JP3439757B2 - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

電球形蛍光ランプ

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JP3439757B2
JP3439757B2 JP2002262811A JP2002262811A JP3439757B2 JP 3439757 B2 JP3439757 B2 JP 3439757B2 JP 2002262811 A JP2002262811 A JP 2002262811A JP 2002262811 A JP2002262811 A JP 2002262811A JP 3439757 B2 JP3439757 B2 JP 3439757B2
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電球形蛍光ランプ
および蛍光ランプ点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護と経済性の視点か
ら、電球に比べて低消費電力、長寿命の特長を持つ電球
形蛍光ランプが、住宅やホテルなどにおいて省エネ光源
として注目され、電球が利用されている照明器具にその
まま電球と置換して利用できる手軽さもあることからま
すます普及してきている。
【0003】さらに、最近、従来の有電極の電球形蛍光
ランプの他に無電極の電球形蛍光ランプが普及し始めて
いる。無電極蛍光ランプは、従来の有電極蛍光ランプの
寿命を決める要因であった電極が無いことから寿命が有
電極蛍光ランプに比べて5〜10倍も長いため、今後ま
すます普及していくことが期待される。
【0004】一方、光環境をTPOに応じてより適切に
演出するために、電球を用いて調光をすることがある。
電球の調光には電球用調光器を用いるのが一般的であ
り、電球用調光器は商用の交流電源を位相制御して電球
に入力される電力をコントロールし明るさを変化させ
る。しかし電球形蛍光ランプを一般の電球用調光器に接
続すると、電球形蛍光ランプへの入力電流が電球用調光
器に接続しない場合に比べて大幅に増加し、電球用調光
器を操作すると2倍以上に増加することがある。
【0005】したがって電球用調光器に電球形蛍光ラン
プを接続すると、この入力電流の増加による電子部品へ
のストレスにより、点灯回路の寿命が大幅に短くなった
りすることがある。
【0006】このため電球形蛍光ランプを、電球用調光
器を内蔵した照明器具のソケットに差し込んで使用した
ときの信頼性の確保が困難であるという課題があり、こ
れを解決するための技術が求められている。
【0007】これに関連する従来技術としては、特開平
9−129383号公報に示されるものがある。特開平
9−129383号公報によれば放電ランプを点灯する
点灯回路において、点灯回路に入力する電流が与えられ
た値よりも大きな振幅を有する周期的な電流パルスを検
出する手段と、この検出手段からの検出信号をもとに点
灯回路への電力供給を遮断する手段とを備えた放電ラン
プ点灯回路装置及びこの回路装置を有する小型放電ラン
プが報告されている。
【0008】図6は、前記特開平9−129383号公
報で開示された放電ランプの回路装置を示したものであ
る。図6に示すように、開示された回路装置は、整流回
路D1〜D4と、整流回路D1〜D4に結合されたコン
デンサC2からなる蓄電手段と、整流回路D1〜D4か
らの直流電力を交流電力に変換しランプLAに供給する
ための直流−交流変換器IIIと、与えられた値W1より
も大きな振幅を有する周期的な電流パルスを検出する手
段I(R1〜R6,T1,T2,C1)と、この手段I
と結合して回路装置の作動状態を変化・停止する手段II
(IIA,S1)とを備えている。
【0009】電源がK1−K2間に接続されると、抵抗
R7とD1〜D4とからなるダイオードブリッジで構成
された整流回路からの電圧はコンデンサC2で平滑さ
れ、コンデンサC2からの直流を直流―交流変換器III
で交流に変換されランプLAに供給される。この回路装
置が不注意などによって電球用調光器を介して商用電源
に接続されると、調光器を介して接続しない場合に比べ
てより大きな振幅のパルス電流が周期的に流れる。この
大きな振幅のパルス電流により抵抗R6に発生する電圧
パルスの振幅も大きくなり、トランジスタT2が抵抗R
6からの信号に応じて導通状態となり、これによりトラ
ンジスタT1も導通状態となり、抵抗R3及びトランジ
スタT1を介してコンデンサC1がK3に接続された補
助電源(図示せず)により充電される。コンデンサC1
に充電された電荷は抵抗R4を介して放電されるが、も
し与えられた値W1より大きい電流パルスが現れると抵
抗R4を介して放電される電荷量より端子K3を介して
補助電源から充電される電荷量の方が多くなり、コンデ
ンサC1両端の電圧は上昇し、手段IIの回路部IIAを
起動させる値に達する。すると回路部IIAがスイッチ
ング素子S1をオフ状態とし、供給電圧を遮断する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した上記回路装置では、周期的な電流パルスを検出す
る手段Iにより電球用調光器に接続してあることを検出
し、スイッチング素子S1を遮断したとしても、スイッ
チング素子S1をオフにした状態を維持(ラッチ)する
ことができない懸念がある。すなわち、スイッチング素
子S1がターンオフしたとしても、オフ状態を維持する
ためには電源が必要であり、整流回路D1〜D4以降に
補助電源が構成されているとすると、スイッチング素子
S1のターンオフ後補助電源への電源供給ラインが遮断
されるため補助電源の電圧が徐々に低下し、いずれスイ
ッチング素子S1がターンオンすると考えられる。そし
てスイッチング素子S1がオン・OFFを繰り返し、ラ
ンプLAは点滅を繰り返す不具合を生じる。また補助電
源が、整流回路D1〜D4の出力部とは別の整流回路D
1〜D4を設けて構成している場合には、スイッチング
素子S1をオフ状態にラッチすることも可能であるが、
このような構成では回路装置が大形化してしまい、コス
ト的にも不利である。
【0011】また、特開平9−129383号公報は、
電球形蛍光ランプを電球用調光器を備えた照明器具に誤
まって接続した場合、必ず回路への電力供給を遮断する
ようになっている。しかし、住宅などにあっては、たと
えこのような使われ方をされた場合であっても、全光す
なわち調光しないで100%で点灯する使用条件にあっ
てはそのまま使用できれば改めて照明器具を購入するこ
ともなく済み、利便性だけでなく経済性の点からも望ま
しい。
【0012】さらに、電球用調光器を備えた照明器具に
誤まって接続することによって電球形蛍光ランプが点灯
しないとき、そのランプが寿命で切れたため点灯しない
のか、あるいは電球用調光器に接続したため点灯しない
のか、その原因が利用者に分かるようなランプが望まれ
る。
【0013】本発明はこのような課題を解決するための
もので、電球形蛍光ランプが誤まって電球用調光器を備
えた照明器具に接続された場合、調光器が全光状態には
正常点灯し、調光状態には入力電流の増大を検知して点
灯回路の動作を確実に停止してランプの消灯状態を維持
し且つ点灯回路を保護する機能を備えた電球形蛍光ラン
プを提供することである。
【0014】また本発明は、電球形蛍光ランプを誤まっ
て電球用調光器を備えた照明器具に接続されランプが点
灯しない時、その電球形蛍光ランプが点灯しないのは、
電球用調光器を介して商用電源に接続したからだという
ことが利用者に分かるように表示素子によって表示する
機能をそなえた電球形蛍光ランプを提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明による第1の電
球形蛍光ランプは、電源に電気的に接続するための電球
口金と、前記口金から入力される交流を直流に変換する
整流回路と、前記整流回路に接続された平滑コンデンサ
と、前記平滑コンデンサからの直流を高周波に変換する
インバータ回路と、前記整流回路からの電流を検出する
電流検出回路と、前記電流検出回路で検出された電流が
所定の電流値を超えた場合に前記インバータ回路の動作
を停止し且つその停止状態を維持する停止回路とを備
、前記インバータ回路は、相補型の回路を構成する、
n型FETとp型FETとを含んでおり、前記n型FE
Tと前記p型FETとを交互に導通、非導通とする信号
を発生する制御回路とを含み、前記停止回路は、サイリ
スタとして機能する部分を含み、前記電流検出回路から
の信号に応じて導通するサイリスタ回路と、前記サイリ
スタ回路からの信号に応じて高電圧側の前記n型FET
のゲート−ドレイン間を短絡させて非導通状態にするト
ランジスタとを含み、且つ、前記電流検出回路で検出し
た電流が前記所定の電流値を越えた時に、前記電流検出
回路からの信号に応じて前記サイリスタ回路を導通さ
せ、さらに前記サイリスタ回路からの信号によって前記
トランジスタを導通させ、前記n型FETを非導通状態
に維持して発光管を消灯状態に維持させるように構成さ
れている。
【0016】前記電球形蛍光ランプが電球用調光器に電
気的に接続されたときで且つ実質的に全光状態で点灯し
たときに検出される電流値よりも、前記所定の電流値は
高い値に設定されていることが好ましい。
【0017】
【0018】
【0019】前記サイリスタ回路は、前記サイリスタと
して機能する部分として、サイリスタ素子を含んでいる
ことが好ましい。
【0020】前記サイリスタ回路は、前記サイリスタと
して機能する部分として、2つのトランジスタから構成
された回路を含んでいることが好ましい。
【0021】前記電流検出回路は、前記整流回路と前記
平滑コンデンサとの間に配置された電流検出抵抗と、前
記電流検出抵抗と並列に接続され前記電流検出抵抗に
印加される電圧が所定値よりも大きくなると導通する電
流検出トランジスタとを含み、前記電流検出トランジス
タからの信号が前記電流検出回路からの信号として前記
サイリスタ回路を導通させることが好ましい。
【0022】前記整流回路が負の温度係数を有するサー
ミスタを有し、前記サーミスタが前記電流検出抵抗とし
て機能することが好ましい。
【0023】前記電流検出回路で検出した電流が所定の
電流値を超えるとき、この状態を表示する表示素子をさ
らに備えたものであることが好ましい。
【0024】本願発明による第2の電球形蛍光ランプ
は、電源に電気的に接続するための電球口金と、前記口
金から入力される交流を直流に変換する整流回路と、前
記整流回路に接続された平滑コンデンサと、前記平滑コ
ンデンサからの直流を高周波に変換するインバータ回路
と、入力された前記平滑コンデンサの両端の脈流電圧波
形を検出し、当該脈流電圧波形と基準電圧波形とが異な
る場合に制御信号を出力する電圧波形検出回路と、前記
制御信号に基づいて、前記インバータ回路の動作を停止
し且つその停止状態を維持する停止回路とを備え、前記
電圧波形検出回路は、少なくとも第1のコンデンサと第
1の抵抗とを含む微分回路と、前記平滑コンデンサの両
端の電圧波形が基準電圧波形と異なることを前記第1の
抵抗の両端に印加される電圧によって検出するダイオー
ドと第2のコンデンサとの直列回路と、から構成されて
おり、前記インバータ回路は、相補型の回路を構成す
る、n型FETとp型FETとを含んでおり、前記停止
回路は、サイリスタとして機能する部分を含み、少なく
とも前記電圧波形検出回路の前記第2のコンデンサから
の信号を受けて導通するサイリスタ回路と、前記サイリ
スタ回路の導通状態を保持する第2の抵抗と、を含み、
高電圧側の前記n型FETのゲート−ドレイン間を短絡
させて非導通とさせる機能を有する。
【0025】前記基準電圧波形は、前記口金から入力さ
れる交流が商用電源であるときの電圧波形であることが
好ましい。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】前記サイリスタ回路は、前記サイリスタと
して機能する部分として、サイリスタ素子を含んでいる
ことが好ましい。
【0030】前記サイリスタ回路は、前記サイリスタと
して機能する部分として、2つのトランジスタから構成
された回路を含んでいることが好ましい。
【0031】前記停止回路が動作したことを表示する表
示素子をさらに備えることが好ましい。
【0032】前記電圧波形検出回路を構成する部品の定
格値の大きさが、前記制御信号が所定値よりも大きいと
きに、前記サイリスタ回路を導通させる電流を供給する
ように所定の値に設定されていることが好ましい。
【0033】前記電球形蛍光ランプが有する発光管は、
有電極の発光管であることが好ましい。
【0034】前記電球形蛍光ランプが有する発光管は、
無電極の発光管であることが好ましい。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明によ
る第1の電球形蛍光ランプの実施形態1について図面を
参照しながら説明する。
【0041】図1は、本発明の第1の電球形蛍光ランプ
実施形態1における点灯回路図である。点灯回路は、整
流回路51、整流回路51からの脈流を平滑する平滑コ
ンデンサ52,平滑化された直流を交流に変換するスイ
ッチング素子53aとスイッチング素子53aを駆動・
制御する制御回路53bとからなるインバータ回路53
と、無電極蛍光ランプ21を含む負荷共振回路54と、
整流回路51から平滑コンデンサ52への電流を検出す
る電流検出回路55と、電流検出回路55で検出した電
流が所定の電流値を越えているときインバータ回路53
への動作を停止して無電極蛍光ランプ21への電力供給
を停止する停止回路56とで構成されている。
【0042】また、本発明の実施の形態1における電球
形蛍光ランプは図2に示すように点灯回路、発光管(バ
ルブ)、口金等がコンパクトに一体化された構成であ
る。即ち、本実施形態の電球形蛍光ランプは、電源に電
気的に接続するための電球口金26と、口金26から入
力される交流を直流に変換する整流回路51と、整流回
路51に接続された平滑コンデンサ52と、平滑コンデ
ンサ52からの直流を高周波に変換するインバータ回路
53と、整流回路51からの電流を検出する電流検出回
路55と、電流検出回路55で検出された電流が所定の
電流値を超えた場合にインバータ回路53の動作を停止
し且つその停止状態を維持する停止回路56とを備え
る。
【0043】図2において、無電極蛍光ランプ20は、
発光管21と樹脂などのプラスチック材料のハウジング
25と口金26から構成されている。発光管21は略円
筒形状であって、光透過性を有する例えばソーダライム
ガラスから形成されており、凹入部21aを有してい
る。また、発光管21には、図示はしないが水銀と希ガ
ス(例えばアルゴン)を封入しており、発光管21の内
面には蛍光体を塗布した蛍光体層がある(図示せず)。
発光管21の凹入部21aには、発光管21内でプラズ
マ放電を起こさせるために交流電磁界を発生させる誘導
コイル23が配されている。誘導コイル23は略棒状を
した磁性材料であるフェライトコア23aとそのフェラ
イトコア23aに巻きつけられた巻線23bとで構成さ
れている。さらに、ハウジング25内には、巻線23b
に交流電流を供給するための回路基板24が配されてお
り、図1に示す点灯回路が電子部品および回路パターン
(図示せず)によって形成され、巻線23bに接続され
ている。さらに回路基板24への入力電力は、口金26
を介して供給される。即ち、口金26は点灯回路に電気
的に接続されている。発光管21内に封入した水銀は、
誘導コイル23によって発生した交流電磁界によって励
起されて紫外線を発生させる。この紫外線は、発光管2
1の内面に塗布された蛍光体に照射され、可視放射に変
換される。
【0044】はじめに、本実施形態の電球形蛍光ランプ
の、電流検出回路55と停止回路56とを除いた、点灯
回路部分の構成と動作について説明する。なお、電球形
蛍光ランプは電球用調光器には接続されておらず、適切
な商用電源に接続されていて、電流検出回路55には所
定の電流値を越える電流が流れていないものとする。
【0045】図1において整流回路51はダイオードブ
リッジDBを用いた一般的な回路であり、突入電流防止
のためのサーミスタR11と、雑音防止のためのフィル
タとしてコンデンサC11及びチョークコイルL11と
を備えている。整流回路51で全波整流された脈流は平
滑コンデンサ52で平滑化され、平滑コンデンサ52の
両端には交流電源電圧のほぼピーク値に一致する直流電
圧が発生する。
【0046】インバータ回路53は制御回路53bから
の信号によりスイッチング素子53aを交互に導通・非
導通にし、平滑コンデンサ52からの直流を交流に変換
する。また、このスイッチング素子53aは、相補型の
回路を構成するT11とT12の2つの電界効果トラン
ジスタ(FET)を含んでいる。
【0047】負荷共振回路54は、トランスL12の一
次巻線L12bと、コンデンサC18と、コンデンサC
16と、誘導コイル23と、発光管21とで構成されて
おり、誘導コイル23に流れる電流によって発生する電
磁界により発光管21内に封入されている水銀が励起さ
れ、発光管21は発光する。
【0048】点灯回路が口金26に接続されたK1,K
2を介して交流電源に接続されると、平滑コンデンサ5
2の両端に発生した電圧が、抵抗R14,インダクタL
13、トランス12の二次巻線L12a、抵抗R15、
コンデンサC14、抵抗R12の直列回路に印加され、
コンデンサC14に発生する電圧がツェナーダイオード
D11のツェナー電圧に達すると、コンデンサC14の
電荷がスイッチング素子53aのT11のゲート端子に
供給され、スイッチング素子53aのT11がオン状態
になる。
【0049】スイッチング素子53aのT11がオン状
態になると、コンデンサC18及びC16に充電されて
いた電荷がスイッチング素子53aのT11とトランス
L12の一次巻線L12bを介して放電される。このと
きトランスL12の一次巻線L12bを流れる電流によ
って、トランスL12の二次巻線L12aに誘導電圧が
発生し、インダクタL13とコンデンサC15とで構成
される直列共振回路がL13とC15とで決まる共振周
波数で振動動作するためコンデンサC15の両端に振動
電圧が発生する。その振動電圧によってスイッチング素
子53aのT11はオン状態を所定の時間維持し、その
後、スイッチング素子53aのT11のゲート−ソース
間に逆バイアス方向の電圧がコンデンサC15の両端に
発生するためスイッチング素子53aのT11はオフ状
態になるとともに、同時にスイッチング素子53aのT
12のゲート−ソース間には順バイアス方向電圧が印加
されることとなりスイッチング素子53aのT12がオ
ン状態となる。
【0050】スイッチング素子53aのT12がオン状
態となると、コンデンサ52の両端に発生する直流電圧
を電源としコンデンサC18、誘導コイル23、トラン
スL12の一次巻線L12b、スイッチング素子53a
のT12を介して電流が流れる。この時、トランスL1
2の一次巻線L12bを流れる電流は、スイッチング素
子53aのT11がオン状態の時とは逆方向であり、ト
ランスL12の二次巻線L12aには、先程と逆極性の
誘導電圧が発生し、インダクタL13とコンデンサC1
5とで決まる共振周波数で振動動作するためコンデンサ
C15の両端に振動電圧が発生する。この振動電圧によ
ってスイッチング素子53aのT12はオン状態を所定
の時間維持し、その後、スイッチング素子53aのT1
2のゲート−ソース間に逆バイアス電圧がコンデンサC
15の両端に発生するためスイッチング素子53aのT
12はオフ状態となるとともに、同時にスイッチング素
子53aのT11のゲート−ソース間には順バイアス方
向の電圧が印加されることになり、スイッチング素子5
3aのT11がオン状態となる。
【0051】以後、スイッチング素子53aのT11と
T12は交互にオン状態、オフ状態を繰り返し、負荷共
振回路54に交流が印加される。無電極蛍光ランプ21
は誘導コイル23に流れる電流によって発生する電磁界
で発光する。
【0052】ここで、インバータ回路53を含む高周波
電源が供給する交流電流の周波数について説明する。本
実施形態において、高周波電源が供給する交流電流の周
波数は、実用的に一般的に使用されているISM帯の1
3.56MHzまたは数MHzと比べると、1MHz以
下(例えば、40〜500kHz)の比較的低い周波数
の領域である。この低周波数領域の周波数を使用する理
由を述べると、次の通りである。まず、13.56MH
zまたは数MHzのような比較的高い周波数領域で動作
させる場合、高周波電源から発生するラインノイズを抑
制するためのノイズフィルタが大型となり、高周波電源
の体積が大きくなってしまう。また、ランプから放射ま
たは伝播されるノイズが高周波ノイズの場合、高周波ノ
イズには非常に厳しい規制が法令にて設けられているた
め、その規制をクリアーするには、高価なシールドを設
けて使用する必要があり、コストダウンを図る上で大き
な障害となる。一方、40kHz〜1MHz程度の周波
数領域で動作させる場合には、高周波電源を構成する部
材として、一般電子機器用の電子部品として使用されて
いる安価な汎用品を使用することができるとともに、寸
法の小さい部材を使用することが可能となるため、コス
トダウンおよび小型化を図ることができ、利点が大き
い。ただし、本実施形態の電球形蛍光ランプは、1MH
z以下の動作に限らず、13.56MHzまたは数MH
z等の周波数の領域においても動作させ得るものであ
る。
【0053】以上、電流検出回路55と停止回路56と
を除く回路部分について、その構成と動作を説明した。
【0054】次に、図1に示した点灯回路における、電
流検出回路55と停止回路56の構成及びその動作につ
いて説明する。
【0055】電流検出回路55は、電流検出抵抗R1
0、抵抗R21、コンデンサC21、トランジスタT2
1及びツェナーダイオードD22とで構成される。整流
回路51からの電流すなわち点灯回路に入力される電流
を電流検出抵抗R10で検出し、抵抗R21とコンデン
サC21とで構成される積分回路でコンデンサC21の
両端には点灯回路に入力される電流に比例した電圧が発
生する。このコンデンサC21に発生する電圧がツェナ
ーダイオードD22のツェナー電圧を超えるとトランジ
スタT21のベース電流が流れる。これによりトランジ
スタT21のエミッタからコレクタへ電流が流れ、この
電流が停止回路56を起動する起動電流となる。つま
り、電流検出回路55は、整流回路51と平滑コンデン
サ52との間に配置された電流検出抵抗R10と、この
電流検出抵抗R10と並列に接続され、電流検出抵抗R
10に印加される電圧が所定値(ツェナー電圧)以上に
なると導通する電流検出トランジスタT21とを含み、
トランジスタT21からの信号(電流)が停止回路56
のサイリスタT22(サイリスタ回路)を導通させる。
なお、停止回路56を動作させる点灯回路への入力電流
値はツェナーダイオードD22の定数設定によって任意
に変えることができ、電球用調光器が接続されておらず
通常の入力電流の時にはツェナーダイオードD22がO
Nせず、誤って電球用調光器に接続され入力電流が増加
した時にツェナーダイオードD22がONするようにツ
ェナーダイオードD22の定数を設定する。
【0056】なお、この電流検出回路55において、抵
抗R21とコンデンサC21を除いても、電流検出抵抗
R10、トランジスタT21及びツェナーダイオードD
22だけで上記の機能を有する。
【0057】停止回路56は、抵抗R22、R23、コ
ンデンサC22、サイリスタT22、トランジスタT2
3とで構成される。点灯回路に所定の電流値を越える電
流が入力されると、電流検出回路55からの信号により
コンデンサC22が充電されコンデンサC22の両端に
電圧が発生し、サイリスタT22のゲート電圧として印
加され、サイリスタT22が導通する。これによりトラ
ンジスタT23にベース電流が流れ、トランジスタ23
がONしスイッチング素子53aのT11のゲート−ド
レイン間が短絡される。スイッチング素子53aのT1
1のゲート−ドレイン間が短絡されると、スイッチング
素子53aのT11には制御回路53bからの信号が正
常に伝わらなくなるため、スイッチング素子53aのT
11はオフ状態となりインバータ回路53が動作を停止
し、発光管21は消灯する。このときサイリスタT22
にはトランジスタT23、抵抗R23を介して平滑コン
デンサC52から電流が流れ、この電流がサイリスタT
22の保持電流以上になるように抵抗R23を適切に設
定することによりサイリスタT22はON状態を維持
し、インバータ回路53は動作停止状態すなわち発光管
21の消灯状態を維持する。
【0058】ここで、停止回路56のトランジスタT2
3は、スイッチング素子53aの相補型の回路を構成す
る2つのFETのうち高電圧側のn型FETであるT1
1のゲート−ドレイン間を短絡させてスイッチング素子
53aを非導通とさせる。FETの動作を停止させてス
イッチング素子を非導通とするには、通常はゲート−ソ
ース間を短絡させるのであるが、本実施形態では、ソー
ス電位が接地電位と高電位との間で変動するためゲート
−ソース間を短絡させることは困難である。従って、
FETのゲート−ドレイン間を短絡させてスイッチン
グ素子53aを非導通とさせている。また、実験の結
果、2つのFETのうち低電位側のp型FETのT12
のゲート−ドレイン間を短絡させると、理由は不明であ
るが、回路が破壊されてしまうことがあるので、高電位
側のT11のゲート−ドレイン間を短絡させている。
【0059】上記停止回路56は、サイリスタとして機
能する部分を含み、電流検出回路55からの信号に応じ
て導通するサイリスタ回路(サイリスタT22)と、こ
のサイリスタ回路からの信号に応じてスイッチング素子
53aを非導通状態にするトランジスタT23とを含
み、電流検出回路55で検出した電流が所定の電流値を
越えた時に、電流検出回路からの信号に応じてサイリス
タ回路を導通させ、スイッチング回路を非導通状態に維
持して発光管を消灯状態に維持させるように構成されて
いる。
【0060】なお、本実施の形態における電球形蛍光ラ
ンプでは、電球用調光器を介して本電球形蛍光ランプを
商用電源に接続したとき、電球用調光器を全光(100
%点灯)としたときに電流検出素子R10を流れる電流
の例えば1.2倍の電流値をもって電流検出回路55に
おける所定の電流値に設定してある。つまり、実質的に
全光(100%点灯)状態で点灯したときに検出される
電流値よりも、所定の電流値は高く設定されている。
【0061】したがって、電球用調光器を介して、本電
球形蛍光ランプを商用電源に接続した場合、電球用調光
器を調光点灯(100%点灯未満)するように操作した
時、電流検出回路55が点灯回路に入力される所定の電
流値よりも大きい電流を検出し、停止回路56が発光管
21への電力供給を停止するので、過電流によって点灯
回路がストレスを受け短寿命になることを防止する。ま
た電流検出回路55において所定の電流値を、電球用調
光器を全光(100%点灯)としたときに点灯回路に入
力される電流の1.2倍の電流に設定してあるため、全
光状態ではそのまま使用することができる。
【0062】(実施形態2)図3は、実施形態2の点灯
回路図である。実施形態1と異なる点は、ランプが有電
極であり、これにより負荷共振回路541の構成が異な
る点だけである。
【0063】図3に示すように、負荷共振回路541
は、電極20A,20Bを備えた蛍光ランプ20と、コ
ンデンサC17、予熱用のコンデンサC19とトランス
L12の一次巻線L12bとで構成されている。
【0064】また本実施形態における電球形蛍光ランプ
において電流検出回路55が検出する所定の電流値は、
電球形蛍光ランプを電球用調光器を介して商用電源に接
続し、且つ電球用調光器の設定を全光状態としたときに
点灯回路に入力される電流の例えば1.2倍の電流値と
してある点も実施形態1と同様である。
【0065】負荷共振回路541はコンデンサC17、
予熱用のコンデンサC19とトランスL12の一次巻線
L12bとで直列共振回路を形成しており、コンデンサ
C19の両端に共振電圧として高電圧が発生する。電極
20A,20Bへの予熱電流によって電極の温度が上昇
し、電極20A,20Bから熱電子が発生しやすくなる
と、蛍光ランプ20は絶縁破壊を起こし蛍光ランプ20
は放電を開始する。蛍光ランプ20が放電を開始する
と、トランスL12の一次巻線L12bにより蛍光ラン
プ20に流れる電流が制限されて安定放電を維持する。
【0066】このような構成の電球形蛍光ランプを商用
電源に接続したときには、先に実施形態1で説明したよ
うに、点灯回路に入力される電流は、電流検出回路55
で設定してある所定の電流値以下となり、停止回路56
は起動せずインバータ回路は動作を維持し蛍光ランプ2
0への電力供給を停止することはない。
【0067】一方、本実施形態の電球形蛍光ランプを誤
って電球用調光器を介して商用電源に接続したとして
も、実施形態1と同様に点灯回路がストレスを受け短寿
命となることはない。また、実施形態1と同様に、調光
器を全光状態とすればそのまま照明用光源として使用す
ることができる。
【0068】(実施形態3)図4は、実施形態3の点灯
回路図である。本実施形態が実施形態1と異なる点は、
電球用調光器に接続することによって本電球形蛍光ラン
プが点灯しないとき、点灯回路に設けた表示素子例えば
発光ダイオードが点灯し、このことを使用者に知らせる
表示回路57が設けられている点である。
【0069】表示回路57は、発光ダイオードD33と
発光ダイオードD33への過電流防止用抵抗R33とで
構成されており、抵抗R23と並列に接続してある。
【0070】このような表示回路57を設けた電球形蛍
光ランプを電球用調光器を介して商用電源に接続し、点
灯回路に入力される電流が電流が電流検出回路55で所
定の電流値を超えるような場合、実施形態1で説明した
ように停止回路56が動作しサイリスタT22が導通す
る。このとき抵抗R33に並列に接続された発光ダイオ
ードD33にも電流が流れ、発光ダイオードD33が発
光する。この発光ダイオードD33が点灯することによ
って、電球形蛍光ランプの使用者は点灯回路への過電流
を防止する停止回路56が働いたことを認識できる。
【0071】上述した電球形蛍光ランプの断面図を図5
に示した。発光ダイオードD33を回路基板24上に配
置してある。発光ダイオードD33が発光する場合、発
光ダイオードD33の光の一部が無電極蛍光ランプ21
を透過することによりランプ使用者に視認される。な
お、発光ダイオードD33としては、表示を分かりやす
くするために、GaP(緑、黄)、InGaAlP
(赤)、GaAsP(赤)など単色発光で明るいものを
利用することが望ましい。
【0072】なお、この電球形蛍光ランプの電流検出回
路55において、過電流防止のために所定の電流値とし
て、電球用調光器を全光(100%フル点灯)状態のと
きの電流値より少し大きい電流値例えば1.2倍の電流
値に設定しておけばこの電球形蛍光ランプを全光状態で
はそのまま使用できる。この場合、発光ダイオードD3
3は点灯しないこととなる。
【0073】なお、実施形態1〜3において電流検出抵
抗R10を整流回路51で使用した負の温度係数を持つ
サーミスタR11と共用すれば部品点数を削減できる特
有の効果も期待できる。即ち、電流検出抵抗R10の位
置にサーミスタR11を移し、抵抗R10を取り去れば
よい。
【0074】また、実施形態1〜3において所定の電流
値を、電球形蛍光ランプを電球用調光器を介して商用電
源に接続し、且つ電球用調光器の設定を全光状態とした
ときに点灯回路に入力される電流の例えば1.2倍の電
流値としたが他の値例えば1.3倍としても良い。
【0075】さらに、実施形態1〜3において、図14
に示すように、サイリスタ素子T32をこれと等価な回
路と置き換えてもよい。図14(b)はサイリスタとし
て機能する部分として、2つのトランジスタT61,T
62から構成されたサイリスタ回路を示し、2つの抵抗
R61,R62も回路素子として加わっている。図14
(c)はサイリスタとして機能する部分として、2つの
トランジスタT63,T64から構成された回路を示
し、2つの抵抗R63,R64も回路素子として加わっ
ている。
【0076】(実施形態4)以下、本発明による第2の
電球形蛍光ランプの実施の形態について図面を参照しな
がら説明する。図7は、実施形態4に係る無電極電球形
蛍光ランプ20の点灯回路のブロック図である。
【0077】点灯回路は、整流回路51と,平滑コンデ
ンサ52と,平滑化された直流を交流に変換するインバ
ータ回路53と,発光管21内の放電ガスを励起するた
めの電力を供給する負荷共振回路54と、平滑コンデン
サ52両端の電圧波形が商用電源に接続したときの電圧
波形、すなわち基準電圧波形と比較して異なるかどうか
を検出し、且つ異なることを検出したとき停止回路56
を起動する制御信号を発生する電圧波形検出回路58
と、前記電圧波形検出回路58からの制御信号により起
動し、インバータ回路53の動作を停止する停止回路5
6とで構成されている。
【0078】つまり、本実施形態の無電極の電球形蛍光
ランプ20は、電源に電気的に接続するための電球口金
26と、前記口金26から入力される交流を直流に変換
する整流回路51と、前記整流回路51に接続された平
滑コンデンサ52と、前記平滑コンデンサ52からの直
流を高周波に変換するインバータ回路53と、入力され
た前記平滑コンデンサ52の両端の脈流電圧波形を検出
し、当該脈流電圧波形と基準電圧波形とを比較して制御
信号を出力する電圧波形検出回路58と、前記制御信号
に基づいて、前記インバータ回路53の動作を停止し且
つその停止状態を維持する停止回路56とを備えてい
る。
【0079】本構成の無電極電球形蛍光ランプ20にお
いて、電圧波形検出回路58で検出される平滑コンデン
サ両端52の電圧波形は、このランプが商用電源に接続
された場合には図8(a)のような波形であり、また電
球用調光器を介して接続された場合には位相制御される
ことにより図8(b)のようであり、双方の場合におけ
る電圧波形は大きく異なる。本発明になる無電極電球形
蛍光ランプ20は、この電圧波形の差に着目して、電球
用調光器に接続されているか、接続されていないかを電
圧波形検出回路58で判断し、もしランプが電球用調光
器を介して接続されている場合には電圧波形検出回路5
8からの制御信号によって停止回路56を起動し点灯回
路動作を停止する回路構成としたものである。
【0080】また、本実施形態における無電極電球形蛍
光ランプ20の模式図を図12に示す。無電極電球形蛍
光ランプ20は、点灯回路とランプがコンパクトに一体
化された構成である。無電極電球形蛍光ランプ20は、
凹入部21aを有し、水銀と希ガス例えばアルゴン(図
示せず)を封入した透光性の発光管21で構成され、こ
の発光管21の内部には水銀の励起作用によって発生す
る紫外線が、発光管21の内面に塗布された蛍光体に照
射され、可視放射に変換される。なお、発光管21は略
球形である。水銀励起のための放電プラズマの生成は、
誘導コイル23によって発光管21内に発生される交流
電磁界によって供給されるエネルギーによって行われ
る。誘導コイル23は略棒状をした磁性材料であるフェ
ライト磁芯23aと巻線23bとで構成されており、発
光管21が有する凹入部21aに配置されている。さら
に誘導コイル23に交流電流を供給するための点灯回路
を構成する電子部品は、回路基板24上に配置されてお
り、この回路基板24への電力供給は口金26を介して
行われる。
【0081】次に、本実施形態の無電極電球形蛍光ラン
プ20の動作について図7の点灯回路ブロック図を用い
て説明する。
【0082】無電極電球形蛍光ランプ20に供給される
商用の交流は、先ず整流回路51で整流され、さらに平
滑コンデンサ52によりリプル成分が取り除かれる。こ
の平滑コンデンサ52の両端の電圧波形は、この無電極
電球形蛍光ランプ20を商用電源に接続した場合の電圧
波形、すなわち基準電圧波形と比較して同じものか、そ
れとも異なるものかが電圧波形検出回路58において検
出される。平滑コンデンサ52両端の電圧波形が基準電
圧波形と異なることが検出された場合は、電圧波形検出
回路58で発生された制御信号が停止回路56に送ら
れ、停止回路56はインバータ回路53の動作を停止さ
せる。この場合、無電極電球形蛍光ランプ20は電球用
調光器に接続されていて、位相制御された交流が入力さ
れている。即ち、基準電圧波形は、口金26から入力さ
れる交流が商用電源であるときの電圧波形であり、停止
回路56は口金26から入力される交流が位相制御され
た交流であるかどうかを前記基準電圧波形に基づいて比
較して、制御信号を出力するようにこの電球形蛍光ラン
プ20は構成されている。
【0083】本実施形態では、平滑コンデンサ52の両
端の電圧波形が基準電圧波形と比較して異なることを検
出するために以下述べる方法を採用している。すなわ
ち、平滑コンデンサ52の両端の電圧を微分回路を通
し、得られた電圧パルスの振幅を検出し、この振幅が基
準電圧波形に対する電圧パルスの振幅と比較して小さい
か、大きいかで波形の違いを検出する方法である。電球
用調光器を介して無電極電球形ランプ20が接続された
場合には、先述の図8(b)に示すように電圧波形は、
急峻な立ち上がりを示す。このことは電圧波形をフーリ
エ解析した場合、無電極電球形蛍光ランプ20を電球用
調光器を介して接続すると、高調波成分がより多くなる
ことを示している。したがって平滑コンデンサ52の電
圧を、電圧波形検出回路58の微分回路を通して得られ
る電圧パルスの振幅は、図8の(c)と(d)とを比較
すれば分かるように、この無電極電球形蛍光ランプ20
を直接商用電源に接続した場合の電圧パルスの振幅より
も、電球用調光器を介して調光している場合の電圧パル
スの振幅の方が大きい。本実施形態の無電極電球形蛍光
ランプ20では、電圧波形検出回路58の微分回路を通
して得られる電圧パルスの振幅が、この無電極電球形蛍
光ランプ20が電球用調光器を介さず、直接商用電源に
接続された場合の電圧パルスの振幅と比べて5〜10%
以上高い振幅となるとき、電圧波形検出回路58が、こ
の無電極電球形蛍光ランプ20が調光器を介して接続さ
れていることを検出し、インバータ回路53を停止させ
る制御信号を停止回路56に送る構成としてある。
【0084】したがって、この無電極電球形蛍光ランプ
20が直接商用電源に接続された場合には、電圧波形検
出回路58から停止回路56に対してインバータ回路5
3を停止する制御信号は送られない。このため整流回路
51から平滑コンデンサ52を通してインバータ回路5
3に送られた直流は交流に変換され、負荷共振回路54
を介して発光管21に供給され、発光管21内にプラズ
マが発生し、この無電極電球形蛍光ランプ20は正常に
点灯する。
【0085】なお、本実施形態の無電極電球形蛍光ラン
プ20におけるインバータ回路53は、スイッチング素
子としてパワーMOSFETを用いている。スイッチン
グ素子として、パワートランジスタを用いたものであっ
ても勿論良い。
【0086】以上述べたように本実施形態では、この無
電極電球形蛍光ランプ20を誤って電球用調光器を備え
た照明器具に接続した場合でも、停止回路56が働き回
路やランプを損傷することはない。
【0087】また本実施形態において、平滑コンデンサ
52両端の電圧波形が、基準電圧波形に対して異なるこ
とを検出する方法として、平滑コンデンサ52の両端に
かかる電圧を微分回路を通すことによって得られる電圧
パルスの振幅が、基準電圧波形の場合に比べて大きい
か、否かで検出する方法を用いたが、必ずしもこの方法
に限定する必要は無い。
【0088】なお本実施形態のランプとして無電極電球
形蛍光ランプを取り上げたが、有電極の電球形蛍光ラン
プであっても本発明と同様な効果が得られる。
【0089】(実施形態5)本発明の実施の形態5にお
ける無電極電球形蛍光ランプは、実施形態4の説明で述
べた基本構成を具現した一つのものであり、発光原理
は、図12を用いて、実施形態4の説明で述べたものと
同じであるので説明を省略し、実施形態4と同一の構成
は、同一の等号を付して説明を省略する。
【0090】図9は、本実施の形態に係る無電極電球形
蛍光ランプ40の点灯回路図である。
【0091】図9において、整流回路51は、ダイオー
ドブリッジDBを用いた一般的な回路であり、突入電流
防止用サーミスタR11と、雑音防止のためのフィルタ
としてコンデンサC11及びインダクタL11とを備え
ている。整流回路51で全波整流された脈流は平滑コン
デンサ52で平滑化され、コンデンサ52の両端の電圧
には交流電圧のほぼピーク値に相当する直流電圧が発生
する。
【0092】インバータ回路53は制御回路53bから
の信号によりスイッチング素子53aを交互に導通・非
導通にし、平滑コンデンサ52からの直流を交流に変換
する。また、このスイッチング素子53aは、相補型の
回路を構成するT11とT12との2つのFETを含ん
でいる。
【0093】負荷共振回路54は、トランスL12の一
次巻線L12bと、コンデンサC18と、コンデンサC
16と、誘導コイル23及び発光管21とで構成されて
おり、誘導コイル23を流れる電流によって発生する電
磁界により発光管21内に封入されている水銀が励起さ
れ発光する。
【0094】点灯回路が口金26を介して電源に接続さ
れると、平滑コンデンサ52の両端に発生した電圧が、
抵抗R32、抵抗R14、インダクタL13、トランス
L12の二次巻線L12a、抵抗R15、コンデンサC
14、抵抗R12の直列回路に印加され、コンデンサC
14に発生する電圧がツェナーダイオードZD11のツ
ェナー電圧に達すると、コンデンサC14の電荷がスイ
ッチング素子53aのT11のゲート端子に供給され、
スイッチング素子53aのT11がオン状態になる。ス
イッチオング素子53aのT11がオン状態になると、
コンデンサC18及びC16に充電されていた電荷がス
イッチング素子53aのT11とトランスL12の一次
巻線L12bを介して放電される。このときトランスL
12の二次巻線L12aに誘導電圧が発生し、インダク
タL13とコンデンサC15とで構成される直列共振回
路がL13とC15とで決まる共振周波数で振動動作を
するためコンデンサC15の両端に振動電圧が発生す
る。この振動電圧によってスイッチング素子53aのT
11のゲート・ソース間に、コンデンサC15の両端に
発生する逆バイアス方向の電圧が印加されるため、スイ
ッチング素子53aのT11がオフ状態になるととも
に、同時にスイッチング素子53aのT12のゲート・
ソース間には順バイアス方向電圧が印加されることにな
り、スイッチング素子53aのT12がオン状態とな
る。スイッチング素子53aのT12がオン状態となる
と、平滑コンデンサC52の両端に発生する直流電圧を
電源としコンデンサC18,誘導コイル23,トランス
L12の一次巻線L12b、スイッチング素子53aの
T12を介して電流が流れる。この時、トランスL12
の一次巻線L12bを流れる電流は、スイッチング素子
53aのT11がオン状態のときとは逆方向であり、ト
ランスL12の二次巻線L12aには、先程と逆極性の
誘導電圧が発生し、インダクタL13とコンデンサC1
5とで決まる共振周波数で振動動作するためコンデンサ
C15の両端に振動電圧が発生する。この振動電圧によ
ってスイッチング素子53aのT12はオン状態を所定
時間維持し、その後、スイッチング素子53aのT12
のゲート・ソース間に、コンデンサC15の両端に発生
する逆バイアス電圧が印加されるため、スイッチング素
子の53aのT12はオフ状態となるとともに、同時に
スイッチング素子53aのT11のゲート・ソース間に
は順バイアス方向の電圧が印加されることになり、スイ
ッチング素子53aのT11がオン状態となる。以後、
スイッチング素子53aのT11とT12とは、それぞ
れ交互にオン状態、オフ状態を繰り返し、負荷共振回路
54に交流が印加される。発光管21は誘導コイル23
に流れる電流によって発生する電磁界で発光する。
【0095】以上、電圧波形検出回路58と停止回路5
6とを除く回路部分について、その構成と動作を説明し
た。
【0096】次に、図9に示す点灯回路における、電圧
波形検出回路58と停止回路56の構成及びその動作に
ついて説明する。
【0097】電圧波形検出回路58は、コンデンサC3
0,抵抗R31、ダイオードD31及びコンデンサC3
1とで構成されている。また停止回路56は、サイリス
タT32と抵抗R32とで構成されている。電圧波形検
出回路58において、コンデンサC30と抵抗R31と
は、高調波成分を通す微分回路を形成しており、この微
分回路を通して流れる電流の一部はダイオードD31を
介してコンデンサC31を充電する。つまり、この電圧
波形検出回路58は、第1のコンデンサC30と第1の
抵抗R31とを含む微分回路と、平滑コンデンサ52の
両端の電圧波形が基準電圧波形と異なることを第1の抵
抗R31の両端に印加される電圧によって検出するダイ
オードD31と第2のコンデンサC31との直列回路
と、から構成されていると言うことができる。
【0098】このコンデンサC31の放電電流が、停止
回路56のサイリスタT32をオフ状態からオン状態に
するために必要なゲート電流以上となると、サイリスタ
T32のアノード−カソード間に電流が流れ、サイリス
タT32がオン状態となる。なお、サイリスタT32を
オン状態にするために必要なゲート電流よりも大きな電
流は、電球形蛍光ランプ40を電球用調光器に接続した
ときのコンデンサC31の放電電流である。サイリスタ
T32に電流が流れると、スイッチング素子53aのT
11(相補型の回路を構成する2つのFET(n型FE
T、p型FET)のうち高電圧側のn型FET)のゲー
ト−ドレイン間が短絡した状態となり、T11はオフ状
態となる。なお停止回路56に含まれる抵抗R32は、
サイリスタT32のオン状態(すなわち停止回路56の
オフ状態)を持続的に維持するためのもので、サイリス
タT32を流れる電流が保持電流以上となるようにその
抵抗値が設定されている。
【0099】従って、停止回路56は、サイリスタとし
て機能する部分を含み、少なくとも電圧波形検出回路5
8の第2のコンデンサC31からの電流(信号)を受け
て導通するサイリスタ回路(サイリスタT32)と、前
記サイリスタ回路(サイリスタT32)の導通状態を保
持する第2の抵抗R32とを含んで、高電圧側のFET
のゲート−ドレイン間を短絡させて非導通とさせる機能
を有している。
【0100】以上述べた構成の無電極電球形蛍光ランプ
40とすることで、この無電極電球形蛍光ランプ40が
誤って電球用調光器に接続された場合、停止回路56が
働き、この無電極電球形蛍光ランプ40が破壊されるこ
とはなく、この無電極電球形蛍光ランプ40を電球用調
光器から外して使用すれば正常に点灯させることができ
る。
【0101】さらに本実施形態の無電極電球形蛍光ラン
プ40の回路は、実施形態1の電球形蛍光ランプと比べ
て回路構成が非常に簡単であり、したがって部品点数が
少なくて済む経済的な構成となっている。このことにつ
いて以下述べるような検討を行った。
【0102】検討にあたっては、無電極電球形蛍光ラン
プ40の点灯回路は、実施形態5の無電極電球形蛍光ラ
ンプ40の点灯回路と同一であるとし、この点灯回路に
停止回路を含む保護回路(実施形態5の場合には、電圧
波形検出回路58と停止回路56とで構成されている)
を形成するために付加する必要のある電子部品点数がい
くらになるかを、本実施形態の回路構成の場合と、実施
形態1の回路構成の場合とについて求めた。本実施形態
の無電極電球形蛍光ランプ40の点灯回路の場合には、
図9から分かるように、電圧波形検出回路58および停
止回路56に付加する必要のある電子部品点数は、C3
0,R31,D31,C31,T32及びR32の6個
である。これに対して、図1に示す実施形態1の無電極
電球形蛍光ランプの点灯回路の場合には、電流検出回路
55および停止回路56に付加する必要のある電子部品
点数はR10,R21,C21,T21,D22、R2
2,C22,T22,R23及びT23の10個であ
る。すなわち、本実施形態の無電極電球形蛍光ランプ4
0の回路構成とすることにより電子部品点数が4つ(4
0%)少なくなることが分かった。したがって本実施形
態の無電極電球形蛍光ランプ40は、電子部品が占有す
る容積が小さくて済むためランプ・ハウジング内の基板
回路の形成が実施形態1の無電極電球形蛍光ランプに比
べて容易であるだけでなく、コスト的にも有利であるこ
とが分かった。
【0103】なお、本実施形態の無電極電球形蛍光ラン
プ40は、電球用調光器を介して商用電源に接続すると
き、この電球用調光器の設定が調光状態に設定したとき
だけでなく、全光状態すなわち100%フル点灯とした
ときも、電圧波形検出回路58及び停止回路56が働き
この無電極電球形蛍光ランプの点灯回路は動作しない
(したがって点灯しない)が、電圧波形検出回路58に
使用する電子部品の定格値の選定・設定にあたって以下
に述べるようにすることによって電球用調光器を全光状
態としたときにはそのまま使用することができる無電極
電球形蛍光ランプ40となる。
【0104】すなわち、無電極電球形蛍光ランプを電球
用調光器を介して商用電源に接続し全光状態(100%
点灯状態)としたとき、図9で示した点灯回路の電圧波
形検出回路58の微分回路を構成する第1の抵抗R31
の両端に印加される電圧によってダイオードD31を通
して電流がコンデンサC31に流れることはなく、した
がってサイリスタT32はオフ状態で、点灯回路が正常
に動作するようにし、且つまた、調光状態としたとき、
前記第1の抵抗R31の両端に印加される電圧によって
ダイオードD31を通してコンデンサC31に電流が流
れ、したがってサイリスタT32がオン状態となり、停
止回路56が働き、インバータ回路53が停止するよう
に、電圧波形検出回路58のコンデンサC30,抵抗R
31、ダイオードD31及びコンデンサC31の定格値
を選定する。つまり、電圧波形検出回路58からの制御
信号の大きさが所定値(例えば、電球用調光器が全光状
態の時の制御信号の大きさの1.2倍)よりも大きいと
きにサイリスタT32を導通させる電流を供給するよう
に、電圧波形検出回路58を構成する部品の定格値が所
定の値に設定されている。ここでは、制御信号は、微分
回路を通った基準電圧波形の振幅Xに対する、微分回路
を通った脈流電圧波形の振幅Yの比(Y/X)である。
【0105】このようにして選定した定格値の電子部品
を使用した図の点灯回路構成の無電極電球形蛍光ランプ
を、電球用調光器を備えた照明器具に誤って接続したと
しても、全光状態とすればそのまま正常に使用すること
ができ便利である。しかも電球用調光器の設定を不注意
にもしくは誤って調光状態に設定したとしても、停止回
路56が働き、点灯回路に大きな電流が流れることによ
る回路の損傷も防止できることは既に述べた通りであ
る。
【0106】(実施形態6)図10は、実施形態6の有
電極電球形蛍光ランプ50の点灯回路図である。実施形
態5と異なる点は、発光管21’が有電極であり、この
ため負荷共振回路541の構成が異なる点だけである。
【0107】図10に示すように、負荷共振回路541
は、電極21A,21Bを備え内面に蛍光体が塗布され
た発光管21’と、コンデンサC17,予熱用コンデン
サC19とトランスL12の一次巻線L12bとで構成
されている。
【0108】また本実施形態における有電極電球形蛍光
ランプ50において電圧波形検出回路58及び停止回路
56の構成と動作は実施形態5の場合と同様である。
【0109】負荷共振回路541はコンデンサC17,
余熱用コンデンサC19とトランスL12の一次巻線と
で直列共振回路を形成しており、コンデンサC19の両
端に共振電圧として高電圧が発生する。電極21A,2
1Bへの余熱電流によって電極の温度が上昇し、電極2
1A、21Bから熱電子が発生しやすくなると、発光管
21’は絶縁破壊を起こし放電を開始する。発光管2
1’が放電を開始すると、トランスL12の一次巻線L
12bにより発光管21’に流れる電流が制限され安定
放電を維持する。
【0110】このような構成の有電極電球形蛍光ランプ
50を商用電源に接続したときには、先に実施形態5で
説明したように、電圧波形検出回路58において、抵抗
R31の両端にかかる電圧によってダイオードD31に
電流が流れないので、停止回路56のサイリスタT32
はオン状態とならない。このため停止回路56は作動せ
ずインバータ回路53は動作を維持し、発光管21’へ
の電力供給が停止することはない。
【0111】一方、本実施形態の有電極電球形蛍光ラン
プ50を誤って電球用調光器を介して接続したときに
は、実施形態5で説明したように、電圧波形検出回路5
8における抵抗R31の両端にかかる電圧によってダイ
オードD31を介して電流が流れコンデンサC31を充
電する。このコンデンサC31の放電電流が、停止回路
56のサイリスタT32のアノード・カソード間に流れ
ると、サイリスタT32がオン状態となり、さらにこれ
によってスイッチング素子T11がオフ状態となり、イ
ンバータ回路53は動作を停止する。なお停止回路56
の抵抗R32の値は、サイリスタT32に保持電流以上
の電流が流れるように設定してあり、サイリスタのオン
状態が維持され、インバータ回路53の動作は持続的に
停止(すなわちラッチ)した状態となる。したがって点
灯回路がストレスを受け短寿命となることはない。
【0112】なお、本実施形態の構成の有電極電球形蛍
光ランプの場合にも、実施形態5の無電極電球形蛍光ラ
ンプについて述べたように、図10の電圧波形検出回路
58のコンデンサC30,抵抗R31,ダイオードD3
1及びコンデンサC31の定格値を適切に選定すること
によって、この有電極電球形蛍光ランプを、電球用調光
器の設定を全光状態すなわち100%フル点灯状態とし
たときにもそのまま利用できるランプとすることができ
ることは同様である。
【0113】(実施形態7)本実施形態の電球形蛍光ラ
ンプ60は、先に実施形態5で述べた無電極電球形蛍光
ランプ20と構成、点灯回路ともに基本的に同じである
が、異なる点は、電球用調光器に接続することによって
ランプの停止回路56が働きランプが点灯しないとき、
発光ダイオードが点灯してこのことを使用者に知らせる
ように表示回路57が設けられている点である。
【0114】本実施形態の無電極電球形蛍光ランプ60
の点灯回路図を図11に示す。図11に示すように、表
示回路57は、発光ダイオードD33と発光ダイオード
D33への過電流を防止する抵抗R32とで構成されて
いる。抵抗R32は、実施形態5で述べたように、サイ
リスタT32の保持電流を確保する役割を果たしてお
り、この抵抗R32を過電流防止用抵抗として利用する
ことで部品点数の増加を抑えている。
【0115】この様な表示回路57を設けておけばサイ
リスタT32が導通し、停止回路56が働くときには必
ず発光ダイオードD33が点灯することは明らかであ
る。無電極電球形蛍光ランプ60の使用者は、無電極電
球形蛍光ランプ60が消灯しているものの発光ダイオー
ドD33が点灯しているとき、無電極電球形蛍光ランプ
60が消灯しているのは点灯回路が故障しているからで
はなく、この無電極電球形蛍光ランプ60を電球用調光
器を介して接続したため停止回路56が働いているから
だということが分かる。この場合、もしその無電極電球
形蛍光ランプ60が調光しない全光状態(100%フル
点灯状態)で利用できるタイプのものであれば調光器の
設定を全光状態とすることでそのまま利用することがで
きる。また、もし全光状態で使用できないタイプの無電
極電球形蛍光ランプ60であれば、調光器を外してこの
電球形蛍光ランプ60を直接商用電源に接続することで
正常に使用することができる。
【0116】上述した無電極電球形蛍光ランプ60の断
面図を図13に示した。発光ダイオードD33は回路基
板24の上に配置してあり、発光ダイオードD33が点
灯するとき透光性の発光管を通して光が外部に放射され
るので停止回路56が働いていることが容易に分かる。
【0117】なお発光ダイオードD33としては、表示
が分かりやすくするために、GaP(緑、黄)、InG
aAlP(赤)、GaAsP(赤)など単色で明るいも
のを利用することが好ましい。
【0118】また表示回路57の発光ダイオードD33
の設置場所は必ずしも本実施形態の通りとする必要はな
く、発光していることが確実に表示できるものであれば
良い。
【0119】なお、実施形態4〜7で述べた無電極電球
形蛍光ランプおよび有電極電球形蛍光ランプは、一般照
明用ランプに限定されることなく、例えば紅班効果やビ
タミンD生成に有効なスペクトルを有する電球口金付き
健康線用ランプや、植物の光合成や形態形成に有効なス
ペクトルを有する電球口金付き植物育成用ランプであっ
ても良いことはいうまでもない。
【0120】また、実施形態4〜7において、図14に
示すように、サイリスタ素子T32をこれと等価な回路
と置き換えてもよい。図14(b)はサイリスタとして
機能する部分として、2つのトランジスタT61,T6
2から構成されたサイリスタ回路を示し、2つの抵抗R
61,R62も回路素子として加わっている。図14
(c)はサイリスタとして機能する部分として、2つの
トランジスタT63,T64から構成された回路を示
し、2つの抵抗R63,R64も回路素子として加わっ
ている。
【0121】さらに、実施形態4の無電極電球形ランプ
は、蛍光体を塗布しない石英ガラス、硼珪酸ガラスの透
明な発光管を採用しても良く、無電極電球形蛍光ランプ
は、例えば室内の直接目に触れない場所に置くことによ
り電球口金付き殺菌線ランプとして利用することができ
る。
【0122】また、実施形態1〜7の電球形蛍光ランプ
は、内部に発光ガスが封入されたバルブ(発光管21)
と、バルブを点灯するための点灯回路とを備え、点灯回
路は、交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換回
路(整流回路51と平滑コンデンサ52)と、AC/D
C変換回路で変換された直流電圧を交流電圧に変換する
DC/AC変換回路(インバータ回路53)と、DC/
AC変換回路に電気的に接続された負荷共振回路54
と、AC/DC変換回路に印加される交流電圧が、調光
器によって位相制御された交流電圧かどうかを検知し、
当該交流電圧が位相制御されていない商用電源である場
合および当該交流電圧の位相が実質的に全光状態に制御
されている場合には停止信号を出力せずに、それ以外の
場合に停止信号を出力する検知回路(電流検出回路55
または電圧波形検出回路58)と、検知回路からの停止
信号により、DC/AC変換回路の動作を停止し且つそ
の停止状態を維持する停止回路56とを含む蛍光ランプ
点灯装置であるともいうことができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
球形蛍光ランプを誤って電球用調光器を介して商用電源
に接続した場合、点灯回路に入力する電流が増加するの
を検出し回路動作を停止させることによって点灯回路が
ストレスを受け短寿命になることを防止することができ
る。
【0124】電球形蛍光ランプを誤って電球用調光器を
介して商用電源に接続された場合、点灯回路に入力する
電流が増大するのを、平滑コンデンサの両端の電圧波形
が、これらの電球形蛍光ランプを直接商用電源に接続し
たときと異なることで検出し、これを基に停止回路を起
動しインバータ回路の動作を停止させることによって点
灯回路がストレスを受け短寿命になることを防止するこ
とができる。
【0125】また電球用調光器を介して商用電源に接続
された場合であっても全光(100%点灯)状態であれ
ば使用することも可能である。
【0126】また表示素子により、入力電流の増加によ
る点灯回路の短寿命を防止するため点灯回路の動作が停
止しているのであって、電球形蛍光ランプが切れている
のではないことを使用者に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電球形蛍光
ランプの回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電球形蛍光
ランプの断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における電球形蛍光
ランプの回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態における電球形蛍光
ランプの回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における電球形蛍光
ランプの断面図である。
【図6】従来技術における点灯回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における電球形蛍光
ランプの点灯回路ブロック図である。
【図8】(a)商用電源に接続したときの平滑コンデン
サ両端の電圧波形、(b)電球用調光器を介して接続し
たときの平滑コンデンサ両端の電圧波形、(c)微分回
路を通した(a)の電圧波形、(d)微分回路を通した
(b)の電圧波形を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態における電球形蛍光
ランプの回路図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態における電球形蛍
光ランプの回路図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態における電球形蛍
光ランプの回路図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における電球形蛍
光ランプの断面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態における電球形蛍
光ランプの断面図である。
【図14】(a)サイリスタ、(b)サイリスタと等価
な回路の一つ、(c)サイリスタと等価な回路の別の一
つを示す図である。
【符号の説明】
20,40,50,60 電球形蛍光ランプ(蛍光ラ
ンプ点灯装置) 21,21’ 発光管(バルブ) 21a 凹入部 23 誘導コイル 26 口金(電球口金) 51 整流回路 52 平滑コンデンサ 53 インバータ回路(DC/A
C変換回路) 53a スイッチング素子 53b 制御回路 54,541 負荷共振回路 55 電流検出回路(検知回路) 56 停止回路 58 電圧波形検出回路(検知回
路) D33 発光ダイオード(表示素
子) R10 電流検出抵抗 R11 サーミスタ T21 電流検出トランジスタ T22 サイリスタ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 光治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−129383(JP,A) 特開2001−244097(JP,A) 特開 平7−73985(JP,A) 特開2001−93690(JP,A) 特開2000−277282(JP,A) 特開 平10−302987(JP,A) 特開 昭58−106799(JP,A) 特開 平10−172776(JP,A) 実開 平5−90898(JP,U) 特許パルス回路技術事典,日本,株式 会社オーム社,1980年 5月20日,p p.13−14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/24 - 41/298 H05B 41/36 - 41/44 H02M 7/48 H02M 7/537 - 7/5395

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に電気的に接続するための電球口金
    と、 前記口金から入力される交流を直流に変換する整流回路
    と、 前記整流回路に接続された平滑コンデンサと、 前記平滑コンデンサからの直流を高周波に変換するイン
    バータ回路と、 前記整流回路からの電流を検出する電流検出回路と、 前記電流検出回路で検出された電流が所定の電流値を超
    えた場合に前記インバータ回路の動作を停止し且つその
    停止状態を維持する停止回路とを備え 前記インバータ回路は、 相補型の回路を構成する、n型FETとp型FETとを
    含んでおり、 前記n型FETと前記p型FETとを交互に導通、非導
    通とする信号を発生する制御回路とを含み、 前記停止回路は、 サイリスタとして機能する部分を含み、前記電流検出回
    路からの信号に応じて導通するサイリスタ回路と、 前記サイリスタ回路からの信号に応じて高電圧側の前記
    n型FETのゲート−ドレイン間を短絡させて非導通状
    態にするトランジスタとを含み、且つ、 前記電流検出回路で検出した電流が前記所定の電流値を
    越えた時に、前記電流検出回路からの信号に応じて前記
    サイリスタ回路を導通させ、さらに前記サイリスタ回路
    からの信号によって前記トランジスタを導通させ、前記
    n型FETを非導通状態に維持して発光管を消灯状態に
    維持させるように構成されている、 電球形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 前記電球形蛍光ランプが電球用調光器に
    電気的に接続されたときで且つ実質的に全光状態で点灯
    したときに検出される電流値よりも、前記所定の電流値
    は高い値に設定されている、請求項1に記載の電球形蛍
    光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記サイリスタ回路は、前記サイリスタ
    として機能する部分として、サイリスタ素子を含んでい
    る、請求項またはに記載の電球形蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記サイリスタ回路は、前記サイリスタ
    として機能する部分として、2つのトランジスタから構
    成された回路を含んでいる、請求項またはに記載の
    電球形蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 前記電流検出回路は、 前記整流回路と前記平滑コンデンサとの間に配置された
    電流検出抵抗と、 前記電流検出抵抗と並列に接続され、前記電流検出抵抗
    に印加される電圧が所定値よりも大きくなると導通する
    電流検出トランジスタとを含み、 前記電流検出トランジスタからの信号が前記電流検出回
    路からの信号として前記サイリスタ回路を導通させる、
    請求項1からの何れか一つに記載の電球形蛍光ラン
    プ。
  6. 【請求項6】 前記整流回路が負の温度係数を有するサ
    ーミスタを有し、 前記サーミスタが前記電流検出抵抗として機能する、請
    求項に記載の電球形蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 前記電流検出回路で検出した電流が所定
    の電流値を超えるとき、この状態を表示する表示素子を
    さらに備えた、請求項1からの何れか一つに記載の電
    球形蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】 電源に電気的に接続するための電球口金
    と、 前記口金から入力される交流を直流に変換する整流回路
    と、 前記整流回路に接続された平滑コンデンサと、 前記平滑コンデンサからの直流を高周波に変換するイン
    バータ回路と、 入力された前記平滑コンデンサの両端の脈流電圧波形を
    検出し、当該脈流電圧波形と基準電圧波形とが異なる場
    合に制御信号を出力する電圧波形検出回路と、 前記制御信号に基づいて、前記インバータ回路の動作を
    停止し且つその停止状態を維持する停止回路とを備え 前記電圧波形検出回路は、 少なくとも第1のコンデンサと第1の抵抗とを含む微分
    回路と、 前記平滑コンデンサの両端の電圧波形が基準電圧波形と
    異なることを前記第 1の抵抗の両端に印加される電圧に
    よって検出するダイオードと第2のコンデンサとの直列
    回路と、から構成されており、 前記インバータ回路は、 相補型の回路を構成する、n型FETとp型FETとを
    含んでおり、 前記停止回路は、 サイリスタとして機能する部分を含み、少なくとも前記
    電圧波形検出回路の前記第2のコンデンサからの信号を
    受けて導通するサイリスタ回路と、 前記サイリスタ回路の導通状態を保持する第2の抵抗
    と、を含み、 高電圧側の前記n型FETのゲート−ドレイン間を短絡
    させて非導通とさせる機能を有する、 電球形蛍光ラン
    プ。
  9. 【請求項9】 前記基準電圧波形は、前記口金から入力
    される交流が商用電源であるときの電圧波形である、請
    求項に記載の電球形蛍光ランプ。
  10. 【請求項10】 前記サイリスタ回路は、前記サイリス
    タとして機能する部分として、サイリスタ素子を含んで
    いる、請求項またはに記載の電球形蛍光ランプ。
  11. 【請求項11】 前記サイリスタ回路は、前記サイリス
    タとして機能する部分として、2つのトランジスタから
    構成された回路を含んでいる、請求項またはに記載
    の電球形蛍光ランプ。
  12. 【請求項12】 前記停止回路が動作したことを表示す
    る表示素子をさらに備える、請求項から11の何れか
    一つに記載の電球形蛍光ランプ。
  13. 【請求項13】 前記電圧波形検出回路を構成する部品
    の定格値は、前記制御信号の大きさが所定値よりも大き
    いときに、前記サイリスタ回路を導通させる電流を供給
    するように所定の値に設定されている、請求項記載の
    電球形蛍光ランプ。
  14. 【請求項14】 前記電球形蛍光ランプが有する発光管
    が、有電極の発光管である、請求項1から13の何れか
    一つに記載の電球形蛍光ランプ。
  15. 【請求項15】 前記電球形蛍光ランプが有する発光管
    が、無電極の発光管である、請求項1から13の何れか
    一つに記載の電球形蛍光ランプ。
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