JP3437236B2 - エアー・ポンプの支持足 - Google Patents

エアー・ポンプの支持足

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JP3437236B2
JP3437236B2 JP00318694A JP318694A JP3437236B2 JP 3437236 B2 JP3437236 B2 JP 3437236B2 JP 00318694 A JP00318694 A JP 00318694A JP 318694 A JP318694 A JP 318694A JP 3437236 B2 JP3437236 B2 JP 3437236B2
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倉 剛 板
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板倉 剛
板倉 義明
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアー・ポンプの支持
足、特にエアー・ポンプの振動を完全に吸収する一方
で、このエアー・ポンプへの取付を確実に行なえるエア
ー・ポンプの支持足に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポンプや小型モータ等は、それ自体の作
動によって振動し、これらが取り付けられた機器を同様
に振動させたり、或いは振動音を発生させたりする。こ
のため、ポンプ等の振動体のハウジングには振動を吸収
したり、和らげたりするように工夫された支持足が取り
付けられているが、このような支持足の従来例としては
例えば図4および図5に示すものがある。この振動体の
支持足1は、ゴム等の弾性材料から構成され、全体がほ
ぼ円柱状に成形されている。この支持足1の上下方向中
間部分の外周部には振動体のハウジング2の底板部2a
に係合する係止溝3が周回して形成され、この係止溝3
の上側は円柱構造の柱状部4になっている一方、係止溝
3の下側は足部5になっている。足部5は、係止溝3の
位置から下端かけて次第に縮径する逆円錐台構造を有し
ており、ハウジング2から支持足1に伝わった振動が減
衰せしめられるようにしている。また、支持足1の中心
部には柱状部4の上端部から足部5にかけて中心軸にほ
ぼ沿って垂直方向に延びる穴6が形成され、この穴6を
形成することによって支持足1全体の剛性を或る程度弱
めている。
【0003】そして支持足1は、複数個が、図5に示す
ようにハウジング2の底板部2aに形成された取付穴7
に圧入され、取付穴7の内径エッジを係止溝3に嵌合さ
せることによりハウジング2に取り付け固定される。こ
れによりモータやポンプはハウジング2を介して支持足
1に支持され、これらモータ等から発生した振動は支持
足1によって吸収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の振動体の支持足1にあっては、この支持足1を弾性
材料で構成し、さらにその中心部には穴6を形成して弾
性を小さくしているにも拘らず、弾性の低下のし具合が
未だ充分でないため、ポンプ等の振動が支持足1を通し
てテーブルなどの接地面8に伝わり、低いうなり音を発
生させたり、或いはテーブルに置かれた他の物品を揺ら
したりする虞がある。これをなくすには、例えば支持足
1に形成した穴6の径をもっと大きくし、支持足1の内
部に広い空間を形成すれば、当該支持足1の弾性がより
一層小さくなって充分にポンプ等の振動を吸収すること
ができるようになる。しかし、このようにすると今度は
足部5が柔らかくなりすぎて、支持足1に図5中ハウジ
ング2に対して相対的に上方または下方へ引張力が加わ
るとこの支持足1が簡単に変形して取付穴7から抜け落
ちてしまい、振動体の支持足1としての役割を果たせな
いという新たな問題が生じる。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、エアー・ポンプの振動を確実に吸収で
き、しかも取り付け部位から簡単に脱落しないエアー・
ポンプの支持足を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエアー・ポンプの支持足は、弾性材料によ
り全体が円柱状に成形され、その上下方向中間部分の外
周部に周回して形成されて、外壁から半径方向へ窪む係
止溝と、係止溝の上側に延びる円柱部と、係止溝の下側
に延びる足部とを備え、エアー・ポンプのハウジングの
底板部に形成された取付穴に嵌入されるとともに、前記
係止溝が前記取付穴の内径エッジに嵌合されて取り付け
られるエアー・ポンプの支持足において、円柱部は円筒
構造に、足部は係止溝の位置から先端にかけて次第に縮
径する逆円錐構造にその先端は丸みが付けられて成形さ
れるとともに、円柱部の上端部から足部にかけて形成さ
れ、弾性を小さくする中空室と、足部に当たる中空室部
分の内壁又は足部の外壁に 水平方向に形成されて、足部
に強度を与える補強リブと、ハウジングの底板部上面の
取付穴の近傍に形成されて、円柱部を外側から保持する
支持リング部とを備えたことを要旨とする。
【0007】
【作用】本発明は前記構成により、支持足は充分な弾性
を保有するから、この支持足を半径方向へ圧縮すること
により簡単にエアー・ポンプのハウジングに設けた取付
穴へ嵌入することができ、さらに係止溝に取付穴の内径
エッジを嵌合させることができる。そして、エアー・ポ
ンプの作動中は、支持足の小さい弾性により振動を確実
に吸収する。一方、ハウジングに対して相対的に上方ま
たは下方へ引張力が加わっても、足部の内部または外部
の側壁に補強リブが設けられているため、この足部は簡
単には半径方向へ圧縮変形せず支持足が取付穴から外れ
ることはない。さらに、エアー・ポンプのハウジングの
支持リング部により、支持足の円柱部を外側から保持す
ることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明によるエアー・ポンプの支持
足、およびこの支持足を複数個、エアー・ポンプのハウ
ジングに取り付ける場合の一実施例を示す分解斜視図、
図2は前記支持足の一構造例を示す断面図、図3は前記
支持足のハウジングへの取り付け状態を示す要部断面図
である。この図において、符号11はこの実施例に係る
支持足、12はこの支持足11が取り付けられるエアー
・ポンプのハウジングを示し、この実施例ではハウジン
グ12に支持足11が4個取り付けられる。支持足11
は、ゴム、合成樹脂等の弾性材料からなっており、外形
全体はほぼ円柱状に成形されている。この支持足11の
上下方向中間部分の外周部には、支持足11の外壁から
半径方向内方へ窪んだ係止溝13が周回して形成され、
この係止部13はハウジング12の底板部12aに係合
する。
【0009】支持足11の各部についてみると、係止溝
13の上側は円筒構造の筒状部14になっている一方、
係止溝3の下側は足部15になっている。足部15
は、係止溝13の位置から先端かけて次第に縮径する逆
円錐構造に成形され、先端は丸みが付けられて、ハウジ
ング12から支持足11に伝わった振動が減衰せしめら
れるようにしている。また、支持足11の中心部には筒
状部14の上端部から足部15にかけて内部が掘削その
他の方法で中空にせしめられることにより、中空室16
が形成され、この中空室16を形成することによって支
持足11全体の剛性を大幅に弱めている。また支持足1
1の足部15に当たる中空室16部分の内壁には足部1
に強度を与える補強リブ20が形成されている。この
実施例において補強リブ20は、中空室16の内壁に沿
って1本水平方向に延びて形成されているが、複数本設
けられていてもよいし、或いは螺旋形状に設けられてい
てもよい。このように補強リブ20を設けたため、支持
足11は充分な弾性を保有する一方で変形作用に対して
頑強な構造となる。
【0010】一方ハウジング12には、その底板部12
aの所定の部位に支持足11を取り付けるための取付穴
17が形成されている。また、底板部12上面の取付
穴17近傍には、支持足11を筒状部14の外側から保
持するため、筒状の支持リング部18が設けられてい
る。なお、図3において、符号19はエアー・ポンプが
設置されるテーブル等の台の接地面を表す。
【0011】かかる実施例について、以下作用を説明す
る。前述のような構成を有する4個の支持足11は、図
3に示すようにハウジング12の底板部12aに形成さ
れた取付穴17に嵌入される。この嵌入は、支持足11
を半径方向内方へ圧縮することにより簡単に変形させる
ことができるから、ハウジング12に設けた取付穴17
へ嵌入することができ、さらに係止溝13に取付穴17
の内径エッジを嵌合させることによって行なわれ、これ
によって支持足11をハウジング12に取り付け固定す
る。
【0012】そして、エアー・ポンプの作動中は、支持
足11はしっかりとハウジング12を支え、また、その
小さい弾性により振動を確実に吸収する。一方、支持足
11に、ハウジング12に対して相対的に上方または下
方へ引張力が加わった場合、足部15の内部側壁に補強
リブ20が設けられているため、この足部15は簡単に
は半径方向へ圧縮変形せず取り付けられたときのままの
形状を保つ。したがって、支持足11が取付穴17から
外れることはない。
【0013】なお、前記実施例においては、補強リブ2
0は支持1の足部15の内壁に設けてあるが、足部15
の外壁に設けてもよい。また、足部15のみならず、筒
状部14の内壁または外壁に設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のエアー
・ポンプの支持足によれば、円柱部を円筒構造に、足部
を係止溝の位置から先端にかけて次第に縮径する逆円錐
構造にその先端に丸みを付けて成形するとともに、円柱
部の上端部から足部にかけて形成し、弾性を小さくする
中空室と、足部に当たる中空室部分の内壁又は足部の外
壁に水平方向に形成して、足部に強度を与える補強リブ
と、ハウジングの底板部上面の取付穴の近傍に形成し
て、円柱部を外側から保持する支持リング部とを設けた
ので、支持足は充分な弾性を保有する一方で変形作用に
対して頑強な構造となり、エアー・ポンプの振動を確実
に吸収することができ、一方、ハウジングからは簡単に
外れることはないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエアー・ポンプの支持足、および
この支持足を複数個、エアー・ポンプのハウジングに取
り付ける場合の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】前記実施例に係る支持足の一構造例を示す断面
図である。
【図3】前記実施例に係る支持足のハウジングへの取り
付け状態を示す要部断面図である。
【図4】従来の支持足の一構造例を示す断面図である。
【図5】前記従来例の支持足のハウジングへの取り付け
状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
11 支持足 12 ハウジング 13 係止溝 14 筒状部 15 足部 16 中空室 17 取付穴 18 支持リング部 19 接地面 20 補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/00 - 15/08 F04B 39/00 102 F16F 1/00 - 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料により全体が円柱状に成形さ
    れ、その上下方向中間部分の外周部に周回して形成され
    て、外壁から半径方向へ窪む係止溝と、係止溝の上側に
    延びる円柱部と、係止溝の下側に延び足部とを備え、
    エアー・ポンプのハウジングの底板部に形成された取付
    穴に嵌入されるとともに、前記係止溝が前記取付穴の内
    径エッジに嵌合されて取り付けられるエアー・ポンプの
    支持足において円柱部は円筒構造に、足部は係止溝の位置から先端にか
    けて次第に縮径する逆円錐構造にその先端は丸みが付け
    られて成形されるとともに、 円柱 部の上端部から足部にかけて形成され、弾性を小さ
    くする中空室、 足部に当たる中空室部分の内壁に水平方向に形成され
    て、足部に強度を与える補強リブと、 ハウジングの底板部上面の取付穴の近傍に形成されて、
    円柱部を外側から保持する支持リング部と、を備えた
    とを特徴とするエアー・ポンプの支持足。
  2. 【請求項2】 弾性材料により全体が円柱状に成形さ
    れ、その上下方向中間部分の外周部に周回して形成され
    て、外壁から半径方向へ窪む係止溝と、係止溝の上側に
    延びる円柱部と、係止溝の下側に延び足部とを備え、
    エアー・ポンプのハウジングの底板部に形成された取付
    穴に嵌入されるとともに、前記係止溝が前記取付穴の内
    径エッジに嵌合されて取り付けられるエアー・ポンプの
    支持足において円柱部は円筒構造に、足部は係止溝の位置から先端にか
    けて次第に縮径する逆円錐構造にその先端は丸みが付け
    られて成形されるとともに、 円柱 部の上端部から足部にかけて形成され、弾性を小さ
    くする中空室、 足部の外壁に水平方向に形成されて、足部に強度を与え
    る補強リブと、 ハウジングの底板部上面の取付穴の近傍に形成されて、
    円柱部を外側から保持する支持リング部と、を備えた
    とを特徴とするエアー・ポンプの支持足。
JP00318694A 1994-01-17 1994-01-17 エアー・ポンプの支持足 Expired - Lifetime JP3437236B2 (ja)

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SE524074C2 (sv) * 2000-06-02 2004-06-22 Forsheda Ab Anordning för dämpning av vibrationer hos en vibrationsyta och metoder för montering av en sådan anordning
DE10306904C5 (de) * 2003-02-18 2012-05-03 Itw Automotive Products Gmbh & Co. Kg Halteelement
WO2010050214A1 (ja) 2008-10-31 2010-05-06 株式会社エフテック コイルスプリング用防振ダンパ
DE102016221450A1 (de) * 2016-11-02 2017-12-14 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Anschlagpuffer für eine Kraftfahrzeuginnenraumkomponente
JP7020715B1 (ja) * 2020-11-25 2022-02-16 Necプラットフォームズ株式会社 弾性脚構造

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