JP3436292B2 - リチウム電池用正極材料、その製造方法及びそれを用いたリチウム電池 - Google Patents

リチウム電池用正極材料、その製造方法及びそれを用いたリチウム電池

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JP3436292B2 JP11394496A JP11394496A JP3436292B2 JP 3436292 B2 JP3436292 B2 JP 3436292B2 JP 11394496 A JP11394496 A JP 11394496A JP 11394496 A JP11394496 A JP 11394496A JP 3436292 B2 JP3436292 B2 JP 3436292B2
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム電池、その
正極材料およびその製造方法に関するもので、特に、充
放電可能なリチウム二次電池において、安価でありなが
ら放電エネルギーが大きくまたサイクル寿命の長い電池
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題等が重視されるにつれ、
ガソリン等による内燃機関の自動車の代替として、電気
自動車の実用化が急務とされている。また、携帯電話を
はじめとする各種の携帯電子機器の需要も高まってい
る。このような背景の下、充電することにより再使用が
可能となる二次電池の性能の向上が求められている。特
に、その小型軽量化を達成すべく高エネルギ密度を有
し、かつ長サイクル寿命を発揮するものが希求されてい
る。そのような二次電池として、リチウムなどのアルカ
リ金属およびその化合物を材料とした負極を具備する非
水電解液電池が知られている。こうした二次電池は、負
極の金属イオンが正極にインサーション若しくはインタ
ーカレーション反応することで、大放電容量と充放電可
逆性を両立させている。従来、その正極材料としては二
硫化チタンなどの硫化物が提案されていた。しかし、硫
化物を正極材料とした電池の電圧は、2V程度と低く、
放電エネルギーが小さいという欠点があった。このよう
な放電電圧の低いものであると、駆動電圧が3Vまたは
3.3VドライブのLSIなどに使用するには、組電池
化する必要があり、不都合であった。そこで、4V級の
高い放電電圧を発揮する電池として、LiCoO2を正
極材料とするものが提案され、実用化されている。さら
に、負極として、リチウムの吸蔵・放出が可能な活物質
保持体を使用する電池(リチウムイオン電池、ロッキン
グチェア電池)が提案されている。このリチウムイオン
電池は、負極としてリチウムを吸蔵していない状態の活
物質保持体と、正極としてLiCoO2のようにリチウ
ムを予め含有している材料とを用いて電池を組み立て、
その後、両極間に電位差を設けて正極から負極にリチウ
ムを移動させ、負極にリチウムを吸蔵させることによ
り、高電圧電池として機能するもので、その負極は正極
からリチウムが供給され、反応することではじめて電位
の低い負極として作用する。このリチウムイオン電池
は、高エネルギ密度を有し、特に長サイクル寿命を発揮
する優れたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コバル
トは高価でまた資源量に乏しく、またその安定供給の確
保は十分でないことから、LiCoO2を用いる正極材
料は、非常に高価で大量使用には不適切なものである。
特に、大きい容量を確保する為に、大型電池が必要とさ
れることもあるが、そのような大型電池であると、正極
材料を大量に必要とするので、大型電池にLiCoO2
は適用し難い。したがって、今後ますます、需要増が見
込まれるリチウム電池の正極として、LiCoO2は、
コスト、資源等の観点からは問題のあるものであった。
また、LiCoO2を合成するには、850〜900℃
の非常に高い温度を要し、この点からも製造コストを増
加させるものであった。また、LiCoO2の他にもL
iNiO2やLiMn24なども3V以上の電圧で充放
電できるエネルギ密度の高いものであるが、これらも高
価または資源量の十分ではないものである。そこで、安
価でありながら高エネルギ密度を発揮する電池の正極材
料について研究がなされた結果、Fe2(SO4)3が見い
出された。Fe2(SO4)3は鉄系材料であることから、
安価でかつ資源量の豊富なものである。また合成法も簡
便である。このFe2(SO4)3を正極材料とし、負極と
してリチウム金属を使用してなるリチウム電池は、放電
曲線が3.6Vでほぼ平坦なもので、高エネルギー密度
を有するものである。しかしながら、この予めリチウム
を含有しないFe2(SO4)3を正極材料として用いる電
池は、正極としてLiCoO2を使用したものと異なり
正極からのリチウムの供給がなく、充放電に利用される
リチウムは負極だけに存在するので、電池内に存在する
リチウムの総量が少ないことから、リチウムの消費が早
く、サイクル寿命が短くなる等の欠点を有していた。ま
た、正極材料としてFe2(SO4)3を使用すると、リチ
ウムを負極に供給し得ないので、負極としてリチウムの
吸蔵・放出が可能であって、かつ放出可能なリチウムを
予め保持しない活物質保持体を適用することができず、
そのような負極をもつことで優れた能力を発揮するリチ
ウムイオン電池に適用することができない。なお、この
問題を解決すべく負極の活物質保持体にリチウムを予め
含有させてしまうという方法が考えられるが、リチウム
を含有した活物質保持体は大気中ではきわめて不安定で
取扱いが難しく、予めリチウムを吸蔵させた活物質保持
体を用いてリチウムイオン電池を製造することは実際上
困難である。本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、正極としてリチウムを有し、高エネルギ密度
でかつ長サイクル寿命の優れた性能を発揮しつつも安価
で大量使用に適したリチウム電池、その正極材料及びそ
の製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のリチウム電池用
正極材料は、組成式がLiFe(SO)(0<x
≦2)で示される化学合成された化合物を有してなるこ
とを特徴とするものである。この際、x値は2であるこ
とが望ましい。本発明のリチウム電池用正極材料の製造
方法は、リチウム金属またはリチウム化合物と、Fe
(SO)またはFe(SO)を生じる出発物質と
を化学反応させて、組成式がLiFe(SO)
(0<x≦2)で示される化合物を得ることを特徴と
するものである。この際、リチウム化合物は、リチウム
極に対して、1.5V以上3.6V以下の酸化還元電位を
有するものであることが望ましい。特に、リチウム化合
物はヨウ化リチウムであることが望ましい。
【0005】本発明のリチウム電池は、正極、負極、電
解質物質とを具備してなるリチウム電池において、正極
が組成式LiFe(SO)(0<x≦2)で示さ
れる化学合成された化合物を有する材料からなることを
特徴とするものである。そのようなものとして、負極材
料は、リチウムまたはリチウム化合物であり、電解質物
質は、リチウムイオンが正極及び負極と電気化学反応を
するための移動を行い得る物質であるものが好適であ
る。または、負極材料は、リチウムの吸蔵・放出が可能
な活物質保持体を含み、電解質物質は、リチウムイオン
が正極及び負極と電気化学反応をするための移動を行い
得る物質であるものが好適である。また、リチウム電池
の正極材料は、リチウム金属またはリチウム化合物と、
Fe(SO)またはFe(SO)を生じる出発
物質とを化学反応させて得られたLiFe(SO)
(0<x≦2)であることが望ましい。この際、Fe
(SO)またはFe(SO)を生じる出発物質
と化学反応するリチウム化合物が、リチウム極に対し
て、1.5V以上3.6V以下の酸化還元電位を有するこ
とが望ましい。特に、リチウム化合物がヨウ化リチウム
であることが望ましい。また、負極として、リチウムの
吸蔵・放出が可能な活物質保持体を含むものであるとき
には、その活物質保持体は炭素材料であることが望まし
い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明する。
本発明のリチウム電池の正極材料は、組成式がLi
(SO)(0<x≦2)で示される化学合成され
化合物を有してなることを特徴とする。このLi
(SO)はコバルト等の高価な金属をもたない鉄
系材料であることから、安価でかつ豊資源なものであ
る。このLiFe(SO)からなる正極材料であ
ると、LiCoOからなる正極材料に比較して、その
材料コストを低くすることができる。また、低温操作を
主とした方法により製造できるので、製造コストも低く
することができる。しかも、このLiFe(SO)
(0<x≦2)であると、約3.6Vの高電圧と高いエ
ネルギ密度を有するものである。さらに、リチウムを含
有することから、この材料を含有した正極を具備した電
池であると、正極から負極にリチウムを供給することが
できる。したがって、電池内に存在するリチウムの総量
が多く、サイクル寿命が長くなる。また、リチウムの吸
蔵・放出が可能な活物質保持体を負極に用いたリチウム
イオン電池に対しても正極として適用することができ、
特に長サイクル寿命のものとすることができる。Li
Fe(SO)において、x値は2以下であることが
必要である。即ち、本発明者は図2に示すように、Li
Fe(SO)において、x値が2を超えると急激
に電位が低下し、この電位の低い領域ではLiFe
(SO)の基本構造が破壊されて、金属鉄が析出し、
その結果としてその状態から再充電しても放電容量が著
しく小さくなり、可逆性が失われることを見い出したか
らである。また、x値は2以下であれば大きいほど好ま
しく、2が最良である。x値は大きいほど、正極中のリ
チウムの含有量が多くなり、負極へのリチウムの供給量
を増加させ、容量特性やサイクル寿命をより長くするこ
とができるからである。
【0007】このようなLixFe2(SO4)3は、リチウ
ム金属またはリチウム化合物と、Fe2(SO4)3または
Fe2(SO4)3を生じる出発物質とを化学反応させるこ
とにより得られる。例えば、リチウム金属、n−ブチル
リチウム、リチウムナフチリド等のリチウム化合物と、
硫酸鉄とを溶媒中で反応させ、未反応の物質および溶媒
を除去することにより得ることができる。リチウム化合
物を用いてLixFe2(SO4)3を得るには、Fe2(SO
4)3よりも還元性が強い物質を選ぶ必要がある。すなわ
ち、Fe2(SO4)3をリチウム含有化するには、その鉄
が還元されなければならないからであり、そのために
は、Fe2(SO4)3よりも低い酸化還元電位を有する化
合物でなければならない。したがって、Fe2(SO4)3
の酸化還元電位はリチウム極に対して3.6Vであるの
で、リチウム極に対して3.6V以下の酸化還元電位を
示すリチウム化合物が使用される。なお、リチウム金属
については、そのリチウム電極に対する酸化還元電位は
0Vであるから3.6V以下の要件を満たしている。ま
た、電池内においては電気化学的な反応によりLix
2(SO4)3(0<x≦2)は生成されるものの、リチウ
ム極に対して3.6V以下の酸化還元電位を示すリチウ
ム化合物を用いて化学的反応によって直接LixFe
2(SO4)3(0<x≦2)を合成した方が、はるかに簡便
で、また産業上の価値が高い。
【0008】また、LixFe2(SO4)3の化学的合成に
おいて、x値を2以下にするには、Fe2(SO4)3または
その出発物質と、リチウム金属またはリチウム化合物と
の反応量を制御し、比Li/Feが1以下になるように
調整することによりなされ得る。なお、反応速度が遅い
場合は十分な反応時間を確保する必要がある。反応時間
が不十分であると、LixFe2(SO4)3のx値が2より
も著しく小さくなり、負極へのリチウムの供給量が減っ
てしまうからである。
【0009】ところで、異種の物質を混合、反応させた
場合、その化学反応は必ずしも全体が均一に進行すると
は限らず、反応量の制御だけであると、部分的に比Li
/Feが1よりも大きくなり、LixFe2(SO4)3にお
いて、x値が2よりも大きくなってその基本構造が損な
われてしまう可能性がある。本発明者は研究を重ねた結
果、そのような不具合は、リチウム化合物としてリチウ
ム極に対する酸化還元電位が1.5V以上3.6V以下の
ものを使用することで解消されることを見い出した。そ
の理由は次のように考えられる。図2に示したように、
LixFe2(SO4)3は、そのx値が2を超えると、リチ
ウム極に対する電位が1.5V未満になる性質を有す
る。したがって、リチウム極に対して1.5V以上の電
位を有するリチウム化合物とFe(SO4)3またはそ
の出発物質が反応してLi2Fe2(SO4)3を生じると、
さらに僅かでもリチウム含有量が増えようとすると、そ
の電位が1.5V未満になるため、リチウム極に対して
1.5V以上の電位を有するリチウム化合物からは電子
を供給できなくなる。その結果、リチウム含有化の反応
は停止し、x値が2よりも大きくなることなく、Li2
2(SO4)3が得られる。このように、リチウム化合物
として上記の如く特定のものを使用すると、反応系にお
いてLiの量をFeの量よりも多くしたとしても、Li
xFe2(SO4)3においてx値が2よりも大きくなること
はない。したがって、反応させる際に、Fe2(SO4)3
に対するリチウム化合物の量に高精度を要求されず、L
2Fe2(SO4)3の合成が容易となる。しかも、反応性
をより高めるために、リチウム化合物の量を過剰にして
もx値が2を越えることがないので、反応速度を速める
ことができる。このようなリチウム極に対する酸化還元
電位が1.5V以上3.6V以下のリチウム化合物として
は、LiI(ヨウ化リチウム)、Li2CuO2、Li2
Mn24等が挙げられる。なかでも、ヨウ化リチウムは
溶媒への溶解性が比較的高いので、過剰に反応系に添加
してもその後の除去が容易であり、また、Fe2(SO4)
3またはその出発物質にリチウムを吸蔵させた後に生成
するヨウ素(I2)も溶媒への溶解性が比較的高いので
除去が容易であるという利点があるので、ヨウ化リチウ
ムが特に望ましい。
【0010】上述した正極材料はリチウム電池の正極と
して容易に適用される。例えば、これらの正極材料と、
粉末状の結着剤、例えば、ポリテトラフルオロエチレン
との混合物をステンレス等の支持体上に圧着成形する方
法、または、この混合物に導電性を付与する為に、さら
に導電性粉末、例えば、アセチレンブラックを混合した
もの(必要に応じて、さらに結着剤を添加する)を金属
製容器内に入れたり、ステンレス等の支持体に圧着成形
する方法、または、正極材料と結着剤からなる混合物
(必要に応じてさらに導電剤を添加する)を有機溶剤等
の溶媒中に分散してスラリー状にした後に金属基板上に
塗布する方法等が挙げられる。
【0011】電解液としては、リチウムイオンが正極及
び負極と電気化学反応をするための移動を行い得る物質
であれば特に制限されるものではなく、非水溶媒にイオ
ン解離性のリチウム塩を溶解したものが適用される。例
えば、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、エチレンカーボネート、プロピ
レンカーボネート、メチルホルメート、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル、ブチロラクトン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、スルホラン、エチルメチルカーボネート等の有機
溶媒に、LiAsF6、LiBF4、LiPF6、LiA
lCl4、LiClO4等のルイス酸を溶解した非水電解
質溶媒、あるいは固体電解質等が使用できる。また、必
要に応じて、これらの混合溶液が使用される。
【0012】負極としては、リチウムやリチウム化合物
からなるものが使用され得る。リチウム化合物として
は、例えば、リチウム−アルミニウム合金等が適用され
る。このような材料を負極にするには、たとえば、これ
らの材料をシート状に成形し、そのシートをニッケル、
ステンレス等の導電体網に圧着することでなされる。こ
うしたリチウムまたはリチウム化合物からなる負極と、
本発明の正極とを具備したリチウム電池においては、正
極からもリチウムの供給がなされるので、電池内に存在
するリチウムの総量が多く、サイクル寿命の長いものと
なる。
【0013】また、負極として、リチウムの吸蔵・放出
が可能であって、かつ放出可能なリチウムを予め保持し
ない活物質保持体を適用することもできる。すなわち、
本発明による正極であると、リチウムを負極に供給する
ことができるので、特にサイクル寿命の長いリチウムイ
オン電池にも適用される。したがって、非常に優れた性
能を発揮しつつも、コバルト等の高価な材料を使用しな
いので、安価なものとなる。このようなリチウムの吸蔵
・放出が可能な活物質保持体としては、炭素材料、Li
4Ti512(Li4/3Ti5/34)、WO2などが挙げら
れる。なかでも、炭素材料を用いると特にサイクル特性
を向上させることができ、炭素材料が好適である。その
ような炭素材料としては、グラファイト、難黒鉛化炭素
材料、易黒鉛化炭素材料などが挙げられる。このような
材料を用いた負極の作製は、圧着成形、塗布などによる
方法等、正極の作製と同様な方法によって行なわれ得
る。
【0014】なお、本発明のリチウム電池は、その種
類、例えば、電池形状等については限定されるものでは
なく、例えば、コイン型、円筒型、角型、ボタン型等の
種々のものに適用される。また、電池として必要な各種
の部材、例えば、セパレータや電池ケース等については
従来公知の一般的なものが使用でき、特に制限はない。
このような本発明のリチウム電池であると、例えば、そ
の負極に対して3.9Vの電圧をかけると、正極のLix
Fe2(SO4)3からリチウムが放出されて、負極にリチ
ウムイオンが付着又は吸蔵されて充電がなされる。そし
て、充電された状態であると、正極と負極の間には約
3.6Vの電圧が発生しているので、正極と負極を抵抗
等の電気的負荷を介して接続すると、電流が流れて放電
される。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるも
のではない。なお、実施例において電池の作成および測
定はアルゴン雰囲気下のドライボックス内で行った。
【0016】[実施例1]図1に、本発明の電池の一実
施例であるコイン型リチウム電池を示す。このリチウム
電池は、正極ケース3内に、Li2Fe2(SO4)3を含有
した正極合剤ペレット6とリチウム金属からなる負極4
とをその間にポリプロピレン製で微孔性のセパレータ5
を介在させて配置し、負極4上にステンレス製の封口板
1を設けると共に、ポリプロピレンからなるガスケット
2で密封されて概略構成される。なお、負極4、セパレ
ータ5及び正極合剤ペレット6には電解液が含浸されて
いる。電解液は、正極合剤ペレット6と負極4の間のイ
オン伝導性を保持するもので、エチレンカーボネートと
ジメチルカーボネートの等容積混合溶媒にLiPF6
溶解させた1規定溶液である。図示したリチウム電池
は、厚さが2mmで直径が23mmのコイン型のもので、負
極4は厚さが0.07mmで直径が18mmの円盤形であ
り、正極合剤ペレット6は厚さが0.5mm、直径が15m
mのものである。この構成のリチウム電池を組み立てる
には、逆さにした封口板1上に、負極4となるリチウム
金属を加圧固定したものをガスケット2内に収容し、ま
た、負極4上にセパレータ5と正極合剤ペレット6を積
層し、これらに電解液を含浸させた後に正極ケース3を
被せることでなされる。
【0017】正極合剤ペレット6は、次のようにして製
造した。まず、(NH4)2Fe(SO4)2・6H2Oを大気
中480℃で5時間熱処理し、Fe2(SO4)3を得た。
そして、このFe2(SO4)3とヨウ化リチウムとを比L
i/Feが2となる配合比で混合し、アセトニトリル中
82℃で5時間熱処理し、得られた粉末をアセトニトリ
ルで洗浄し、過剰のヨウ化リチウムを除去することによ
り、Li2Fe2(SO4)3(以下、「正極材料a」と称す
る)を得た。そして得られたLi2Fe2(SO4)3を粉砕
して粉末状とし、導電剤(アセチレンブラック)、結着
剤(ポリテトラフルオロエチレン)と共に混合した後、
ロール成形し、正極合剤ペレット6とした。
【0018】[実施例2]以下の方法で製造した正極材
料からなる正極を用いたこと以外は上記実施例1と同様
のリチウム電池を作成した。まず、FeSO4・7H2
を濃硫酸中で過酸化水素と反応させることにより、Fe
2(SO4)3を得た。次にこのFe2(SO4)3とヨウ化リチ
ウムLiIを比Li/Fe=2となるように混合して、
アセトニトリル中82℃で5時間熱処理し、得られた粉
末をアセトニトリルで洗浄し、過剰のヨウ化リチウムを
除去することにより、Li1.9Fe2(SO4)3(正極材料
b)を得た。
【0019】[実施例3]以下の方法で製造した正極材
料からなる正極を用いたこと以外は上記実施例1と同様
のリチウム電池を作成した。まず、FeSO4・7H2
を還流管のついた容器に入れ、濃硫酸を加熱還流させて
5時間反応させることにより、Fe2(SO4)3を得た。
次に、このFe2(SO4)3とヨウ化リチウムLiIを比
Li/Fe=2となるように混合して、アセトニトリル
中82℃で5時間熱処理し、得られた粉末をアセトニト
リルで洗浄し、過剰のヨウ化リチウムを除去することに
より、Li1.8Fe2(SO4)3(正極材料c)を得た。
【0020】[実施例4]以下の方法で製造した正極材
料からなる正極を用いたこと以外は上記実施例1と同様
のリチウム電池を作成した。まず、(NH4)2Fe(S
4)2・6H2Oを大気中480℃で5時間熱処理し、F
2(SO4)3を得た。次に、このFe2(SO4)3とヨウ化
リチウムLiIとを比Li/Fe=1となるように混合
して、アセトニトリル中82℃で5時間熱処理し、得ら
れた粉末をアセトニトリルで洗浄することにより、Li
1.6Fe2(SO4)3(正極材料d)を得た。
【0021】[実施例5]負極として、リチウムの吸蔵
・放出が可能な炭素材料を用いたこと以外はを実施例1
と同様のリチウム電池を作製した。負極は、粉末状の炭
素材料にフッ素樹脂系結着剤を混合し、メチルピロリド
ン中に懸濁させてペースト状にし、これを銅箔上に塗布
し、乾燥、圧延することにより製造した。
【0022】[試験例1]上記実施例1〜4のリチウム
電池について、0.5mA/cm2の電流密度で、4.5V
まで充電した後、2.5Vまで放電させた際の放電容量
を測定した。さらに、0.5mA/cm2の充放電電流密度
で2.5V−4.5Vの電圧範囲規制で充放電を繰り返
し、10回目の放電容量も測定した。測定結果をあわせ
て表1に示す。なお、比較の為に、以下の方法で製造し
た正極材料(正極材料e)からなる正極を用いたこと以
外は上記実施例1と同様のリチウム電池(比較例1)を
作成し、同様に、0.5mA/cm2の電流密度で、4.5
Vまで充電した後、2.5Vまで放電させた際の放電容
量、ならびに、充放電を10回繰り返した後の放電容量
を測定した。まず、(NH4)2Fe(SO4)2・6H20を
大気中480℃で5時間熱処理し、Fe2(SO4)3を得
た。次にこのFe2(SO4)3とn−ブチルリチウム(リ
チウム極に対する酸化還元電位<1.5V)を比Li/
Fe=2となるようにヘキサン中で1週間反応させ、得
られた粉末をヘキサンで洗浄し、過剰のn−ブチルリチ
ウムを除去して粉末状の生成物(正極材料e)を得た。
この粉末をX線回折で解析したところ、金属鉄Feと硫
酸リチウムLi2SO4のピークが観察された。すなわ
ち、LixFe2(SO4)3の基本構造がくずれていた。
【0023】
【表1】
【0024】表1から、比較例1の電池においては、放
電容量が小さく、また充放電を10回繰り返すと、放電
容量はなくなってしまっていたのに対し、実施例1〜4
のリチウム電池はいずれも高い放電容量を発揮し、しか
も充放電を繰り返しても容量低下は小さいことがわか
る。また、正極材料の合成時にヨウ化リチウムを過剰に
添加した実施例1〜3であると、LixFe2(SO4)3
x値をより2に近づけることができ、特に高い放電容量
および連続充放電による低い容量低下を発揮できた。ま
た、実施例1のリチウム電池について、正極材料の重量
あたりの容量に対する電圧特性を図3に示す。図3に示
されるように、実施例1のリチウム電池は、LiCoO
2を使用したのと同様な、良好な可逆サイクル特性を発
揮している。
【0025】[試験例2]実施例1及び実施例5のリチ
ウム電池について、0.5mA/cm2の充放電電流密度で
2.5V−4.5Vの電圧範囲規制での充放電をさらに繰
り返し、その放電容量の変化を試験した。なお、比較の
為に、(NH4)2Fe(SO4)2・6H2Oを大気中480
℃で5時間熱処理することにより合成したFe2(SO4)
3を正極として用いる他は、実施例1と同様にして作製
したリチウム電池(比較例2)についても、同様に、
0.5mA/cm2の充放電電流密度で2.5V−4.5Vの
電圧範囲規制で充放電させた際の放電容量の変化を試験
した。
【0026】この比較例2の電池においては、第一回目
の放電容量は12.0mAhであり、35回程度までは
ほぼ第一回目の放電容量を保ったが、以降急速に容量が
低下し、39回目には、第一回目の放電容量の半分にな
った。この比較例2の電池を分解したところ、負極上の
リチウムの光沢が失われており、充放電に利用できるリ
チウムがなくなったため放電容量が減少したことがわか
った。対して、実施例1のリチウム電池においては、5
0回程度まではほぼ第一回目の放電容量を保ったが、以
降急速に容量が低下し、55回目には、第一回目の放電
容量の半分になった。したがって、実施例1の電池はサ
イクル寿命が長いものであった。これは比較例2の電池
と異なり、実施例1の電池では正極からのリチウムを利
用することができ、充放電に利用できるリチウムの総量
が多いためである。また、この実施例1の電池を分解し
たところ、負極上のリチウムの光沢が失われており、充
放電に利用できるリチウムがなくなったため放電容量が
減少したことがわかった。したがって、正極材料自身の
可逆性は良好であることがわかった。
【0027】また、実施例5の電池は、充放電を100
回繰り返しても殆ど変化がなく第1回目の放電容量を保
ち続けた。したがって、この実施例5のリチウム電池
は、可逆性が良好であり、サイクル寿命がきわめて長い
ものであった。
【0028】なお、上記実施例においては、特定の合成
法によって組成式LixFe2(SO4)3(0<x≦2)で
与えられる化合物を合成し、それを正極に用いてリチウ
ム電池を作製した例を示したが、他の方法で合成したも
のであっても、組成式LixFe2(SO4)3(0<x≦
2)で与えられる化合物を正極として含むリチウム電池
であれば、同様の効果を生じることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価でしかも資源量の豊富な材料を使用しつつ、放電エ
ネルギーが大きくしかもサイクル寿命の長い電池を提供
することができ、電気自動車や携帯用の種々の電子機器
の電源をはじめ、様々な分野に利用できるという利点を
有する。また、正極材料の合成に高温を必要としないこ
とから、材料コストばかりでなく、製造コストも低くす
ることができる。また、正極材料の合成に、リチウム極
に対する酸化還元電位が1.5V以上3.6V以下のリチ
ウム化合物を使用するものであると、リチウム化合物を
過剰に添加して反応させたとしても、LixFe2(S
4)3においてx値が2よりも大きくなることがなく、合
成が容易となる上に、反応速度を速めることができる。
また負極として、リチウムの吸蔵・放出が可能な活物質
保持体を適用することで、特にサイクル寿命の長いもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるコイン型電池を示す断面図であ
る。
【図2】LixFe2(SO4)3のx値と、リチウム極に対
する電位の関係を示すグラフである。
【図3】実施例1の電池において、容量に対する電圧の
プロファイルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 封口板 2 ガスケット 3 正極ケース 4 負極 5 セパレータ 6 正極合剤ペレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山木 準一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−119926(JP,A) 特開 平5−135760(JP,A) 特開 平7−302618(JP,A) 特開 平7−192725(JP,A) 特開 平5−174817(JP,A) 特開 平9−171828(JP,A) 岡田 重人 他,ナシコン型硫酸鉄の リチウム二次電池正極特性,第35回電池 討論会講演要旨集,日本,社団法人電気 化学協会電池技術委員会,1994年11月14 日,p.177−178 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/58 H01M 4/02 H01M 4/04 H01M 10/40

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式がLiFe(SO)(0<
    x≦2)で示される化学合成された化合物を有してなる
    ことを特徴とするリチウム電池用正極材料。
  2. 【請求項2】 x値が2であることを特徴とする請求項
    1記載のリチウム電池用正極材料。
  3. 【請求項3】 リチウム金属またはリチウム化合物と、
    Fe2(SO4)3またはFe2(SO4)3を生じる出発物質と
    を化学反応させて、組成式がLixFe2(SO4)3(0<
    x≦2)で示される化合物を得ることを特徴とするリチ
    ウム電池用正極材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記リチウム化合物が、リチウム極に対
    して、1.5V以上3.6V以下の酸化還元電位を有する
    ことを特徴とする請求項3記載のリチウム電池用正極材
    料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記リチウム化合物がヨウ化リチウムで
    あることを特徴とする請求項4記載のリチウム電池用正
    極材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 正極、負極、電解質物質とを具備してな
    るリチウム電池において、正極が組成式LiFe
    (SO)(0<x≦2)で示される化学合成された
    化合物を有する材料からなることを特徴とするリチウム
    電池。
  7. 【請求項7】 負極材料は、リチウムまたはリチウム化
    合物であり、電解質物質は、リチウムイオンが正極及び
    負極と電気化学反応をするための移動を行い得る物質で
    あることを特徴とする請求項6記載のリチウム電池。
  8. 【請求項8】 負極材料は、リチウムの吸蔵・放出が可
    能な活物質保持体を含み、電解質物質は、リチウムイオ
    ンが正極及び負極と電気化学反応をするための移動を行
    い得る物質であることを特徴とする請求項6記載のリチ
    ウム電池。
  9. 【請求項9】 リチウム金属またはリチウム化合物と、
    Fe2(SO4)3またはFe2(SO4)3を生じる出発物質と
    を化学反応させて得られたLixFe2(SO4)3(0<x
    ≦2)を正極材料とすることを特徴とする請求項6記載
    のリチウム電池。
  10. 【請求項10】 Fe2(SO4)3またはFe2(SO4)3
    生じる出発物質と化学反応する前記リチウム化合物が、
    リチウム極に対して、1.5V以上3.6V以下の酸化還
    元電位を有することを特徴とする請求項9記載のリチウ
    ム電池。
  11. 【請求項11】 リチウム化合物がヨウ化リチウムであ
    ることを特徴とする請求項10記載のリチウム電池。
  12. 【請求項12】 前記活物質保持体が炭素材料であるこ
    とを特徴とする請求項8記載のリチウム電池。
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岡田 重人 他,ナシコン型硫酸鉄のリチウム二次電池正極特性,第35回電池討論会講演要旨集,日本,社団法人電気化学協会電池技術委員会,1994年11月14日,p.177−178

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