JP3440593B2 - 2線式テレビインターホン用分岐器 - Google Patents

2線式テレビインターホン用分岐器

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JP3440593B2
JP3440593B2 JP31700194A JP31700194A JP3440593B2 JP 3440593 B2 JP3440593 B2 JP 3440593B2 JP 31700194 A JP31700194 A JP 31700194A JP 31700194 A JP31700194 A JP 31700194A JP 3440593 B2 JP3440593 B2 JP 3440593B2
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安幸 北林
徹 山田
英夫 戸川
章三 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、集合住
宅、ビルなどに設置され、ペア線として構成された通話
線、映像線、信号線を接続し、送り配線するためにテレ
ビインターホンシステムで使用される2線式テレビイン
ターホン用分岐器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、2線式テレビインターホ
ン分岐器は、もっぱら、集合住宅、ビルなどに設置さ
れ、ペア線として構成された通話線、映像線、信号線を
接続し、送り配線するためのテレビインターホンシステ
ムで使用されている。分岐器は、各伝送線のうちの映像
線と、各住戸のモニターテレビ(図示せず)への分岐線
とを速結端子により接続するもので、壁面内に埋込設置
されたドアホン子器取付用壁面ボックス(図示せず)内
部に収納される。また、他の通話線、信号線について
は、各住戸の住宅情報盤(図示せず)に分岐する分岐線
が圧着接続により結線され、圧着部分が壁面ボックス内
に収納されている。本方式はいわゆるドアホン送り方式
と呼ばれるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記分
岐器は映像線のみのもので、通話線、信号線が圧着接続
により分岐接続されているため、その結線作業がきわめ
て作業性が低かった。また,この圧着接続による結線作
業により、壁面ボックス内は各配線が雑然と収容される
結果、メンテナンス作業や施工作業全体に及ぼす影響が
極めて大きかった。
【0004】この発明は、上記の点に鑑みて成されたも
のであって、通話線、映像線、信号線等の各端子を速結
端子構成とし、かつこれらの端子類を一体的に収容でき
る構成とすることによって、分岐器の施工性及び分岐器
での部品収納性を向上させた2線式テレビインターホン
分岐器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1の発明は、集合住宅、ビルなどに設置さ
れ、ペア線として構成された通話線、映像線、信号線を
接続し、送り配線するためにテレビインターホンシステ
ムで使用され、かつドアホンが取り付けられる壁面ボッ
クス内に収納される分岐器であって、通話線、映像線お
よび信号線を接続する各速結端子ブロックと、減衰回路
を実装したP板と、上記各速結端子ブロックを実装した
P板を収納するハウジングであって、本体ケースと、上
記各速結端子ブロック表面を外部から確認するための開
口が設けられた本体カバーとから成り、壁面ボックスの
ボックス開口より挿入可能な大きさに形成した該ハウジ
ングとを備えた構成としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、各
速結端子ブロックを本体カバーの一正面側にのみ配置し
た構成としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1ないし請求項
2いずれかにおいて、上記各速結端子ブロックを、P板
上に位置決め表示された所定位置に設置した構成として
いる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれかにおいて、通話線、映像線および信号線の各
速結端子ブロックの各心線接続孔に差し込まれる各心線
の電線の張力により、壁面ボックス内に分岐器本体を固
定設置した構成としている。
【0009】請求項5の発明は、請求項4において、壁
面ボックス内部が2線式テレビインターホン用分岐器と
電線とにより略満たされた状態になるよう、2線式テレ
ビインターホン用分岐器の大きさを形成した構成として
いる。
【0010】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれかにおいて、上記本体ケースに取付リブを設
け、該取付リブを介して分岐器本体をドアホンの取付ベ
ースに取付け固定する構成としている。
【0011】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6いずれかにおいて、本体カバー内の一方側部分に通話
線、映像線及び信号線の各速結端子ブロックを収納し、
他方側部分に上記速結端子ブロックを除く電気部品を収
納するように構成としている。
【0012】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7いずれかにおいて、上記ハウジングの一側面に複数の
高さリブを突設した構成としている。
【0013】請求項9の発明は、請求項7において、上
記ハウジングの一側面に複数の高さリブを突設し、該各
高さリブを速結端子ブロック配設側側面に配設した構成
としている。
【0014】請求項10の発明は、請求項8ないし請求
項9いずれかにおいて、上記ハウジングにおける高さリ
ブ配設面もしくは該高さリブ配設面近辺に水抜孔を設け
た構成としている。
【0015】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項10いずれかにおいて、上記P板にゴムシートを密着
貼付した構成としている。
【0016】
【作用】上記のように構成される請求項1の発明では、
通話線、映像線、信号線の各端子ブロックが一括して本
体ケース内に設置されているので、壁面ボックス内で各
配線を整然とできるとともに、各端子ブロックを全て速
結端子ブロックで構成したため、ハウジングの大きさ
を、壁面ボックスのボックス開口より挿入可能な大きさ
に小型形成できるので、壁面ボックス内から引き出した
電線を速結端子ブロックに結線した後、分岐器ごと壁面
ボックスに挿入・収納するという施工方法が可能である
ので、端子接続が迅速にはかどるとともに分岐器の施工
性およびメンテナンス性が大幅に向上する効果がある。
【0017】請求項2の発明では、各速結端子ブロック
を本体カバーの一正面側にのみ配置したため、壁面ボッ
クス内から引き出した電線を速結端子ブロックに結線し
た後、分岐器の各速結端子ブロック配設面側を、壁面ボ
ックス内方側に向けた状態で壁面ボックスのボックス開
口から挿入できる。すなわち、ハウジングの大きさをボ
ックス開口の大きさと略同等の大きさに形成でき、ハウ
ジング内に或る程度大きさをもつ部品またはより多くの
部品を収納することができる。
【0018】請求項3の発明では、各速結端子ブロック
がP板上の位置決め表示された所定位置に設置出来るよ
うに構成されているので、速結端子ブロックを設計通り
の正確な位置に設置することができる。ゆえに各速結端
子ブロックは一体のボディである分岐器内の所定位置に
正確な位置に設置され、速結端子ブロックの収納性が格
段に向上する。
【0019】請求項4の発明では、分岐器が、通話線、
映像線、信号線の各端子ブロックの各心線接続孔に差し
込まれる各心線の電線の張力によって壁面ボックス内に
固定設置されるので、分岐器を壁面ボックス内に固定設
置するための取付金具等の特別の部品が不要となり、部
品点数の削減と取付構造の簡略化がはかれる。
【0020】請求項5の発明では、壁面ボックス内部が
分岐器と電線とにより略満たされた状態になるよう、分
岐器Aの大きさを形成することにより、電線の張力が弱
くとも分岐器は壁面ボックス内に強固に位置固定され
る。
【0021】請求項6の発明では、取付リブを介してド
アホン取付けベース側に分岐器が取付固定されるので、
取付リブの剛性により、一層強固な固定が行える。
【0022】請求項7の発明では、通話線、映像線及び
信号線の各速結端子ブロックは本体カバー内の一方側部
分に収納され、他方側部分には上記端子ブロックを除く
電気部品類が収納されるように構成されているので、ハ
ウジング内で部品を整然と配置でき、分岐器自体も小型
に構成できる。
【0023】請求項7の発明では、ハウジングの一側面
に複数の高さリブを突設したので、高さリブ配設側を下
側にして壁面ボックス内に収納することにより、電線な
どを伝って外部から侵入してきて壁面ボックス内に溜ま
った水に分岐器自体を浸かりにくくする。
【0024】請求項8の発明では、ハウジングの一側面
に複数の高さリブを突設したので、高さリブ配設側を下
側にして壁面ボックス内に収納することにより、電線な
どを伝って外部から侵入してきて壁面ボックス内に溜ま
った水に分岐器自体を浸かりにくくする。
【0025】請求項9の発明では、ハウジングの一側面
に複数の高さリブを突設し、該各高さリブを速結端子ブ
ロック配設側側面に配設したことにより、高さリブ配設
側を下側にして壁面ボックス内に収納することにより、
電線などを伝って外部から壁面ボックス内に侵入してき
て内部に溜まった水に分岐器自体を浸かりにくくすると
ともに、水に弱い電気部品が分岐器の上部に配置される
ことになるので、水による電気的破壊が起こりにくくす
る。
【0026】請求項10の発明では、ハウジングにおけ
る高さリブ配設面もしくは該高さリブ配設面近辺に水抜
孔を設けたことより、ハウジング内部での結露を起こり
にくくするとともに、ハウジング内部の水分を迅速に外
部に排出できる。
【0027】請求項11の発明では、P板にゴムシート
を密着貼付したことにより、ハウジング内部で結露が起
こったしても電触による電気回路の破壊を起こりにくく
する。また、P板へゴムシートを貼付するだけでよく、
電気部品の端子足などのP板からの少々の凸部も吸収で
きるのでP板の防水加工作業が簡単にできる。
【0028】
【実施例】以下、この発明にかかる一実施例を図面によ
り説明する。
【0029】まず、この発明にかかる映像ペア線式分岐
/分配器の使用状態の一例を説明する。以下に説明する
各実施例の映像ペア線式分岐/分配器Aは、図12のご
とく例えば集合住宅通話システムに使用できるものであ
り、ロビーインターホン113、管理人室の警報監視盤
114、ロビーインターホン113からのカメラ映像を
増幅・制御して出力する映像制御盤112、各住戸の配
置される住宅情報盤110、ロビーインターホン113
からのカメラ映像を映し出すモニターテレビ111、住
宅情報盤に4線で接続された各住戸用のドアホン子器
D、などが伝送線にて接続されて成るシステムにおいて
は、ドアホン子器Dを取り付けた壁埋込の壁面ボックス
C(図12には図示せず、ドアホン子器Dの裏側に存在
する)内に収納されるもので、映像制御盤112に接続
された映像ペア線、通話ペア線、信号ペア線(1pr=
1ペア線)の計3ペア線(計6本線)から成る伝送線L
と、各住戸の住宅情報盤110、モニターテレビ111
への映像分岐線、通話分岐線、信号分岐線(いずれもペ
ア線)とを接続するために使用できる。
【0030】図1はこの発明に係る2線式テレビインタ
ーホン用分岐器の分解斜視図、図2は同じく組立完成時
の断面図、図3は同じく組立完成時の端子ブロック表示
面側を示す平面図である。
【0031】図1において、1は本体ケースであって、
その上端部及び下端部には、それぞれネジ孔12a,1
2bが設けられている。また、2は映像減衰回路を実装
したP板であって、このP板2の上側部分には、各速結
端子ブロック3を正確な所定位置に設置するための位置
決め表示部6a,6b,6cが設定され、その下側部分
には、コイル7やトランス8を設置するための位置決め
表示部9,10が設定されている。
【0032】一方、4は本体カバーであって、該本体ケ
ース1の上面側に上記P板2を配装し、該P板2の位置
決め表示部6a,6b,6cや位置決め表示部9,10
に,それぞれ、各速結端子ブロック3やコイル7やトラ
ンス8を正確に設置した後、上記本体ケース1側に該本
体カバー4を嵌合させ、これらを一体化できるようにな
っている。そして、上記本体カバー4の一正面側には、
該本体カバー4を本体ケース1の上面側に嵌合させて一
体化した際に、P板2の位置決めされた所定位置に設置
した各速結端子ブロック3を外部から確認できるよう
に、上記位置決め表示部6a,6b,6cに対応する位
置に開口11a,11b,11cが設けられている。な
お、上記本体ケース1と上記本体カバー4とでハウジン
グを構成し、該ハウジングは、各速結端子ブロック3を
配設した面の大きさが壁面ボックスCのボックス開口C
1(図4ないし図6参照)の大きさと略同等または若干
小さめに形成され、壁面ボックスCのボックス開口C1
より挿入可能な大きさに形成されている。
【0033】さらに、5は断面コ字状に形成された取付
金具であって、その頂面部にはネジ孔14a,14bが
設けられ、その裾部にはドアホンの取付ベース等に取り
付けるための取付孔13a,13bが設けられている。
該取付孔13a,13bが設けられた裾部は、分岐器本
体をドアホンの取付ベース等に取り付けるための取付リ
ブ5a,5bとなる。
【0034】つぎに、上記実施例にかかる分岐器の組立
手順の一例とその動作を、図1及び図2により説明す
る。
【0035】まず、本体ケース1の上面側にP板2を載
置し、このP板2の位置決め表示部6a,6b,6cに
各速結端子ブロック3を設置するとともに、位置決め表
示部9,10にコイル7とトランス9をそれぞれ、設置
する。しかるのち、上記本体ケース1に対して、その上
から本体カバー4を嵌合し、本体ケース1のネジ孔12
a,12bからネジ15a,15bによって締めつけ、
本体ケース1と本体カバー4とこれらの間に介装される
P板2とを一体化する(図2を参照)。このとき、各速
結端子ブロック3は本体カバー4内の上側部分に収納さ
れ、下側部分には上記端子ブロック3を除く電気部品類
(コイル7、トランス8、そのほか電気回路部品)が収
納される。
【0036】このようにして構成される分岐器Aは、図
3で示すように、本体カバー4の上側からみると、通話
線、映像線及び信号線の各速結端子ブロック3の各心線
接続孔3a,3b,3cが外部から確認でき、しかも上
記各速結端子ブロック3は正確に位置決めされた所定位
置に設置されている。
【0037】そして、各電線を分岐器Aに接続するに
は、図4で示す取付ベース16および壁面100を介し
て取り付けたドアホンDの取付壁面内側にある壁面ボッ
クスC内から、ボックス開口C1を介して各電線Bを引
き出し、速結端子ブロックの各心線接続孔3aに心線b
を差し込むことによりワンタッチで結線した後、分岐器
Aの各速結端子ブロック3配設面側を壁面ボックスC内
方側に向けた状態で、分岐器Aごとボックス開口C1か
ら壁面ボックスC内に挿入・収納する。このとき、分岐
器Aに接続された複数の電線bは、分岐器Aと壁面ボッ
クスC内面との間に位置し、分岐器Aに接続されたこの
電線Bの張力の利用により、壁面ボックスC内に安定し
て設置される。なお、この場合には、分岐器Aを壁面ボ
ックスC内に安定して固定するための特別の取付金具は
不要となる。また、壁面ボックスC内部が分岐器Aと電
線Bとにより略満たされた状態になるように、壁面ボッ
クスCの収容容積や分岐器A自体の大きさを調節形成す
れば、電線の張力が弱くとも分岐器Aは壁面ボックスC
内に強固に位置固定される。
【0038】また、上記分岐器Aを壁面ボックスC内に
固定するための別の取付手段を図5及び図6により説明
する。
【0039】図5ないし図6は分岐器Aを壁面ボックス
C内に固定支持する手段を示す断面図であって、図5で
は、分岐器Aを図1で示す取付金具5によってドアホン
Dの取付壁面100内側に取り付けた場合を示してお
り、図6では、図1における本体ケース1と取付金具5
とを一体形成してなる分岐器(図7で示す取付金具付き
本体ケース17は本体ケースと取付金具とを一体形成し
たもの、もしくは本体ケースに取付リブ17a,17b
を一体樹脂成形したもの)をドアホンDの取付壁面内側
に取り付けた場合を示している。
【0040】上記のように、図5による分岐器Aの取付
構造であれば、取付リブ5a,5b(または17a,1
7b)が具備する剛性によって分岐器AをドアホンDの
取付壁面内側の壁面ボックスC内に、より強固に固定し
て収容することができる。一方、図6による分岐器Aの
取付構造であれば、本体ケース17には取付リブが一体
に形成されているので、別の取付金具等が不要な分だ
け、部品点数の削減をはかることができる。
【0041】つぎに、この発明にかかる2線式テレビイ
ンターホン用分岐器の他の実施例を、図8〜図11に従
って説明する。ここでは、前述した実施例と異なる点の
み述べる。
【0042】図8は該実施例の2線式テレビインターホ
ン用分岐器の分解斜視図、図9は同じく組立完成時の端
子ブロック表示面側を示す平面図、図10は同じく組立
完成時の断面図、図11は分岐器Aを壁面ボックスC内
に固定支持した状態を示す断面図である。
【0043】該実施例の分岐器Aは、図8に示すよう
に、P板2の下側部分には各速結端子ブロック3を正確
な所定位置に設置するための位置決め表示部6a,6
b,6cが設定され、その上側部分にコイル7やトラン
ス8を設置するための位置決め表示部9,10が設定さ
れている。そして、上記本体カバー4の一正面側には、
該本体カバー4を本体ケース1の上面側に嵌合させて一
体化した際に、P板2の位置決めされた所定位置に設置
した各速結端子ブロック3を外部から確認できるよう
に、上記位置決め表示部6a,6b,6cに対応する位
置に開口11a,11b,11cが設けられている。そ
して分岐器Aの組立完成時には、図10に示すように、
各速結端子ブロック3は本体カバー4内の下側部分に収
納され、上側部分には上記端子ブロック3を除く電気部
品類(コイル7、トランス8、そのほか電気回路部品)
が収納される。これは、壁面ボックスC内収納時に、電
線bなどを伝って外部から侵入してきて壁面ボックスC
内に溜まった水に、水に弱い電気部品が浸水しないよう
にするためである。
【0044】また、図8ないし図10に示すように、ハ
ウジングの本体カバー4側には、その下側面、すなわち
速結端子ブロック3配設側側面に、複数の高さリブ20
が一体成形により突設されている。また、ハウジングの
本体ケース4には、その速結端子ブロック3表示面から
高さリブ20配設面にかけて、ハウジング内外を挿通す
る水抜孔21が設けられている。該構成の分岐器Aは、
図11に示すように高さリブ20を下側にした状態で壁
面ボックスC内に収納する。このようにすれば、電線b
などを伝って外部から壁面ボックスC内に侵入してきて
内部に溜まった水に分岐器A自体を浸かりにくくするこ
とができる。
【0045】また、上記P板2の裏側、すなわちP板2
の端子・回路非配設面側には、P板2の防水加工のため
接着剤によりゴムシート22が密着貼付されている。P
板2には速結端子ブロック3の端子足やコイル7、トラ
ンス8、その他電気部品の端子足がゴムシート22貼付
面(半田面)から飛び出しているが、図10に示すよう
に、P板2にゴムシート22を貼付した際にこれらの端
子足などの凸部を吸収できるので、ゴムシート22がP
板2に密着した状態で貼付できる。なお、該ゴムシート
22は、例えばP板2と本体カバー4とにより挟み込む
ようにしてもよい。従来、P板2の防水加工は、半田面
にゲル状シリコンのポッティングにより塗布していた
が、確実にコーティングするのが難しく、シリコンが乾
くのに時間がかかるので有効な方法ではなかったが、上
記のゴムシート22であれば、P板2を確実に防水コー
ティングできる。なお、このゴムシート22によるP板
コーティングは分岐器Aのみならず、他の電気機器にも
有効である。
【0046】上述のように、上記実施例による分岐器で
は、通話線、映像線及び信号線の各端子類をすべて速結
端子ブロックによる構成とし、かつこれらを一括して分
岐器内に整然と収納できる構成としているので、電線の
心線を各速結端子の心線接続孔に差し込むだけで結線が
ワンタッチに迅速に行え、また、その結線施工作業につ
いては、壁面ボックス内から引き出した電線を速結端子
ブロックに結線した後、分岐器ごと壁面ボックスに挿入
・収納するという施工方法が可能であるので、分岐器の
施工性およびメンテナンス性が大幅に向上させることが
できる。しかも、1つの分岐器内にすべて速結端子ブロ
ックがあらかじめ、位置決めされた所定位置にコンパク
トに設置収納されるので、分岐器の小型化、コンパクト
化をはかることができる。さらに、この分岐器の壁面所
定箇所への取付は、電線の張力や取付リブの利用により
簡単に行えるように構成されているので、取付性に極め
て優れる。また、上記高さリブ、水抜き孔、P板のゴム
シートコーティングにより、水分による分岐器の電気的
破壊が起こりにくくなっている。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、結線作業がワンタッチで簡単に行え、分岐器の
施工性が大幅に向上するのみならず、壁面ボックス内で
各電線が雑然とならない効果があり、壁面ボックスへの
電線収納性にも優れている。
【0048】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の発明において、各速結端子ブロックを本体カバーの一
正面側にのみ配置したため、分岐器の各速結端子ブロッ
ク配設面側を、壁面ボックス内方側に向けた状態で壁面
ボックスのボックス開口から挿入できる。すなわち、ハ
ウジングの大きさをボックス開口の大きさと略同等の大
きさに形成でき、ハウジング内に或る程度大きさをもつ
部品またはより多くの部品を収納することができる。
【0049】請求項3の発明によれば、請求項1ないし
請求項2いずれかにおいて、各速結端子ブロックは本体
ケース内にあらかじめ、位置決めされた所定位置の一括
して設置され、正確でかつ整然とした収納がはかられる
ので、分岐器内での位置ずれがなく、部品の収納性に極
めて優れるという効果がある。
【0050】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
請求項3いずれかにおいて、分岐器は別に用意した取付
金具などがなくても壁面ボックス内に安定して設置固定
することができ、部品点数の削減のみならず、取付部材
を使わない分、施工性に自由度があり、施工性が向上す
るという効果がある。
【0051】請求項5の発明によれば、請求項4に記載
の発明において、電線の張力が弱くても分岐器を壁面ボ
ックス内に強固に固定できるという効果がある。
【0052】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
請求項3いずれかにおいて、取付リブの剛性の利用によ
り、上記分岐器を壁面ボックス内により安定して強固に
固定できるという効果がある。特に、取付リブが本体ケ
ースと一体的に形成されている場合には、部品点数も削
減できるという効果がある。
【0053】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
請求項6にいずれかにおいて、ハウジング内で部品を整
然と配置でき、分岐器自体も小型に構成できる。。
【0054】請求項8の発明では、請求項1ないし請求
項7いずれかにおいて、高さリブ配設側を下側にして壁
面ボックス内に収納することにより、電線などを伝って
外部から侵入してきて壁面ボックス内に溜まった水に分
岐器自体が浸かりにくくなり、水分による電気的破壊が
起こりにくくなる。
【0055】請求項9の発明では、請求項7において、
高さリブ配設側を下側にして壁面ボックス内に収納する
ことにより、電線などを伝って外部から壁面ボックス内
に侵入してきて内部に溜まった水に分岐器自体が浸かり
にくくなり、水に弱い電気部品が分岐器の上部に配置さ
れることになるので、水による電気的破壊が起こりにく
くなる。
【0056】請求項10の発明では、請求項8ないし請
求項9いずれかにおいて、水抜孔を設けたことより、ハ
ウジング内部での結露を起こりにくくするとともに、ハ
ウジング内部の水分を迅速に外部に排出できるので、水
による電気的破壊が起こりにくくなる。
【0057】請求項11の発明では、請求項1ないし請
求項10いずれかにおいて、P板にゴムシートを密着貼
付したことにより、ハウジング内部で結露が起こったし
ても電触による電気回路の破壊を起こりにくくするとと
もに、P板へゴムシートを貼付するだけでよく、電気部
品の端子足などのP板からの少々の凸部も吸収できるの
でP板の防水加工作業が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る2線式テレビインターホン用分
岐器の分解斜視図である。
【図2】同じく組立完成時の断面図である。
【図3】同じく組立完成時の端子ブロック表示面側を示
す平面図である。
【図4】2線式テレビインターホン用分岐器を電線の張
力により取り付けた状態を示す断面図である。
【図5】2線式テレビインターホン用分岐器を別に用意
した取付金具により取り付けた状態を示す断面図であ
る。
【図6】2線式テレビインターホン用分岐器を本体ケー
スと一体化した取付リブにより取り付けた状態を示す断
面図である。
【図7】この発明に係る2線式テレビインターホン用分
岐器の他の実施例の分解斜視図である。
【図8】この発明に係る2線式テレビインターホン用分
岐器のさらに他の実施例の2線式テレビインターホン用
分岐器の分解斜視図である。
【図9】同じく組立完成時の端子ブロック表示面側を示
す平面図である。
【図10】同じく組立完成時の断面図である。
【図11】同じく分岐器Aを壁面ボックスC内に固定支
持した状態を示す断面図である。
【図12】この発明に係る分岐器Aを使用した集合住宅
通話システムの一例を示す図である。
【符号の説明】
A 分岐器本体 B 電線 C 壁面ボックス C1 ボックス開口 1 本体ケース 2 減衰回路を実装したP板 3 端子ブロック 4 本体カバー 5 取付金具 5a,5b 取付リブ 6a,6b,6c 位置決め表示部 7 コイル 8 トランス 9,10 開口 12a,12b ネジ孔 17a,17b 取付リブ 20 高さリブ 21 水抜孔 22 ゴムシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 章三 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−357740(JP,A) 特開 平4−223640(JP,A) 実開 昭64−31483(JP,U) 実開 昭61−192394(JP,U) 実開 昭58−183013(JP,U) 実開 昭62−8740(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/22 H04M 9/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合住宅、ビルなどに設置され、ペア線
    として構成された通話線、映像線、信号線を接続し、送
    り配線するためにテレビインターホンシステムで使用さ
    れ、かつドアホンが取り付けられる壁面ボックス内に収
    納される分岐器であって、 通話線、映像線および信号線を接続する各速結端子ブロ
    ックと、 減衰回路を実装したP板と、 上記各速結端子ブロックを実装したP板を収納するハウ
    ジングであって、本体ケースと、上記各速結端子ブロッ
    ク表面を外部から確認するための開口が設けられた本体
    カバーとから成り、壁面ボックスのボックス開口より挿
    入可能な大きさに形成した該ハウジングとを備えたこと
    を特徴とする2線式テレビインターホン用分岐器。
  2. 【請求項2】 各速結端子ブロックを本体カバーの一正
    面側にのみ配置した請求項1に記載の2線式テレビイン
    ターホン用分岐器。
  3. 【請求項3】 上記各速結端子ブロックを、P板上に位
    置決め表示された所定位置に設置した請求項1ないし請
    求項2いずれかに記載の2線式テレビインターホン用分
    岐器。
  4. 【請求項4】 通話線、映像線および信号線の各速結端
    子ブロックの各心線接続孔に差し込まれる各心線の電線
    の張力により、壁面ボックス内に分岐器本体を固定設置
    した請求項1ないし請求項3いずれかに記載の2線式テ
    レビインターホン用分岐器。
  5. 【請求項5】 壁面ボックス内部が2線式テレビインタ
    ーホン用分岐器と電線とにより略満たされた状態になる
    よう、2線式テレビインターホン用分岐器の大きさを形
    成した請求項4に記載の2線式テレビインターホン用分
    岐器。
  6. 【請求項6】 上記本体ケースに取付リブを設け、該取
    付リブを介して分岐器本体をドアホンの取付ベースに取
    付け固定する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の
    2線式テレビインターホン用分岐器。
  7. 【請求項7】 本体カバー内の一方側部分に通話線、映
    像線及び信号線の各速結端子ブロックを収納し、他方側
    部分に上記速結端子ブロックを除く電気部品を収納する
    ように構成した請求項1ないし請求項6いずれかに記載
    の2線式テレビインターホン用分岐器。
  8. 【請求項8】 上記ハウジングの一側面に複数の高さリ
    ブを突設した請求項1ないし請求項7いずれかに記載の
    2線式テレビインターホン用分岐器。
  9. 【請求項9】 上記ハウジングの一側面に複数の高さリ
    ブを突設し、該各高さリブを速結端子ブロック配設側側
    面に配設した請求項7に記載の2線式テレビインターホ
    ン用分岐器。
  10. 【請求項10】 上記ハウジングにおける高さリブ配設
    面もしくは該高さリブ配設面近辺に水抜孔を設けた請求
    項8ないし請求項9いずれかに記載の2線式テレビイン
    ターホン用分岐器。
  11. 【請求項11】 上記P板にゴムシートを密着貼付した
    請求項1ないし請求項10いずれかに記載の2線式テレ
    ビインターホン用分岐器。
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