JP3441692B2 - 有機廃棄物の分解処理システム - Google Patents

有機廃棄物の分解処理システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機廃棄物を微生
物分解処理する分解処理システムに関し、特に、牛舎等
の家畜小屋で排出された糞尿や敷料を微生物分解処理す
るのに適した有機廃棄物の分解処理システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の分解処理装置には、本願出願人に
より特開平11−300324公報に開示されたものが
ある。この分解処理装置は、糞尿や生ごみ等の有機廃棄
物からなる被処理物をおが屑ともども微生物分解処理す
るものであり、被処理物及びおが屑の攪拌及び混合と微
生物の活性化とを高効率に行うことで高い分解処理能力
を有する上、分解処理後の被処理物及びおが屑を良質な
肥料や土壌改良材として有効利用できる等、多くの優れ
た作用効果を奏し、公衆トイレや、介護用トイレ、家畜
用トイレ、生ごみ処理機等に利用されている。
【0003】ところで、牛舎で排出される糞尿を上記従
来の分解処理装置によって処理する場合、被処理物には
糞尿の他、藁やおが屑等の敷料も含まれているため、そ
の排出量が大量であり、処理容量をオーバーする虞れが
ある。即ち、被処理物の量が多すぎると、その被処理物
を処理槽内に回収しきれなくなるのは勿論のこと、処理
槽内の被処理物及びおが屑を攪拌する攪拌機構の駆動部
が過負荷になることも懸念される。そこで、上記したよ
うな状況に従来の分解処理装置で対応するには、処理槽
を大型化することが考えられるが、該分解処理装置を現
地に設置する際の運搬上の困難性を有するという問題が
ある上、牛は人間の約40〜50倍の尿を排出するた
め、処理槽を大型化したとしても、多量の尿が処理槽内
の下部側に溜まり、微生物分解による処理能力が低下す
ることが懸念される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、分
解処理能力を容易に増強できる上、多量の被処理物を効
率よく処理するとともに、水分過多による処理能力の低
下を軽減する有機廃棄物の分解処理システムを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、処理槽内で
被処理物をおが屑ともども微生物分解する複数台の処理
装置を備え、当該装置相互を連結通路により、無限ルー
プ状に連通するように連結するとともに、上流 側と下流
側の処理装置の上部相互および下部相互を夫々連結し、
前記被処理物とおが屑を、所定方向に強制移送させる強
制移送手段によって、処理装置相互間で循環させるよう
にしたことである。 本発明によれば、強制移送手段によ
って被処理物が複数の処理装置を循環しながら分解処理
される。請求項1では、さらに、処理装置の下部に溜ま
る水分を下流側の処理装置の下部に移送して水分を処理
装置相互で分散する。
【0006】ここで、上記被処理物とは、処理槽に投入
される有機廃棄物を意味し、例えば、家畜小屋から排出
された糞尿や敷料等である。また、上記各処理装置の態
様は、処理槽内で有機廃棄物を微生物分解するものであ
れば特に限定されるものでないが、微生物分解を高効率
に行うためには、処理槽内で有機廃棄物をおが屑ともど
も攪拌する攪拌ブレードを有する態様のものが好まし
い。
【0007】また、上記強制移送手段とは、動力源から
の動力により被処理物及びおが屑を、上記連絡通路内を
介して所定方向に、上流側の処理槽から下流側の処理槽
に向かって強制移送させる機構の全てを含み、上記連絡
通路側に備えた態様と上記処理槽側に備えた態様との双
方を含む。即ち、上記強制移送手段を連絡通路側に備え
た態様としては、例えば、上記連絡通路にジェットポン
プ式の吸引装置を具備した態様、あるいは、上記連絡通
路内に搬送スクリューを具備することでスクリューコン
ベヤを構成した態様、上記連絡通路内に被処理物及びお
が屑を移送するように可動スクレーパーを設けた態様等
である。また、上記強制移送手段を処理槽側に備えた態
様としては、例えば、上流側処理槽内に上記吸引装置を
設け、該吸引装置の排出部を連絡通路に連通させた態様
や、あるいは、上流側と下流側の処理槽同士を略水平状
の連絡通路で連結するとともに、上流側の処理槽内に被
処理物及びおが屑を前記連絡通路内に向かって押し込む
装置を設けた態様、より具体的には、処理槽内に被処理
物及びおが屑を攪拌する攪拌機構を設け、該攪拌機構の
ブレードによって被処理物及びおが屑を前記連絡通路内
に押し込むように構成した態様や、処理槽内で可動する
スクレーパーにより被処理物及びおが屑を前記連絡通路
内に押し込むように構成した態様等である。
【0008】また、請求項2では、上記強制移送手段
は、上記連絡通路に備えられていることを特徴とする。
この技術的手段は、具体的には、上述したように、吸引
装置や、スクリューコンベヤ、あるいは可動スクレーパ
ー等の機構を、連絡通路内に設けるか、あるいは連絡通
路に連結して設けた態様であり、連絡通路内で被処理物
及びおが屑を直接的に強制移送するため、その移送効率
が良く特に好ましい態様である。
【0009】そして、請求項3は、上記複数の処理装置
には、処理槽内が加温される高温処理装置及び中温処理
装置を含み、前記高温処理装置は、処理槽内を殺菌する
とともに同処理槽内の水分を蒸発させるべく該処理槽内
が高温に設定され、前記中温処理装置は、処理槽内の微
生物分解を促進させるべく該処理槽内が中温に設定され
ていることを特徴とする。ここで、上記高温とは、処理
槽内の有害な細菌を殺菌可能で且つ同処理槽内の水分を
蒸発可能な温度を意味し、上記中温とは、処理槽内の微
生物分解が最良の状態で促進される温度(40〜50度
程度)を意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び2は、本発明に係る有機
廃棄物の分解処理システムの一例を示す。この分解処理
システムXは、処理槽4内で被処理物をおが屑ともども
微生物分解する複数台の処理装置B1〜B6と、これら
複数台の処理装置B1〜B6を処理槽4,4同士が連通
するように連結する連絡通路60,70と、被処理物及
びおが屑を連絡通路60内で所定方向に強制移送させる
強制移送手段21等を備え、処理装置B1上面を貫通す
る供給路81から被処理物が供給されるとともに、微生
物分解後の被処理物及びおが屑を処理装置B6側面の回
収口31から回収できるように構成されている。
【0011】処理装置B1〜B6の各々は、上方開口箱
状の筐体1内に、ステンレス等の耐腐食性金属板からな
り底面が曲面状の処理槽4を固着し、該処理槽4内に攪
拌部Aを回動可能に軸止し、筐体1の上方開口部を上板
2によって閉鎖しており、処理槽4内には、開閉可能な
点検孔3から予めおが屑が投入されている。そして、こ
れら処理装置B1〜B6は、連絡通路60,70によっ
て連結されることで、処理槽4及び連絡通路60,70
を連通させた内部に、被処理物及びおが屑を所定方向に
循環させる無限ループ状の循環路を構成している。ま
た、回収口31は、処理槽4内と処理装置B6外とを連
通する通路(図示せず)を設けるとともに、該通路の開
口部に開閉可能な扉を設けてなり、処理後の被処理物及
びおが屑を定期的に回収できるようにしている。
【0012】筐体1の側面には、吸気ファン7が設けら
れ処理槽4内に外気を送入することで、処理槽4内の空
気を上板2上面側に設けた排気管8から排出させるよう
にしてある。この吸気ファン7の通気路には、ストレー
ナーが設けられて、処理槽4内のおが屑が外部に流出し
てしまうのを防止している。尚、本実施の形態におい
て、筐体1は、4トントラックに略いっぱいに収まる程
度の大きさに形成してある。
【0013】排気管8は、上記吸気ファン7により処理
槽4内から押し出された空気を外部に排出しており、必
要に応じて、その上端に雨水の浸入を防止する傘が設け
られたり、その通気路内に脱臭フィルターが設けられた
りする。尚、この排気管8は、複数の処理装置B1〜B
6の各排気管8を合流させ、その先端に、上記傘や脱臭
フィルターを設ける態様であってもよい。また、上板2
の上面側には、該上板2上で人が安全に点検作業を行え
るように、手摺9が設けられている。
【0014】強制移送手段21は、図2に示すように、
上流側の処理槽4内の被処理物及びおが屑を、攪拌部A
により下流側の処理槽4に押し込むように構成してあ
る。攪拌部Aは、回転軸10に設けられた外側攪拌ブレ
ード11…11と、その内方に位置する内側攪拌ブレー
ド12…12とで構成されている。
【0015】外側攪拌ブレード11…11は、回転軸1
0に同心円状に多数固定している放射状の支持杆13…
13により支持されており、図3に示すように回転軸1
0の軸心を同心とする螺旋S上に沿い、隣り合う各ブレ
ード間に一定の間隔を設け、ブレードパターンを同一に
して軸方向に延長された態様に構成されている。
【0016】内側攪拌ブレード12…12は、それぞれ
羽根状に形成されて支持杆13の長手方向にそって固定
され、前記外側攪拌ブレード11…11の搬送方向とは
逆方向に搬送するように傾斜させてある。 つまり、外側
攪拌ブレード11…11は、被処理物及びおが屑を局部
的に攪拌混合させながら、外周近傍で下流側の処理槽4
に向かって軸方向に搬送し、内側攪拌ブレード12…1
2は、被処理物及びおが屑を局部的に攪拌混合させなが
ら、回転軸10近傍で外側攪拌ブレード11…11の搬
送方向と反対方向に搬送する。
【0017】尚、図中符号14…14は、糞や藁等を切
断して細かくしたり、引っ掛けて強制的におが屑内に混
合させる切断部であり、符号15…15は、筐体1の内
面に押し付けられる被処理物及びおが屑を掻き取るため
の掻き取り部である。また、強制移送手段は、管内にエ
ゼクターを構成してなる周知のジェットポンプ式吸引装
置を用いて、空気圧縮機から高圧空気の供給を受け、そ
の高圧空気の噴流によって上流側から吸引した流体及び
粉流体を下流側に噴出する形態のものでもよい。
【0018】そして、上記攪拌部Aの回転軸10には、
筐体1の側面に固定された駆動部24の駆動軸が連結さ
れている。この駆動部24は、ギヤを内臓することで駆
動軸の回転速度を下げるとともに負荷トルクを軽減する
ように構成したギヤモーターであり、図示しない制御部
に制御されることで、攪拌部Aを連続又は適時に回転さ
せる。尚、駆動部24の態様は、上記に限定されるもの
でなく、モーター及びチェーン、スプロケットを用いた
機構であっても構わないし、筐体1外に露出している回
転軸10の端部にハンドルを設け、該ハンドルを回すこ
とによって、手動で攪拌部Aを回せるようにした構成で
あってもよい。また、攪拌部Aの態様は、処理槽4内の
微生物分解を促すように被処理物及びおが屑を攪拌混合
するものであれば、上記構成のものに限定されるもので
ない。
【0019】そして、処理槽4の底面には、ヒーター5
を固定してある。このヒーター5は、処理装置B1〜B
6の内、供給路81から被処理物及びおが屑が直接供給
される処理装置B1については高熱量のものを用い、処
理装置B2〜B6については中熱量のものを用いてい
る。即ち、処理装置B1〜B6は、ヒーター5の熱量の
設定により、処理装置B1が高温処理装置、その他の処
理装置B2〜B6が中温処理装置として用いられてい
る。
【0020】従って、処理装置B1(高温処理装置)で
は、処理槽4内の温度を高温にすることで、該処理槽4
内を殺菌するとともに、処理槽4内の水分を蒸発させ
る。尚、本実施の形態において、処理装置B1(高温処
理装置)のヒーター5には、その表面温度が150〜2
00度に達するものを用いている。尚、処理装置B1で
は、その処理槽4内で微生物分解も行うが、特に殺菌及
び水分の蒸発を高効率に行う。
【0021】それに対し、処理装置B2〜B6(中温処
理装置)では、処理槽4内の温度を微生物が活発に生息
する温度(40〜50度程度)にすることで、該処理槽
4内での微生物分解処理が最良の効率で行われるように
している。
【0022】尚、処理槽4内の温度を処理装置B1〜B
6によって異なるようにする手段は、上記のようにヒー
ター5の容量を変えることに限定されるものでなく、例
えば、処理槽4内の温度を検知する温度センサーを設け
てヒーターをON/OFF制御し、その設定温度を処理
装置に応じて変えるようにしてもよい。また、上述した
吸気ファン7に、ヒーターが内臓された温風ファンを用
い、該温風ファンのヒーター容量を処理装置に応じて変
えたり、同ヒーターをON/OFF制御し、その設定温
度を処理装置に応じて変えるようにしてもよい。
【0023】連絡通路60は、上流側及び下流側の処理
槽4,4を略水平状に連通する縦断面矩形状の管体であ
り、攪拌部Aによって押された比較的水分の少ない上層
部の被処理物及びおが屑を、下流側の処理槽4に移送す
る。尚、この上部側連絡通路60の長さ及び断面寸法
は、被処理物及びおが屑が攪拌部Aによって押されてス
ムーズに移送されるように設定されている。
【0024】下部側連絡通路70は、上流側及び下流側
の処理槽4,4を、その最下部で連通している管体であ
り、上流側の処理槽4の下部に溜まる水分を下流側の処
理槽4に分散する。尚、この下部側連絡通路70に対応
する双方の筐体1,1の側面には、多数の小孔71又は
フィルターが設けられており、水分以外の有機物が該通
路内に侵入して詰まるのを防止している。
【0025】この態様の分解処理システムXによれば、
図2に例示するように、処理槽4内上層部の被処理物及
びおが屑を、攪拌部Aによってその軸線方向に押すこと
で、上部側連絡通路60内に通過させて下流側の処理槽
4に強制的に移送する。 つまり、処理装置B1に対し、
その容量以上の被処理物が供給路81から供給されたと
しても、その容量を越えた分の被処理物及びおが屑を、
順次下流側の処理装置B2〜B6に効率よく速やかに移
送して分散することができる。また、強制移送手段21
は、被処理物及びおが屑を強制移送する機能を攪拌部A
に備えているため、処理装置間の機構を簡素化できると
いう利点を有する。 更に、連結された複数台の処理装置
B1〜B6が被処理物及びおが屑を循環させる循環路を
構成しているため、供給された被処理物及びおが屑を、
該分解処理 システムX全体で繰り返し攪拌及び混合し、
各処理槽4における微生物分解の進捗度合を均一にす
る。
【0026】尚、高温処理装置として用いる処理槽は、
上記実施の形態に限定されるものでなく、分解処理シス
テムX全体での殺菌及び蒸発作用と微生物分解作用とを
より効率的に奏するように、処理装置B1〜B6の内の
何れか一台若しくは複数台の処理装置を高温処理装置と
して用いればよい。
【0027】また、図示例では、処理装置B1のみに供
給路81から被処理物を供給するように構成したが、他
の処理装置に対しても供給路81を設けて、複数の処理
装置に被処理物が供給されるように構成することで、多
量の被処理物が効率的に複数の処理装置に分散されるよ
うにしてもよい。
【0028】また、図示例では、回収口31を処理装置
B6のみに設けたが、他の処理装置にも設けることで、
処理後の被処理物及びおが屑を複数箇所から回収できる
ようにし、回収作業の効率化をはかるようにしてもよ
い。 更に、別途中空箱状の回収ボックスを設け、該回収
ボックスを、上記上部側連絡通路60によって何れかの
処理装置に連結し、該回収ボックスから被処理物及びお
が屑を回収できるように構成すれば、該回収ボックスに
より被処理物及びおが屑が貯溜されるため、回収サイク
ルを長くして回収頻度を軽減することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)連結された複数台の処理装置が被処理物及
びおが屑を循環させるように構成されているため、供給
された被処理物及びおが屑が、該分解処理システム全体
で繰り返し攪拌及び混合され、各処理槽における微生物
分解の進捗度合を均一にすることができる。 従って、お
が屑の微生物分解能力を各処理槽毎に最大限に有効利用
できる上、微生物分解された後の被処理物及びおが屑
は、その熟成度が均一化され、高品質な肥料や土壌改良
材として有効利用できる。しかも、連結された処理装置
間で被処理物及びおが屑が強制移送手段によって強制移
送されるため、何れか一つの処理装置に、その容量以上
の被処理物が供給されたとしても、その容量を越えた分
の被処理物及びおが屑を、順次下流側の処理装置に効率
よく移送して分散することができる。従って、牛舎から
排出される糞尿や敷料等を分解処理する場合のように、
供給される被処理物が多量であったとしても、連絡通路
によって連結される処理装置の数を増加することで、個
々の処理槽を大型化することなく容易に分解処理能力を
増強できる。しかも、供給された被処理物を強制移送手
段によって他の処理槽に速やかに移送し分散するため、
多量の被処理物を効率よく処理することができる。ま
た、牛舎で排出された糞尿のように被処理物に大量の水
分が含まれている場合にも、その水分を、他の被処理物
及びおが屑ととども強制移送手段によって複数の処理装
置に分散できるため、水分過多による分解処理能力の低
下を軽減できる。 更に、連絡通路が上流側と下流側の処
理装置の上部相互および下部相互を夫々連通しているの
で、処理装置の下部に溜まる水分を下流側の処理装置の
下部に移送して水分を処理装置相互で分散できる。 従っ
て、複数の処理装置への水分の分散と、その分散された
水分の蒸発とが高効率に促進され、水分過多による微生
物分解能力の低下をより軽減できる。 (請求項2)更に、連絡通路に強制移送手段を備えるこ
とにより、処理装置側は既存の構成とすることができる
上、連絡通路内での被処理物及びおが屑の移送を効率的
に行える。 (請求項3)更に、複数の処理装置が高温処理装置及び
中温処理装置を含むように構成すれば、高温処理装置で
殺菌及び水分の蒸発を集中的に促進させるため、中温処
理装置では水分量が減少し微生物分解が効率的に促進さ
れる。よって、該システム全体では、有害な細菌の発生
と水分過多による分解処理能 力の低下を大幅に軽減でき
る上、高効率に微生物分解を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機廃棄物の分解処理システムの
一例を示す上面図。
【図2】図1における(2)−(2)線断面図。
【図3】攪拌部の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
4:処理槽 5:ヒーター 60:連絡通路 21:強制移送手段 A:攪拌部 B1〜B6:処理装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 C02F 11/02 C05F 9/00 B01F 15/06 B01F 7/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽内で被処理物をおが屑ともども微生
    物分解する複数台の処理装置を備え、 当該装置相互を連結通路により、無限ループ状に連通す
    るように連結するとともに、上流側と下流側の処理装置
    の上部相互および下部相互を夫々連結し、 前記被処理物とおが屑を、所定方向に強制移送させる強
    制移送手段によって、処理装置相互間で循環させるよう
    にしたことを特徴とする有機廃棄物の分解処理システ
    ム。
  2. 【請求項2】上記強制移送手段は、上記連絡通路に備え
    られていることを特徴とする請求項1に記載の有機廃棄
    物の分解処理システム。
  3. 【請求項3】上記複数の処理装置には、処理槽内が加温
    される高温処理装置及び中温処理装置を含み、 前記高温処理装置は、処理槽内を殺菌するとともに同処
    理槽内の水分を蒸発させるべく該処理槽内が高温に設定
    され、 前記中温処理装置は、処理槽内の微生物分解を促進させ
    るべく該処理槽内が中温に設定されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の有機廃棄物の分解
    処理システム。
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