JP3436931B2 - プラズマを用いて基板を処理するための装置および方法 - Google Patents

プラズマを用いて基板を処理するための装置および方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概ね集積回路の製
造におけるプラズマを利用する基板の処理に関し、詳細
には、処理中に基板をサセプタに固定するために静電チ
ャックを利用するシステムなどのプラズマ処理システム
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】PECVDなどのプラズマ・エッチング
およびプラズマ・デポジションを含めた様々な集積回路
製造プロセスで、ガスプラズマが広く使用されている。
通常、低圧プロセス・ガスをチャンバ内に導入し、次い
で電気エネルギーをチャンバ内に送り、チャンバ内部に
電界を生成することによって処理チャンバ内部にプラズ
マが生成される。電界は、個々の電子ガス分子衝突を通
して分子に運動エネルギーを伝達することによって個々
のガス分子をイオン化する電子流をチャンバ内部に生成
する。電子は、電界内部で加速されて、ガス分子の効率
の良いイオン化をもたらす。イオン化ガス粒子および自
由電子は、総称してガスプラズマと呼ばれるものを形成
する。
【0003】ガスプラズマは、様々な異なるプロセスで
有用である。一般的に使用されているプラズマ・プロセ
スの1つは、材料の層を基板の表面から除去する、すな
わち「エッチング」するプラズマ・エッチ・プロセスで
ある。エッチ・プロセスでは、プラズマのイオン化ガス
粒子が通常、正に帯電され、基板は負にバイアスされ、
そのため正にイオン化されたプラズマ粒子が基板表面に
引き付けられて表面に衝突し、それにより基板表面をエ
ッチングする。例えば、別の層を堆積する前に基板上の
望ましくない材料層またはコーティングを除去するため
に基板をエッチングすることができる。そのような事前
堆積エッチ・プロセスはしばしば基板のエッチ洗浄と呼
ばれる。
【0004】他の一般的なプラズマ・プロセスには堆積
があり、材料層が基板に堆積される。例えば化学蒸着す
なわちCVDは通常、処理チャンバ内への材料ガスの導
入を含み、ガスは、露出した基板表面と化学的に相互作
用し、そこに材料層またはコーティングを形成する。ガ
スプラズマを利用して、化学相互作用を高めることがで
きる。したがって、プラズマを利用するそのようなCV
D堆積プロセスは、プラズマ・エンハンストCVDまた
はPECVDと呼ばれる。プラズマを利用してプロセス
にエネルギーを提供し、堆積品質および/または堆積レ
ートを高める。当業者に一般的に理解されるように、他
のプラズマ堆積プロセスも存在する。
【0005】半導体基板のプラズマ処理中、基板の表面
に加速電圧を印加することがしばしば有用である。加速
電圧または基板バイアスを利用して、プラズマ内部のイ
オンまたは他の荷電粒子を基板表面に向けて加速する。
エッチ・プロセスでは、上述したように荷電プラズマ粒
子が基板表面に引き付けられて、実際に表面に衝突し、
エッチを提供する。PECVDなどの堆積プロセスで
は、そのような荷電粒子衝突によって提供されるエネル
ギーを利用して、上述したように、さらに堆積レートを
高める、または堆積品質を高めることができる。一般
に、プラズマ・エンハンスト・エッチおよび堆積プロセ
スでの基板のバイアスは、サセプタまたは他の基板支持
体から基板を介して、エッチングされるべき、または堆
積された材料層を受け取るべき露出基板表面にRF場を
容量結合することによって達成される。サセプタはRF
パワー源を用いてバイアスされ、サセプタからの容量結
合RF場が、基板表面にわたって比較的均一なDCバイ
アス電位を生じる。このときDCバイアスは、エッチま
たは堆積プロセスを高めるようにプラズマに影響を及ぼ
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プラズマ処理システム
内部で、プラズマは通常、関連する特定の不均一性を有
する。例えば、プラズマ密度はしばしばプラズマの中心
および処理チャンバの中心で最大である。これは、処理
チャンバの側面付近でエッジ効果が生じるためである。
プラズマの不均一性は、プラズマが利用されるエッチン
グおよび堆積プロセスにおける不均一性およびずれに変
換される。例えば、望ましくないエッチ・レートのばら
つきが生じる場合があり、その際、基板の中心付近のエ
ッチ・レートは基板の外縁部付近でのエッチ・レートよ
りも大きい。さらに、プラズマ・エンハンスト堆積プロ
セスで、基板の中心付近で、基板の縁部とは異なる影響
が堆積に及ぼされる場合があり、それによりウェハの半
径方向にわたって不均一な堆積層および不均一な堆積レ
ートを生じる。したがって本発明の目的は、プラズマ処
理システム内部でのプラズマ不均一性に対処することで
ある。さらに、一目的は、バイアスされた基板を用いて
それを行うことである。
【0007】集積回路製造中、処理される基板は、一般
にサセプタと呼ばれる基板支持体によって処理チャンバ
内部に支持される。しばしば、処理中に基板がサセプタ
上に物理的に固定され、それにより基板とサセプタの間
での熱伝達を改善する。基板を固定する方法には、静電
チャック(ESC)の使用があり、静電チャックは、基
板をサセプタに静電的に引き付けて固定する。静電チャ
ックは、本明細書に参照により組み込む米国特許第51
17121号に図示される1つの適切な設計によって当
技術分野で知られている。
【0008】通常、静電チャックは、サセプタ内に埋め
込まれた1つまたは複数の電極を利用する。また、基板
を電極として使用することができる。サセプタは通常、
誘電体材料からなり、電極での印加電圧により誘電体材
料内部に電圧勾配が生じる。この電圧勾配は、サセプタ
の誘電体材料に当接する基板の表面上での電荷に影響を
及ぼし、それにより基板とサセプタ電極との間に電荷差
が生じる。それにより、異なる電荷を有するサセプタ電
極の表面と基板との間での電気引力により、基板が静電
チャックにクランプされる。
【0009】より具体的には、単極静電チャックを用い
ると、電圧バイアスがサセプタ内の単一電極に印加さ
れ、基板自体が第2の電極として働く。このようにし
て、電極と基板を離隔する誘電体サセプタ材料を組み合
わせると平行板コンデンサが形成され、2つの電極間の
電気引力が基板をサセプタに効果的にクランプする。
【0010】別法として、一般に既存の処理システムで
利用される双極静電チャックでは、サセプタ内部に埋め
込まれ、互いに離隔された2つ以上の電極にわたって電
圧差が加えられる。複数の電極がサセプタの誘電体材料
によって離隔されており、それにより電界が電極間のサ
セプタにわたって生じる。基板がサセプタに配置されて
いるとき、電界によって電荷が基板の背面に蓄積する。
基板の背面の電荷と電極上の電荷が互いに引き付け合っ
て、基板をサセプタにクランプする。静電チャックはし
ばしばプラズマ処理システム内部で利用される。したが
って、さらなる目的は、静電チャックを利用して処理シ
ステム内部のプラズマ不均一性に対処することである。
【0011】さらに、上述したように、基板はサセプタ
に静電的にクランプすると共に、電気的にバイアスする
ことができる。したがって、本発明の別の目的は、プラ
ズマ処理に望ましい基板のバイアスに悪影響を及ぼさず
に上述の目的に対処することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の原理によれば、
処理システムは、プラズマを含むための処理チャンバを
備える。基板支持体が、プラズマに近接して基板を支持
するためにチャンバ内部に取り付けられる。第1および
第2の電極などの複数の電極が基板支持体に結合され
る。電極はそれぞれ、支持表面に近接して位置決めさ
れ、互いから電気的に絶縁される。RFパワー源は、各
電極に結合されて、RF電気エネルギーを用いて電極を
バイアスする。バイアスされた電極は基板支持体と共に
動作可能であり、基板支持体は通常、誘電体材料から形
成されて、基板支持体の支持表面に位置決めされた基板
にDCバイアスを生じる。一般に、電極は、基板支持体
の誘電体材料内部に埋め込まれ、基板上のDCバイアス
は、公知のバイアス原理に従って生じる。
【0013】本発明によれば、電気容量性構造体を電極
と共に使用して、電極によって生じるバイアスを選択的
に変え、プラズマ・プロセスを向上させる。一実施形態
では、第1の電気容量性構造体が、RFパワー源と、複
数の電極の少なくとも1つとの間に電気的に結合され
る。第1の電気容量性構造体は可変容量を有し、その電
極によって基板に生じるDCバイアスを、複数の電極の
うちの他の電極によって基板に生じるDCバイアスに関
して選択的に変えるように容量を調節することができ
る。このようにすると、基板の一部分に対するプラズマ
の効果を、基板の別の部分に対するプラズマの効果に関
して選択的に変えて、所望の結果を達成することができ
る。電極の位置決めおよび電極の選択的バイアスを、い
くつかの方法でプラズマに影響を及ぼすように選択する
ことができ、それにより基板の選択領域付近でのエッチ
または堆積レートを変える。
【0014】本発明の一実施形態によれば、電気容量性
構造体が空気コンデンサや真空コンデンサなどの可変コ
ンデンサであり、可変コンデンサの容量は、本発明の原
理に従って選択的に増大または減少することができる。
本発明の別の実施形態では、第2の可変コンデンサなど
の第2の電気容量性構造体が別の電極に結合され、それ
により電極の少なくとも2つによって生じるDCバイア
スを、互いに関して選択的に変えることができ、それに
より基板の離隔部分に対するプラズマの効果をさらに変
える。
【0015】RFパワー源に対する一定の電力負荷を維
持するために、第1のコンデンサと第2のコンデンサを
一体に動作可能に結合することができ、それによりそれ
らの容量を同期して変えることができる。このようにす
ると、個別電極に生じるDCバイアスを、電極に結合さ
れたRFパワー源に対するほぼ一定の電力負荷を依然と
して維持しながら、例えば1つのコンデンサの容量を増
大し、他方のコンデンサの容量を減少することによって
選択的に変えることができる。複数のコンデンサを利用
する本発明の一実施形態では、コンデンサは、電気的に
並列な向きでRFパワー源に結合される。
【0016】本発明の別の態様によれば、複数の電極
が、基板の選択された部分に対するバイアスを選択的に
変えるのに必要なサセプタ内の任意数の特定形状および
特定位置を取ることができる。例えば、本発明の一実施
形態では、複数の電極が2つの電極を備え、一方の電極
がディスクの形であって、基板の中心に近接して位置決
めされ、もう一方の電極はリングの形であって、基板の
環状部分に近接してディスクの周りに同心状に位置決め
される。このようにすると、基板の中心部分を、基板の
周縁部など基板の環状部分と違えてバイアスすることが
できる。別の実施形態では、電極が、2つの半分から成
る円形ディスク形状電極などの複数の部分から成るディ
スクの形を取ることができる。
【0017】本発明の別の態様によれば、電極および可
変コンデンサを、静電クランピング・デバイスと共に処
理システム内に組み込むことができる。このために、電
極をDCパワー源に結合することもでき、DCパワー源
は、複数の電極の少なくとも2つの電極間で異なるDC
電位を生成するように動作可能であり、基板を基板支持
体の支持表面に静電的にクランプする。このために、電
極を使用して基板を静電的にクランプし、かつ本発明の
原理に従って基板付近のプラズマに選択的に影響を及ぼ
す。一般に、静電クランプ力の物理的性質により、プラ
ズマに影響を及ぼすようにRF生成DCバイアスによっ
てバイアスされた基板の表面は、DCパワー源によって
生成された静電クランピング力によって影響を受けな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の原理によるプラ
ズマ処理システムの一実施形態を例示する。プラズマ処
理システムは通常、ステンレス鋼などの適切な材料から
なるベース・セクション14と、石英などの適切な材料
からなる誘電体セクション16とを含む処理チャンバ1
2を備える。プラズマ発生アセンブリ18が処理チャン
バ12の誘電体セクション16に結合され、RFエネル
ギーをプロセス空間26内に導入して、プラズマを形成
し維持する。基板支持アセンブリすなわちサセプタ20
が処理チャンバ12内部に位置決めされ、プラズマ処理
を行う半導体ウェハすなわち基板22をチャンバ内部に
支持するように構成されている。処理チャンバ12、具
体的には誘電体セクション16が、プラズマ28を含む
ためのプロセス空間26を内部に画定する。基板22
は、図1の実施形態では、プロセス空間26およびプラ
ズマ28の下方に位置決めされている。
【0019】本発明の一実施形態では、処理システム
は、絶縁プラズマ・プロセスに利用される独立プラズマ
処理システムであってよい。別の実施形態では、処理シ
ステムは、複数の他の処理システムと、それらの様々な
システム間で基板を移動する、中心に位置された基板移
送モジュール(図示せず)とを有する複数プロセス・シ
ステム内に組み込まれるように構成することができる。
そのような複数チャンバ、複数処理システムは当技術分
野で公知である。
【0020】プラズマ処理では、プロセス空間26を真
空状態にしなければならない。したがって処理チャンバ
12は、当技術分野で知られているように、プロセス空
間26内部に所望の真空圧を提供するための適切な真空
ポンプおよびバルブを含む適当な真空システム30に結
合される。処理チャンバ12は、当技術分野で知られて
いるように、空間26内に真空を導入するのに必要な開
口を適宜設けられている。
【0021】プラズマ発生アセンブリ18が図1に示さ
れ、処理チャンバ12の誘電体セクション16に電気的
に結合されている。プラズマ発生アセンブリ18は、し
ばしば当技術分野で「鐘形」エンクロージャと呼ばれる
誘電体セクション16内にRF電気エネルギーを結合
し、それにより基板支持アセンブリ20の上方にあるプ
ロセス空間26内にプラズマ28を形成する(図1参
照)。誘電体セクションまたはエンクロージャ16は、
ベース14の開頂部34を取り囲むベース14のフラン
ジ32に取り付けられる。通常、適切なOリング・シー
ルおよびその他のシール(図示せず)がベース14と誘
電体セクション16との間に位置決めされて、適切な真
空封止を行う。
【0022】空間26内部にプラズマを形成する際、プ
ロセス・ガスが空間26内に導入され、電気エネルギー
が空間内に電気的に結合され、ガス粒子をイオン化して
プラズマを形成する。このために、処理チャンバは、プ
ラズマ28を形成するのに適したプロセス・ガスを導入
する適当なプロセスガス供給源36に結合される。任意
の適当なガス分散要素(図示せず)をガス供給源36に
結合して、アルゴンなどのプロセス・ガスを空間26内
に均一に導入し、均一な高密度プラズマを形成すること
ができる。
【0023】空間26内部でプラズマを点火して維持す
るために、プラズマ発生アセンブリは、図1に例示され
るように誘電体セクション16の周りに巻かれた螺旋コ
イル38の形で誘導要素を含む。コイル38は本質的
に、螺旋コイルの形状に形成された細長い導体であり、
セクション16の周りに嵌合し、エンクロージャの外壁
面17を上るように寸法付けされている。コイル38は
プラズマ・パワー源40に結合され、パワー源40は従
来、RFパワー源と、RF電力をコイル38に効率良く
誘導結合させるのに適当なRF整合回路とを含む。パワ
ー源40からのRF電気エネルギーは、好ましくは、プ
ロセス空間26内に(容量結合ではなく)誘導結合さ
れ、プロセス・ガスを励起してプラズマ28を形成す
る。誘導結合プラズマおよびその形成は当技術分野で知
られており、エネルギーをプロセス空間26内に誘導結
合するために様々な異なる構成を利用することができ
る。したがって図1は、広範な概念のうち、プラズマを
処理チャンバ12内に誘導結合するための可能な実施形
態を1つだけ開示する。例えば、コイルをセクション1
6の頂端部に位置決めして、チャンバ12の上方からプ
ラズマ内にエネルギーを結合することができる。
【0024】さらに、本発明で使用するのに適したプラ
ズマ処理システムがいくつかの異なる形態の任意の1つ
をとり、異なる構成の処理チャンバを含むことができる
ことを当業者は容易に理解されよう。例えば、別の誘導
結合プラズマ処理システムは、(螺旋コイルと対照的
に)フラット・コイルを利用することができ、フラット
・コイルは処理チャンバの頂部に位置決めされ、チャン
バの頂部にある誘電体窓を介してエネルギーが結合され
る。さらに、プラズマを誘導的にではなく、容量的に形
成することもできる。そのような容量結合システムで
は、電気的にバイアスされたガス分散シャワーヘッドな
どプロセス空間26内の電極要素(図示せず)が、バイ
アスされた基板支持アセンブリ20および基板22など
の別の電極と合わせて利用される。電極間の電界は、プ
ラズマを基板に近接して維持する。したがって、本発明
は、誘導結合プラズマまたは容量結合プラズマを使用す
る様々な異なるプラズマ処理システム、あるいはその他
の方法で半導体基板22を処理するためのプラズマを形
成するシステムを組み込むことができる。
【0025】本発明では、複数の電極を使用してプラズ
マを成形し、関連する処理結果を改善する。再び図1を
参照すると、図中に例示された本発明の実施形態は、基
板支持体20に結合された第1の電極44と、第1の電
極44に近接してこれも基板支持体に結合された第2の
電極46とを含む複数の電極を備える。第2の電極46
は通常、第1の電極44から離隔され、電気的に絶縁さ
れている。本発明は、基板にDCバイアスを生成し、そ
のDCバイアスを選択的に変えるために複数の電極を使
用することを予想する。したがって、開示する本発明
は、少なくとも2つの電極、しかし可能であればそれよ
りも多い電極を利用するシステムをカバーし、特許請求
の範囲は、そのような複数電極処理システムをカバーす
る。本明細書でより簡単に参照できるようにするため、
本発明の説明では、図面に例示された電極を第1の電極
44および第2の電極46と呼ぶが、前述したように、
本発明の他の実施形態では第3、第4、および他の電極
を利用することもできる。さらに、第1および第2の電
極を逆に指定することもできる。例えば、図1〜図3、
および図5A、図5Bに例示された実施形態では、複数
の電極が、第1の電極と呼ばれる外側リング電極44
と、第2の電極と呼ばれる内側ディスク形状電極46と
を含む。しかし、そのような指定を逆にすることもで
き、その場合、電極44が第2の電極と呼ばれ、電極4
6が第1の電極と呼ばれる。
【0026】本発明の別の態様によれば、各電極でのD
Cバイアスが、他の電極に関して選択的に変えられる。
このために、1つの電極のバイアスを、他の電極での一
定のバイアスに関して選択的に変えることができ、逆も
同様である。別法として、両方(または多くの)電極の
バイアスを本発明の原理に従って互いに関して選択的に
変えることができる。したがって、本発明を例示するた
めに図面において第1および第2の電極として電極を指
定することは、本発明を限定するものとは全く解釈され
ない。
【0027】本発明の一実施形態では、第1および第2
の電極44、46が、基板支持体すなわちサセプタ20
内部に埋め込まれている。基板支持体20は、窒化アル
ミニウムなど誘電体材料からなることが好ましい。電極
は、モリブデンなど適切な導電材料からなっていてよ
い。適切な電極44、46は、日本のN.G.Kから1
20ミクロン厚モリブデン電極として市販されている。
例えば、適切な電極は、インターレースされた複数の1
20ミクロン・モリブデン・ワイヤを有するモリブデン
・メッシュ材料から作成することができる。メッシュに
より、窒化アルミニウム・サセプタが強い物理相互作用
をもって電極の周りに形成される。他の適切な電極材料
および設計も、本発明の原理に従って利用することがで
きる。
【0028】本明細書で以下に述べるように、電極44
および46は、RF電力を電極に送るための適当なRF
パワー源を含むRFパワー源に結合されている(図2参
照)。本発明の一実施形態では、電極44、46は、基
板22を基板支持体20に静電的にクランプするために
も利用される。このために、電極44、46はクランピ
ングDCパワー源50に結合され、パワー源50は、電
極にDCバイアスを誘導して適切な電界を形成し、周知
の静電クランプ原理に従って基板22をクランプする
(図3参照)。バイアスされた電極44、46と組み合
わせたRFパワー源48が、基板22上、具体的にはプ
ラズマ28に面する基板の上面23にRF生成DCバイ
アスを形成する。基板表面23でのバイアスが、プラズ
マ28内部にあるイオンおよび他の荷電粒子を表面23
に向けて加速する。そのような基板バイアスは、プラズ
マ・エッチ・プロセスでのエッチングを強化し、または
そのような基板バイアスを使用して、プラズマ・エンハ
ンスト化学蒸着プロセスなどでの堆積を強化する。エッ
チングおよび堆積プロセスを強化するような形で基板を
バイアスすることが知られているが、そのようなバイア
スに対する制御は通常ほとんどなく、プラズマ処理は、
プロセス空間26内部に形成されたプラズマ28の不規
則変動を受けている。
【0029】ここで図2を見ると、本発明の一実施形態
が例示されており、第1および第2の電極44、46の
切欠斜視図が示されている。第1および第2の電極4
4、46は、電極をバイアスするために適切なRF信号
を発生することができるRFパワー供給源54を含むR
Fパワー源48に結合されている。本発明の原理によれ
ば、電気容量性構造体がRFパワー源48と電極44、
46との間に電気的に結合され、1つまたは複数の電気
容量性構造体が、少なくとも1つの電極によって基板に
生じたDCバイアスを、少なくとも1つの他の電極によ
って基板に生じたDCバイアスに関して変えるための可
変または調節可能容量を有する。図2に例示される実施
形態では、第1の電極44が、選択的可変容量を有する
第1の電気容量性構造体56に結合される。すなわち、
容量性構造体56の容量を選択的に調節することがで
き、それによりその電気容量が増大または減少される。
第2の電極46は、第2の容量性構造体58によってR
Fパワー源48に結合されている。図2に例示される実
施形態では、第2の容量性構造体は、固定された、すな
わち調節可能でない容量を有する。しかし、図3に例示
し、本明細書で以下さらに論ずるように、第1および第
2の容量性構造体56、58が共に可変容量を有してい
てもよい。本明細書で使用すべき適切な容量性構造体
は、空気コンデンサや真空コンデンサなど従来の可変コ
ンデンサである。
【0030】上述したように、第1および第2の電極の
指定に関して、それと同様に、本発明を例示するために
コンデンサ56、58を指定する。3つ以上の電極を利
用することができ、そのため、いずれも可変の3つ以上
のコンデンサ、または可変コンデンサと固定コンデンサ
との組合せを利用して様々な電極をRFパワー源48に
結合することができることが企図されている。したがっ
て、本明細書における第1および第2のコンデンサとし
てのコンデンサの表示は、本発明の範囲に関していかな
る限定も加えないものと解釈すべきである。さらに、図
2ではRFパワー源48と第1の電極44との間にある
第1のコンデンサ56は可変であるものとして図示され
ており、第2のコンデンサ58は固定容量を有するもの
として図示されているが、この指示を逆にすることもで
き、その場合、第2のコンデンサ58を可変にすること
ができ、第1のコンデンサ56が固定容量を有する。さ
らに、両コンデンサを可変にすることもできる。
【0031】本発明の別の態様によれば、本発明の方法
は、望まれる電極での選択DCバイアスに従って固定コ
ンデンサを選択的に変更することにより、コンデンサ5
6および58によって導入される実効容量を選択的に変
えることによって実施することができる。すなわち、コ
ンデンサ56および58の容量を固定することができ、
そのため、DCバイアスを選択的に変える方法は、1つ
または複数の構成要素56、58を異なる容量を有する
別の構成要素で置き代えることによって実施される。す
なわち、コンデンサの選択的変更は、一方または両方の
コンデンサを、異なる容量値を有する別のコンデンサで
置き代えることによって実施される。したがって、1つ
または複数のコンデンサは、単に調節されるのではな
く、置き代えられる。当然、当業者に理解されるよう
に、電極の所望の選択バイアスを達成するためには固定
コンデンサの交換を必要とせずに可変コンデンサを利用
することがより簡単である。
【0032】本発明の原理によれば、選択的可変コンデ
ンサを利用して、電極の1つによって基板に生じるDC
バイアスを、別の電極によって基板に生じるDCバイア
スに関して選択的に変える。このようにすると、基板の
特定の部分でのプラズマの効果を選択的に変えることが
できる。具体的には、各電極の互いに関する電気バイア
スは、特定の電極とRFパワー源48との間に結合され
たコンデンサの電気容量を変えることによって選択的に
変えられる。例えば、プラズマが受ける影響に応じて電
極の1つを他の電極よりも高いバイアス電圧でバイアス
するように容量を選択的に変えることができる。処理チ
ャンバ12内のプラズマ28など、閉込め空間内のプラ
ズマは通常、プラズマ密度に関して不均一性を有する。
特に、プラズマの密度は、基板の外縁部ではなく、チャ
ンバ12の中心で、したがって基板の中心で最大になる
ことが多い。その結果、エッチ・レート、堆積レート、
および他のプラズマ影響パラメータのばらつきが、基板
にわたって半径方向で変わる場合がある。本発明を使用
して、そのようなプラズマ不均一性に対処し、かつエッ
チ・レートおよび堆積レートを含めた関連するプラズマ
・パラメータの半径方向変動に対処することができる。
本明細書に記述される本発明の一実施形態では、電極4
4、46を互いに違えてバイアスして、プラズマおよび
基板の中心でのプラズマ密度が外縁部よりも大きいとい
う問題に対処する。当業者には容易に理解されるよう
に、特定の処理システムに関連する様々な他のプラズマ
不均一性も、コンデンサの容量を変え、それにより1つ
または複数の電極でのRF生成DCバイアスを選択的に
操作することによって、本発明で対処することができ
る。
【0033】図2では、第1のコンデンサ56が、必要
に応じて増大または減少することができる可変容量を有
する。基板の外縁部でのプラズマ密度がより低いことに
対処するために、第1の電極44をより高いバイアス・
レベルでバイアスすべきであり、それにより、より多く
のプラズマ粒子が基板の外側環状縁部または周縁縁部に
引き付けられて、より低い粒子密度を補償する。コンデ
ンサ56の容量の減少が、電極44でのバイアス・レベ
ルを増大させる。
【0034】例えば、両電極44、46がRFパワー源
48によって同様にバイアスされ、電力レベルが300
〜400ワットの範囲にある場合、両電極が、接地に関
して約−100ボルトDCのバイアス・レベルを受ける
場合がある。したがって電極は、約−100ボルトDC
の範囲で基板22の表面23の両端間にわたる概ね均一
なDCバイアスを課す。このとき、基板表面23の両端
間にわたる均一なDCバイアスが、プラズマ28の通常
の不均一性を受ける。様々な電極44、46に送達され
る電力の量は、それらの電極とRFパワー源48との間
に結合された当該のコンデンサ56、58の容量特性に
依存する。本発明の一態様では、可変コンデンサ56の
容量を減少することによって、より多くの電力が第1の
電極すなわち外側電極44に送達され、それにより電極
44が基板表面23の外側または環状部分により高いD
Cバイアス・レベルを維持する。当然、可変コンデンサ
56の容量を増大させることによって反対の結果が生
じ、第2の電極、すなわち中心電極46が比較的高いバ
イアスで維持され、それにより基板表面23の中心部分
をより高いバイアス・レベルで維持する。基板表面23
の外側環状部分でより高いバイアス・レベルを維持する
ことは、通常プラズマ28の外側縁部で生じる低いプラ
ズマ密度に対処するために望ましく、基板にわたる均一
なエッチまたは堆積レートを達成する。
【0035】ある程度同様の効果を得るため、かつ外側
電極44でのバイアス・レベルを電極46に関して増大
させるため、第2のコンデンサ58を可変にし、第1の
コンデンサ56を固定することができる。このようにす
ると、第2のコンデンサ58の容量の増大が、電極46
に送達される電力の量を減少し、電極46のバイアス・
レベルを減少する。これは、基板表面23の外側環状部
分に近接するバイアス・レベルを、基板表面23の内側
または中心部分でのバイアス・レベルに関して効果的に
増大させる。さらに、図3に例示され、本明細書で以下
に説明する実施形態と同様に両電極56および58を可
変にすることができ、各コンデンサ56、58が互いに
関してその容量を増大または減少するように調節され、
電極44、46での、かつ表面23にわたる所望の相対
バイアス・レベルの調節を達成する。例えば、外側電極
すなわち第1の電極44での相対バイアス・レベルを上
げることは、コンデンサ56の容量を減少すること、コ
ンデンサ58の容量を増大すること、あるいはそれら両
方の条件に同時に関係することがある。上述したよう
に、容量の選択的変化はまた、基板に対するDCバイア
スを選択的に変えるために固定容量値を有するコンデン
サを変更することによって達成することができる。広範
な態様では、1つのコンデンサの容量が、他の1つまた
は複数のコンデンサに関して選択的に変えられる。これ
は、可変コンデンサ、または異なる容量値を有する固定
コンデンサを使用して行うことができる。
【0036】本発明は、図2に関して本明細書で上述し
たように、静電チャックを含む基板支持体を用いても、
それを用いなくてもプラズマ処理チャンバで利用するこ
とができる。図3は、本発明の代替実施形態を開示し、
また、第1および第2の電極44、46を利用して基板
支持体に静電チャック機能を課すように利用することが
できる構成要素を例示する。具体的には、クランピング
DCパワー源50が電極44、46に結合されて、電極
間にDC電位差を提供し、それにより周知の静電クラン
ピング原理に従って支持体20に基板を静電的にクラン
プする。クランピングDCパワー源は通常、クランピン
グDCパワー供給源60を含み、正端子61および負端
子62が電極に結合される。図3に例示される実施形態
では、正端子61が外側電極すなわち第1の電極44に
結合され、負端子62が内側電極すなわち第2の電極4
6に結合される。しかし、DCクランピング・バイアス
を逆にすることもでき、静電チャックは同様にうまく働
く。本発明が静電チャックと共に利用されるとき、RF
フィルタ64、66を利用して、クランピングDCパワ
ー供給源60を、パワー供給源54からのRF電力によ
る損傷から保護する。図3の実施形態に例示されるコン
デンサ70、72はどちらも可変であり、したがって、
上述したように、1つの電極によって基板に生じるDC
バイアスを、他の電極によって基板に生じるバイアスに
関して選択的に変えるように各容量を変えることができ
る。静電クランピング機能も本発明と共に組み込まれ、
コンデンサ70、72は、RFパワー供給源54をパワ
ー供給源60のDC信号から隔離する。
【0037】コンデンサ70、72の容量を同時に、か
つ同期して変えることが望ましい場合がある。このため
に、コンデンサは同期様式で調節されるように構成する
ことができる。
【0038】例えば、処理中にRFパワー供給源54に
対するある程度一定の電力負荷を維持することが望まし
い場合がある。したがって、可変コンデンサ70、72
が物理的に結合され、一体にされ、それによりそれらの
容量値を同時に、さらには同期して調節することがで
き、ある程度一定の電力負荷を提供する。具体的には、
一体にされたコンデンサは、第1のコンデンサ72の容
量が減少され、第2のコンデンサ70の容量が同じ量だ
け増大されるように調節することができ、それにより第
1の電極すなわち外側電極44でのバイアス・レベルが
第2の電極すなわち内側電極46に比べて大きくなる。
コンデンサ70、72は、パワー供給源54に並列な向
きでパワー源48に電気的に結合され、それによりそれ
らの容量は、機械的に直列に加えられて、総容量負荷を
表す。したがって、コンデンサによってパワー供給源5
4に与えられる総電力負荷は、コンデンサ70、72の
容量の合計の累積を反映している。このとき、1つのコ
ンデンサが増大する場合、他のコンデンサを同じ量だけ
減少させて、ほぼ一定の電力負荷を維持することができ
る。したがって、可変コンデンサ70、72に関する調
節機構を一体にすることによって、電極44、46間の
相対差分DCバイアスを上述したように変えて調節し、
その一方で、RFパワー源で比較的一定の電力負荷を維
持することができる。
【0039】図5Aおよび図5Bは、略ディスク形状内
側電極およびリング形状外側または環状電極を利用する
本発明の実施形態の別の利点を例示する。基板をバイア
スするための略ディスク形状電極を含めた基板支持体2
0は有限サイズであり、そのため、基板がバイアスされ
るとき、平行板コンデンサとある程度同様のエッジ効果
を受ける。図5Aを参照すると、コンデンサ80が、本
発明を利用しないバイアス・サセプタ内部の電界を形成
している。そこでは、電界線82がサセプタの外側縁部
でのエッジ効果84と共に示されている。そのようなエ
ッジ効果は、基板の縁部でプラズマ・プロセス・パラメ
ータの急速な変化を生じる。これは、基板縁部での不均
一なエッチおよび堆積レートをもたらす。図5Bは、図
2および図3に例示される本発明の一実施形態を利用し
て同様に形成された容量電界を例示し、電界線82は、
中心領域内で概ね均一に維持され、エッジ効果84は、
外側電極によって基板の縁部から半径方向外側に移動さ
れる。したがって、基板縁部に近接するプラズマ・プロ
セス・パラメータに対してエッジ効果の影響が少ない。
【0040】本発明は、図2および図3に例示される特
定の同心状実施形態に限定されず、本発明を使用して、
様々な幾何形状に関して多数の電極間のバイアス電圧を
選択的に変えることができる。例えば、図4では、しば
しばダブルD形状と呼ばれる電極形状が、間にギャップ
94を有する2つの電極90、92を利用する。そのよ
うな形状はしばしば静電クランプと共に利用され、した
がって本発明と共に使用するのに適している場合もあ
り、基板の片側に近接するバイアス・レベルを基板の他
面に関して変え、それによりプロセス・チャンバの片面
でのチャンバの他面に対するプラズマ不均一性に対処す
る。別の可能な電極形状は、共に噛み合う要素を利用す
ることができる。
【0041】他の電極形状も本発明と共に使用するのに
適している場合があることを、当業者は容易に理解され
よう。さらに、3つ以上の電極を利用して、基板に対す
るバイアスをさらに調整し、プラズマ処理システムの不
均一性に対処することもできる。例えば、図1〜図3で
の構成と同様に3つまたは4つの同心状電極を利用し
て、プラズマに対する効果をさらに調整することができ
る。
【0042】本発明をその実施形態の説明によって例示
し、実施形態をかなり詳細に記述したが、頭記の特許請
求の範囲がそのような詳細に制限される、または何らか
の形で限定されることを本出願人は意図していない。追
加の利点および修正が当業者に容易に明らかであろう。
したがって、より広範な態様での本発明は、装置および
方法を表す特定の詳細、ならびに図示して説明した例示
に限定されない。したがって、本出願人の一般的な発明
概念の精神および範囲から逸脱することなくそのような
詳細からの逸脱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理によるプラズマ処理システムの一
実施形態の側面断面図である。
【図2】本発明の一実施形態の概略斜視図である。
【図3】本発明の別の実施形態の概略斜視図である。
【図4】本発明の原理による代替電極構成の上面図であ
る。
【図5A】従来技術のサセプタに関連する電界の概略表
現の側面図である。
【図5B】本発明を利用した際の電界の概略表現の側面
図である。
【符号の説明】
12 処理チャンバ 14 ベース・セクション 16 誘電体セクション 18 プラズマ発生アセンブリ 20 サセプタ、基板支持体 22 基板 26 プロセス空間 28 プラズマ 30 真空システム 36 ガス供給源 38 螺旋コイル 40 プラズマ・パワー源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ディ、ジョーンズ アメリカ合衆国 アリゾナ、フェニック ス、 ウエスト パーム レーン 934 (72)発明者 クレイグ ティ、ボールドウィン アメリカ合衆国 アリゾナ、チャンドラ ー、 エヌ、フェデラル ストリート 375、ナンバー334 (56)参考文献 特開 平8−316212(JP,A) 特開 平11−329790(JP,A) 特開 平8−115799(JP,A) 特開 平4−237148(JP,A) 国際公開97/002589(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/505 H01L 21/31 H05H 1/46

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを用いて基板を処理するための
    処理システムであって、 プラズマを含むように構成された処理チャンバと、 プラズマに近接して基板を支持するための支持表面を有
    するチャンバ内部の基板支持体と、 基板支持体に結合された複数の電極であって、それぞれ
    支持表面に近接して位置決めされ、互いに電気的に絶縁
    された複数の電極と、 電極を電気的にバイアスするために各電極に結合された
    RFパワー源であって、バイアスされた電極が支持表面
    上に位置決めされた基板にDCバイアスを生じるように
    動作可能なRFパワー源と、 前記RFパワー源と前記複数の電極の少なくとも1つと
    の間に電気的に結合された第1の電気容量性構造体とを
    備え、 前記第1の電気容量性構造体が、少なくとも1つの電極
    によって基板に生じるDCバイアスを、複数の電極の他
    の電極の少なくとも1つによって基板に生じるDCバイ
    アスに関して選択的に変えるための可変容量を有してお
    り、それにより選択的に変えられたDCバイアスが、基
    板の一部分に対するプラズマの効果を、基板の別の部分
    に対するプラズマの効果に関して変え、 前記処理システムが、前記電極の別の電極に結合された
    第2の電気容量性構造体をさらに備えており、それによ
    り少なくとも2つの電極によって生じるDCバイアスを
    互いに変えることができ、 第1の電気容量性構造体と第2の電気容量性構造体とが
    互いに動作可能に結合されていて、それによりそれらの
    容量を同期して変えることができる処理システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の電気容量性構造体が可変コン
    デンサである請求項1に記載の処理システム。
  3. 【請求項3】 可変コンデンサが空気コンデンサおよび
    真空コンデンサのうちの1つである請求項2に記載の処
    理システム。
  4. 【請求項4】 複数の電極の少なくとも1つがディスク
    の形であって、基板 支持体上の基板の中心部分に近接し
    て位置決めされて、基板の中心部分をバイアスする請求
    項1に記載の処理システム。
  5. 【請求項5】 複数の電極の少なくとも1つがリングの
    形であって、基板支持体上の基板の環状部分に近接して
    位置決めされて、基板環状部分をバイアスする請求項1
    に記載の処理システム。
  6. 【請求項6】 複数の電極の少なくとも2つが、ディス
    クの複数部分の形である請求項1に記載の処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 基板支持体が誘電体材料からなり、電極
    が誘電体材料内に埋め込まれている請求項1に記載の処
    理システム。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つの電極に結合されたDC
    パワー源をさらに備え、DCパワー源が、少なくとも2
    つの電極間にDC電位差を生じるように動作可能であっ
    て、基板支持体の支持表面に基板を静電的にクランプす
    る請求項1に記載の処理システム。
  9. 【請求項9】 プラズマを用いて基板を処理するための
    処理システムであって、 プラズマを含むように構成された処理チャンバと、 プラズマに近接して基板を支持するための支持表面を有
    するチャンバ内部の基板支持体と、 基板支持体に結合された第1の電極と、 第1の電極に近接して基板支持体に結合された第2の電
    極であって、第1および第2の電極がそれぞれ支持表面
    に近接して位置決めされ、互いから電気的に絶縁されて
    いる第2の電極と、 第1および第2の電極に結合されたDCパワー源であっ
    て、第1の電極と第2の電極の間にDC電位差を生じる
    ように動作可能であり、基板を基板支持体に静電的にク
    ランプするDCパワー源と、 電極を電気的にバイアスするために各電極に結合された
    RFパワー源であって、バイアスされた電極が、支持表
    面に位置決めされた基板にDCバイアスを生じるように
    動作可能なRFパワー源と、 RFパワー源と第1の電極との間に電気的に結合された
    第1のコンデンサ、お よびRFパワー源と第2の電極と
    の間に電気的に結合された第2のコンデンサとを備え、 第1のコンデンサが、第1の電極によって基板に生じる
    DCバイアスを、第2の電極によって基板に生じるDC
    バイアスに関して選択的に変えるための可変容量を有し
    ており、それにより選択的に変えられたDCバイアス
    が、基板の一部分に対するプラズマの効果を、基板の別
    の部分に対するプラズマの効果に関して変え、 第1のコンデンサと第2のコンデンサが互いに動作可能
    に結合されていて、それによりそれらの容量を同期して
    変えることができる処理システム。
  10. 【請求項10】 第2のコンデンサが可変容量を有し
    て、基板に生じるDCバイアスを第1の電極によって生
    じるDCバイアスに関してさらに選択的に変える請求項
    9に記載の処理システム。
  11. 【請求項11】 第1および第2の電極の1つがディス
    クの形であって、支持体上の基板の中心部分に近接して
    位置決めされて、基板の中心部分をバイアスする請求項
    9に記載の処理システム。
  12. 【請求項12】 第1および第2の電極の1つがリング
    の形であって、支持体上の基板の環状部分に近接して位
    置決めされて、基板環状部分をバイアスする請求項9に
    記載の処理システム。
  13. 【請求項13】 プラズマを用いて基板を処理する方法
    であって、 処理チャンバ内部の基板支持体の支持表面上に基板を位
    置決めするステップと、 処理チャンバ内に基板に近接してプラズマを形成するス
    テップと、 基板支持体に結合された複数の電極を提供するステップ
    であって、電極がそれぞれ支持表面に近接して位置決め
    され、互いから電気的に絶縁されているステップと、 RF電力を用いて電極をバイアスし、基板支持体の支持
    表面上に位置決めされた基板にDCバイアスを生じるス
    テップと、 前記RFパワー源と前記複数の電極の少なくとも1つと
    の間に第1の電気容量性構造体を電気的に結合するステ
    ップと、 第1の電気容量性構造体の容量を選択的に変えて、少な
    くとも1つの電極によって基板に生じるDCバイアス
    を、複数の電極の他の電極の少なくとも1つによって基
    板に生じるDCバイアスに関して選択的に変え、それに
    より選択的に変えられたDCバイアスが、基板の一部分
    に対するプラズマの効果を、基板の別の部分に対するプ
    ラズマの効果に関して変えるステップとを含み、 前記処理方法が、第2の電気容量性構造体を前記電極の
    別の電極に電気的に結合するステップをさらに含んでお
    り、それにより少なくとも2つの電極によって生じるD
    Cバイアスを互いに関して変えることができ、 前記処理方法が、第1の電気容量性構造体と第2の電気
    容量性構造体の容量を同期して変えるステップをさらに
    含む方法。
  14. 【請求項14】 複数の電極の少なくとも1つがディス
    クの形であって、基板の中心部分に近接して位置決めさ
    れて、基板中心部分をバイアスする請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の電極の前記少なくとも1つ
    のうちの1つがリングの形であって、基板の環状部分に
    近接して位置決めされて、基板環状部分をバイアスする
    請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 複数の電極の少なくとも2つが複数部
    分から成るディスク形である請求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】 基板支持体が誘電体材料からなり、第
    1および第2の電極が誘電体材料内に埋め込まれている
    請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】 DCパワー源を第1および第2の電極
    に結合するステップと、第1の電極と第2の電極の間に
    DC電位差を生ぜしめて、基板を基板支持体の支持表面
    に静電的にクランプするステップとをさらに含む請求項
    13に記載の方法。
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