JP3436777B2 - ノイズリダクションシステムにおける再生ポジション選択方法および装置 - Google Patents

ノイズリダクションシステムにおける再生ポジション選択方法および装置

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  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノイズリダクションシ
ステムにおける再生ポジションの自動選択方法とその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダなどでは、テープヒスノ
イズなどを低減するために、ノイズリダクションシステ
ムが利用されている。従来、このようなノイズリダクシ
ョンシステムにおいてノイズリダクションの再生ポジシ
ョンを設定するには、録音時に採用したイズリダクショ
ンの種別に応じて手動で設定したり、あるいは、実開昭
58−56315号に示されるように、ノイズリダクシ
ョンの種別を示す識別信号を録音時にテープに記録して
おき、再生時にこの識別信号を読み取とることにより自
動的に切り換えるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手動で
設定する場合、再生時にノイズリダクション種別が分か
るように、テープのラベル面などにノイズリダクション
のON/OFF、ノイズリダクションの種別などを書い
ておく必要があり、取扱いが面倒であるとともに、誤っ
た再生ポジションを設定する恐れがあった。また、識別
信号を用いて自動的に設定する場合、識別信号が記録さ
れていないテープにはまったく対応することができず、
さらに、識別信号を録音するための特別の記録エリアを
テープ上に設ける必要があるとともに、この識別信号を
読み取るための特別な磁気ヘッドを必要とし、汎用性の
点で問題があった。
【0004】本発明は前記問題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、識別信号などの特
別な信号を用いることなしに、ノイズリダクションの再
生ポジジョンを自動設定することのできる汎用性に優れ
たノイズリダクションシステムにおける再生ポジション
の自動選択方法とその装置を提供することである。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明に係る再生ポジション選択方法は、信号中に含まれ
る中高域信号については圧縮して録音し、再生時に該圧
縮した中高域信号を伸張することによって再生信号中の
中高域ノイズを抑圧するようにしたノイズリダクション
システムにおける再生ポジション選択方法であって、再
生信号中の低域成分の最大信号と最小信号間のレベル差
である低域レベル差と、再生信号中の中高域成分の最大
信号と最小信号間のレベル差である中高域レベル差を求
め、前記中高域レベル差が前記低域レベル差より大きい
ときは、ノイズリダクションの再生ポジションを下げ、
前記中高域レベル差が前記低域レベル差より小さいとき
は、ノイズリダクションの再生ポジションを上げるよう
にして、前記低域レベル差と前記中高域レベル差とがほ
ぼ同じになるようにノイズリダクションの再生ポジショ
ンを切り替えるようにしたものである。
【0007】また、本発明に係る再生ポジション選択装
置は、信号中に含まれる中高域信号については圧縮して
録音し、再生時に該圧縮した中高域信号を伸張すること
によって再生信号中の中高域ノイズを抑圧するようにし
たノイズリダクションシステムにおける再生ポジショ
択装置であって、再生信号中から低域成分のみを抽出
する低域信号抽出手段と、再生信号中から中高域成分の
みを抽出する中高域信号抽出手段と、前記低域信号抽出
手段で抽出した低域成分の最大信号と最小信号間のレベ
ル差である低域レベル差を検出する第1のレベル検出手
段と、前記中高域信号抽出手段で抽出した中高域成分の
最大信号と最小信号間のレベル差である中高域レベル差
を検出する第2のレベル検出手段と、前記中高域レベル
差が前記低域レベル差より大きいときは、ノイズリダク
ションの再生ポジションを下げ、前記中高域レベル差が
前記低域レベル差より小さいときは、ノイズリダクショ
ンの再生ポジションを上げるようにして、前記低域レベ
ル差と前記中高域レベル差とがほぼ同じになるようにノ
イズリダクションの再生ポジションを切り替える再生ポ
ジション切替手段と、を備えることにより構成したもの
である。
【0008】
【作用】本発明の原理を図1を参照して説明する。音楽
などの録音信号を高レベル信号と低レベル信号に分け、
それぞれの信号の周波数スペクトルを採ると、両者の信
号は、図1(A)に例示するように、ほぼ相似した特性
となる。すなわち、図1(A)において、直線(イ)は
音楽信号中の高レベル信号の周波数スペクトルを、また
直線(ロ)は音楽信号中の低レベル信号の周波数スペク
トルを示すもので、一般的に音楽信号の場合、高レベル
信号(イ)と低レベル信号(ロ)は、いずれもそれぞれ
1/fの周波数特性を示す。
【0009】ところで、磁気テープのヒスノイズなど、
再生信号中の中高域のノイズを抑圧するためのノイズリ
ダクションシステムは、記録信号中の低レベルな中高域
信号については信号圧縮して録音し、再生時に該圧縮し
た中高域信号を伸長することによって再生信号中の中高
域ノイズを抑圧するようにしているが、このようなノイ
ズリダクションシステムにおいて、録音時の圧縮と再生
時の伸長がマッチングしていれば、その再生信号は元の
記録信号と同じ周波数特性となるので、その周波数スペ
クトラムもまた図1(A)のようなものとなる。
【0010】いま、図1(A)において、ノイズリダク
ションの際に圧縮・伸長が施されることのない低域の周
波数fl 辺りにおける高レベル信号(イ)と低レベル信
号(ロ)とのレベル差をΔL、ノイズリダクションの際
に圧縮・伸長が施される中高域の周波数fH 辺りにおけ
る高レベル信号(イ)と低レベル信号(ロ)とのレベル
差をΔHとすると、図1(A)から明らかなように、再
生時の伸長が録音時の圧縮とマッチングしている場合に
は、前記2つのレベル差ΔLとΔHはΔL≒ΔHとな
り、ほぼ等しくなることが分かる。したがって、このレ
ベル差ΔLとΔHの大小関係を判定すれば、ノイズリダ
クションの現在の再生ポジションが録音時のものと合っ
ているか否かを判定することができる。本発明はこのΔ
LとΔHの関係を利用してなされたものである。
【0011】さて、上記したノイズリダクションシステ
ムにおける録音時と再生時のポジションの組合せを考え
ると、次の3通りに分けることができる。 再生時と録音時のポジションがマッチングしている
場合(ノイズリダクションがOFF同士の場合も含む) この場合の再生信号の状態は、前述したように図1
(A)のようになり、ΔL≒ΔHとなる。 再生時の伸長が録音時の圧縮よりも強過ぎる場合 この場合の再生信号の状態は、図1(B)のようにな
り、ΔL<ΔHとなる。 再生時の伸長が録音時の圧縮よりも弱過ぎる場合 この場合の再生信号の状態は、図1(C)のようにな
り、ΔL>ΔHとなる。
【0012】そこで、本発明の再生ポジションの自動選
択方法は、前記ΔLとΔHの大小を比較し、図1(B)
(C)のΔL<ΔHまたはΔL>ΔHの場合には、図1
(A)のΔL≒ΔHの状態になるまで、再生ポジション
を切り換えていくようにしたものである。これにより、
再生時と録音時のポジションを自動的に一致させること
ができる。
【0013】一方、前記原理を用いて構成した本発明の
再生ポジションの自動選択装置の場合、低域成分抽出手
段によって再生信号中から低域成分のみを抽出し、第1
のレベル検出手段に送る。さらに、中高域成分抽出手段
によって再生信号中から中高域成分のみを抽出し、第2
のレベル検出手段に送る。
【0014】第1のレベル検出手段は、前記低域信号抽
出手段から送られてくる低域成分の最大信号と最小信号
間のレベル差ΔLを検出し、再生ポジション切換手段に
送る。また、第2のレベル検出手段は、前記中高域信号
抽出手段から送られてくる中高域成分の最大信号と最小
信号間のレベル差ΔHを検出し、再生ポジション切換手
段に送る。
【0015】再生ポジション切換手段は、前記前記第1
のレベル検出手段と第2のレベル検出手段からそれぞれ
送られてくるレベル差信号ΔL,ΔHの大小を比較し、
該2つのレベル差信号の値が同じになるようにノイズリ
ダクションの再生ポジションを自動的に切り換えてい
く。これにより、再生時と録音時のポジションを自動的
に一致させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明方法を適用して構成した本発明装
置の1実施例を示すものである。図中、1は磁気ヘッ
ド、2は再生アンプ、3はノイズリダクション回路であ
る。ノイズリダクション回路3内には、図示は略した
が、圧縮・伸長率の異なる複数個のノイズリダクション
ユニットが内蔵されており、判定処理部11の指令ある
いは手動によって、使用するノイズリダクションユニッ
トを切り換えることができるように構成されている。
【0017】低域フィルタ5はノイズリダクション回路
3の出力する再生信号中から低域成分のみを抽出して出
力するフィルタ、中高域フィルタ6はノイズリダクショ
ン回路3の出力する再生信号中から中高域成分のみを抽
出して出力するフィルタである。
【0018】包絡線検波器7は低域フィルタ5から送ら
れてくる低域成分のエンベロープ(包絡線)信号を得る
ための回路、包絡線検波き8は中高域フィルタ6から送
られてくる中高域成分をエンベロープ信号を得るための
回路である。9,10は、アナログ信号をディジタル信
号に変換するA/D変換回路である。
【0019】判定処理部11はCPUなどから構成され
た信号処理回路であって、後述する図3のフローチャー
トに示される処理を行ない、ノイズリダクション回路3
の再生ポジションを、その時の再生テープのノイズリダ
クションと一致する位置に自動的に設定するものであ
る。12は、再生ポジションの自動選択を行なうか否か
を指定する自動選択ON/OFFキーである。
【0020】上記構成になる実施例の動作を、図3のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、自動選択ON
/OFFキー12は、再生ポジションの自動選択が行な
われるように、ON側に設定されているものとする。
【0021】テープの再生が開始されると、磁気ヘッド
1で読み出された録音信号は、再生アンプ2を介してノ
イズリダクション回路3に送られる。ノイズリダクショ
ン回路3は、再生アンプ2からの信号を現在選択されて
いるノイズリダクションユニットを用いてノイズリダク
ション処理を行ない、端子4へ出力する。
【0022】低域フィルタ5は、前記ノイズリダクショ
ン回路3から出力される再生信号中の低域成分を抽出
し、包絡線検波器7で図4(A)のような低域成分のエ
ンベロープ信号に変換し、A/D変換回路9を介して判
定処理部11へ送る。また、中高域フィルタ6は、ノイ
ズリダクション回路3から出力される再生信号中の中高
域成分を抽出し、包絡線検波器8で図4(B)のような
中高域成分のエンベロープ信号に変換し、A/D変換回
路9を介して判定処理部11へ送る。
【0023】判定処理部11は、前記図4(A)(B)
のエンベロープ信号を受けて、低域成分のエンベロープ
信号中の最大レベルLmax および最小レベルLmin 、中
高域成分のエンベロープ信号中の最大レベルHmax およ
び最小レベルHmin をそれぞれ求める。なお、処理の安
定化を図るために、通常は、一定間隔(例えば1秒)毎
にサンプリングを行なってその区間の最大レベルと最小
レベルを求め、この複数回(例えば4回)のサンプリン
グについての平均を採り、その平均値をそれぞれの信号
の最大・最小レベルとして決定する。
【0024】そして、上記のようにして求めた低域成分
についての最大レベルLmax と最小レベルLmin とから
そのレベル差ΔL=Lmax −Lmin を算出するととも
に、中高域成分についての最大レベルLmax と最小レベ
ルLmin とからそのレベル差ΔH=Hmax −Hmin を算
出する(ステップS1)。
【0025】判定処理部11は、前記レベル差ΔLとΔ
Hが得られると、このΔLとΔHのの大小を比較し(ス
テップS2)、ΔL≒ΔHの場合には、現在の再生ポジ
ションが再生中のテープのノイズリダクションと一致し
ているものと判定し、ステップS3へ移行して現在の再
生ポジションを最適ポジションとして設定する。
【0026】一方、ステップS2においてΔL≒ΔHで
ないと判定された場合には、処理はステップS5に移行
し、現在、ノイズリダクション回路3がどの再生ポジシ
ョン位置に設定されているかを検出した後、ステップS
5において、ΔL<ΔH、ΔL>ΔHのいずれであるか
を判定する。
【0027】ステップS5において、ΔL<ΔHと判定
された場合には、現在の再生ポジションは図1(B)の
伸長が強過ぎる状態にあることが分かるので、処理はス
テップS6に移行し、現在の再生ポジションよりも1段
下の再生ポジションに切り換える。そして、この切り換
え後のレベル差ΔL,ΔHを前述ステップS1の場合と
同様にして求め、ステップS7においてΔL≒ΔHにな
ったか否かを判定する。
【0028】ステップS7において、ΔL≒ΔHとなっ
た場合には、この切り下げた後の再生ポジションが再生
中のテープのノイズリダクションと一致しているものと
判定し、ステップS8へ移行して切り下げ後の再生ポジ
ションを最適ポジションとして設定する。一方、ステッ
プS7において、ΔL≒ΔHでない場合には、処理は再
びステップS6に戻り、再生ポジションの位置をさらに
1段下に切り換える。このように、ΔL≒ΔHになるま
で再生ポジションの位置を切り換えていくことにより、
現在再生中のテープのノイズリダクションと一致する再
生ポジションを自動的に選択することができる。
【0029】一方、前記ステップS5において、ΔL>
ΔHと判定された場合には、現在の再生ポジションは図
1(C)の伸長が弱過ぎる状態にあることが分かるの
で、処理はステップS9に移行し、現在の再生ポジショ
ンよりも1段上の再生ポジションに切り換える。そし
て、この切り換え後のレベル差ΔL,ΔHを前述ステッ
プS1の場合と同様にして求め、ステップS10におい
てΔL≒ΔHになったか否かを判定する。
【0030】ステップS10において、ΔL≒ΔHにな
ったと判定された場合には、この切り上げた後の再生ポ
ジションが再生中のテープのノイズリダクションと一致
しているものと判定し、ステップS11へ移行して切り
上げた後の再生ポジションを最適ポジションとして設定
する。一方、ステップS10において、ΔL≒ΔHでな
い場合には、処理は再びステップS9に戻り、再生ポジ
ションの位置をさらに1段上に切り換える。このよう
に、ΔL≒ΔHになるまで再生ポジションの位置を切り
換えていくことにより、現在再生中のテープのノイズリ
ダクションと一致する再生ポジションを自動的に選択す
ることができる。
【0031】図5に、前記処理動作による再生ポジショ
ンの判定表を示す。この図5の表は、ノイズリダクショ
ン回路3内に、圧縮・伸長率の小さな第1のノイズリダ
クションユニットと、圧縮・伸長率の大きな第2のノイ
ズリダクションユニットの2つのノイズリダクションユ
ニットを内蔵し、再生ポジションP1が選択された時に
は第1のノイズリダクションユニットが選択され、再生
ポジションP2が選択された時には第2のノイズリダク
ションユニットが選択され、また、OFFポジションが
選択された時にはノイズリダクションユニットはすべて
切り離されるように構成した場合の一例である。
【0032】図5から明らかなように、再生されるテー
プがOFF、P1、P2のどのモードで録音されていて
も、前述した処理動作を実行することにより、図5中の
□で囲ったΔL≒ΔH位置の再生ポジションが、その時
の再生テープに対する最適ポジションとして自動的に選
択される。
【0033】なお、図5は、ノイズリダクション回路3
内に2個のノイズリダクションユニットを内蔵した場合
の例であるが、内蔵するノイズリダクションユニットの
数が増えても、図3の処理動作を実行すれば、まったく
同様にしてΔL≒ΔH位置の再生ポジションがその時の
再生テープに対する最適ポジションとして自動的に選択
される。
【0034】また、実際の装置では、アジマスずれや磁
気ヘッドの汚れなどのために録音時と再生時の周波数特
性の相補関係が崩れ、再生信号の高域が本来のレベルよ
りも下がってしまうことがあるが、このような場合で
も、本発明は再生信号の周波数特性が図1(A)の凸凹
のないフラットな特性になるようにその再生ポジション
が選択される。したがって、たとえアジマスずれや磁気
ヘッドの汚れなどのために録音時と再生時の周波数特性
の相補関係が崩れたとしても、その時の再生状態におい
て最良と思われる再生ポジションに設定することができ
る。
【0035】以上述べた例では、例えば図2のように、
ノイズリダクション回路3の後段のみから再生信号を抽
出してノイズリダクションの再生ポジションを自動判別
するようにしたが、ノイズリダクション回路3の前段か
ら再生信号の中高域成分を抽出する構成を追加してもよ
い。
【0036】すなわち、前段の中高域成分ΔH2 と、後
段の低域成分ΔLと、後段の中高域成分ΔH1 とを各々
大小比較して再生ポジションを自動判別するようにすれ
ば、ノイズリダクションのデコード処理の前後で比較す
るので、現在の再生ポジションを1段上げたり、1段下
げたりする必要がなくなり、自動判別に要する時間をさ
らに短縮することができる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるとき
は、識別信号などの特別な信号を用いることなしに、ノ
イズリダクションの再生ポジジョンを自動設定すること
ができる。また、再生ポジションを一々確かめて設定す
る必要がないので、取扱いが極めて簡単となり、しか
も、誤った再生ポジションに設定する恐れもまったくな
くなる。
【0038】さらに、本発明によるときは、自己の録音
装置以外の他の録音装置で録音されたテープに対しても
何らの制限なく対応することができ、汎用性に優れた再
生ポジションの自動選択方法とその装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の1実施例のブロック図である。
【図3】実施例の動作のフローチャートである。
【図4】本発明におけるレベル差ΔLとΔHの算出方法
の説明図である。
【図5】実施例におけるΔLとΔHの判定表の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 再生アンプ 3 ノイズリダクション回路 5 低域フィルタ 6 中高域フィルタ 7,8 包絡線検波器 11 判定処理部 ΔL 低域成分のレベル差 ΔH 中高域成分のレベル差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭62−32851(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/24 G11B 20/00 - 20/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号中に含まれる中高域信号については
    圧縮して録音し、再生時に該圧縮した中高域信号を伸張
    することによって再生信号中の中高域ノイズを抑圧する
    ようにしたノイズリダクションシステムにおける再生ポ
    ジション選択方法であって、 再生信号中の低域成分の最大信号と最小信号間のレベル
    である低域レベル差と、再生信号中の中高域成分の最
    大信号と最小信号間のレベル差である中高域レベル差
    求め、前記中高域レベル差が前記低域レベル差より大きいとき
    は、ノイズリダクションの再生ポジションを下げ、前記
    中高域レベル差が前記低域レベル差より小さいときは、
    ノイズリダクションの再生ポジションを上げるようにし
    て、前記低域レベル差と前記中高域レベル差 とがほぼ同
    じになるようにノイズリダクションの再生ポジションを
    切り替える、 ことを特徴とするノイズリダクションシステムにおける
    再生ポジション選択方法。
  2. 【請求項2】 信号中に含まれる中高域信号については
    圧縮して録音し、再生時に該圧縮した中高域信号を伸張
    することによって再生信号中の中高域ノイズを抑圧する
    ようにしたノイズリダクションシステムにおける再生ポ
    ジション選択装置であって、 再生信号中から低域成分のみを抽出する低域信号抽出手
    段と、 再生信号中から中高域成分のみを抽出する中高域信号抽
    出手段と、 前記低域信号抽出手段で抽出した低域成分の最大信号と
    最小信号間のレベル差である低域レベル差を検出する第
    1のレベル検出手段と、 前記中高域信号抽出手段で抽出した中高域成分の最大信
    号と最小信号間のレベル差である中高域レベル差を検出
    する第2のレベル検出手段と、前記中高域レベル差が前記低域レベル差より大きいとき
    は、ノイズリダクションの再生ポジションを下げ、前記
    中高域レベル差が前記低域レベル差より小さいときは、
    ノイズリダクションの再生ポジションを上げるようにし
    て、前記低域レベル差と前記中高域レベル差 とがほぼ同
    じになるようにノイズリダクションの再生ポジション
    り替える再生ポジション切替手段と、 を備えたことを特徴とするノイズリダクションシステム
    における再生ポジション選択装置。
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