JP3032969B2 - 豚の屠体の皮剥装置及び皮剥方法 - Google Patents
豚の屠体の皮剥装置及び皮剥方法Info
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- JP3032969B2 JP3032969B2 JP10172770A JP17277098A JP3032969B2 JP 3032969 B2 JP3032969 B2 JP 3032969B2 JP 10172770 A JP10172770 A JP 10172770A JP 17277098 A JP17277098 A JP 17277098A JP 3032969 B2 JP3032969 B2 JP 3032969B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は豚から食肉を取るた
めに豚の屠体から皮を剥ぎ取る装置及び剥ぎ取る方法に
関する。
めに豚の屠体から皮を剥ぎ取る装置及び剥ぎ取る方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の皮剥装置として、特開平9−20
5978号、特開平9−205979号、特開平9−2
05980号で提案された従来例がある。これらの従来
例では、豚などの屠体を足と首にフックを引掛けて上下
に吊し、チェーン等で上下に昇降するクランプに手作業
で剥がした皮の一端を止め、クランプを下方から上方に
移動させて、機械力で全身の皮を剥いでいくように構成
されている。また、クランプは楔を用いており、楔に剥
がした皮の一端を巻き付け、引張り力を加えると楔ケー
ス内にくい込んで皮が外れ難くなるように構成したもの
である。
5978号、特開平9−205979号、特開平9−2
05980号で提案された従来例がある。これらの従来
例では、豚などの屠体を足と首にフックを引掛けて上下
に吊し、チェーン等で上下に昇降するクランプに手作業
で剥がした皮の一端を止め、クランプを下方から上方に
移動させて、機械力で全身の皮を剥いでいくように構成
されている。また、クランプは楔を用いており、楔に剥
がした皮の一端を巻き付け、引張り力を加えると楔ケー
ス内にくい込んで皮が外れ難くなるように構成したもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来例
では、クランプは楔を用いて皮が外れ難く工夫してはあ
っても、皮剥ぎ中に脂が出て滑りやすくなり、屠体を多
数処理していくと脂分によって皮が滑り楔から外れてし
まい、連続的に皮剥ぎができなくなることが多かった。
また、屠体の皮を下から上へ向けて剥いでいくと、皮を
剥ぎ終ったときに、屠体から離れてあおられた皮に付着
していた雑菌やゴミ等が、皮が剥がれている屠体の肉表
面に付着し、食肉としての品質を落としてしまうという
問題があった。
では、クランプは楔を用いて皮が外れ難く工夫してはあ
っても、皮剥ぎ中に脂が出て滑りやすくなり、屠体を多
数処理していくと脂分によって皮が滑り楔から外れてし
まい、連続的に皮剥ぎができなくなることが多かった。
また、屠体の皮を下から上へ向けて剥いでいくと、皮を
剥ぎ終ったときに、屠体から離れてあおられた皮に付着
していた雑菌やゴミ等が、皮が剥がれている屠体の肉表
面に付着し、食肉としての品質を落としてしまうという
問題があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、多くの豚の屠
体を連続して皮剥ぎでき、かつ屠体の肉表面に雑菌やゴ
ミ等を付着させることのない皮剥装置及び皮剥方法を提
供することを目的とする。
体を連続して皮剥ぎでき、かつ屠体の肉表面に雑菌やゴ
ミ等を付着させることのない皮剥装置及び皮剥方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の皮剥装置は、豚の屠体を上下方向
に吊持する屠体保持手段と、豚の屠体の上下方向に沿っ
て昇降可能となっており、皮剥ぎ時に下降する昇降台
と、表面に係合凹部が形成されて前記昇降台に回転自在
に支持され、動力源により回転すると共に、剥がれた皮
を巻き取るドラムと、屠体の皮を前記ドラムの表面との
間で挟むクランプアームと、前記ドラムの内部に設けら
れ、前記クランプアームをドラムの表面に対し接近離間
するよう昇降させ、かつ昇降方向に対し直交する平面内
で旋回させる昇降旋回シリンダとを備え、前記クランプ
アームは、前記昇降旋回シリンダに連結された昇降軸
と、該昇降軸に直交して水平に取り付けられたアーム
と、該アームから下方に突出して前記係合凹部に嵌まる
と共に、屠体から部分的に剥がされた皮の一部を係合凹
部への嵌まり込みによって挟む係合爪とを有しているこ
とを特徴とする。請求項2の発明の皮剥方法は、豚の屠
体から部分的に剥がされた皮の一端を、昇降旋回シリン
ダの駆動によってクランプアームの係合爪をドラムの係
合凹部に嵌め込むことによりドラムに止着し、この止着
状態でドラムを豚の屠体に沿って上方から下方に下降さ
せて皮を屠体の上方から下方に向けて剥ぎ取ると共に、
剥ぎ取った皮をドラムに巻き取ることを特徴とする。
め、請求項1の発明の皮剥装置は、豚の屠体を上下方向
に吊持する屠体保持手段と、豚の屠体の上下方向に沿っ
て昇降可能となっており、皮剥ぎ時に下降する昇降台
と、表面に係合凹部が形成されて前記昇降台に回転自在
に支持され、動力源により回転すると共に、剥がれた皮
を巻き取るドラムと、屠体の皮を前記ドラムの表面との
間で挟むクランプアームと、前記ドラムの内部に設けら
れ、前記クランプアームをドラムの表面に対し接近離間
するよう昇降させ、かつ昇降方向に対し直交する平面内
で旋回させる昇降旋回シリンダとを備え、前記クランプ
アームは、前記昇降旋回シリンダに連結された昇降軸
と、該昇降軸に直交して水平に取り付けられたアーム
と、該アームから下方に突出して前記係合凹部に嵌まる
と共に、屠体から部分的に剥がされた皮の一部を係合凹
部への嵌まり込みによって挟む係合爪とを有しているこ
とを特徴とする。請求項2の発明の皮剥方法は、豚の屠
体から部分的に剥がされた皮の一端を、昇降旋回シリン
ダの駆動によってクランプアームの係合爪をドラムの係
合凹部に嵌め込むことによりドラムに止着し、この止着
状態でドラムを豚の屠体に沿って上方から下方に下降さ
せて皮を屠体の上方から下方に向けて剥ぎ取ると共に、
剥ぎ取った皮をドラムに巻き取ることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明では、昇降旋回シリンダの
駆動によってクランプアームの係合爪をドラムの係合凹
部に嵌め込むと豚の屠体の皮を狭い凹所に押し込んで締
め付けるため、皮を強固に挟み込むことができ、皮が滑
ってドラムから外れることがなくなる。この係合爪の係
合凹部への嵌め込みは、クランプアームをドラムと平行
となるように旋回させてドラム表面に接近させることに
より行われるため、簡単であり、皮の挟み込みを簡単に
行うことができる。また、ドラムを下降させながら皮を
剥ぎ取るため、屠体に対する皮の剥ぎ取り角度を大きい
まま維持でき、従って皮を剥ぎ取りやすく、途中でちぎ
れたりすることがない。さらに屠体の皮をドラムに巻き
取りながら剥いでいくと、皮がドラム外周に、巻付けら
れるほど滑り難くなるので、仮に脂が滲出してもドラム
から皮が外れることはない。よって、多数の屠体の皮を
連続して剥ぎ取ることができる。請求項2の発明では、
クランプアームの係合爪をドラムの係合凹部に嵌め込ん
で皮を止着するため、皮が滑って外れることがなく、ド
ラムを下降させて皮を剥ぐことができる。また、ドラム
を下降させて皮を剥ぎ取るため、皮の剥ぎ取り角度が大
きくなり、皮を剥ぎ取りやすくなる。しかも、皮を屠体
の上方から下方へ剥いでいくので、皮を剥ぎ終ったと
き、皮は肉が露出している屠体の下方に存在することに
なる。このため、皮表面に付着していた雑菌やゴミ等が
皮を剥ぎ取ったばかりの肉表面にふりかかることがない
ので、衛生的である。
駆動によってクランプアームの係合爪をドラムの係合凹
部に嵌め込むと豚の屠体の皮を狭い凹所に押し込んで締
め付けるため、皮を強固に挟み込むことができ、皮が滑
ってドラムから外れることがなくなる。この係合爪の係
合凹部への嵌め込みは、クランプアームをドラムと平行
となるように旋回させてドラム表面に接近させることに
より行われるため、簡単であり、皮の挟み込みを簡単に
行うことができる。また、ドラムを下降させながら皮を
剥ぎ取るため、屠体に対する皮の剥ぎ取り角度を大きい
まま維持でき、従って皮を剥ぎ取りやすく、途中でちぎ
れたりすることがない。さらに屠体の皮をドラムに巻き
取りながら剥いでいくと、皮がドラム外周に、巻付けら
れるほど滑り難くなるので、仮に脂が滲出してもドラム
から皮が外れることはない。よって、多数の屠体の皮を
連続して剥ぎ取ることができる。請求項2の発明では、
クランプアームの係合爪をドラムの係合凹部に嵌め込ん
で皮を止着するため、皮が滑って外れることがなく、ド
ラムを下降させて皮を剥ぐことができる。また、ドラム
を下降させて皮を剥ぎ取るため、皮の剥ぎ取り角度が大
きくなり、皮を剥ぎ取りやすくなる。しかも、皮を屠体
の上方から下方へ剥いでいくので、皮を剥ぎ終ったと
き、皮は肉が露出している屠体の下方に存在することに
なる。このため、皮表面に付着していた雑菌やゴミ等が
皮を剥ぎ取ったばかりの肉表面にふりかかることがない
ので、衛生的である。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る皮
剥装置における皮剥ぎ作業中の側面図、図2は本発明に
おける皮剥ぎ作業の説明図、図3は皮剥ぎ装置の正面
図、図4は図3におけるIV−IV線矢視図、図5の(A) 図
はドラムの拡大縦断面図、(B) 図はドラムの拡大平面図
である。
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る皮
剥装置における皮剥ぎ作業中の側面図、図2は本発明に
おける皮剥ぎ作業の説明図、図3は皮剥ぎ装置の正面
図、図4は図3におけるIV−IV線矢視図、図5の(A) 図
はドラムの拡大縦断面図、(B) 図はドラムの拡大平面図
である。
【0008】まず、図3および図4に基づき、皮剥ぎ装
置の基本構成を説明しておく。1、1は左右のガイドレ
ールであり、このガイドレール1、1の上端と下端は連
結ビーム2、3で結合されている。4は昇降台であり、
その両側端にガイドローラ5が軸着されている。このガ
イドローラ5は前記ガイドレール1、1内に嵌って上下
に転動する。また、昇降台4には昇降シリンダ6が連結
されていて、この昇降シリンダ6の伸縮動作によって、
昇降台4は上下に昇降する。
置の基本構成を説明しておく。1、1は左右のガイドレ
ールであり、このガイドレール1、1の上端と下端は連
結ビーム2、3で結合されている。4は昇降台であり、
その両側端にガイドローラ5が軸着されている。このガ
イドローラ5は前記ガイドレール1、1内に嵌って上下
に転動する。また、昇降台4には昇降シリンダ6が連結
されていて、この昇降シリンダ6の伸縮動作によって、
昇降台4は上下に昇降する。
【0009】なお、図示の実施形態において、昇降シリ
ンダ6は左右のガイドレール1、1間に配置されている
が、昇降シリンダ6を2本用い、左右のガイドレール
1、1の側方に配置して、適当な連結部材で昇降台4と
結合してもよい。この場合、左右のガイドレール1、1
の間の空間に、他の機器、例えば、皮を最初にドラムに
巻き付けるために引っ張り込む真空エアパイプ等を配置
できる。
ンダ6は左右のガイドレール1、1間に配置されている
が、昇降シリンダ6を2本用い、左右のガイドレール
1、1の側方に配置して、適当な連結部材で昇降台4と
結合してもよい。この場合、左右のガイドレール1、1
の間の空間に、他の機器、例えば、皮を最初にドラムに
巻き付けるために引っ張り込む真空エアパイプ等を配置
できる。
【0010】前記昇降台4の前面には、左右のブラケッ
ト7、7を介して、ドラム8が回転自在に取付けられて
いる。また、一方のブラケット7にモータ9が取付けら
れ、このモータ9によって、ドラム8が回転されるよう
になっている。前記ドラム8には、左右一対のクランプ
10が取付けられており、ドラム8の表面に豚の屠体の
皮を止着するようになっている。
ト7、7を介して、ドラム8が回転自在に取付けられて
いる。また、一方のブラケット7にモータ9が取付けら
れ、このモータ9によって、ドラム8が回転されるよう
になっている。前記ドラム8には、左右一対のクランプ
10が取付けられており、ドラム8の表面に豚の屠体の
皮を止着するようになっている。
【0011】上記クランプ10の詳細を図5に基づき詳
述する。クランプ10はクランプアーム11とこのクラ
ンプアーム11を昇降かつ旋回させる昇降旋回シリンダ
17とから構成されている。前記昇降旋回シリンダ17
は、ドラム8内に適当な取付部材を介して固定されてい
る。前記クランプアーム11は、昇降軸12と、この昇
降軸12の上端において昇降軸12に対し直交して水平
に取付けられたアーム13と、アーム13にねじ込ま
れ、その下方に突したボルトで構成された係合爪14と
からなる。また、この係合爪14に対応する場所のドラ
ム8の表面に係合凹部15が形成されている。
述する。クランプ10はクランプアーム11とこのクラ
ンプアーム11を昇降かつ旋回させる昇降旋回シリンダ
17とから構成されている。前記昇降旋回シリンダ17
は、ドラム8内に適当な取付部材を介して固定されてい
る。前記クランプアーム11は、昇降軸12と、この昇
降軸12の上端において昇降軸12に対し直交して水平
に取付けられたアーム13と、アーム13にねじ込ま
れ、その下方に突したボルトで構成された係合爪14と
からなる。また、この係合爪14に対応する場所のドラ
ム8の表面に係合凹部15が形成されている。
【0012】図5の(A) 図において、右側のクランプア
ーム11はドラム8の表面から浮かぶ途中の状態であ
り、左側のクランプアーム11はドラム8の表面に接し
た状態である。図5の(B) 図において、右側のクランプ
アーム11はドラム軸に対し直交した方向で旋回してお
り、左側のクランプアーム11はドラム軸と平行な方向
に旋回している。上記のようなクランプアーム11の動
きは、昇降旋回シリンダ17が、油圧力によって昇降軸
が昇降しながら旋回する機能を有しているため、可能と
なっている。
ーム11はドラム8の表面から浮かぶ途中の状態であ
り、左側のクランプアーム11はドラム8の表面に接し
た状態である。図5の(B) 図において、右側のクランプ
アーム11はドラム軸に対し直交した方向で旋回してお
り、左側のクランプアーム11はドラム軸と平行な方向
に旋回している。上記のようなクランプアーム11の動
きは、昇降旋回シリンダ17が、油圧力によって昇降軸
が昇降しながら旋回する機能を有しているため、可能と
なっている。
【0013】つぎに、図1および図2に基づき、豚の屠
体の皮剥ぎ作業を説明する。図2の(A)図は、豚の屠
体Bの皮aを人手により一部切り裂き、その一端を真空
エアパイプ19で引き寄せている状態である。このよう
にして、クランプアーム11を前方に向けておいて、ド
ラム8を下から上昇させる。ついで、図2(B)図に示
すように、クランプアーム11をドラム軸に平行になる
ように旋回させながら、ドラム8の表面に接近させる
と、ドラム8とクランプアーム11との間に皮aをクラ
ンプできる。このとき、皮aは係合凹部15と係合爪1
4に挟まれて変形しながら押さえられるので、しっかり
とクランプされる。つぎに、図2(C)図に示すよう
に、昇降台4を下降させてドラム8を下降させると皮a
が剥がれていく。そして、剥ぎ取られた皮aは矢印方向
に回転されているドラム8の表面に巻き付けられる。こ
のとき、巻き付けられれば巻き付けられるほど、皮aは
ドラム8から外れ難くなるので、たとえ皮aから脂が滲
出しても滑ってドラム8から離れることはない。
体の皮剥ぎ作業を説明する。図2の(A)図は、豚の屠
体Bの皮aを人手により一部切り裂き、その一端を真空
エアパイプ19で引き寄せている状態である。このよう
にして、クランプアーム11を前方に向けておいて、ド
ラム8を下から上昇させる。ついで、図2(B)図に示
すように、クランプアーム11をドラム軸に平行になる
ように旋回させながら、ドラム8の表面に接近させる
と、ドラム8とクランプアーム11との間に皮aをクラ
ンプできる。このとき、皮aは係合凹部15と係合爪1
4に挟まれて変形しながら押さえられるので、しっかり
とクランプされる。つぎに、図2(C)図に示すよう
に、昇降台4を下降させてドラム8を下降させると皮a
が剥がれていく。そして、剥ぎ取られた皮aは矢印方向
に回転されているドラム8の表面に巻き付けられる。こ
のとき、巻き付けられれば巻き付けられるほど、皮aは
ドラム8から外れ難くなるので、たとえ皮aから脂が滲
出しても滑ってドラム8から離れることはない。
【0014】このようにして、回転しているドラム8に
皮aを巻き取りながら、ドラム8を下降させると、つい
には屠体Bの全部の皮aを剥ぎ取ることができる。剥ぎ
取りを終えたとき、皮aは肉が露出した屠体Bの下に存
在するので、例え、皮aがあおられたりしても、皮aに
付着している雑菌やゴミ等が屠体の皮をむかれたばかり
の肉に落下することはない。よって、得られた食肉は衛
生的である。
皮aを巻き取りながら、ドラム8を下降させると、つい
には屠体Bの全部の皮aを剥ぎ取ることができる。剥ぎ
取りを終えたとき、皮aは肉が露出した屠体Bの下に存
在するので、例え、皮aがあおられたりしても、皮aに
付着している雑菌やゴミ等が屠体の皮をむかれたばかり
の肉に落下することはない。よって、得られた食肉は衛
生的である。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によると、クランプアー
ムの係合爪をドラムの係合凹部に嵌め込むことによって
豚の屠体の皮を狭い凹所に押し込んで締め付けるため、
皮を強固に挟み込むことができ、皮が滑ってドラムから
外れることがなくなり、ドラムを下降させながら皮を剥
ぎ取ることができる。また、ドラムを下降させながら皮
を剥ぎ取るため、屠体に対する皮の剥ぎ取り角度を大き
いまま維持でき、従って皮を剥ぎ取りやすく、途中でち
ぎれたりすることがない。さらに屠体の皮をドラムに巻
き取りながら剥いでいくと、皮がドラム外周に、巻付け
られるほど滑り難くなるので、仮に脂が滲出してもドラ
ムから皮が外れることはない。よって、多数の屠体の皮
を連続して剥ぎ取ることができる。請求項2の発明によ
ると、ドラムを下降させて皮を剥ぎ取るため、皮の剥ぎ
取り角度が大きくなり、皮を剥ぎ取りやすくなる。ま
た、皮を屠体の上方から下方へ剥いでいくので、皮を剥
ぎ終ったとき、皮は肉が露出している屠体の下方に存在
することになる。このため、皮表面に付着していた雑菌
やゴミ等が皮を剥ぎ取ったばかりの肉表面にふりかかる
ことがないので、衛生的である。
ムの係合爪をドラムの係合凹部に嵌め込むことによって
豚の屠体の皮を狭い凹所に押し込んで締め付けるため、
皮を強固に挟み込むことができ、皮が滑ってドラムから
外れることがなくなり、ドラムを下降させながら皮を剥
ぎ取ることができる。また、ドラムを下降させながら皮
を剥ぎ取るため、屠体に対する皮の剥ぎ取り角度を大き
いまま維持でき、従って皮を剥ぎ取りやすく、途中でち
ぎれたりすることがない。さらに屠体の皮をドラムに巻
き取りながら剥いでいくと、皮がドラム外周に、巻付け
られるほど滑り難くなるので、仮に脂が滲出してもドラ
ムから皮が外れることはない。よって、多数の屠体の皮
を連続して剥ぎ取ることができる。請求項2の発明によ
ると、ドラムを下降させて皮を剥ぎ取るため、皮の剥ぎ
取り角度が大きくなり、皮を剥ぎ取りやすくなる。ま
た、皮を屠体の上方から下方へ剥いでいくので、皮を剥
ぎ終ったとき、皮は肉が露出している屠体の下方に存在
することになる。このため、皮表面に付着していた雑菌
やゴミ等が皮を剥ぎ取ったばかりの肉表面にふりかかる
ことがないので、衛生的である。
【図1】本発明の一実施形態に係る皮剥装置における皮
剥ぎ作業中の側面図である。
剥ぎ作業中の側面図である。
【図2】本発明における皮剥ぎ作業の説明図である。
【図3】皮剥ぎ装置の正面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線矢視図である。
【図5】(A) 図はドラムの拡大縦断面図、(B) 図はドラ
ムの拡大平面図である。
ムの拡大平面図である。
1 ガイドレール 4 昇降台 5 ガイドローラ 6 昇降シリンダ 8 ドラム 10 クランプ 11 クランプアーム 12 昇降軸 13 アーム 14 係合爪 15 係合凹部 17 昇降旋回シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A22C 17/12
Claims (2)
- 【請求項1】 豚の屠体を上下方向に吊持する屠体保持
手段と、 豚の屠体の上下方向に沿って昇降可能となっており、皮
剥ぎ時に下降する昇降台と、 表面に係合凹部が形成されて前記昇降台に回転自在に支
持され、動力源により回転すると共に、剥がれた皮を巻
き取るドラムと、 屠体の皮を前記ドラムの表面との間で挟むクランプアー
ムと、 前記ドラムの内部に設けられ、前記クランプアームをド
ラムの表面に対し接近離間するよう昇降させ、かつ昇降
方向に対し直交する平面内で旋回させる昇降旋回シリン
ダとを備え、 前記クランプアームは、前記昇降旋回シリンダに連結さ
れた昇降軸と、該昇降軸に直交して水平に取り付けられ
たアームと、該アームから下方に突出して前記係合凹部
に嵌まると共に、屠体から部分的に剥がされた皮の一部
を係合凹部への嵌まり込みによって挟む係合爪とを有し
ていることを特徴とする豚の屠体の皮剥装置。 - 【請求項2】 豚の屠体から部分的に剥がされた皮の一
端を、昇降旋回シリンダの駆動によってクランプアーム
の係合爪をドラムの係合凹部に嵌め込むことによりドラ
ムに止着し、この止着状態でドラムを豚の屠体に沿って
上方から下方に下降させて皮を屠体の上方から下方に向
けて剥ぎ取ると共に、剥ぎ取った皮をドラムに巻き取る
ことを特徴とする豚の屠体の皮剥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10172770A JP3032969B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 豚の屠体の皮剥装置及び皮剥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10172770A JP3032969B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 豚の屠体の皮剥装置及び皮剥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000004774A JP2000004774A (ja) | 2000-01-11 |
JP3032969B2 true JP3032969B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=15948020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10172770A Expired - Fee Related JP3032969B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 豚の屠体の皮剥装置及び皮剥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032969B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
JP5406407B1 (ja) * | 2013-08-13 | 2014-02-05 | 株式会社 第一テック | 竪型皮剥機 |
CN109315470B (zh) * | 2018-11-18 | 2020-11-20 | 诸暨市智焘智能科技有限公司 | 一种多功能扯皮机 |
CN109122789B (zh) * | 2018-11-19 | 2020-12-11 | 义乌市汇淼科技有限公司 | 一种屠宰用扯皮装置 |
JP7533293B2 (ja) | 2021-03-15 | 2024-08-14 | オムロン株式会社 | 加工システムおよび制御方法 |
JP7533294B2 (ja) | 2021-03-15 | 2024-08-14 | オムロン株式会社 | 加工システムおよび制御方法 |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP10172770A patent/JP3032969B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000004774A (ja) | 2000-01-11 |
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