JP3438927B2 - ビオチン化標識化合物及びそれを利用した蛍光標識化方法 - Google Patents

ビオチン化標識化合物及びそれを利用した蛍光標識化方法

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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDNA塩基配列を解析す
るための蛍光ラベルDNAプローブ法や蛍光ラベルRN
Aプローブ法に用いて有用な新規なビオチン化標識化合
物、及び、このビオチン化標識化合物を利用した蛍光標
識化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遺伝情報を担う核酸は、G、C、A、T
(又はU)の塩基を持ち、これら塩基の配列にり個々の
遺伝子情報が特定され、GとC、AとT(又はU)の水
素結合により核酸は二本鎖を形成する。従って、この性
質を利用すると、核酸の一方の鎖に、化学的又は物理的
に検出可能な標識物質を結合した標識プローブは、標識
プローブが結合しうる特定の塩基配列を有する核酸との
み二本鎖を形成するため、解析対象の塩基配列のみに結
合するようにした前記標識プローブによって、目的の核
酸を検出することができる。
【0003】このような方法の内、ラジオアイソトープ
(RI)を標識物質として使用する方法は、高感度の検
出が可能であるものの、使用操作の安全性、経済性、廃
棄物処理などに問題があった。
【0004】このため、RIに代るべき標識物質又は標
識方法の探索が従来から進められており、その代表的な
ものに、ビオチンと、ストレプトアビジン又はアビジン
の結合特異性を利用する方法がある。即ち、酵素又は蛍
光物質で標識したストレプトアビジン又はアビジン使用
して、特定の塩基配列を有する核酸に結合したビオチン
と結合させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記酵
素標識の場合は、基質の酵素分解物が色素沈着するとい
う化学発色検出であり、検出感度が蛍光検出に比べて劣
るため、解析対象の核酸を大量に確保しなければならな
かった。
【0006】一方、蛍光物質の場合、蛍光色素の励起光
を照射して発する蛍光により、複合体が間接的に結合し
た核酸を検出するものであるが、ストレプトアビジン又
はアビジンと蛍光色素との化合物が安定性に欠けるた
め、溶液状態での長期保存ができず、核酸の解析におい
て再現性の良い結果を得るのは困難であり、しかも、こ
の化合物を安価に大量に調製することは困難であった。
【0007】本発明の発明者らは、核酸の検出法につい
て永年に亘り鋭意研究を行なった結果、本願の新規なビ
オチン化標識化合物を用いることにより、安定性良く、
安価かつ簡便に実施できることを見出し、本発明を完成
した。
【0008】即ち、本発明の発明者らは、ビオチンと、
ストレプトアビジン又はアビジンの結合特異性を利用し
た標識及び標識方法について鋭意研究を行ない、ビオチ
ン標識したプローブのビオチン部分に結合したストレプ
トアビジン又はアビジンに、更にビオチンが結合するこ
とができることから、蛍光化合物を結合したビオチンを
用いればプローブに蛍光標識をすることができ、これに
より、 (1)化学発色検出よりも優れた検出感度を有し、 (2)ストレプトアビジン又はアビジンと、ビオチン化
蛍光化合物を別々に使用・保存可能であるため、安定性
に優れており、使用操作も簡便であり、再現性の高い結
果が得られる。 (3)合成法も簡便であるため安価に大量調製が可能に
なることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の新規なビオチン
化標識化合物は、式
【化6】 (式中、R乃至Rは水素、炭素数1乃至6の低級ア
ルキル基又はハロゲンを表す)で表わされることを特徴
とするものであり、又、このビオチン化標識化合物によ
る蛍光標識化方法は、 (1)ビオチンによりDNA又はRNAを標識する工
程; (2)ビオチンにより標識したDNA又はRNAと、ス
トレプトアビジン又はアビジンとを反応させる工程; (3)(2)で得た複合体と、式
【化7】 (式中、R乃至Rは水素、炭素数1乃至6の低級ア
ルキル基又はハロゲンを表す)で表わされるビオチン化
標識化合物とを反応させる工程を含むことを特徴とする
ものである。
【0010】次に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明のビオチン化標識化合物は、上記式
(I)に明らかなように、フルオレセインアミン誘導体
とビオチンとが結合したものであり、フルオレセインア
ミン誘導体におけるアミノ基の位置により、例えば式
(I−1)
【化8】 で表わされるものや、式(I−2)
【化9】 で表わされるものが包含される。
【0012】更に、本発明のビオチン化標識化合物にお
いては、フルオレセインに異性体が存在するのと同様、
上記式(I)で表されるもののほかに、例えば式(I
I)
【化10】 で表わされるものも存在する。
【0013】上記各式における置換基R乃至Rは、
水素原子、炭素数1乃至6の直鎖又は分枝鎖低級アルキ
ル基(この低級アルキル基は、例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチ
ル、ヘキシルのような置換基を包含する。)、又は、ハ
ロゲン原子、即ち弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃
素原子を表している。
【0014】尚、本発明のビオチン化標識化合物は、分
子内に不斉炭素を有し、各々がR配位、S配位である立
体異性体が存在するが、その各々、或いはそれらの混合
物のいずれも本発明に包含される。
【0015】一方、本発明のビオチン化標識化合物は、
次のような方法によって製造することができる。即ち、
フルオレセインアミン誘導体とビオチンとを、ペプチド
結合を生成する公知の方法によって反応させるのであ
る。
【0016】ペプチド結合を生成する反応としては、エ
ステル−アミド交換反応、ビオチンのカルボン酸部分を
活性化された酸残基(例えば、酸ハライド、酸無水物
等)に変換し、フルオレセインアミン誘導体と反応させ
る方法や縮合剤を使用する方法を適宜に採用することが
できる。
【0017】縮合剤を使用する方法では、化合物を非プ
ロトン性極性溶媒に溶解し、縮合剤を使用し、有機塩基
の存在又は非存在下に反応させればよい。
【0018】上記縮合剤を使用する反応の際に使用され
る非プロトン性極性溶媒としては、反応を阻害せず、出
発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、好適には、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ア
セトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル
類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホスホ
ロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシ
ド、スルホランのようなスルホキシド類を挙げることが
でき、更に好適には、N,N−ジメチルホルムアミドで
ある。
【0019】又、使用される縮合剤としては、ペプチド
結合を生成する方法に通常使用されているものであれば
よいが、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)のようなカルボジイミド類や2−(1H−ベンゾトリ
アゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチル
ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)を
挙げることができ、好適には、HBTUである。
【0020】使用される有機塩基としては、通常の反応
において塩基として使用されるものであれば、特に限定
はないが、好適には、トリエチルアミン、トリプロピル
アミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミンのような有機塩基類を挙げ
ることができ、更に好適には、トリエチルアミンのよう
な第3級アミンである。
【0021】反応温度及び時間は、主に反応温度、原料
化合物、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異
なるが、通常は、室温において数日間程度である。
【0022】反応終了後、本発明のビオチン化標識化合
物は、常法に従って、反応混合物から単離される。
【0023】
【発明の効果】本発明のビオチン化標識化合物は、簡便
に合成できるので安価であり、又、経時的に安定な化合
物であるので蛍光検出の再現性は良好で、保存性に優れ
ている。
【0024】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明を更に具体的
に説明する。
【0025】実施例1 ビオチン0.24g及び5−アミノフルオレセイン0.
35gを、乾燥したジメチルホルムアミド16mlに溶
解した。2−(1H−ベンゾトリアゾ−ル−1−イル)
−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフル
オロホスフェート0.57gの乾燥ジメチルホルムアミ
ド(8ml)溶液を加え、更に、トリエチルアミン0.
14mlを加えて、室温で3日間反応させた。反応液に
飽和食塩水を加えて析出した結晶を濾別し濾液を酢酸エ
チルで抽出し、有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出溶媒:塩
化メチレン/メタノール=5/1、次に、クロロホルム
/メタノール=2/1)で精製し、以下の式(1)で表
わされる目的化合物(以下、化合物(1)のようにも表
わす)0.23gを得た(収率40%)。
【化11】 融点:238℃(分解)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6、ppm,
δ):l.35〜l.75(6H,m)、2.39(2
H,t)、2.59(1H,d)、2.84(1H、d
d)、3.l6(1H,m)、4.16(1H,m)、
4.31(1H,m)、6.37(1H,s)、6.4
6(1H,s)、6.50〜6.64(6H,m)、
7.18(1H,d)、7.81(1H,d)、8.3
4(1H,s)、10.15(1H,bs)、10.3
5(1H,s)赤外吸収スペクトル(KBr、c
-1):3300、1685、1636、1605、1
59l、1459、1294、1272
【0026】[核酸の検出]マウス顎下腺NGF(神経
成長因子)のcDNA(0.35Kb)をテンプレート
として、ランダムプライマー法でビオチン標識DNAプ
ローブを合成した。このプローブを用い、マウス顎下腺
組織切片に対して、ハイブリダイゼーション(insitu)
を行なった。ハイブリダイズした後、スキムミルクでブ
ロッキングし、ストレプトアビジン1μgを添加し、
0.1Mトリス塩酸(pH7.5)、0.1M食塩水、
0.05%TritonX−100で洗浄した。遮光
下、上記合成したビオチン化フルオレセイン(1)を1
%含む30%ジメチルホルムアミド−25mMリン酸ナ
トリウム緩衝液5μlを添加し、1時間放置した後、5
0%メタノール、0.1Mリン酸ナトリウム水溶液(p
H7.5)で洗浄した。80%グリセロールで組織切片
を封入し、蛍光顕微鏡で観察してマウス顎下腺組織に特
異的なシグナルを得た。合成した化合物の溶液を、遮光
下室温で30日放置した後、同様な操作でマウス顎下腺
組織に特異的なシグナルを同様に得た。
【0027】実施例2 実施例1において、6−アミノフルオレセインを、5−
アミノフルオレセインの代わりに用いて実施し、以下の
式(2)で表わされる目的化合物を200mg得た。
【化12】 融点:195℃(分解)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6、ppm,
δ):l.35〜l.75(6H,m)、2.40(2
H,t)、2.58(1H,d)、2.82(1H、d
d)、3.20(1H,m)、4.18(1H,m)、
4.32(1H,m)、6.38(1H,s)、6.4
7(1H,s)、6.50〜6.70(6H,m)、
7.42(1H,s)、7.74(1H,d)、8.1
0(1H,d)、10.32(1H,s)、10.70
(1H,bs) 赤外吸収スペクトル(KBr、cm-1):3300、1
689、1635、1607、1593、1460、1
295、1272
【0028】[核酸の検出]マウス顎下腺NGFの特異
的抗体をウサギより調整し、これにストレプトアビジン
を結合させた。マウス生体内から取り出した顎下腺をサ
ッカローズ等で固定後、マウス顎下腺のパラフィン切片
を作製し、キシレンによる脱パラフィン、アルコールに
よる脱水などの組織切片前処理をした。次いで、10%
スキムミルクで、組織切片への抗体の非特異的吸着を防
ぐためにブロッキングし、NGF抗体−ストレプトアビ
ジンを標識した。過剰のNGF抗体−ストレプトアビジ
ンを洗浄除去し、上記合成した化合物(2)を1%含
む、30%ジメチルホルムアミド−25mMリン酸ナト
リウム緩衝液5μlで標識し、組織に特異的なシグナル
を得た。合成した化合物の溶液を、遮光下室温で30日
放置した後、同様な操作でマウス顎下腺組織に特異的な
シグナルを同様に得た。
【0029】実施例3 実施例1において、5’−アミノ−2,7−ジメチルフ
ルオレセインを、5−アミノフルオレセインの代わりに
用いて実施し、以下の式(3)で表わされる目的化合物
を180mg得た。
【化13】 融点:220℃(分解)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6、ppm,
δ):l.34〜l.73(6H,m)、2.35(6
H,s)、2.40(2H,t)、2.58(1H,
d)、2.80(1H,dd)、3.20(1H,
m)、4.18(1H,m)、4.32(1H,m)、
6.38(1H,s)、6.44(1H,s)、6.6
0(2H,s)、6.88(2H,s)、7.20(1
H,d)、7.90(1H,d)、8.32(1H,
s)、10.15(1H,bs)、10.40(1H,
s) 赤外吸収スペクトル(KBr、cm-1):3312、1
690、1632、1610、1590、1455、1
291
【0030】[核酸の検出]ショウジョウバエ(Dro
sophila melanogaster)の卵を回
収し、D.Tautzらの方法(In Situ Hy
bridization, D.TAUTZ et a
l., 1992,61−73, IRL.Pres
s)によって胚に前処理を行い、プレハイブリダイゼー
ションを行った。ftz遺伝子を含むベクターよりft
z遺伝子断片のみを回収し、これをテンプレートにして
ランダムプライマー法で作製したビオチン標識したDN
Aプローブで、上記胚に対してホールマウント法でハイ
ブリダイゼーションを行った。洗浄操作後、アビジン1
mlを添加し、0.1Mトリス塩酸(pH7.5)、
0.1M食塩水で洗浄した。遮光下、0.1Mトリス塩
酸(pH7.5)、0.1M食塩水、2mM塩化マグネ
シウム、0.05%TritonX−100溶液1ml
に、上記合成した化合物(3)を1%含む30%ジメチ
ルホルムアミド−25mMリン酸ナトリウム緩衝液5μ
lを加えた溶液で標識し、暗所で1時間放置後90%エ
タノール、70%エタノール、50%エタノール、0.
1Mトリス−塩酸−0.1M食塩で洗浄した。蛍光顕微
鏡で観察して組織に特異的なシグナルを得た。合成した
化合物の溶液を、遮光下室温で30日放置した後、同様
な操作でマウス顎下腺組織に特異的なシグナルを同様に
得た。
【0031】実施例4 実施例1において、5’−アミノ−2,7−ジブロモ−
9、12−ジイオドフルオレセインを5−アミノフルオ
レセインの代わりに用いて実施し、以下の式(4)で表
わされる目的化合物を125mg得た。
【化14】 融点:220℃(分解)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6、ppm,
δ):l.35〜l.72(6H,m)、2.40(2
H,t)、2.60(1H,d)、2.85(1H,d
d)、3.12(1H,m)、4.18(1H,m)、
4.30(1H,m)、6.37(1H,s)、6.4
6(1H,s)、7.40(1H,s)、7.45(1
H,d)、7.80(1H,d)、8.35(1H,
s)、10.15(1H,bs)、10.35(1H,
s) 赤外吸収スペクトル(KBr、cm-1):3308、1
695、1640、1608、1590、1465、1
295、1271
【0032】[核酸の検出]マウスNGF−cDNAを
テンプレートにしてランダムプライマー法でディゴギシ
ゲニン標識したDNAプロープを調整した。マウス頭下
腺組織切片を、上記DNAでハイブリダイゼーション
(insitu)を行なった。ハイブリダイズした後、スキム
ミルクでプロッキングし、ディゴギシゲニン抗体−スト
レプトアビジンで標識した。0.1Mトリス塩酸−0.
1M食塩で洗浄し、上記合成した化合物(4)1%を含
む、30%ジメチルホルムアミド−25mMリン酸ナト
リウム緩衝液5μlで標識し、組織に特異的なシグナル
を得た。合成した化合物の溶液を、遮光下室温で30日
放置した後、同様な操作でマウス顎下腺組織に特異的な
シグナルを同様に得た。
フロントページの続き (72)発明者 竹崎 和久 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日 清紡績株式会社東京研究センター内 (56)参考文献 特開 平6−148076(JP,A) 特開 平5−230005(JP,A) 欧州特許出願公開526009(EP,A 1) Tetrahedron,1988年,29 (43),5537−5540 Nuc.Acids Res.,1986 年,14(15),6227−6245 Immunol.Lett.,1986 年,13(6),313−316 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 495/04 103 CAPLUS(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R乃至Rは水素、炭素数1乃至6の低級ア
    ルキル基又はハロゲンを表す)で表わされることを特徴
    とするビオチン化標識化合物。
  2. 【請求項2】 式(I−1) 【化2】 で表わされることを特徴とする請求項1に記載のビオチ
    ン化標識化合物。
  3. 【請求項3】 式(I−2) 【化3】 で表わされることを特徴とする請求項1に記載のビオチ
    ン化標識化合物。
  4. 【請求項4】 式(II) 【化4】 で表わされることを特徴とする請求項1に記載のビオチ
    ン化標識化合物:
  5. 【請求項5】 次の工程を含むことを特徴とする蛍光標
    識化方法; (1)ビオチンによりDNA又はRNAを標識する工
    程; (2)ビオチンにより標識したDNA又はRNAと、ス
    トレプトアビジン又はアビジンとを反応させる工程; (3)(2)で得た複合体と、式(I) 【化5】 (式中、R乃至Rは水素、炭素数1乃至6の低級ア
    ルキル基又はハロゲンを表す)で表わされるビオチン化
    標識化合物とを反応させる工程。
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