JP3440053B2 - シールドコネクタと受け側コネクタの結合部構造 - Google Patents

シールドコネクタと受け側コネクタの結合部構造

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JP3440053B2
JP3440053B2 JP2000149043A JP2000149043A JP3440053B2 JP 3440053 B2 JP3440053 B2 JP 3440053B2 JP 2000149043 A JP2000149043 A JP 2000149043A JP 2000149043 A JP2000149043 A JP 2000149043A JP 3440053 B2 JP3440053 B2 JP 3440053B2
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芳啓 黒井
渉 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールドコネク
タと受け側コネクタの結合部構造、特に、確実にケーブ
ルのシールド層を接地できるようにしたシールドコネク
タと受け側コネクタの結合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子装置における伝送信号の高
速、高周波化に伴って、それらに使用されるコネクタに
は充分な電磁波防害(以下EMIという)対策を施す必
要性が高まっている。特に、シールドケーブルと回路基
板との接続に使用されるケーブルコネクタにおいては、
シールドケーブルのシールド層をケーブルコネクタのシ
ールド部を介して低インピーダンスで接地することで不
要電磁波放射を抑えることができるため、ケーブルコネ
クタのシールド部の構成、さらにはシールド部回りのケ
ーブルコネクタの取付構造が対策のポイントとなってい
る。この一例を図10、図11によって説明すると、1
はコネクタを示し、コネクタ1はカバー2内にシールド
シェル3に覆われたケーブル4を備えている。一方、5
はパネルコネクタを示し、このパネルコネクタ5は導電
性パネル6の裏側に設けられた断面コの字型の部材で、
内部にコンタクトピン7が突設されたものである。
【0003】上記パネルコネクタ5内に上記コネクタ1
を挿入するとコンタクトピン7がコネクタ1のコンタク
ト8に挿入されケーブル4が図示しない回路等に接続さ
れる。ここで、上記シールドシェル3にはカバー2の前
端部に延出形成されたバネ片9が設けられ、コネクタ1
をパネルコネクタ5に挿入した状態でバネ片9を導電性
パネル6に当接することで、バネ片9により接地圧を確
保した状態でシールドシェル3を導電性パネル6に接地
できるようになっている。また、カバー2の一側壁には
パネルコネクタ5に係止するロック装置10が取り付け
られている。この構造は特開平7−320816号公報
に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にあっては、バネ片9がコネクタ1の挿入方向の
前端に設けられている関係で、挿入作業の際に他の部位
に衝接し易く、破損や変形が生ずる虞があるという問題
がある。とりわけ、コネクタ1を挿入する場合は導電性
パネル6に設けられた開口部の周囲に接触してバネ片9
を変形させないように注意深く作業を行わなければなら
ないため、取付作業に時間がかかるという問題がある。
【0005】また、ロック装置10が設けられている側
では、ロック装置10を配置するための場所を確保する
ためにバネ片9を配置できない部位が生じてしまい、例
えば、コネクタ1が小型化する傾向にあり、両側にロッ
ク装置10を設けることができない現状では、接地圧を
バランスさせ適正な接地圧を確保するのが困難となると
いう問題がある。そこで、この発明は、接地のためのバ
ネ片等の破損等がなく、高密度に実装された場合であっ
ても確実にコネクタを取り付けることができるケーブル
コネクタと受け側コネクタの結合部構造を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、ケーブルを保持するハ
ウジングを備えたコネクタと、回路基板に取り付けられ
上記ハウジングを受容してケーブルを回路基板に導通さ
せる受け側コネクタを設け、この受け側コネクタはシュ
ラウドとシュラウド内に雄型コンタクトを有し、上記コ
ネクタとシュラウドとの間に、その開口部がコネクタに
貫通されると共にシュラウドの開口端に固定される導電
性パネルを配設し、上記ハウジングの外壁にケーブルの
シールド層に接続されるシールド部材を設けると共にシ
ュラウドの内壁にシールド部材を設け、コネクタをシュ
ラウドに挿入した状態で両シールド部材によりケーブル
の周囲をシールド可能に構成し、前記シュラウド内でい
ずれか一方が他方に弾接して両シールド部材を導通させ
る接触バネを設け、シュラウド側に設けられたシールド
部材の端部を延長し、この延長部分に上記導電性パネル
の裏側で弾接する接地バネをシュラウドの外壁から側方
に突出しないようにして設けたことを特徴とする。この
ように構成することで、コネクタを受け側コネクタのシ
ュラウドに挿入すれば、コネクタ側のシールド部材と受
け側コネクタのシールド部材とが接触バネを介して導通
し、受け側コネクタのシールド部材の接地バネが導電性
パネルに弾接しているため、ケーブル周囲のシールド層
を導電性パネルに接地することができる。また、接地バ
ネをシュラウドの外壁から側方に突出しないようにして
設けたため、シュラウドが上下方向に高密度に実装され
ていても、互いに邪魔になることはない。
【0007】請求項2に記載した発明は、上記接触バネ
が上記コネクタのハウジングを覆うシェル状のシールド
部材の外壁に設けられ、上記コネクタをシュラウドに挿
入した状態で、上記接触バネがシュラウドの内壁に設け
られたケース状のシールド部材に接触可能に構成されて
いることを特徴とする。このように構成することで、コ
ネクタ側に設けられた接触バネを介して両シールド部材
を確実に導通させることが可能となる。
【0008】請求項3に記載した発明は、上記接触バネ
が上記シュラウドの内壁に設けられたケース状のシール
ド部材に設けられ、上記コネクタをシュラウドに挿入し
た状態で、上記接触バネがハウジングを覆うシェル状の
シールド部材の外壁に接触可能に構成されていることを
特徴とする。このように構成することで、シュラウド側
のシールド部材に設けられた接触バネを介して両シール
ド部材を確実に導通させることが可能となる。
【0009】請求項4に記載した発明は、上記シュラウ
ド側に設けられたシールド部材が板状のシールドプレー
トであり、該シールドプレートとコネクタ側のシールド
部材とが、これらシールドプレートあるいはコネクタ側
シールド部材のいずれかに設けられた上記接触バネによ
り導通可能に配置されていることを特徴とする。このよ
うに構成することで、シールド部材の簡素化を図ること
が可能となる。
【0010】請求項5に記載した発明は、上記導電性パ
ネルに弾接する接地バネがシュラウドの開口端の少なく
とも一側部に設けられていることを特徴とする。このよ
うに構成することで、最小限の接地バネで接地が可能と
なる。請求項6に記載した発明は、上記コネクタと受け
側コネクタのシュラウドとの間に、コネクタをシュラウ
ドに挿入した状態で両者を固定するロック部材を設けた
ことを特徴とする。このように構成することで、上記コ
ネクタと受け側コネクタとの結合を確実なものとでき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。図1から図3に示すのはこの発明の第
1実施形態であり、例えば電話交換機に使用されるコネ
クタと受け側コネクタの結合部構造に適用したものであ
る。図において11はコネクタを示し、このコネクタ1
1は回路基板12に取り付けられたシュラウド13に設
置のために設けられた導電性パネルEを介して挿入され
るようになっている。図2に示すようにコネクタ11は
ケーブル14がカバー15によって保持され、カバー1
5先端にはワイヤ16を保持するハウジング17が設け
られている。
【0012】上記ハウジング17には図示しないコンタ
クトが設けられ、このコンタクトが受け側コネクタUの
シュラウド13内に突出する雄型コンタクト20を受容
してケーブル14を回路基板12と導通させるものであ
る。上記ハウジング17は角形に形成されたもので、ハ
ウジング17の外壁には前記ケーブル14のシールドシ
ェル18に連なるシールドシェル(シールド部材)21
が全体を覆うようにして設けられている。尚、シールド
シェル21は部分的に覆うものでもよい。そして、ハウ
ジング17のシールドシェル21には先端寄りに、一側
面とこれに対向する他側面に、接触バネ22が例えば切
り起こし成形により複数個設けられている。この接触バ
ネ22はコネクタ11をシュラウド13に挿入した状態
で後述するシュラウド13のシールドケース(シールド
部材)23Bに弾接して両者を導通させるものである。
尚、ケーブル14はシールド層19によりケーブル14
内のワイヤ16をシールドしている。また、18はシー
ルドシェルを示す。
【0013】上記コネクタ11を受容する受け側コネク
タUのシュラウド13にはシールドケース23Bが装着
されている。図3に示すようにシールドケース23Bは
角形で筒状に形成されたもので、シュラウド13の内壁
を覆うようにして、シュラウド13内に着脱可能に挿入
される。このシールドケース23Bの回路基板12側の
端部にはシュラウド13の底壁13AのスリットSに挿
入される係止片24が互いに対向する一側壁と他側壁と
に各々3箇所に延出形成されている。また、シールドケ
ース23Bにはコネクタ11側の端部に、その延長部分
にシュラウド13の開口端と導電性パネルEとの間に挟
持され導電性パネルEの開口部Kの周縁に弾接する接地
バネ25が上記一側壁と他側壁に各々3箇所設けられて
いる。
【0014】ここで、上記シュラウド13の開口端であ
って接地バネ25に対応する部分には、この接地バネ2
5を受容する切欠部13Cが設けられ、接地バネ25の
弾性力を付与しつつシュラウド13の開口端と導電性パ
ネルEとの間の間隙を少なくするようになっている。上
記接地バネ25は、図3に示すようにシールドケース2
3Bの側壁から外側に向かって水平方向に伸びさらに内
側にU字状に湾曲して形成してあるが、このような形状
に限られるものではなく、例えば、後述する図7に示す
ような形状でも良い。また、接地バネ25はシュラウド
13の一側壁のみに設けても良い。尚、接地バネ25は
シュラウド13の肉厚にほぼ収まるような大きさに形成
され、隣接するシュラウド13間で干渉しないようにな
っている。
【0015】そして、上記コネクタ11とシュラウド1
3との間には、コネクタ11に貫通される開口部Kを備
えた導電性パネルEが設けられている。この導電性パネ
ルEは、回路基板12等を囲むユニットに支持され、前
記接地バネ25に弾接されることにより、コネクタ11
側のシールドシェル21とシュラウド13側のシールド
ケース23Bとを接地するものである。尚、12Aはス
ルーホールを示す。
【0016】上記実施形態によれば、コネクタを11を
導電性パネルEの開口部Kからシュラウド13に挿入す
ると、コネクタ11側のシールドシェル21とシュラウ
ド13側のシールドケース23Bとが接触バネ22によ
りシュラウド13内で導通するため、ケーブル14のシ
ールド層19をシールドケース23Bに設けられた接地
バネ25に弾接されている導電性パネルEに確実に接地
することができる。また、コネクタ11の挿入時におい
ては、コネクタ11を導電性パネルEの開口部Kに挿入
すれば、確実にシュラウド13の所定の位置にコネクタ
11を挿入することができる。ここで、上記接地バネ2
5は導電性パネルEの裏側に配置されているため、コネ
クタ11の先端に設けられている従来のように、シュラ
ウド13にコネクタ11を挿入するときに変形や破損を
起こすことはない。勿論、コネクタ11をシュラウド1
3に挿入した状態で、シールドシェル21とシールドケ
ース23Bにより、外側からワイヤ16に入ろうとする
電磁波、ワイヤ16から出る電磁波を確実に遮断するこ
とができる。
【0017】そして、シュラウド13に挿入された状態
では、接触バネ22によりコネクタ11、つまりハウジ
ング17はシュラウド13の内部に収まり、接触バネ2
2により確実に押圧されるため導通不良が生ずることは
なく、低インピーダンスで確実なEMI対策を講ずるこ
とができる。このときハウジング17は接触バネ22に
より両側から押圧されているため、多少のぐらつきがあ
ってもこの部位において導通不良は生じない。勿論、回
路基板12あるいはシュラウド13に固定されている導
電性パネルEは確実に接地バネ25の弾接状態を確保で
きるため、ここにおいて接地不良を起こすことはない。
【0018】そして、接触バネ22はシュラウド13内
に位置し、接地バネ25はシュラウド13の外壁から側
方に突出していないため、シュラウド13に受容孔を設
ければ雄型コンタクト20を受容できることもあって、
シュラウド13が上下方向に高密度に実装されていて
も、互いに邪魔になることはない。尚、前記雄型コンタ
クト20を回路基板12に予め植設し、この雄型コンタ
クト20に、シールドケース23Bを取り付けたシュラ
ウド13を取り付けるようにした構造を採用することが
でき、また、接触バネ22をシールドケース23B側に
設けてもよい。
【0019】次に、第2実施形態を図4、図5によって
説明する。この実施形態は第1実施形態のコネクタ11
とシュラウド13とをロック部材28で係止させるよう
にしたものである。ここで、図5に示すのは2つのシュ
ラウド13を配置した場合である。ロック部材28はコ
ネクタ11のカバー15に中央部が支持されたアーム2
9を備え、アーム29のコネクタ11側の端部には押圧
部30が設けられ、アーム29のシュラウド13側には
係止爪31が設けられている。
【0020】一方、シュラウド13には上記係止爪31
が係止する孔32が設けられ、この孔32は前記アーム
29を受容する受容部33に設けられている。ここで、
上記係止爪31と孔32との関係は逆でも良い。また、
上記受容部33は係止爪31が孔32に係止した状態で
シュラウド13の外壁よりも内側に収まるようになって
いる。また、隣接するシュラウド13には、上記受容部
33に対向する部位に係止爪31の開閉範囲を確保する
ために逃げ用凹部34が設けられている。そして、導電
性パネルEの開口部Kには、ロック部材28の逃げ用の
切欠部K1が形成されている。また、シュラウド13内
に装着されたシールドケース23Bは、ロック部材28
が設けられている側の接地バネ25が切除されている。
尚、他の構成については第1実施形態と同様であるので
同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
【0021】したがって、上記実施形態によれば、コネ
クタ11を導電性パネルEの開口部Kからシュラウド1
3に挿入した後に、係止爪31を孔32にアーム29の
弾性力を利用して係止すれば、コネクタ11をシュラウ
ド13に対して確実にロックすることができる。このロ
ック状態では、ロック部材28はシュラウド13の外壁
よりも内側に収まるようになっているため、ロック部材
28が隣接するシュラウド13の邪魔になることはな
い。また、隣接するシュラウド13には、上記受容部3
3に対向する部位に係止爪31の開閉範囲を確保するた
めに逃げ用凹部34が設けられているため、係止爪31
の開閉操作の邪魔になることはない。尚、シールドシェ
ル21側に接触バネ22が設けられた例を示したが、シ
ールドケース23B側に接触バネ22が設けられた構造
にも適用できる。
【0022】また、導電性パネルEの裏側に配置された
接地バネ25により確実に接地を行うことができる。こ
こで、上記接地バネ25は片側にしか設けられていない
が、導電性パネルEはシュラウド13あるいは回路基板
12に確実に固定されるのでコネクタ11の挿入作業の
影響を受けることはなく、挿入作業が原因となる接地不
良が生ずることはない。また、コネクタ11の挿入時に
上記接触バネ22や接地バネ25が変形破損することも
ない。そして、シュラウド13が上下左右に高密度に実
装された場合であっても確実にコネクタ11を取り付け
ることができる。このときでも、ロック部材28が邪魔
になることはない。
【0023】次に、図6は、第3実施形態の要部である
シールドプレート35Bを示している。前記各実施形態
においては、シュラウド13側にシールドケース23B
が設けられているが、これに代えて板状のシールドプレ
ート(シールド部材)35Bを一対設けることができ
る。このシールドプレート35Bの一端側には3箇所に
係止片24が設けられ、他端側には前記実施形態の接地
バネ25が設けられている。また、図7に示すように上
記接地バネ25の形状をシールドプレート35Bから斜
めに立ち上がり、接地部分を弧状に形成してもよい。
尚、上記シールドプレート35Bは一枚だけ設けるよう
にしても良い。この場合には、シールドシェル21の接
触バネ22が設けられた方に配置する必要がある。
【0024】したがって、この実施形態においては、上
記実施形態の効果に加え、シールドプレート35Bを用
いることでシールドケースに比較して構造が簡単でコス
トダウンを図ることができる。尚、前記シールドケース
23Bのようにケース状となっていなくても、シールド
プレート35Bとシールドケース23Bの両者でケーブ
ル14のワイヤ16を覆うことができればシールド効果
にはなんら悪影響は生じない。
【0025】次に、図8,図9に示すのは前記各実施形
態においてシュラウド13を取り付ける場合の他の実施
形態を示している。この実施形態はシュラウド13の底
壁13Aに設けられた挿通孔13Dを、雄型コンタクト
20を余裕を持って遊挿できる大きさに形成したもので
ある。挿通孔13Dは雄型コンタクト20を受け入れる
側が拡開し、シュラウド13内で開口する部分にボス部
40が設けられ、ボス部40の内径は、図9に示すよう
にシールドケース23Bを入れると変形して挿通孔13
Dの一般部より小さくなるものである。
【0026】一方、シュラウド13に装着されるシール
ドケース23Bには底壁23Cが形成されている。この
底壁23Cは上記ボス部40を受け入れる孔41を備
え、例えば、この孔41にボス部40をセットした状態
で、雄型コンタクト20を挿通孔13Dに挿入すると、
ボス部40の外縁が拡開し、シールドケース23Bとシ
ュラウド13と雄型コンタクト20の三者が一体的に固
定されるものである。尚、上記底壁23Cは金属板を折
り返して二重にして厚く形成されている。24は係止片
を示す。
【0027】したがって、この構造を前記各実施形態に
採用すれば、シールドケース23Bとシュラウド13と
雄型コンタクト20の三者を一体で固定できるため、取
付作業工数を減少させることができる。上記説明ではシ
ールドケース23Bを例にして説明したが、前記実施形
態のシールドプレート35Bに底壁を設ければ、このシ
ールドプレート35Bにも適用できる。
【0028】ここで、上述した実施形態におけるシュラ
ウド13は、前記導電性パネルEが設けられる場所で
も、設けられない場所でも供用して使用でき、シュラウ
ド13内にシールドケース23Bが選択的に取り付け可
能とされている。したがって、導電性パネルEが設置さ
れる場所に取り付ける場合は、導電性パネルEに接地す
る形式のシールドケース23Bを取り付け、これを回路
基板12に固定し、導電性パネルEが設置されていない
場所に取り付ける場合は、回路基板12に接地する形式
のシールドケースを取り付けて、これを回路基板12に
取り付ける。その結果、導電性パネルEの有無に関係な
くシールド部材を変更するだけでシュラウド13を共用
して使用することができる効果がある。また、シールド
ケース23Bはその係止片24をシュラウド13の底壁
13AのスリットSに差し込むだけの簡単な作業で取り
付けられる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1〜請
求項3に記載した発明によれば、コネクタを受け側コネ
クタのシュラウドに挿入すれば、コネクタ側のシールド
部材と受け側コネクタのシールド部材とが接触バネを介
して導通し、受け側コネクタのシールド部材の接地バネ
が導電性パネルに弾接しているため、ケーブル周囲のシ
ールド層を導電性パネルに接地することができる。した
がって、EMIを確実に阻止することができる効果があ
る。また、接地バネは導電性パネルの裏側で弾接するも
のであるため外側に露出しておらず、コネクタ挿入時に
おいて変形や破損を生じることはないという効果があ
る。
【0030】請求項2に記載した発明によれば、接触バ
ネをコネクタの前端部を避けるようにして配置すること
が可能であるため接触バネがコネクタの接続作業の際に
破損することがないという効果がある。請求項3に記載
した発明によれば、接触バネはコネクタ側には設けられ
ていないため、コネクタの挿入作業の際に衝接して破損
することはないという効果がある。
【0031】 請求項4に記載した発明によれば、上記
効果に加え、シールド部材の構造の簡素化によりコスト
ダウンを図ることができる効果がある。請求項5に記載
した発明によれば、上記効果に加え、最小限の接地バネ
で接地が可能となるため、構造の簡素化によるコストダ
ウンを図ることができる効果がある。このとき、導電性
パネルはコネクタを挿入する前に予め取付られているた
め、接地バネが片側にしかなくてもシュラウド側のシー
ルド部材を介した接地には影響を与えることはなく、接
地不良が生じないという効果がある。
【0032】請求項6に記載した発明によれば、上記コ
ネクタと受け側コネクタとの結合を確実なものとできる
ため、コネクタ挿入状態においてコネクタが受け側コネ
クタから抜けるのを防止でき、信頼性を高めることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の斜視図である。
【図2】 この発明の第1実施形態の組み付け状態を示
す図であり、(a)は(b)のA−A線に沿う断面図、
(b)は平面図である。
【図3】 この発明の第1実施形態の要部斜視図であ
る。
【図4】 この発明の第2実施形態の図1に相当する斜
視図である。
【図5】 この発明の第2実施形態の断面図である。
【図6】 この発明の第3実施形態の説明図であり、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であ
る。
【図7】 この発明の第3実施形態の他の態様を示す説
明図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)
は側面図である。
【図8】 この発明の他の実施形態の分解断面図であ
る。
【図9】 図8の固定状態を示す拡大図である。
【図10】 従来技術の取付状態を示す断面図。
【図11】 従来技術の斜視図である。
【符号の説明】 11 コネクタ 12 回路基板 13 シュラウド 14 ケーブル 17 ハウジング 19 シールド層 21 シールドシェル(シールド部材) 22 接触バネ 23B シールドケース(シールド部材) 25 接地バネ 35B シールドプレート(シールド部材) E 導電性パネル K 開口部 U 受け側コネクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−189150(JP,A) 特開 平10−64636(JP,A) 特開 平7−312262(JP,A) 特開 平11−149960(JP,A) 特開 平10−340759(JP,A) 特開 平6−124739(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/648 H01R 12/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルを保持するハウジングを備えた
    コネクタと、回路基板に取り付けられ上記ハウジングを
    受容してケーブルを回路基板に導通させる受け側コネク
    タを設け、この受け側コネクタはシュラウドとシュラウ
    ド内に雄型コンタクトを有し、上記コネクタとシュラウ
    ドとの間に、その開口部がコネクタに貫通されると共に
    シュラウドの開口端に固定される導電性パネルを配設
    し、上記ハウジングの外壁にケーブルのシールド層に接
    続されるシールド部材を設けると共にシュラウドの内壁
    にシールド部材を設け、コネクタをシュラウドに挿入し
    た状態で両シールド部材によりケーブルの周囲をシール
    ド可能に構成し、前記シュラウド内でいずれか一方が他
    方に弾接して両シールド部材を導通させる接触バネを設
    け、シュラウド側に設けられたシールド部材の端部を延
    長し、この延長部分に上記導電性パネルの裏側で弾接す
    る接地バネをシュラウドの外壁から側方に突出しないよ
    うにして設けたことを特徴とするシールドコネクタと受
    け側コネクタの結合部構造。
  2. 【請求項2】 上記接触バネが上記コネクタのハウジン
    グを覆うシェル状のシールド部材の外壁に設けられ、上
    記コネクタをシュラウドに挿入した状態で、上記接触バ
    ネがシュラウドの内壁に設けられたケース状のシールド
    部材に接触可能に構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のシールドコネクタと受け側コネクタの結合
    部構造。
  3. 【請求項3】 上記接触バネが上記シュラウドの内壁に
    設けられたケース状のシールド部材に設けられ、上記コ
    ネクタをシュラウドに挿入した状態で、上記接触バネが
    ハウジングを覆うシェル状のシールド部材の外壁に接触
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のシールドコネクタと受け側コネクタの結合部構造。
  4. 【請求項4】 上記シュラウド側に設けられたシールド
    部材が板状のシールドプレートであり、該シールドプレ
    ートとコネクタ側のシールド部材とが、これらシールド
    プレートあるいはコネクタ側シールド部材のいずれかに
    設けられた上記接触バネにより導通可能に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ
    と受け側コネクタの結合部構造。
  5. 【請求項5】 上記導電性パネルに弾接する接地バネが
    シュラウドの開口端の少なくとも一側部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1、請求項2,請求項3のい
    ずれかに記載のシールドコネクタと受け側コネクタの結
    合部構造。
  6. 【請求項6】 上記コネクタと受け側コネクタのシュラ
    ウドとの間に、コネクタをシュラウドに挿入した状態で
    両者を固定するロック部材を設けたことを特徴とする請
    求項1から請求項5に記載のシールドコネクタと受け側
    コネクタの結合部構造。
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