JP3438978B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

ガスセンサ及びその製造方法

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JP3438978B2 JP33624494A JP33624494A JP3438978B2 JP 3438978 B2 JP3438978 B2 JP 3438978B2 JP 33624494 A JP33624494 A JP 33624494A JP 33624494 A JP33624494 A JP 33624494A JP 3438978 B2 JP3438978 B2 JP 3438978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、可燃性ガスや毒性ガス
あるいは水蒸気等を検出するためのガスセンサと、その
製造方法とに関する。この明細書において、ガスは可燃
性ガスや毒性ガス等の通常のガスのみでなく、水蒸気を
も含むものとする。
【0002】
【従来技術】SnO2等の金属酸化物半導体は、ガスセン
サ材料として広く用いられている。センサのガス感度を
増すためには、比表面積が大きく結晶子径の小さな金属
酸化物半導体を用いることが好ましい。このようなSn
O2を得るための先駆的研究は山添等によって行われ、
最初にSnCl4の水溶液をアンモニア水で加水分解し、
沈澱した錫酸のゾルを水洗して塩素やアンモニウムイオ
ンを除き、100℃で乾燥しゲルとする。山添等は、次
いでSnO2のゲルに金属塩の水溶液を含浸させ、添加し
た金属イオンにより焼成時のSnO2の結晶成長を妨げ、
比表面積が大きく高活性なSnO2を調製している(山添
他,ジャーナル オブ マテリアル サイエンス レタ
ーズ (JOURNAL OF MATERIAL SCIENCE LETTERS),8,10
92(1989),山添他, ケミストリー レターズ (CHEMIST
RY LETTERS),1990,441)。また山添等は、金属塩の含
浸に変えて例えばホウ酸やリン酸あるいは硫酸を含浸さ
せても、SnO2の結晶成長を阻害し高活性なSnO2が得
られると報告している。
【0003】しかしながら金属イオンを添加してSnO2
の結晶成長を阻害すると、添加した金属イオンによる副
作用が予想される。例えば山添等によると、有効な金属
イオンはVやW,Nb,Zn,Bi,La等で、添加量は5
原子%程度であるが、これらの金属イオンは原子価制御
等を介してSnO2の抵抗値を著しく変化させ、あるいは
SnO2の触媒活性に影響してガス検出特性を損ねる可能
性がある。またVやW,La等の金属イオンを5原子%
と多量に添加したSnO2の安定性は未解明で、熱的性質
や電気的性質あるいは触媒化学的性質には未知の点が多
い。山添等はさらに、SnO2の結晶成長の抑制にリン酸
イオンの添加が有効であることを示している。しかしS
nO2は通常はSnCl2やSnCl4の加水分解で製造するの
で、リン酸イオンは本来のSnO2に含まれていない新た
な不純物となる。そしてこのような不純物を加えたSn
O2の特性は充分には解明されていない。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題は、比表面積が大きく結
晶子径が小さいためガス感度が高いSnO2ガスセンサを
提供することにある(請求項1〜4)。この発明の課題
はまた、比表面積が大きく結晶子径が小さい高感度なガ
スセンサの製造方法を提供することにある(請求項5〜
7)。
【0005】
【発明の構成】この発明のガスセンサは、SnO2を有効
成分とするガスセンサにおいて、錫酸のゾルまたはゲル
にハロゲンイオンを添加し焼成することにより、SnO2
の格子歪を0.045以上としたことを特徴とする(請
求項1)。またこの発明のガスセンサは、錫酸のゾルま
たはゲルにハロゲンイオンを添加し焼成することによ
り、同様にSnO2を有効成分とするガスセンサにおい
て、SnO2のa軸方向格子定数を0.4730nm以上
もしくは0.4710nm以下としたことを特徴とする
(請求項2)。このようなSnO2では、比表面積が一般
に40m2/g以上となり、結晶子径は7.3nm以下と
なる。そして後に示すように、比表面積や結晶子径とガ
スセンサのガス感度は正確に対応し、比表面積が大きい
程高感度で、かつ結晶子径が小さい程高感度になる。格
子歪はより好ましくは0.047以上とし、最も好まし
くは0.050以上とする。またa軸方向の格子定数
は、より好ましくは0.4710nm以下とし、最も好
ましくは0.4705nm以下とする。格子定数や格子
歪と比表面積や結晶子径との関係は、実施例の表1,図
1〜図3に示す。
【0006】なおこの発明において、表面積はBET法
を用いてN2吸着により測定するものとし、表面積に関
するデータは全てこの方法で測定したものを示す。格子
定数は島津製作所製のX線回折装置XD−610を用
い、SnO2の(110),(101),(211)面の
ピークを用いて、そのソフトウェア“格子定数の計算”
により処理して求めるものとする。また格子歪は同じX
線回折装置XD−610を用い、SnO2の(110)面
のピークを用いて、そのソフトウェア“結晶粒子径・格
子歪の計算”で処理して求めるものとする。SnO2結晶
はよく知られているようにルチル型の正方晶系に属し、
格子定数はa軸方向が0.472nm、c軸方向が0.3
16nmとされている。
【0007】この発明はまた、金属塩の溶液を加水分解
して金属水酸化物のゾルまたはゲルとし、得られたゾル
またはゲル中のアニオン不純物を除去した後に、アミノ
−ハロゲン化合物の溶液と接触させて、前記ゾルまたは
ゲル中にハロゲンイオンを添加し、ついでハロゲンイオ
ンを除去せずに前記ゾルまたはゲルを焼成して金属酸化
物半導体とし、得られた金属酸化物半導体を成型し電極
を接続してガスセンサとすることを特徴とする(請求項
5)。
【0008】この発明はさらに、錫塩の溶液を加水分解
して錫酸のゾルまたはゲルとし、得られた錫酸のゾルま
たはゲルを洗浄してアニオン不純物を除去した後に、ハ
ロゲン化アンモニウム溶液と接触させてハロゲンイオン
を添加し、ついでハロゲンイオンを除去せずに前記錫ゾ
ルまたはゲルを焼成してSnO2とし、得られたSnO2を
成型し電極を接続してガスセンサとすることを特徴とす
る(請求項6)。ハロゲン化アンモニウムは例えば水溶
液として添加し、その濃度は好ましくは0.2〜0.3w
t%とし、より好ましくは0.23〜0.27wt%とす
る。このようにすると、焼成後に格子歪が異常に大き
く、a軸方向の格子定数が通常の0.472nmから著
しくシフトし、その結果比表面積が大きくしかも結晶子
径の小さなSnO2が得られる。
【0009】請求項5、請求項6の発明について説明す
ると、SnCl4やSnCl2等の錫塩、あるいはIn(NO
3)3やInCl3等のIn塩等の金属塩の溶液を、アンモニ
アや尿素等のアルカリで加水分解し、金属水酸化物のゾ
ルあるいはゲルとする。金属塩の溶液は、水溶液でもア
ルコール溶液やアセトン溶液等でも良い。加水分解によ
り得られるものは原則として金属水酸化物のゾルである
が、結晶性が高い場合には最初からゲルが得られる。こ
こで好ましくは金属塩を塩化物やフッ化物等のハロゲン
化物、例えばSnCl4やSnCl2等とする。得られたゾル
やゲルを水洗し、あるいは純水中で熟成させる等によ
り、アニオン不純物を除去する。このようにして、アミ
ノ−ハロゲン化合物の溶液と接触させてハロゲンイオン
を添加する前に、ゾルやゲル中のアニオン不純物濃度を
低下させ、ハロゲンイオンの含有量を制御できるように
する。以上のことから明らかなように、アニオン不純物
の除去工程では、アニオン不純物を完全に除去する必要
はない。
【0010】次いでアミノ−ハロゲン化合物の溶液と接
触させて、ゾルやゲル中にハロゲンイオンを添加する。
用いるアミノ−ハロゲン化合物は例えば塩化アンモニウ
ムやフッ化アンモニウムが好ましく、これ以外に塩化ト
リメチルアンモニウムやフッ化トリメチルアンモニウム
等のアンモニア誘導体のハロゲン化合物でも良い。用い
る溶媒の種類は水に限らずアセトンやアルコール等でも
良い。そしてハロゲンイオンをゾルやゲルに添加した
後、ハロゲンイオンを除去せずに焼成して金属酸化物半
導体とする。焼成温度は例えば500〜900℃とし、
焼成雰囲気は例えば空気中とし、焼成時間は例えば30
分〜4時間とする。
【0011】
【発明の作用】発明者は焼成前のSnO2(錫酸のゾルや
ゲル)に対するNH4Cl等の添加効果について検討し、
特定の添加濃度でa軸方向の格子定数が異常に変化し
(図1)、また格子歪が異常に増加することを見い出し
た(図2)。そしてこれに伴ってSnO2の結晶子径は異
常に減少し、BET比表面積は異常に増加した(図
3)。さらに比表面積と結晶子径やガス感度はよく相互
に相関し(図4)、比表面積が大きく結晶子径が小さな
SnO2程高感度なガスセンサが得られることを見い出し
た(図8)。またこのようなガスセンサは高感度で、従
来のガスセンサよりも低温で動作した(図12)。これ
らの結果が示しているのは、焼成前のSnO2に塩化アン
モニウム等を添加すると、焼成時の結晶成長が阻害さ
れ、微細で比表面積が大きく高感度なSnO2が得られる
ことである。なおこれらの図は発明の得た結果を示す例
で、定性的には普遍性を持つが、調製条件等により定量
的には図からの多少のシフトが生じると予想される。
【0012】比表面積が大きく結晶子径が小さく高感度
なSnO2を得るための条件は、ハロゲン化アンモニウム
を水溶液で添加する場合、例えばその濃度が0.2〜0.
3wt%、より好ましくは0.23〜0.27wt%であ
る。これに対応して得られる結果は、a軸方向の格子定
数が通常の0.472nmから0.4730nm以上、あ
るいは0.4710nm以下に減少することである。ま
たa軸方向の格子歪の点では、歪が0.045以上に異
常に増加することにある。そしてこのような条件を充す
範囲では、SnO2の比表面積は40m2/g以上、結晶
子径は7.3nm以下となり、得られたSnO2を用いた
ガスセンサは高感度でかつ低温で動作する。
【0013】この発明のガスセンサの製造方法を説明す
ると、金属塩をアンモニアや尿素等で加水分解し金属水
酸化物のゾルあるいはゲルを得た後に、ゾルやゲルを洗
浄してアニオン不純物濃度を低下させる。洗浄は塩化ア
ンモニウム等によりハロゲンイオンを添加する前に加水
分解時に加えたハロゲンイオンの濃度を低下させるため
で、必ずしも完全にアニオン不純物を除去する必要はな
い。洗浄によりハロゲンイオンの濃度を低下させた後
に、塩化アンモニウムの含浸等でハロゲンイオンを添加
すると、ゾルやゲル中のハロゲンイオン濃度を制御する
ことができる。ハロゲンイオンの添加後にゾルやゲルを
焼成すると、ハロゲンイオンにより金属酸化物半導体の
結晶成長が阻害され、高感度で比表面積が大きく結晶子
径が小さな金属酸化物半導体が得られる。実施例ではS
nO2の調製を示すが、これに限るものではない。
【0014】
【実施例】SnCl4水溶液(5g/200ml)をアン
モニア水で加水分解し、錫酸のゾルを沈澱させた。沈澱
したゾルをそのまま母液中で4時間エージングし、沈澱
を濾過して脱イオン水で洗浄し、アンモニウムイオンや
塩素イオンをほぼ除去した。なおSnCl4に替えてSnC
l2やInCl3等を用いてもよく、アンモニアに替えて尿
素等を用いても良い。また脱イオン水での洗浄は、後に
塩化アンモニウム等を添加する前に沈澱中の塩素イオン
やアンモニウムイオンを除去してその濃度を低下させる
ためで、これらのイオンを完全に除去する必要はない。
次に沈澱を1lのNH4Cl水溶液と混合し、室温で15
分間含浸させた。用いたNH4Cl濃度は0(脱イオン水
にゾルを浸した),0.10,0.20,0.23,0.2
5,0.27,0.30,0.63,0.70,1.05w
t%の10種類である。含浸後の沈澱を水洗せずに再濾
過し、100℃で風乾してゲルとし、500〜900℃
で1時間空気中で焼成した。焼成雰囲気はN2中やCO2
中等でも良く、焼成時間は例えば30分〜4時間とす
る。
【0015】島津製作所製のX線回折装置XD−610
を用いて、焼成したSnO2の結晶子径や格子定数,格子
歪を測定した。結晶子径はシェラーの式を用いてSnO2
の(110)面でのXRD線から決定し、格子歪はSn
O2の(110)面のピークを用いてXD−610に付
属のソフトウェア“結晶粒子径・格子歪の計算”で処理
し、a軸方向の歪を求めた。格子定数はSnO2の(11
0),(101),(211)面のピークを用いて、付
属のソフトウェア“格子定数の計算”により求めた。格
子歪の計算は、ウィルソンの式(1)に従って求め、w2θ
は反値幅,△2θは歪のない結晶からの回折角のシフ
ト,θは回折角,Pは定数で、4sinθ・tanθ/λ(△2θ)
に対してw2θ(cosθ)/λ(△2θ)をプロットした際の傾
きから、歪e2を得ることが出来る。 w2θcosθ/(△2θ・λ)=1/(2π2・p)+〈e2〉4sinθ・tanθ/(λ・△2θ) (1) 焼成後のSnO2中の塩素イオン残量をイオンクロマトグ
ラフ法で測定した。測定装置には島津製作所製のイオン
クロマトグラフHIC−6Aを用い、標準試料には既知
濃度のKCl水溶液を使用した。
【0016】得られたSnO2を水と混合してベースト状
にし、1.5mm間隔で配置した一対のPtのコイル状電
極を取り付けたアルミナ管に塗布して、600℃で3時
間焼成し、ガスセンサとした。ガスセンサ特性はフロー
系で測定し、ガス流量を100cm3/分とし、空気中
あるいは各種の濃度のC3H8中での抵抗値を測定した。
ガス感度は空気中での抵抗値とガス中での抵抗値との比
で定義した。
【0017】図1に、600℃焼成後のSnO2の格子定
数とNH4Cl水溶液の濃度との関係を示す。NH4Cl濃
度が0.25wt%の付近で格子定数は異常に増加ある
いは異常に減少し、NH4Cl濃度が0.2wt%未満あ
るいは0.3wt%超とすると格子定数はほぼ一定とな
る。図2に示すように、格子定数の異常はSnO2の格子
歪とも相関し、NH4Cl濃度が0.2〜0.3wt%の範
囲で格子歪が異常に増加する。
【0018】600℃焼成後のSnO2の結晶子径やBE
T法での比表面積を添加したNH4Cl水溶液の濃度に対
して示すと(図3)、格子歪や格子定数に異常が生じる
範囲で、結晶子径は急激に減少し比表面積は特異的に増
加する。NH4Cl溶液の濃度を替えた際の、結晶子径と
比表面積との関係を図4に示す。結晶子径と比表面積は
ほぼ直線状に相関する。
【0019】図5に、NH4Cl水溶液の濃度を0.25
wt%とした実施例について、焼成温度と結晶子径や比
表面積の関係を示す。焼成雰囲気は空気で、焼成時間は
1時間である。従来例として、山添等による文献値(ジ
ャーナル オブ マテリアルサイエンス レターズ,
8,1092(1989))を示す。従来例のSnO2は、SnCl4を
アンモニアで加水分解し、水洗後にゾルを100℃で乾
燥した後、そのまま焼成したものである。実施例のSn
O2は、900℃で焼成しても結晶子径は18.8 nm
で、比表面積は17m2/gであり、比表面積が大きく
かつ結晶子径が小さい。
【0020】島津製作所製のイオンクロマトグラフ装置
HIC−6Aを用い、標準試料として濃度既知のKCl
水溶液を使用し、600℃焼成後のSnO2中の残存塩素
量を測定した。結果を図6,図7に示す。NH4Cl濃度
が0.2〜0.3wt%の範囲で残存塩素量は特異的に増
加し、格子歪の増加や格子常数の異常,比表面積の増
加,結晶子径の減少に正確に対応する(図6)。焼成後
の残存塩素量はゾルやゲル中の塩素濃度とは対応せず、
NH4Cl濃度を0.3wt%以上に増すと残存塩素量は
減少する。図7に示すように残存塩素量とBET比表面
積とはほぼ直線的に対応し、このことからも残存塩素量
と格子歪や格子常数,比表面積,結晶子径とが対応する
ことは明らかである。
【0021】これらのことを整理すると、塩化アンモニ
ウム水溶液を含浸させ焼成前のゾルやゲル中の塩素濃度
を特定の値にすることにより、格子歪の異常な増加や、
格子定数の特異的な変化、結晶子径や比表面積のピーク
が生じることが分かる。これらの現象の主因は焼成過程
で存在する塩素イオンであり、これは焼成後の残存塩素
イオンと対応する。即ち塩素イオンがSnO2の結晶成長
を阻害して、比表面積を増加させ、格子定数を通常の
0.472nmからシフトさせ、格子歪を増加させてい
ると推定できる。
【0022】表1に、NH4Cl水溶液の濃度と、600
℃焼成後のSnO2の比表面積や結晶子径,格子定数,格
子歪との関係を示す。表から明らかなように、NH4Cl
水溶液の濃度は0.20wt%〜0.30wt%が好まし
く、より好ましくは0.23〜0.27wt%とする。次
に格子歪は0.045以上とし、より好ましくは0.04
7以上、最も好ましくは0.050以上とする。またa
軸方向の格子定数は0.4730nm以上、もしくは0.
4710nm以下とし、より好ましくは0.4710n
m以下、最も好ましくは0.4705nm以下とする。
【0023】
【表1】 SnO2の比表面積と結晶学的物性 試料 NH4Cl量 比表面積 結晶子径 格子定数 格子歪 番号 wt% m2/g nm (a軸方向nm) 1 0 35.6 10.75 0.4728 0.037 2 0.10 36.5 9.46 0.4728 0.038 3 0.20 50 6.69 0.4730 0.045 4 0.23 45.6 6.81 0.4747 0.047 5 0.25 58.5 6.26 0.4702 0.056 6 0.27 48.3 7.07 0.4693 0.050 7 0.30 44.8 7.21 0.4720 0.049 8 0.63 9 0.70 34.9 8.52 0.4733 0.037 10 1.05 32.9 8.99 0.4722 0.039 * 塩化アンモニウムは水溶液で添加、焼成温度は600℃×1時間,焼成雰囲 気は空気中.
【0024】次に塩化アンモニウム水溶液の濃度と、1
00℃で乾燥後のSnO2ゲル中でのNH4ClとSnO2と
のモル比、並びに焼成前のSnO2のBET比表面積を、
表2に示す。実施例では塩化アンモニウム溶液を水溶液
として添加したが、溶媒への依存性は小さく、例えば塩
化アンモニウムのアセトン溶液を用いても、水溶液の場
合とほぼ同じ結果が得られた。
【0025】
【表2】 乾燥後の塩化アンモニウムと酸化スズのモル比 溶媒 塩化アンモニウム濃度 NH4Cl/SnO2 BET比表面積 wt% モル比 m2/g 純水 0 0 40.5 0.10 0.097 59.9 0.20 0.175 63.9 0.23 0.183 69.6 0.25 0.191 73.7 0.27 0.207 71.4 0.30 0.218 65.3 0.63 0.428 62.3 0.70 0.552 61.1 1.05 0.559 61.1 アセトン 0.23 0.198 71.8 1.05 0.562 60.3 * NH4Cl/SnO2は、NH4Cl添加後で未焼成のSnO2での両者のモル比を 示す. * 溶媒はNH4Clの添加に用いた溶媒を示す.
【0026】表3に、600℃焼成後の残存塩素イオン
濃度と、BET比表面積や980ppmのC3H8への感
度との関係を示す。残存塩素イオン濃度とBET比表面
積やガス感度はよく対応し、焼成前のSnO2ゲルでの塩
素イオン濃度が重要であることを示している。表中の完
全洗浄は、ゲルの焼成前に脱イオン水で洗浄して塩化ア
ンモニウムを除去した試料を示す。この試料の結果から
明らかなように、NH4Cl水溶液の濃度を最適値の0.
25wt%としても、焼成前に脱イオン水で洗浄して塩
化アンモニウムを除去すると、焼成後の残存塩素イオン
濃度は0.0015g/gSnO2以下に低下し、BET
比表面積は31m2/gに減少する。なお表3や後続の
図において、標準試料は触媒学会化学センサ研究会(九
州大学理工学研究科,山添研究室内)より入手した標準
SnO2試料を示す。
【0027】
【表3】 600℃焼成後の残存塩素イオン濃度 試料 添加した 完全洗浄 焼成後の残存 BET 感度 番号 NH4Cl濃度 の有無 塩素イオン 比表面積 wt% g/1g-SnO2 m2/g 標準試料 − 0.0015以下 29.7 2 0.10 なし 0.0028 36.5 37.5 3 0.20 なし 0.0028 50.2 39.2 4 0.23 なし 0.0029 45.6 41.8 5 0.25 なし 0.0050 58.5 49.0 0.25 あり 0.0015以下 31.0 6 0.27 なし 0.0032 48.3 42.3 7 0.30 なし 0.0031 38.6 38.6 9 0.70 なし 0.0023 38.5 38.5 10 1.05 なし 0.0018 35.5 35.5 * NH4Clは水溶液で添加し、原則として乾燥後にそのまま空気中600℃で 1時間焼成.完全洗浄試料ではNH4Clを脱イオン水で洗浄して除去. * 感度は300℃でのC3H8980ppmへの感度.
【0028】ここまでの説明では塩化アンモニウムを用
いたが、これに替えてフッ化アンモニウム等を用いても
良い。図9に各種ハロゲンを添加した際の、600℃焼
成後の比表面積と結晶子径との関係を示す。標準試料は
前記の化学センサ研究会より入手したSnO2である。
F,Br,Iについてハロゲン化アンモニウム濃度を0.
25wt%とし、Clについてハロゲン化アンモニウム
濃度を変化させてプロットし、溶媒は純水である。添加
濃度0.25wt%の試料を比較すると、比表面積はF
で最大となり、Cl,Br,Iの順に減少し、結晶子径は
Fで最小となり、Cl,Br,Iの順に増加する。このこ
とは、イオン半径の小さなハロゲン程、SnO2の結晶の
阻害に有効であることを示しており、焼成過程において
ハロゲンイオンがSn−SnやSn−Oの結合の整列を妨
げ、結晶成長を阻害することを示している。図10は、
ハロゲン化アンモニウムの濃度を0.25wt%とした
際の、600℃焼成後のSnO2の結晶子径と、980p
pmのC3H8へのガス感度(300℃で測定)との関係
を示す。結晶子径が小さい程ガス感度が高く、増感の効
果はF,Cl,Br,Iの順である。
【0029】図11に、ガスセンサに単味のSnO2(ハ
ロゲン化アンモニウム以外の不純物を加えないもの)を
用いた際の、300℃でのC3H8への感度を示す。実施
例として0.25wt%のNH4Cl水溶液で処理し60
0℃で焼成したSnO2を用いた際の結果を示し、標準試
料は化学センサ研究会より入手した標準SnO2を用いた
際の結果を示す。実施例のSnO2はガス感度が高く、し
かも感度はガス濃度に対して直線的に変化する。
【0030】SnO2にPdやPt等の貴金属を添加し、あ
るいはアルミナ等の骨材と混合し、またシリカゾル等の
バインダーと混合することが知られている。図12は、
2.0wt%のPdを触媒として添加したSnO2(実施
例,標準試料ともに添加)の、ガス感度を示す。Pdは
塩化パラジウム水溶液を用い、600℃焼成後のSnO2
に含浸させ、600℃で再焼成して添加した。図12か
ら明らかなように、実施例では標準試料よりも50℃動
作温度が低いにもかかわらず、C3H8に対してより高い
感度が得られる。
【0031】図13に、Pd濃度を変えた際のガス感度
の変化を示す。用いたガスはC3H8980ppmで、セ
ンサ温度を200〜400℃の範囲で変化させて、ガス
検出特性を調べた。Pdの添加によりC3H8に対するガ
ス感度のピークは低温側にシフトし、しかも感度が増加
している。
【0032】SnO2の比表面積は、ランタニド元素の添
加によりさらに増加する。ただしこのこと自体は山添等
により既に報告されており、結果のみを説明する。ラン
タニド元素の濃度は、ランタニド元素と錫原子との原子
比で5%とし、共沈法の場合SnCl4の水溶液にランタ
ニドの硝酸水溶液を加え、アンモニア水で錫イオンと共
にランタニド元素を沈澱させた。含浸法の場合、600
℃焼成後のSnO2にランタニドの硝酸水溶液を加え、乾
燥後に再度600℃で空気中1時間焼成した。いずれの
場合も、錫酸のゾルを0.25wt%の塩化アンモニウ
ムの水溶液に浸し、100℃で風乾後に、洗浄すること
なく焼成した。表4に示すように、ランタニド元素の添
加により比表面積が80m2/g以上のSnO2が得ら
れ、特にLaの添加では比表面積が91.5m2/gのSn
O2が得られる。また比表面積は沈澱終了時のpHと関
連し、pHが高い程、一般に比表面積が増加する。
【0033】
【表4】 ランタニドの添加と結晶子径および比表面積への影響 金属添加 担持方法1) pH 結晶子径 BET比表面積 nm m2/g − 4.01 6.26 58.5 5at%−Y23 共沈法 2) 4.02 4.31 64.4 添加 6.28 3.92 82.0 7.01 4.02 85.1 8.01 3.88 82.7 9.06 3.96 82.8 含浸法 3) 4.29 73.9 5at%−CeO2 共沈法 4.00 5.90 50.7 添加 7.01 4.70 64.6 9.07 4.59 63.4 含浸法 3.93 70.9 5at%−La23 共沈法 4.01 4.92 67.1 添加 7.04 3.86 89.6 9.03 3.51 91.5 含浸法 3.60 83.3 1) 各試料は、錫酸のゾルを0.25wt%塩化アンモ
ニウムの水溶液に浸し、乾燥後に600℃で焼成してS
nO2とした.各試料とも塩化アンモニウムを添加. 2) 共沈法では、塩化第2錫の水溶液にランタニドの硝
酸水溶液を加え、アンモニアで錫イオンとともに沈澱さ
せた. 3) 含浸法では、600℃焼成後のSnO2にランタニド
の硝酸水溶液を加え、乾燥後に再度600℃で空気中1
時間焼成した.
【0034】上記の説明ではSnO2の調製を例とした
が、In2O3等の調製においても同様に実施できる。例
えばIn2O3の調製の場合、InCl3の水溶液をアンモニ
ア水で加水分解すると水酸化インジウムのゾルあるいは
ゲルが得られる。得られたゾルやゲルを水洗し、塩化ア
ンモニウムを大部分除去した後に、フッ化アンモニウム
や塩化アンモニウムの水溶液に含浸させて、洗浄せずに
再焼成する。このようにすると塩化アンモニウムやフッ
化アンモニウムの添加前の洗浄により、ゾルやゲル中の
不純物含量を低下させ、ほぼ所定量の塩化アンモニウム
やフッ化アンモニウムを添加することができる。添加し
た塩化アンモニウムやフッ化アンモニウムは焼成時のI
n2O3の結晶成長を抑制し、比表面積が大きく結晶子径
が小さく、それ故高感度なガスセンサを得ることができ
る。
【0035】
【発明の効果】請求項1〜3の発明では、新規で比表面
積が特異的に大きく結晶子径が特異的に小さなSnO2を
用いて、高感度なSnO2ガスセンサを得ることができ
る。そしてこのようなガスセンサは、動作温度が低いた
めセンサの消費電力をより小さくできる、との副次的効
果を有する。次に請求項5〜7の発明では、比表面積が
大きく結晶子径が小さく、それ故高感度なガスセンサが
製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 錫酸ゲルに含浸させた塩化アンモニウム水
溶液の濃度と、空気中600℃1時間焼成後のSnO2の
結晶子径との関係を示す特性図
【図2】 同様の調製条件における、焼成後のSnO2
の格子歪を示す特性図
【図3】 同様の調製条件における、焼成後のSnO2
の結晶子径と比表面積とを示す特性図
【図4】 塩化アンモニウム濃度を変えて600℃焼
成で調製したSnO2に対する、SnO2の結晶子径と比表
面積との関係を示す特性図
【図5】 0.25wt%の塩化アンモニウム水溶液
に含浸した試料について、SnO2の結晶子径と比表面積
の焼成温度依存性を示す特性図
【図6】 含浸させた塩化アンモニウム水溶液の濃度
と、600℃焼成後のSnO2中の残存塩素イオン濃度と
の関係を示す特性図
【図7】 焼成後の残存塩素イオン濃度と比表面積と
の関係を示す特性図
【図8】 600℃焼成後のSnO2の結晶子径と加熱
温度300℃での980ppmのC3H8に対するガス感
度との関係を示す特性図で、錫酸ゲルに塩化アンモニウ
ムを濃度を変えて含浸
【図9】 ハロゲン化アンモニウム濃度を0.25w
t%として、ハロゲン元素を変化させた際の、600℃
焼成後のSnO2の結晶子径とBET比表面積との関係を
示す特性図
【図10】 ハロゲン化アンモニウム濃度を0.25w
t%とした際の、600℃焼成後のSnO2の結晶子径と
980ppmのC3H8への300℃でのガス感度との関
係を示す特性図
【図11】 0.25wt%の塩化アンモニウム水溶液
に含浸し600℃で焼成したSnO2の、300℃でのC
3H8への感度を示す特性図
【図12】 0.25wt%の塩化アンモニウム水溶液
に含浸し600℃で焼成後に2.0wt%のPdを加えた
SnO2の、250℃でのC3H8への感度を示す特性図
【図13】 0.25wt%の塩化アンモニウム水溶液
に含浸し600℃で焼成したSnO2に対する、Pd濃度
によるガス感度特性の変化を示す特性図で、検出対象は
980ppmのC3H8
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−271135(JP,A) 特開 昭56−8539(JP,A) CHEMISTY LETTERS, 1990年,No.3,441−444 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/12 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SnO2を有効成分とするガスセンサにお
    いて、 錫酸のゾルまたはゲルにハロゲンイオンを添加し焼成す
    ることにより、前記SnO2の格子歪を0.045以上と
    したことを特徴とする、ガスセンサ。
  2. 【請求項2】 SnO2を有効成分とするガスセンサにお
    いて、 錫酸のゾルまたはゲルにハロゲンイオンを添加し焼成す
    ることにより、前記SnO2のa軸方向格子定数を0.4
    730nm以上もしくは0.4710nm以下としたこ
    とを特徴とする、ガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記SnO2の格子歪が0.045以上で
    あることを特徴とする、請求項2のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記SnO2の比表面積が40m2/g以
    上、結晶子径が7.3nm以下であることを特徴とす
    る、請求項1〜3の何れかに記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 金属塩の溶液を加水分解して金属水酸化
    物のゾルまたはゲルとし、得られたゾルまたはゲル中の
    アニオン不純物を除去した後に、アミノ−ハロゲン化合
    物の溶液と接触させて、前記ゾルまたはゲル中にハロゲ
    ンイオンを添加し、ついでハロゲンイオンを除去せずに
    前記ゾルまたはゲルを焼成して金属酸化物半導体とし、 得られた金属酸化物半導体を成型し電極を接続してガス
    センサとする、ガスセンサの製造方法。
  6. 【請求項6】 錫塩の溶液を加水分解して錫酸のゾルま
    たはゲルとし、得られた錫酸のゾルまたはゲルを洗浄し
    てアニオン不純物を除去した後に、ハロゲン化アンモニ
    ウム溶液と接触させてハロゲンイオンを添加し、ついで
    ハロゲンイオンを除去せずに前記錫ゾルまたはゲルを焼
    成してSnO2とし、 得られたSnO2を成型し電極を接続してガスセンサとす
    る、ガスセンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ハロゲン化アンモニウム溶液は水溶
    液で、その濃度を0.2〜0.3wt%としたことを特徴
    とする、請求項6のガスセンサの製造方法。
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