JP3437507B2 - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に、該画
像情報とは異なる付加情報を重畳して出力する画像処理
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタや複写機などのカラーの
画像記録装置は性能向上、普及の両面で大幅な進歩を遂
げており、フルカラー画像記録装置も、銀塩方式、感熱
方式、電子写真方式、静電記録方式、インクジェット方
式などの多数の出力方式を用いたものが開発され、高画
質な画像を得るとともに広く普及し始めている。しか
し、これに伴い新たな問題が発生した。
【0003】それは、フルカラー画像記録装置を用いて
簡単に紙幣や有価証券を偽造できるという問題である。
これに伴い、記録装置に偽造を防止する機能を搭載する
必要が出てきており、近年のフルカラー画像記録装置に
は様々な偽造防止機能が搭載されている。その中で最も
一般的な方式は、記録の際に用紙に記録装置の機体番号
を表す規則的なドットパターンを打ち込み、偽造された
紙幣が発見されたときにその紙幣上に打たれたドットパ
ターンから機体番号を割り出し、どの記録装置から出力
されたものかを特定する、いわゆる追跡パターン方式で
ある。尚、このドットパターンは出力される全ての画像
に打ち込まれるため、最も視認性の低いイエローで打つ
のが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、以下のような問題点が存在する。
【0005】図1は、一般的な付加情報の埋め込み処理
を行う画像処理装置の構成を示す図である。同図ではま
ず、RGB成分で表された入力画像信号が色変換部10
1において、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエ
ロー)、K(ブラック)の4つの色成分に変換され、そ
れぞれの色成分は各種補正処理部102において補正処
理が施される。次に、疑似階調処理部103において、
組織的ディザ法や誤差拡散法等の手法を用いて疑似階調
処理が施される。
【0006】以上の処理が施された画像信号に対して、
付加情報生成部105により生成された付加情報をY成
分上に重畳(加算)し、それぞれの成分をプリンタエン
ジン104に入力することにより、画像情報以外の何ら
かの情報が付加された画像の印刷を行うことができる。
【0007】しかし、上述の付加情報重畳処理方法のよ
うに、単純加算によって予め定めておいたドットパター
ンを付加すると、その周辺では当然のことながら画素数
が変化することになる。即ち、疑似階調処理が施された
画像上で画素数が変化するということは濃度の変化を意
味し、このような状態が生じると、いかにイエローが視
覚的に検知し辛い成分だとしても、不自然なドットが目
視で確認できてしまう場合も当然起こり得る。
【0008】このような状態を回避するためには、疑似
階調処理が施された画像信号上にドットパターンを付加
する際に、その周辺部の状況に応じて濃度(画素数)を
保存するための何らかの処理を施す必要がある。
【0009】こうした問題を鑑みて提案された発明とし
ては、例えば特開平5-244389号公報が挙げられるが、こ
れは疑似階調処理が施される前の画像情報に対して行わ
れる処理であり、疑似階調処理が施された後の画像情報
に対して濃度を保存しながらドットパターンを付加する
ような方法に関しては何ら記載されていない。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、画像情報の濃度を保存しながら視覚的に違
和感の少ない付加情報を重畳できる画像処理方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、画像情報に、該画像情報とは異なる付加
情報を重畳して出力する画像処理装置において、画像情
報を入力する入力手段と、前記画像情報の注目画素を量
子化する疑似階調処理手段と、特定のドットパターンを
有する付加情報を生成する生成手段と、前記付加情報を
付加する周辺画素の存在に応じて、前記付加情報を付加
する周辺部の濃度を保存しながら前記付加情報を重畳す
る付加情報重畳手段とを有することを特徴とする。
【0012】また上記目的を達成するために、本発明
は、画像情報に、該画像情報とは異なる付加情報を重畳
して出力する画像処理方法において、画像情報を入力す
る入力工程と、前記画像情報の注目画素を量子化する疑
似階調処理工程と、特定のドットパターンを有する付加
情報を生成する生成工程と、前記付加情報を付加する周
辺画素の存在に応じて、前記付加情報を付加する周辺部
の濃度を保存しながら前記付加情報を重畳する付加情報
重畳工程とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0014】尚、本実施形態における画像処理装置は、
主として、プリンタエンジンへ出力すべき画像情報を作
成するコンピュータ内のプリンタドライバソフトとして
内蔵することが効率的であるが、例えば複写機、ファク
シミリ装置、プリンタ本体等にハードウェア、及びソフ
トウェアとして内蔵することも可能である。
【0015】また、インクジェットプリンタ、熱溶融型
転写プリンタ、レーザプリンタ等で用いられる疑似階調
処理により画像情報を表現可能である。
【0016】[第1の実施形態]図2は、第1の実施形
態による画像処理装置の付加情報重畳法を示すブロック
図である。まず、同図に沿ってその動作概要を説明し、
次に各部の詳細について述べる。
【0017】図2において、201は入力端子であり、
多階調のRGB画像信号を入力する。入力された信号は
202の色変換部でCMYK信号に変換され、203の
各種補正処理部で種々の補正が施された後、204の疑
似階調処理部に入力される。この疑似階調処理部204
では、入力された画像信号を疑似階調処理することによ
って、入力階調数よりも少ない量子化レベルに変換し、
複数画素の量子化値によって面積的に階調性を表現す
る。第1の実施形態においては、疑似階調処理を行うた
めの方法として、既存の組織的ディザ法や誤差拡散法等
の何れを用いても良いが、どの方式を用いた場合でも、
量子化値を「0」若しくは「1」の2値とすることを想
定している。ここで、量子化値が「1」となった画素
(以下、オンドット)について、紙等の記録媒体上にド
ット(インク、トナー等)が印字されることとする。
尚、上述の疑似階調処理が施された後のCMYK成分
を、それぞれIc(x,y)、Im(x,y)、I
y(x,y)、Ik(x,y)と表すこととする。
【0018】次に、図2に示す207の付加情報生成部
により生成した付加情報を、205の付加情報重畳部に
おいて、予め定められているドットパターンを用いて、
疑似階調処理部204で2値化されたY成分Iy(x,
y)に重畳する。尚、これは、Y成分が他の成分に比
べ、人間の目で識別しにくいという特徴を利用したもの
である。付加情報重畳部205において付加する情報に
は、出力機器のメーカー名、機種名、機体番号、或いは
画像を紙上に出力した際の出力状況等様々な情報が考え
られ、これらの信号は必要であれば暗号化されて重畳さ
れる。
【0019】以上の処理を施した後、CMYK成分それ
ぞれを206のプリンタエンジンに送出し、その結果、
種々の情報が重畳された出力画像を得ることができる。
【0020】以上が、第1の実施形態における画像処理
装置の動作概要である。これより、上述した各部の詳細
について説明するが、まず、付加情報生成部207につ
いて説明する。
【0021】画像上に付加情報を重畳する方法として一
般的なのは、図3に示すように印刷可能領域内にN画素
間隔で存在する格子点を定義し、その格子点上に、予め
定められた処理を行うコンピュータやプリンタ本体に存
在する記憶装置に記憶されているドットパターンが存在
するか否かによって、付加情報を表現するというもので
ある。
【0022】図4は、第1の実施形態におけるドットパ
ターンの例を示す図である。同図においては、紙上にド
ット(インク、トナー等)が印字される個所が黒点で示
されている。また、図4において座標軸の原点がドット
パターンの中心に設定されていることから、例えば同図
中の表に示すようなドットパターンを構成する画素数M
や画素位置(Px m,Py m)といったデータが、予め処理
を行うコンピュータやプリンタ本体に存在する記憶装置
に記憶されていることになる。
【0023】この付加情報生成部207では、上述した
ドットパターンを付加する位置を、重畳すべき情報(プ
リンタの機体番号等)をある規則に基づき変換する等の
手段を用いることによって得る。尚、位置情報に変換す
るための規則には様々なものが考えられ、例えばプリン
タ本体の機体番号や機種名をバイナリ系列で表現し、
1,0をそれぞれドットパターンの有無で表現する場合
等考えられるが、第1の実施形態においてはどのような
方法を用いてもよい。ここで、得られた付加位置の情報
は、例えば図5に示す表のように、格子点間隔Nと、付
加すべきZ箇所の格子点の座標(Lx z,Ly z)で表現さ
れ、付加情報重畳部205に入力される。以上が、付加
情報生成部207についての説明である。
【0024】次に、付加情報重畳部205の付加情報重
畳処理について説明する。図6は、第1の実施形態にお
ける付加情報重畳処理を示すフローチャートである。ま
ず始めに、ステップS601において、上述したドット
パターンデータを読み込み、続くステップS602にお
いて、付加情報生成部207で生成した付加位置情報を
読み込む。
【0025】次に、ステップS603以降では、これら
の情報を使用してIY(x,y)にドットパターンを付
加して行く。その際に、まずステップS603で、付加
する画素の位置に、元々画素が存在しているか否かを、
ドットパターンを構成している3点それぞれについて判
定する。判定の結果、もし画素が存在しているなら、そ
の周辺部において画素数の変化が起こっていないと判断
し、ステップS606へ進み、何も処理を加えない。そ
して、ステップS606で、画素数M分ドットパターン
を付加したか判断し、付加してなければステップS60
3に戻り、上述の処理を繰り返し、Z箇所全ての位置に
付加し終わるとステップS608で終了する。
【0026】また、付加する位置に画素が存在していな
いなら、ステップS604へ進み、新たに付加すること
になった位置に隣接する位置に画素が存在するか否かを
判断する。ここで、画素が存在するならば、ステップS
605へ進み、画素数を保存するために、周辺部に存在
する画素のうちの1つを印字しないような処理(以後、
オフドット化)を施す。
【0027】一方、ステップS604において、付加す
る位置に隣接する画素が存在しない場合、及びステップ
S605においてオフドット化処理が終了すると、ステ
ップS607へ進み、ドットパターンを構成する画素を
新たに付加する。
【0028】図7は、第1の実施形態によるドットパタ
ーンを付加する前後の画像例を示す図である。同図に示
す(a)はドットパターン付加前の画像であり、灰色領
域がドットパターンを付加する領域である。また同図に
示す(b)はドットパターンを付加後の画像であり、星
印は図6に示すステップS605での処理によって、元
々存在していたがオフドット化された画素を示してい
る。
【0029】以上説明した第1の実施形態によれば、疑
似階調処理が施された画像上にドットパターンを目に見
えにくいように埋め込むことにより付加情報を重畳する
処理において、比較的簡便な手段によって、画素数(濃
度)を情報付加処理前と後で同程度に維持することが可
能となり、視覚的に違和感のない付加情報の重畳が可能
となる。
【0030】[第2の実施形態]次に、図面を参照しな
がら本発明に係る第2の実施形態を詳細に説明する。
【0031】前述した第1の実施形態では、図2に示し
た疑似階調処理部204の出力結果として、量子化値が
2値(0若しくは1)の場合を想定したが、第2の実施
形態では3値(0,1,2)の場合を想定する。
【0032】図8は、第2の実施形態における疑似階調
処理が施された後の画像を示す図である。同図におい
て、濃度レベル2及び濃度レベル1で示されている画素
は、紙上にインクやトナー等を用いて、ドットが印字さ
れる画素(オンドット)を示しており、濃度レベル0で
示された画素は、何も印字がされない(オフドット化さ
れた)画素を示している。また、濃度レベル2で表され
ている画素は、濃度レベル1で表されている画素より
も、2倍の濃度で印字されることを意味している。第2
の実施形態では、このように多値レベル(2値以上)に
量子化された疑似階調画像に対して、予め定められたド
ットパターンを付加する処理を行う際に、付加した周辺
部において、量子化値の総和が変化しないような処理を
施す。
【0033】図9は、第2の実施形態における付加情報
重畳処理を示すフローチャートである。まずステップS
901において、第1の実施形態と同様に、予め定めら
れ、第2の実施形態での処理を行うコンピュータやプリ
ンタ本体の記憶装置部に保存されているドットパターン
を読み込む。
【0034】図10は、第2の実施形態において使用す
るドットパターンを示す図である。第2の実施形態にお
いては、このドットパターンは、例えば図10中の表に
示すようなデータによって記述され、記憶装置に保存さ
れていることとする。同図において、第1の実施形態と
異なる点はドットパターンを付加する際の濃度レベルが
記述されている点である。
【0035】次に、図9に示すステップS902におい
て、ドットパターンを付加する位置情報(Lx z,Ly z
を読み込む。この処理は、第1の実施形態で説明したも
のと同様である。
【0036】次に、ステップS903において、Z番目
の格子点位置(Lx z,Ly z)に上述のドットパターンを
付加したことによる濃度の増加分△Dを、次式を用いて
算出する。ここで、k=1,…,Mである。
【0037】 ΔD=M・V−ΣIy(N・Lx z+Px k,N・Ly z+Py k) (2.1) 上記の式は、ドットパターンを構成する画素の濃度レベ
ルの総和と、付加する画素の位置に元々存在する画素の
総和との差をとることにより、濃度の増加分を算出する
ことを意味している。
【0038】次に、上記の式(2.1)によって求めた
濃度増加分ΔDに相当する量の画素を、画像Iy(x,
y)からオフドット化して行く。ここで、オフドット化
処理であるが、まず始めにステップS904において、
図11に示すように、上述のドットパターンを付加する
位置(N・Lx z,N・Ly z)を中心としたS画素正方ブ
ロックの濃度保存領域を設定し、その中心位置から、同
領域内に存在する画素Iy(x',y')までの距離T
(x',y')を、次式を用いて算出する。
【0039】 T(x',y')=√{(x'−N・Lx z)2+(y'−N・Ly z)2} (2.2) この結果を用いて、ステップS905で、距離T(x',
y')が小さい画素から順番にオフドット化処理する。こ
の際に、次式によって、濃度増加分ΔDから、オフドッ
ト化された画素値を差し引く。
【0040】 ΔD=ΔD−Iy(N・Lx z+Rx k,N・Ly z+Ry k) (2.3) 次に、ステップS906において、ΔD<0となるまで
このオフドット化処理を繰り返す。そして、オフドット
化処理が終了すると、ステップS907へ進み、ドット
パターンを構成する画素を、画像Iy(x,y)上に付
加する。そして、ステップS908において、全ての位
置に埋め込み終了するまで上述のステップS903以降
の処理を繰り返す。
【0041】図12は、第2の実施形態におけるオフド
ット化処理前後の画像例を示す図である。同図に示す
(a)の星印は、第2の実施形態のオフドット化処理を
行った結果、オフドット化されることになった画素を示
している。同図に示す(a)の領域A、Bに注目する
と、ドットパターンを構成する画素を付加する位置に
は、元々画素値が存在していなかったため、式(2.
1)は以下のようになる。
【0042】 ΔD=3・2−0=6 (2.4) この結果から、両領域とも濃度レベル6に相当する画素
を、ドットパターンを付加する中心から近い位置に存在
する順に、画素をオフドット化していくことになる。つ
まり、領域Aについては、濃度レベル2の画素が3個、
領域Bについては、濃度レベル1の画素が6個オフドッ
ト化されることになり、得られた画像は図12に示す
(b)のようになる。
【0043】以上説明した第2の実施形態によれば、ド
ットパターンを付加した周辺部において、濃度レベルの
総和を保存することが可能となり、視覚的に違和感の少
ない付加情報の重畳が可能となる。
【0044】[第3の実施形態]次に、図面を参照しな
がら本発明に係る第3の実施形態を詳細に説明する。
【0045】第3の実施形態でも、第2の実施形態と同
様に、疑似階調処理部204の量子化出力値が3値
(0,1,2)の場合を想定する。
【0046】図13は、第3の実施形態における疑似階
調処理が施された後の画像を示す図である。同図におい
て、濃度レベル2及び濃度レベル1で示されている画素
は、紙上にインクやトナー等を用いて、それぞれ高い濃
度、中問濃度でドットが印字される画素(オンドット)
を示しており、濃度レベル0で示された画素は、何も印
字がされない(オフドット化された)画素を示してい
る。
【0047】第3の実施形態でも、このように多値レベ
ル(2値以上)に量子化された疑似階調画像に対して、
予め定められたドットパターンを付加する処理を行う際
に、付加した周辺部において、量子化値の総和が変化し
ないような処理を施す。
【0048】図14は、第3の実施形態における付加情
報重畳処理を示すフローチャートである。まずステップ
S1401において、前述した実施形態と同様に、予め
定められ、第3の実施形態の処理を行うコンピュータや
プリンタ本体の記憶装置部に保存されているドットパタ
ーンを読み込む。
【0049】図15は、第3の実施形態において使用す
るドットパターンを示す図である。第3の実施形態にお
いては、このドットパターンは、例えば図16に示すよ
うなデータによって記述され、記憶装置に保存されてい
ることとする。同図において、第2の実施形態と同様
に、ドットパターンを構成する画素の濃度レベルが記述
されている点に注意されたい。
【0050】次に、図14に示すステップS1402に
おいて、ドットパターンを付加する位置情報(Lx z,L
y z)を読み込む。この処理は、前述した実施形態で説明
したものと同様である。また、ステップS1403にお
ける濃度の増加分ΔDの算出処理も、第2の実施形態で
述べたように式(2.1)を用いる。
【0051】次に、ステップS1405において、式
(2.1)によって求めた濃度増加分ΔDに相当する量
の画素を画像Iy(x,y)からオフドット化して行
く。このオフドット化処理は、図17に示すように、画
素をオフドット化して行く順序を予め決定しておき、そ
のオフドット化順序データを、例えば図18に示すよう
に記述し、本処理を行うコンピュータか或いはプリンタ
本体に内蔵されている記憶装置に記憶しておく。そし
て、図17に示す順序に従って画素をオフドット化して
行く際に、次式によって、濃度増加分ΔDから、オフド
ット化された画素値を差し引く。
【0052】 ΔD=ΔD−Iy(N・Lx z+Rx k,N・Ly z+Ry k) (3.2) 次に、ステップS1406において、ΔD<0となるま
で、このオフドット化処理を繰り返す。そして、オフド
ット化処理が終了すると、ステップS1407へ進み、
ドットパターンを構成する画素を、画像Iy(x,y)
上に付加する。そして、ステップS1408において、
全ての位置に埋め込み終了するまで上述のステップS1
403以降の処理を繰り返す。
【0053】図19は、第3の実施形態におけるオフド
ット化処理前後の画像例を示す図である。
【0054】以上説明した第3の実施形態によれば、ド
ットパターンを付加した周辺部において、濃度レベルの
総和を保存することが可能となり、視覚的に違和感の少
ない付加情報の重畳が可能となる。
【0055】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0056】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0057】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0058】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,
ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−
ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカー
ド,ROMなどを用いることができる。
【0059】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
定ドットパターンを有する付加情報を疑似階調処理が施
された画像上に付加する際に、付加した周辺部に存在す
る画素をオフドット化することによって濃度状態を保存
することが可能となり、視覚的に違和感の少ない付加情
報の重畳が可能となる。
【0062】また、付加情報を付加する周辺部における
画像情報の濃度を、付加する付加情報の濃度に応じて調
整することにより、視覚的に違和感の少ない情報付加が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な付加情報の埋め込み処理を行う画像処
理装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態による画像処理装置の付加情報
重畳法を示すブロック図である。
【図3】ドットパターンを付加した画像の例を示す図で
ある。
【図4】第1の実施形態におけるドットパターンの例を
示す図である。
【図5】生成した付加位置情報の例を示す図である。
【図6】第1の実施形態における付加情報重畳処理を示
すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態によるドットパターンを付加す
る前後の画像例を示す図である。
【図8】第2の実施形態における疑似階調処理が施され
た後の画像を示す図である。
【図9】第2の実施形態における付加情報重畳処理を示
すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態において使用するドットパタ
ーンを示す図である。
【図11】第2の実施形態における濃度保存領域の例を
示す図である。
【図12】第2の実施形態におけるオフドット化処理前
後の画像例を示す図である。
【図13】第3の実施形態における疑似階調処理が施さ
れた後の画像を示す図である。
【図14】第3の実施形態における付加情報重畳処理を
示すフローチャートである。
【図15】第3の実施形態において使用するドットパタ
ーンを示す図である。
【図16】第3の実施形態におけるドットパターンのデ
ータベース化の例を示す図である。
【図17】第3の実施形態におけるオフドット化順序の
例を示す図である。
【図18】第3の実施形態のおけるオフドット化順序の
データベース化を示す図である。
【図19】第3の実施形態におけるオフドット化処理前
後の画像例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−266390(JP,A) 特開 平6−121158(JP,A) 特開 平9−23333(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/387

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に、該画像情報とは異なる付加
    情報を重畳して出力する画像処理装置において、 画像情報を入力する入力手段と、 前記画像情報の注目画素を量子化する疑似階調処理手段
    と、 特定のドットパターンを有する付加情報を生成する生成
    手段と、 前記付加情報を付加する周辺画素の存在に応じて、前記
    付加情報を付加する周辺部の濃度を保存しながら前記付
    加情報を重畳する付加情報重畳手段とを有することを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、前記付加情報に基づい
    前記特定のドットパターンを付加する位置を示す付加
    位置情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記付加情報重畳手段は、前記特定のド
    ットパターンを読み込む第1の読込手段と、 前記生成手段により算出された付加位置情報を読み込む
    第2の読込手段と、 前記特定ドットパターンを画像情報に付加する際に、
    画像情報上には存在しなかった画素を新たに加える必要
    が生じたか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により新たに画素が加えられたと判断した
    場合には、当該画素の周辺画素をオフドット化するオフ
    ドット化手段とを有することを特徴とする請求項に記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記付加情報重畳手段は、前記持定のド
    ットパターンを読み込む第1の読込手段と、 前記生成手段により算出された付加位置情報を読み込む
    第2の読込手段と、 前記特定のドットパターンを画像情報に付加する際に、
    付加したことにより増加した濃度を算出する増加濃度算
    出手段と、 前記領域内に存在する画素の中から、前記増加濃度算出
    手段によって得た値に相当する画素をオフドット化する
    オフドット化手段とを有することを特徴とする請求項
    に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記オフドット化手段は、前記領域内に
    存在する各画素までの距離を測定する距離測定手段と、 前記距離測定手段で得られた距離が短いものから順に、
    前記増加濃度算出手段で得られた値に相当する濃度の画
    素をオフドット化して行くオフドット化手段とを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記オフドット化手段は、画素を削除し
    て行く順序を予め決定しておくオフドット化順序決定手
    段と、 前記オフドット化順序決定手段で決定されたオフドット
    化順序に従って前記増加濃度算出手段で得られた値に相
    当する濃度の画素をオフドット化して行くオフドット化
    手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】 画像情報に、該画像情報とは異なる付加
    情報を重畳して出力する画像処理方法において、 画像情報を入力する入力工程と、 前記画像情報の注目画素を量子化する疑似階調処理工程
    と、 特定のドットパターンを有する付加情報を生成する生成
    工程と、 前記付加情報を付加する周辺画素の存在に応じて、前記
    付加情報を付加する周辺部の濃度を保存しながら前記付
    加情報を重畳する付加情報重畳工程とを有することを特
    徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記生成工程は、前記付加情報に基づい
    前記特定のドットパターンを付加する位置を示す付加
    位置情報を算出することを特徴とする請求項7に記載の
    画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記付加情報重畳工程は、前記特定のド
    ットパターンを読み込む第1の読込工程と、 前記生成工程で算出された付加位置情報を読み込む第2
    の読込工程と、 前記特定ドットパターンを画像情報に付加する際に、
    画像情報上には存在しなかった画素を新たに加える必要
    が生じたか否かを判定する判定工程と、 前記判定工程で新たに画素が加えられたと判断した場合
    には、当該画素の周辺画素をオフドット化するオフドッ
    ト化工程とを有することを特徴とする請求項に記載の
    画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記付加情報重畳工程は、前記持定の
    ドットパターンを読み込む第1の読込工程と、 前記生成工程で算出された付加位置情報を読み込む第2
    の読込工程と、 前記特定ドットパターンを画像情報に付加する際に、
    付加したことにより増加した濃度を算出する増加濃度算
    出工程と、 前記領域内に存在する画素の中から、前記増加濃度算出
    工程で得られた値に相当する画素をオフドット化するオ
    フドット化工程とを有することを特徴とする請求項
    記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記オフドット化工程は、前記領域内
    に存在する各画素までの距離を測定する距離測定工程
    と、 前記距離測定工程で得られた距離が短いものから順に、
    前記増加濃度算出工程で得られた値に相当する濃度の画
    素をオフドット化して行くオフドット化工程とを有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記オフドット化工程は、画素を削除
    して行く順序を予め決定しておくオフドット化順序決定
    工程と、 前記オフドット化順序決定工程で決定されたオフドット
    化順序に従って前記増加濃度算出工程で得られた値に相
    当する濃度の画素をオフドット化して行くオフドット化
    工程とを有することを特徴とする請求項10に記載の画
    像処理方法。
  13. 【請求項13】 画像情報に、該画像情報とは異なる付
    加情報を重畳して出力する画像処理方法のプログラムコ
    ードが格納されたコンピュータ可読記憶媒体であって、 画像情報を入力する入力工程のコードと、 前記画像情報の注目画素を量子化する疑似階調処理工程
    のコードと、 特定のドットパターンを有する付加情報を生成する生成
    工程のコードと、 前記付加情報を付加する周辺画素の存在に応じて、前記
    付加情報を付加する周辺部の濃度を保存しながら前記付
    加情報を重畳する付加情報重畳工程のコードとを有する
    ことを特徴とする記憶媒体。
  14. 【請求項14】 画像情報を入力する入力手段と、 所定の付加情報を保持する保持手段と、 前記画像情報に対して前記所定の付加情報を画素単位で
    付加する付加手段と、 前記付加情報を付加する周辺部における画像情報の濃度
    を、前記付加情報の濃度に応じて調整する調整手段とを
    有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 画像情報を入力する入力工程と、 所定の付加情報を保持する保持工程と、 前記画像情報に対して前記所定の付加情報を画素単位で
    付加する付加工程と、 前記付加情報を付加する周辺部における画像情報の濃度
    を、前記付加情報の濃度に応じて調整する調整工程とを
    有することを特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 画像処理方法のプログラムコードが格
    納されたコンピュータ可読記憶媒体であって、 画像情報を入力する入力工程のコードと、 所定の付加情報を保持する保持工程のコードと、 前記画像情報に対して前記所定の付加情報を画素単位で
    付加する付加工程のコードと、 前記付加情報を付加する周辺部における画像情報の濃度
    を、前記付加情報の濃度に応じて調整する調整工程のコ
    ードとを有することを特徴とする記憶媒体。
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