JP3437203B2 - Pcケーブルを構成しているストランドのたるみをとる装置 - Google Patents

Pcケーブルを構成しているストランドのたるみをとる装置

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ピエール ジャルトゥ
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    • E04G21/121Construction of stressing jacks

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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Actuator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数本のストランドで構成
されているPCケーブルをそれらが貫通するシースの中
で緊張する為の装置に関している。
【0002】上記の各ストランドはそれ自身の心線(鋼
線)とこの心線のまわりに、例えば側線(鋼線)6本を
含む金属製の一本の撚り線(鋼線)により構成されてい
る。すなわち、複数本の鋼線からなるストランドがシー
スを挿通して1本のPCケーブルを構成する。
【0003】本発明は、特に種々のストランドがこのシ
ースの一端末から押込むことによりシースの中に個々に
挿入される場合、特にシースの軌道が全般的に曲ってい
る、即ち種々の方向の複数のカーブを呈している場合に
関するものである。
【0004】
【従来の技術】一般に、この種関連のケーブルを緊張す
る為、このケーブルの端末の1つ、即ちPCケーブルを
構成しているストランドのそれぞれの長手方向の1つの
端末を所要のブロックに定着する。それから上記PCケ
ーブルの他の端末、即ちブロック上に定着された上記1
つの端末の反対側の各ストランドの端末を、大きいジャ
ッキのチャックにひっかける。
【0005】それから上記ストランド全体に、ジャッキ
チャックをシースの対応する端末から引き離しながら
強い緊張(引張り)力をかける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PCケーブ
ルを構成する種々のストランドを共通にまとめて引張る
ことには次ぎの難点がある。
【0007】問題のストランドは乱雑にシースの中に
される、そしてシースの両端末間におけるストランド
の長さは同じではない。
【0008】換言すれば、さまざまのストランド"た
るみ"の度合いはそれぞれ異なる。
【0009】さて、一定のストランドに対する緊張の実
施においては、連続的な2つのフェーズが現れる。即
ち、たるみ吸収の第一フェーズと真の緊張状態に置かれ
る第二フェーズである。
【0010】第一フェーズの間、ストランドは屈曲した
シースの一番短い径路の部分と特に接触し、ストランド
にとって可能な最短距離に対応する位置を取る。
【0011】この第一フェーズの際、緊張したストラン
ドの端末の全体的移動が比較的大きい場合はこのストラ
ンドにかけられた緊張は極めて弱い。
【0012】この緊張はたるみが吸収された瞬間から
急激に高くなる。
【0013】ストランドのたるみが除去された後は、ス
トランドの伸び(端末の全体的移動)はストランドの単
なる配索には影響されない、しかし乍ら金属の変形(ひ
ずみ)に対応する。これこそが緊張の第二フェーズであ
る。
【0014】これらの条件で、若し吸収されるべき"た
るみ"がさまざまのストランドにとって差があり、又こ
れらのさまざまのストランドの端末に対し同じ移動を与
えるとするならば、あるストランド(第1のストラン
ド)が、第一フェーズから真の緊張状態の第二フェーズ
に移行する場合に、他の第一フェーズが終了していない
ストランドに対して影響を与える。即ち、上記第1のス
トランドは、その時他のストランドより余計に緊張され
る。このことは特に上記の"第1のストランド"の過緊張
の危険とストランドによる全緊張作用(即ちストランド
の機能)が低減するという多くの難点をもたらす。
【0015】本発明は、これらのストランドに対する全
体的、同時的な緊張作用の前に、さまざまなストランド
異なる"たるみ"を吸収してこれらの難点を解消するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決する手段】そのため、PCケーブルを構成
するN本(Nは1以上の整数であり一般に10と100と
の間を含む。)のストランドのたるみを吸収する為の、
この種の装置は、本来今まで知られている方法では少な
くとも部分的に円錐台状をしているNの孔があけられ
た定着ブロックを含み、このN個の孔はそれぞれ割れて
内部シリンダ状で外部円錐台状をした楔が挿入さ
、N数のストランドの端末がそれぞれ貫通緊張され
る。又上記装置は本発明により基本的に次の特徴があ
る。即ち、本装置はN個のダブルアクチングジャッキを
構成し、又定着ブロックに対し軸方向に適用された1個
の筒状シリンダを含んでいる1基の多重ジャッキを包含
している。上記多重ジャッキのシリンダは上記定着ブロ
ックの孔の軸と一致している。
【0017】又、本装置は、ピストンとシリンダ間でシ
リンダの両端末にそれぞれ配置され、ストランドが貫通
した2つの気密室が形成され、軸方向に滑動出来るよう
に取り付けられたN個の筒状のピストンを含んでいる。
更に本装置は円筒の軸の第一端末に配置されたシリンダ
室全部かあるいは他の室全部に加圧下の液体源と随時連
通する装置を含んでいる。各ピストンはストランドを緊
張する方向に移動する時このピストン内を貫通するスト
ランドを自動的に締めつけ又これと反対方向にピストン
が移動する時にストランドを自動的に緩めるよう配置さ
れた装置を持っている。そうして、次の装置のうち実施
上において有利などちらか一方が使用される。即ち −−各ピストンにより支えられているストランドの自動
アンカ装置(補助楔装置:ストランドを自動的に締めつ
けたり緩めたりする)はこのピストンと一体の1個の
(輪ケージ)を含む。この環は定着ブロックの方に向い
ている円錐台状の内面を有し、内部は円筒状で外部は円
錐台状であって、環内部に滑動可能に挿入されている割
れた1組の補助楔、並びに環内に於てその補助楔を軸方
向に押圧する弾性装置を含む。
【0018】前記ストランドの自動アンカ装置は対応す
るピストンが定着ブロックに最も近い位置に達する直前
補助楔を自動的に且つ正確に無力化(補助楔によるス
トランドの緊締作用を解除)する為の装置を含む。
【0019】多重ジャッキは所定の距離、ピストンを移
動させた時点でその作用を終える
【0020】前記無力化装置は結合した円筒状のピスト
ンに移動可能に挿入された1組軸方向のタイバー(
力伝達部材)を含む。
【0021】タイバー(軸力伝達部材)の軸方向の1端
末は少なくとも定着ブロック方向へのピストン行程の終
りに螺旋状のばねの介在により円筒のシリンダの一定の
ささえ面に対し軸方向に支えることが出来る。他方の端
末は補助楔の上記定着ブロック方向にラッパ状になった
円錐台状の支え面に当接する。
【0022】−−定着ブロックと多重ジャッキとの間に
軸方向に置かれたたるみ緊張装置は内部に1枚の堅い板
と又この堅い板に取りつけられた1枚の弾性板を支えて
いる1個の支承環を含む。これらの2枚の板はストラン
が貫通しており、又弾性板は定着ブロックから出てい
定着楔の拡がった端末を押圧するように取りつけられ
ている。
【0023】−−定着ブロックと多重ジャッキとの間に
軸方向に置かれているたるみの緊張装置は、その内部に
一定の隙間をとって、N本のストランドが貫通ている
1枚の堅い板を支えている1個の支承環を含む。
【0024】各さや管の軸方向の1端末は定着ブロック
挿入されている定着楔の拡がった端末を軸方向に支え
ることが出来る。又他方の端末は結合された円筒状のピ
ストンの端末を覆っている。それぞれのさや管は上記の
ピストンの端末の部分を軸方向に支えることが出来る内
部環状の支え面を含む。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明はこれらの主要な装置は別
として、好ましくは同時に利用される他のいくつかの装
置を含む。その問題については以下に、より詳細に説明
する。
【0026】以下勿論制限的でないが添付図面を参照し
つつ本発明いくつかの実施態様を説明する。
【0027】実施形態 図1は途中が曲ったシース2が埋め込まれているコンク
リート構造物1を示す。
【0028】即ち、その両方向に向いている曲線或はい
くつかの湾曲部のある複数のストランド3により構成さ
れているPCケーブルを入れるためのシース2を含んで
いる。
【0029】これらのストランド3の本数は1以上で一
般に10と100との間を含む。
【0030】それぞれのストランド3は一般に7本の金
属線(鋼線)で構成されている。7本の金属線のうちの
1本は中央心線であり、このまわりに螺旋状に巻きつけ
られ又は撚られている他の6本の線が密着巻きされてい
【0031】それぞれのストランド3をシース2の中に
配索するため、図1の矢印Pで示しているようにシース
の1端末から押込む。
【0032】これらの条件の中で種々のストランド3
すべてがシース2内でこのシースの最短径路に対応する
位置を占めるとは限らない。換言すれば、種々のストラ
ンド3に対応する"たるみ"の度合い、即ちストランドを
真に緊張し始める前、1つの端末に対するそれらの他
方の端末の軸方向の移動の長さは極めてさまざまで一定
ではない。
【0033】構造物1のPC性を確保する為、さまざま
のストランド3の主要な緊張はシングルジャッキを使用
して総合的に行なわれる。上記緊張の際これらの種々
ストランド3が別様に作動することを避けるためこれら
のストランド3のさまざまなたるみを前もって緊張する
必要がある。
【0034】そのためPCの最後の緊張(真の緊張)よ
りもずっと弱い最初の緊張を(これら二つの緊張間の割
合は約10%)、この最初の緊張を行ったときストラン
ド3の夫々の端末がさまざまな長さで移動すると云うこ
とを前提として行なうことを提案するのが本発明の基本
的目的である。この最初の緊張のあとその後のPC緊張
のため夫々のストランド3の固定が引続いて行なわれ
る。
【0035】図3、図4、図7をそれぞれ参照しつつ以
下に述べる実施形の二つは互いに次の点で異なってい
る。即ち第一の実施の形態の場合たるみの前もっての吸
収は、PC緊張下のストランド3の端末で個々に行なわ
れる。第1段階で配置された装置は最終段階(第2段
階)で大型ジャッキと入れ替るために取り除かれること
になっている。第2段階において配置される装置は緊張
されるべきケーブルの頭部に同時に取りつけられる。こ
れらの連続的操作中は中間的離脱は起らない。
【0036】図3に示された第一の実施形態の中で、P
C構造物に対し直接或は間接に取り付けられている普通
の定着ブロック4が図の右方に示されている。
【0037】この定着ブロック4は定着楔6が挿入され
N個の孔5が設けられる。それぞれの割れた定着楔6
は、2或は3個のくさび(軸方向の複数の片)で構成さ
れており、孔5の傾斜部分に密着している円錐台状の外
面と、又ストランド3を緊締する円筒状の内面を有して
いる
【0038】ストランド3のたるみをとるための前もっ
ての緊張装置は、定着ブロック4を覆い又それによりそ
れに寄りかかっている支承環7に取り付けられた1基の
多重ジャッキ8を含む。
【0039】支承環7は内部に並置されたストランドの
径路方向の2枚の横板9,10を支えている。この2枚
の横板は両方ともストランド3がすきまをもって貫通し
いる。第1の板9は堅固な固い板で、第2の板10は
合成ゴム板で出来ている。この後者の板10は定着ブロ
ック4の外側につき出ている定着楔6の径の拡がった末
端に対し軸方向に当接している。
【0040】常時定着楔6作用する上記第2の板10
からの弾性力は、ストランド3の緊締を自動的に確保す
る。ストランド3が緊締されるその時ストランド3はそ
の中に定着楔6を軸方向に押込む方向( 図3で右
方向に向いた矢印F)に作用する。反対に、ストランド
反対方向(矢印T)の引張力が作用する時、定着楔
6は板10を圧縮しながら左方向に少し移動することが
出来る。このことはそれらの定着楔6の円筒状の内面
同方向にストランド3の滑動を可能にする。多重ジャッ
キ8は、N個の複数のダブルアクチングジャッキを構成
している。この多重ジャッキ8はN個の円筒状12に
よってくり抜かれている円筒状の1つのシリンダ11を
含む。横板9,10の貫通孔の平行な軸は孔5の軸と一
している
【0041】それぞれの円筒状の12、関連の円筒
の中で軸方向に滑らせることが出来るように取り付
けられ、かつ1個のストランド3が貫通した1個の円筒
状のピストン13との間に2つの気密室AとBが形成さ
れ、その2つの気密室A、Bは組立体の軸に沿った両端
末にそれぞれ配置されている。即ちこれら二つの構成
素間の気密性は環状パッキング14と15により有利に
確保される。
【0042】定着ブロック4から最も離れている気密
Aは夫々径方向の横断室Cの介在により全部互いにつな
がっている。
【0043】同様に定着ブロック4に最も近いすべての
気密室Bは径方向の横断室Dの介在により互いにつなが
っている。
【0044】気密室Aの全部又は気密室Bの全部をそれ
ぞれチャネリング(配管)16或は17を通して随時加
圧液体源18と接続されている。
【0045】本例では、各ピストン13とその円筒状の
12との間の気密性は、部品(例えば、リング)の追
加によるか、ロスを生じさせる溝によって確保される。
また、各ピストン13はシリンダ11の外側に突き出て
いる定着ブロック4から最も遠くに離れているその端末
に夫々対応してストランド3の自動アンカ装置(補助楔
装置)19が取りつけられる。
【0046】この自動アンカー装置19は、特に定着ブ
ロック4の方向を向いて径が漸減する円錐台状の内部表
面を含んで、ピストンと結合した1基の環20と、内部
は円筒状で外部は円錐台状で上記環20の内部に滑動可
能に挿入された1つの割れた補助楔21及び環20の中
に軸方向に補助楔21を押しつけることを目的とする1
の螺旋状の圧縮コイルばね22とを含む。
【0047】このような装置をもってピストン13が図
3の左方向即ち緊張方向Tに作用する時、環20はスト
ランド3を取り巻いている補助楔21を最大限に締付け
、ストランド3をピストンと同じ方向に緊張する
【0048】ピストン13環20とが反対方向に(
図3で右の方へ)移動する時、補助楔21はこのストラ
ンドの外径部に軽くこすれる接触があっても、この楔を
ストランドから切り離すようばねを軽く圧縮しながらゆ
るむ。
【0049】上述された全体の作動は次の通り。
【0050】所定の定着楔6の内側に各ストランド3を
挿通して定着ブロック4の上に支承環7と多重ジャッキ
8を最初に設置する。それから第2の板10と第1の板
9の孔にストランド3を挿通し、続いて円筒状のピスト
ン13のうちの1つに挿通し、それから最後にこのピス
トン13により支えられている自動アンカー装置19の
補助楔21の内側に上記ストランド3を挿通する。補助
楔21は環20の内部に挿入し、補助楔21の左側から
コイルばね22を押込み、スナップリングで固定する
(図3、図7)。
【0051】各ピストン13は、全部が最初図3の右端
にあることを前提とする。室Dを加圧の液体源(加圧流
体源)18につなぐ。このことはピストン13全体に
側方向の加圧力が作用し、従って補助楔21の締めつけ
によりこれらのピストン13と接続しているストランド
3に緊張力が作用する。
【0052】液体の圧力は最後の緊張の1/10にほぼ
対応する緊張力がそれぞれのストランド3にかけられる
ように設定される。ピストン13が所定のプレストレス
機能を発揮する為に、前記の最後の緊張をピストンにか
けることが望ましい。
【0053】例として、外形約15mmの1本のストラ
ンドに対し、このプレストレス緊張は約20tであ
る。それで、それらのそれぞれのゆるみを吸収する為ス
トランド3多重ジャッキ8によりかけられた前もって
の緊張はその時約2tである。
【0054】室Dと液体源18との連通が取れたあと
ストン行程の途中の点で最終的釣合いに最初に到達す
る。この途中の点は一般に図3に示されたようにピスト
ン夫々行程の夫々異なる場所に位置する。
【0055】この位置は、所要の"たるみ"吸収が終了
た位置であり、又定着楔6のおかげで、定着ブロック4
に対するさまざまなストランドの長さの違いの結果とし
て自動的に生ずる。ストランドの固定点は、"たるみ"残
存のないこれらのストランドの新たな位置となる。
【0056】この時、各ストランド3は共通プレスト
レス緊張(真の緊張)を受け入れる態勢にある。
【0057】この場合、ストランド3に最後の全体的な
緊張を同時にかける為の大型ジャッキに取り変えるため
多重ジャッキ8を取り除く。
【0058】多重ジャッキ8の除去を可能ならしめる
為、適切なスピンドル(工具)を使って、結合されたそ
れらの環20の補助楔21を軸方向に取り除きながら自
動締めつけ装置を勿論無力化する。
【0059】若しストランド3のうちの少なくとも1本
のたるみの吸収が各ピストン13の共通の行程以上の緊
張行程を必要とする場合(即ち、一部のストランドのた
るみは除去されているが、他のストランドのたるみが除
去されていない場合)は、緊張のいくつかの段階の連続
した実施即ちピストン13の往復動作を必要とする。
【0060】その際は、室Dではなく室Cを加圧液体源
18(の高圧側)連通させる。このことは 図3の右
の出発位置までピストン13全体を押し戻す:この戻
し行程の際、ストランドの固定は定着楔6の側によって
なされ、前述の通りその際反対側の補助楔21きいて
おらず、ストランド3は止ったままとなる。
【0061】それから更に、室Cではなく室Dを加圧液
体源18(の高圧側)と連させる。このことは、スト
ランド3夫々に真の緊張をかけることになる。即ち、勿
論この新たな緊張をかける場合、ピストン13のみが図
3の左方向に移動し、吸収されるストランド3のたるみ
それまでの作業の間、未だ吸収されていなかったもの
である。
【0062】これらの作業は勿論必要なだけ何回でも繰
返すことが出来る。
【0063】図4〜7を参照しつつ第2の実施の形態に
ついて詳細に述べる。この形態はPCケーブルの緊張の
正常なサイクルでたるみ吸収機能を果たすことが出来
る。
【0064】第1の実施の形態を示した 図3を参照し
つつ、既に記述されたものと同一か或は同類の構成要素
は前と同じ符号があてられている。
【0065】ここに、定着ブロック4とPCケーブルを
構成しているさまざまなストランド3の最終的且つ同時
緊張に使われる大型ジャッキ23との間に軸方向に置か
れている多重ジャッキ8が示されている
【0066】又、多重ジャッキ8と定着ブロック4との
間に軸方向に置かれた支承環7とこの支承環7の内部で
支えられた堅固な横断板である第1の板9も示されてい
【0067】しかし乍ら、この支承環7は、その内部を
わずかに滑動し、回転円筒体をなすさや管38が貫通し
おり、又さや管38そのものもストランド3がその内
部を貫通している
【0068】これらのさや管38の軸方向の移動は比較
的に小さい。
【0069】各さや管38の軸の1端末は定着ブロック
4から出ている定着楔6の拡がった端末に対し軸方向に
当接することが出来る。又他方の端末は隣接している円
筒状のピストン13の対応する端末を覆っている。
【0070】そのうえ、各さや管38は、特に内側の環
状の支え面を有している。結合された円筒状のピストン
13の末端部分はその支え面で右側への行程の終りに軸
方向に規制されている。さや管38の役割は二つある:
即ち −−さや管38は夫々のストランド3のピストン13内
への挿通を先導する。
【0071】−−これらのさや管38の介在により、こ
れらの定着楔6に対するピストン13の右端末の軸方向
支承のため、さや管38は多重ジャッキ8の作動の終り
に上記ストランド3の定着楔6の自動的な締めつけを確
保する。上記締めつけ力はすべての定着楔6で同一であ
り且つ随時調整可能である(ピストン13にかけられる
油圧の変更による)。各ピストン13に結合した補助定
着装置である自動アンカー装置19については、前に述
べた通りピストン13と結合している内部円錐台状の
1つの環20と、この環の内部に滑動可能に組み付けら
れた割れた環状の1組の補助楔21と、その環の内部
で、図面の右側の補助楔21に作用する1個の圧縮コイ
ルばね22とを含む。
【0072】そのうえ、多重ジャッキの作動の終りか
ら、或はより正確に言うならば対応するピストンが右側
への行程の終りに達する直前に、この補助楔21を確実
にかつ自動的に無力化することが出来る装置が設けられ
ている。
【0073】この装置は次を含む(特に図6と図7参
照) −−定着ブロック4に向かって配置されている補助楔2
1の環状の右側先端部の内側部分。即ちこの定着ブロッ
ク方向に向いている円錐台状の1つの支え面24。
【0074】−−補助楔21とシリンダ11との間に
動可能に組み付けられた堅固な1組のタイバー(軸力伝
達部材)25。
【0075】−−ピストン13の外表面を取り巻き、タ
イバー(軸力伝達部材)25とシリンダ11との間に
方向に置かれた1個の圧縮コイルばね26。
【0076】タイバー(軸力伝達部材)25は次の2部
品で構成されている。
【0077】即ち −−補助楔21に隣接していて、またこの補助楔の支え
面24に面し、この支え面24に対する円錐台状の補助
支え面28を有している環27。
【0078】瓦の形(径方向断面で弧状)をした薄い2
本の柵棒291 と、圧縮コイルばね26に隣接している
1個のフランジ292 を有する1つのケージ29。
【0079】そのうえ、補助楔21は、その一端面であ
る支え面24と軸方向に向かい合った反対側の端末面
、定着ブロック4の方向向いている円錐台状の支え
面30が形成されており、又円錐台状の補助支え面31
と当接している。
【0080】補助支え面31はその外部にコイルばね2
2が取付けられた薄い円筒状のジャケット32の軸の端
末を径方向に張出して形成されている。
【0081】この無力化装置の機能は次の通り。
【0082】ピストン13が、ストランド3を緊張する
方向、即ち図7の左方向に移動する場合。
【0083】環20は、図7の左方向に移動する。この
ことはこのストランド3をピストン13と連係させ、環
20とストランド3との間に補助楔21を押込み固定す
る。
【0084】これとは反対に、ピストン13が図7の右
側に移動する時、図5で上のストランド3に対応するピ
ストンが左端位置から動作を始めることを前提として次
の連続する動作が得られる。
【0085】初めに、ストランド3はその緊張力により
右側へ移動を始める。しかし定着ブロックの孔5の中で
このストランド3と接合している定着楔6と円錐台状の
支え面35(図5)との係合により直ちに停止される。
【0086】実際、この定着楔6は、この定着楔6を囲
む円錐台状の支え面35の存在のため、上記のストラン
ド3常時軽く緊締されている。そして定着楔6はスト
ランド3により右側軸方向に引込まれ、ストランド3を
固定する為に十分な度合いでその35の中に深くはめ
られる。
【0087】ピストン13は右側に移動しつつ連係して
いる自動アンカー装置19の環20と一体移動する
【0088】補助楔21はその時ゆるむ。
【0089】実際、この補助楔21の円筒形のざらざら
した内部表と、その時動いていないストランド3との
摩擦のため上記補助楔21は最初ピストン13について
行かない(即ち、環と補助楔の間に微小の隙間が生じる
こととなる。)。
【0090】環20の右側への移動は(上記環の左側端
末の中で内部に取り付けられたスナップリング34の介
在により)圧縮コイルばね22を圧縮しながら、又補助
楔21の円錐台状の支え面30とジャケット33の補助
支え面31との当接で、円錐台状の支え面30の傾斜の
ため薄いジャケット33を楔に向って軸方向に押し戻す
こととなる。
【0091】補助楔21の構成部材は上記の環と補助楔
との間に生じた微小の隙間に相当する寸法だけストラン
ド3から径方向外側に広がる。
【0092】右側へのピストン13の移動の過程におい
−−最初は自動アンカー装置の構成部材の構造上の新た
な変化は基本的に生じ ない。即ち、 当初は圧縮コイルば
ね26は伸びたままでありピストン(およびピストンと
一体結合した環)の移動によって圧縮されることはな
く、環20の右端末とケージのフランジ292との間に
は軸方向の隙間がある(図5参照)。
【0093】−−ピストン13が右側へ移動を続ける
、この軸止めから圧縮コイルばね26は漸進的に圧縮
される。このことはこのケージ29の左側の軸の端末と
環27とが接触し、補助楔21のとりつけ位置までケー
ジ29を左方向に押し戻す(若しピストン13との関連
でこのケージ29の相対的移動を考慮するなら)。
【0094】これにより、支え面24と補助支え面28
の傾斜のためこの楔のゆるみが生じる
【0095】上記補助楔21は、2つの部材であるタイ
バー(軸力伝達部材)25とフランジ32との間におか
れ、これらの間で、対立する2つの圧縮コイルばね22
と26の押圧力の相乗効果で、その時確実にゆるんでい
るか或は"無力化"されている。
【0096】この状態はピストン13がシリンダ11に
対する右端の位置にくる直前、即ち圧縮コイルばね26
コイルが密着する前に起ることに留意すべきである。
【0097】この位置(図5の上から2列目に示されて
いるピストンの位置)に対し、対応のシリンダ12のA
−Bの両室に加えられる油圧を考慮に入れない場合、
縮コイルばね26の軸方向の長さが短かく設定されてい
るため、ピストン13は圧縮コイルばね26により実際
には軸方向左向きに力を受けることはなく、又軸方向に
浮動的なものと考えられる。ピストン13のこの浮動的
状態或は休止から、このピストン13を右方向へさらに
移動させると次の結果をもたらす。即ち −−上記ピストンの堅固な環20はケージ29のフラン
ジ292 の介在によりピストン13を圧縮しつつシリン
11に対し圧縮コイルばね26を押し縮める
【0098】−−同時にピストン13の右末端部分は結
合されたさや管38の環状支え面と当接し、このさや管
38を右方向に定着楔6に対し軸方向のとりつけ位置
で押し戻す。即ちこのことは上記定着楔6をその孔5の
中へ軸方向の押込みを完全にする結果となる。このこと
は定着ブロック4に関連するストランド3の堅固な固定
を確保する。
【0099】圧縮コイルばね26は、その螺線がピスト
ン13の右側への行程の終了時に、実際の密着までに一
定の余裕を持った寸法関係に定められている
【0100】その右側の位置では、定着楔6はその孔5
の中に最大限に深く押込まれる。この位置は図7に、又
ピストンは図5の下部(3列中の最下列)に示してあ
る。
【0101】補助楔21は反対方向に作用する2つの圧
縮コイルばね22と26との間に軸方向に押付けられて
いるので、補助楔21の無力化状態は右側へのピストン
の行程の終了後ずっと維持されていることに留意すべき
である。
【0102】異なった2つの部材である環27とケージ
29から成るタイバー(軸力伝達部材)25の構造は支
え面24を有する不連続な環(補助楔)を押し戻す為連
続する環状の支え面28の配置とピストン13−環20
全体に対しケージの柵棒291 の径方向外側位置での貫
通を同時に可能にしている。この貫通は支え面28がこ
の全体の内部にあり、フランジ292 は外部にあるとい
うことで必要になる。
【0103】第一の実施の形態と同様にこれらのストラ
ンド3の異なる種々の"たるみ"の吸収を可能にするため
1回或は数回の作業の繰り返しで行なわれる。
【0104】シリンダ12のすべてのB室内に油圧をか
けることにより上記に明示したような"一定しない"(
動的な)それらの中間的位置に、対応するピストン13
が移 動し、前もっての緊張は終了する。
【0105】次に、すべてのB室を空にし、すべてのピ
ストン13をその最右端へ送り返すように、すべてのA
室の中に油圧をかける。これによりすべてのストランド
3は前記定着楔6の強力な緊締によりそれらの最終的位
置に自動的に確実に固定される
【0106】それで多重ジャッキ8を取り除く必要な
く、大型ジャッキ23を使用して種々のストランドに"
プレストレスコンクリート工法"の最後の共通の緊張
(真の緊張)を実施することが出来る。前記の多重ジャ
ッキ8はその際上記のストランド3貫通したままとな
ている。
【0107】この最終的緊張の際、多重ジャッキ8はそ
のA室とB室を空にすることにより回路からはずれる。
それでピストン13は浮動し一定でなくなる。
【0108】上記の最終的緊張は、その時各ストランド
3に対し連続的に2つのフェーズをとる。即ち、 −−大型ジャッキ23によりかけられた真の緊張に対応
する左側への大規模な最初の主要な移動P。
【0109】−−続く対応する定着楔6の定着ブロッ
ク4の孔5の中への復帰或はもとの位置に対応する右側
への小規模(例えば約5mm)の最終的移動。
【0110】最初の移動Pの初めに、前記定着楔6はス
トランド3との摩擦のために孔5から軸方向に抜出す
この摩擦は定着楔6の外側に嵌められたリングにより強
固になっている。
【0111】この定着楔6の軸方向の抜出しは、多重ジ
ャッキ8の据えつけ台に対し、さや管の軸の止め具によ
り制限された範囲内で対応するさや管38が移動する
(図の左側へ)。
【0112】この移動はそれ自身圧縮コイルばね26を
軽くゆるめる結果となる。
【0113】上記の主要フェーズPの間、圧縮コイルば
26の弾性力が働いているかぎり、上記の補助楔21
に対してタイバー(軸力伝達部材)25は原則として
能しているため、補助楔21−(対応するピストン13
とストランド3を連係させることが出来ることを想起さ
せる)−の無力化は維持される。
【0114】例え接触している部材の相互間に摩擦が
るため補助楔21の図の左側へのいくらかの引きずりが
見られる。この引きずりはこの楔21と環20との間の
軸方向の剥離(僅かなずれ)として表現されるこの剥
離によって、ストランド3が補助楔21によって緊締さ
れるおそれはない。
【0115】小規模の復帰Rの第2のフェーズの際、少
々の気温の変化ではこのようなストランドの緊締のおそ
れはいっそう現れない。その第1の理由は、タイバー
(軸力伝達部材)25はフェーズPの間、圧縮コイルば
ね26の圧縮力により補助楔21に当接したまであり、
補助楔21とストランド3との間には隙間が確実に維持
され、復帰のフェーズの際には、圧縮コイルばね26の
圧縮力は増大し減少することはないからである。
【0116】第2の理由は、タイバー(軸力伝達部材)
25と補助楔21との間にはフェーズPのときに軸方向
のずれがあるため、最初にこれら2つの部材の軸方向へ
の接近(補助楔21のタイバー25方向への移動)が若
干認められるが、そのあとは前に述べた無力化の状態に
戻る。
【0117】何れにせよ、環20は復帰Rの際、補助
21と新たに協働してストランド3を緊締することはあ
り得ない
【0118】大型ジャッキ23の作用時に補助楔21が
再度の作用を生じないようにされていることは実際には
極めて重要である。
【0119】事実、その時投入される力は前もっての"
たるみ吸収"の時よりずっと大きく、約10倍以上であ
る。大型ジャッキ23の楔のプレストレスの最終的効果
は緊張されたストランド3により(上記の復帰フェーズ
Pの際)定着楔6へ直接もたらされ、又十分な強度のな
い多重ジャッキ8のピストンには無関係であることは重
要である。
【0120】図4と5において、プレストレスコンクリ
ート構造物に取りつけられた1枚の金属板36が示さ
れ、この板はストランド3が貫通しており、定着ブロッ
ク4はこの板36に当接している。
【0121】−−そして少なくとも多重ジャッキ8の1
部を取り巻いており、又大型ジャッキ23と支承環7と
の間に、軸方向に置かれた堅固な1つの円錐台状の継手
37が設けられる。
【0122】その結果、何れの実施の形態においても、
多数のストランドからなるプレストレスケーブルの緊張
装置が得られる。その構造と機能は前述のとおりであ
る。
【0123】
【発明の効果】 請求項1に係る発明によれば、ストラン
ドのたるみをとる装置は、前記シリンダ内を軸方向に滑
動できるように取付けられ、前記定着ブロックの貫通孔
を突き抜けたストランドのたるみが、前記各ピストンの
往復動作によって除去されるので、各ストランドのたる
みに大小の違いがあっても、ピストンのストロークが小
さい、即ちストロークが小さい多重ジャッキであって
も、この大小の違いのあるたるみを完全にとることがで
きる。請求項2に係る発明によれば、ストランドのたる
みをとる装置は、堅固な1つの環と、1組の軸方向に割
れた補助楔と、前記環の中に該補助楔を軸方向に係合さ
せるための弾性装置を含むものであるから、請求項1に
記載の発明の効果に加えて、各ピストンが各ストランド
を緊張する方向に移動するときには各ストランドを緊締
し、その反対方向に各ピストンが移動するときには各ス
トランドの緊締をゆるめ、簡単な構造で上記多重ジャッ
キの各ピストンの往復動作に適合した補助楔装置を得る
ことができる。請求項3に係る発明によれば、ストラン
ドのたるみをとる装置は、対応するピストンが前記定着
ブロックに最も近い位置に達したときに、前記補助楔装
置を自動的にかつ確実に無力化するものであるから、ス
トランドの緊張作業の途中で多重ジャッキを取外すこと
なく大型ジャッキによるストランドの最終の緊張(真の
緊張)を行うことが可能であり、緊張作業が終了した後
に一括して多重ジャッキと大型ジャッキを取外せば良い
ので作業の効率化を図ることができる。またストランド
の最終の緊張力が十分な強度のない多重ジャッキに加え
られることがない。請求項4に係る発明によれば、スト
ランドのたるみをとる装置は、結合された筒状のピスト
ンの端末部に動きばめされた環と、ケージの2つの部品
からなる1基のタイバー(軸力伝達部材)を含み、コイ
ルばねの介在により、定着ブロック方向への工程の終わ
りに前記筒状のシリンダの一定の支え面に軸方向にもた
れ、対応するピストンが前記定着ブロックに最も近い位
置に達する直前に、自動的かつ確実に無力化するもので
あるから、簡単な構造にして、多重ジャッキを取外すこ
となく大型ジャッキによるストランドの最終の緊張(真
の緊張)を行うことが可能であり、またストランドの最
終の緊張力が十分な強度のない多重ジャッキに加えられ
ることがない。請求項5に係る発明によれば、ストラン
ドのたるみをとる装置は、その内部に1枚の堅固な板と
この板に対接した1枚の弾性板を含み、この弾性板が前
記定着ブロックから出ている前記定着楔の拡がった端末
に対し軸方向に当接しているものであるから、多重ジャ
ッキまたは大型ジャッキによって各ストランドが緊張す
る方向に移動するときには、各定着楔による各ストラン
ドの緊締をゆるめ、反対方向に移動するときは前記弾性
板が定着楔の拡がった端末を押圧して、各ストランドを
緊締するので、確実に各ストランドに緊張力を与えかつ
保持することができる。請求項6に係る発明によれば、
ストランドのたるみをとる装置は、その内部をストラン
ドが貫通している堅固なN個のさや管と1個の支承環を
含んだものであるから、このさや管によりストランドの
ピストン内への挿通が先導される。また、さや管が定着
ブロックに結合された定着楔の拡がった端末を軸方向に
止めることが出来、かつ前記ピストンの端末の部分を軸
方向に支えることが出来る支え面を有するものであるか
ら、多重ジャッキまたは大型ジャッキによって各ストラ
ンドが緊張する方向に移動するときには、各定着楔によ
る各ストランドの緊締をゆるめ、反対方向に移動すると
きは前記さや管が定着楔の拡がった端末を押圧して、各
ストランドを緊締するので、確実に各ストランドに緊張
力を与えかつ保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート構造物の中に数本のストランドで
構成される1本のPCケーブルを入れる為の曲がりくね
ったシースを示す図である。本発明はこのPCケーブル
にすぐれた利点で適用されている。
【図2】コンクリート構造物の中に数本のストランドで
構成される1本のPCケーブルを入れる為の曲がりくね
ったシースを示す図である。本発明はこのPCケーブル
にすぐれた利点で適用されている。
【図3】本発明に基づき作成されたこのようなPCケー
ブルのたるみの緊張装置の軸方向断面図である。
【図4】本発明に合致した上記PCケーブルのたるみの
もう1つの緊張装置を極めて簡略化した図である。
【図5】この装置の1部分のより大きい縮尺の詳細な軸
方向断面を示す。
【図6】図5の部分の図である図7VI線による拡大され
た横断面である。
【図7】部分の図である図6VII −VII 線で切った断面
図である。
【符号の説明】 1…コンクリート構造物 2…シース 3…ストランド 4…定着ブロック 5…孔 6…定着楔 7…支承環 8…多重ジャッキ 9…(固い板)第1の板 10…(合成ゴム板)第2の板 11…(円筒状の)シ
リンダ 13…ピストン 18…加圧流体源 A,B…気密室 C,D…横断室 19…自動アンカー装置 20…環 21…補助楔 22…圧縮コイルばね26…圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマラ ダニエル フランス国 28300 シャポール グラ ンドゥ リュ 35 レジダンス デ テ ィレイル 1 (56)参考文献 特開 昭56−12465(JP,A) 特開 昭58−90338(JP,A) 特開 昭61−282555(JP,A) 実開 昭60−94541(JP,U) 特公 昭51−10417(JP,B1) 特公 平4−57413(JP,B2) 特公 平6−23510(JP,B2) 特公 平6−23511(JP,B2) 実公 平6−23650(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 5/08 E04G 21/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PCケーブルを構成し、個々にシースに
    挿通されるN本のストランドのたるみをとるための装置
    において、 少なくともN個の円錐台状の貫通孔が設けられている1
    個の定着ブロックと、 その貫通孔内に配置され軸方向に割れた部材からなり、
    ストランドが内部を貫通する円筒状の孔を有し、かつ外
    面は前記定着ブロックの貫通孔内面に係合する円錐台状
    をなし、緊張すべきN本の前記ストランドの端末がそれ
    ぞれ貫通したN個の定着楔と、 前記貫通孔と軸が一致して軸方向に取りつけられている
    各ストランド毎のシリンダと、 該シリンダ毎のN個の補助ジャッキからなる1基の多重
    ジャッキと、 該シリンダ夫々の軸両端末で、前記定着ブロックから遠
    い側にある第一端末に配置された気密室(A)の全部又
    は前記定着ブロックから近い側にある第二端末に配置さ
    れた気密室(B)の全部と加圧液源の吐出側又は吸込側
    とを随時連通するように接続した圧力液体入出力装置
    と、 前記定着ブロックの方向を向いている円錐台状の内面を
    持っている堅固な1つの環と、内部は円筒状で外部は前
    記環の円錐台状の内面に係合する1組の軸方向に割れた
    補助楔、及び前記環の中に該補助楔を軸方向に係合させ
    るための弾性装置を含み、前記ピストン夫々が前記スト
    ランドを緊張する方向に移動する時は、該ピストンの内
    側を貫通している前記ストランドを自動的に緊張し、又
    これと反対方向にピストンが移動する時は、前記ストラ
    ンドを自動的にゆるめるようにした補助楔装置とからな
    り、 該補助楔装置は結合された筒状のピストンの端末部に動
    きばめされた2つの部品からなる1基のタイバー(軸力
    伝達部材)を含み、一方の部品は、前記補助楔に隣接
    し、該補助楔の側において、前記定着ブロックの方向に
    円錐台状の部分が形成され、該補助楔の円錐台状の支え
    面に対してぴったり継ぎ合わせて適用出来る1つの環で
    あり、他方の部品は、瓦の形の薄い2つの格子と圧縮コ
    イルばねに隣接している1個のフランジを含む1個のケ
    ージとからなり、前記格子はピストン−環の全体を貫通
    し前記定着ブロック側の端末が前記筒状のシリンダの一
    定の支え面に支持されたコイルばねの介在により、前記
    定着ブロックと反対方向に押圧され、定着ブロック方向
    への工程の終わりに、前記筒状のシリンダの一定の支え
    面に軸方向にもたれることができ、対応するピストンが
    前記定着ブロックに最も近い位置に達する直前に、前記
    補助楔装置を自動的に無力化し、前記各ピストンの往復
    動作によって前記各ストランドのたるみをとることを特
    徴とするストランドのたるみをとる装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記定
    着ブロックと多重ジャッキとの間に配置された支承環が
    その内部をN個のストランドが貫通している堅固なN個
    のさや管と、該さや管が貫通して軸方向になめらかなに
    滑動する1枚の堅固な板を含み、前記さや管は前記定着
    ブロックに結合された前記定着楔の拡がった端末に対し
    て軸方向の抜出しを止めることが出来、前記定着ブロッ
    クと反対側の端末は前記筒状のピストンの端末を覆い、
    かつ前記ピストンの端末の部分を軸方向に支えることが
    出来る支え面を有することを特徴とするストランドのた
    るみをとる装置。
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