JP3436910B2 - コントロールユニット - Google Patents

コントロールユニット

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JP3436910B2 JP2000015764A JP2000015764A JP3436910B2 JP 3436910 B2 JP3436910 B2 JP 3436910B2 JP 2000015764 A JP2000015764 A JP 2000015764A JP 2000015764 A JP2000015764 A JP 2000015764A JP 3436910 B2 JP3436910 B2 JP 3436910B2
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初男 水落
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コントロールユニ
ットに関し、電極板に、電力供給線を簡単に取り付ける
ことができ、且つ、簡単に製造することができる、コン
トロールユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車その他の装置には、交流を直流に
変換するインバータモジュールを始めとして、電源から
供給される電力を電気信号に変換する、各種のコントロ
ールユニット(モジュールユニット、モジュールコント
ロール等とも称される。)がモジュールスタックにして
取り付けられている。
【0003】図19は、従来のパワーモジュールスタッ
クの一例を概略的に示す構成図である。
【0004】このパワーモジュールスタック151は、
コントロールユニット101と、コントロールユニット
101を冷却する冷却フィン152と、冷却フィン15
2に冷却用空気を供給する冷却ファン153と、スナバ
154とを備える。
【0005】尚、このパワーモジュールスタック151
には、実際には、遮断ヒューズや、マイクロスイッチや
ゲートフィルタ等が必要により取り付けられるが、説明
を容易とするため、これらの部材装置については、図示
するのを省略する。
【0006】コントロールユニット101は、電子回路
部品を実装した回路基板102と、回路基板102を収
容する樹脂枠体106とを備える。
【0007】樹脂枠体106は、電子回路部品を実装し
た回路基板102をその内部に収容するようになってお
り、樹脂枠体106には、射出成形などの方法により、
電極板103・・・が一体に組み込まれている。
【0008】また、コントロールユニット101は、樹
脂枠体106に、孔開け加工などの方法により、端子取
付孔(図示せず。)が形成されており、樹脂枠体106
に形成された端子取付孔(図20に示す出力端子取付孔
h104・・・及び入力端子取付孔h105・・・)
に、出力端子104・・・や、入力端子105・・・
が、固定的に取り付けられた構造になっている。
【0009】そして、コントロールユニット101は、
入力端子105・・・から入力される信号に基づいて、
電極板103・・・に接続された電力供給線L・・・か
ら供給される電力を、回路基板102に実装された電子
回路部品により、各種の信号に変換して、出力端子10
4・・・から出力するようになっている。
【0010】冷却フィン152は、コントロールユニッ
ト101の背面側に設けられた放熱板(図24(b)に
示す放熱板107)に取り付けられている。
【0011】冷却ファン153は、電動モータのような
回転駆動手段によって回転可能にされており、冷却ファ
ン153を回転駆動させると、図19中、白抜き矢印の
方向に空気流が発生し、この空気流によって、冷却フィ
ン152を冷却することで、コントロールユニット10
1が過加熱するのを防ぐようになっている。
【0012】このパワーモジュールスタック151のコ
ントロールユニット101は、例えば、インバータモジ
ュールの用途に用いられている。
【0013】次に、パワーモジュールスタック151の
動作について説明する。
【0014】このパワーモジュールスタック151を使
用する際には、コントロールユニット101の電極板1
03・・・に、電力供給線L・・・を接続する。
【0015】また、出力端子104・・・に、信号線
(図示せず。)の一端を接続し、信号線(図示せず。)
の他端を、このコントロールユニット101で制御する
端末機(図示せず。)に接続する。
【0016】また、入力端子105・・・に、信号線
(図示せず。)の一端を接続し、信号線(図示せず。)
の他端を、制御装置(外部入力手段)に接続する。
【0017】次に、制御装置(外部入力手段)から、コ
ントロールユニット101を駆動する駆動信号を入力す
る。
【0018】すると、コントロールユニット101は、
制御装置(外部入力手段)から入力された駆動信号によ
り、駆動状態になり、冷却ファン153が駆動する。
【0019】また、制御装置(外部入力手段)から、コ
ントロールユニット101に、コントロールユニット1
01が制御する端末機(図示せず。)の動作を制御する
制御信号を入力する。すると、コントロールユニット1
01は、制御装置(外部入力手段)から入力された制御
信号に基づいて、回路基板102に実装された電子回路
部品により、電極板103・・・に接続された電力供給
線L・・・から供給される電力を、信号に変換して、出
力端子104・・・から端末機(図示せず。)へ、制御
信号を出力するようになっている。
【0020】次に、コントロールユニット101の電極
板103・・・の各々への電力供給線L・・・の取付構
造について説明する。
【0021】図20は、パワーモジュールスタック15
1を構成するコントロールユニット101を拡大して概
略的に示す斜視図である。
【0022】また、図21は、コントロールユニット1
01の電極板103の部分を更に拡大するとともに、電
力供給線Lと、電力供給線Lを電極板103へ取り付け
る際に用いる取付部材111、112、113、114
とを拡大して、概略的に示す斜視図であり、図21
(a)は、電極板103及び取付部材111、112、
113、114を概略的に示す分解斜視図を、また、図
21(b)は、電極板103へ電力供給線Lを接続した
後の状態を概略的に示す斜視図である。
【0023】従来のコントロールユニット101では、
電極板103・・・の各々に、電力供給線取付孔h10
3・・・を各々設けている。
【0024】この電力供給線取付孔h103の内部に
は、ネジが切られている。
【0025】また、電力供給線L・・・の各々の先端に
は、平形めす端子111が接続されている。
【0026】次に、電極板103・・・の各々へ、電力
供給線L・・・の各々を接続する接続方法について例示
的に説明する。
【0027】まず、電極板103・・・の各々へ、電力
供給線L・・・の各々を接続する際には、電極板103
の電力供給線取付孔h103上に、スプリングワッシャ
112を配置し、スプリングワッシャ112上に、平形
めす端子111を配置し、平形めす端子111上に、ワ
ッシャ113を配置する。次に、ワッシャ113の上か
らボルト部材114を、ワッシャ113、平形めす端子
111及びスプリングワッシャ112の順に挿通し、ボ
ルト部材114に設けられているネジを、電極板103
の電力供給線取付孔h103の内部に設けられているネ
ジに螺合することで、電極板103・・・の各々へ、電
力供給線L・・・の各々を固定する。
【0028】または、先に、ボルト部材114に、ワッ
シャ113、平形めす端子111及びスプリングワッシ
ャ112を、ワッシャ113、平形めす端子111及び
スプリングワッシャ112の順に挿通し、その後、ワッ
シャ113、平形めす端子111及びスプリングワッシ
ャ112を挿通したボルト部材114のネジを、電極板
103の電力供給線取付孔h103の内部に設けられて
いるネジに螺合することで、電極板103・・・の各々
へ、電力供給線L・・・の各々を固定している。
【0029】または、電力供給線L・・・の各々の先端
に、平形めす端子111を接続することなく、電力供給
線L・・・の各々の先端部の絶縁膜を皮剥し、絶縁膜が
皮剥されることにより、外部に露呈した導線(図示せ
ず。)を、電極板103の電力供給線取付孔h103内
に挿通し、電極板103と導線(図示せず。)とを溶接
止め(半田付け)するようなこともなされている。
【0030】このように、従来のコントロールユニット
101において、電極板103・・・の各々として、電
力供給線取付孔h103・・・を有するものが用いられ
ている要因としては、電極板103・・・が一体に組み
込まれている樹脂枠体106を製造する工程が関係して
いるので、次に、コントロールユニット101の製造方
法について、概略的に説明する。
【0031】図22、図23及び図24は、コントロー
ルユニット101の製造方法を模式的に示す工程図であ
る。
【0032】コントロールユニット101を製造する際
には、まず、銅板等の導電板から、電極板103が作製
できるように電極板103を展開した形状の平板導電部
材(図示せず。)を切り出す。
【0033】次に、平板導電部材(図示せず。)を、断
面視した場合、略L字形状に折り曲げ加工して、図22
(a)に示すような、略L字形状折曲導電部材103r
を準備する。
【0034】尚、図22(a)中、略L字形状折曲導電
部材103rの部分103aは、樹脂枠体106の表面
に露呈する、電極板103の表面部分を、部分103b
は、樹脂枠体106内に埋め込まれる埋込部を、また、
部分103cは、電子回路部品等との電気的な接続を行
う接続部を、各々、示している。
【0035】略L字形状折曲導電部材103rは、埋込
部103bと接続部103cとの間で、90度又は概ね
90度に折り曲げられている。
【0036】尚、略L字形状折曲導電部材は、その目的
により、種々の形状のものがあるが、ここでは、説明を
容易とするため、略L字形状折曲導電部材103rを代
表させて、図示しているが、略L字形状折曲導電部材1
03r以外の形状の、略L字形状折曲導電部材(図示せ
ず。)も、埋込部と接続部との間で、90度又は概ね9
0度に、略Lの字形状に折り曲げられる。
【0037】次に、図22(b)に示すように、射出成
形用金型(図23に示す射出成形用金型M)の一方の金
型半体部Ma内の所定の位置に、略L字形状折曲導電部
材103r・・・を差し込んで収容する。
【0038】この金型半体部Maには、樹脂枠体106
を形成する鋳型面が形成されている。
【0039】また、略L字形状折曲導電部材103r・
・・は、金型半体部Maの鋳型面の外側に、表面部分1
03a・・・が位置するように、金型半体部Ma内の所
定の位置に取り付けられる。
【0040】次に、図23に示すように、射出成形金型
Mの一方の金型半体部Maと、他の金型半体部Mbとを
型締めし、型締めがされた射出成形用金型M内に、溶融
樹脂を射出し、冷却し、型開きすることで、図24
(a)に示すような略L字形状折曲導電部材103r・
・・が樹脂内に埋め込まれた構造の樹脂枠体106を製
造する。
【0041】尚、射出成形用金型Mとしては、通常の射
出成形用金型を用いているので、図22では、説明を容
易とするため、射出成形用金型Mを構成する部材装置
(例えば、可動型取付け板、固定型取付け板、受け板、
突出し板、突出しピン、コア、ガイドピン、ガイドブッ
シュ、スプルロックピン、スプルブッシュ、ロケートリ
ング、リターンピン等の図示は、省略する。
【0042】次に、図24(a)に示すように、樹脂枠
体106の所定の位置に、出力端子104・・・を取り
付ける出力端子取付孔h104・・・や、入力端子10
5・・・を取り付ける入力端子取付孔h105・・・
を、孔開け加工により形成する。
【0043】また、略L字形状折曲導電部材103r・
・・を、断面視した場合、略コの字形状に折り曲げ加工
して、電極板103・・・を形成する。
【0044】また、樹脂枠体106の所定の位置に、電
子回路部品が実装された回路基板102を取り付ける。
【0045】また、出力端子取付孔h104・・・の各
々に、出力端子104・・・の各々を取り付けたり、ま
た、入力端子取付孔h105・・・各々に、入力端子1
05・・・の各々を取り付けたりする。
【0046】尚、図24(a)では、略L字形状折曲導
電部材103r・・・の樹脂枠体106から露呈する部
分103aが見えている。
【0047】次に、図24(b)に示すように、樹脂枠
体106の背面側に、金属製の放熱板を取り付けること
により、コントロールユニット101を製造する。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のコン
トロールユニット101には、電極板103・・・の各
々に、電力供給線L・・・の各々を接続するのが難し
い、という問題があった。
【0049】即ち、従来のコントロールユニット101
では、電極板103への電力供給線Lの接続は、図21
に示したように、電極板103の電力供給線取付孔h1
03へ、電力供給線Lが接続された平形めす端子111
を、ボルト部材114、ワッシャ113及びスプリング
ワッシャ112を用いて取り付けるようにしている。
【0050】電極板103への電力供給線Lの取付け
を、このような部材を用いて行った場合には、電力供給
線取付孔h103、スプリングワッシャ112、平形め
す端子111及びワッシャ113が、いずれも、雌型部
材であり、互いに、自由度が大きく、これらの位置合わ
せ作業が難しいために、電極板103への電力供給線L
の取付け作業が難しい、という問題がある。
【0051】また、予め、ボルト部材114に、ワッシ
ャ113、平形めす端子111及びスプリングワッシャ
112を取り付けてから、ワッシャ113、平形めす端
子111及びスプリングワッシャ112が取り付けられ
たボルト部材114を電力供給線取付孔h103に螺合
するようにした場合でも、図21に示すように、電極板
103への電力供給線Lの取付けは、ボルト部材114
を縦にして電力供給線取付孔h103に螺合するため
に、ボルト部材114の先端を、電力供給線取付孔h1
03へ位置合わせする際に、ボルト部材114から、ス
プリングワッシャ112、平形めす端子111、及び/
又は、ワッシャ113が脱落し易く、やはり、電極板1
03への電力供給線Lの取付け作業が難しい、という問
題がある。
【0052】電極板103・・・の各々へ、電力供給線
L・・・の各々を接続する別の方法としては、電極板1
03・・・の各々に設けられている電力供給線取付孔h
103・・・の各々へ、絶縁体膜を、先端から所定の長
さ、皮剥し、導電体を露呈させた電力供給線L・・・の
各々の導電体を露呈させた部分を、挿通した後、これを
溶接又は半田付けする方法もある。
【0053】しかしながら、電極板103・・・の各々
の表面は、真鍮又はアルミニウムのメッキが施されてい
るために、電極板103・・・の各々へ、電力供給線L
・・・の各々を溶接又は半田付けする方法では、電極板
103・・・の各々へ、電力供給線L・・・の各々を溶
接又は半田付けする前に、電極板103・・・の各々の
表面に施されている真鍮又はアルミニウムのメッキを剥
離しなければならず、この方法でも、やはり、電極板1
03・・・の各々への電力供給線L・・・の各々の取付
け作業が難しい、という問題がある。
【0054】のみならず、このような溶接や半田付けと
いったような方法を用いた場合には、一旦、電力供給線
L・・・の各々を、電極板103・・・の各々へ接続す
ると、電極板103・・・の各々から、電力供給線L・
・・の各々を取り外すのが難しい、という問題がある。
【0055】電極板103・・・の各々への電力供給線
L・・・の各々の取付け作業を容易にするためには、電
極板103・・・の各々に、ネジを設けた軸体(図示せ
ず。)を突設した電極板を用いたコントロールユニット
が考えられる。
【0056】ネジを設けた軸体(図示せず。)を突設し
た電極板を用いたコントロールユニットでは、電極板1
03の各々に突設した軸体(図示せず。)の各々に、ス
プリングワッシャ112、電力供給線Lが接続された平
形めす端子111、及び/又は、ワッシャ113を取付
け、その後、軸体(図示せず。)にナット部材(図示せ
ず。)を螺合して、ナット部材(図示せず。)で、締め
付けを行うことで、電極板103・・・の各々への電力
供給線L・・・の各々の取付け作業を行えるので、電極
板103・・・の各々への電力供給線L・・・の各々の
取付け作業を容易に行える。
【0057】しかしながら、ネジを設けた軸体(図示せ
ず。)を突設した電極板を用いたコントロールユニット
は、製造するのが難しい、という問題がある。
【0058】即ち、電極板として、電極板103に軸体
(図示せず。)が予め、一体的に突設されている電極板
を用いた場合には、図22(b)に示す工程において、
射出成形用金型(図23に示す射出成形用金型M)の一
方の金型半体部Ma内の所定の位置への、軸体(図示せ
ず。)が予め一体的に突設されている電極板を差し込ん
で収容するする際に、軸体(図示せず。)が邪魔にな
り、射出成形用金型(図23に示す射出成形用金型M)
の一方の金型半体部Ma内の所定の位置への電極板の収
容が不可能になる。
【0059】このような問題を解決するためには、図2
5に示すような電極板103Aを作製することが考えら
れる。
【0060】図25に示すような電極板103Aを作製
するようにした場合には、図23に示す射出成形工程ま
では、従来のコントロールユニット101と同様の製造
方法によって、図24(a)に示す、略L字形状折曲導
電部材103r・・・が埋め込まれた樹脂枠体106を
製造した後、略L字形状折曲導電部材の電力供給線取付
孔h103内に、ネジの付いたボルト部材131を挿通
し、その後、図21に示すように、略L字形状折曲導電
部材103r・・・の各々を、断面視した場合、略コの
字形状に折り曲げ加工すると、電極板103の表面側に
ボルト部材131の軸体131aが突設した電極板10
3Aを作製することができる。
【0061】しかしながら、電極板103の表面側にボ
ルト部材131の軸体131aが突設した電極板103
Aを作製する際に、ヘッド131bの付いたボルト部材
131を用いた場合には、ボルト部材131を、略コの
字形状に折り曲げ加工した際に電極板103Aの裏面と
なる側から、略L字形状折曲導電部材(図22(a)に
示す略L字形状折曲導電部材103rを参照。)の電力
供給線取付孔h103内に、ボルト部材131の軸体1
31aを挿通することになる(図26(a)を参照)。
【0062】従って、略L字形状折曲導電部材(図22
(a)に示す略L字形状折曲導電部材103rを参
照。)に設ける電力供給線取付孔h103の直径Dh1
03を、ボルト部材131の軸体131aの直径D13
1aに比べて、大きく、且つ、ボルト部材131のヘッ
ド131bの直径D131bに比べて、小さく、形成す
ることになる(D131a≦Dh103≦D131
b)。
【0063】しかしながら、ヘッド131bの付いたボ
ルト部材131を用い、電力供給線取付孔h103の直
径Dh103を、D131a≦Dh103≦D131b
という関係を満たすように、電極板103に電力供給線
取付孔h103を形成した場合には、図26(b)に示
すように、略L字形状折曲導電部材(図22(a)に示
す略L字形状折曲導電部材103rを参照。)を、略コ
の字形状に折り曲げ加工する際に、ボルト部材131
が、電力供給線取付孔h103から脱落する場合がある
という問題を生じる。
【0064】また、市販(規格品)のボルト部材131
を用いた場合には、ボルト部材131のヘッド103b
の高さH103bがある程度あるために、ボルト部材1
31のヘッド103bの高さH103bがある分、軸体
131aを突設した電極板131Aは、ただ単に、電力
供給線取付孔h103を設けた電極板103の厚さ(図
21(b)に示す電極板131の厚さD103)より
も、電極板103Aの厚さ(図25に示す電極板103
Aの厚さD103A)が、厚くなり、コントロールユニ
ットの小型化という要請に反したものとなる。
【0065】また、従来のコントロールユニット101
では、電極板103の厚さ(図21(b)に示す電極板
103の厚さD103)が薄く、ボルト部材114と電
力供給線取付孔h103との間の螺合部分が少ないた
め、例えば、このコントロールユニット101を車のよ
うに振動が生じる装置に搭載したような場合にあって、
電力供給線取付孔h103に、ボルト部材114を螺合
して、電力供給線Lを接続した後において、装置が振動
すると、電極板103と電力供給線Lとの接続部からガ
チャガチャといったような騒音が発生する、という問題
があった。
【0066】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであって、電極板に軸体が突設されて
おり、小型で、製造作業が極めて容易で、しかも、車載
用等の振動が生じる装置に搭載した場合にも、電極板と
電力供給線との接続部からガチャガチャといったような
騒音が発生することが無い、コントロールユニットを提
供することを目的とする。
【0067】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のコント
ロールユニットは、電子回路部品が実装された回路基板
を収容する樹脂枠体と、樹脂枠体に埋込まれるようにし
て固定された電極板とを備えるコントロールユニットで
あって、前記電極板には、軸体が突設されており、電極
板は、軸体を貫挿する貫通孔を備え、前記軸体は、その
外周面にネジが形成された部分と、貫通孔挿通部分と、
ポンチ孔を有する先端部とを有し、前記軸体は、前記電
極板の貫通孔に、前記軸体の貫通孔挿通部分が挿通さ
れ、その先端部のポンチ孔が設けられた部分が、前記電
極板の裏面に対し、押し潰されて、前記電極板に固定さ
れており、前記軸体に、平形めす端子をはめ込み、前記
軸体にはめ込まれた平形めす端子をナット手段で固定す
るようにされており、前記電極板に設けられている貫通
孔の直径は、前記軸体のネジが形成された部分のネジ山
からネジ山までの直径より小さく、かつ前記軸体の貫通
孔挿通部分の外径に等しいかやや大きくなっている。
【0068】本発明で用いる用語「コントロールユニッ
ト」は、インバータモジュール、アンプモジュールその
他の、電子回路部品を樹脂枠内に収容し、電子回路部品
へ供給される電力を、電子回路部品で目的とする信号に
変換して出力するユニットを意味する。
【0069】このコントロールユニットでは、樹脂枠体
に埋込まれるようにして固定された電極板に、ネジが形
成された軸体を突設しているので、例えば、軸体に、ス
プリングワッシャ、電力供給線が接続された平形めす端
子及びワッシャを、この順に取り付けた後、ナット部材
を、軸体に螺合して、これらの部材を締めつけるという
締め付け作業をするだけで、電極板に、簡単に、電力供
給線を接続することができる。
【0070】より詳しく説明すると、このコントロール
ユニットでは、軸体という雄型部材に、スプリングワッ
シャ、平形めす端子及びワッシャという雌型部材を取り
付けるようにしているため、スプリングワッシャ、平形
めす端子及びワッシャという雌型部材を、電極板の電力
供給線取付孔という雌型部材に位置合わせして、電力供
給線取付孔に、スプリングワッシャ、平形めす端子及び
ワッシャを挿通させたボルト部材を螺合して締め付ける
ようにしている、従来のコントロールユニットに比べ、
電極板に、簡単に、電力供給線を接続することができ
る。
【0071】 また、先に、雄型部材であるボルト部材
に、ワッシャ、平形めす端子及びスプリングワッシャと
いう雌型部材を取り付けた後、ボルト部材を電極板の電
力供給線取付孔に螺合して締め付けて、電極板に、電力
供給線を接続するようにした従来の電極板への電力供給
線の接続方法と比較した場合には、従来の電極板への電
力供給線の接続方法には、ボルト部材を、電極板の電力
供給線取付孔に位置合わせする際に、重力の関係で、ボ
ルト部材から、スプリングワッシャ、平形めす端子、及
び/又は、ワッシャが脱落し易いため、作業者は、スプ
リングワッシャ、平形めす端子、及び/又は、ワッシャ
を、手指等で掴んで、ボルト部材からスプリングワッシ
ャ、平形めす端子、及び/又は、ワッシャが脱落するの
を防ぐ必要があったが、このコントロールユニットで
は、電極板から軸体を突設するようにしているので、一
旦、軸体に、スプリングワッシャ、平形めす端子及びワ
ッシャを取り付ければ、スプリングワッシャ、平形めす
端子及びワッシャを作業者が掴んだりせずとも、軸体
に、ナット部材を位置合わせした後、螺合して、これら
の部材を締め付けるという簡単な締め付け作業をするだ
けで、電極板に、簡単に、電力供給線を接続することが
できる。
【0072】また、このコントロールユニットでは、電
極板への電力供給線の接続を、ナット部材と軸体との螺
合によって達成しているため、ナット部材として、電極
板の厚さより肉厚のものを用いれば、電極板への電力供
給線の接続を、電極板に設けられた電力供給線取付孔に
ボルト部材を螺合している従来のコントロールユニット
に比べ、ナット部材と軸体との間の螺合部分が沢山ある
ため、例えば、このコントロールユニットを車のように
振動が生じる装置に搭載したような場合にあって、電極
板に立設された軸体に、ナット部材を螺合して、電力供
給線を接続した後に、装置が振動した場合にあっても、
電極板と電力供給線との接続部からガチャガチャといっ
たような騒音が発生しない。
【0073】また、軸体を立設した電極板として、軸体
と電極板とが、鋳造等によって、予め一体的に成形され
たものを用いるのではなく、軸体を電極板の貫通孔へ取
り付けるようにしている。
【0074】このため、射出成形作業により、電極板を
樹脂枠体に埋め込んだ後に、電極板の貫通孔に、軸体を
取り付けるようにすれば、射出成形金型への、電極板の
差込・取付作業を極めて簡単に行える。
【0075】即ち、このコントロールユニットは、コン
トロールユニットの製造を簡単に行えるという長所も有
している。
【0076】また、電極板への軸体の取り付けを、電極
板に設けられた貫通孔に軸体を挿通させた後、軸体の電
極板の裏面側に突出している部分のポンチ孔に、ポンチ
を打ち込んで、電極板の裏面に押し潰すという打設によ
り行っているために、電極板への軸体の取付作業を、極
めて簡単且つ短時間に行えるため、このコントロールユ
ニットは、高い生産効率で製造できるという長所もあ
る。
【0077】のみならず、軸体として、既成の、ヘッド
のついたボルト部材ではなく、いわゆるスタックボルト
(埋込ボルト)の先端部にポンチ孔(中空部)を有する
ものを用いているので、軸体を電極板の貫通孔に挿通し
た際に、電極板の裏面側に突出する軸体の長さ及び軸体
の先端部に設けるポンチ孔(中空部)の直径を、電極板
への軸体の取付強度として必要最小限になるように、軸
体の先端部のポンチ孔が設けられた部分を、電極板の裏
面に対し、薄くなるまで押し潰すことができる。これに
より、既成の、ヘッドのついたボルト部材を用いた場合
に比べ、電極板の厚さを薄く形成できるので、このコン
トロールユニットは、コントロールユニットの小型化と
いう要請にも十分に応えられるものである。
【0078】 このコントロールユニットは 、電極板に設
けられている貫通孔の直径は、軸体のネジが形成された
部分のネジ山からネジ山までの直径より小さく、軸体の
貫通孔挿通部分の外径に等しいかやや大きくなってい
る。
【0079】 また このコントロールユニットでは、電極
板に形成する貫通孔の直径を、軸体のネジが形成された
部分のネジ山からネジ山までの直径より小さく、且つ、
軸体の貫通孔挿通部分の外径に等しいかやや大きくして
いるので、電極板の貫通孔にその表面側から軸体を挿入
すると、軸体は、軸体のネジが形成された部分の端部
が、電極板の貫通孔の周辺の表面に当接すると、運動規
制されるため、もはや、電極板の貫通孔内へ挿入される
ことはない。
【0080】即ち、このコントロールユニットでは、軸
体を電極板の貫通孔に挿入する際に、軸体の電極板の貫
通孔から電極板の裏面側に突出する部分の長さを、軸体
のネジが形成された部分の端部によって、常に一定にす
ることができるため、電極板に軸体を取り付ける際に、
電極板に設けられた貫通孔を挿通させた軸体の電極板の
裏面側に突出している部分に設けられているポンチ孔
に、ポンチを一定の打ち込み力で打ち込むようにすれ
ば、軸体を電極板に、軸体と電極板との間の取付強度
を、常に、一定にすることができる。
【0081】のみならず、軸体を電極板の貫通孔に挿入
した後に、軸体の先端部のポンチ孔が設けられた部分
を、電極板の裏面に対し、押し潰した状態にすると、電
極板が、軸体のネジが形成された部分と、軸体の押し潰
された部分とにより、挟持された構造となるため、略L
字形状に折り曲げた略L字形状折曲導電部材を、軸体が
上方に起立するように、略コの字形状に折り曲げる際
に、軸体が、電極板の貫通孔から脱落することがない。
この結果、このコントロールユニットには、電極板に軸
体が立設しているコントロールユニットを、高い生産効
率で製造することができる、という長所もある。
【0082】 請求項に記載のコントロールユニット
は、電子回路部品が実装された回路基板を収容する樹脂
枠体と、前記樹脂枠体に埋込まれるようにして固定され
た電極板とを備えるコントロールユニットであって、前
記電極板には、軸体が突設されており、前記電極板は、
軸体を貫挿する貫通孔を備え、前記軸体は、その中空部
にネジが形成された部分と、貫通孔挿通部分と、ポンチ
孔を有する先端部とを有し、前記軸体は、前記電極板の
貫通孔に、前記軸体の貫通孔挿通部分が挿通され、その
先端部のポンチ孔が設けられた部分が、前記電極板の裏
面に対し、押し潰されて、前記電極板に固定されてお
り、前記軸体に、平形めす端子をはめ込み、前記軸体に
はめ込まれた平形めす端子をボルト手段で固定するよう
にされており、前記電極板に設けられている貫通孔の直
径は、前記軸体の中空部にネジが形成された部分の外径
より小さく、かつ前記軸体の貫通孔挿通部分の外径に等
しいかやや大きくなっている。
【0083】このコントロールユニットでは、電極板か
ら突設するように設けられている。ネジが形成された中
空部を有する軸体に、例えば、スプリングワッシャ、電
力供給線が接続された平形めす端子及びワッシャを用い
て、電力供給線を接続する場合にあっては、スプリング
ワッシャが、バネとしての機能を発揮するように、ネジ
が形成された中空部を有する軸体の電極板から突設する
部分の高さを、スプリングワッシャの厚さ、平形めす端
子の厚さ及びワッシャの厚さの合計の厚さより、やや短
い長さにする。
【0084】また、スプリングワッシャ、平形めす端子
及びワッシャの各々として、その内径が、軸体の、ネジ
が設けられた中空部を有する部分の外径に等しいか、や
や大きいものを用いる。
【0085】このコントロールユニットでは、樹脂枠体
に埋込まれるようにして固定された電極板に、ネジが形
成された中空部を有する軸体を突設しているので、例え
ば、軸体に、スプリングワッシャ、電力供給線が接続さ
れた平形めす端子及びワッシャを、この順に取り付けた
後、ボルト部材を、軸体の中空部に設けられているネジ
に螺合して、これらの部材を締めつけるという締め付け
作業をするだけで、電極板に、簡単に、電力供給線を接
続することができる。
【0086】より詳しく説明すると、このコントロール
ユニットでは、軸体という雄型部材に、スプリングワッ
シャ、平形めす端子及びワッシャという雌型部材を取り
付けるようにしているため、スプリングワッシャ、平形
めす端子及びワッシャという雌型部材を、電極板の電力
供給線取付孔という雌型部材に位置合わせして、電力供
給線取付孔に、スプリングワッシャ、平形めす端子及び
ワッシャを挿通させたボルト部材を螺合して締め付ける
ようにしている、従来のコントロールユニットに比べ、
電極板に、簡単に、電力供給線を接続することができ
る。
【0087】 また、先に、雄型部材であるボルト部材
に、ワッシャ、平形めす端子及びスプリングワッシャと
いう雌型部材を取り付けた後、ボルト部材を電極板の電
力供給線取付孔に螺合して締め付けて、電極板に、電力
供給線を接続するようにした従来の電極板への電力供給
線の接続方法と比較した場合には、従来の電極板への
力供給線の接続方法には、ボルト部材を、電極板の電力
供給線取付孔に位置合わせする際に、重力の関係で、ボ
ルト部材から、スプリングワッシャ、平形めす端子、及
び/又は、ワッシャが脱落し易いため、作業者は、スプ
リングワッシャ、平形めす端子、及び/又は、ワッシャ
を、手指等で掴んで、ボルト部材からスプリングワッシ
ャ、平形めす端子、及び/又は、ワッシャが脱落するの
を防ぐ必要があったが、このコントロールユニットで
は、電極板から軸体を突設するようにしているので、一
旦、軸体に、スプリングワッシャ、平形めす端子及びワ
ッシャを取り付ければ、スプリングワッシャ、平形めす
端子及びワッシャを作業者が掴んだりせずとも、ネジが
設けられた中空部を有する軸体に、ボルト部材を位置合
わせした後、螺合して、これらの部材を締め付けるとい
う簡単な締め付け作業をするだけで、電極板に、簡単
に、電力供給線を接続することができる。
【0088】また、電極板への電力供給線の接続は、ボ
ルト部材とネジが形成された中空部を有する軸体との螺
合によって達成されているため、ネジが形成された中空
部を有する軸体として、電極板の厚さより長いものを用
いれば、電極板への電力供給線の接続を、電極板に設け
られた電力供給線取付孔にボルト部材を螺合している従
来のコントロールユニットに比べ、ボルト部材と軸体の
中空部との間の螺合部分が沢山あるため、例えば、この
コントロールユニットを車のように振動が生じる装置に
搭載したような場合にあって、電極板に立設された軸体
の中空部に、ボルト部材を螺合して、電力供給線を接続
した後に、装置が振動した場合にあっても、電極板と電
力供給線との接続部からガチャガチャといったような騒
音が発生しない。
【0089】また、軸体を立設した電極板として、軸体
と電極板とが、鋳造等によって、予め一体的成形された
ものを用いるのではなく、軸体を電極板の貫通孔へ取り
付けるようにしているため、射出成形作業により、貫通
孔を有する電極板を樹脂枠体に埋め込んだ後に、電極板
の貫通孔に、軸体を取り付けることで、射出成形金型へ
の、電極板の差込・取付作業を極めて簡単に行える。即
ち、このコントロールユニットは、コントロールユニッ
トの製造を簡単に行えるという長所も有している。
【0090】また、電極板への軸体の取付は、電極板に
設けられた貫通孔を挿通させた軸体の電極板の裏面側に
突出している部分のポンチ孔に、ポンチを打ち込んで、
電極板の裏面に押し潰すという打設により行っているた
めに、電極板への軸体の取付作業を、極めて簡単且つ短
時間に行えるため、このコントロールユニットは、高い
生産効率で製造できるという長所もある。
【0091】のみならず、軸体として、軸体の先端部に
ポンチ孔(中空部)を有するものを用いているので、軸
体を電極板の貫通孔に挿通した際に、電極板の裏面側に
突出する軸体の長さ及び軸体の先端部に設けるポンチ孔
(中空部)の径を、電極板への軸体の取付強度として必
要最小限になるように、軸体の先端部のポンチ孔が設け
られた部分を、電極板の裏面に対し、薄くなるまで押し
潰すことができる。これにより、電極板の厚さを薄く形
成できるので、このコントロールユニットは、コントロ
ールユニットの小型化という要請にも十分に応えられる
ものである。
【0092】 この コントロールユニットでは、請求項
に記載のコントロールユニットの電極板に設けられてい
る貫通孔の直径は、軸体の中空部にネジが形成された部
分の外径より小さく、軸体の貫通孔挿通部分の外径に等
しいかやや大きくなっている。
【0093】 また このコントロールユニットでは、電極
板に形成する貫通孔の直径を、軸体の中空部にネジが形
成された部分の外径より小さく、且つ、軸体の貫通孔挿
通部分の外径に等しいかやや大きくしているので、電極
板の貫通孔にその表面側から軸体を挿入すると、軸体
は、軸体のネジが形成された中空部が設けられた部分
が、電極板の貫通孔の周辺の表面に当接すると、運動規
制されるため、もはや、電極板の貫通孔内へ挿入される
ことはない。
【0094】即ち、このコントロールユニットでは、ネ
ジが形成された中空部を有する軸体を電極板の貫通孔に
挿入する際に、軸体の電極板の貫通孔から電極板の裏面
側に突出する部分の長さを、軸体の、ネジが形成された
中空部が設けられた部分の端部によって、常に一定にす
ることができるため、電極板への軸体を取り付ける際
に、電極板に設けられた貫通孔を挿通させた軸体の電極
板の裏面側に突出している部分のポンチ孔に、ポンチを
一定の打ち込み力で打ち込むようにすれば、軸体を電極
板に、軸体と電極板との間の取付強度を、常に、一定に
することができる。
【0095】のみならず、ネジが形成された中空部を有
する軸体を電極板の貫通孔に挿入した後に、軸体の先端
部のポンチ孔が設けられた部分を、電極板の裏面に対
し、押し潰した状態にすると、電極板が、軸体の、ネジ
が形成された中空部が設けられた部分と、軸体の押し潰
された部分とにより、挟持された構造となるため、略L
字形状に折り曲げた略L字形状折曲導電部材を、軸体が
上方に起立するように、略コの字形状に折り曲げる際
に、軸体が、電極板の貫通孔から脱落することがない。
この結果、このコントロールユニットには、電極板に、
ネジが形成された中空部を有する軸体が立設しているコ
ントロールユニットを、高い生産効率で製造することが
できる、という長所もある。
【0096】 請求項に記載のコントロールユニット
は、請求項1または2のいずれかに記載のコントロール
ユニットの、電極板は、その裏面に、貫通孔の周辺に、
軸体の回転を防止するための嵌合部を備え、軸体が、電
極板の裏面に対し、その先端部のポンチ孔が設けられた
部分が押し潰されることで、電極板の裏面の貫通孔の周
辺に設けられた嵌合部に嵌合して、電極板に、固定され
ている。
【0097】電極板の裏面の貫通孔の周辺に設ける嵌合
部は、凹部であっても、凸部であっても、また、凹部と
凸部とを組み合わせたものであってもよい。
【0098】電極板の裏面の貫通孔の周辺に設ける嵌合
部として、凹部又は凸部を形成する場合には、電極板に
軸体を取り付けた後に、軸体が回転するのを防ぐために
は、凹部又は凸部は、貫通孔の周辺に円形形状以外の形
状にされていることが好ましい。
【0099】そのような凹部又は凸部の形状は、電極板
の裏面を平面視した場合、貫通孔から放射線方向に延び
た形状や、三角、四角、スター形状その他の角形形状に
なっていることが好ましい。
【0100】このコントロールユニットでは、電極板の
裏面の貫通孔の周辺に、軸体の先端部のポンチ孔が設け
られた部分を電極板の裏面に対して押し潰した後の状態
において、軸体の先端部の電極板の裏面に対して押し潰
された部分が嵌合する、軸体が回転するのを防ぐための
嵌合部を設けているので、電極板に軸体を取り付けた後
において、軸体が回転することがない。
【0101】このため、このコントロールユニットは、
車等の振動する装置に搭載した場合であって、装置が振
動しても、軸体が電極板に対して回転することがないた
め、装置の振動によって、軸体と電力供給線の接続部が
緩むといったような事態が生じない。
【0102】 請求項に記載のコントロールユニット
は、請求項1または2のいずれかに記載のコントロール
ユニットの、電極板に設けられている貫通孔の形状を、
多角形形状とし、且つ、軸体の貫通孔挿通部分の形状
を、電極板に形成した、多角形形状の貫通孔の形状と同
一形状、又は、この多角形形状の貫通孔の大きさに比
べ、やや小さい、相似形形状とした。
【0103】このコントロールユニットでは、電極板
に、多角形形状の貫通孔を形成し、軸体として、この貫
通孔へ挿入される貫通孔挿通部の形状が、貫通孔の形状
と同一の形状か、又は、貫通孔の大きさよりやや小さ
く、且つ、貫通孔の形状と同一の相似形形状を有する軸
体を用いているので、電極板の裏面側に、敢えて、嵌合
部を形成しなくても、電極板の貫通孔へ、軸体を取り付
けた後において、軸体が回転するのを防ぐことができ
る。
【0104】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係るコントロールユニットについて、更に詳しく説
明する。(発明の実施の形態1)図1は、本発明に係る
コントロールユニットを用いたパワーモジュールスタッ
クの一例を概略的に示す構成図である。
【0105】このパワーモジュールスタック51は、コ
ントロールユニット1と、コントロールユニット1を冷
却する冷却フィン52と、冷却フィン52に冷却用空気
を供給する冷却ファン53と、スナバ54とを備える。
【0106】尚、このパワーモジュールスタック51に
は、実際には、遮断ヒューズや、マイクロスイッチやゲ
ートフィルタ等が必要により取り付けられるが、説明を
容易とするため、これらの部材装置については、図示す
るのを省略する。
【0107】コントロールユニット1は、電子回路部品
を実装した回路基板(図6(a)に示す回路基板2)を
収容する樹脂枠体6とを備える。
【0108】樹脂枠体6は、電子回路部品を実装した回
路基板(図6(a)に示す回路基板2)をその内部に収
容するようになっており、樹脂枠体6には、射出成形な
どの方法により、電極板3・・・が一体に組み込まれて
いる。
【0109】また、コントロールユニット1は、樹脂枠
体6に、孔開け加工などの方法により、端子取付孔(図
示せず。)が形成されており、樹脂枠体6に形成された
端子取付孔(図2に示す出力端子取付孔h4・・・及び
入力端子取付孔h5・・・)に、出力端子(図2に示す
出力端子4・・・)や、入力端子(図2に示す入力端子
5・・・)が、固定的に取り付けられた構造になってい
る。
【0110】そして、コントロールユニット1は、入力
端子5・・・から入力される信号に基づいて、電極板3
・・・に接続された電力供給線L・・・から供給される
電力を、回路基板(図6(a)に示す回路基板2)に実
装された電子回路部品により、各種の信号に変換して、
出力端子(図2に示す出力端子4・・・)から出力する
ようになっている。
【0111】尚、図1中、20で示す部材は、樹脂枠体
6は、電子回路部品を実装した回路基板(図6(a)に
示す回路基板2)を覆うカバー体を示している。
【0112】即ち、この発明の実施の形態1に示すコン
トロールユニット1は、コントロールユニット1の小型
化を達成するために、電子回路部品を実装した回路基板
(図6(a)に示す回路基板2)の上にカバー体20を
設け、カバー体20の上に、電子回路部品を実装した回
路基板(図示せず。)を積層できるようにしている。
【0113】尚、カバー体20や、電子回路部品を実装
した回路基板を2枚積層するようにするという構成は、
本発明にあっては、必須の構成部材ではなく、樹脂枠体
6内には、電子回路部品を実装した回路基板を1枚収容
するようにしてもよい、ということは、言うまでもな
い。
【0114】冷却フィン52は、コントロールユニット
1の背面側に設けられた放熱板(図7に示す放熱板7)
に取り付けられている。
【0115】冷却ファン53は、電動モータのような回
転駆動手段によって回転可能にされたおり、冷却ファン
53を回転駆動させると、図1中、白抜き矢印の方向に
空気流が発生し、この空気流によって、冷却フィン52
を冷却することで、コントロールユニット1が過加熱す
るのを防ぐようになっている。
【0116】このパワーモジュールスタック51のコン
トロールユニット1は、例えば、インバータモジュール
としての用途に用いられている。
【0117】次に、パワーモジュールスタック51の動
作について説明する。
【0118】このパワーモジュールスタック51を使用
する際には、コントロールユニット1の電極板3・・・
に、電力供給線L・・・を接続する。
【0119】また、出力端子4・・・に、信号線(図示
せず。)の一端を接続し、信号線(図示せず。)の他端
を、このコントロールユニット1で制御する端末機(図
示せず。)に接続する。
【0120】また、入力端子5・・・に、信号線(図示
せず。)の一端を接続し、信号線(図示せず。)の他端
を、制御装置(外部入力手段)に接続する。
【0121】次に、制御装置(外部入力手段)から、コ
ントロールユニット1を駆動する駆動信号を入力する。
【0122】すると、コントロールユニット1は、制御
装置(外部入力手段)から入力された駆動信号により、
駆動状態になり、冷却ファン53が駆動する。
【0123】また、制御装置(外部入力手段)から、コ
ントロールユニット1に、コントロールユニット1が制
御する端末機(図示せず。)の動作を制御する制御信号
を入力する。すると、コントロールユニット1は、制御
装置(外部入力手段)から入力された制御信号に基づい
て、回路基板(図6(a)に示す回路基板2を参照。)
に実装された電子回路部品により、電極板3・・・に接
続された電力供給線L・・・から供給される電力を、信
号に変換して、出力端子4・・・から端末機(図示せ
ず。)へ、制御信号を出力するようになっている。
【0124】次に、コントロールユニット1の電極板3
・・・の各々への電力供給線L・・・の取付構造につい
て説明する。
【0125】図2は、パワーモジュールスタック51を
構成するコントロールユニット1を拡大して概略的に示
す斜視図である。
【0126】また、図3は、コントロールユニット1の
電極板3の部分を更に拡大するとともに、電力供給線L
と、電力供給線Lを電極板3へ取り付ける際に用いる取
付部材11、12、13、15とを拡大して、概略的に
示す斜視図であり、図3(a)は、電極板3及び取付部
材11、12、13、15を概略的に示す分解斜視図
を、また、図3(b)は、電極板3へ電力供給線Lを接
続した後の状態を概略的に示す斜視図である。
【0127】このコントロールユニット1では、電極板
3・・・の各々に、軸体を貫挿する貫通孔h3・・・を
設けている。
【0128】また、電極板3・・・の各々に設けられて
いる貫通孔h3・・・の各々に、軸体16・・・を、各
々、立設している。
【0129】軸体16は、その外周面にネジが形成され
た部分P16aと、部分P16aに連続するように設け
られている貫通孔挿通部分(図5(b)に示す貫通孔挿
通部分P16b)とを備える。更に、この軸体16は、
先端部(図5(b)に示す先端部P16c)にポンチ孔
(図5(b)に示すポンチ孔h16)を備えている。
【0130】また、電力供給線L・・・の各々の先端に
は、平形めす端子11が接続されている。
【0131】次に、電極板3・・・の各々へ、電力供給
線L・・・の各々を接続する接続方法について例示的に
説明する。
【0132】まず、電極板3・・・の各々へ、電力供給
線L・・・の各々を接続する際には、電極板3に立設し
ている軸体16に、スプリングワッシャ12、電力供給
線Lが接続された平形めす端子11、及び、ワッシャ1
3を、この順に取り付ける。次に、ナット部材15を軸
体16に設けられているネジに螺合して、ワッシャ1
3、平形めす端子11及びスプリングワッシャ12を締
め付けていくことで、電極板3・・・の各々へ、電力供
給線L・・・の各々を固定する。
【0133】このコントロールユニット1では、樹脂枠
体6に埋込まれるようにして固定された電極板3・・・
の各々に、ネジが形成された軸体16・・・を突設して
いるので、軸体16・・・の各々に、スプリングワッシ
ャ12、電力供給線Lが接続された平形めす端子11及
びワッシャ13を、この順に取り付けた後、ナット部材
15を、軸体16・・・の各々に螺合し、これらの部材
12、11、13を締めつけるという締め付け作業を行
うだけで、電極板3・・・の各々に、簡単に、電力供給
線Lを接続することができる。
【0134】より詳しく説明すると、このコントロール
ユニット1では、軸体16という雄型部材に、スプリン
グワッシャ12、平形めす端子11及びワッシャ13と
いう雌型部材を取り付けるようにしているため、図20
及び図21に示したような、スプリングワッシャ11
2、平形めす端子111及びワッシャ113という雌型
部材を、電極板103・・・の各々の電力供給線取付孔
h103という雌型部材に位置合わせして、電力供給線
取付孔h103に、スプリングワッシャ112、平形め
す端子111及びワッシャ113を挿通させたボルト部
材114を螺合して締め付けるようにしている、従来の
コントロールユニット101に比べ、電極板3・・・の
各々に、簡単に、電力供給線Lを接続することができ
る。
【0135】また、従来のコントロールユニット101
の電極板103・・・の各々へ、電力供給線L・・・を
接続する方法として考えられる、先に、雄型部材である
ボルト部材114に、ワッシャ113、平形めす端子1
11及びスプリングワッシャ112という雌型部材を取
り付けた後、ボルト部材114を電極板103の電力供
給線取付孔h103に螺合して締め付けて、電極板10
3に、電力供給線Lを接続する電極板103への電力供
給線Lの接続方法と比較した場合であっても、従来の電
極板103への電力供給線Lの接続方法では、ボルト部
材114を、電極板103の電力供給線取付孔h103
に位置合わせする際に、重力の関係で、ボルト部材11
4から、スプリングワッシャ112、平形めす端子11
1、及び/又は、ワッシャ113が脱落し易いため、作
業者は、スプリングワッシャ112、平形めす端子11
1、及び/又は、ワッシャ113を、手指等で掴んで、
ボルト部材114からスプリングワッシャ112、平形
めす端子111、及び/又は、ワッシャ113が脱落す
るのを防ぐ必要あったが、このコントロールユニット
1では、電極板3から軸体16を突設するようにしてい
るので、一旦、軸体16に、スプリングワッシャ12、
平形めす端子11及びワッシャ13を取り付ければ、ス
プリングワッシャ12、平形めす端子11及びワッシャ
13を作業者が掴んだりせずとも、軸体16に、ナット
部材15を位置合わせした後、螺合して、これらの部材
12、11、13を締め付けるという簡単な締め付け作
業をするだけで、電極板3に、簡単に、電力供給線Lを
接続することができる。
【0136】また、このコントロールユニット1では、
電極板3への電力供給線Lの接続を、ナット部材15と
軸体16との螺合によって達成しているため、ナット部
材15として、電極板103の厚さD103より肉厚の
ものを用いれば、電極板103への電力供給線Lの接続
を、電極板103に設けられた電力供給線取付孔h10
3にボルト部材114を螺合している従来のコントロー
ルユニット101に比べ、ナット部材15と軸体16と
の間の螺合部分が沢山あるため、例えば、このコントロ
ールユニット1を車のように振動が生じる装置(図示せ
ず。)に搭載したような場合にあって、電極板3・・・
の各々に立設された軸体16・・・の各々に、ナット部
材15・・・を螺合して、電力供給線L・・・を接続し
た後に、装置(図示せず。)が振動した場合にあって
も、電極板と電力供給線との接続部からガチャガチャと
いったような騒音が発生しない。
【0137】次に、このコントロールユニット1の製造
方法の一例を概略的に説明する。
【0138】図4、図5、図6及び図7は、コントロー
ルユニット1の製造方法を模式的に示す工程図である。
【0139】コントロールユニット1を製造する際に
は、まず、銅板等の導電板(図示せず。)から、電極板
3が作製できるように電極板3を展開した形状の平板導
電部材(図示せず。)を切り出す。
【0140】次に、平板導電部材(図示せず。)を図4
(a)に示すように、断面視した場合、略L字形状に折
り曲げた略L字形状折曲導電部材3rを準備する。
【0141】尚、図4(a)中、略L字形状折曲導電部
材3rの部分3aは、樹脂枠体6の表面に露呈する、電
極板3の表面部分を、部分3bは、樹脂枠体6内に埋め
込まれる埋込部を、また、部分3cは、電子回路部品等
との電気的な接続を行う接続部を、各々、示している。
【0142】略L字形状折曲導電部材3rは、埋込部3
bと接続部3cとの間で、90度又は概ね90度に折り
曲げられる。
【0143】尚、略L字形状折曲導電部材は、その目的
により、種々の形状のものがあるが、ここでは、説明を
容易とするため、略L字形状折曲導電部材3rを代表さ
せて、図示しているが、略L字形状折曲導電部材3r以
外の形状の、略L字形状折曲導電部材(図示せず。)
も、埋込部と接続部との間で、90度又は概ね90度
に、略Lの字形状に折り曲げられる。
【0144】次に、射出成形用金型(図5(a)に示す
射出成形用金型M)の一方の金型半体部Ma内の所定の
位置に、略L字形状折曲導電部材3r・・・を差し込ん
で収容する。
【0145】尚、この金型半体部Maには、樹脂枠体6
を形成する鋳型面が形成されている。
【0146】また、略L字形状折曲導電部材3r・・・
は、金型半体部Maの鋳型面の外側に、表面部分3a・
・・が位置するように、金型半体部Ma内の所定の位置
に取り付けられる。
【0147】次に、図5(a)に示すように、射出成形
金型Mの一方の金型半体部Maと、他の金型半体部Mb
とを型締めし、型締めがされた射出成形用金型M内に、
溶融樹脂を射出し、冷却し、型開きすることで、略L字
形状折曲導電部材3r・・・が樹脂内に埋め込まれた構
造の樹脂枠体6を製造する。
【0148】尚、射出成形用金型Mとしては、通常の射
出成形用金型を用いているので、図5(a)では、説明
を容易とするため、射出成形用金型Mを構成する部材装
置(例えば、可動型取付け板、固定型取付け板、受け
板、突出し板、突出しピン、コア、ガイドピン、ガイド
ブッシュ、スプルロックピン、スプルブッシュ、ロケー
トリング、リターンピン等)の図示は、省略する。
【0149】次に、略L字形状折曲導電部材3r・・・
の各々に設けられている貫通孔h3・・・の各々に、軸
体16・・・を取り付ける。
【0150】図5(b)及び図5(c)は、略L字形状
折曲導電部材3rに設けられている貫通孔h3と軸体1
6との取付構造及び貫通孔h3への軸体16の取付工程
を模式的に詳しく示す説明図である。
【0151】この例では、略L字形状折曲導電部材3r
の貫通孔h3の直径Dh3を、軸体16のネジが形成さ
れた部分P16aのネジ山からネジ山までの直径DP1
6aより小さく、軸体16の貫通孔挿通部分P16bの
外径DP16bに等しいか、外径DP16bに比べて、
やや大きくしている(DP16b≦Dh3<DP16
a)。
【0152】次に、略L字形状折曲導電部材3rに設け
られている貫通孔h3へ軸体16を取り付ける工程につ
いて説明する。略L字形状折曲導電部材3rに設けられ
ている貫通孔h3へ軸体16を取り付ける際には、ま
ず、略L字形状折曲導電部材3rを、略コの字形状に折
り曲げ加工した際に、軸体16が上方に突設する側の表
面S3aから、軸体16の、ポンチ孔h16が設けられ
ている先端部P16c側を貫通孔h3に挿入する。
【0153】この例では、電極板3に形成する貫通孔h
3の直径Dh3を、軸体16のネジが形成された部分の
ネジ山からネジ山までの直径DP16aより小さく、且
つ、軸体16の貫通孔挿通部分P16bの外径DP16
bに等しいかやや大きくしている(DP16b≦Dh3
<DP16a)ので、電極板3の貫通孔h3にその表面
側S3aから軸体16を挿入すると、軸体16は、軸体
16のネジが形成された部分P16aの端部が、電極板
3の貫通孔h3の周辺の表面S3aに当接すると、運動
規制されるため、もはや、電極板3の貫通孔h3内へ挿
入されることはない。
【0154】即ち、この例では、軸体16を電極板3の
貫通孔h3に挿入する際に、軸体16の電極板3の貫通
孔h3から電極板3の裏面S3b側に突出する部分P1
6dの長さHP16dを、軸体16のネジが形成された
部分P16aの端部によって、常に一定にすることがで
きるため、電極板3に軸体16を取り付ける際に、電極
板3に設けられた貫通孔h3を挿通させた軸体16の電
極板3の裏面S3b側に突出している部分に設けられて
いるポンチ孔h16に、ポンチ(工具)61を一定の打
ち込み力で打ち込むことで、軸体16を電極板3に、軸
体16と電極板3との間の取付強度を、常に、一定にし
て、取り付けることができる。
【0155】のみならず、軸体16を電極板3の貫通孔
h3に挿入した後に、軸体16の先端部P16cのポン
チ孔h16が設けられた部分P16cを、電極板3の裏
面S3bに対し、押し潰した状態にすると、電極板3
が、軸体16のネジが形成された部分P16aと、軸体
16の押し潰された部分16fとにより、挟持された構
造となるため、略L字形状に折り曲げた略L字形状折曲
導電部材3rを、軸体16が上方に起立するように、略
コの字形状に折り曲げて、最終形態としての電極板3に
する際に、軸体16が、電極板3の貫通孔h3から脱落
することがない。この結果、軸体16と、略L字形状折
曲導電部材3rに設けられている貫通孔h3とを、上述
した関係(DP16b≦Dh3<DP16a)にすれ
ば、略L字形状折曲導電部材3rを、軸体16が上方に
起立するように、略コの字形状に折り曲げて、最終形態
としての電極板3にする際に、貫通孔h3から軸体16
が脱落しないため、電極板3に軸体16が立設している
コントロールユニット1を、高い生産効率で製造するこ
とができる、という長所もある。
【0156】次に、図6(a)に示すように、樹脂枠体
6の所定の位置に、出力端子4・・・を取り付ける出力
端子取付孔h4・・・や、入力端子5・・・を取り付け
る入力端子取付孔h5・・・を、孔開け加工により形成
する。
【0157】また、樹脂枠体6の所定の位置に、電子回
路部品が実装された回路基板2を取り付ける。また、必
要により、樹脂枠体6に、電子回路部品が実装された回
路基板2を覆うようにカバー体20を取付け、必要によ
り、樹脂枠体6のカバー体20の上方の所定の位置に、
電子回路部品が実装された回路基板(図示せず。)を取
り付ける(図6(b)を参照)。
【0158】また、図7に示すように、略L字形状折曲
導電部材3r・・・を、断面視した場合、略コの字形状
に折り曲げ加工して、最終形態としての電極板3・・・
を形成する。
【0159】また、出力端子取付孔h4・・・の各々
に、出力端子4・・・の各々を取り付けたり、また、入
力端子取付孔h5・・・各々に、入力端子5・・・の各
々を取り付けたりする。
【0160】また、図7に示すように、樹脂枠体6の背
面側に、金属製の放熱板7を取り付けることにより、コ
ントロールユニット1を製造する。
【0161】このコントロールユニット1では、軸体1
6を立設した電極板3として、軸体16と電極板3とを
鋳造等の方法によって、予め一体的成形されたものを用
いるのではなく、軸体16を電極板3の貫通孔h3へ取
り付けるようにしたものを用いている。
【0162】このため、射出成形作業により、貫通孔h
3を有する略L字形状折曲導電部材3r・・・を樹脂枠
体6に埋め込んだ後に、略L字形状折曲導電部材3r・
・・の各々の貫通孔h3・・・の各々に、軸体16を取
り付けるようにすれば、射出成形金型への、電極板の差
込・取付作業を極めて簡単に行える。
【0163】即ち、このコントロールユニット1は、コ
ントロールユニット1の製造を簡単に行えるという長所
も有している。
【0164】また、略L字形状折曲導電部材3r・・・
の各々への軸体16・・・の取り付けを、略L字形状折
曲導電部材3r・・・の各々に設けられた貫通孔h3・
・・の各々に軸体16・・・を挿通させた後、軸体16
・・・の各々の略L字形状折曲導電部材3r・・・の裏
面S3b・・・側に突出している部分P16d・・・の
ポンチ孔h16・・・の各々に、ポンチ61を打ち込ん
で、電極板の裏面に押し潰すという打設により行ってい
るために、電極板への軸体の取付作業を、極めて簡単且
つ短時間に行えるため、このコントロールユニット1
は、高い生産効率で製造できるという長所もある。
【0165】 のみならず、軸体16として、既成の、ヘ
ッドのついたボルト部材(図25に示すボルト部材13
1を参照。)ではなく、いわゆるスタックボルト(埋込
ボルト)の先端部P16cにポンチ孔(中空部)h16
を有するものを用いているので、軸体16を電極板3の
貫通孔h3に挿通した際に、電極板3の裏面S3b側に
突出する軸体16の長さHP16d及び軸体16の先端
部P16cに設けるポンチ孔(中空部)h16の直径D
h16を、電極板3への軸体16の取付強度として必要
最小限になるように、軸体16の先端部P16cのポン
チ孔h16が設けられた部分を、電極板3の裏面S3b
に対し、薄くなるまで押し潰すことができる。これによ
り、既成の、ヘッドのついたボルト部材(図25に示す
ボルト部材131を参照。)を用いた場合に比べ、電極
板3の厚さを薄く形成できるので、このコントロールユ
ニット1は、コントロールユニットの小型化という要請
にも十分に応えられるものである。(発明の実施の形態
2)図8は、本発明に係るコントロールユニットを用い
たパワーモジュールスタックの他の一例を概略的に示す
構成図である。
【0166】このパワーモジュールスタック51Aは、
コントロールユニット1Aと、コントロールユニット1
Aを冷却する冷却フィン52と、冷却フィン52に冷却
用空気を供給する冷却ファン53と、スナバ54とを備
える。
【0167】尚、このパワーモジュールスタック51A
には、実際には、遮断ヒューズや、マイクロスイッチや
ゲートフィルタ等が必要により取り付けられるが、説明
を容易とするため、これらの部材装置については、図示
するのを省略する。
【0168】コントロールユニット1Aは、電子回路部
品を実装した回路基板(図13(a)に示す回路基板
2)を収容する樹脂枠体6とを備える。
【0169】樹脂枠体6は、電子回路部品を実装した回
路基板(図13(a)に示す回路基板2)をその内部に
収容するようになっており、樹脂枠体6には、射出成形
などの方法により、電極板3・・・が一体に組み込まれ
ている。
【0170】また、コントロールユニット1Aは、樹脂
枠体6に、孔開け加工などの方法により、端子取付孔
(図示せず。)が形成されており、樹脂枠体6に形成さ
れた端子取付孔(図9に示す出力端子取付孔h4・・・
及び入力端子取付孔h5・・・)に、出力端子(図9に
示す出力端子4・・・)や、入力端子(図9に示す入力
端子5・・・)が、固定的に取り付けられた構造になっ
ている。
【0171】そして、コントロールユニット1Aは、入
力端子5・・・から入力される信号に基づいて、電極板
3・・・に接続された電力供給線L・・・から供給され
る電力を、回路基板(図13(a)に示す回路基板2)
に実装された電子回路部品により、各種の信号に変換し
て、出力端子(図2に示す出力端子4・・・)から出力
するようになっている。
【0172】尚、図8中、20で示す部材は、樹脂枠体
6は、電子回路部品を実装した回路基板(図13(a)
に示す回路基板2)を覆うカバー体を示している。
【0173】即ち、この発明の実施の形態2に示すコン
トロールユニット1Aは、コントロールユニット1Aの
小型化を達成するために、電子回路部品を実装した回路
基板(図13(a)に示す回路基板2)の上にカバー体
20を設け、カバー体20の上に、電子回路部品を実装
した回路基板(図示せず。)を積層できるようにしてい
る。
【0174】尚、カバー体20や、電子回路部品を実装
した回路基板を2枚積層するようにするという構成は、
本発明にあっては、必須の構成部材ではなく、樹脂枠体
6内には、電子回路部品を実装した回路基板を1枚収容
するようにしてもよい、ということは、言うまでもな
い。
【0175】冷却フィン52は、コントロールユニット
1Aの背面側に設けられた放熱板(図14に示す放熱板
7)に取り付けられている。
【0176】冷却ファン53は、電動モータのような回
転駆動手段によって回転可能にされたおり、冷却ファン
53を回転駆動させると、図8中、白抜き矢印の方向に
空気流が発生し、この空気流によって、冷却フィン52
を冷却することで、コントロールユニット1Aが過加熱
するのを防ぐようになっている。
【0177】このパワーモジュールスタック51Aのコ
ントロールユニット1Aは、例えば、インバータモジュ
ールとしての用途に用いられている。
【0178】次に、パワーモジュールスタック51Aの
動作について説明する。
【0179】このパワーモジュールスタック51Aを使
用する際には、コントロールユニット1Aの電極板3・
・・に、電力供給線L・・・を接続する。
【0180】また、出力端子4・・・に、信号線(図示
せず。)の一端を接続し、信号線(図示せず。)の他端
を、このコントロールユニット1Aで制御する端末機
(図示せず。)に接続する。
【0181】また、入力端子5・・・に、信号線(図示
せず。)の一端を接続し、信号線(図示せず。)の他端
を、制御装置(外部入力手段)に接続する。
【0182】次に、制御装置(外部入力手段)から、コ
ントロールユニット1Aを駆動する駆動信号を入力す
る。
【0183】すると、コントロールユニット1Aは、制
御装置(外部入力手段)から入力された駆動信号によ
り、駆動状態になり、冷却ファン53が駆動する。
【0184】また、制御装置(外部入力手段)から、コ
ントロールユニット1Aに、コントロールユニット1A
が制御する端末機(図示せず。)の動作を制御する制御
信号を入力する。すると、コントロールユニット1A
は、制御装置(外部入力手段)から入力された制御信号
に基づいて、回路基板(図13(a)に示す回路基板2
を参照。)に実装された電子回路部品により、電極板3
・・・に接続された電力供給線L・・・から供給される
電力を、信号に変換して、出力端子4・・・から端末機
(図示せず。)へ、制御信号を出力するようになってい
る。
【0185】コントロールユニット1Aの以上に示した
構成や動作は、発明の実施の形態1に示したコントロー
ルユニット1と同様であるが、コントロールユニット1
Aは、コントロールユニット1Aの電極板3・・・の各
々への電力供給線L・・・の取付構造が、コントロール
ユニット1と異なっている。
【0186】以下、コントロールユニット1Aの電極板
3・・・の各々への電力供給線L・・・の取付構造につ
いて説明する。
【0187】図9は、パワーモジュールスタック51A
を構成するコントロールユニット1Aを拡大して概略的
に示す斜視図である。
【0188】また、図10は、コントロールユニット1
Aの電極板3の部分を更に拡大するとともに、電力供給
線Lと、電力供給線Lを電極板3へ取り付ける際に用い
る取付部材11、12、13、14とを拡大して、概略
的に示す斜視図であり、図10(a)は、電極板3及び
取付部材11、12、13、14を概略的に示す分解斜
視図を、また、図10(b)は、電極板3へ電力供給線
Lを接続した後の状態を概略的に示す斜視図である。
【0189】このコントロールユニット1Aでは、電極
板3・・・の各々に、軸体を貫挿する貫通孔h3・・・
を設けている。
【0190】また、電極板3・・・の各々に設けられて
いる貫通孔h3・・・の各々に、ネジが形成された中空
部h17を有する軸体17・・・を、各々、立設してい
る。
【0191】軸体17は、ネジが形成された中空部h1
7を有する部分P17aと、部分P17aに連続するよ
うに設けられている貫通孔挿通部分(図12(b)に示
す貫通孔挿通部分P17b)とを備える。更に、この軸
体17は、先端部(図12(b)に示す先端部P17
c)にポンチ孔(図12(b)に示すポンチ孔h17)
を備えている。
【0192】電力供給線L・・・の各々の先端には、平
形めす端子11が接続されている。
【0193】また、この軸体17の電極板3上に突設し
ている部分の高さH17は、スプリングワッシャ12、
平形めす端子11及びワッシャ13を用いて、電極板3
に電力供給線Lを接続する場合にあっては、スプリング
ワッシャ12が、バネとしての機能を発揮するように、
スプリングワッシャ12の厚さ、平形めす端子11の厚
さ及びワッシャ13の厚さの合計の厚さより、やや短い
長さにしている。
【0194】また、この例では、スプリングワッシャ1
2として、その内径が、軸体17の、ネジが設けられた
中空部h17を有する部分P17aの外径に等しいか、
やや大きいものを用いている。
【0195】また、平形めす端子11として、その内径
が、軸体17の、ネジが設けられた中空部h17を有す
る部分(図12に示すネジが設けられた中空部h17を
有する部分P17a)の外径に等しいか、やや大きいも
のを用いている。
【0196】また、ワッシャ13として、その内径が、
軸体17の、ネジが設けられた中空部h17を有する部
分P17aの外径に等しいか、やや大きいものを用いて
いる。
【0197】次に、電極板3・・・の各々へ、電力供給
線L・・・の各々を接続する接続方法について例示的に
説明する。
【0198】まず、電極板3・・・の各々へ、電力供給
線L・・・の各々を接続する際には、電極板3に立設し
ている、ネジが形成された中空部を有する軸体17に、
スプリングワッシャ12、電力供給線Lが接続された平
形めす端子11、及び、ワッシャ13を、この順に取り
付ける。
【0199】次に、ボルト部材14を軸体17の中空部
h17内に設けられているネジに螺合して、ワッシャ1
3、平形めす端子11及びスプリングワッシャ12を締
め付けていくことで、電極板3・・・の各々へ、電力供
給線L・・・の各々を固定する。
【0200】このコントロールユニット1Aでは、樹脂
枠体6に埋込まれるようにして固定された電極板3・・
・の各々に、ネジが形成された中空部h17を有する軸
体17・・・を突設しているので、軸体17・・・の各
々に、スプリングワッシャ12、電力供給線Lが接続さ
れた平形めす端子11及びワッシャ13を、この順に取
り付けた後、ボルト部材14を、軸体17・・・の各々
の中空部h17・・・に設けられているネジに螺合し
て、これらの部材12、11、13を締めつけるという
締め付け作業をするだけで、電極板3・・・の各々に、
簡単に、電力供給線Lを接続することができる。
【0201】より詳しく説明すると、このコントロール
ユニット1Aでは、軸体17という雄型部材に、スプリ
ングワッシャ12、平形めす端子11及びワッシャ13
という雌型部材を取り付けるようにしているため、図2
0及び図21に示したような、スプリングワッシャ11
2、平形めす端子111及びワッシャ113という雌型
部材を、電極板103・・・の各々の電力供給線取付孔
h103という雌型部材に位置合わせして、電力供給線
取付孔h103に、スプリングワッシャ112、平形め
す端子111及びワッシャ113を挿通させたボルト部
材114を螺合して締め付けるようにしている、従来の
コントロールユニット101に比べ、電極板3・・・の
各々に、簡単に、電力供給線Lを接続することができ
る。
【0202】また、従来のコントロールユニット101
の電極板103・・・の各々へ、電力供給線L・・・を
接続する方法として考えられる、先に、雄型部材である
ボルト部材114に、ワッシャ113、平形めす端子1
11及びスプリングワッシャ112という雌型部材を取
り付けた後、ボルト部材114を電極板103の電力供
給線取付孔h103に螺合して締め付けて、電極板10
3に、電力供給線Lを接続する電極板103への電力供
給線Lの接続方法と比較した場合であっても、従来の電
極板103への電力供給線Lを接続方法では、ボルト部
材114を、電極板103の電力供給線取付孔h103
に位置合わせする際に、重力の関係で、ボルト部材11
4から、スプリングワッシャ112、平形めす端子11
1、及び/又は、ワッシャ113が脱落し易いため、作
業者は、スプリングワッシャ112、平形めす端子11
1、及び/又は、ワッシャ113を、手指等で掴んで、
ボルト部材114からスプリングワッシャ112、平形
めす端子111、及び/又は、ワッシャ113が脱落す
るのを防ぐ必要であったが、このコントロールユニット
1Aでは、電極板3から、ネジが設けられた中空部h1
7を有する軸体17を突設するようにしているので、一
旦、軸体17に、スプリングワッシャ12、平形めす端
子11及びワッシャ13を取り付ければ、スプリングワ
ッシャ12、平形めす端子11及びワッシャ13を作業
者が掴んだりせずとも、軸体17に、ボルト部材14を
位置合わせした後、螺合して、これらの部材12、1
1、13を締め付けるという簡単な締め付け作業をする
だけで、電極板3に、簡単に、電力供給線Lを接続する
ことができる。
【0203】また、このコントロールユニット1Aで
は、電極板3への電力供給線Lの接続を、ボルト部材1
4と、ネジが設けられた中空部h17を有する軸体17
との螺合によって達成しているため、軸体17として、
電極板103の厚さD103より肉厚のものを用いれ
ば、電極板103への電力供給線Lの接続を、電極板1
03に設けられた電力供給線取付孔h103にボルト部
材114を螺合している従来のコントロールユニット1
01に比べ、ボルト部材14と軸体17の中空部h17
との間の螺合部分が沢山あるため、例えば、このコント
ロールユニット1Aを車のように振動が生じる装置(図
示せず。)に搭載したような場合にあって、電極板3・
・・の各々に立設された軸体17・・・の各々に、ボル
ト部材14・・・を螺合して、電力供給線L・・・を接
続した後に、装置(図示せず。)が振動した場合にあっ
ても、電極板3・・・と電力供給線L・・・との接続部
からガチャガチャといったような騒音が発生しない。
【0204】次に、このコントロールユニット1Aの製
造方法の一例を概略的に説明する。
【0205】図11、図12、図13及び図14は、コ
ントロールユニット1Aの製造方法を模式的に示す工程
図である。
【0206】コントロールユニット1Aを製造する際に
は、まず、銅板等の導電板(図示せず。)から、電極板
3が作製できるように電極板3を展開した形状の平板導
電部材(図示せず。)を切り出す。
【0207】次に、平板導電部材(図示せず。)を図1
1(a)に示すように、断面視した場合、略L字形状に
折り曲げた略L字形状折曲導電部材3rを準備する。
【0208】尚、図11(a)中、略L字形状折曲導電
部材3rの部分3aは、樹脂枠体6の表面に露呈する、
電極板3の表面部分を、部分3bは、樹脂枠体6内に埋
め込まれる埋込部を、また、部分3cは、電子回路部品
等との電気的な接続を行う接続部を、各々、示してい
る。
【0209】略L字形状折曲導電部材3rは、埋込部3
bと接続部3cとの間で、90度又は概ね90度に折り
曲げられる。
【0210】尚、略L字形状折曲導電部材は、その目的
により、種々の形状のものがあるが、ここでは、説明を
容易とするため、略L字形状折曲導電部材3rを代表さ
せて、図示しているが、略L字形状折曲導電部材3r以
外の形状の、略L字形状折曲導電部材(図示せず。)
も、埋込部と接続部との間で、90度又は概ね90度
に、略Lの字形状に折り曲げられる。
【0211】次に、射出成形用金型(図12(a)に示
す射出成形用金型M)の一方の金型半体部Ma内の所定
の位置に、略L字形状折曲導電部材3r・・・を差し込
んで収容する。
【0212】尚、この金型半体部Maには、樹脂枠体6
を形成する鋳型面が形成されている。
【0213】また、略L字形状折曲導電部材3r・・・
は、金型半体部Maの鋳型面の外側に、表面部分3a・
・・が位置するように、金型半体部Ma内の所定の位置
に取り付けられる。
【0214】次に、図12(a)に示すように、射出成
形金型Mの一方の金型半体部Maと、他の金型半体部M
bとを型締めし、型締めがされた射出成形用金型M内
に、溶融樹脂を射出し、冷却し、型開きすることで、略
L字形状折曲導電部材3r・・・が樹脂内に埋め込まれ
た構造の樹脂枠体6を製造する。
【0215】尚、射出成形用金型Mとしては、通常の射
出成形用金型を用いているので、図12(a)では、説
明を容易とするため、射出成形用金型Mを構成する部材
装置(例えば、可動型取付け板、固定型取付け板、受け
板、突出し板、突出しピン、コア、ガイドピン、ガイド
ブッシュ、スプルロックピン、スプルブッシュ、ロケー
トリング、リターンピン等)の図示は、省略する。
【0216】次に、略L字形状折曲導電部材3r・・・
の各々に設けられている貫通孔h3・・・の各々に、ネ
ジが設けられた中空部h17を有する軸体17・・・を
取り付ける。
【0217】 図12(b)及び図12(c)は、略L字
形状折曲導電部材3rに設けられている貫通孔h3と軸
体17との取付構造及び貫通孔h3への軸体17の取付
工程を模式的に詳しく示す説明図である。
【0218】この例では、略L字形状折曲導電部材3r
の貫通孔h3の直径Dh3を、軸体17のネジが形成さ
れた中空部h17を有する部分P17aの外径DP17
aより小さく、軸体17の貫通孔挿通部分P17bの外
径DP17bに等しいか、外径DP17bに比べて、や
や大きくしている(DP17b≦Dh3<DP17
a)。
【0219】次に、略L字形状折曲導電部材3rに設け
られている貫通孔h3へ軸体17を取り付ける工程につ
いて説明する。略L字形状折曲導電部材3rに設けられ
ている貫通孔h3へ軸体17を取り付ける際には、ま
ず、略L字形状折曲導電部材3rを、略コの字形状に折
り曲げ加工した際に、軸体17が上方に突設する側の表
面S3aから、軸体17の、ポンチ孔h17が設けられ
ている先端部P17c側を貫通孔h3に挿入する。
【0220】この例では、電極板3に形成する貫通孔h
3の直径Dh3を、軸体17のネジが形成された中空部
を有する部分P17aの外径DP17aより小さく、且
つ、軸体17の貫通孔挿通部分P17bの外径DP17
bに等しいかやや大きくしている(DP17b≦Dh3
<DP17a)ので、電極板3の貫通孔h3にその表面
側S3aから軸体17を挿入すると、軸体17は、軸体
17のネジが形成された中空部h17を有する部分P1
7aの端部が、電極板3の貫通孔h3の周辺の表面S3
aに当接すると、運動規制されるため、もはや、電極板
3の貫通孔h3内へ挿入されることはない。
【0221】即ち、この例では、軸体17を電極板3の
貫通孔h3に挿入する際に、軸体17の電極板3の貫通
孔h3から電極板3の裏面S3b側に突出する部分P1
7dの長さHP17dを、軸体17のネジが形成された
中空部h17を有する部分P17aの端部によって、常
に一定にすることができるため、電極板3に軸体17を
取り付ける際に、電極板3に設けられた貫通孔h3を挿
通させた軸体17の電極板3の裏面S3b側に突出して
いる部分に設けられているポンチ孔h17に、ポンチ
(工具)61を一定の打ち込み力で打ち込むことで、軸
体17を電極板3に、軸体17と電極板3との間の取付
強度を、常に、一定にして、取り付けることができる。
【0222】のみならず、軸体17を電極板3の貫通孔
h3に挿入した後に、軸体17の先端部P17cのポン
チ孔h17が設けられた部分P17cを、電極板3の裏
面S3bに対し、押し潰した状態にすると、電極板3
が、軸体17のネジが形成された部分P17aと、軸体
17の押し潰された部分17fとにより、挟持された構
造となるため、略L字形状に折り曲げた略L字形状折曲
導電部材3rを、軸体17が上方に起立するように、略
コの字形状に折り曲げて、最終形態としての電極板3に
する際に、軸体17が、電極板3の貫通孔h3から脱落
することがない。この結果、軸体17と、略L字形状折
曲導電部材3rに設けられている貫通孔h3とを、上述
した関係(DP17b≦Dh3<DP17a)にすれ
ば、略L字形状折曲導電部材3rを、軸体17が上方に
起立するように、略コの字形状に折り曲げて、最終形態
としての電極板3にする際に、貫通孔h3から軸体17
が脱落しないため、電極板3に軸体17が立設している
コントロールユニット1Aを、高い生産効率で製造する
ことができる、という長所もある。
【0223】次に、図13(a)に示すように、樹脂枠
体6の所定の位置に、出力端子4・・・を取り付ける出
力端子取付孔h4・・・や、入力端子5・・・を取り付
ける入力端子取付孔h5・・・を、孔開け加工により形
成する。
【0224】また、樹脂枠体6の所定の位置に、電子回
路部品が実装された回路基板2を取り付ける。また、必
要により、樹脂枠体6に、電子回路部品が実装された回
路基板2を覆うようにカバー体20を取付け、必要によ
り、樹脂枠体6のカバー体20の上方の所定の位置に、
電子回路部品が実装された回路基板(図示せず。)を取
り付ける(図13(b)を参照)。
【0225】また、図14に示すように、略L字形状折
曲導電部材3r・・・を、断面視した場合、略コの字形
状に折り曲げ加工して、最終形態としての電極板3・・
・を形成する。
【0226】また、出力端子取付孔h4・・・の各々
に、出力端子4・・・の各々を取り付けたり、また、入
力端子取付孔h5・・・各々に、入力端子5・・・の各
々を取り付けたりする。
【0227】また、図14に示すように、樹脂枠体6の
背面側に、金属製の放熱板7を取り付けることにより、
コントロールユニット1Aを製造する。
【0228】このコントロールユニット1Aでは、軸体
17を立設した電極板3として、軸体17と電極板3と
を鋳造等の方法によって、予め一体的に成形されたもの
を用いるのではなく、軸体17を電極板3の貫通孔h3
へ取り付けるようにしたものを用いている。
【0229】このため、射出成形作業により、貫通孔h
3を有する略L字形状折曲導電部材3r・・・を樹脂枠
体6に埋め込んだ後に、略L字形状折曲導電部材3r・
・・の各々の貫通孔h3・・・の各々に、軸体17を取
り付けるようにすれば、射出成形金型への、電極板の差
込・取付作業を極めて簡単に行える。
【0230】即ち、このコントロールユニット1Aは、
コントロールユニット1Aの製造を簡単に行えるという
長所も有している。
【0231】また、略L字形状折曲導電部材3r・・・
の各々への軸体17・・・の取り付けを、略L字形状折
曲導電部材3r・・・の各々に設けられた貫通孔h3・
・・の各々に軸体17・・・を挿通させた後、軸体17
・・・の各々の略L字形状折曲導電部材3r・・・の裏
面S3b・・・側に突出している部分P17d・・・の
ポンチ孔h17・・・の各々に、ポンチ61を打ち込ん
で、電極板の裏面に押し潰すという打設により行ってい
るために、電極板への軸体の取付作業を、極めて簡単且
つ短時間に行えるため、このコントロールユニット1A
は、高い生産効率で製造できるという長所もある。
【0232】のみならず、軸体17として、軸体17の
先端部P17cにポンチ孔(中空部)h17を有するも
のを用いているので、軸体17を電極板3の貫通孔h3
に挿通した際に、電極板3の裏面S3b側に突出する軸
体17の長さHP17d及び軸体17の先端部P17c
に設けるポンチ孔(中空部)h17の直径Dh17を、
電極板3への軸体17の取付強度として必要最小限にな
るように、軸体17の先端部P17cのポンチ孔h17
が設けられた部分を、電極板3の裏面S3bに対し、薄
くなるまで押し潰すことができる。これにより、このコ
ントロールユニット1Aは、コントロールユニットの小
型化という要請にも十分に応えられるものである。
【0233】次に、電極板3への軸体16又は軸体17
を取り付けた後において、軸体16又は軸体17が回転
しない機構を例示的に説明する。電極板3に設ける貫通
孔h3の形状が円形形状で、電極板3の裏面S3bが平
面であって、軸体16又は軸体17の貫通孔挿通部分P
16b、P17bが円柱形状である場合には、電極板3
への軸体16又は軸体17を取り付けた後において、電
極板3に対して、軸体16又は軸体17が回転する虞れ
がある。
【0234】電極板3に対して、軸体16又は軸体17
が回転しないようにするためには、電極板3の裏面S3
b側の貫通孔h3の周辺に嵌合部を設け、この嵌合部
に、軸体16又は軸体17のポンチ孔h16、h17が
設けられた部分を押し潰す際に、押し潰された部分16
f、17fを嵌合すればよい。
【0235】電極板3の裏面S3bの貫通孔h3の周辺
に設ける嵌合部は、凹部であっても、凸部であっても、
また、凹部と凸部とを組み合わせたものであってもよ
い。
【0236】電極板3の裏面S3bの貫通孔h3の周辺
に設ける嵌合部として、凹部又は凸部を形成する場合に
は、電極板3に軸体16又は軸体17を取り付けた後
に、軸体16又は軸体17が回転するのを防ぐために
は、凹部又は凸部は、貫通孔h3の周辺に円形形状以外
の形状にされていることが好ましい。
【0237】以下、電極板3の裏面S3bの貫通孔h3
の周辺に設ける嵌合部の形状を例示的に、図面を参照し
ながら、説明する。
【0238】図15は、電極板3に軸体16を取り付け
た後に、軸体16が回転するのを防ぐために、電極板3
の裏面S3b側の貫通孔h3の周辺に嵌合部を凹部とし
て形成する際の、凹部の形状のバリエーションを例示的
に示す図であり、図15(a)、図15(b)、図15
(c)及び図15(d)の各々の図中、左側図は、電極
板3の裏面S3bを概略的に示す平面図であり、また、
右側図は、電極板3に、軸体16を取り付けた後の状態
を模式的に示す断面図である。
【0239】また、図15(a)、図15(b)、図1
5(c)及び図15(d)の各々の図中、左側図におい
ては、理解を容易とするために、軸体16の押し潰され
た部分16fを想像線で示している。
【0240】電極板3の裏面S3b側の貫通孔h3の周
辺に嵌合部を凹部として形成する場合には、図15
(a)に示す凹部c1のように、貫通孔h3から、概ね
放射線方向に延びる向きに、凹部を形成してもよい。こ
のような凹部は、1個であっても良いし、2個以上形成
してもよい。
【0241】また、電極板3の裏面S3b側の貫通孔h
3の周辺に、嵌合部を凹部として形成する場合には、図
15(b)及び図15(d)に示す凹部c2、c4に例
示するように、三角形、・・・、六角形、・・・その他
の多角形であっても良いし、図15(c)に示すよう
な、スター形状であってもよい。
【0242】図16は、電極板3に軸体16を取り付け
た後に、軸体16が回転するのを防ぐために、電極板3
の裏面S3b側の貫通孔h3の周辺に嵌合部を凸部とし
て形成する際の、凸部の形状のバリエーションを例示的
に示す図であり、図16(a)、図16(b)、図16
(c)及び図16(d)の各々の図中、左側図は、電極
板3の裏面S3bを概略的に示す平面図であり、また、
右側図は、電極板3に、軸体16を取り付けた後の状態
を模式的に示す断面図である。
【0243】また、図16(a)、図16(b)、図1
6(c)及び図16(d)の各々の図中、左側図におい
ては、理解を容易とするために、軸体16の押し潰され
た部分16fを想像線で示している。
【0244】電極板3の裏面S3b側の貫通孔h3の周
辺に嵌合部を凸部として形成する場合には、図16
(a)に示す凸部cv1のように、貫通孔h3から、概
ね放射線方向に延びる向きに、凸部を形成してもよい。
このような凸部は、1個であっても良いし、2個以上形
成してもよい。
【0245】尚、図16(b)は、図16(a)に示し
た凸部cv1を3個設けた凸部cv2を例示的に示しい
る。また、電極板3の裏面S3b側の貫通孔h3の周辺
に、嵌合部を凸部として形成する場合には、図16
(c)及び図16(d)に示す凹部cv3、cv4に例
示するように、三角形、・・・、六角形、・・・その他
の多角形であっても良いし、図15(c)に示したスタ
ー形状の凹部c3をこれとは逆に凸部(図示せず。)と
して形成したようなものであってもよい。
【0246】図17は、電極板3に軸体16を取り付け
た後に、軸体16が回転するのを防ぐために、電極板3
の裏面S3b側の貫通孔h3の周辺に嵌合部を凹凸部で
形成する際の、凹凸部の形状のバリエーションを例示的
に示す図であり、図17(a)及び図17(b)の各々
の図中、左側図は、電極板3の裏面S3bを概略的に示
す平面図であり、また、右側図は、電極板3に、軸体1
6を取り付けた後の状態を模式的に示す断面図である。
【0247】また、図17(a)及び図17(b)の各
々の図中、左側図においては、理解を容易とするため
に、軸体16の押し潰された部分16fを想像線で示し
ている。
【0248】電極板3の裏面S3b側の貫通孔h3の周
辺に嵌合部を凹凸部として形成する場合には、図17
(a)に示す凹凸部u1に例示するように、凹部c1と
凸部cv1とを、各々、貫通孔h3から、概ね放射線方
向に延びる向きに形成してもよい。このような凹部c1
及び凸部cv1の各々は、1個であっても良いし、2個
以上形成されていてもよい。また、電極板3の裏面S3
b側の貫通孔h3の周辺に、嵌合部を凹凸部として形成
する場合には、図17(b)に例示する凹凸部u2に例
示するように、全体を多角形形状(図17(b)では、
凹凸部u2の形状を、四角形形状にしている。)にし、
その半分を凹部c5とし、残りの半分を凸部cv5とし
て形成したようなものであってもよい。
【0249】尚、図15、図16及び図17に例示した
嵌合部は、単なる例示であって、嵌合部の形状は、これ
らには限定されないことは言うまでもない。
【0250】また、電極板3に軸体17を取り付けた場
合も、電極板3の裏面S3b側の貫通孔h3の周辺に設
ける嵌合部の形状は、図15、図16及び図17に例示
した嵌合部と同様であるので、説明を容易とするため
に、ここでの説明は、省略する。
【0251】次に、電極板3への軸体16又は軸体17
を取り付けた後において、軸体16又は軸体17が回転
しない他の機構を例示的に説明する。
【0252】図18は、電極板3への軸体16を取り付
けた後において、軸体16が回転しない他の機構を例示
的に説明する説明図であり、図18中、左側図は、電極
板3の裏面S3bを概略的に示す平面図であり、また、
右側図は、電極板3に、軸体16を取り付けた後の状態
を模式的に示す断面図である。また、図18中、左側図
においては、理解を容易とするために、軸体16の押し
潰された部分16fを想像線で示している。
【0253】電極板3に対して、軸体16が回転しない
ようにするためには、図18に示すように、電極板3
に、円形状の貫通孔h3を設けるのではなく、多角形形
状の貫通孔h3a(図18では、そのような多角形形状
の貫通孔h3aとして、略四角形形状のものを用いた例
を図示している。)を設け、軸体として、貫通孔h3a
へ挿入される貫通孔挿通部P17bの形状を、貫通孔h
3aの形状と同一の形状か、又は、貫通孔h3aの大き
さよりやや小さく、且つ、貫通孔h3aの形状と同一の
相似形形状を有する軸体16aを用いる。
【0254】尚、図18中、右側図では、貫通孔挿通部
P17bの先端部側のポンチ孔h16が設けられた部分
が、既に、電極板3の裏面S3bに対して、押し潰され
た後の状態を示している。
【0255】図18に例示するように、電極板3に、多
角形形状の貫通孔h3aを形成し、軸体として、貫通孔
h3aへ挿入される貫通孔挿通部P16bの形状を、貫
通孔h3aの形状と同一の形状か、又は、貫通孔h3a
の大きさよりやや小さく、且つ、貫通孔h3aの形状と
同一の相似形形状を有する軸体16aを用いた場合に
は、電極板3の裏面S3b側に、敢えて、嵌合部を形成
しなくても、電極板3の貫通孔h3aへ、軸体16aを
取り付けた後において、軸体16aが回転するのを防ぐ
ことができる。
【0256】尚、電極板3に軸体17を取り付ける場合
も、電極板3に設ける貫通孔の形状、及び、軸体17の
貫通孔挿通部P17bの形状は、電極板3に軸体16を
取り付ける場合の、電極板3に設ける貫通孔h3aの形
状、及び、軸体16の貫通孔挿通部P16bと同様の形
状にすればよい。
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載のコントロールユニットでは、樹脂枠体に埋込ま
れるようにして固定された電極板に、ネジが形成された
軸体を突設しているので、例えば、軸体に、スプリング
ワッシャ、電力供給線が接続された平形めす端子及びワ
ッシャを、この順に取り付けた後、ナット部材を、軸体
に螺合して、これらの部材を締めつけるという締め付け
作業をするだけで、電極板に、簡単に、電力供給線を接
続することができる。
【0257】また、このコントロールユニットでは、電
極板への電力供給線の接続を、ナット部材と軸体との螺
合によって達成しているため、ナット部材として、電極
板の厚さより肉厚のものを用いれば、電極板への電力供
給線の接続を、電極板に設けられた電力供給線取付孔に
ボルト部材を螺合している従来のコントロールユニット
に比べ、ナット部材と軸体との間の螺合部分が沢山ある
ため、例えば、このコントロールユニットを車のように
振動が生じる装置に搭載したような場合にあって、電極
板に立設された軸体に、ナット部材を螺合して、電力供
給線を接続した後に、装置が振動した場合にあっても、
電極板と電力供給線との接続部からガチャガチャといっ
たような騒音が発生しない。
【0258】また、軸体を立設した電極板として、軸体
と電極板とが、鋳造等によって、予め一体的に成形され
たものを用いるのではなく、軸体を電極板の貫通孔へ取
り付けるようにしている。
【0259】このため、射出成形作業により、電極板を
樹脂枠体に埋め込んだ後に、電極板の貫通孔に、軸体を
取り付けるようにすれば、射出成形金型への、電極板の
差込・取付作業を極めて簡単に行える。
【0260】即ち、このコントロールユニットは、コン
トロールユニットの製造を簡単に行えるという長所も有
している。
【0261】また、電極板への軸体の取り付けを、電極
板に設けられた貫通孔に軸体を挿通させた後、軸体の電
極板の裏面側に突出している部分のポンチ孔に、ポンチ
を打ち込んで、電極板の裏面に押し潰すという打設によ
り行っているために、電極板への軸体の取付作業を、極
めて簡単且つ短時間に行えるため、このコントロールユ
ニットは、高い生産効率で製造できるという長所もあ
る。
【0262】のみならず、軸体として、既成の、ヘッド
のついたボルト部材ではなく、いわゆるスタックボルト
(埋込ボルト)の先端部にポンチ孔(中空部)を有する
ものを用いているので、軸体を電極板の貫通孔に挿通し
た際に、電極板の裏面側に突出する軸体の長さ及び軸体
の先端部に設けるポンチ孔(中空部)の直径を、電極板
への軸体の取付強度として必要最小限になるように、軸
体の先端部のポンチ孔が設けられた部分を、電極板の裏
面に対し、薄くなるまで押し潰すことができる。これに
より、既成の、ヘッドのついたボルト部材を用いた場合
に比べ、電極板の厚さを薄く形成できるので、このコン
トロールユニットは、コントロールユニットの小型化と
いう要請にも十分に応えられるものである。
【0263】 以上のような効果に加えて更にこの コント
ロールユニットでは、電極板に形成する貫通孔の直径
を、軸体のネジが形成された部分のネジ山からネジ山ま
での直径より小さく、且つ、軸体の貫通孔挿通部分の外
径に等しいかやや大きくしているので、電極板の貫通孔
にその表面側から軸体を挿入すると、軸体は、軸体のネ
ジが形成された部分の端部が、電極板の貫通孔の周辺の
表面に当接すると、運動規制されるため、もはや、電極
板の貫通孔内へ挿入されることはない。
【0264】即ち、このコントロールユニットでは、軸
体を電極板の貫通孔に挿入する際に、軸体の電極板の貫
通孔から電極板の裏面側に突出する部分の長さを、軸体
のネジが形成された部分の端部によって、常に一定にす
ることができるため、電極板に軸体を取り付ける際に、
電極板に設けられた貫通孔を挿通させた軸体の電極板の
裏面側に突出している部分に設けられているポンチ孔
に、ポンチを一定の打ち込み力で打ち込むようにすれ
ば、軸体を電極板に、軸体と電極板との間の取付強度
を、常に、一定にすることができる。
【0265】のみならず、軸体を電極板の貫通孔に挿入
した後に、軸体の先端部のポンチ孔が設けられた部分
を、電極板の裏面に対し、押し潰した状態にすると、電
極板が、軸体のネジが形成された部分と、軸体の押し潰
された部分とにより、挟持された構造となるため、略L
字形状に折り曲げた略L字形状折曲導電部材を、軸体が
上方に起立するように、略コの字形状に折り曲げる際
に、軸体が、電極板の貫通孔から脱落することがない。
この結果、このコントロールユニットには、電極板に軸
体が立設しているコントロールユニットを、高い生産効
率で製造することができる、という長所もある。
【0266】 請求項に記載のコントロールユニットで
は、樹脂枠体に埋込まれるようにして固定された電極板
に、ネジが形成された中空部を有する軸体を突設してい
るので、例えば、軸体に、スプリングワッシャ、電力供
給線が接続された平形めす端子及びワッシャを、この順
に取り付けた後、ボルト部材を、軸体の中空部に設けら
れているネジに螺合して、これらの部材を締めつけると
いう締め付け作業をするだけで、電極板に、簡単に、電
力供給線を接続することができる。
【0267】また、電極板への電力供給線の接続は、ボ
ルト部材とネジが形成された中空部を有する軸体との螺
合によって達成されているため、ネジが形成された中空
部を有する軸体として、電極板の厚さより長いものを用
いれば、電極板への電力供給線の接続を、電極板に設け
られた電力供給線取付孔にボルト部材を螺合している従
来のコントロールユニットに比べ、ボルト部材と軸体の
中空部との間の螺合部分が沢山あるため、例えば、この
コントロールユニットを車のように振動が生じる装置に
搭載したような場合にあって、電極板に立設された軸体
の中空部に、ボルト部材を螺合して、電力供給線を接続
した後に、装置が振動した場合にあっても、電極板と電
力供給線との接続部からガチャガチャといったような騒
音が発生しない。
【0268】また、軸体を立設した電極板として、軸体
と電極板とが、鋳造等によって、予め一体的成形された
ものを用いるのではなく、軸体を電極板の貫通孔へ取り
付けるようにしているため、射出成形作業により、貫通
孔を有する電極板を樹脂枠体に埋め込んだ後に、電極板
の貫通孔に、軸体を取り付けることで、射出成形金型へ
の、電極板の差込・取付作業を極めて簡単に行える。即
ち、このコントロールユニットは、コントロールユニッ
トの製造を簡単に行えるという長所も有している。
【0269】また、電極板への軸体の取付は、電極板に
設けられた貫通孔を挿通させた軸体の電極板の裏面側に
突出している部分のポンチ孔に、ポンチを打ち込んで、
電極板の裏面に押し潰すという打設により行っているた
めに、電極板への軸体の取付作業を、極めて簡単且つ短
時間に行えるため、このコントロールユニットは、高い
生産効率で製造できるという長所もある。
【0270】のみならず、軸体として、軸体の先端部に
ポンチ孔(中空部)を有するものを用いているので、軸
体を電極板の貫通孔に挿通した際に、電極板の裏面側に
突出する軸体の長さ及び軸体の先端部に設けるポンチ孔
(中空部)の径を、電極板への軸体の取付強度として必
要最小限になるように、軸体の先端部のポンチ孔が設け
られた部分を、電極板の裏面に対し、薄くなるまで押し
潰すことができる。これにより、電極板の厚さを薄く形
成できるので、このコントロールユニットは、コントロ
ールユニットの小型化という要請にも十分に応えられる
ものである。
【0271】 以上のような効果に加えて更にこの コント
ロールユニットでは、電極板に形成する貫通孔の直径
を、軸体のネジが形成された部分のネジ山からネジ山ま
での直径を、軸体の中空部にネジが形成された部分の外
径より小さく、且つ、軸体の貫通孔挿通部分の外径に等
しいかやや大きくしているので、電極板の貫通孔にその
表面側から軸体を挿入すると、軸体は、軸体のネジが形
成された中空部が設けられた部分が、電極板の貫通孔の
周辺の表面に当接すると、運動規制されるため、もは
や、電極板の貫通孔内へ挿入されることはない。
【0272】即ち、このコントロールユニットでは、ネ
ジが形成された中空部を有する軸体を電極板の貫通孔に
挿入する際に、軸体の電極板の貫通孔から電極板の裏面
側に突出する部分の長さを、軸体の、ネジが形成された
中空部が設けられた部分の端部によって、常に一定にす
ることができるため、電極板への軸体を取り付ける際
に、電極板に設けられた貫通孔を挿通させた軸体の電極
板の裏面側に突出している部分のポンチ孔に、ポンチを
一定の打ち込み力で打ち込むようにすれば、軸体を電極
板に、軸体と電極板との間の取付強度を、常に、一定に
することができる。
【0273】のみならず、ネジが形成された中空部を有
する軸体を電極板の貫通孔に挿入した後に、軸体の先端
部のポンチ孔が設けられた部分を、電極板の裏面に対
し、押し潰した状態にすると、電極板が、軸体の、ネジ
が形成された中空部が設けられた部分と、軸体の押し潰
された部分とにより、挟持された構造となるため、略L
字形状に折り曲げた略L字形状折曲導電部材を、軸体が
上方に起立するように、略コの字形状に折り曲げる際
に、軸体が、電極板の貫通孔から脱落することがない。
この結果、このコントロールユニットには、電極板に、
ネジが形成された中空部を有する軸体が立設しているコ
ントロールユニットを、高い生産効率で製造することが
できる、という長所もある。
【0274】 請求項に記載のコントロールユニットで
は、電極板の裏面の貫通孔の周辺に、軸体の先端部のポ
ンチ孔が設けられた部分を電極板の裏面に対して押し潰
した後の状態において、軸体の先端部の電極板の裏面に
対して押し潰された部分が嵌合する、軸体が回転するの
を防ぐための嵌合部を設けているので、電極板に軸体を
取り付けた後において、軸体が回転することがない。
【0275】このため、このコントロールユニットは、
車等の振動する装置に搭載した場合であって、装置が振
動しても、軸体が電極板に対して回転することがないた
め、装置の振動によって、軸体と電力供給線の接続部が
緩むといったような事態が生じない。
【0276】 請求項に記載のコントロールユニットで
は、電極板に、多角形形状の貫通孔を形成し、軸体とし
て、この貫通孔へ挿入される貫通孔挿通部の形状が、貫
通孔の形状と同一の形状か、又は、貫通孔の大きさより
やや小さく、且つ、貫通孔の形状と同一の相似形形状を
有する軸体を用いているので、電極板の裏面側に、敢え
て、嵌合部を形成しなくても、電極板の貫通孔へ、軸体
を取り付けた後において、軸体が回転するのを防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコントロールユニットの一例を用
いたパワーモジュールスタックの一例を概略的に示す構
成図である。
【図2】本発明に係るコントロールユニットの一例を拡
大して概略的に示す斜視図である。
【図3】図2に示すコントロールユニットの電極板の部
分を更に拡大するとともに、電力供給線と、電力供給線
を電極板へ取り付ける際に用いる取付部材とを拡大し
て、概略的に示す斜視図であり、図3(a)は、電極板
及び取付部材を概略的に示す分解斜視図を、また、図3
(b)は、電極板へ電力供給線を接続した後の状態を概
略的に示す斜視図である。
【図4】図2に示すコントロールユニットの製造方法を
模式的に示す工程図である。
【図5】図2に示すコントロールユニットの製造方法を
模式的に示す工程図である。
【図6】図2に示すコントロールユニットの製造方法を
模式的に示す工程図である。
【図7】図2に示すコントロールユニットの製造方法を
模式的に示す工程図である。
【図8】本発明に係るコントロールユニットの他の一例
を用いたパワーモジュールスタックの一例を概略的に示
す構成図である。
【図9】本発明に係るコントロールユニットの他の一例
を拡大して概略的に示す斜視図である。
【図10】図9に示すコントロールユニットの電極板の
部分を更に拡大するとともに、電力供給線と、電力供給
線を電極板へ取り付ける際に用いる取付部材とを拡大し
て、概略的に示す斜視図であり、図10(a)は、電極
板及び取付部材を概略的に示す分解斜視図を、また、図
10(b)は、電極板へ電力供給線を接続した後の状態
を概略的に示す斜視図である。
【図11】図9に示すコントロールユニットの製造方法
を模式的に示す工程図である。
【図12】図9に示すコントロールユニットの製造方法
を模式的に示す工程図である。
【図13】図9に示すコントロールユニットの製造方法
を模式的に示す工程図である。
【図14】図9に示すコントロールユニットの製造方法
を模式的に示す工程図である。
【図15】図15(a)、図15(b)、図15(c)
及び図15(d)の各々は、本発明に係るコントロール
ユニットにおいて、電極板に軸体を取り付けた後に、軸
体が回転するのを防ぐために、電極板の裏面側の貫通孔
の周辺に嵌合部を凹部として形成する際の、凹部の形状
のバリエーションを例示的に示す図である。
【図16】図16(a)、図16(b)、図16(c)
及び図16(d)の各々は、本発明に係るコントロール
ユニットにおいて、電極板に軸体を取り付けた後に、軸
体が回転するのを防ぐために、電極板の裏面側の貫通孔
の周辺に嵌合部を凸部として形成する際の、凸部の形状
のバリエーションを例示的に示す図である。
【図17】図17(a)及び図17(b)の各々は、本
発明に係るコントロールユニットにおいて、電極板に軸
体を取り付けた後に、軸体が回転するのを防ぐために、
電極板の裏面側の貫通孔の周辺に嵌合部を凹凸部として
形成する際の、凹凸部の形状のバリエーションを例示的
に示す図である。
【図18】本発明に係るコントロールユニットにおい
て、電極板への軸体を取り付けた後において、軸体が回
転しない他の機構を例示的に説明する説明図である。
【図19】従来のパワーモジュールスタックの一例を概
略的に示す構成図である。
【図20】図19に示す従来のパワーモジュールスタッ
クを構成する、従来のコントロールユニットを拡大して
概略的に示す斜視図である。
【図21】図20に示す従来のコントロールユニットの
電極板の部分を更に拡大するとともに、電力供給線と、
電力供給線を電極板へ取り付ける際に用いる取付部材と
を拡大して、概略的に示す斜視図であり、図21(a)
は、電極板及び取付部材を概略的に示す分解斜視図を、
また、図21(b)は、電極板へ電力供給線を接続した
後の状態を概略的に示す斜視図である。
【図22】従来のコントロールユニットの製造方法を模
式的に示す工程図である。
【図23】従来のコントロールユニットの製造方法を模
式的に示す工程図である。
【図24】従来のコントロールユニットの製造方法を模
式的に示す工程図である。
【図25】電極板への電力供給線の接続を容易にしたコ
ントロールユニットとして、通常考えられるコントロー
ルユニットを概略的に示す断面図である。
【図26】軸体として、ヘッドの付いたボルト部材を用
いた場合に生じる問題を模式的に説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1、1A コントロールユニット 2 電子回路部品が実装された回路基板 3 電極板 4 出力端子 5 入力端子 11 平形めす端子 12 スプリングワッシャ 13 ワッシャ 14 ボルト部材 15 ナット部材 16 軸体 16f、17f 軸体の先端部のポンチ孔が設けられた
部分が、電極板の裏面に対し、押し潰されている部分 17 ネジが設けられた中空部を有する軸体 L 電力供給線 h16、h17 ポンチ孔 Dh3 電極板に設けられている貫通孔の直径 DP16a 軸体の外周面にネジが形成された部分のネ
ジ山からネジ山までの直径 DP16b、DP17b 軸体の貫通孔挿通部分の外径 DP17a 軸体の、ネジが設けられた中空部を有する
部分の外径 P16a 軸体の外周面にネジが形成された部分 P16b、P17b 軸体の貫通孔挿通部分 P16c P17c 軸体の先端部 P17a 軸体のネジが設けられた中空部を有する部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/28 - 4/52 H01R 9/28 H01R 11/12 H02M 7/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子回路部品が実装された回路基板を収容
    する樹脂枠体と、 前記樹脂枠体に埋込まれるようにして固定された電極板
    とを備えるコントロールユニット、であって、 前記電極板には、軸体が突設されており、 前記電極板は、軸体を貫挿する貫通孔を備え、 前記軸体は、その外周面にネジが形成された部分と、貫
    通孔挿通部分と、ポンチ孔を有する先端部とを有し、 前記軸体は、前記電極板の貫通孔に、前記軸体の貫通孔
    挿通部分が挿通され、 その先端部のポンチ孔が設けられた部分が、前記電極板
    の裏面に対し、押し潰されて、前記電極板に固定されて
    おり、 前記軸体に、平形めす端子をはめ込み、 前記軸体にはめ込まれた平形めす端子をナット手段で固
    定するようにされており、前記電極板に設けられている
    貫通孔の直径は、前記軸体のネジが形成された部分のネ
    ジ山からネジ山までの直径より小さく、かつ前記軸体の
    貫通孔挿通部分の外径に等しいかやや大きくなっている
    ことを特徴とするコントロールユニット。
  2. 【請求項2】電子回路部品が実装された回路基板を収容
    する樹脂枠体と、 前記樹脂枠体に埋込まれるようにして固定された電極板
    とを備えるコントロールユニット、であって、 前記電極板には、軸体が突設されており、 前記電極板は、軸体を貫挿する貫通孔を備え、 前記軸体は、その中空部にネジが形成された部分と、貫
    通孔挿通部分と、ポンチ孔を有する先端部とを有し、 前記軸体は、前記電極板の貫通孔に、前記軸体の貫通孔
    挿通部分が挿通され、 その先端部のポンチ孔が設けられた部分が、前記電極板
    の裏面に対し、押し潰されて、前記電極板に固定されて
    おり、 前記軸体に、平形めす端子をはめ込み、 前記軸体にはめ込まれた平形めす端子をボルト手段で固
    定するようにされており、 前記電極板に設けられている貫通孔の直径は、前記軸体
    の中空部にネジが形成された部分の外径より小さく、か
    つ前記軸体の貫通孔挿通部分の外径に等しいかやや大き
    くなっていることを特徴とするコントロールユニット。
  3. 【請求項3】前記電極板は、その裏面に、前記貫通孔の
    周辺に、前記軸体の回転を防止するための嵌合部を備
    え、前記軸体が、前記電極板の裏面の貫通孔の周辺に設
    けられた嵌合部に嵌合して、前記電極板に、固定されて
    いる、請求項1または2に記載のコントロールユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記電極板に設けられている貫通孔の形状
    を、多角形形状とし、且つ、前記軸体の貫通孔挿通部分
    の形状を、前記電極板に形成した、多角形形状の貫通孔
    の形状と同一形状、又は、この多角形形状の貫通孔の大
    きさに比べ、やや小さい、相似形形状とした、請求項1
    または2に記載のコントロールユニット。
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