JP3441009B2 - ハニカムフィルタの栓詰め方法及びそれに用いるマスク部材 - Google Patents

ハニカムフィルタの栓詰め方法及びそれに用いるマスク部材

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    • B28B11/003Apparatus or processes for treating or working the shaped or preshaped articles the shaping of preshaped articles, e.g. by bending
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関から排出さ
れる排気ガス中の固体微粒子を捕集するために用いるセ
ラミックス製のハニカムフィルタに係り、ハニカムフィ
ルタの栓詰め方法及びそれに用いるマスク部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のハニカムフィルタにお
いて、ハニカム構造体は多孔質からなる仕切壁と各仕切
壁の間に互いに平行に延びる多数のセルとを有する。セ
ルはハニカム構造体の両端面に開口している。そして、
このセルに対して選択的に栓詰めが行われ、ハニカム構
造体の隣合うセルが交互に開口又は封鎖されるようなっ
ている。
【0003】従来、特公平2−45481号公報中に記
載された米国特許出願No.283732(1981年
7月15日出願)には、複数の孔を備えた剛板状のマス
ク部材(剛体プレート)を用いたハニカムフィルタの栓
詰め方法が開示されている。即ち、上記マスク部材には
ハニカム構造体の栓詰めすべきセルの配列に合致するよ
うに複数の孔が予め形成されている。そして、ハニカム
構造体の端面にマスク部材を当接させるとともにハニカ
ム構造体の栓詰めすべきセルとマスク部材の孔とを合わ
せ、その後、このマスク部材の孔を介してセル内に充填
剤が充填されて栓詰めが行われるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公平2−
45481号公報でも指摘されているように、上記従来
の栓詰め方法では、セル配列の歪みによって栓詰めすべ
きでないセルに充填剤が侵入してしまうという問題が生
じる。即ち、ハニカム構造体はセラミック原材料の押し
出し成形時や焼成時にセル配列に歪みを生じ易く、セル
配列に歪みが生じた場合には、剛体プレートからなるマ
スク部材の孔を栓詰めすべきセルに合わせることができ
なくなる。そして、ハニカム構造体の栓詰めすべきセル
とマスク部材の孔とがずれた状態で栓詰めが行われる
と、栓詰めすべきでないセルへの充填剤の侵入を招く。
この位置ずれを防ぐには、ハニカム構造体の作製後にセ
ル配列の歪みに合った個々のマスク部材を作ればよい
が、個々のマスク部材を作る手間やコストを考えると現
実的な方法ではない。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、栓詰めすべき
でないセルへの充填剤の侵入を防ぎ常に良好なる栓詰め
を行うための、新規なるハニカムフィルタの栓詰め方法
及びそれに用いるマスク部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のハニカムフィルタの栓詰め方法
は、ステンレス材からなる網材を含んで構成されると共
複数の孔を有するシート状にて構成されるマスク部材
を用いて、ハニカム構造体のセルを選択的に栓詰めする
ハニカムフィルタの製造方法であって、前記ハニカム構
造体の栓詰めすべきセルと前記マスク部材の孔とを一致
させるべく、前記マスク部材を面方向に伸縮させる位置
決め工程と、前記マスク部材の孔を介して前記ハニカム
構造体の栓詰めすべきセルに充填剤を充填する栓詰め工
程とからなることを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の栓詰め方法では、請求項
1のハニカムフィルタの栓詰め方法において、前記マス
ク部材の周縁部を支持し且つ該マスク部材の面方向に伸
縮させる治具を用い、前記位置決め工程では、前記ハニ
カム構造体の栓詰めすべきセルと前記マスク部材の孔と
のずれに応じて前記治具にて前記マスク部材を伸縮させ
るようにしている。
【0008】請求項3に記載の栓詰め方法では、請求項
2のハニカムフィルタの栓詰め方法において、前記治具
は前記マスク部材を伸縮させるためのアクチュエータを
含み、前記位置決め工程では、前記ハニカム構造体の栓
詰めすべきセルと前記マスク部材の孔とのずれを位置検
出手段にて検出し、そのずれに応じて前記アクチュエー
タを駆動させるようにしている。
【0009】請求項4に記載のハニカムフィルタの栓詰
めに用いるマスク部材は、ステンレス材からなる網材を
含んで構成されて面方向に伸縮性を有するシート材にて
構成され、ハニカム構造体の栓詰めすべきセルの配列に
合致する複数の孔を備えたことを要旨とする。
【0010】請求項5に記載のハニカムフィルタの栓詰
めに用いるマスク部材は、請求項4のマスク部材におい
て、柔軟性を有するシート部材と、該シート部材に埋設
されシート面方向に伸縮性を有する前記網材とからなる
ように構成している。
【0011】
【作用】請求項1に記載のハニカムフィルタの栓詰め方
法において、位置決め工程では、ハニカム構造体の栓詰
めすべきセルとマスク部材の孔とを一致させるべく、マ
スク部材を面方向(例えば、縦横いずれかの方向)に伸
縮させる。栓詰め工程では、マスク部材の孔を介してハ
ニカム構造体の栓詰めすべきセルに充填剤を充填する。
この栓詰め方法によれば、例えばハニカム構造体の隣合
うセルが交互に開口するハニカムフィルタが得られる。
この場合、ハニカム構造体のセル配列に歪みが生じてい
ても、その歪みに応じてマスク部材を面方向に伸縮させ
ることで、ハニカム構造体の栓詰めすべきセルとマスク
部材の孔との位置合わせが確実且つ容易に行われ、従来
のように栓詰めすべきでないセルに充填剤が侵入するこ
とはない。
【0012】請求項2に記載の栓詰め方法では、請求項
1の作用に加えて、位置決め工程において、ハニカム構
造体の栓詰めすべきセルとマスク部材の孔とのずれに応
じて治具を用いてマスク部材を伸縮させる。この場合、
治具にてマスク部材が周縁部より引っ張られ、孔の位置
決めが容易に行われる。
【0013】請求項3に記載の栓詰め方法では、請求項
2の作用に加えて、位置決め工程において、ハニカム構
造体の栓詰めすべきセルとマスク部材の孔とのずれを位
置検出手段にて検出し、そのずれに応じてアクチュエー
タを駆動させる。この場合、マスク部材の伸縮がアクチ
ュエータにて行われることで、容易且つ迅速に孔の位置
決めが行われる。
【0014】請求項4に記載のハニカムフィルタの栓詰
めに用いるマスク部材では、面方向に伸縮性を有するこ
とにより孔の位置が容易に変更され、この孔をハニカム
構造体の栓詰めすべきセルの配列に合致させるのに適す
る。又、シート材にて構成されることによりマスク部材
とハニカム構造体の端面との密着性が高められる。
【0015】請求項5に記載のハニカムフィルタの栓詰
めに用いるマスク部材では、請求項4と同様に位置決め
の容易性とハニカム構造体の端面との密着性において良
好なる作用を得る。又、網材によってマスク部材の耐久
性が向上する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例にかかる、内燃機
関の排気ガス微粒子捕集用ハニカムフィルタに適用した
栓詰め方法を図1〜図9を用いて順に説明する。
【0017】図1において、ハニカム構造体1はコーデ
ィエライト等のセラミック材にて成形されている。ハニ
カム構造体1は、円筒状の外壁2と縦横に交差する多数
の仕切壁3とから構成されている。各仕切壁3の間には
互いに平行に延びるセル4が形成されており、各セル4
はハニカム構造体1の両端面に開口している。仕切壁3
は多孔質であって、その厚みが均等になるように構成さ
れている。なお、このようなハニカム構造体1は、原料
組成の混練→押し出し成形→乾燥→焼成(約1400
℃)→仕上げ加工の手順で作製されるものであり、一般
的に押し出し成形時や焼成時において歪みを発生し易
い。図1においては、セル配列がS方向へ歪んた状態を
示している。
【0018】又、図2及び図3において、ハニカム構造
体1のセル4を選択的にマスクするための四角シート状
のマスク部材(以下、マスクシートという)10は、イ
ンサートとしての網材11と、該網材11に塗布された
柔軟なシール材(例えば、シリコンゴム)13とから構
成されている。マスクシート10には、複数の円形状の
孔12が規則的に設けられている。網材11は、線径が
0.05mm(0.03〜0.2mmのものが好まし
い)のステンレス材にて構成されている。そして、この
マスクシート10は、網材11の伸縮性を利用して縦横
方向(面方向)に伸縮変形し、孔12の位置を変更する
ことができる(図2に二点鎖線で示す状態)。
【0019】なお、上記マスクシート10は以下に示す
方法にて作製される。先ず、ハニカム構造体1のセル配
列に合った歪みのない基準セルを用い、その基準セルに
対応する位置に例えばレーザーによって網材11の孔1
2を形成する。このとき、レーザーのように高熱を発す
るものであれば孔12の周囲の網材11が互いに溶着さ
れ、孔12の周囲が強固に形成される。そして、孔12
の形成後、孔12以外の全面に亘って網目を埋めるべく
網材11にシール材13が塗布される。ここで、孔12
の形状は円形の他に、楕円形、三角形、四角形等の多角
形でもよい。又、シール材13は網材11の片面に塗布
して他面まで浸透させてもよいし、両面に塗布してもよ
い。
【0020】次いで、本実施例におけるハニカムフィル
タの栓詰め工程について、図4〜図7を用いて順に説明
する。先ず、図4に示すように、ハニカム構造体1をプ
レス装置20のベース21に取り付ける。即ち、プレス
装置20において、ベース21の略中央には所定の締付
機構(図示しない)を備えたハニカム固定具22が設け
られており、ベース21の外縁にはハニカム構造体1の
高さに応じて高さ調節可能な支柱23が立設されてい
る。そして、栓詰めする側の端面を上向きにしてハニカ
ム構造体1をハニカム固定具22に固定する。
【0021】又、図4,図5に示すように、四角枠状の
フレーム24にマスクシート10を取り付ける。即ち、
フレーム24の各枠片24aには、アクチュエータとし
ての制御モータ25が3つずつ配設されており、制御モ
ータ25には同モータ25の駆動に伴いフレーム24の
内方へ伸縮移動するロッド26が備え付けられている。
ロッド26の先端にはシート取付具27が取付られ、同
シート取付具27はピン28によってロッド26の伸縮
方向に対して回動自在となっている。本実施例では、制
御モータ25、ロッド26、シート取付具27及びピン
28により治具が構成されている。
【0022】そして、マスクシート10の周縁部をシー
ト取付具27で掴み、その状態でフレーム24を支柱2
3上に固定してハニカム構造体1の端面にマスクシート
10を当接させる。なお、マスクシート10を治具にて
支持する際には、マスクシート10の弛みがないように
予めロッド26の長さを調節しておくとよい。又、この
とき、マスクシート10の孔12とハニカム構造体1の
栓詰めすべきセル4とを合わせるとよいが、図5に示す
如く、ハニカム構造体1の歪みにより、孔12と栓詰め
すべきセル4との位置が合う箇所と合わない箇所とが生
じる(合わない箇所では、孔12からハニカム構造体1
の仕切壁3が見える)。
【0023】その後、ハニカム構造体1の栓詰めすべき
セル4とマスクシート10の孔12との位置決めを行
う。即ち、図4に示すように、ハニカム構造体1並びに
マスクシート10の上方にはCCDカメラ29が用意さ
れている。そして、同CCDカメラ29はカメラポイン
トP(図5の破線円内の区域)内における孔12とその
孔12から見える仕切壁3をモニタし、そのモニタ結果
を画像認識装置30に出力する。なお、CCDカメラ2
9及び画像認識装置30により位置検出手段が構成され
ている。
【0024】画像認識装置30は前記モニタ結果を画像
処理するとともに、孔12から見える仕切壁3の有無に
応じて孔12の位置が正確であるか否かを判定する。孔
12から仕切壁3が見えた場合(図5の場合)、画像認
識装置30は孔12がずれている旨の信号を制御装置3
1に出力する。そして、制御装置31は、画像認識装置
30からの信号に基づいて、孔12の位置を合わせるべ
く制御モータ25を駆動させる。つまり、制御モータ2
5の駆動によりマスクシート10が図6の矢印の方向へ
引っ張られ、ハニカム構造体1の栓詰めすべきセル4と
マスクシート10の孔12との位置が正確に合わされ
る。
【0025】その後、この状態から図7に示すように、
ハニカム構造体1の栓詰めすべきセル4に充填剤(例え
ば、アルミナを主成分とする耐熱性無機質接着剤)を充
填する。即ち、フレーム24上にピストン33を備えた
ガイドリング32が取り付けられる。ピストン33の外
周にはOリング34が配設されている。そして、ピスト
ン33の下面とマスクシート10の上面との間に充填剤
を配置し、ピストン33を所定のプレス力(例えば、3
0〜200kg)で下方向に押し込む。すると、マスク
シート10の孔12を介して栓詰めすべきセル4に所定
量の前記充填剤が圧入される。このとき、マスクシート
10が柔軟性を有することで、ピストン33によるプレ
スに応じてマスクシート10がハニカム構造体1の端面
に完全に密着し、栓詰めすべきでないセル4に充填剤が
侵入することはない。そして、前記充填剤の硬化により
栓5が形成され、栓詰めが完了する。ハニカム構造体1
の反対側の端面については、栓詰めが交互になされるよ
うに同様の工程を繰り返し実施する。
【0026】このようにして、ハニカムフィルタの一連
の栓詰め工程が終了し、図8,図9に示すハニカムフィ
ルタを得ることができる。図8,図9において、ハニカ
ム構造体1の各々のセル4は一方が開口するとともに他
方が封鎖され、隣合うセル4は交互に開口又は封鎖され
ている。
【0027】以上詳述したように本実施例のハニカムフ
ィルタの栓詰め方法によれば、マスクシート10を縦横
方向に伸縮させることにより、同シート10の孔12と
ハニカム構造体1の栓詰めすべきセル4とを正確に位置
合わせすることができる。又、マスクシート10の柔軟
性により、同シート10とハニカム構造体1の端面との
密着性を高めることができる。その結果、ハニカム構造
体1の押し出し成形や焼成時にセル配列に歪みが発生し
ても、その歪みに応じてマスクシート10の孔12位置
を移動させることができ、従来のように栓詰めすべきで
ないセル4に充填剤が侵入するおそれはない。
【0028】又、位置決めの際において、栓詰めすべき
セル4と孔12との位置ずれをCCDカメラ29及び画
像認識装置30にて検出し、その検出結果に基づいてマ
スクシート10の周縁部に設けた制御モータ25を駆動
させるようにした。そのため、マスクシート10の位置
決めを確実且つ容易に行うことができ、引いては栓詰め
作業時間の短縮化を図ることができる。
【0029】さらに、本実施例では、網材11をインサ
ートとして用いその網材11に柔軟なシール材13を塗
布する構成とした。そのため、網材11の変形により任
意の方向への伸縮が自在となるばかりか、一旦、伸縮変
形させた後でも容易に変形前の状態に戻すこともでき
る。又、マスクシート10の耐久性を大幅に向上させる
ことができ、特に、本実施例では、網材11の孔12の
周囲を溶着させたため同孔12の拡がりを防止すること
ができる。その結果、マスクシート10の繰り返し使用
による劣化を抑制することができる。
【0030】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、次の様態にて具体化することができる。上
記実施例では、フレーム24の枠片24aに各々3つの
制御モータ25を設置したが、これを増設することも可
能である。この場合、ハニカム構造体1の栓詰めすべき
セル4とマスクシート10の孔12との位置合わせをよ
り微妙且つ正確に行うことができる。
【0031】上記実施例では、四角枠状のフレーム24
に四角形のマスクシート10を支持する構成としたが、
マスクシート10及びフレーム24を円形にて構成する
こともできる。この場合、フレーム24の円周上に等角
度間隔で制御モータ25が設けられ、マスクシート10
は制御モータ25によって放射状に引っ張られることに
なる。
【0032】上記実施例では、ハニカム構造体1の片面
ずつ栓詰めを行っているが、ハニカム構造体1の上下両
端面にマスクシート10を配置し、上記と同様の操作に
て両面同時に栓詰めを行うこともできる。
【0033】上記実施例以外の位置決め方法として、光
電センサによってセル4と孔12との位置ずれを検出す
る方法を用いてもよい。この場合、ハニカム構造体1の
両端面側に投光素子及び受光素子をそれぞれ配置する。
そして、開口すべきセル4に対して光信号が遮断された
場合、位置がずれているとして制御モータ25が駆動さ
れ、マスクシート10が変形される。又、手動にてロッ
ド26を伸縮させ、孔12の位置決めを行うようにする
ことも勿論可能である。
【0034】上記実施例では、アクチュエータを制御モ
ータ25にて構成したが、これを油圧シリンダに変更す
ることもできる。この場合、制御装置31にて制御され
る油圧経路を構成し、所定の油圧切換バルブの切り換え
動作により前記油圧シリンダを駆動させる。
【0035】
【0036】又、本発明は内燃機関の排気ガス微粒子捕
集に用いるハニカムフィルタに限定されず、溶融金属の
濾過用,汚泥水の濾過用等のハニカムフィルタにも適用
できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載のハニカムフィルタの栓
詰め方法によれば、マスク部材を伸縮させることにより
ハニカム構造体の栓詰めすべきセルとマスク部材の孔と
の位置合わせを確実に行うことができる。その結果、ハ
ニカム構造体のセル配列に歪みが発生した場合でも栓詰
めすべきセルだけに充填剤を充填することができ、良好
なるハニカムフィルタの栓詰めを行うことができる。
【0038】請求項2に記載のハニカムフィルタの栓詰
め方法によれば、請求項1の効果に加えて、治具を用い
てマスク部材を引っ張り変形させることで容易に孔の位
置決めを行うことができる。
【0039】請求項3に記載のハニカムフィルタの栓詰
め方法によれば、請求項2の効果に加えて、マスク部材
の伸縮がアクチュエータにて行われることで、容易且つ
迅速に孔の位置決めを行うことができる。
【0040】請求項4に記載のハニカムフィルタの栓詰
めに用いるマスク部材によれば、マスク部材の孔とハニ
カム構造体の栓詰めすべきセルとの位置合わせを容易且
つ正確に行うことができる。
【0041】請求項5に記載のハニカムフィルタの栓詰
めに用いるマスク部材によれば、網材によってマスク部
材の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハニカム構造体を示す斜視図である。
【図2】マスクシートを示す平面図である。
【図3】マスクシートの孔部分を拡大して示す斜視図で
ある。
【図4】実施例における栓詰め方法の位置決め工程を示
す側面図である。
【図5】実施例における栓詰め方法の位置決め工程を示
す平面図である。
【図6】実施例における栓詰め方法の位置決め工程を示
す平面図である。
【図7】実施例における栓詰め方法の栓詰め工程を示す
側面図である。
【図8】ハニカムフィルタの完成状態を示す平面図であ
る。
【図9】ハニカムフィルタの完成状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ハニカム構造体、4…セル、5…栓、10…マスク
部材としてのマスクシート、11…インサートとしての
網材、12…孔、13…シール材、25…治具(アクチ
ュエータ)を構成する制御モータ、26…治具を構成す
るロッド、27…治具を構成するシート取付具、28…
治具を構成するピン、29…位置検出手段を構成するC
CDカメラ、30…位置検出手段を構成する画像認識装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 宏 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 荒川 健二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 竹内 雅彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−232511(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 39/00 - 39/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス材からなる網材を含んで構成
    されると共に複数の孔を有するシート状にて構成される
    マスク部材を用いて、ハニカム構造体のセルを選択的に
    栓詰めするハニカムフィルタの製造方法であって、 前記ハニカム構造体の栓詰めすべきセルと前記マスク部
    材の孔とを一致させるべく、前記マスク部材を面方向に
    伸縮させる位置決め工程と、 前記マスク部材の孔を介して前記ハニカム構造体の栓詰
    めすべきセルに充填剤を充填する栓詰め工程とからなる
    ことを特徴とするハニカムフィルタの栓詰め方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のハニカムフィルタの栓詰め方
    法において、前記マスク部材の周縁部を支持し且つ該マ
    スク部材の面方向に伸縮させる治具を用い、前記位置決
    め工程では、前記ハニカム構造体の栓詰めすべきセルと
    前記マスク部材の孔とのずれに応じて前記治具にて前記
    マスク部材を伸縮させるハニカムフィルタの栓詰め方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2のハニカムフィルタの栓詰め方
    法において、前記治具は前記マスク部材を伸縮させるた
    めのアクチュエータを含み、前記位置決め工程では、前
    記ハニカム構造体の栓詰めすべきセルと前記マスク部材
    の孔とのずれを位置検出手段にて検出し、そのずれに応
    じて前記アクチュエータを駆動させるハニカムフィルタ
    の栓詰め方法。
  4. 【請求項4】 ステンレス材からなる網材を含んで構成
    されて面方向に伸縮性を有するシート材にて構成され、
    ハニカム構造体の栓詰めすべきセルの配列に合致する複
    数の孔を備えたことを特徴とするハニカムフィルタの栓
    詰めに用いるマスク部材。
  5. 【請求項5】 柔軟性を有するシート部材と、該シート
    部材に埋設されシート面方向に伸縮性を有する前記網材
    とからなる請求項4に記載のハニカムフィルタの栓詰め
    に用いるマスク部材。
JP01681794A 1994-02-10 1994-02-10 ハニカムフィルタの栓詰め方法及びそれに用いるマスク部材 Expired - Fee Related JP3441009B2 (ja)

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