JP3436592B2 - 食肉加工用スキンナー - Google Patents

食肉加工用スキンナー

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JP3436592B2 JP21594894A JP21594894A JP3436592B2 JP 3436592 B2 JP3436592 B2 JP 3436592B2 JP 21594894 A JP21594894 A JP 21594894A JP 21594894 A JP21594894 A JP 21594894A JP 3436592 B2 JP3436592 B2 JP 3436592B2
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健兒 湯浅
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株式会社ユアサ
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、豚や牛等を食肉用とし
た加工するニ際して獣皮を剥ぎ取るための食肉加工用ス
キンナーに関する。 【0002】 【従来の技術】豚等を食肉用として加工するラインで
は、屠殺後に血抜きした個体の表面獣皮を機械的に剥ぎ
取る作業が行われる。この作業は、従来からスキンナー
と呼ばれる専用の加工機によって処理されることが一般
的である。 【0003】スキンナーとしては、横置き式又は縦置き
式としたものが多く利用されている。前者のものは豚を
横に寝かせた姿勢として回転式のゴムローラで挟み、豚
を回転させながら鉋状の刃物で獣皮を切開して剥ぎ取る
方式としたものである。また、後者のものは豚をフック
で吊り下げた姿勢とし、縦向き姿勢の鉋状の刃物で獣皮
を切開すると共に豚を回転させることで剥ぎ取っていく
構造である。 【0004】この他にも獣皮の切開方式を変えたものが
各種あるが、その基本はいずれも鉋状の刃物に対して獣
皮が当たるようにし、個体を回転させることで獣皮を剥
ぎ取るというものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、いずれの方
式の加工においても、個体と刃物やその支持部材等とが
直に接触するので、一頭の個体の処理が済めば装置を洗
浄して残毛を除去したり殺菌する工程が必要である。こ
のため、処理と洗浄の工程の繰り返しとなり、効率の面
での障害となる。 【0006】また、刃物による獣皮の切開と個体の回転
の工程の合成なので、これらの工程のタイミングが適正
でないと剥ぎ取りの力が過大になったり過少になったり
して変動しやすい。このため、剥ぎ取り力が大き過ぎる
と、剥ぎ取りの途中で獣皮が破断して作業をやり直すこ
とになり、また小さ過ぎると加工時間が長くなることに
なり、歩留りの低下を招く。 【0007】本発明において解決すべき課題は、一頭の
処理毎の洗浄作業を不要として連続加工でき歩留りの向
上も可能なスキンナーを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、吊り下げた個
体の体表面に沿って上下に移動可能であって前記個体の
上端側または下端側の獣皮を捕捉する捕捉手段と、前記
捕捉手段の上昇又は下降の動作に連動して同じ方向に移
動するプッシャガイドとを備え、前記プッシャガイド
は、前記捕捉手段の移動よりも遅れた位置に設定され且
つ前記捕捉手段による獣皮の捕捉位置の近傍で前記個体
の体表面に突き当たるレストを設けてなることを特徴と
する。 【0009】 【作用】吊り下げた個体の下端の獣皮を予め切開して体
表面から剥離させておき、この剥離した部分の獣皮を捕
捉手段によって捕まえれば、捕捉手段を個体の体表面に
沿って上昇させることで、獣皮を捲り上げるようにして
体表面から剥ぎ取ることができる。 【0010】また、プッシャガイドのレストは捕捉手段
よりも少し下に位置して個体の体表面に当たるので、捕
捉手段の上昇によって剥離される獣皮はレストの下を巡
ってから上側に移動して剥がれる。そして、レストは体
表面を受けるので個体自身の重量を反力として獣皮を体
表面側に押し付ける。このため、剥ぎ取られる点の獣皮
をレストが常に押すことになり、獣皮と肉との間の脂肪
層やその塊を肉側に残すようにして獣皮のみを剥ぎ取る
ことが可能となる。 【0011】また、捕捉手段が加工するときに獣皮を剥
ぎ取る構成の場合でも全く同様である。 【0012】 【実施例】図1は本発明のスキンナーの一実施例を示す
正面図、図2はその左側面図、図3は平面図である。 【0013】図において、スキンナー1は豚等の個体を
ハンガー50に架けて搬送するためのガイドレール51
から少し離れた位置にセットされ、搬送される個体60
を一頭ずつ処理していく。この処理は、図2に示すよう
に、個体60の頭部61が下になる向きにしてハンガー
50に吊り下げて搬送し、腹部62の獣皮は予め剥ぎ取
り処理し、首部分の周りの獣皮を切開したものとする。 【0014】スキンナー1は、四角形状に枠組みしたベ
ース1aに2本のポスト1bを垂直に立ち上げ、これら
のポスト1bの上端部分にフレーム1cを連結した支持
構造を持つ。 【0015】フレーム1cの前端に位置する部分であっ
てポスト1bどうしの間には駆動ドラム2を回転可能に
配置し、ポスト1bの下端部側にはアイドラドラム3を
同様の回転可能に配置する。これらの駆動ドラム2及び
アイドラドラム3の周面にはそれぞれスプロケット2
a,3aを設け、チェーン4をこれらのスプロケット2
a,3aに架けたループを形成する。そして、駆動ドラ
ム2は、フレーム1cに配置したモータ5との間に駆動
チェーン5aによって連接され、このモータ5の作動に
よりチェーン4を図2中の矢印方向に走行させる。 【0016】チェーン4には一定のピッチでフック4a
を連接し、これらのフック4aのそれぞれにシャックル
チェーン4bを捕捉手段として掛ける。そして、図2に
示すように、予め首周りを切開した獣皮の下端を絞り上
げてシャックルチェーン4bによってこの獣皮を巻き付
けて掴み上げるようにする。 【0017】ポスト1bは凹状断面の型鋼を利用したも
のであり、その凹みをガイドとして上下に走行可能な移
動子6を両側のポスト1bの外面側にそれぞれ配置す
る。これらの移動子6はポスト1bの間に介装したブラ
ケット6aによって一体連結されつと共に、ポスト1b
の中を転動するローラ6bを2個ずつ備えている。 【0018】フレーム1cには、空気圧作動のシリンダ
7をその軸線を鉛直姿勢として設け、シリンダロッド7
aの下端をブラケット6aに連結する。これによりシリ
ンダロッド7aの伸縮によって、移動子6をポスト1b
に沿って上下に移動させることができる。 【0019】左右の移動子6には個体60の背中を受け
るプッシャガイド8を連結して一体に上下動作可能とす
る。このプッシャガイド8は、図2に示すように、移動
子6との連結点から斜め下方に向けて前側に突き出るア
ーム8aと、これらのアーム8aの下端どうしを連結す
る部分に位置して個体60の背中を受ける円弧状のレス
ト8bとを備えたものである。 【0020】以上の構成において、先に述べたように、
腹部の獣皮を予め剥ぎ取られた個体60の首周りの獣皮
を切開しておく。そして、シリンダ7のシリンダロッド
7aを上昇させ、プッシャガイド8のレスト8bがこの
切開した点よりも上側の個体60の背中に当たる位置に
設定する。この後、切開した部分の獣皮を図2に示すよ
うにシャックルチェーン4bによって絞り上げて縛り付
けると共に、ベース1aから立ち上げた喉フック1dを
頭部61部分の喉に掛けて個体60の姿勢を安定させ
る。このとき、個体60の背中側は、プッシャガイド8
の円弧状のレスト8bの中に預けられるようにして静止
する。 【0021】剥ぎ取り開始の時期には、モータ5を先行
して動作させてチェーン4を図2の矢印方向に走行を開
始させた後にシリンダ7によってプッシャガイド8を上
昇させる。 【0022】チェーン4の走行によってフック4aに連
結されたシャックルチェーン4bが上昇し、その下端に
掴まれている獣皮は上に引き上げられる。これにより、
獣皮は強制的に下から順に捲り上げるようにして剥ぎ取
られていく。 【0023】一方、シリンダ7の作動によるシリンダロ
ッド7aの上昇速度はチェイン4のそれのほぼ半分程度
に設定する。このような操作により、図4に拡大して示
すように、シャックルチェーン4bによって引き上げら
れていく獣皮62は、レスト8bの下面側を通って上に
引き上げられるようになり、レスト8bが常に剥ぎ取ら
れた直後の獣皮62を下に押すように作用する。そし
て、獣皮62自体はチェイン4の走行によって引き上げ
られるので、実際には上昇速度が遅いプッシャガイド8
を獣皮62が押し上げていくようになる。 【0024】このようなプッシャガイド8への作用力に
対して、このプッシャガイド8は空気圧を利用したシリ
ンダ7によって上下方向の位置を拘束されているので、
獣皮62からの押し上げの負荷が臨界点を超えると空気
圧を逃がすような設計にしてシリンダロッド7aが上昇
できるようにしておけば、獣皮62に対しても過大な力
が作用することはなく、獣皮62の破断が防止される。 【0025】また、獣皮62を剥ぎ取っていく過程で
は、図4に示すように、レスト8bは剥ぎ取った直後の
獣皮62を下に押すと同時に、個体60自身の体重によ
る反力として個体60の背中を腹部側に向けて強く押
す。そして、このレスト8bが当たる点が獣皮の剥がれ
の開始点と一致することから、獣皮62を引き剥がすと
きには、レスト8bが剥ぎ取られる直前の獣皮62を肉
側に押すことになる。 【0026】このような獣皮62の剥ぎ取りの過程でん
レスト8bの作用によって、獣皮62が肉から剥がれる
ときにその間の脂肪の層や塊は肉側に押された状態に保
持され、獣皮62と一緒に引き剥がされる度合いが小さ
くなる。したがって、肉側に脂肪を残した獣皮62の剥
ぎ取りが可能となり、良質の肉として回収できる。 【0027】また、獣皮62の剥ぎ取り工程の間は、図
4に示すようにレスト8bが常に獣皮62に当たってこ
れをほぼU字状に曲げる。このため、レスト8bは獣皮
62の表面側に当たるだけであって、剥ぎ取られた肉の
露出面に直に接触することはない。したがって、剥ぎ取
りの開始から終了まで装置の一部が肉に触れることは一
切なく、衛生的な処理が可能となると同時に、装置側の
クリーニングの頻度も少なくすることができる。 【0028】また、獣皮を剥ぐとき、図示の例とは逆に
上から下に向けてシャックルチェーン4bを移動させ、
これに後続してプッシャガイド8が下降するようにし、
図4を上下反転した位置関係での獣皮の剥ぎ取りも可能
である。この場合では、獣皮が剥ぎ取られる前の獣皮に
被さるようになるので、剥ぎ取った後の獣皮が肉に触れ
ることはなく、より衛生的な処理が可能となる。 【0029】 【発明の効果】本発明では、カッター等やその他の部材
が直に肉に一切触れたりすることなく獣皮を剥ぎ取るこ
とができるので、衛生的な処理が可能となるほか、装置
部材の頻繁な洗浄も不要なので、処理効率の向上が図ら
れる。 【0030】また、剥ぎ取られる直前の獣皮をプッシャ
ガイドのレストが体表面側に押し付けるので、獣皮と肉
との間の脂肪層やその塊を肉側に残して獣皮だけを剥ぎ
取るとことができ、良質の肉が回収される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のスキンナーの一実施例を示す正面図で
ある。 【図2】図1のスキンナーの左側面図である。 【図3】図1の平面図である。 【図4】プッシャガイドと剥ぎ取られる獣皮との関係を
示す要部の拡大図である。 【符号の説明】 1 スキンナー 50 ハ
ンガー 2 駆動ドラム 51 ガ
イドレール 2a スプロケット 60 個
体 3 アイドラドラム 61 頭
部 3a スプロケット 62 獣
皮 4 チェーン 4a フック 4b シャックルチェーン(捕捉手段) 5 モータ 6 移動子 7 シリンダ 7a シリンダロッド 8 プッシャガイド 8a アーム 8b レスト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−47487(JP,A) 特開 昭56−11743(JP,A) 特開 昭49−54172(JP,A) 特開 昭49−11678(JP,A) 実開 昭50−17475(JP,U) 実開 昭54−42688(JP,U) 実開 平3−9188(JP,U) 実開 昭49−136775(JP,U) 実開 昭49−16474(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A22B 5/16 A22C 17/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 吊り下げた個体の体表面に沿って上下に
    移動可能であって前記個体の上端側または下端側の獣皮
    を捕捉する捕捉手段と、前記捕捉手段の上昇又は下降の
    動作に連動して同じ方向に移動するプッシャガイドとを
    備え、前記プッシャガイドは、前記捕捉手段の移動より
    も遅れた位置に設定され且つ前記捕捉手段による獣皮の
    捕捉位置の近傍で前記個体の体表面に突き当たるレスト
    を設けてなる食肉加工用スキンナー。
JP21594894A 1994-09-09 1994-09-09 食肉加工用スキンナー Expired - Fee Related JP3436592B2 (ja)

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