JP3436056B2 - 3相クロック発生方法および3相クロック発生回路 - Google Patents

3相クロック発生方法および3相クロック発生回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
走査検査(スキャンテスト)で用いられるフリップフロ
ップ回路に供給するためのクロックに関するものであ
り、クロック発生方法とクロック発生回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化によりシステム
オンチップが進み、より大きな回路規模が取り扱われる
ようになってきた。回路規模の増大に伴って問題になっ
てくるのは、製造時欠陥の検出のための回路検査パター
ンの作成に膨大な手間がかかることであり、その自動化
が不可欠になりつつある。その手法として回路的には順
序回路素子であるフリップフロップ回路をスキャン構造
として検査用にシフトレジスタを構成する方法がある。
この方法を説明すると次のようなものである。検査時に
はフリップフロップ回路をシフトレジスタ動作させてテ
ストデータを走査入力しフリップフロップ回路間の組み
合わせ回路に入力する。さらにその出力をフリップフロ
ップ回路に取り込んで走査出力し、期待値判定を行う。
検査対象回路を順序回路ではなくフリップフロップ回路
間の単純な組み合わせ回路として扱えるため検査パター
ンの自動化が容易になる。
【0003】図5はダイナミック型フリップフロップ回
路の構成を示している。同図に示すフリップフロップ回
路はクロックCK1とCKTをマスター側の制御クロッ
クとして用い、クロックCK2をスレーブ側の制御クロ
ックとして用いている。また、実動作時にはクロックC
K1とCK2を用いてデータDを入力し、走査検査時に
はクロックCKTとCK2を用いてテストデータDTを
入力する回路である。
【0004】同図において30、31および32はNチ
ャネルMOSトランジスタである。NチャネルMOSト
ランジスタ30はクロックCK1を制御端子(ゲート端
子)に入力して、フリップフロップ回路へのデータDの
入力を制御している。またNチャネルMOSトランジス
タ31はクロックCKTを制御端子(ゲート端子)に入
力して、フリップフロップ回路へのテストデータDTの
入力を制御している。またNチャネルMOSトランジス
タ32はクロックCK2を制御端子(ゲート端子)に入
力して、インバータ回路35と36の間のデータの導通
/非導通を制御している。
【0005】33と34はPチャネルMOSトランジス
タであり、それぞれのゲート端子にはインバータ回路3
5と36の出力が接続され、インバータ回路35の入力
電位と電源37、およびインバータ回路36の入力電位
と電源38との導通/非導通を制御している。
【0006】またインバータ回路36の出力はフリップ
フロップ回路の出力端子Qに接続されている。
【0007】このような構成のフリップフロップ回路の
動作について説明する。まず、実動作時には、クロック
CK1とCK2が入力されてデータDが入力される。ク
ロックCK1とCK2は互いのハイレベル期間が重なり
合わないように入力される。
【0008】クロックCK1がハイレベルのときには、
NチャネルMOSトランジスタ30が導通状態になるの
で、データDはインバータ回路35に入力される。この
ときクロックCK2はロウレベルになっているので、N
チャネルMOSトランジスタ32は非導通状態になって
おり、インバータ回路35の出力はPチャネルMOSト
ランジスタ33のゲート端子にのみ供給される。入力デ
ータDがハイレベルのときには、インバータ回路35の
出力はロウレベルになるのでPチャネルMOSトランジ
スタ33が導通し、インバータ回路35の入力点が電源
37の電位になる。すなわち、入力データDはハイレベ
ルを保持する。また、入力データDがロウレベルのとき
には、インバータ回路35の出力はハイレベルになるの
でPチャネルMOSトランジスタ33が非導通になり、
インバータ回路35の入力点、すなわち、入力データD
はロウレベルを保持する。
【0009】次に、クロックCK1がロウレベルになり
クロックCK2がハイレベルになると、NチャネルMO
Sトランジスタ30が非導通になることにより新たなデ
ータの入力は遮断され、保持されていたデータDがイン
バータ回路36に入力され論理を反転されて出力Qとな
る。また、このデータDの値を保持するようにPチャネ
ルMOSトランジスタ34の導通/非導通が制御され
る。
【0010】また、走査検査時には、クロックCKTと
CK2が入力されてテストデータDTが入力される。こ
の場合、NチャネルMOSトランジスタ30の代わりに
NチャネルMOSトランジスタ31が制御される点以外
は、実動作の時と同様の動作である。
【0011】次に、クロックCK1、CK2、CKTを
発生する回路について説明する。図6は、従来の3相ク
ロック発生回路の構成を示す。同図に示す3相クロック
発生回路は基本クロックCLKの入力により、3相のク
ロックCK1、CK2およびCKTを発生する回路であ
る。同図において、10a、10bおよび10cは3入
力のNAND回路である。
【0012】NAND回路10aには、インバータ回路
14から出力される基本クロックCLKの反転信号と、
インバータ回路16から出力される走査制御信号SEの
反転信号と、NAND回路10bの出力信号が入力して
いる。これらのうちNAND回路10bの出力信号は、
遅延回路11bを介してNAND回路10aに入力して
いる。なお、遅延回路11bは複数段で偶数個のインバ
ータ回路によって構成されているので、入力と出力の論
理値は反転せずに遅延機能のみを有している。
【0013】NAND回路10bには、基本クロックC
LKと、NAND回路10aの出力信号と、NAND回
路10cの出力信号が入力している。これらのうちNA
ND回路10aの出力信号とNAND回路10cの出力
信号は、遅延回路11aと11cを介してNAND回路
10bに入力している。なお、遅延回路11aと11c
は、遅延回路11bと同様に複数段で偶数個のインバー
タ回路によって構成されている。
【0014】NAND回路10cには、インバータ回路
15から出力される基本クロックCLKの反転信号と、
走査制御信号SEと、NAND回路10bの出力信号が
入力している。これらのうちNAND回路10bの出力
信号は、遅延回路11bを介してNAND回路10aに
入力している。
【0015】また、NAND回路10a、10bおよび
10cの出力は、それぞれインバータ回路13a、13
bおよび13cを介して3相のクロック出力CK1、C
K2およびCKTとなる。
【0016】以上のように構成された多相クロック発生
回路のクロック出力CK1、CK2、CKTは、図5に
示したフリップフロップ回路の動作に用いることができ
る。
【0017】以上の構成のフリップフロップ回路に図6
の3相クロック発生回路から発生したクロックCK1、
CK2、CKTを入力する場合の動作を説明する。
【0018】図7は図6の3相クロック発生回路の動作
を示す入出力信号のタイミングチャートである。なお、
同図において走査制御信号SEがロウレベル(以下
「L」という)のときは実動作モードであり、ハイレベ
ル(以下「H」という)のときはデータ走査モードを示
す。
【0019】まず、フリップフロップ回路が実動作を行
う場合には、走査制御信号SEがLになっている。この
ためNAND回路10cの出力はNAND回路10bの
出力値と基本クロックCLKの入力値に関わらず常にH
となる。従ってインバータ回路13cの出力(すなわち
クロックCKT)は常にLとなる。
【0020】この状態で、基本クロックCLKがLの時
には、NAND回路10bにLが入力することになるの
で、NAND回路10bの出力はHになり、インバータ
回路13bの出力(すなわちクロックCK2)はLにな
る。また、NAND回路10aの3入力であるインバー
タ回路14、走査制御信号SEを入力とするインバータ
回路16、NAND回路10bの出力は、すべてHであ
るので、NAND回路10aの出力はLになり、インバ
ータ回路13aの出力(すなわちクロックCK1)はH
になる。
【0021】このように実動作モード時に基本クロック
CLKがLになるとクロック出力CK1のみがHにな
る。このため、図5のフリップフロップ回路において、
NチャネルMOSトランジスタ30が導通状態になるの
でインバータ回路35にデータDが入力して保持され
る。
【0022】次に、基本クロックCLKがLからHにな
ると、インバータ回路14の出力はHからLに変わるの
でNAND回路10aの出力はLからHになり、クロッ
クCL1はLになる。また、基本クロックCLKのLか
らHへの変化に対してNAND回路10bの出力はすぐ
には変化せず、NAND回路10aの出力のH信号が遅
延回路11aの遅延時間分だけ遅れてNAND回路10
bに入力したときに、NAND回路10bの出力がHか
らLに変化する。このように遅延回路11aを設けてN
AND回路10aと10bの変化のタイミングをずらせ
ることで、CK1とCK2が同時にHになることを防
ぎ、図5のフリップフロップ回路におけるNチャネルM
OSトランジスタ30と32とが同時に導通状態になる
ことを防いでいる。これにより、データDがフリップフ
ロップ回路で保持されずに出力端子Qまで抜けてしまう
こともなく、確実にクロックCK1、CK2に同期した
出力Qを得ることができる。
【0023】同様に基本クロックCLKがHからLに変
わるときは、まずNAND回路10bの出力がHになっ
てから遅延回路11bの遅延時間分だけ遅れてNAND
回路10aの出力がLに変わる。
【0024】また、走査検査を行う場合には、走査制御
信号SEがLの場合とHの場合を使い分ける。走査制御
信号SEがLの場合の動作は上記の場合と同じであるの
で、ここでは走査制御信号SEがHの場合の動作につい
て説明する。
【0025】走査制御信号SEがHになるとインバータ
回路16からLの信号が入力されるためNAND回路1
0aの出力が常にHになり、クロックCK1は常にLに
なる。一方、クロックCKTとCK2は実動作モードの
時と同様に基本クロックCLKの変化に応じてHとLの
変化を繰り返す。なお、走査検査時においても実動作と
同様に遅延回路11bや11cの働きにより、クロック
CKTあるいはCK2のLからHへの変化は、HからL
の変化に比べて遅延時間分だけ遅れて変化する。
【0026】上記のように従来のクロック発生回路を用
いると、実動作時、走査検査時のいずれの場合も遅延回
路11a、11b、11cが働いてクロックの変化(特
にLからHへの変化)に時間的なマージンをつくること
ができる。ただし、これらの遅延回路11a、11b、
11cの遅延時間はすべて同じであった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなクロック
発生回路を1つだけ用いて、回路全体に共通の3相クロ
ックを供給する場合には、クロックCK1、CK2およ
びCKTの間のばらつきだけを考慮して遅延回路の遅延
時間を設定すればよい。しかし、クロック供給対象の回
路が大規模になってくると、複数個のクロック発生回路
を用意して、それぞれのクロック発生回路に別々のソー
スクロック(基本クロック)を供給する必要が生じてく
る。このように複数のクロック系統を持つ回路では走査
検査を行うときに特に注意を要する。異なるソースクロ
ックで動作するフリップフロップ間の信号のやり取りは
クロック周波数が異なることからデータの取り込みが1
サイクル前後しても問題のないように回路システムの設
計を行う。しかしながら、走査検査においては、そのフ
リップフロップ間の論理や配線接続の確認を行うために
サイクルのずれなくデータを確実に取り込む必要があ
る。データ突き抜けの誤動作によるサイクルずれが起こ
るとフリップフロップ間の回路の不良との区別がつかな
くなるためである。こうした誤動作は異なるソースクロ
ックで動作するフリップフロップ同士が直列に接続され
ている場合に起こりやすい。走査検査時は複数のソース
クロックを同時に同じ周波数で動作させるが、やはりこ
れら複数のソースクロックからつくられる3相クロック
の間のずれは、1系統のソースクロックからつくられる
3相クロックの間のずれよりも大きくなる。このずれが
上記のクロック発生回路の遅延回路でつくった時間的な
マージンよりも大きなものになると、走査検査時のテス
ト結果出力の取り込み時に誤動作を起こす。
【0028】この誤動作の問題について図8を用いてさ
らに詳しく説明する。図8は走査検査を行うことのでき
る論理回路を示しており、論理回路ブロック20aと論
理回路ブロック20bおよび論理回路ブロック21から
構成されている。また、論理回路ブロック20aには、
ソースクロックCLK1を入力とする3相クロック発生
回路50aから3相クロックが供給され、論理回路ブロ
ック20bには、ソースクロックCLK2を入力とする
3相クロック発生回路50bから3相クロックが供給さ
れる。すなわち、2つの論理回路ブロック20aおよび
20bのそれぞれには、異なるソースクロックCLK1
とCLK2に基づいた3相クロックが供給される。な
お、3相クロック発生回路50aおよび50bの回路構
成は、図6に示したものと同じ構成であり、走査制御信
号として働くCK1/CKT出力切り替え信号SEによ
り、実動作モードでは実動作用マスター側クロックとス
レーブ側クロックを発生し、データ走査モードではデー
タ走査用マスター側クロックとスレーブ側クロックを発
生する。また、論理回路ブロック21はソースクロック
CLK1に基づいた3相クロックで動作するフリップフ
ロップとソースクロックCLK2に基づいた3相クロッ
クで動作するフリップフロップの間にある組み合わせ回
路ブロックである。また、40aおよび40bは組み合
わせ回路ブロックであり、それぞれ論理回路ブロック2
0a、20b内に設けられている。また、41aおよび
41bは論理回路ブロック21内に設けられている組み
合わせ回路ブロックである。論理回路ブロック21内に
は、フリップフロップ35aと34bの間および38a
と31bの間のようにフリップフロップ出力が直接フリ
ップフロップデータ入力に接続されている回路部分もあ
る。また、30a〜39aと、30b〜39bは3相フ
リップフロップ回路であり、それぞれが図5に示したよ
うな回路構成を備えている。
【0029】以上のような構成についての動作を、実動
作と走査検査動作に分けて説明する。まず、実働作時に
は、3相クロック発生回路50aおよび50bからクロ
ックが発生し、すべての3相フリップフロップ回路にク
ロックCK1とCK2が供給される。このときクロック
CKTは常にロウレベルになっている。従って、データ
入力端子Dが有効となり、すべての3相フリップフロッ
プ回路は、クロックCK1に同期してデータを入力端子
Dから取り込んで、クロックCK2に同期してデータを
出力端子Qから出力する。出力されたデータは組み合わ
せ回路ブロック40aや40bに入力され、所定の処理
の後、組み合わせ回路ブロック40aや40bからの出
力は次段の3相フリップフロップ回路に取り込まれる。
【0030】また、走査検査時には、クロックCKTと
CK2、およびクロックCK1とCK2を使い分ける。
その動作を説明すると、まず、3相クロック発生回路5
0aおよび50bから、すべての3相フリップフロップ
回路にクロックCKTとCK2が供給される。このとき
クロック入力CK1には常にロウレベルである。従っ
て、テストデータ入力端子DTが有効となり、すべての
3相フリップフロップ回路は、クロックCKTに同期し
てテストデータを入力端子DTから取り込んで、クロッ
クCK2に同期してテストデータを出力端子Qから出力
する。各3相フリップフロップ回路は入力端子Dからデ
ータを取り込まず、隣の3相フリップフロップ回路から
の出力を取り込む。すなわち、走査信号(テスト用の信
号)入力SIaおよびSIbが外部から論理回路ブロッ
ク20aおよび20bに入力すると、その信号はクロッ
クに同期しながら3相フリップフロップ回路30a、3
1a、32a、・・・・、39aおよび30b、31
b、32b、・・・・、39bの順につながれた、いわ
ゆるスキャンチェーンに沿って送られる。そして、テス
トデータが順にフリップフロップ回路に送られると、次
の動作では、クロックCK1とCK2を有効にして実動
作と同様に各3相フリップフロップ回路は入力端子Dよ
り組み合わせ回路ブロックからの1つのテストデータを
取り込む。そして、再びクロックCKTとCK2を有効
にして、スキャンチェーンに沿ってデータを順に送り、
走査信号出力SOaおよびSObとして取り出す。この
ように、組み合わせ回路ブロックへの入力信号を外部か
ら供給し、また組み合わせ回路ブロックからの出力信号
を外部に取り出すことができるので、組み合わせ回路ブ
ロックの入出力の値を明確にでき、組み合わせ回路ブロ
ックの検査を正確に行うことができる。
【0031】このような図8の構成において、論理回路
ブロック21のテストは、論理回路ブロック内のスキャ
ンチェーンに沿って送られたデータのうち3相フリップ
フロップ回路35a〜39aの出力が論理回路ブロック
21の入力となり、テスト結果出力データが次段の3相
フリップフロップ回路に取り込まれることで行われる。
これらの3相フリップフロップ回路35a〜39aと3
0b〜34bを制御するクロックは、異なる3相クロッ
ク発生回路50aと50bのそれぞれから供給されてお
り、しかも3相クロック発生回路50aと50bのソー
スクロックは、それぞれ独立のクロックCLK1とCL
K2である。別々の(独立の)ソースクロックに基づい
て発生する3相クロックは、同じソースクロックから発
生する3相クロックよりもばらつきが大きくなるのでク
ロックスキューの原因になりやすい。特に、3相フロッ
プフロップ回路35aから34bおよび38aから31
bへ送られるデータは2つの3相フリップフロップ間に
データの伝達を遅らせる組み合わせ回路がないため正し
く保持されずに突き抜けを起こす可能性が大きい。この
ように複数のソースクロックを利用した回路で走査検査
を行うと、クロックスキューが発生し易くなりデータ突
き抜けの原因となっていた。
【0032】この対策として走査検査時には複数のクロ
ックをマルチプレクサを用いて1本のクロックで制御す
る方法がある。しかし、回路の大規模化が進んだ昨今で
は同一クロック系統内でのクロックスキュー低減は可能
であっても、複数のクロック系統間でのスキュー低減が
難しい状況にある。
【0033】また、このようなクロックスキューの影響
を避ける方法として、マスター側クロックとスレーブ側
クロックの両信号が共に非動作となるような時間(マー
ジン)がより大きくなるように設計することもできる。
しかし、スキューに対する動作マージンを十分大きくと
ると、システムクロックとして高い周波数を用いること
ができず実動作時において回路の高速動作の妨げとなっ
たり、走査検査時間の増大を招く。
【0034】本発明は、ソースクロックが複数のクロッ
ク系統を持つような半導体集積回路においても、テスト
モードにおいてフリップフロップ回路が誤動作すること
なく走査検査を確実に行うことができ、しかも実動作モ
ードでは高速動作を維持することができ、走査検査時間
もほとんど増えることのない3相クロック発生方法と回
路を提供する。
【0035】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に、走査検査時にテストデータ取り込み用(実動作用)
マスター側クロックが動作信号レベルから非動作信号レ
ベルに変化したタイミングからスレーブ側クロックが非
動作信号レベルから動作信号レベルに変化するまでの遅
延時間が実動作時に実動作用マスター側クロックが動作
信号レベルから非動作信号レベルに変化したタイミング
からスレーブ側クロックが非動作信号レベルから動作信
号レベルに変化するまでの遅延時間よりも長くなるよう
にクロックの発生タイミングを設定する3相クロック発
生方法と3相クロック発生回路を提供する。
【0036】
【発明の実施の形態】まず、各請求項に記載した発明の
概要について説明する。
【0037】この問題を解決するために、請求項1記載
のクロック発生方法によれば、走査検査時に実動作用マ
スター側クロックとスレーブ側クロックが交互に動作信
号レベルになるようにクロックを発生する場合に、実動
作用マスター側クロックが動作信号レベルから非動作信
号レベルに変化したタイミングからスレーブ側クロック
が非動作信号レベルから動作信号レベルに変化するタイ
ミングまでの遅延時間を実動作時に実動作用クロックが
動作信号レベルから非動作信号レベルに変化したタイミ
ングからスレーブ側クロックが非動作信号レベルから動
作信号レベルに変化するまでの遅延時間よりも長くなる
ようにクロックの発生タイミングを設定する。
【0038】また、請求項2記載の3相クロック発生回
路では、第1、第2および第3の論理ゲート回路のそれ
ぞれの出力に基づいて第1、第2および第3のクロック
を出力する3相クロック発生回路において、第1の論理
ゲート回路は、第2の論理ゲート回路の出力を第2の遅
延手段を介して得られる信号と基本クロック信号の反転
信号と走査制御信号SEの反転信号とを入力とし、ま
た、第2の論理ゲート回路は、第1の論理ゲートの出力
を第1の遅延手段を介して得られる信号と第3の論理ゲ
ート回路の出力を第3の遅延手段を介して得られる信号
と基本クロック信号とを入力とし、また、第3の論理ゲ
ート回路は、第2の論理ゲート回路の出力を第2の遅延
手段を介して得られる信号と基本クロック信号の反転信
号と走査制御信号とを入力とし、第1の遅延手段の遅延
時間をテスト制御信号により第2の遅延手段および第3
の遅延手段の遅延時間よりも長く設定することを特徴と
する。
【0039】また、請求項3記載の3相クロック発生回
路では、請求項2記載の構成において、第1、第2およ
び第3の論理ゲート回路が第1、第2および第3のNA
ND回路であることを特徴とする。
【0040】また、請求項4記載の3相クロック発生回
路では、請求項2または3記載の構成において、第1、
第2および第3のクロックをフリップフロップ回路へ供
給するクロックとし、第1のクロックをフリップフロッ
プ回路の実動作用マスタ側クロックとして供給し、第2
のクロックをスレーブ側クロックとして供給し、第3の
クロックをデータ走査用マスタ側クロックとして供給す
ることを特徴とする。
【0041】そして、これらの請求項に記載の方法およ
び回路によれば、走査検査時には実動作用マスター側ク
ロックとスレーブ側クロックの非動作信号のオーバーラ
ップ期間が長くなり、また、実動作時には実動作用マス
ター側クロックとスレーブ側クロックの非動作信号のオ
ーバーラップ期間が短くなる。従って、走査検査時に、
たとえ複数の基本クロック(ソースクロック)に基づい
て、マスター側およびスレーブ側のクロックが作られ、
それぞれの実動作用マスター側クロックが非動作信号レ
ベルになるタイミングが全クロック系統間でばらつきが
あっても、スレーブ側クロックが動作信号レベルになる
までに時間的余裕ができる。
【0042】このため、従来のように走査検査時に実動
作用マスター側クロックとスレーブ側クロックが同時に
動作信号レベルになってフリップフロップ回路内でデー
タの突き抜けを起こすことはない。また、比較的、実動
作用マスター側クロックおよびスレーブ側クロックにば
らつきのない実動作時には、実動作用マスター側クロッ
クとスレーブ側クロックの非動作信号のオーバーラップ
期間が短くなるよう設定して、時間的余裕を設けていな
いので、動作の高速化を図ることができる。
【0043】以下、本発明の具体的な実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の一例としての3相クロック
発生回路の構成を示す。
【0044】図1において、従来技術の説明に用いた図
6と同一の構成要素には同一の符号を付けて説明を省略
する。同図において図6と異なる点は、遅延回路11a
を構成するインバータ回路が12のセレクタ回路により
遅延回路11b、11cと同等の段数を有する場合と同
等以上の段数を選択でき遅延回路11b、11cより遅
延時間を長く設定できる点である。本実施例では遅延時
間を2倍に設定している。その他の構成については図6
に示したものと同じである。
【0045】ここで、図1の構成で従来の課題を解決で
きる理由を説明する。すなわち、走査検査時のスレーブ
側クロックCK2が非動作信号レベルから動作信号レベ
ルになるタイミングを従来の場合よりも遅らせると、従
来の課題であるフリップフロップ回路のデータ突き抜け
を防ぐことができることについて説明する。
【0046】図2は、直列に接続された2つのフリップ
フロップ回路の内部構成を示している。これらのフリッ
プフロップ回路は図8の38aと31bのように、それ
ぞれに別のクロック発生回路からクロックを供給されて
いる。具体的には、フリップフロップ回路38aにクロ
ックCK1とCK2が供給され、フリップフロップ回路
31bにクロックCK1’とCK2’が供給されてい
る。なお、それぞれのフリップフロップ回路は、図5を
用いて説明した構成と同じである。ただし、ここでは、
走査検査時のデータ取り込み動作についてのみ説明する
ので、説明を簡単にするために図2の図面上でクロック
CKTをゲート入力とするトランジスタを省略してい
る。
【0047】また図3(a)および(b)は、いずれも
図2のフリップフロップ回路に入力されるクロックCK
1,CK2,CK1’,CK2’のタイミングチャート
である。
【0048】これらのタイミングチャートは、ソースク
ロックのばらつきが原因となって各クロックにもばらつ
きが生じた場合の例を示している。図3(a)はCK1
とCK2よりもCK1’とCK2’の方が、わずかに進
んでいる場合を示し、図3(b)はCK1とCK2より
もCK1’とCK2’の方が、わずかに遅れている場合
を示している。また、図中(1)、(2)、(3)の数
字はサイクルを示している。すなわち、同じ数字をつけ
たCK1とCK1’のパルスは理想的には(ばらつきが
無ければ)同期しているはずの部分であり、また、同じ
数字をつけたCK2とCK2’のパルスは理想的には同
期しているはずの部分である。
【0049】このようにソースクロックのばらつきが原
因となってフリップフロップ回路38aと31bのそれ
ぞれに供給されるクロックCK1とCK2、CK1’と
CK2’にばらつきが生じる場合には、これらの図3
(a),(b)に示すような2通りのケースが考えられ
る。
【0050】これらのクロックのばらつきにより、デー
タ突き抜けの問題が生じうるのはフリップフロップ回路
を構成する隣り合うゲートが同時に導通状態になる場合
である。図3(a)の場合、例えばCK2の(1)サイ
クル目とCK1’の(2)サイクル目が同時にHレベル
になる重なり期間があるので、図2におけるフリップフ
ロップ回路38aのスレーブ側トランジスタとフリップ
フロップ回路31bのマスター側トランジスタが同時に
導通状態になる。しかし、この場合、CK2の(1)サ
イクル目でCK1’の(2)サイクル目が同時にHレベ
ルになることになるので、データがフリップフロップ回
路31bのマスター側トランジスタを突き抜けても、こ
のときフリップフロップ回路31bのスレーブ側トラン
ジスタは導通状態になっていないので、データは保持さ
れる。その後、図3(a)に示すクロックCK2’がH
レベルになるのはCK2’の(2)サイクル目である。
このタイミングでフリップフロップ回路31bのスレー
ブ側トランジスタは導通状態になるが、このタイミング
は本来の正常なタイミングでありデータ突き抜けの問題
にはならない。すなわち、図3(a)に示すようなCK
1とCK2よりもCK1’とCK2’の方が、わずかに
進んでいる場合には、フリップフロップ回路の一部分で
データの突き抜けが起こるが、最終的な出力は正常なタ
イミングで得られるので問題はない。
【0051】一方、図3(b)の場合、例えばCK2の
(1)サイクル目とCK1’の(1)サイクル目が同時
にHレベルになっている重なり期間がある。この場合も
上記図3(a)の場合と同様、図2におけるフリップフ
ロップ回路38aのスレーブ側トランジスタとフリップ
フロップ回路31bのマスター側トランジスタが同時に
導通状態になる。またデータがフリップフロップ回路3
1bのマスター側トランジスタを突き抜けても、やはり
同様に、このときフリップフロップ回路31bのスレー
ブ側トランジスタは導通状態になっていないので、デー
タは一旦保持される。しかし、図3(b)の場合は、そ
の直後にCK2’がHレベルになってフリップフロップ
回路31bのスレーブ側トランジスタも導通状態にな
り、しかもこれがCK2’の(1)サイクル目に相当す
る。すなわち、同じ(1)サイクルの間に、CK2,C
K1’が同時にHレベルになり、その直後にCK2’が
Hレベルになるので、データは1つのサイクルの間にこ
れらのクロックで制御される3つのトランジスタを突き
抜けてフリップフロップ回路から出力されてしまうこと
になる。
【0052】このように図3(b)に示す場合、すなわ
ちCK1とCK2よりもCK1’とCK2’の方がわず
かに遅れている場合にデータの突き抜けの問題を生じ
る。そこで、本発明では、図3(b)に示す重なり期間
をなくすために図中の矢印で示すようにCK2(あるい
はCK2’)がHレベルになるタイミングを遅延させる
ことにした。このようにすれば、上述のような問題は生
じない。
【0053】本発明は、クロックのタイミングのずれが
生じても問題になる場合(図3(b)の場合)とならな
い場合(図3(a)の場合)があることを考慮して、遅
延時間を設定したものである。すなわち、遅延時間を必
要最小限に抑えることにより、高速動作を維持しつつデ
ータの突き抜けを防止することができる。
【0054】次に、図1の構成の3相クロック発生回路
について、その動作を説明する。図4は図1の構成の3
相クロック発生回路から発生するクロックのタイミング
チャートを示す。同図に示すように、本発明ではテスト
制御信号MODEがHレベルのときと、Lレベルのとき
とを比べると、テスト制御信号MODEがHレベルのと
きの方が、実動作用マスター側クロックCK1が動作信
号レベルから非動作信号レベルになるタイミングから、
スレーブ側クロックCK2が非動作信号レベルから動作
信号レベルに変化するタイミングが遅くなっている。以
下、テスト制御信号MODEがHレベルの期間の動作
と、テスト制御信号MODEがLレベルの動作につい
て、順に説明する。
【0055】まず、走査制御信号SEがLレベルおよび
テスト制御信号MODEがLレベルの実動作モード時の
回路動作について説明する。テスト制御信号MODEが
Lレベルの期間の動作は、基本的に従来と同じである。
ソースクロックCLKがHレベルの時、インバータ回路
14の出力はLレベルになるので、3入力NAND回路
10aの出力は他の2入力の値に関わらずHレベルとな
る。この3入力NAND回路10aのHレベル出力はイ
ンバータ回路13aを経て実動作用マスター側クロック
CK1となり、その論理レベルはLレベルとなる。デー
タ走査用マスター側クロックCKTについても、インバ
ータ回路15の出力がLレベルであり、3入力NAND
回路10cの出力がHレベルになるので、同様にLレベ
ルとなる。また、3入力NAND回路10bの3つの入
力3入力NAND10aの出力および10cの出力と、
ソースクロックCLKのいずれもHレベルであるため、
3入力NAND回路10bの出力はLレベルになり、ス
レーブ側クロックCK2はインバータ回路13bを経て
Hレベルとなる。すなわち、テスト制御信号MODEが
Lレベル、ソースクロックCLKがHレベルのときは、
スレーブ側クロックCK2がHレベルで、実動作用マス
ター側クロックCK1とデータ走査用マスター側クロッ
クCKTはLレベルになる。
【0056】この状態からソースクロックCLKがLレ
ベルになると、まず3入力NAND回路10bの出力が
反転しスレーブ側クロックCK2がLレベルとなる。一
方、3入力NAND回路10aの出力はすぐには反転し
ない。すなわち、3入力NAND回路10aの3つの入
力のうちインバータ回路14の出力はすぐに入力される
が、遅延回路11bの出力は3入力NAND回路10b
の出力が反転してから遅延回路11bの遅延時間分だけ
経た後で入力され、このとき初めて3つの入力がすべて
Hレベルになる。従って、3入力NAND回路10aの
出力はLレベルとなる。
【0057】結局、マスター側クロックCK1はスレー
ブ側クロックCK2がLレベルになってから遅延回路1
1bと3入力NAND回路10aの伝搬遅延分遅れてH
レベルになる。なお、データ走査用マスター側クロック
CKTについては、走査制御信号SEのLレベルが3入
力NAND回路10cに入力されているため、ソースク
ロックCLKの信号レベルによらず常にLレベルになっ
ている。
【0058】次に、ソースクロックCLKがLレベルか
らHレベルになるときは、まず3入力NAND回路10
aの出力が反転しマスター側クロックCK1がLレベル
となる。一方、スレーブ側クロックCK2は遅れてHレ
ベルとなるが、テスト制御端子MODEがLレベルであ
るのでセレクタ回路12のA入力が選択され遅延回路1
1aおよびセレクタ回路12、3入力NAND回路10
bの伝搬遅延分だけほぼ遅れてHレベルとなる。
【0059】次に、走査検査モードのときの回路動作に
ついて説明する。走査検査モードでは、まず走査制御信
号SEをHレベルにしテスト制御信号MODEをHレベ
ルにしてデータをフリップフロップ回路を順に接続した
スキャンチェーンに沿ってデータを送り、その後で走査
制御信号SEをLレベルにして組み合わせ回路ブロック
からの出力データを取り出すことでテストを行う。
【0060】このとき走査制御信号SEがHレベルの動
作は従来回路の説明と同じであるので、ここでは走査制
御信号SEがLレベルの場合について説明する。図1に
おいて走査制御信号SEのLレベルは次段の3入力NA
ND回路10cに直接入力され3入力NAND回路10
cの出力は他の2入力によらずHレベルとなり、このH
レベル出力はインバータ回路13cを経てLレベルとな
る。すなわち、走査制御信号SEがLレベルの場合は、
常にデータ走査用マスター側クロックCKTはLレベル
である。
【0061】このとき、ソースクロックCLKがLレベ
ルのときには、スレーブ側クロックCK2は、ソースク
ロックCLKのLレベルが直接3入力NAND回路10
bに入力され出力がHレベルとなり、インバータ回路1
3bを経てLレベルとなる。また、実動作用マスター側
クロックCK1は3入力NAND回路10aの3つの入
力、すなわち3入力NAND回路10b出力およびイン
バータ回路14およびインバータ回路16のいずれもH
レベルであるため、3入力NAND回路10aの出力は
Lレベルになり、実動作用マスター側クロックCK1は
インバータ回路13aを経てHレベルとなる。すなわ
ち、走査制御信号SEがLレベル、ソースクロックCL
KがLレベルのときは、実動作用マスター側クロックC
K1がHレベルで、スレーブ側クロックCK2とデータ
走査用マスター側クロックCKTはLレベルになる。
【0062】この状態からソースクロックCLKがHレ
ベルになるときは、まず3入力NAND回路10aの出
力が反転しHレベルとなり、インバータ回路13aを経
て実動作マスター側クロックCK1がLレベルとなる。
一方、3入力NAND回路10bはすぐには反転しな
い。すなわち3入力NAND回路10bの3つの入力の
うちソースクロックCLKおよび遅延回路11cのHレ
ベルはすぐに入力されるが、3入力NAND回路10a
からの信号は遅れて入力される。このときテスト制御信
号MODEはHレベルであるため、セレクタ回路12は
B入力を選択しており、3入力NAND回路10aの出
力は、実動作時よりさらに遅延回路11a’分遅れて入
力されることになる。
【0063】すなわち、スレーブ側クロックCK2は遅
延回路11aおよび遅延回路11a’、セレクタ回路1
2、3入力NAND回路10bの伝搬遅延分だけほぼ遅
れてHレベルとなる。従って、スレーブ側クロックCK
2は時間的余裕をもってHレベルに変わる。
【0064】このように、図1に示す回路によれば、テ
スト制御信号MODEがHレベルのときに発生するスレ
ーブ側クロックCK2のHレベル(すなわち動作信号レ
ベル)になるタイミングを遅らせることができる。この
ため2種類以上のソースクロックに基づいて発生したク
ロックスキューが発生しても、フリップフロップ回路は
データの突き抜けを起こし難くなる。
【0065】
【発明の効果】本発明の3相クロック発生回路によれ
ば、走査検査時のデータ取り込み動作においては、図4
に示すようにマスター側クロックCK1が立ち下がって
からスレーブ側クロックCK2が立ち上がるまでの期間
が長いために、複数ソースクロック間のスキューが大き
い場合でも従来回路で発生していた図3に示すようなC
K1’とCK2のHレベルオーバーラップが発生しな
い。このため異種ソースクロックを持つ回路ブロック間
のフリップフロップ回路(図8の35aと34bもしく
は38aと31b)で生じるシフト誤動作を回避するこ
とができる。
【0066】また、実動作時にはクロックの非動作期間
は大きくないのでスレーブ側クロックが動作期間になっ
てからマスター側クロックが非動作期間になるまでの時
間が確保され、フリップフロップ間の論理回路段数は制
限されず回路システムの高速動作の妨げにはならない。
走査検査時においても、クロックの非動作期間が大きく
なるのは走査検査のデータ取り込み動作の際の実動作用
マスター側クロックが非動作信号レベルになってからス
レーブ側クロックが動作信号レベルになるまでの間だけ
であり、データ取り込み動作は走査検査の1サイクルの
動作にすぎずほとんどの時間はデータ走査動作に費やさ
れているため走査検査時間もほとんど増えることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における3相クロック発生回路
の構成図
【図2】直列接続されたフリップフロップ回路を示す回
路構成図
【図3】クロックがばらつく場合の例を示すタイミング
チャート
【図4】図1の3相クロック発生回路から発生するクロ
ックのタイミングチャート
【図5】フリップフロップ回路の構成図
【図6】従来の3相クロック発生回路の構成図
【図7】従来の3相クロック発生回路のタイミングチャ
ート
【図8】操作検査を行うことのできる論理回路構成図
【符号の説明】
10a〜10c 3入力NAND回路 11a〜11c、11a’ 遅延回路 12 セレクタ回路 13a〜13c、14、15、16、35、36 イン
バータ回路 20a、20b、21 論理回路ブロック 30、31、32 NチャネルMOSトランジスタ 30a〜39b 3相フリップフロップ回路 33、34 PチャネルMOSトランジスタ 37、38 電源 40a、40b 組み合わせ回路ブロック 41a、41b 組み合わせ回路ブロック 50a、50b 3相クロック発生回路 CK1、CK1’ 実動作用マスター側クロック CK2、CK2’ スレーブ側クロック CKT データ走査用マスター側クロック CLK ソースクロック CLK1、CLK2 ソースクロック MODE テスト制御信号 SE 走査制御信号 SIa、SIb 走査信号入力 SOa、SOb 走査信号出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−46821(JP,A) 特開 平2−61569(JP,A) 特公 平7−36508(JP,B2) 欧州特許出願公開650123(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリップフロップ回路を含む回路の実動
    作を行う場合には、クロック発生回路から前記フリップ
    フロップ回路に実動作用マスター側クロックとスレーブ
    側クロックが交互に動作信号レベルになるようにクロッ
    クを発生し、前記フリップフロップ回路を含む回路の走
    査検査を行う場合には、クロック発生回路から前記フリ
    ップフロップ回路にデータ走査用マスター側クロックと
    スレーブ側クロックが交互に動作信号レベルになるよう
    にクロックを発生する場合と実動作用マスター側クロッ
    クとスレーブ側クロックが交互に動作信号レベルになる
    ようにクロックを発生する場合とを使い分けるクロック
    発生回路において、走査検査時に前記実動作用マスター
    側クロックが動作信号レベルから非動作信号レベルに変
    化したタイミングから前記スレーブ側クロックが非動作
    信号レベルから動作信号レベルに変化するまでの遅延時
    間が実動作時に前記実動作用マスター側クロックが動作
    信号レベルから非動作信号レベルに変化したタイミング
    から前記スレーブ側クロックが非動作信号レベルから動
    作信号レベルに変化するまでの遅延時間よりも長くなる
    ようにクロックの発生タイミングを設定する3相クロッ
    ク発生方法。
  2. 【請求項2】 第1、第2および第3の論理ゲート回路
    を有し、前記第1、第2および第3の論理ゲート回路の
    それぞれの出力に基づいて第1、第2および第3のクロ
    ックを出力する3相クロック発生回路において、前記第
    1の論理ゲート回路は、前記第2の論理ゲート回路の出
    力を第2の遅延手段を介して得られる信号と基本クロッ
    ク信号の反転信号と走査制御信号の反転信号を入力と
    し、前記第2の論理ゲート回路は、前記第1の論理ゲー
    ト回路の出力を第1の遅延手段を介して得られる信号と
    前記第3の論理ゲート回路の出力を第3の遅延手段を介
    して得られる信号と前記基本クロック信号とを入力と
    し、前記第3の論理ゲート回路は、前記第2の論理ゲー
    ト回路の出力を前記第2の遅延手段を介して得られる信
    号と前記基本クロック信号の反転信号と前記走査制御信
    号を入力とし、前記第1の遅延手段の遅延時間をテスト
    制御信号により前記第2の遅延手段および第3の遅延手
    段の遅延時間よりも長い場合と同等である場合とに切り
    替えることを特徴とする3相クロック発生回路。
  3. 【請求項3】 第1、第2および第3の論理ゲート回路
    は第1、第2および第3のNAND回路であることを特
    徴とする請求項2記載の3相クロック発生回路。
  4. 【請求項4】 第1、第2および第3のクロックをフリ
    ップフロップ回路へ供給するクロックとし、前記第1の
    クロックを前記フリップフロップ回路の実動作用マスタ
    ー側クロックとして供給し、第2のクロックをスレーブ
    側クロックとして供給し、前記第3のクロックをデータ
    走査用マスター側クロックとして供給することを特徴と
    する請求項2または3記載の3相クロック発生回路。
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