JP3154167B2 - ハニカムフィルタ端面の封止方法 - Google Patents
ハニカムフィルタ端面の封止方法Info
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Description
面の封止方法に関し、特にディ−ゼル・パティキュレ−
ト・フィルタ−用の炭化珪素質のハニカムフィルタ−端
面の封止方法に関する。
ハニカム構造体において、一方の端面の貫通孔の開口部
を市松模様状に1個おきに封ずると共に、残りの貫通孔
の他方の端面を封ずることによりハニカムフィルタ−と
してディ−ゼルエンジン用パティキュレ−ト或はセラミ
ック製品の燻化排ガス用フィルタ-等に広く使用されて
いる。そして、ハニカムフィルタ−の貫通孔の端部開口
部を封止する方法としては、例えば特開昭57−721
5号公報に開示された方法が広く知られている。この方
法は、多孔質ハニカム構造体の開口端面を封止するため
に紙製もしくは合成樹脂製の封止用フィルムを使用す
る。この封止用フィルムには貫通孔端部開口部を市松模
様状に封止するためのペ−スト通過孔が設けられてハニ
カム構造体に前記封止用フィルムを貼着しピストンの加
圧等の手段によってペ−スト状封止剤を前記封止用フィ
ルムの通過孔を介して封止すべき端部開口部内に導入
し、これにより所定の貫通孔端部開口部のみを封止する
方法である。
を使用する方法には、次のような問題がある。すなわち
封止用フィルムはフィルタの焼成時に燃焼消失させるの
であるため、フィルタの封止を行う毎に封止用フィルム
を準備する必要があり、従って毎回フィルムにペ−スト
通過孔を設けねばならず、そのための付帯設備が必要で
あるばかりでなく、一回毎にハニカム構造体端面にフィ
ルムを貼着する等の労力を必要とする。更に従来の封止
方法では封止用フィルムの所定の位置に通過孔を均一に
形成することが容易でないため封止部分にバラツキが生
じ易い。例えば前記封止フィルムの貫通孔がハニカム構
造体の貫通孔より大きいときはハニカム構造体の貫通孔
内壁とフィルムとの間に隙間が生じ、封止部分の剥離が
避けられず、また、従来の封止用フィルムは封止剤を加
圧導入する際にフィルムが破損したり、フィルムの密着
性が悪化して貼着位置がずれたりすることがある。この
場合、封止を必要としない貫通孔の端部開口部にも封止
剤が流入する等のトラブルを生じ、この部分を修正する
には多大の労力と時間を要し、フィルタ全体を効率よく
製造することができない等の欠点があった。
記の欠点を改善し、操作性の容易なハニカム端面の封止
法について種々検討した結果、本願発明を完成したもの
で、本発明の目的は多孔質のハニカム構造体におけるハ
ニカム端面の封止方法を提供するにある。
ハニカムフィルタに設けられた複数の貫通孔のうち、所
定の貫通孔の端部を封止するに当り、貫通孔の端部開口
部とセル壁とからなるハニカムフィルタ端面と同じ模様
となるように封止成形体固定用凹みを設けた封止材貼着
シ−トを使用し、該貼着シ−ト上の前記ハニカムフィル
タの封止すべき孔の端部開口部に対応した位置の封止成
形体固定用凹みに、前記多孔質ハニカムフィルタと同質
の材料よりなる封止成形体を配置せしめ、これを前記ハ
ニカムフィルタの端面に圧着して前記封止成形体を開口
部内に圧入し、しかる後、焼成することを特徴とするハ
ニカムフィルタ端面の封止方法である。
し、該シ−ト表面上にハニカムフィルタの貫通孔端部開
口部とセル壁とからなるハニカム端面と同じ模様となる
ように封止剤固定用凹みを設け、端面の開口部のうち、
封止すべき部位に相当する固定用凹みにハニカムフィル
タと同材質よりなる封止成形体を配置せしめ、貼着シ−
トをハニカムフィルタ端面に貼着すると共に封止成形体
を開口部内に圧入し、しかる後、焼成して一体として封
止するものである。本発明における多孔質ハニカムフィ
ルタは通常セラミック質の炭化珪素類で構成されてお
り、したがって、封止用成形体も同質のセラミック質の
炭化珪素類で構成する。そして、封止用成形体は貫通孔
の端部開口部内に挿入できるように若干小さい形状とす
る。本発明における貼着シ−トは、シ−ト状或いは板状
いずれでもよく、その厚さは2mm程度であって、材質
としては紙プラスチック、木質、金属質又はセラミック
質である。また接着剤としてはハニカムフィルタと同様
なセラミック材料である。
は封止前のハニカムフィルタ端面の平面図、図2は封止
後のハニカムフィルタ端面の平面図及び図3は封止用成
形体を配置した貼着シ−トの平面図である。図3におい
て、貼着シ−ト1の表面をハニカムフィルタの端面と同
じように格子状に封止成形体固定用凹み2,2,…を設
け、該凹み内にハニカムフィルタと同質の封止用成形体
3,3…をハニカムフィルタの端面開口部のうち封止す
べき部位に相当する位置に配置する。しかる後、封止用
成形体3,3…の周囲に接着剤を塗布してハニカムフィ
ルタ端面の開口部に圧着すると、封止用成形体3,3…
は封止すべき貫通孔内に嵌合する。しかる後、必要に応
じて貼着シ−ト1を取り去った後焼成して一体とするの
である。次に、実施例をもって、本発明を具体的に説明
する。
−としてメチルセルロ−ス6部、水22部グリセリン2
部及びステアリン酸エマルジョン4部からなる坏土を使
用してセル密度17ケ/100平方ミリインチ(ミル)
で一辺が30mm正方形の端面で150mm長さの長方
体のハニカムフィルタ−をオ−ダ−式真空押出成形機を
用いて成形、しかる後乾燥させた。
ニカムフルタ端面の模様と同じように格子状に封止成形
体固定用凹みを設け、これに1.5mm四方の正方形で
厚さ3mmの封止剤よりなる封止成形体を封止すべき位
置の凹み内に配置する。
体との接着剤としてはβ−SiC70部、α−SiC3
0部、α−テレピネオ−ルに1%エチルセルロ−ス溶液
を使用した。この接着剤を封止成形体の周辺に塗布後、
SiCハニカムフィルタ端面に嵌合圧着(圧力5Kg/
cm2)し、しかる後600℃1時間脱脂、続いて22
00℃で4時間焼成することによりSiCハニカムフィ
ルタ封止体を製造した。
用されていた封止用フィルム及び貫通孔に圧入していた
封止用ペ−ストを用いることなく、封止成形体固定用凹
みを設けた貼着シ−トを使用し、該貼着シ−ト上の前記
ハニカムフィルタの封止すべき孔の開口端部に対応した
部位の封止成形体固定用凹みに、多孔質ハニカムフィル
タと同質のセラミク材料よりなる封止成形体を付着せし
め、これをハニカムフィルタの端面に圧着するので、ワ
ンタッチで封止剤を貫通孔の開口部内に封入することが
できるので、その操作は従来の方法に比して容易にな
り、また、圧入後、焼成して一体とすることにより端面
は強固に封止することができる等の効果を奏することが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】多孔質ハニカムフィルタに設けられた複数
の貫通孔のうち、所定の貫通孔の端部を封止するに当
り、貫通孔の端部開口部とセル壁とからなるハニカムフ
ィルタ端面と同じ模様となるように封止成形体固定用凹
みを設けた封止材貼着シ−トを使用し、該貼着シ−ト上
の前記ハニカムフィルタの封止すべき孔の端部開口部に
対応した位置の封止成形体固定用凹みに、前記多孔質ハ
ニカムフィルタと同質の材料よりなる封止成形体を配置
せしめ、これを前記ハニカムフィルタの端面に圧着して
前記封止成形体を開口部内に圧入し、しかる後、焼成す
ることを特徴とするハニカムフィルタ端面の封止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08097092A JP3154167B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | ハニカムフィルタ端面の封止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08097092A JP3154167B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | ハニカムフィルタ端面の封止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277315A JPH05277315A (ja) | 1993-10-26 |
JP3154167B2 true JP3154167B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=13733377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08097092A Expired - Lifetime JP3154167B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | ハニカムフィルタ端面の封止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154167B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1666121B1 (en) | 1999-09-29 | 2009-01-21 | Ibiden Co., Ltd. | Honeycomb filter and ceramic filter assembly |
JP4222588B2 (ja) | 2000-11-24 | 2009-02-12 | 日本碍子株式会社 | ハニカムフィルター及びその製造方法 |
JP5263662B2 (ja) * | 2008-08-14 | 2013-08-14 | 日立金属株式会社 | セラミックハニカムフィルタの製造方法 |
-
1992
- 1992-04-02 JP JP08097092A patent/JP3154167B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05277315A (ja) | 1993-10-26 |
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