JP3437930B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3437930B2
JP3437930B2 JP31169798A JP31169798A JP3437930B2 JP 3437930 B2 JP3437930 B2 JP 3437930B2 JP 31169798 A JP31169798 A JP 31169798A JP 31169798 A JP31169798 A JP 31169798A JP 3437930 B2 JP3437930 B2 JP 3437930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング(現像
槽)内に補給された現像剤やトナーを攪拌し搬送処理
し、電子写真方式を作用してなる像担持体に形成された
静電潜像を可視像化するための現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式を採用してなる画像
形成装置に備わる現像装置は、例えば像担持体である感
光体の近傍に設置され、内部に現像剤を収容してなるケ
ーシング(現像槽)と、現像槽内に配置され感光体と平
行な軸線を中心として回転することにより現像槽内の現
像剤を感光体に供給する現像剤担持体を構成する現像ロ
ーラと、現像槽内に配置され、上記現像ローラの軸線と
平行な回転軸を有し、所定の傾斜角を設けて上記回転軸
に取り付けられた攪拌部材を備え、この攪拌部材を回転
することに伴って現像剤を上記回転軸方向に沿う方向に
移動しつつ、上記現像ローラ方向へ現像剤を給送する攪
拌ローラと、現像槽内に配置され、上記軸線と平行に延
びる回転軸を有し、現像槽内に位置する部位の外周に螺
旋状の搬送部が形成された一対のスクリュオーガを備え
る現像剤攪拌搬送部材とを備えて構成されている。そし
て、現像装置のスクリュオーガを備える上記攪拌搬送部
材を回転させることにより、現像槽内の現像剤を互いに
逆方向に移送して攪拌し、分散させ、上記現像ローラに
よって供給した現像剤のトナーにより、感光体上の静電
潜像を顕像化するようにしている。
【0003】具体的には、たとえば、特開平5−197
283号公報記載のものは、現像槽内に、互いに対向す
る一対のスクリュと該スクリュの間に設けられる仕切り
板とを備えており、さらに、各スクリュの端部となりか
つ各スクリュの間となる位置に、スクリュとは別個に移
送車が設けられている現像装置が開示されている。該現
像装置では、上記移送車によって、仕切り板を介して各
スクリュにより互いに反対方向に搬送された現像剤を、
他方のスクリュへ強制的に移送することが可能となる。
それゆえ、現像剤を均一に混合した状態での供給が可能
となり、得られる画像における汚れの発生を抑制するこ
とができる。
【0004】また、特開平5−107908号公報記載
の現像装置においては、現像剤攪拌室内に現像剤担持体
(現像ローラ)に現像剤を供給する搬送供給部材を備
え、この現像剤攪拌室と連通する現像剤搬送室内に、上
記搬送供給部材とは逆方向に現像剤を搬送する搬送部材
とを備えて構成している。この現像装置では、現像剤攪
拌室と現像剤搬送室とを循環するように現像剤が搬送さ
れる。それゆえ、帯電量の低い現像剤粒子などが偏って
堆積するようなことがなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報に記載されている構成も含めた現像装置の構成で
は、何れもスクリュといった攪拌搬送部材から現像ロー
ラへの現像剤の搬送を効率的に循環させ、攪拌すること
困難である。それは、次に記す多くの問題点を有して
いるからである。
【0006】1.各スクリュオーガの螺旋羽根が全長に
亘って、搬送方向の始端から搬送方向の終端まで同一方
向へ傾斜しているので、搬送方向の終端近傍には現像剤
が搬送スクリュによって次々と送り込まれ、スクリュオ
ーガの搬送方向の始端近傍より搬送方向の終端近傍の方
に現像剤が多く滞留する。また、逆搬送部を設けている
場合でも、現像器内の他の部材等との配置関係まで考慮
されてないので、充分に機能せず、現像器内で分布する
現像剤の量的バランスが悪いものとなる。
【0007】2.逆搬送部を設けている場合でも、現像
槽内の他の部材等との配置関係まで考慮されてないの
で、各部材同志の現像剤の授受が確実かつ円滑に行われ
ず、現像器内の現像剤循環状態が悪くなっている。従っ
て、現像剤の混合、及び攪拌、さらに搬送が積極的に行
なわれず、現像剤の搬送効率が低くなる。
【0008】3.現像剤が多く滞留する位置、即ちスク
リュオーガの端部には、スクリュオーガをケーシングに
回転可能に支持させるための軸受が設けられているの
で、この軸受が滞留した現像剤に埋没し、軸受内に現像
剤が侵入して該軸受の回転支持が不良になり、現像装置
の駆動トルク増大や軸部固着等が発生し、耐久性に影響
する。一方、逆搬送部を設けている場合でも、搬送力が
不足する等、充分に機能せず、端部に滞留している余分
な現像剤を現像器の中央部方向へ送り込むことができな
くなる。
【0009】4.搬送方向の終端近傍にある現像剤は、
次々と送り込まれる現像剤によって圧迫され、中央部付
近を循環する現像剤より多くの負荷を受けており、帯電
量を調整するためにトナーに添加されている外添剤(シ
リカ等)がトナーにめり込んでしまったり、或いはトナ
ーと分離してしまう現象が生じる。このように、異常の
生じた現像剤や帯電量の低い現像剤が端部に偏在するよ
うになる。
【0010】5.搬送方向の端部では、積極的な現像剤
の混合及び攪拌が行なわれないので、補充されたトナー
塊が充分に攪拌及び粉砕されず現像剤の上面に浮遊した
ままで現像ローラに供給され複写物にトナー汚れが発生
したりする。
【0011】上述したような理由により、ケーシング
(現像槽)の側端部付近に滞留する混合及び攪拌不足の
現像剤が現像位置に送られてくると、帯電不良や現像剤
の塊等にて静電潜像を良好に現像することができず、画
質低下を招く。
【0012】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、現像装置のケー
シング(現像槽)内で分布する現像剤のバランスがすぐ
れ、傾斜の影響を受け難く、また、現像器内の現像剤循
環が良好で、積極的な現像剤の混合及び攪拌が行なわ
れ、現像剤の搬送効率が優れており、さらに、攪拌搬送
部材の軸受部の回転支持が常時良好で、耐久性を有する
とともに、現像剤に対して過剰な負荷を与えず、特性劣
化した現像剤が偏在しない現像装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明による請求項1記載の現像装置は、現像剤を
収容してなる現像槽内で回転自在に軸支され、現像剤を
一方向へと攪拌しながら搬送する第1の攪拌搬送部材
と、該第1の攪拌搬送部材の現像剤の搬送方向とは逆方
向に攪拌しながら搬送する第2の攪拌搬送部材と、現像
剤を現像位置へと搬送し像担持体に形成された潜像を現
像するための現像剤担持体と、上記第1の攪拌搬送部材
および第2の攪拌搬送部材の搬送方向以外となる方向に
現像剤を移動さ上記現像剤担持体側へと供給するため
の攪拌部とを具備してなる現像装置において、上記第1
の攪拌搬送部材と第2の攪拌搬送部材とは、互いに回転
軸に平行にして対向する配置構成とし、上記第1の攪拌
搬送部材の一方向への現像剤の搬送の終端部、および上
記第2の攪拌搬送部材の逆方向への現像剤の搬送の終端
のそれぞれが、上記攪拌部の有効な攪拌搬送を行う
端部よりも内側になるように現像剤を搬送する主搬送部
、上記第1の攪拌搬送部材と第2の攪拌搬送部材に設
けたことを特徴とする。
【0014】このような構成によれば、現像剤が第1及
び第2の攪拌搬送部材にて現像剤を搬送する場合、現像
剤は主搬送部の終端の位置で搬送が停止され、この位置
で他の攪拌搬送部材の主搬送部にて他の方向へと搬送さ
れる。この位置においては、攪拌部の端部より内側であ
るため、現像剤が現像槽の端部へと多量に送られること
がなくなる。つまり、現像槽内での現像剤の循環が良好
に行われ、現像剤の搬送効率が向上するので、補給され
たトナー塊等が確実に攪拌、粉砕される。また、特性劣
化した現像剤や帯電量の低い現像剤が偏在しなくなり、
濃度低下のない良好な画像が得られる。さらに、現像槽
内での現像剤の分布状態が中央部から両端部にかけてな
だらかに減少するような分布状態を示すので、現像装置
が傾斜の影響を受け難くなる。加えて、現像剤の搬送方
向終端近傍での現像剤の滞留や密集状態が緩和されるの
で、ケーシング端部の軸受による攪拌搬送部材の回転支
持が良好に行われ、現像器の耐久性が向上する。また、
現像剤搬送方向の終端部近傍において、現像剤の受ける
ストレスが低減される。
【0015】上述した構成を特徴とする現像装置におい
て、請求項2記載の発明によれば、第1及び第2の攪拌
搬送部材の主搬送部のそれぞれの終端部に引き続き、そ
の搬送方向と逆方向に搬送する副搬送部を設けたことを
特徴とする。このような構成によれば、現像槽内での現
像剤の分布状態がより安定的に保持されるとともに、現
像剤の搬送状態を安定化、円滑化させることができる。
つまり、第1及び第2の攪拌搬送部材の主搬送部の引き
続き搬送方向が逆になる副搬送部にて現像槽の側壁に向
かう現像剤を無くし、上述したように現像剤の分布状態
をより安定化することができる。
【0016】また、上述した構成を特徴とする現像装置
において、請求項3記載の発明によれば、上記第1及び
第2の攪拌搬送部材の副搬送部は、現像剤の搬送能力
が、主搬送部の現像剤の搬送能力より小さく設定するよ
うにしておけば、さらに現像剤の現像槽の側壁位置での
滞留や密集状態が緩和され、現像剤の循環、搬送が効率
よく行われる。そのため、現像剤の分布が安定し、良好
な現像を維持できるようになる。
【0017】そこで、上述した構成を特徴とする現像装
置において、さらに副搬送部の搬送能力を主搬送部の搬
送能力より低くする具体的な手段として、請求項4記載
の発明によれば、上記第1及び第2の攪拌搬送部材を各
主搬送部と副搬送部を、スクリュオーガ又はスパイラル
コイルにて構成され、上記主搬送部のピッチ及び有効径
の何れか一つ、又は両方を上記副搬送部のピッチ及び有
効径より大きく設定されていることを特徴とする。この
ように構成しておけば、第1及び第2の攪拌搬送部材を
同一の回転軸上に設けても、その搬送能力が副搬送部で
低くすることができる。そのため、主搬送部と副搬送部
をそれぞれ別の回転軸上に設ける必要がなく、構成が簡
単になる。
【0018】さらに、上述した構成を特徴とする現像装
置において、請求項5記載の発明によれば、上記第1及
び第2の攪拌搬送部材による現像剤の搬送能力を同一に
するために、それぞれを同一回転数で、互いのスクリュ
オーガ又はスパイラルコイルのピッチを同一にしたこと
を特徴としている。この構成によれば、第1及び第2の
攪拌搬送部材を構成するスクリュオーガやスパイラルコ
イル等のピッチを何れも同一にし、同一回転数とするこ
とで、簡単な構成により現像剤の循環及び搬送を効率よ
く行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面に従って詳細に説明する。本発明の現像装置におけ
る一実施形態については、図1及び2を参照して説明す
る。図1は本発明による現像装置を上部から目視した状
態の構成図である。図2は図1に示す本発明の現像装置
による現像剤の搬送状況を示すもので特に現像剤の分布
状態を説明するための図である。また、図3は図1に示
す本発明の現像装置における側面図を示す。そして、図
4は本発明の現像装置を備える画像形成装置、特に電子
写真方式を採用してなる画像形成部のプロセス部を示す
図である。
【0020】まず図4を参照して画像形成装置の概略構
成を説明する。符号1は画像形成装置本体のほぼ中央部
に配置され、画像形成動作時に矢印方向に一定速度で回
転駆動されるドラム形状に形成された静電潜像を担持す
る像担持体を構成する感光体である。この感光体1の周
囲に対向するように各種の画像形成プロセス手段が配置
されている。
【0021】上記画像形成プロセスを構成する手段(装
置)は、感光体1表面を均一に帯電する帯電器2、図示
しない画像に応じた光による像3を照射する光学系、該
光学系により露光されることで感光体1表面に形成され
た静電潜像を可視像化するための本発明にかかる現像装
置4、現像された像(トナー10の像)を適宜搬送され
てくるシート状の用紙Pに転写する転写器5、転写後に
感光体1表面に転写されなかった残留現像剤(トナー)
を除去するクリーニング装置6、及び感光体1表面に残
る帯電電荷を除去する除電器7等が、この順序で感光体
1の回転方向に配置されている。
【0022】シートPは、例えばトレイ又はカセットに
多量に収容されており、該収容された用紙が給送手段に
て1枚給紙され、上述した転写器5が配置された感光体
1と対向する転写領域へと、感光体1表面に形成された
トナー像の先端と一致するように送り込まれる。この転
写後のシートPは、感光体1より剥離され、定着装置8
へと送り込まれる。
【0023】定着装置8は、シート上に転写された未定
着のトナー像を永久像として定着させるものであって、
トナー像と対向する面が、トナーを溶融し、定着させる
温度に加熱されたヒートローラからなり、該ヒートロー
ラに対して加圧され用紙Pをヒートローラ側へと密着さ
せる加圧ローラ等を設けて構成している。この定着装置
8を通過した用紙Pは、画像形成装置外へと排出ローラ
を介して図示しない排出トレイ上に排出処理される。
【0024】上記図示しない光学系は、画像形成装置が
複写機であれば、コピー原稿を光照射し、原稿からの反
射光を光像3として照射する。あるいは、画像形成装置
がプリンタやデジタル複写機であれば、光学系は半導体
レーザを画像データに応じてON−OFF駆動した光像
を照射する。特にデジタル複写機においては、コピー原
稿からの反射光を画像読取センサ(CCD素子等)にて
読取った画像データを上記半導体レーザを含む光学系へ
と入力し、画像データに応じた光像を出力するようにし
ている。また、プリンタにおいては、他の処理装置、例
えばワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等から
の画像データに応じた光像に変換し、これを照射するよ
うにしている。この光像への変換は、半導体レーザだけ
でなく、LED素子、液晶シャッタ等が利用される。
【0025】以上のようにして、画像形成装置における
画像形成動作を開始すれば、感光体1が矢印方向に回転
駆動され、帯電器2にて感光体1表面が特定極性の電位
に均一帯電される。この帯電後に、上述した図示しない
光学系により光像3が照射され、その光像に応じた静電
潜像が感光体1表面に形成される。この静電潜像を可視
化するために次の現像装置4にて現像される。この現像
は、本発明においては一成分トナーによる現像であっ
て、該トナーが感光体1表面に形成された静電潜像に例
えば静電気力により選択的に吸引され、現像が行われ
る。
【0026】このようにして現像された感光体1表面の
トナー像は、適宜感光体1の回転に同期して搬送されて
くるシートPに、転写領域に配置された転写器5にて静
電転写される。この転写は、トナーの帯電極性と逆の極
性にて転写器5がシートP背面を帯電させることで、ト
ナー像をシートP側へと転移させている。
【0027】転写後、感光体1表面には転写されなかっ
たトナー像の一部が残留し、この残留トナーが、クリー
ニング装置6にて感光体1表面から除去され、感光体1
を再利用するために除電器7にて感光体1表面が均一電
位、例えばほぼ0電位に除電する。
【0028】一方、転写後のシートPは、感光体1より
剥離され、定着装置8へと搬送される。この定着装置8
にて、用紙P上のトナー像は、溶融され用紙Pにローラ
間の加圧力により圧着され融着される。この定着装置8
を通過する用紙は、画像形成済みシートPとして画像形
成装置の外部に設けられている排出トレイ等に排出処理
される。
【0029】(本発明にかかる現像装置)次に図3を参
照して本発明の現像装置の構造について説明する。つま
り、本発明の一成分トナーによる現像装置の一構成例に
ついて詳細に説明する。
【0030】この実施形態においては、特に現像剤を攪
拌及び搬送してなる攪拌搬送部材を構成するものとし
て、スクリュオーガを用いた場合について説明する。な
お、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】図3に示すように、本発明にかかる現像装
置4はケーシング(現像槽)11内に、現像ローラ12
と、現像ローラ12の表面に吸着される現像剤層を規制
するためのブレード(現像剤規制部材)13と、現像剤
を攪拌すると共に現像ローラ12へと供給するための攪
拌部(攪拌部材)14と、現像剤を搬送しながら攪拌し
てなるスクリュオーガを備えるスクリュA(第1の攪拌
搬送部材)15と、スクリュB(第2の攪拌搬送部材)
16とを備えている。
【0032】現像槽11内では、図3に示すように、感
光体1側に向かって現像ローラ12、攪拌部14、第1
の攪拌搬送部材15、第2の攪拌搬送部材16の順でそ
れぞれこの順序で、並列するように配置されている。こ
れの各構成部材は、回転軸を平行、特に感光体1の回転
軸に平行に設けられ、現像槽11の側壁等に軸受け等を
介して回転自在に支持されている。
【0033】上記現像装置4を構成する各構成部材のう
ち、A,Bの第1及び第2の攪拌搬送部材15,16
は、互いに対向するように配置している。すなわち、上
記各構成部材は、全て並列するように配置されているも
のの、図3に示すように、現像槽11の底部からみた場
合には、各構成部材を支持する軸の高さが異なってい
る。具体的には、現像ローラ12に比べると攪拌部14
の軸の高さは低くなっている。これは、現像ローラ12
に供給される現像剤は、現像槽13下方に溜まることに
なるので、この現像剤を攪拌する部材である攪拌部14
は、現像剤を攪拌し易いように現像ローラ12よりも軸
の高さが低くなる。
【0034】一方スクリュオーガ構造のA及びBの第1
及び第2の攪拌搬送部材15,16は、現像槽11内に
現像剤を搬送するものであって、互いに同じ高さに軸が
設けられている。さらに、搬送されてきた現像剤をより
攪拌され易くするために、攪拌部14よりも高いところ
から攪拌部14の近傍に現像剤が落下させるように、第
1及び第2の攪拌搬送部材15,16は、攪拌部14よ
りも現像槽11底面からみて高い位置に設けられてい
る。
【0035】また第1及び第2の攪拌搬送部材15,1
6の回転方向は、図3に示すように異なっている。すな
わち、現像剤をそのまま攪拌部14に搬送するのではな
く、第1及び第2の攪拌搬送部材15,16にて、ある
程度攪拌してから攪拌部14へ搬送するようにしてい
る。図3では、スクリュオーガ構造のA及びBの第1及
び第2の攪拌搬送部材15,16は、ともに互いが対向
する側とは反対側に向かって回転するようになってい
る。
【0036】
【0037】(本発明の第1の実施形態)次に、図3に
て説明したように構成されてなる現像装置4において、
本発明の一実施形態を説明する。
【0038】図1には、図3に示す構造の現像装置4を
上部から目視した状態を示している。この図1におい
て、現像槽11の上部からみると、第1及び第2の攪拌
搬送部材15,16には、一方の端部側に現像剤を搬送
する主搬送部15a,16aと、現像剤を逆方向に搬送
する副搬送部15b,16bとが設けられている。
【0039】第1の攪拌搬送部材15の主搬送部15a
は、現像槽11の後端(図1では左側)から前端(右
側)に向いて設定されており、現像剤をその方向へと搬
送している。一方、第2の攪拌搬送部材16の主搬送部
16aは、現像槽11の前端から後端に向いて設定され
ており、現像剤をその方向への搬送している。すなわ
ち、第1及び第2の攪拌搬送部材15,16の現像剤の
主搬送方向は互いに逆方向となっている。それゆえ、上
述したように第1及び第2の攪拌搬送部材15,16の
スクリュオーガは互いに同一方向に設けられており、そ
の回転方向が反対になることで、現像剤の送り方向が逆
となる。
【0040】そこで、本発明の現像装置4によれば、図
1に示すように第1の攪拌搬送部材15は、その主搬送
部15aが、図1において左側端から右側へと現像剤を
搬送しており、その搬送終端部を点Pで示している。ま
た第2の攪拌搬送部16は、その主搬送部16aが、図
1において右側端から左側へと現像剤を搬送しており、
その搬送終端部を点Qにて示している。両第1及び第2
の攪拌搬送部材15,16のそれぞれの主搬送部15
a,16aの主搬送方向の搬送端部P,Qは、攪拌部1
4の有効な攪拌搬送領域、図においては攪拌フィン領域
bの各端部より内側になるように設定している。
【0041】そのため、現像ローラ12、攪拌部14
および第1と第2の攪拌搬送部材15,16を比較した
場合、現像ローラ12における画像形成のための着磁域
aに比べて、攪拌部14に設けられている攪拌フィン1
4aの領域bは、より短くなるように設定されている。
さらに、攪拌部14の有効な攪拌搬送を行える攪拌フィ
ン14aの設定領域bよりも第1及び第2の攪拌搬送部
材15,16の主搬送部が互いに重なる領域cの方が短
くなるように設定されている。
【0042】上記主搬送部が互いに重なる(重畳する)
領域cは、図1において第1及び第2の攪拌搬送部材1
5,16の各主搬送部15a,16aの各終端PとQの
間の領域である。また、図1において符号S及びTは、
副搬送部15b,16bによる長さ(領域)を示してい
る。
【0043】一方、現像装置4を構成する現像槽11に
設けられた各構成部材そのものの長さを見てみると、そ
れぞれに主搬送部15a,16aおよび副搬送部15
b,16bを有する第1及び第2の攪拌搬送部材15,
16が最も長く、現像ローラ12が次に長く、攪拌部1
4が最も短くなっている。ただし、各構成部材そのもの
の長さは、特に限定されるものではなく、上述した着磁
域aと攪拌フィン領域bと重なる主搬送部領域cとのそ
れぞれの長さがこの順で短くなるように形成されていれ
ばよい。
【0044】このように、従来の現像装置とは異なり、
本発明にかかる現像装置4では、第1及び第2の攪拌搬
送部材15,16に設けられている上記副搬送部15
b,16bの領域が、攪拌部14における攪拌フィン領
域bと両端部で一部が重複するように設けられている。
【0045】従来の現像装置の構成では、単に副搬送部
を設けただけの構成か、あるいは、副搬送部を設けず一
方的に現像剤を決められた方向に搬送し続けて、副搬送
部による現像剤の良好なる循環がないような構成となっ
ている。そのため、副搬送部がない構成では、現像剤が
搬送されたままになって搬送方向の端部に現像剤が蓄積
して現像剤の圧力が高くなる。また、軸受にストレスが
加わって軸受に詰まりが発生する。一方、副搬送部を設
けている構成であっても、その具体的な配置を限定しな
い限り、現像剤を循環させて主搬送部に集めることが不
十分となり、搬送における十分な効果が得られない。
【0046】これに対して、本発明の図1に示す現像装
置4の構成では、第1及び第2の攪拌搬送部材15,1
6における主搬送部15a,16aの搬送方向の端部
P,Qは、次に現像剤をリレーする攪拌部14の攪拌領
域(攪拌部における攪拌フィン領域)bよりも内側とな
る位置に現像剤を送り込むようになる。そのため、図2
に示すように、現像剤を現像槽14の中央部Cに寄せる
ことができるようになる。中央部Cでは攪拌部14によ
って現像剤が攪拌されることになるため、現像剤の循環
が良好に行われることになり、現像剤の搬送効率が向上
する。その結果、現像剤が塊状となっても確実に攪拌及
び粉砕することができる。また、現像剤が中央部Cに集
められるので、搬送方向の終端部近傍で現像剤の受ける
ストレスが低減される。
【0047】なお、上記中央部Cは、図1において現像
ローラ12における回転軸方向のほぼ中心部に対応す
る。
【0048】また、上述したように現像剤が中央部Cに
集められるので、特性劣化した現像剤や帯電量の低い現
像剤が偏在しなくなり、濃度低下のない良好な画像が得
られる。さらに、図2に示すように、現像装置4の現像
槽11内で、現像剤が中央部Cから両端部にかけてなだ
らかに減少するような分布状態(破線に示す状態)を示
す。そのため、かりに現像装置4を傾斜配置しても、傾
斜の影響を受けにくくなる。
【0049】さらに、現像剤の搬送方向終端近傍におい
て、現像剤の滞留や密集が緩和される。その結果、現像
槽11の各構成部材を回転可能に支持する側壁(図1に
おいて右側及び左側)端部において、軸受が詰まるよう
なことがなく、軸受における例えば第1及び第2の攪拌
搬送部材15,16の回転支持が良好に行われることに
なる。それゆえ現像装置の耐久性が向上する。
【0050】(本発明の第1の実施形態による他の態
様)上述において説明した実施形態において、本発明の
現像装置4によれば、図1に示すように第1及び第2の
攪拌搬送部材15,16の主搬送部15a,16aを設
けるだけで、十分に上述した効果を得ることができる。
つまり、主搬送部15a,16aに引き続き、副搬送部
15b,16bを設けなくても、現像剤の循環、及び搬
送を効率よく行え、かつ現像槽11の両側壁等に滞留す
るのを抑制できる。これは、主搬送部15a,16aに
よる現像剤の搬送の終端P,Qが攪拌部14の内側にな
るように設定していることで、それ以上に現像剤が搬送
されるのを抑制されるためといえる。
【0051】そこで、上記第1及び第2の攪拌搬送部材
15,16を構成する副搬送部15b,16bを設け
ことで、現像剤が現像槽11の側壁に滞留するのを防止
する効果がさらに助長されることになる。そして、その
副搬送部15b,16bの現像剤の搬送能力は、主搬送
部15a,16aの搬送能力よりも小さく設定すると、
現像剤の搬送効率が助長される。つまり、副搬送部15
b,16bにおける現像剤の搬送は、現像槽11の端部
に偏った現像剤を中央部に寄せることを目的とするもの
である。そのため、主搬送部15a,16bのように攪
拌部14や現像ローラ12への搬送を行う必要がないか
らである。
【0052】上記副搬送部15b,16bが主搬送部1
5a,16aと同じような搬送能力を有していれば、現
像槽11内における現像剤の循環のバランスを崩しかね
ないので好ましくない。
【0053】このように副搬送部15b,16bの搬送
能力を、主搬送部15a,16aの搬送能力よりも小さ
く設定していれば、攪拌部14の領域bの端部より内側
に重複するように設けられた上記副搬送部15b,16
bにより得られる効果を、より一層向上させることがで
きる。特に、現像装置4内における現像剤の分布状態を
安定的に保持するとともに、現像剤の搬送状態をより一
層安定化させることができる。
【0054】上述したように第1の攪拌搬送部材15の
主搬送部15aによる搬送方向は、現像槽11の後端
(図1において左側)から前端に向かうように設定され
る一方、第2の攪拌搬送部材16の主搬送部16aによ
る搬送方向は、現像槽11の前端から後端に向かうよう
に設定されていることが好ましい。これによって、第1
及び第2の攪拌搬送部材15,16の副搬送部15b,
16bにより得られる効果をより一層向上させることが
できるとともに、補給された現像剤、あるいはトナーの
塊が確実に攪拌され粉砕された後に、現像位置へ供給さ
れる。そのため、濃度低下のない良好な画像が得られ
る。
【0055】しかも、第1の攪拌搬送部材15の主搬送
部15aにおける搬送能力と、第2の攪拌搬送部材16
の主搬送部16aにおける搬送能力とは略同等に設定さ
れている。そのため、現像槽11内における現像剤の循
環が良好に行われ、現像剤の搬送効率を向上させること
ができるとともに、同等の搬送能力であることから現像
装置4内における現像剤の分布状態を安定的に維持する
ことができる。この場合、第1及び第2の攪拌搬送部材
15,16のスクリューオーガのピッチ及び、その径を
同一にするとき、その回転数も略等しいことが好まし
い。
【0056】このように構成すれば、第1及び第2の攪
拌搬送部材15,16の構造が同一になり、製造コスト
が低減すると同時に、同一速度で回転駆動させるように
すれば、その駆動機構も簡単になる。
【0057】次に、上記第1及び第2の攪拌搬送部材1
5,16の具体的な構成について、図5等を参照して説
明する。
【0058】図1に示すように、第1の攪拌搬送部材1
5の副搬送部15bは、現像槽11内の前端(左)側に
配設され、第2の攪拌搬送部材16の副搬送部16a
は、現像槽11の後端(右)側に配設されている。
【0059】この構成では、図1に示すように、一組の
攪拌搬送部材であるスクリュA及びBの副搬送部15
b,16bが互いに副搬送部の形成されていない側の現
像槽11の端部に対向するようになっている。
【0060】副搬送部15b,16bがこのように配置
されることによって、主搬送部15a,16bの領域が
攪拌部14における攪拌フィン領域bよりも狭くなり、
現像剤を確実に攪拌部14の中央部に向けて搬送するこ
とができる。それゆえ、本発明における効果を奏するこ
とができるようになる。
【0061】ここで、上述したように、副搬送部15
b,16bにおける現像剤の搬送能力は、主搬送部15
a,16aにおける現像剤の搬送能力よりも小さいこと
が好ましい。副搬送部15b,16bの搬送能力を主搬
送部の搬送能力よりも小さくするための構成としては、
次のような構成を挙げることができる。
【0062】特に図1においては、第1及び第2の攪拌
搬送部材15,16の主搬送部15a,16aにおける
スクリュオーガの各フィン間のピッチ(P1)と、副搬
送部15b,16bにおけるスクリュオーガのフィン間
のピッチ(P2)が、P1=P2となっている。また、
主搬送部15a,16aにおけるスクリュオーガの有効
径(d1)と、副搬送部15b,16bにおけるスクリ
ュオーガの有効径(d2)とが、d1=d2の関係とな
っている。
【0063】しかしながら、このままの状態では副搬送
部15b,16bの搬送能力と主搬送部15a,16a
の搬送能力との間に明確な差異を設けることができな
い。そのため、例えば図5(a)及び(b)に示すよう
に、上記スクリュオーガによるピッチP2をP1よりも
小さくする(すなわち、P1<P2)。
【0064】副搬送部15b,16bにおけるスクリュ
オーガのピッチP2を小さくすれば、現像剤の搬送能力
は低下する。そのため、現像槽11内における現像剤の
分布状態をより一層安定化し、現像剤の搬送状態の安定
化かつ円滑化を向上させることができる。なお、このと
きスクリュオーガの有効径のd1=d2は成立してい
る。
【0065】あるいは、図6(a)に示すように、副搬
送部15b,16bにおけるスクリュオーガの有効径d
2を、主搬送部15a,16aの有効径d1よりも小さ
くする構成であってもよい(すなわち、d1>d2)。
この構成によっても副搬送部の搬送能力を低下させるこ
とができるので、現像槽11内における現像剤の分布状
態をより一層安定化し、現像剤の搬送状態の安定化かつ
円滑化を向上させることができる。この場合において
は、スクリュオーガの各フィンのピッチP1,P2をP
1=P2にする。
【0066】さらに、図6(b)に示すように、副搬送
部15b,16bにおけるスクリュオーガのピッチP2
及び有効径d2を、主搬送部15a,16aにおけるピ
ッチP1及び有効径d1を、P1>P2及びd1>d2
の関係が満足するように構成してもより。
【0067】あるいは、図7(a)及び(b)に示すよ
うに、副搬送部15,16のスクリュオーガの条数を、
主搬送部15a,16aのスクリュオーガの条数よりも
小さくしてもよい。この構成によれば、上記ピッチP1
とP2や、有効径d1,d2を同一にしても、主搬送部
15a,16aによる搬送能力が高くなる。図7におい
ては、主搬送部15a,16aのスクリュオーガの条数
を2個とし、副搬送部15b,16bの条数を1個にし
ている。
【0068】この場合、図5及び図6にて説明したよう
に、副搬送部15b,16bのピッチP2や有効径d2
の関係を調整することで、その搬送能力を調整でき、よ
って副搬送部15b,16bの搬送能力を低下させ、現
像槽11内における現像剤の分布状態をより一層安定化
し、現像剤の搬送状態の安定化かつ円滑化を向上させる
ことができる。
【0069】なお、図8の例では、主搬送部15a,1
6aの条数を2としてが、それ以上に設定してもよく、
その条数としては、副搬送部15b,16bの条数より
も多くすることが重要である。
【0070】(本発明の第2の実施形態)以上説明した
第1の実施形態による現像装置は、第1及び第2の攪拌
搬送部材15,16については、回転する軸にスクリュ
オーガを設けて構成されるものを例示した。
【0071】この第2の実施形態においては、第1及び
第2攪拌搬送部材15,16をスパイラルコイルにて構
成されるものである。
【0072】本実施の形態における現像装置4の基本的
な構成は先に説明した第1の実施形態において説明した
ものと同様であり、第1及び第2の攪拌搬送部材15,
16が、スクリュオーガに代わって用いているスパイラ
ルコイルのみが異なるだけである。
【0073】上述したように、第1及び第2の攪拌搬送
部材15,16を構成するスパイラルコイルにおいて
は、同様に副搬送部15b,16bにおける現像剤の搬
送能力は、主搬送部15a,16aにおける現像剤の搬
送能力よりも小さいことが好ましい。
【0074】そこで、副搬送部の搬送能力を主搬送部の
搬送能力よりも小さくするための構成としては、スパイ
ラルコイルを用いた場合には、次のような構成を挙げる
ことができる。
【0075】まず、図8(a)及び(b)を参照に、図
1に示す第1及び第2の攪拌搬送部材15,16が、回
転駆動されるスパイラルコイルにて構成される場合につ
いて説明する。図に示すように、主搬送部15a,16
aにおけるコイルの螺旋のピッチをP11とし、副搬送
部15b,16bにおけるコイルの螺旋のピッチをP1
2とすると、基本的には、P11=P12を成立させる
ように形成する。また、主搬送部におけるコイルの有効
径をd11とし、副搬送部におけるコイルの有効径をd
12とすると、やはり基本的にはd11=d12を成立
させるように形成する。
【0076】しかしながら、このままの状態では副搬送
部15b,16bの搬送能力と主搬送部15a,16a
の搬送能力との間に明確な差異を設けることができない
ので、たとえば、図9(a)及び(b)に示すように、
上記ピッチP12をピッチP11よりも小さくする(す
なわち、P11<P12)。
【0077】副搬送部15b,16bにおけるコイルの
ピッチを小さくすれば、現像剤の搬送能力は低下するこ
とになるので、ケーシング内における現像剤の分布状態
をより一層安定化し、現像剤の搬送状態の安定化かつ円
滑化を向上させることができる。なお、このときd11
=d12は成立している。
【0078】あるいは、図10(a)及び(b)に示す
ように、副搬送部15b,16bの上記有効径d12
を、主搬送部15a,16aの有効径d11よりも小さ
くする構成であってもよい(すなわち、d11>d1
2)。この構成によっても副搬送部の搬送能力を低下さ
せることができるので、現像槽11内における現像剤の
分布状態をより一層安定化し、現像剤の搬送状態の安定
化かつ円滑化を向上させることができる。なお、このと
きP11=P12は成立している。
【0079】以上のように、本発明では、第1及び第2
の攪拌搬送部材15,16における主搬送部15a,1
6aが、攪拌部14における有効攪拌領域bよりも狭く
なるように、つまり各搬送方向の終端部P,Qが少なく
とも攪拌部14の端部より内側に設ける。より好ましく
は、第1及び第2の攪拌搬送部材15,16に対して、
主搬送部15a,16aの搬送方向の終端部P,Qに対
して、その搬送方向とは反対方向に現像剤を搬送する副
搬送部15b,16bを形成するものである。そして、
さらに好ましくは副搬送部15b,16bの現像剤の搬
送能力は、主搬送部15a,16aの現像剤の搬送能力
よりも小さくなっている。
【0080】また、第1及び第2の攪拌搬送部材15,
16の具体的な構成は、上述したスクリュオーガやスパ
イラルコイルなどに限定されるものではなく、楕円形状
の1枚ものの鍔(フィン)を、決められたピッチで傾斜
させて配置するようにしたものであってもよい。
【0081】
【発明の効果】本発明の現像装置によれば、現像槽内に
収容される現像剤を良好に循環搬送でき、現像剤の搬送
効率も上がり、現像剤の塊等を確実に攪拌、粉砕し現像
位置へと供給でき良好なる現像を可能にする。
【0082】良好なる循環により現像剤が現像槽の側壁
等に偏在することがなくなるため、画像濃度変動のない
良好なる画像を常時提供することができる。
【0083】現像槽内において、現像剤の分布状態を中
央部か両端部になだらかに減少するような分布状態を
示すので、現像装置が傾斜しても現像を良好に行うこと
ができる。
【0084】現像剤の受けるストレスが軽減され、現像
剤の寿命が延び、また現像剤の滞留や密集状態が緩和さ
れるため、現像槽での軸受け部分での支持の耐久性が向
上し、現像装置の寿命も延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による現像装置の構造
を示すものであって、現像装置の上部から目視した状態
を示す構成図である。
【図2】図1に示す現像装置において、現像剤の攪拌搬
送状態における現像剤の分布状態を示す図である。
【図3】図1に示す現像装置の側面から見た状態を示す
側面図である。
【図4】図1に示す現像装置を備える電子写真方式を採
用してなる画像形成装置のプロセス部分を示す構成図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施形態における現像装置にお
いて、現像剤の攪拌及び搬送を行う部材の他の態様を説
明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における現像装置にお
いて、現像剤を攪拌及び搬送する部材における別の態様
を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における現像装置にお
いて、現像剤を攪拌及び搬送する部材における別の態様
を説明するための図である。
【図8】本発明の現像装置において、第2の実施形態に
よる現像剤を攪拌及び搬送を行う部材の形態を示す図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施形態における現像装置にお
いて、現像剤を攪拌及び搬送する部材における他の態様
を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における現像装置に
おいて、現像剤を攪拌及び搬送する部材における別の態
様を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体) 4 現像装置 10 トナー(画像) 11 現像槽(ケーシング) 12 現像ローラ(現像剤担持体) 14 攪拌部 15 第1の攪拌搬送部材 15a 主搬送部 15b 副搬送部 16 第2の攪拌搬送部材 16a 主搬送部 16b 副搬送部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容してなる現像槽内で回転自
    在に軸支され、現像剤を一方向へと攪拌しながら搬送す
    る第1の攪拌搬送部材と、該第1の攪拌搬送部材の現像
    剤の搬送方向とは逆方向に攪拌しながら搬送する第2の
    攪拌搬送部材と、現像剤を現像位置へと搬送し像担持体
    に形成された潜像を現像するための現像剤担持体と、上
    記第1の攪拌搬送部材および第2の攪拌搬送部材の搬送
    方向以外となる方向に現像剤を移動さ上記現像剤担持
    体側へと供給するための攪拌部とを具備してなる現像装
    置において、上記第1の攪拌搬送部材と第2の攪拌搬送部材とは、互
    いに回転軸に平行にして対向する配置構成とし、 上記第1の攪拌搬送部材の一方向への現像剤の搬送の終
    端部、および上記第2の攪拌搬送部材の逆方向への現像
    剤の搬送の終端部のそれぞれが、上記攪拌部の有効な攪
    拌搬送を行う端部よりも内側になるように現像剤を搬
    送する主搬送部を、上記第1の攪拌搬送部材と第2の攪
    拌搬送部材に設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の攪拌搬送部材の主搬送部
    のそれぞれの終端部に引き続き、その搬送方向と逆方向
    に搬送する副搬送部を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2の攪拌搬送部材の副搬
    送部は、現像剤の搬送能力が、主搬送部の現像剤の搬送
    能力より小さく設定されていることを特徴とする請求項
    2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2の攪拌搬送部材を各主
    搬送部と副搬送部を、スクリュオーガ又はスパイラルコ
    イルにて構成され、上記主搬送部のピッチ及び有効径の
    何れか一つ、又は両方を上記副搬送部のピッチ及び有効
    径より大きく設定されていることを特徴とする請求項2
    記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の攪拌搬送部材による
    現像剤の搬送能力を同一にするために、それぞれを同一
    回転数で、互いのスクリュオーガ又はスパイラルコイル
    のピッチを同一にしたことを特徴とする請求項4記載の
    現像装置。
  6. 【請求項6】 現像剤を収容してなる現像槽内で回転自
    在に軸支され、現像 剤を一方向へと攪拌しながら搬送す
    る第1の攪拌搬送部材と、該第1の攪拌搬送部材の現像
    剤の搬送方向とは逆方向に攪拌しながら搬送する第2の
    攪拌搬送部材と、現像剤を現像位置へと搬送し像担持体
    に形成された潜像を現像するための現像剤担持体と、上
    記第1の攪拌搬送部材および第2の攪拌搬送部材の搬送
    方向以外となる方向に現像剤を移動させ上記現像剤担持
    体側へと供給するための攪拌部とを具備してなる現像装
    置において、 上記第1の攪拌搬送部材と第2の攪拌搬送部材とは、互
    いに回転軸に平行にして対向する配置構成とし、 上記第1の攪拌搬送部材の一方向への現像剤の搬送の終
    端部、および上記第2の攪拌搬送部材の逆方向への現像
    剤の搬送の終端部のそれぞれが、上記現像剤担持体の長
    さよりも短い上記攪拌部の有効な攪拌搬送を行う各端部
    よりも内側になるように現像剤を搬送する主搬送部を、
    上記第1の攪拌搬送部材と第2の攪拌搬送部材に設けた
    ことを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】 上記第1及び第2の攪拌搬送部材は、上
    記攪拌部よりも高い位置関係に配置され、該攪拌部は、
    上記現像剤担持体よりも低い位置に配置されていること
    を特徴とする請求項1又は6記載の現像装置。
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