えている。
【0055】先にも説明したように、制御部7は、ノズ
ル5(5a)から基板W上に調合洗浄液を噴出供給する
のに用いる貯留部13を切り換えている。この切り換え
のタイミングは、ノズル5(5a)から基板W上に調合
洗浄液を噴出供給するのに現在用いる貯留部13の貯留
タンク43に貯留されている調合洗浄液が、調合されて
から所定時間が経過したか、あるいは、その貯留部13
のセンサ82からの検知信号を受けたか(残量が所定量
以下になったか)のいずれかのタイミングで行われる。
この切り換えタイミングにより、次回からの基板洗浄で
は、現在待機中の貯留部13から行うように制御する。
そして、上記切り換えタイミングにより、それまで用い
ていた貯留部13(待機中になる)の貯留タンク43に
残留している調合洗浄液を廃棄するために、開閉弁92
を開にし、センサ93からの検知信号により残留液の廃
棄が完了したことを検知すると開閉弁92を閉にする。
そして、上記切り換えタイミングから残留液の廃棄完了
のタイミングまでの適宜のタイミングを調合開始のタイ
ミングとして、新たな調合洗浄液の調合を開始させ、そ
の新たな調合洗浄液を上記切り換え後の待機中の貯留部
13へ貯留して次回の貯留槽13の切り換えに備える。
このようにして、基板洗浄が連続して行われる。
【0056】なお、上記実施例では、調合槽31を純水
の秤量にも用いるように構成しているが、薬液A、Bの
秤量部11と同様の純水の秤量部を別途設けてもよい。
【0057】また、上記実施例では、2種類の薬液の調
合液を純水で希釈して調合洗浄液をつくる場合を例に採
り説明したが、1種類の薬液、または、3種類以上の薬
液の調合液を純水で希釈して調合洗浄液をつくる場合
や、複数種類の薬液を調合して調合洗浄液をつくる場合
などでも、上記実施例と同様の構成によって実現するこ
とができる。
【0058】なお、調合洗浄液をつくってからある程度
の時間が経過すると、調合洗浄液中の薬液の蒸発などが
起こり、その調合洗浄液を基板洗浄に用いられなくなっ
て、廃棄しなければならない場合もある。例えば、複数
台の基板洗浄装置で使用する調合洗浄液をまとめて(多
量に)調合して貯留するような場合、調合洗浄液の貯留
時間が長期化し易く、それだけ廃棄する調合洗浄液の量
が多くなり易い。これに対して、本発明では、1台の基
板洗浄装置で使用する調合洗浄液を各基板洗浄装置ごと
につくっているので、1回の調合でつくる調合洗浄液の
量が少量になり、それだけ調合洗浄液の貯留時間が短く
なり易く、廃棄する調合洗浄液の量を少量化、あるい
は、無くすことができる。
【0059】また、上記実施例において、調合洗浄液を
効率良く使用するために、貯留部13の切り換えによっ
て、新たな調合洗浄液をつくって待機中の貯留部13に
貯留が完了した時点か、それより若干遅い時点で次の貯
留部13の切り換えが行われるように、1回の調合でつ
くられる調合洗浄液の量を決めておくことが好ましい。
【0060】さらに、秤量槽21や調合槽31、特に、
貯留タンク43が開放系で構成されていると、薬液の蒸
発などが起き易くなるので、これら槽21、31、貯留
タンク43を密閉系で構成することが好ましい。上記実
施例においては、各槽21、31、貯留タンク43でガ
ス圧による液の圧送を行っている関係で、全ての槽、タ
ンク21、31、43を密閉系で構成しており、調合洗
浄液をつくる段階から貯留中の間、薬液の蒸発などが起
き難くなり、調合洗浄液をつくってからの貯留時間を長
くすることができ、それだけ調合洗浄液の廃棄を無くす
ことに寄与できる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、2種類以上の液を調合して洗
浄液をつくりだす調合手段を設けたので、作業者への負
担をなくして、薬液を用いた基板洗浄を好適に行なうこ
とができるようになった。また、調合する各液を秤量す
る秤量手段を設けたので、常に正確な割合で各液を調合
した洗浄液で基板洗浄することができる。また、秤量槽
の上方または下方から垂設された液吸引管から液を吸引
することで液の秤量を行うようにしたので、簡単な構成
で自動秤量が行え、また、秤量する量を変更する場合に
も柔軟に対応することができる。
【0062】また、請求項2に記載の発明によれば、
量槽の上方から垂設された液吸引管から液を吸引するこ
とで液の秤量を行うようにしたので、簡単な構成で自動
秤量が行え、また、秤量する量を変更する場合にも柔軟
に対応することができる。
【0063】また、請求項3に記載の発明によれば、秤
量槽の下方から垂設された液吸引管から液を吸引するこ
とで液の秤量を行うようにしたので、簡単な構成で自動
秤量が行え、また、秤量する量を変更する場合にも柔軟
に対応することができる。
【0064】また、請求項4に記載の発明によれば、調
合された洗浄液を貯留タンクに流す液流の力によって貯
留タンク内に貯留されつつある洗浄液の一部を吸引して
貯留タンクに戻す液循環手段を備えたので、調合された
洗浄液内の各液を充分に混ぜ合わせることができ、しか
も、そのために循環ポンプを用いた液の循環ラインを特
別に設けること必要もなく、装置構成を簡略化でき、コ
スト低減を図ることができる。
【0065】また、請求項5に記載の発明によれば、複
数個の貯留タンクを切り換えながらノズルから基板への
洗浄液の供給が行なえるように構成したので、連続して
基板処理を行なうことができる。
【0066】また、請求項6に記載の発明によれば、調
合する順序を適宜の順序で行なえるように構成したの
で、液の調合順序を正確に行え、危険を招く薬液同士の
調合などを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る基板洗浄装置の全体
構成を示す縦断面図である。
【図2】液調合ユニットの全体的な概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】秤量部の構成などを示す縦断面図である。
【図4】調合部の構成を示す縦断面図である。
【図5】貯留部の構成を示す縦断面図である。
【図6】液調合ユニットの一実施例の全体構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 … 基板洗浄装置 5(5a) … ノズル 6 … 液調合ユニット 7 … 制御部 11 … 秤量部 12 … 調合部 13 … 貯留部 21 … 秤量槽 23 … 液吸引管 31 … 調合槽 25、32、47、53 … 開閉弁 42 … アスピレータ 43 … 貯留タンク 44 … 吸引管 W … 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 伸康 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大 日本スクリーン製造株式会社 洛西事業 所内 (56)参考文献 特開 平3−19216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 B05C 5/00 B08B 3/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから基板上に洗浄液を供給し、枚
    葉処理で基板の洗浄を行う基板洗浄装置において、 2種類以上の液の供給を受けてそれら液を調合して洗浄
    液をつくりだす調合手段と、前記調合する各液を秤量す
    る秤量手段とを設け、 前記調合した洗浄液をノズルから基板上に供給するよう
    に構成するとともに、 前記秤量手段は、 液を入れる秤量槽と、 前記秤量槽の上方または下方から垂設された液吸引管
    と、 を備え、前記秤量槽に入れられた液を液供給管で吸引す
    ることによりその液を秤量するように構成 したことを特
    徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板洗浄装置におい
    て、前記液吸引管は、前記秤量槽の上方から垂設されている
    ことを特徴とする基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の基板洗浄装置におい
    て、 前記液吸引管は、前記秤量槽の下方から垂設されている
    ことを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 ノズルから基板上に洗浄液を供給し、枚
    葉処理で基板の洗浄を行う基板洗浄装置において、2種類以上の液の供給を受けてそれら液を調合して洗浄
    液をつくりだす調合手段を設け、前記調合した洗浄液を
    ノズルから基板上に供給するように構成し、 前記調合された洗浄液を貯留する貯留タンクと、 前記調合された洗浄液を前記貯留タンクに流す液流の力
    によって前記貯留タンク内に貯留されつつある洗浄液の
    一部を吸引して前記貯留タンクに戻す液循環手段と、 を備えたことを特徴とする基板洗浄装置。
  5. 【請求項5】 ノズルから基板上に洗浄液を供給し、枚
    葉処理で基板の洗浄を行う基板洗浄装置において、2種類以上の液の供給を受けてそれら液を調合して洗浄
    液をつくりだす調合手 段を設け、前記調合した洗浄液を
    ノズルから基板上に供給するように構成し、 前記調合された洗浄液を貯留する複数個の貯留タンク
    と、 ノズルから基板上に洗浄液を供給するのに用いる貯留タ
    ンクを切り換える切り換え手段と、 を備えたことを特徴とする基板洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の基
    板洗浄装置において、 各液を調合する調合槽と、 前記調合槽への各液の供給を個別に行う液供給手段と、 前記調合槽へ供給される液の供給順序を適宜の順序で行
    うように前記液供給手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする基板洗浄装置。
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