JP3436213B2 - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル及びその製造方法に係り、詳しくは、前面基
板と後面基板との間の隔壁構造を改良して輝度及び発光
効率を向上させたプラズマディスプレイパネル及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電界により電子を加速してガス原子又は
ガス分子に衝突させ、発生した紫外光を蛍光体により可
視光変換して画像表示を行うプラズマディスプレイパネ
ル(以下PDPと称す)は、大画面、大容量表示の可能
なフラットパネルディスプレイとして知られている。従
来、高輝度な画像表示が得られるPDPとしては、反射
性能を有する略すり鉢状の隔壁に蛍光体層を設けたもの
がある。
【0003】図12は、上記の隔壁の応用例を示す平面
図及び断面図である。この図を用いて従来技術の構成を
説明する。前面基板Aは、透明な絶縁性基板7の下側に
コモン電極8が設けられ、その下側に透明誘電体層9が
設けられ、その下側に保護層10が設けられて構成され
ている。一方、後面基板Bは、透明あるいは不透明な絶
縁性基板1の上側にデータ電極2が設けられ、その上側
に白色誘電体層3が設けられ、その上側にスキャン電極
4が設けられ、その上側に白色誘電体層5が設けられ、
その上側に保護層6が設けられて構成されている。そし
て、前面基板Aと後面基板Bとの間に隔壁Dが設けられ
ている。隔壁Dには、上部が開口した略すり鉢状の凹部
50が形成されており、この凹部50の内壁に蛍光体層
51が設けられている。これにより、図12に示すよう
なセルCが構成されている。
【0004】このような構造のPDPでは、セルCの下
部のデータ電極2とスキャン電極4とが交差する部分で
面放電による書込放電14を起こして書込動作(所定の
セルを選択し、発光予備状態にする動作)を行った後、
セルCの上部に設けたコモン電極8とセルCの下部に設
けたスキャン電極4との間で対向放電による維持放電1
5を起こして維持動作(選択されたセルを発光表示状態
にする動作)を行うようになっている。そして、維持放
電15のプラズマより生じた紫外光23を隔壁Dの凹部
50に形成した蛍光体層51により可視光変換し、その
光を表示光として前面基板Aの表示面側に出射させる構
成となっている。上記のような略すり鉢状の凹部50を
有する隔壁Dを備えたPDPは、例えば特開平6−36
6689号公報にも開示されている。該公報には、スペ
ーサ(隔壁)に前面へ向かって孔径の大きくなる孔部を
設け、この孔部の内壁に光反射層と蛍光体層を設ける技
術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
略すり鉢状の凹部50を有する隔壁Dを備えたPDPに
は、以下に説明するように、励起Xe(キセノン)原子
から放射される147nmの共鳴線の利用効率が低いと
いう課題があった。また、書込放電14や予備放電(書
込放電14や維持放電15を起こしやすくするための放
電)等にともなう可視発光によってバックグラウンドの
輝度が上がりやすく、コントラスト比が低いという課題
もあった。PDPに用いられる放電用のガスとしては、
一般にXeを含むガス混合希ガス、例えばNe(ネオ
ン)とXeとから成る混合希ガス等を用いることが多
く、主に励起Xe原子や励起Xe分子から放射される紫
外光を用いて蛍光体を可視発光させている。励起Xe原
子から放射される紫外光は、主として147nmにピー
ク(中心波長)を持つ幅の狭いスペクトルとなっている。
この紫外光は、基底状態にあるXe原子を励起する作用
を有するため、共鳴線と呼ばれている。一方、励起Xe
分子から放射される紫外光は、主として172nmにピ
ーク(中心波長)を持つ幅の広いスペクトルとなってい
る。これは、励起状態が分子であるために、振動や回転
といった様々な励起準位を持つためである。この紫外光
は、分子線と呼ばれ、緩和によって紫外光を放射した後
は、解離して分子状態としての基底状態を持たない。し
たがって、共鳴線のような吸収作用はない。これを図1
3を用いてさらに詳しく説明する。
【0006】図13は、プラズマ100から放射された
共鳴線101と分子線102が蛍光体層103にたどり
着くまでの様子を示したものである。上記したように、
分子線102は、共鳴吸収作用がないため、そのまま蛍
光体層103に入射し、可視発光に寄与することができ
る。一方、共鳴線101は、プラズマ100から蛍光体
層103までたどり着く間に基底状態のXe原子にあた
ってそれを励起し、励起状態になったXe原子が基底状
態に遷移する際に再び共鳴線を放射するといった共鳴吸
収過程を繰り返すことになる。この過程は、プラズマ1
00から蛍光体層103までの距離が短いと少なくて済
むが、プラズマ100から蛍光体層103までの距離が
長いと共鳴吸収の過程が多くなり、蛍光体層103まで
たどり着く間に高速の電子(e)やイオン(M + 等と
衝突する機会が増えてしまう。
【0007】励起Xe原子が、緩和過程を経て共鳴線を
放射する前に荷電粒子衝突等によってさらにエネルギー
を得てしまうと、そこで電離等が生じて共鳴線を放射す
る作用を失ってしまう。つまり、その時点で共鳴線10
1が蛍光体層103までたどり着くことは無くなってし
まう。このため、結果的に可視光変換に寄与できる紫外
光量が減少し、輝度や発光効率が低下してしまう。した
がって、プラズマ100と蛍光体層103との面は、で
きるだけ近接していた方が輝度や発光効率に関しては好
ましいことになる。
【0008】上記した従来のPDPでは、略すり鉢状の
凹部50により可視光を表示面側へ反射させることがで
きるものの、表示面側へ行くにしたがって隔壁Dの間口
が広がってしまい、維持放電15のプラズマから蛍光体
層51までの距離が次第に長くなって共鳴線の利用効率
が低下する結果となっていた。このため、輝度や発光効
率が減少し、消費電力が大きくなるという問題があっ
た。また、上記した従来のPDPでは、セルCの底部で
発生させる書込放電14や予備放電等の際に、セルCの
底部に形成した蛍光体層51が可視発光してしまい、こ
の表示に寄与しない不要光によって黒輝度が上がってし
まうため、結果的にコントラスト(白輝度/黒輝度)比
の低下を招いていた。しかし、コントラスト比の低下を
抑制しようとして書込放電14や予備放電等を弱めてし
まうと、壁電荷やプライミング粒子(放電開始電圧を下
げる作用をする電子やイオン)の量が減少してしまい、
維持放電15が起こりにくくなる結果となっていた。す
なわち、書込動作から維持動作への遷移性が低下してし
まい、駆動マージンが狭くなるという問題があった。
【0009】本発明は、上述の事情に鑑みなされたもの
で、プラズマから放射される紫外光の利用効率を改善
し、輝度及び発光効率の向上を図るとともに、不要な可
視発光によるコントラスト比の低下を抑制するプラズマ
ディスプレイパネル及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、前面基板と後面基板との間
に隔壁が構成され、該隔壁により画成された放電空間を
有するプラズマディスプレイパネルであって、前記隔壁
は、前記前面基板側に向かって拡開する形状の凹部が形
成された反射隔壁と中央領域に貫通孔を有する前記凹部
内に埋め込まれた透明隔壁とから成り、前記貫通孔の内
壁には、蛍光体層が設けられて放電セルが形成されてい
ることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
ラズマディスプレイパネルに係り、前記隔壁は、独立し
た隔壁シートから成ることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記前面基板
は、絶縁性の透明基板にコモン電極が形成された構成で
あり、前記後面基板は、絶縁性の基板に列方向に伸長す
るデータ電極と行方向に伸長するスキャン電極とが形成
された構成であることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに係
り、前記貫通孔は、垂直孔もしくは前記反射隔壁に接し
ない傾斜角度を有した傾斜孔であり、前記貫通孔の下端
部と前記反射隔壁の下端部とが同一面上にあることを特
徴としている。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに係
り、前記貫通孔は、下部の小口径部に段差を介して上部
の大口径部が連接された形状であり、前記大口径部の内
壁に前記蛍光体層が形成されていることを特徴としてい
る。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに係
り、前記透明隔壁の下部と前記反射隔壁の内側とで囲ま
れた書込放電空間部が形成されていることを特徴として
いる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに係
り、前記凹部は、略すり鉢形状であり、該凹部の内壁の
傾斜面の角度は、30°以上60°以下の範囲であるこ
とを特徴としている。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項5又は6記
載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記貫通孔の
小口径部の高さ及び前記書込放電空間部の高さh2と前
記反射隔壁の高さh1との比(h2/h1)が、0.2
以上0.4以下の範囲であることを特徴としている。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに係
り、維持放電又は維持放電空間部の中心軸から前記蛍光
体層の表面までの距離r2と前記維持放電又は前記維持
放電空間部の中心軸から前記維持放電の表面までの距離
r1との比(r2/r1)が、1.0以上2.0以下の
範囲であることを特徴としている。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに係
り、前記蛍光体層の厚さは、5μm以上15μm以下の
範囲であることを特徴としている。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに
係り、前記反射隔壁は、酸化チタン(TiO2)、酸化
ジルコニウム(ZrO2 )、酸化アルミニウム(Al2
3 )のいずれか1つ以上を含むことを特徴としてい
る。
【0021】請求項12記載の発明は、請求項1乃至1
1のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに
係り、前記反射隔壁は、前記凹部の内壁の傾斜面上に銀
(Ag)層、アルミニウム(Al)層のいずれか1つ以
上が形成されていることを特徴とする。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項1乃至1
2のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルに
係り、前記透明隔壁は、酸化鉛(PbO)、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化ホウ素(B)のいずれか1つ以
上を含むことを特徴としている。
【0023】請求項14記載の発明は、隔壁を介して前
面基板と後面基板とを組み合わせるプラズマディスプレ
イパネルの製造方法であって、前記前面基板側に向かっ
て拡開する形状の凹部を有する反射隔壁を形成し、前記
凹部に透明材料を埋め込んで透明隔壁を形成し、該透明
隔壁の中央部に貫通孔を形成し、該貫通孔の内壁に蛍光
体層を形成することを特徴としている。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項14記載
のプラズマディスプレイパネルの製造方法に係り、前記
隔壁は、独立した隔壁シートで構成し、前記前面基板と
前記後面基板との間に狭持して組み立てることを特徴と
している。
【0025】請求項16記載の発明は、請求項14又は
15記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法に係
り、前記反射隔壁は、白色絶縁体を印刷法、感光性樹脂
法、真空成膜法、アディティブ法、サンドブラスト法、
プレス成型法のいずれかを用いて形成することを特徴と
している。
【0026】請求項17記載の発明は、請求項14乃至
16のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法に係り、前記反射隔壁は、絶縁体を印刷法、
感光性樹脂法、真空成膜法、アディティブ法、サンドブ
ラスト法、プレス成型法のいずれかを用いて形成し、金
属から成る反射層を印刷法、感光性樹脂法、真空成膜
法、メッキ法、描画法のいずれかを用いて形成すること
を特徴としている。
【0027】請求項18記載の発明は、請求項14乃至
17のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法に係り、前記透明隔壁は、前記反射隔壁の絶
縁体よりも軟化点の低い透明絶縁体を印刷法、感光性樹
脂法、真空成膜法、アディティブ法、ビーズ法のいずれ
かを用いて前記凹部に埋め込んで形成し、機械切削法、
サンドブラスト法、レーザー・ビーム法、化学エッチン
グ法、バーンアウト法、型抜き法のいずれかを用いて前
記貫通孔を形成することを特徴としている。
【0028】請求項19記載の発明は、請求項14乃至
17のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法に係り、前記透明隔壁は、前記凹部にポジ型
の透明感光性材料を埋め込み、遮光性を有する前記反射
隔壁をフォトマスクに用いて前記凹部の小径孔側から前
記ポジ型の透明感光性材料を露光して前記貫通孔を自己
整合的に形成することを特徴としている。
【0029】請求項20記載の発明は、請求項14乃至
17のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法に係り、前記透明隔壁は、前記凹部にネガ型
の感光性レジスト材料を埋め込み、遮光性を有する前記
反射隔壁をフォトマスクに用いて前記凹部の小径孔側か
ら前記ネガ型の感光性レジスト材料を露光してレジスト
パターンを形成し、該レジストパターンをマスクに用い
て前記凹部に透明材料を埋め込み、前記レジストパター
ンを除去して前記貫通孔を自己整合的に形成することを
特徴としている。
【0030】請求項21記載の発明は、請求項14乃至
17のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法に係り、前記透明隔壁は、前記凹部に透明材
料を埋め込み、前記凹部の小径孔側の面にポジ型の感光
性レジスト材料を形成し、遮光性を有する前記反射隔壁
をフォトマスクに用いて前記凹部の大径孔側から前記ポ
ジ型の感光性レジスト材料を露光してレジストパターン
を形成し、該レジストパターンをマスクに用いて前記透
明材料を削除して前記貫通孔を自己整合的に形成するこ
とを特徴としている。
【0031】請求項22記載の発明は、請求項14乃至
21のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル
の製造方法に係り、前記貫通孔に印刷法、感光性樹脂
法、描画法のいずれかを用いて赤色発光用、緑色発光
用、青色発光用の蛍光体層を各々形成することを特徴と
している。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。図1は、この発明のプラ
ズマディスプレイパネルの第1の実施の形態に係わる一
部切欠斜視図、図2は、図1のセル部分の平面図及び断
面図である。プラズマディスプレイパネルPは、前面基
板Aと後面基板Bとが隔壁Dを介して結合された構成で
ある。
【0033】後面基板Bは、絶縁性を有する基板1(透
明である必要はない。特に可視光反射率の高い材料であ
れば反射輝度が上げられる)上に金属から成るデータ電
極2が基板列方向に設けられ、その上に白色誘電体層3
(透明でも良いが、可視光散乱率の高い材料であれば反
射輝度が上げられる)が設けられ、その上に金属から成
るスキャン電極4が基板行方向に設けられ、その上に白
色誘電体層5(透明でも良いが、可視光散乱率の高い材
料であれば反射輝度が上げられる)が設けられその上に
保護層6が設けられた構成である。
【0034】前面基板Aは、絶縁性を有する基板7(透
明である必要がある。特に可視光透過率の高い材料であ
れば透過輝度が上げられる)の下に金属あるいは一部金
属と接続する透明導電材料から成るコモン電極8が基板
列方向に設けられ、その下には透明誘電体層9が設けら
れ、その下に保護層10が設けられた構成である。隔壁
Dは、前面基板Aと後面基板Bとの間に設けられてお
り、反射隔壁11と透明隔壁12とで大略構成されてい
る。反射隔壁11には、下部(後面基板B側)が小口径
で上部(前面基板A側)が大口径となった略すり鉢状の
凹部20が形成されている。この凹部20内には、中央
部に貫通孔21が形成された透明隔壁12が埋め込まれ
ている。そして、貫通孔21の内壁には、蛍光体層13
が設けられている。前記凹部20の内壁である傾斜面2
0aは、可視光を反射・散乱させる働きを有し、また、
透明隔壁12は、可視光を透過する働きを有している。
この透明隔壁12の貫通孔21及び蛍光体層13によっ
て囲まれた領域で放電空間25が形成され、この放電空
間25と透明隔壁12とでセルCが構成される。
【0035】この発明では、スキャン電極4とコモン電
極8との間で対向放電による維持放電15が起こり、プ
ラズマから放射された紫外光が蛍光体層13によって可
視光変換され、その光(可視光16)が透明隔壁12を
通過して反射隔壁11において表示面側に反射される構
成となっている。このような構成では、蛍光体層13の
表面が維持放電15に平行して接近するため、プラズマ
から放射される147nmの共鳴線の利用効率が大幅に
改善される。さらに、維持放電15を発生させる電界と
蛍光体層13との面が平行となっているために、蛍光体
層13へ入射する荷電粒子数が減少し、いわゆる荷電粒
子衝撃による蛍光体層13の劣化が少ない利点もある。
その上、セルCの底部に蛍光体層13が形成されていて
もセル垂直方向に出射する可視光量が少なくて済むた
め、書込放電14やその他の予備放電等に付随して起こ
る不要発光に起因したコントラスト比の低下も抑えるこ
とができる。そして、可視光に関しては、透明隔壁12
での減衰が小さいので、反射隔壁11の可視光反射率を
高めれば蛍光体層13全面で可視光変換された光をより
効果的にセルCから取り出すことが可能となる。以上の
ように、この発明の構造では、従来よりも輝度や発光効
率が飛躍的に向上する。
【0036】上記の貫通孔21を垂直にすると、維持放
電15の電界と蛍光体層13との面が平行になり、高エ
ネルギーの荷電粒子(イオンや電子)が蛍光体層13に入
射しにくくなるため、蛍光体層13の劣化にともなう輝
度の低下を抑えることができる。但し、貫通孔21は、
完全な垂直でなくても良い。例えば貫通孔21に凹部2
0の傾斜面20aに接近するような傾斜角を持たせる
と、蛍光体層13の表示面側への投影面積が増加し、且
つ蛍光体層13面における可視光の多重反射が促進され
てより輝度が向上する。しかし、プラズマ表面から離れ
すぎると、逆に輝度の低下を招くので、セルサイズに応
じた最適条件がある。
【0037】この発明では、反射隔壁11における凹部
20の傾斜面20aの傾斜角度によって輝度が変化す
る。図3は、図中に示す構造のテストセル(図2の構造
と同型)を用いたときの凹部20の傾斜面20aの傾斜
角度θに対する維持放電周波数1kHz当たりの輝度の
変化を示したグラフである。なお、ここで使用したテス
トセルは、フォトリソグラフィープロセス(成膜工程と
フォトレジストをマスクに用いたエッチング工程とから
成るパターニングプロセス)を用いて高精度に作製し
た。後面基板B側および前面基板A側の絶縁性基板1,
7には、ソーダライムガラス基板を用いた。そして、後
面基板B側に形成したデータ電極2とスキャン電極4な
らびに前面基板A側に形成したコモン電極8には、Cr
(クロム)を用いた。これらの設計膜厚及び幅は、それ
ぞれ200nmと50μmである。
【0038】後面基板B側の白色誘電体層3,5には、
TiO2(酸化チタン)を含むPbO(酸化鉛)を主構
成要素とする白色誘電体ペーストを用いた。これらの設
計層厚は、10μmである。そして、前面基板A側の透
明誘電体層9には、PbO(酸化鉛)を主構成要素とす
る透明誘電体ペーストを用いた。この設計層厚は、10
μmである。また、両基板側に形成した保護層6,10
には、MgO(酸化マグネシウム)を用いた。これらの
設計層厚は、1μmである。
【0039】反射隔壁11と透明隔壁12には、それぞ
れTiO2を含むPbOを主構成要素とする白色誘電体
ペーストとPbOを主構成要素とする透明誘電体ペース
トを用いた。これらの設計高は、200μmである。ま
た、放電ガスには、Ne(96%)−Xe(4%)の混
合ガスを用いた。この設計圧力は、60kPaである。
そして、蛍光体層13の設計層厚は、10μmである。
なお、透明隔壁12の設計外径(直径)は、実験の都合
上、300〜400μmの間で可変とした。但し、透明
隔壁12の設計内径(直径)、すなわち、貫通孔21の
直径は、100μmで固定とした。したがって、傾斜角
度θが50°以下では、反射隔壁11の内側面に略垂直
面が生じ、50°以上では、反射隔壁11の外径(直
径)が400μmよりも小さくなることに留意する必要
がある。図3より、テストセルにおける輝度は、傾斜角
度θが30°以上60°以下の範囲で極大を示すことが
わかる。したがって、この発明の構造における凹部20
の傾斜面20aの傾斜角度θは、30°以上60°以下
の範囲が好ましいことになる。
【0040】この発明では、上記したように、プラズマ
から蛍光体層13までの距離が重要となる。図4は、図
3で使用したテストセルと同じものを用いたときの(孔
半径r2/放電半径r1)の比(以下Qと称す)に対する
輝度比の変化を示したグラフである。なお、縦軸は、孔
半径r2が放電半径r1にほぼ等しいときの輝度を1と
して規格化したものである。ここに、放電半径r1と
は、維持放電15によるプラズマの占有面積半径で、ス
キャン電極4とコモン電極8の交差面積半径に大略一致
するものとしている。そして、このときの放電半径r1
は、30〜40μm程度である。また、孔半径r2と
は、水準振りをした貫通孔21の半径である。但し、貫
通孔21の内壁には、蛍光体層13が形成されているた
め、実際の孔半径r2は、蛍光体層13の厚さ分を差し
引いたものとなる。なお、透明隔壁12の外径(直径)
は、400μmで固定とした。したがって、貫通孔21
の半径が大きくなると、凹部20の傾斜面20aの傾斜
角度θが増加してしまうことに留意する必要がある。
【0041】図4から、比Qが1.0〜1.5位までは
輝度が向上することがわかる。これは、貫通孔21の半
径を広げたことによって蛍光体層13の形成面積が増加
したことに加えて、維持放電15のプラズマ半径もやや
広がったために、放射紫外光量もまた増加し、これらの
結果として可視発光量が増加したためと考えられる。し
かしながら、比Qが2.0へ近づくにしたがい、輝度は
徐々に低下し始め、比Qが2.0以上では、急激に輝度
が低下することがわかる。これは、維持放電15の広が
りが止まり、プラズマから蛍光体層13までの距離が増
加したことに加えて、貫通孔21の半径r2の広がりと
ともに、凹部20の傾斜面20aの傾斜角度θが増加し
てしまい、反射隔壁11の表示面側への投影面積が減少
して可視光を効果的に表示面側へ反射できなくなったた
めであると思われる。以上の結果から、比Qは、1.0
以上2.0以下の範囲が好ましいことになる。なお、
(孔半径r2/放電半径r1)の比Qで評価を行ったの
は、本実験結果を多様なセルに拡張して当てはめること
ができるからである。
【0042】この発明では、可視光が蛍光体層13中を
通過して反射隔壁11に到達するようになっているた
め、蛍光体層13の厚さもまた重要となる。図5は、図
3で使用したテストセルと同じものを用いたときの蛍光
体層13の厚さに対する維持放電周波数1kHz当たり
の輝度の変化を示したグラフである。なお、透明隔壁1
2の設計外径(直径)と設計内径(直径)は、それぞれ
400μmと100μmで固定とした。このときの凹部
20の傾斜面20aの傾斜角度θは、約50°である。
図5から、蛍光体層13の厚さが5〜15μmの範囲で
は輝度が高く、それ以外の領域では低いことがわかる。
これは、5μm以下の厚さでは薄すぎて可視発光量が少
なく、15μmを超えると厚すぎて蛍光体層13中の可
視光透過量が減少していくためであると考えられる。一
般にプラズマディスプレイパネルとしては、維持放電周
波数1kHz当たりの輝度が8cd/cm2 以上である
ことが望ましいとされているが、蛍光体層13の厚さが
大略5〜15μmの範囲でそれが実現されている。以上
のことから、蛍光体層13の厚さとしては、5μm以上
15μm以下が好ましいことになる。
【0043】図6は、この発明のプラズマディスプレイ
パネルの第2の実施の形態を示す平面図及び断面図であ
る。第2の実施の形態では、透明隔壁12の貫通孔21
が、下部(後面基板B側)の小口径部21aと段差部2
2を介して形成された上部(前面基板A側)の大口径部
21bとの2段で構成されている。このように、大口径
部21bを形成することにより、蛍光体層13を貫通孔
21に塗り込みやすくなると同時に、段差部22のとこ
ろで蛍光体をせき止め、基板底部まで到達することを防
ぐことができるため、凹部20の底部での書込放電14
やその他の予備放電等にともなう可視発光に起因したコ
ントラスト比の低下をより低減させることができる。な
お、段差部22の数は、2段以上でもかまわ、貫通孔
21部が全体的に傾斜していても良い。この場合、蛍光
体層13の表示面側への投影面積が増加し、且つ蛍光体
層13面における可視光16の多重反射が促進されてよ
り輝度が向上する。しかし、プラズマ表面から離れすぎ
ると、逆に輝度の低下を招くので、セルサイズに応じた
最適条件がある。
【0044】図7は、図中に示す構造のテストセル(図
6の構造と同型)を用いたときの(小口径部高さh2/
隔壁高さh1)の比(以下Rと称す)に対する暗所での
コントラスト比の変化を示したグラフである。ここに、
隔壁高さh1 とは、隔壁Dの高さであり、小口径部高さ
h2 とは、蛍光体層13を設けない小口径部21aの高
さである。なお、貫通孔21部以外は、図5で使用した
テストセルと同じである。そして、このときの蛍光体層
13の設計層厚は、10μmである。図7から、Rが
0.2以上0.4以下の範囲でコントラスト比が極大を
示すことがわかる。これは、小口径部高さh2 が低すぎ
る場合では、蛍光体層13と基板底部との距離が近くな
るために、書込放電14やその他の予備放電等にともな
う可視発光が表示発光に影響してしまい、逆に高すぎる
場合では、維持放電15によって可視発光させる蛍光体
13の形成面積が減少し、全体の輝度を下げてしまう
ためであると考えられる。以上の結果から、比Rとして
は、0.2以上0.4以下の範囲が好ましいことにな
る。なお、小口径部高さh2/隔壁高さh1 の比Rで評
価を行ったのは、本実験結果を多様なセルに拡張して当
てはめることができるからである。
【0045】図8は、この発明の第3の実施の形態を示
す平面図及び断面図である。この第3の実施の形態で
は、反射隔壁11の底部の内側に垂直壁部11aを形成
するとともに、透明隔壁12の下端に切除部12aを形
成することにより、蛍光体層13の内側に形成される維
持放電空間部25とは別に、蛍光体層13が設けられて
いない書込放電空間部26を形成している。したがっ
て、書込放電空間部26の口径は、維持放電空間部25
の口径よりも広くなっている。これにより、書込放電1
4やその他の予備放電等に起因した不要な可視発光によ
るコントラスト比の低下を抑制できる。
【0046】さらに、書込放電14を発生させる空間が
広がるため、放電の面積効果及び体積効果(放電面積や
体積によって統計的な絶縁破壊径路が増減し、火花発生
電圧が変化する効果)によって統計的な絶縁破壊経路が
増加して、より低い電圧で書込放電14を起こすことが
可能となる。また、それにともなって壁電荷やプライミ
ング粒子(放電開始電圧を下げる作用をする電子やイオ
ン)が多く供給されるため、より低い電圧で維持放電1
5を起こすことが可能となる。この結果、書込放電14
から維持放電15への遷移性が改善され、駆動マージン
を拡大させることができるようになる。図8中には、書
込放電空間部26の側面が垂直な場合を例示している
が、別に基板底部側に向かって書込放電空間が広がるよ
うな傾斜角度を持たせても良い。この場合、書込放電1
4やその他の予備放電等による可視発光が一段と外部に
漏れにくくなり、コントラスト比の低下をより抑制でき
るようになる。さらに、紫外光や可視光の閉じこめ効果
が増すために、それらの光が基板底部側の保護層6へ入
射する頻度が増加し、その結果として保護層6からの光
電子放出量が増加するため、より一層放電を起こしやす
くなる利点もある。
【0047】上記の反射隔壁11としては、波長が36
0nm以上830nm以下の可視光を効率よく反射する
ものが好ましい。その理由は、蛍光体により可視光変換
された光を効果的に表示光として取り出すことができる
ようになるからである。さらに、波長が120nm以上
360nm以下の紫外光を反射できればより望ましい。
その理由は、紫外光等の閉じこめ効果が増して、蛍光体
をより効果的に可視発光させることができるのに加え
て、保護層6からの光電子放出が増加し、より放電を起
こしやすくなるからである。また、透明隔壁12として
は、波長が360nm以上830nm以下の可視光を効
率よく透過するものが好ましい。その理由は、蛍光体に
より可視光変換された光を効果的に透過して反射隔壁1
1まで導くことができるようになるからである。さら
に、波長が120nm以上360nm以下の紫外光を透
過できればより望ましい。その理由は、反射隔壁11で
反射された紫外光によって蛍光体を効果的に可視発光さ
せることができるようになるのに加えて、保護層10か
らの光電子放出が増加し、より放電を起こしやすくなる
からである。
【0048】図9は、図4で使用したテストセルと同じ
ものを用いたときの(孔半径r2 /放電半径r1 )の比
Q(以下Qと称す)に対する書込電圧(書込放電を起こ
すのに必要な電位差)と維持電圧(維持放電を起こすの
に必要な電位差)の変化を示したグラフである。なお、
縦軸は、孔半径r2 が放電半径r1 にほぼ等しいときの
書込電圧値と維持電圧値を1として規格化したものであ
る。図9から、間接的ではあるものの、放電空間が広が
ることによって書込電圧ならびに維持電圧が減少してい
くことがわかる。実際に維持放電空間部25とは別に、
書込放電空間部26を設ける場合には、平面方向(径方
向)に対してはセルサイズ近くまでその大きさを広げる
ことができるが、垂直方向(軸方向)に対しては図7で
与えられるような高さ制限が発生してしまうことに留意
する必要がある。
【0049】以上、この発明の実施の形態を図面を用い
て詳述してきたが、具体的な構成は、それら実施の形態
に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない
範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれること
は言うまでもない。例えばコモン電極8は、基板行方向
に伸長して形成しても良いし、透明導電材料から成るコ
モン電極8を前面基板A全体に広げて形成してもかまわ
ない。この場合、コモン電極8のパターニングに係わる
工程が省略できる。さらに、金属から成るバス電極を非
表示部に形成してコモン電極と接続させればコモン電極
8の低抵抗化と高開口率化が実現できる。また、前面基
板A側にも蛍光体層を設ければ表示面側での可視発光が
加算されるため、より輝度や発光効率が向上できる。
【0050】さらに、反射隔壁11における凹部2の存
在しない部分、つまり、蛍光体からの光を前方出射させ
ることのない平坦な部分に低反射率材料を設ければ明所
でのコントラスト比をより一層改善することができる。
一方、凹部20の平面形状は、上記した実施の形態で例
示したような真円形状でなくても良い。例えば三角以上
の多角形状であっても良いし、楕円形状であって良い。
但し、維持放電15の中心軸からの距離が同じである方
が紫外光や可視光の利用効率が高いので、真円形状のも
のが最も適している。そして、凹部20の断面形状は、
上記した実施の形態で例示したような略すり鉢状でなく
て良い。例えば無数の段差を有したような階段形状であ
っても良い。
【0051】また、図2、図6、図8に例示した構造を
組み合わして用いても良い。この場合、各々の特徴を同
時に持たせることができる。さらに、セルCの配列も制
限されるものではない。なお、この発明の隔壁構造は、
3電極型のPDP以外にも2電極型のPDPにも適用で
きる。特に維持放電(表示放電)を対向放電(セル垂直
方向の放電)で行うPDPには、最適である。
【0052】次に、図10及び図11に基づいて、この
発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法の実施の
形態を説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行
う。 (実施例1)図10は、プラズマディスプレイパネルの
製造方法の実施例1の工程を示す断面図である。最初
に、前面基板A側の工程について説明する(工程(a)
及び(b))。まず、絶縁性基板7上にコモン電極8を
形成する。このコモン電極8の形成法は、例えば塗布法
(スプレーやスピンコーター、コンマコーター等を用い
た被着法)、印刷法(スクリーン印刷や凸版印刷等を用
いた選択的パターン形成法)、感光性樹脂法(感光性樹
脂の露光による選択的パターン形成法)、真空成膜法
(蒸着、スパッタリング、化学気相成膜等による被着工
程及びフォトリソグラフィーとエッチング等による加工
工程とから成るパターン形成法)、メッキ法(電界及び
無電解メッキによる選択的パターン形成法あるいはフォ
トリソグラフィー等による加工工程とを組み合わせたパ
ターン形成法)、描画法(インクジェット等による選択
的、且つ直接的パターン形成法)等、周知の方法を用い
て形成できる(工程(a))。次いで、コモン電極8上
に透明誘電体層9を形成する。この透明誘電体層9の形
成法は、例えば上記塗布法、印刷法、感光性樹脂法、真
空成膜法等、周知の方法を用いて形成する。そして、透
明誘電体層9上に保護層10を真空成膜法や塗布法等を
用いて形成することにより、前面基板Aが作製される
(工程(b))。
【0053】次に、後面基板B側の工程について説明す
る(工程(c)〜(e))。まず、絶縁性基板1上にデ
ータ電極2を上記印刷法、感光性樹脂法、真空成膜法、
メッキ法、描画法等を用いて形成した後、データ電極2
上に白色誘電体層3を塗布法、印刷法、感光性樹脂法、
真空成膜法等を用いて形成する(工程(c))。次い
で、白色誘電体層3上にスキャン電極4を印刷法、感光
性樹脂法、真空成膜法、メッキ法、描画法等を用いて形
成した後、スキャン電極4上に白色誘電体層5を塗布
法、印刷法、感光性樹脂法、真空成膜法等を用いて形成
する。そして、白色誘電体層5上に保護層6を真空成膜
法や塗布法等を用いて形成する(工程(d))。
【0054】次に、隔壁Dを形成する。隔壁Dの形成方
法としては、後面基板Bと一体化させて形成する方法
と、別途形成した隔壁シートを後面基板Bと前面基板A
との間に狭持させる方法とがある。最初に、隔壁Dを後
面基板Bと一体化させて形成する方法について説明する
(工程(e))。上記(d)に示す工程の後、TiO2
(酸化チタン)等を含む白色絶縁体(反射隔壁11材
料)を印刷法、感光性樹脂法、真空成膜法、アディティ
ブ法(感光性樹脂等により形成した凹パターン部に材料
を埋め込むパターン形成法)、サンドブラスト法(マス
クを用いた切削によるパターン形成法)、プレス成型法
(鋳型や金型等を用いた一括パターン形成法)等を用い
て形成する。あるいは、上述のようにして作製した隔壁
上にAl(アルミニウム)やAg(銀)からなる反射層
を印刷法、感光性樹脂法、真空成膜法、メッキ法、描画
法等を用いて形成する。この反射層は、隔壁傾斜面に選
択的に形成しても良いし、後工程において余計な部分
(放電面や非表示部)の反射層を除去しても良い。この
ように、反射層を別途設ける場合には、反射隔壁11の
べ一ス材料は透明であっても良い。
【0055】次に、先に形成した反射隔壁11よりも軟
化点の低い透明絶縁体(透明隔壁12材料)を印刷法、
感光性樹脂法、アディティブ法、真空成膜法、ビーズ法
(反射隔壁11における凹部20の容積と同程度の容積
を待つガラスビーズを反射隔壁11の凹部20を利用し
て選択的に落とし込み、熱溶融させることによって反射
隔壁11の凹部20に透明隔壁12の材料を埋め込むパ
ターン形成法)等を用いて反射隔壁11の凹部20に形
成した後、サンドブラスト法、機械切削法(マイクロド
リルによるパターン形成法)、レーザー・ビーム法(レ
ーザーや電子・イオンビーム等を用いたパターン形成
法)、化学エッチング法(化学反応を利用したパターン
形成法)等を用いて孔開け加工を行う。
【0056】あるいは、バーンアウト法(孔位置に感光
性有機レジストパターンを形成し、それをマスクに透明
隔壁12材料を反射隔壁11の凹部20に埋め込んだ
後、透明隔壁12材料の乾燥・焼成を兼ねながらレジス
トパターンの燃焼除去を行うパターン形成法)や型抜き
法(孔位置に所定形状の型をあてがい、それをマスクに
透明隔壁12材料を反射隔壁11の凹部20に埋め込ん
だ後、透明隔壁12材料の乾燥あるい焼成を行い、型抜
きするパターン形成法)等を用いて別途孔空け加工行わ
ずに透明隔壁12ならびに貫通孔21を形成しても良
い。
【0057】以上のようにして反射隔壁11ならびに透
明隔壁12を作製した後、赤(R)、緑(G)、青
(B)の各色に対応したセルにそれぞれ赤色発光用、緑
色発光用、青色発光用の各蛍光体層13を印刷法、感光
性樹脂法、描画法等を用いて形成する。このようにして
後面基板Bが作製される(工程(e))。次に、パネル
組立工程について説明する(工程(f))。まず、前面
基板Aあるいは後面基板Bのどちらか一方の基板周辺部
にフリットガラスシール27を設け、対をなすスキャン
電極4とコモン電極8とが互いに対面するように、前面
基板Aと後面基板Bとを貼り合わせて気密封止する。そ
の後、パネル周辺部に設けたガス排気及びガス吸気用の
管路(図示せず)からパネル内部の残留不純物(有機物
等)をべ一キングや放電洗浄等を用いて除去し、パネル
内部の真空排気を行う。最後に、同管路から放電用のガ
スを導入し、同管路を気密封止してパネル製造工程を終
了する。
【0058】(実施例2)次に、隔壁シートを用いる実
施例2の製造方法を図11を用いて説明する。なお、図
11の(a)〜(d)の工程は、図10の(a)〜
(d)の工程と同一であるので説明を省略する。図11
(e)の工程において、反射隔壁11用のシート部材と
貫通孔21を有する透明隔壁12とが一体化された隔壁
シートSを形成する。この隔壁シートSの形成方法とし
ては、図10(e)の説明で述べた方法がそのまま適用
できる。また、反射隔壁11だけの形成方法としては、
あらかじめ赤(R)、緑(G)、青(B)の各セルに対
応した開口部を一括成形したセラミックシートやガラス
シート等を用いることも可能である。なお、透明隔壁1
2の孔開け加工に関しては、以下に述べるような自己整
合的な加工方法が実施可能である。
【0059】自己整合的な孔空け加工としては、例えば
反射隔壁11の凹部20にポジ型(露光された部分が除
去される)の透明感光性材料(透明隔壁12の材料)を
埋め込んだ後、遮光性を有する反射隔壁11をフォトマ
スクに用いて小径孔側からポジ型の透明感光性材料を露
光して自己整合的に所定の貫通孔21を有した透明隔壁
12を形成することができる。また、反射隔壁11の凹
部20にネガ型(露光されない部分が除去される)の感
光性有機レジストを埋め込み、遮光性を有する反射隔壁
11をフォトマスクに用いて小径孔側からネガ型の感光
性有機レジストを露光して所定の孔径を有したレジスト
パターンを形成した後、このレジストパターンをマスク
に用いて凹部20に透明隔壁12材料を埋め込み、レジ
ストパターンを除去して自己整合的に所定の貫通孔21
を有した透明隔壁12を形成することもできる。
【0060】さらに、反射隔壁11の凹部20に透明隔
壁12材料を埋め込んだ後、小径孔側の面にポジ型の感
光性有機レジストを形成し、遮光性を有する反射隔壁1
1をフォトマスクに用いて大径孔側からポジ型の感光性
有機レジストを露光して所定の孔径を有したレジストパ
ターンを形成した後、このレジストパターンをマスクに
用いてサンドブラスト法等により透明隔壁12材料を除
去して自己整合的に所定の貫通孔21を有した透明隔壁
12を形成することができる。
【0061】このような自己整合的なパターン形成法を
用いると、パターン同士の目合わせが不要になるので、
高精度のパターンアライメントが可能となり、プロセス
マージンの拡大による歩留まりの向上を達成することが
できるようになる。なお、上記した3つの方法の内、は
じめの2つは、後面基板Bを構成する部材が全て透明で
あれば隔壁Dを後面基板Bと一体化させて形成する場合
にも適用することができる。しかしながら、この場合に
は、データ電極2やスキャン電極4に透明導電材料を用
いなければならなくなるので、低抵抗化という点で問題
が生じる。
【0062】以上のようにして隔壁シートSを作製した
後、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応したセ
ルにそれぞれ赤色発光用、緑色発光用、青色発光用の各
蛍光体層13を印刷法、感光性樹脂法、描画法等を用い
て形成することにより、工程(e)に示す隔壁シートS
が得られる。パネル組立工程(工程(f))において
は、前面基板Aあるいは後面基板Bのどちらか一方に上
述の隔壁シートSを配置して図10(f)の工程と同様
にして組み立てを行う。上記した反射隔壁11の材料と
しては、TiO2(酸化チタン)、ZrO2(酸化ジルコ
ニウム)、Al23(酸化アルミニウム)のいずれか1
つ以上を含む(好ましくは10wt%以上)ものが好適
に使用される。また、透明隔壁12の材料としては、反
射隔壁11よりも軟化点が低い材料であって、PbO
(酸化鉛)、ZnO(酸化亜鉛)、B (酸化ホ
ウ素)のいずれか1つ以上を含む(好ましくは20wt
%以上)ものが好適に使用される。さらに、反射層に用
いるAlやAgの膜厚としては、50nm以上のものが
好適に使用される。但し、実際に使用する材料は、ここ
で述べた以外の材料でも良く、反射隔壁11及び透明隔
壁12ならびに反射層の材料を限定するものではない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
蛍光体層がプラズマに接近して設けられているため、励
起Xe原子から放射される147nmの共鳴線の利用効
率が大幅に改善される。さらに、蛍光体層で可視光変換
された光を反射隔壁によって効果的に表示面側へと反射
させることができるため、輝度や発光効率を飛躍的に向
上できる。輝度や発光効率が高ければ少ない電力でも明
るい画像表示が可能となるので、結果的に低消費電力化
が可能となる。また、蛍光体層は、貫通孔の内壁に形成
され、書込放電が起こる部位には形成されていないた
め、データ電極とスキャン電極とが交差するセル底部で
書込放電やその他の予備放電等が起こっても、それによ
る蛍光体層の可視発光が抑制でき、それら不要発光に起
因したコントラスト比の低下を低減することができる。
その上、維持放電空間とは別に書込放電空間が広く設け
られているので、書込放電が起こしやすくなり、書込動
作に要する時間が短縮できることに加えて、より多くの
壁電荷やプライミング粒子も生成されるので、書込放電
から維持放電への遷移性が改善される。この結果、従来
よりも駆動マージンを拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプラズマディスプレイパネルの第1
の実施の形態を示す一部切欠斜視図である。
【図2】第1の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルにおけるセル部分を示す(a)平面図及び(b)断面
図である。
【図3】第1の実施の形態のセルにおける凹部の傾斜角
度と輝度の関係を示すグラフである。
【図4】第1の実施の形態のセルにおける(貫通孔半径
/放電半径)比と輝度比の関係を示すグラフである。
【図5】第1の実施の形態のセルにおける蛍光体層厚さ
と輝度の関係を示すグラフである。
【図6】第2の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルにおけるセル部分を示す(a)平面図及び(b)断面
図である。
【図7】第2の実施の形態のセルにおける(貫通孔の小
口径部高さ/隔壁高さ)比とコントラスト比の関係を示
すグラフである。
【図8】第3の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルにおけるセル部分を示す(a)平面図及び(b)断面
図である。
【図9】第1の実施の形態のセルにおける(貫通孔半径
/放電半径)比と書込電圧比及び維持電圧比の関係を示
すグラフである。
【図10】この発明のプラズマディスプレイパネルの製
造方法の第1の実施の形態を示す工程断面図である。
【図11】この発明のプラズマディスプレイパネルの製
造方法の第2の実施の形態を示す工程断面図である。
【図12】従来の略すり鉢状の隔壁構造を有するプラズ
マディスプレイパネルにおけるセル部分を示す(a)平
面図及び(b)断面図である。
【図13】プラズマから放射された紫外光が蛍光体層に
たどり着くまでの様子を示した説明図である。
【符号の説明】
1,7 絶縁性基板 2 データ電極 4 スキャン電極 8 コモン電極 11 反射隔壁 12 透明隔壁 13 蛍光体層 20 凹部 20a 傾斜面 21 貫通孔 21a 小口径部 21b 大口径部 26 書込放電空間部 A 前面基板 B 後面基板 D 隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−36689(JP,A) 特開 平4−181633(JP,A) 特開 平9−120776(JP,A) 特開 平6−139933(JP,A) 特開 平8−301631(JP,A) 特公 昭63−62133(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/00 - 17/64

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面基板と後面基板との間に隔壁が構成
    され、該隔壁により画成された放電空間を有するプラズ
    マディスプレイパネルであって、 前記隔壁は、前記前面基板側に向かって拡開する形状の
    凹部が形成された反射隔壁と中央領域に貫通孔を有する
    前記凹部内に埋め込まれた透明隔壁とから成り、前記貫
    通孔の内壁には、蛍光体層が設けられて放電セルが形成
    されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記隔壁は、独立した隔壁シートから成
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレ
    イパネル。
  3. 【請求項3】 前記前面基板は、絶縁性の透明基板にコ
    モン電極が形成された構成であり、前記後面基板は、絶
    縁性の基板に列方向に伸長するデータ電極と行方向に伸
    長するスキャン電極とが形成された構成であることを特
    徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔は、垂直孔もしくは前記反射
    隔壁に接しない傾斜角度を有した傾斜孔であり、前記貫
    通孔の下端部と前記反射隔壁の下端部とが同一面上にあ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔は、下部の小口径部に段差を
    介して上部の大口径部が連接された形状であり、前記大
    口径部の内壁に前記蛍光体層が形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 前記透明隔壁の下部と前記反射隔壁の内
    側とで囲まれた書込放電空間部が形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のプラズ
    マディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 前記凹部は、略すり鉢形状であり、該凹
    部の内壁の傾斜面の角度は、30°以上60°以下の範
    囲であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 前記貫通孔の小口径部の高さ及び前記書
    込放電空間部の高さh2と前記反射隔壁の高さh1との
    比(h2/h1)が、0.2以上0.4以下の範囲であ
    ることを特徴とする請求項5又は6記載のプラズマディ
    スプレイパネル。
  9. 【請求項9】 維持放電又は維持放電空間部の中心軸か
    ら前記蛍光体層の表面までの距離r2と前記維持放電又
    は前記維持放電空間部の中心軸から前記維持放電の表面
    までの距離r1との比(r2/r1)が、1.0以上
    2.0以下の範囲であることを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 前記蛍光体層の厚さは、5μm以上1
    5μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1乃至
    9のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 前記反射隔壁は、酸化チタン(TiO
    2 )、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アルミニウ
    ム(Al23 )のいずれか1つ以上を含むことを特徴
    とする請求項1乃至10のいずれか1に記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  12. 【請求項12】 前記反射隔壁は、前記凹部の内壁の傾
    斜面上に銀(Ag)層、アルミニウム(Al)層のいず
    れか1つ以上が形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至11のいずれか1に記載のプラズマディスプレイ
    パネル。
  13. 【請求項13】 前記透明隔壁は、酸化鉛(PbO)、
    酸化亜鉛(ZnO、酸化ホウ素(B )のいずれ
    か1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至12の
    いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. 【請求項14】 隔壁を介して前面基板と後面基板とを
    組み合わせるプラズマディスプレイパネルの製造方法で
    あって、 前記前面基板側に向かって拡開する形状の凹部を有する
    反射隔壁を形成し、前記凹部に透明材料を埋め込んで透
    明隔壁を形成し、該透明隔壁の中央部に貫通孔を形成
    し、該貫通孔の内壁に蛍光体層を形成することを特徴と
    するプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記隔壁は、独立した隔壁シートで構
    成し、前記前面基板と前記後面基板との間に狭持して組
    み立てることを特徴とする請求項14記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記反射隔壁は、白色絶縁体を印刷
    法、感光性樹脂法、真空成膜法、アディティブ法、サン
    ドブラスト法、プレス成型法のいずれかを用いて形成す
    ることを特徴とする請求項14又は15記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記反射隔壁は、絶縁体を印刷法、感
    光性樹脂法、真空成膜法、アディティブ法、サンドブラ
    スト法、プレス成型法のいずれかを用いて形成し、金属
    から成る反射層を印刷法、感光性樹脂法、真空成膜法、
    メッキ法、描画法のいずれかを用いて形成することを特
    徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記透明隔壁は、前記反射隔壁の絶縁
    体よりも軟化点の低い透明絶縁体を印刷法、感光性樹脂
    法、真空成膜法、アディティブ法、ビーズ法のいずれか
    を用いて前記凹部に埋め込んで形成し、機械切削法、サ
    ンドブラスト法、レーザー・ビーム法、化学エッチング
    法、バーンアウト法、型抜き法のいずれかを用いて前記
    貫通孔を形成することを特徴とする請求項14乃至17
    のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの製
    造方法。
  19. 【請求項19】 前記透明隔壁は、前記凹部にポジ型の
    透明感光性材料を埋め込み、遮光性を有する前記反射隔
    壁をフォトマスクに用いて前記凹部の小径孔側から前記
    ポジ型の透明感光性材料を露光して前記貫通孔を自己整
    合的に形成することを特徴とする請求項14乃至17の
    いずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造
    方法。
  20. 【請求項20】 前記透明隔壁は、前記凹部にネガ型の
    感光性レジスト材料を埋め込み、遮光性を有する前記反
    射隔壁をフォトマスクに用いて前記凹部の小径孔側から
    前記ネガ型の感光性レジスト材料を露光してレジストパ
    ターンを形成し、該レジストパターンをマスクに用いて
    前記凹部に透明材料を埋め込み、前記レジストパターン
    を除去して前記貫通孔を自己整合的に形成することを特
    徴とする請求項14乃至17のいずれか1に記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記透明隔壁は、前記凹部に透明材料
    を埋め込み、前記凹部の小径孔側の面にポジ型の感光性
    レジスト材料を形成し、遮光性を有する前記反射隔壁を
    フォトマスクに用いて前記凹部の大径孔側から前記ポジ
    型の感光性レジスト材料を露光してレジストパターンを
    形成し、該レジストパターンをマスクに用いて前記透明
    材料を削除して前記貫通孔を自己整合的に形成すること
    を特徴とする請求項14乃至17のいずれか1に記載の
    プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記貫通孔に印刷法、感光性樹脂法、
    描画法のいずれかを用いて赤色発光用、緑色発光用、青
    色発光用の蛍光体層を各々形成することを特徴とする請
    求項14乃至21のいずれか1に記載のプラズマディス
    プレイパネルの製造方法。
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