JP3434386B2 - 留め具 - Google Patents

留め具

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JP3434386B2
JP3434386B2 JP13115895A JP13115895A JP3434386B2 JP 3434386 B2 JP3434386 B2 JP 3434386B2 JP 13115895 A JP13115895 A JP 13115895A JP 13115895 A JP13115895 A JP 13115895A JP 3434386 B2 JP3434386 B2 JP 3434386B2
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    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/06Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips
    • F16B5/0607Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other
    • F16B5/0621Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other in parallel relationship
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • F16B19/04Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
    • F16B19/08Hollow rivets; Multi-part rivets
    • F16B19/10Hollow rivets; Multi-part rivets fastened by expanding mechanically
    • F16B19/1027Multi-part rivets
    • F16B19/1036Blind rivets
    • F16B19/1081Blind rivets fastened by a drive-pin

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、取付対象物の取付穴
に対し差し入れられる雌具と、この雌具の挿通穴内に差
し込まれて該雌具の取付穴への差し入れ部を構成する弾
性片を側方に撓み出させる雄具とよりなると共に、この
弾性片の撓み出しにより取付対象物に対する留め付けを
なす留め具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】二つの部材をワンタッチで留め付けなど
する目的で用いられる留め具として、例えば、実公昭6
1−37847に示されるように、鍔1aの一面側に留
め付けの対象となる二つの部材P−1、P−2に相互に
連通するように設けられた取付穴H−1、H−2に対し
て差し入れられる差し込み部1bを備えさせて構成され
る雌具1と、この雌具1の鍔1aから差し込み部1bの
先端に向けて設けられた挿通穴1cに挿し込まれると共
に、この挿通穴1cの穴径よりもやや拡径とされる軸部
2aと頭部2bとを備えた雄具2とよりなる留め具が開
示されている。(図16)
【0003】この従来の留め具はさらに、雌具1の差し
込み部1bが該雌具1の先端から鍔1a側に向けて設け
られた四条の割り欠き溝1dにより、四本の弾性片1
b’、1b’…として区分されている。従って、この従
来の留め具によれば、図16に示されるように相互に連
通するように設けられた前記取付穴H−1、H−2に対
し雌具1の差し込み部1bを差し入れた後、この雌具1
の挿通穴1c内に雄具2の軸部2aを差し入れることに
より、前記各弾性片1b’、1b’…を側方に撓み出さ
せることができ、この撓み出させた弾性片1b’、1
b’…と前記鍔1aとの間で二つの部材P−1、P−2
の取付穴H−1、H−2縁部を挾み付けて、該二つの部
材P−1、P−2をワンタッチで留め付けることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、留め付けの
対象となる前記二つの部材P−1、P−2の取付穴H−
1、H−2を共に丸穴状とした場合、両取付穴H−1、
H−2を連通状態に位置合わせをすることが困難な場合
が多い。特に、該二つの部材P−1、P−2の複数箇所
に相互に連通し合う複数の取付穴H−1、H−1…、H
−2、H−2…を設けて、該複数箇所でそれぞれ前記留
め付けを行う場合、これら複数の取付穴H−1、H−1
…、H−2、H−2…の開設位置を正確に揃えることが
困難な場合が多く、また、該二つの部材P−1、P−2
の熱変形などにより、当初前記開設位置が正確に揃って
いても事後的にこの開設位置が不揃いとなってしまう場
合も少なくない。
【0005】こうしたことから、他方の部材P−1に設
けられる取付穴H−1の開設位置と、一方の部材P−2
に設けられる取付穴H−2の開設位置とに多少のズレが
あっても、両取付穴H−1、H−2が相互に連通される
ように位置合わせ可能とするために、留め付けの対象と
なる二つの部材P−1、P−2の一方の部材P−2に設
けられる取付穴H−2が細長状をなす穴として構成され
ることが少なからずある。
【0006】しかし、相互に留め付けられる一方の部材
P−2の取付穴H−2を前記のように細長状をなす穴と
した場合、該取付穴H−2に差し入れられる前記雌具1
の差し込み部1bの径は、この取付穴H−2の短径側で
ある両側縁部f、f間の寸法内のものとされることにな
ることから、該取付穴H−2に差し込まれた差し込み部
1bは該取付穴H−2の長径側にある両側縁部f’、
f’との間に隙間を生じ、この結果、該取付穴H−2の
短径側にある両側縁部f、fに対して、該差し込み部1
bの側面部を、常に一定の位置で接し又は向き合わせる
ことはできない。
【0007】このため、例えば図17に示されるよう
に、雌具1の差し込み部1bを構成する前記四本の弾性
片1b’、1b’…のうち、該差し込み部1bの挿通穴
1cの軸線に略直交する向きにある一対の弾性片1
b’、1b’が、前記取付穴H−2の短径側にある両穴
縁部f、fに対し、それぞれ該弾性片1b’を隣り合う
他の弾性片1b’から区分する前記割り欠き溝1dに接
する側で接し、又は、向き合った状態で該取付穴H−2
に前記差し込み部1bが差し入れられたり、また、該差
し込み部1bの挿通穴1cの軸線に略直交する向きにあ
る一対の弾性片1b’、1b’が前記取付穴H−2の前
記短径側にある両穴縁部f、fに対し、該弾性片1b’
の幅方向略中程の位置で接し、又は向き合った状態で該
取付穴H−2に前記差し込み部1bが差し入れられてし
まうといったバラ付きが生じる。
【0008】このように取付穴H−2の短径側にある両
側縁部f、fに対して接し又は向き合う差し込み部1b
の側面部、すなわち前記弾性片1b’の側面部の位置が
一定しない場合、前記雄具2の挿通穴1cへの挿し入れ
によって外方に撓み出させるこの弾性片1b’による該
取付穴H−2に対する押し付け状態および押し付け力を
一定のものとできず、これらにバラ付きを生じさせる不
都合が生じる。
【0009】また、前記二つの部材P−1、P−2の複
数箇所にそれぞれ相互に連通し合うように設けられた複
数の取付穴H−1、H−1…、H−2、H−2…に対し
てもそれぞれ従来の留め具を挿し入れ、留め付けて該二
つの部材P−1、P−2の留め付けを行う場合には、そ
れぞれの留め付け箇所における取付穴H−2に対する前
記弾性片1b’による押し付け状態および押し付け力が
まちまちとなり、この結果、留め付けられた二つの部材
P−1、P−2が一部では密着されるものの、他の一部
では両部材P−1、P−2間に隙間を生じさせてしまう
など、狂いなく二つの部材P−1、P−2を留め付ける
ことができない場合を生じさせていた。
【0010】そこでこの発明は、取付対象物の取付穴に
対して挿し入れられる雌具と、この雌具の挿通穴内に挿
し込まれて該雌具の取付穴への挿し入れ部にある弾性片
を側方に撓み出させる雄具とよりなると共に、この弾性
片の撓み出しにより取付対象物に対する留め付けをなす
留め具を、該取付穴が細長状をなす穴とされている場合
であっても、この取付穴に対して常に同じ留め付け状
態、同じ留め付け力により留め付けられるようにするこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、請求項1記載の発明では、頭部11とこの頭部11
から一体に突設されている軸状桿部12とを備えた雄具
10と、細長状をなす取付穴201への差し込み部22
と鍔部21とを備え、かつ、該鍔部21の側から差し込
み部22の先端22aに向けて前記雄具10の軸状桿部
12の挿し入れられる挿通穴23を備えた雌具20とよ
りなり、さらに、該雌具20の差し込み部22を、該差
し込み部22の先端22aから前記鍔部21側に向けて
設けられた複数の割り欠き溝24により、複数の弾性片
22’…22’に区分してあり、さらに、前記雄具10
の軸状桿部12を雌具20の挿通穴23に挿し込むこと
により、該雌具20の弾性片22’を外方に撓み出させ
ると共に、該撓み出させ状態において、該雄具10と雌
具20とを係合させる留め具Cが、前記雌具20の差し
込み部22の外側に、この差し込み部22を前記細長状
をなす取付穴201に差し入れた際に、該取付穴201
の短径側にある両穴縁部201a、201aにそれぞれ
突き当たり、かつ、該雌具20を捻回した際に、該取付
穴201内に入り込む位置決め突部25を備えており、
しかも、該位置決め突部25が、前記差し込み部22の
先端22a側から鍔部21側に向け、かつ、該差し込み
部22の挿通穴23の軸線xを巡る方向に向けて延設さ
れる突き出し片状に構成してあるものとした。
【0012】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の留め具Cの前記突き出し片状をなす位置決め突部
25が、前記差し込み部22の先端22a側から鍔部2
1側に向けて該差し込み部22の外側面からの突き出し
幅を暫時大きくするように設けられているものとした。
【0013】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
2記載の留め具Cの前記雌具20の差し込み部22が、
前記挿通穴23の軸線に略直交する向きにある両側位置
に設けられた一対の前記割り欠き溝24により一対の弾
性片22’、22’に区分されていると共に、前記突き
出し片状をなす位置決め突部25の一方が、前記差し込
み部22の先端22a側の端部25aを一方の弾性片2
2’の幅方向略中程に位置させ、かつ、前記鍔部21側
の端部25bを他方の弾性片22’の幅方向略中程に位
置させるように、前記割り欠き溝24の一方を含む仮想
のつる巻線に沿って設けられており、さらに、前記突き
出し片状をなす位置決め突部25の他方が、前記鍔部2
1側の端部25bを一方の弾性片22’の幅方向略中程
に位置させ、かつ、前記差し込み部22の先端22a側
の端部25aを他方の弾性片22’の幅方向略中程に位
置させるように、前記割り欠き溝24の他方を含む仮想
のつる巻線に沿って設けられているものとした。
【0014】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
2又は請求項3記載の留め具Cが、雄具10の軸状桿部
12と、雌具20の挿通穴23とに、該雌具20の弾性
片22’を外方に撓み出させない位置まで該雌具20の
鍔部21側から挿通穴23に挿し入れられた軸状桿部1
2に対して、該雌具20を該軸状桿部12を中心に回転
又は回動可能に仮り止めする手段を備えたものとした。
【0015】
【作用】この発明に係る留め具Cは、前記雌具20の差
し込み部22の外側に、この差し込み部22を前記細長
状をなす取付穴201に差し入れた際に、該取付穴20
1の短径側にある両穴縁部201a、201aにそれぞ
れ突き当たり、かつ、該雌具20を捻回した際に、該取
付穴201内に入り込む位置決め突部25を備えている
ことから、この捻回により取付穴201に差し入れられ
た雌具20の差し込み部22は、該取付穴201の短径
側にある両穴縁部201a、201aに対し、常に、前
記挿通穴23の軸方向に略直交する向きにある一定の両
外側面でそれぞれ接し、又は、向き合う。
【0016】
【実施例】以下、この発明に係る留め具の典型的な実施
例を、図1ないし図15に基いて説明する。
【0017】なお、図1は、実施例に係る留め具Cの全
体構成を理解し易いように、該留め具Cおよび、該留め
具Cにより留め付けられる第一の部材100の取付穴1
01部分、第二の部材200の取付穴201部分を斜視
の状態で示している。
【0018】また、図2ないし図7は、相互に連通する
ように位置が合わされた第一の部材100の取付穴10
1および第二の部材200の取付穴201に対して、実
施例に係る留め具Cを差し入れて、該第一の部材100
および第二の部材200を密着状態に留め付ける過程を
それぞれ示している。すなわち、図2は前記取付穴10
1および取付穴201に対して、留め具Cを差し入れる
直前の状態を側方から見て示しており、また、図3は該
取付穴101および取付穴201に対して留め具Cを差
し入れている途中の状態を側方から見て、また図4は、
図3に示される状態における取付穴201に対する留め
具Cの位置関係を理解し易いように、該取付穴201を
想像線で示し、かつ、留め具Cを下方から見て示してい
る。また、図5は該取付穴101および取付穴201に
対して留め具Cを差し入れ終った状態を要部を破断して
側方から見て、また図6は、図5に示される状態におけ
る取付穴201に対する留め具Cの位置関係を理解し易
いように、該取付穴201を想像線で示し、かつ、留め
具Cを下方から見て示している。また、図7は取付穴1
01および取付穴201に対して留め具Cを差し入れた
後、留め具Cを構成する雌具20内に雄具10を挿し入
れて、該雌具20の差し込み部22構成する弾性片2
2’、22’を外方に撓み出させ、雌具20の頭部11
と該弾性片22’、22’との間で前記第一の部材10
0および第二の部材200を密着状に留め付けた状態を
要部を破断して側方から見て示している。
【0019】また、図8ないし図13は、実施例に係る
留め具Cを構成する雌具20をそれぞれ、側方から見て
(図8、図9)、また、上方から見て(図11)、ま
た、一部を縦断面の状態として(図10)、また、縦断
面の状態として(図12)、さらに横断面の状態として
(図13)、それぞれ示している。
【0020】また、図14は、実施例に係る留め具Cを
構成する雄具10を側方から見て、また、図15は、下
方から見て、それぞれ示している。
【0021】前記各図に示される留め具Cは、頭部11
とこの頭部11から一体に突設されている軸状桿部12
を備えた雄具10と、第一の部材100の取付穴101
およびこれに連通する細長の第二の部材200の取付穴
201への差し込み部22と鍔部21とを備え、かつ、
該鍔部21の側から前記雄具10の軸状桿部12の挿し
入れられる挿通穴23を備えた雌具20とから構成され
る。
【0022】そして、前記雌具20の差し込み部22
は、該差し込み部22の先端22aから前記鍔部21側
に向けて設けられた複数の割り欠き溝24、24によ
り、複数の弾性片22’、22’に区分してあり、前記
雄具10の軸状桿部12を雌具20に挿し込むことによ
り、前記雌具20の弾性片22’、22’を外方に撓み
出させ状態において、該雄具20と雌具10とを係合さ
せる構成としてある。このように雌具20の複数の弾性
片22’、22’を撓み出させた留め具は、前記差し込
み部22の挿し入れられた第二の部材200の取付穴2
01の短径側の穴径に対して、外方に撓み出された対向
する一対の弾性片22’、22’の先端部間の寸法を大
きくするので、これにより留め具Cは、該弾性片22’
と前記鍔部21との間で、第一の部材100および第二
の部材200を相互に密着するように挾み込み、留め付
ける。
【0023】また、この実施例に係る留め具Cは、前記
雌具20の差し込み部22の外側に、この差し込み部2
2を前記第二の部材200の前記細長状をなす取付穴2
01に差し入れた際に、該取付穴201の短径側にある
両穴縁部201a、201aにそれぞれ突き当り、か
つ、該雌具20を捻回した際に、該取付穴201内に入
り込む一対の位置決め突部25、25を備えている。従
って、留め具Cを構成する雌具20の差し込み部22の
取付穴201への差し入れにあっては、前記位置決め突
部25、25が取付穴201の短径側にある一対の穴縁
部201a、201aに向けられた状態では、この差し
入れをなすことができない。この結果、該取付穴201
に対して差し入れられた雌具20は、常に、前記位置決
め突部25、25が突き出されていない前記差し込み部
22の外側面22b’を前記取付穴201の短径側にあ
る穴縁部201aに接し、又は、向き合わせ、かつ、該
位置決め突部25、25を前記取付穴201の長径側に
ある穴縁201bに接し、又は向き合わせる。
【0024】そこで先ず、この実施例に係る留め具Cを
構成する雄具10は、略円形板状をなす頭部11の一面
側、略中心部より、該面に略直交する向きに、軸状桿部
12を突設して構成してある。
【0025】この雄具10の軸状桿部12には、該軸状
桿部12の中間部の先端側に近い位置に第一の凹段部1
2aが、また、頭部側に近い位置に第二の凹段部12b
が、該軸状桿部12の軸線を巡る方向に沿ってそれぞれ
設けてある。
【0026】また、該軸状桿部12は、前記第一の凹段
部12aから前記第二の凹段部12bに向けて、次第に
該軸状桿部12の径を拡径とさせるテーパー面12a’
を備えている。このテーパー面12a’は、このテーパ
ー面12a’によって次第に拡げられる前記軸状桿部1
2の径が、該軸状桿部12の基部側の径と略等しくされ
る位置で終了し、このテーパー面12a’の終了位置と
の間に若干間隔を置いて前記第二の凹段部12bが形成
してある。なお、この第二の凹段部12bと前記テーパ
ー面12a’の終了位置との間は、前記軸状桿部12の
軸線と略平行をなす垂直面12a”とされている。
【0027】一方、前記雌具20は、円形盤状をなす鍔
部21と、この鍔部21の一面側から突設される、この
実施例では円筒状の差し込み部22とを主体に構成され
ている。
【0028】鍔部21と差し込み部22とには、該鍔部
21の側から差し込み部22の先端22aに亘って、前
記雄具10の軸状桿部12の差し入れられる挿通穴23
が透設してある。
【0029】また、差し込み部22には、前記挿通穴2
3の軸線xに略直交する向きにある両側において、該差
し込み部22の先端22a側から前記鍔部21の側に向
けて一対の割り欠き溝24、24が透設されており、こ
の一対の割欠き溝24、24により差し込み部22一対
の弾性片22’、22’に区分されている。
【0030】この各弾性片22’、22’は、先端22
a部外側に該先端22aに向けて内搾り状をなすテーパ
ー面を備えており、前記第一、第二の部材100、20
0に設けられた取付穴101、201に対して差し入れ
易い形状としてある。
【0031】また、各弾性片22’、22’の内側に
は、該弾性片22’の長さ方向の略中間部において、係
合突部22cがそれぞれ形成してある。この係合突部2
2cは、該弾性片22’の先端側に段差面22c’を、
該弾性片22’の基部側に、該弾性片22’の外側面側
に向けて緩やかに傾斜し、かつ、前記鍔部21側に向け
て、各弾性片22’、22’間にある前記挿通穴23の
径を次第に拡げるテーパー面22c”を備えている。
【0032】ここで、前記雌具20の向い合う一対の弾
性片22’、22’の係合突部22c、22cは、その
先端間の間隔を、前記雄具10の軸状桿部12の第一の
凹段部12aの径と略等しいものとしている。
【0033】従って、この実施例に係る留め具では、雄
具10の軸状桿部12を、雌具20の前記差し込み部2
2が設けられていない側より、前記第一の凹段部12a
と前記係合突部22cが係合し合う位置まで、前記挿通
穴23に差し入れることにより、雌具20に対して雄具
10を該雄具10の軸状桿部12を中心に回転可能に仮
り止めすることができる。この仮り止め手段により、こ
の実施例に係る留め具では、図2に示されるように、相
互に連通されるように位置を合わされた、第一の部材1
00に設けられた取付穴101と第二の部材200に設
けられた取付穴201とに、雌具20の差し込み部22
を差し入れるにあたり、雌具20内から雄具10を脱落
させてしまうおそれがなく、この差し入れ作業をスムー
スに行なうことが可能とされている。
【0034】また、前記雌具20の前記差し込み部22
には、この差し込み部22を前記第二の部材200の細
長状をなす取付穴201に差し入れた際に、該取付穴2
01の短径側にある両穴縁部201aに突き当る一対の
位置決め突部25、25が設けてある。
【0035】この実施例では、特に、該位置決め突部2
5は、前記差し込み部22の先端22a側から鍔部21
側に向け、かつ、該差し込み部22の挿通穴23の軸線
xを巡る方向に向けて設けられる突き出し片状に構成さ
れている。
【0036】すなわち、この実施例では、前記雌具20
の差し込み部22が、前記挿通穴23の軸線xに略直交
する向きにある両側位置に設けられた一対の前記割り欠
き溝24、24により一対の弾性片22’、22’に区
分されていると共に、前記一対の位置決め突部25、2
5がそれぞれ、図8に特に示されるように、一方の位置
決め突部25が、前記差し込み部22の先端22a側の
端部25aを一方の前記弾性片22の幅方向略中程に位
置させ、かつ、前記鍔部21側の端部25bを他方の弾
性片22の幅方向中程に位置させるように、前記割り欠
き溝24、24の一方を含む仮想のつる巻線に沿って設
けられている。また、他方の位置決め突部25が、前記
鍔部21側の端部25bを一方の弾性片22の幅方向略
中程に位置させ、かつ、前記差し込み部22の先端22
a側の端部25aを他方の弾性片22の幅方向略中程に
位置させるように、前記割り欠き溝24、24の他方を
含む仮想のつる巻線に沿って設けられている。
【0037】また、この一対の位置決め突部25、25
の前記差し込み部22の先端22a側の端部25bおよ
び鍔部21側の端部25bはそれぞれ、前記一対の弾性
片22’、22’の一方において一方の位置決め突部2
5の端部25aと他方の位置決め突部25の端部25b
間にある該弾性片22の外側面22b’と略同面をなす
平坦面25a’、25b’状とされていると共に、前記
一対の弾性片22’、22’の他方においてまた他方の
位置決め突部25の端部25aと一方の位置決め突部2
5の端部25b間にある該弾性片22の外側面22b’
と略同面をなす平坦面25a’、25b’状とされてい
る。
【0038】従って、前記差し込み部22を収め入れる
に充分な径を備えた丸穴状をなす第一の部材100の取
付穴101と、前記細長穴状をなす第二の部材200の
取付穴201とを相互に連通させるように該第一の部材
100と第二の部材200とを接し合わせた状態で、図
2に示されるように取付穴101の側から差し込み部2
2を差し入れた場合、この差し入れにより前記位置決め
突部25、25が前記取付穴201の短径側にある両穴
縁部201a、201aにそれぞれ突き当り、図3およ
び図4に示されるようにこの突き当りにより、この突き
当り位置で該差し込み部22の差し入れが一旦阻止され
る。
【0039】しかるにこの後、前記差し込み部22が前
記挿通穴23の軸線xを中心として、いずれかの方向に
略90度回動されるように雌具20を捻回されると、図
5および図6に示されるように、前記取付穴201の短
径側にある両穴縁部201a、201aと前記位置決め
突部25、25とが突き当たらない状態となることか
ら、この捻回位置で該位置決め突部25の前記端部25
a、25b間にある差し込み部22の外側面22b’を
この穴縁部201a、201aに接し、又は、向き合う
ようにして、取付穴201内にこの差し込み部22を差
し入れることができる。
【0040】従って、この実施例に係る留め具Cでは、
前記一対の位置決め突部25、25により、前記第二の
部材200の取付穴201に差し入れられた前記雌具2
0の差し込み部22は、この取付穴201の短径側にあ
る両穴縁部201a、201aに対し、常に前記位置決
め突部25の前記端部25a、25b間にある差し込み
部22の外側面22b’を接し又は向き合わせる。
【0041】ここで、前述のように、この実施例では、
雌具20に対して雄具10が、該雄具10の軸状桿部1
2の軸方向に沿って設けられている前記第一の凹段部1
2aに対して、雌具20の差し込み部22内側に設けら
れている係合突部22cを収め入れて雄具10の軸状桿
部12を中心として雌具20が回転可能とされるように
仮り止めされている。また、この実施例では、前記位置
決め突部25は、前記差し込み部22の先端22a側か
ら鍔部21側に向けて該差し込み部22の外側面22b
からの突き出し幅を暫時大きくするように設けられてい
る。この結果、前記取付穴201に対する前記雌具20
の差し込み部22の差し入れにあたり、雄具10の頭部
11を把持して該差し込み部22を取付穴201に差し
入れた場合、前記仮想のつる巻線に沿って延設されてい
る一対の位置決め突部22、22と前記取付穴201の
短径側にある穴縁部201a、201aとの接し合いに
より、雌具20の差し込み部22は、前記一対の位置決
め突部22に案内されて前記雄具10の軸状桿部12を
中心として、前記取付穴201内に該差し込み部22が
入り込む位置まで自然に回動される。
【0042】従って、このように雄具10の頭部11を
把持などして前記取付穴201への雌具20の差し込み
部22の差し込み操作を行った場合、留め具C全体を捻
回操作することなく、雌具20を前記回動により捻回状
態として、該取付穴201の短径側にある両穴縁部20
1a、201aに対し前記外側面22b’を接し又は向
き合わせた状態として、取付穴201に対する差し込み
部22の前記差し込みをなすことができる。
【0043】また、この実施例ではさらに、該位置決め
突部25の前記差し込み部22の先端22a側に向けら
れた側には、該先端22a側から鍔部21側に向けて次
第に高まる傾斜面25cが設けてあることから、前記取
付穴201の短径側にある穴縁部201aと前記位置決
め突部25との接し合いによる該位置決め突部25によ
る前記雌具20の案内、回動はスムースなものとされ
る。
【0044】次いで、この実施例に係る留め具Cでは、
前記雌具20の向い合う一対の弾性片22’、22’の
係合突部22c、22cの先端間の間隔を前記雄具10
の軸状桿部12の第二の凹段部12bの径よりも小さい
ものとしている。
【0045】従って、図5に示されるように、前記第二
の部材201の取付穴201の短径側にある両穴縁部2
01a、201aに対し前記雌具20の差し込み部22
の外側面22b’を接し、又は、向き合わせた状態で該
取付穴201に該差し込み部22を差し入れている雌具
20に対し、この雌具20の挿通穴23内にあってこの
雌具20の前記係合突部22cを軸状桿部12の第一の
凹段部12aに収め入れて該雌具20に仮り止めされて
いる雄具10を、この仮り止め位置よりさらに、該雌具
20の差し込み部22の先端22a側に向けて差し入れ
ることにより、先ず軸状桿部12のテーパー面12a’
と雌具20の弾性片22’のテーパー面22c”とを接
しさせて該弾性片22’を該軸状桿部12のテーパー面
12a’の傾斜に沿って次第に外方に撓み出させること
ができる。次いで、該軸状桿部12のテーパー面12
a’に続く前記垂直面12a”の頭部11側の縁が前記
弾性片22’の係合突部22cを乗り越えた位置で、該
弾性片22’を該垂直面12a”と第二の凹段部12b
との寸法差分やや弾性復帰させて、該弾性片22’の係
合突部22cの段差面22c’を軸状桿部12の第二の
凹段部12bに係合させ、図7に示されるように、前記
雌具20の一対の弾性片22’、22’を外方に撓み出
させた状態で、雌具20に対して雄具10を本止めする
ことができる。
【0046】この本止めにより、図7に示されるよう
に、止め具Cを構成する雌具20の差し込み部22が差
し入れられている、相互に連通する取付穴101、20
1の設けられた前記第一、第二の部材100、200
は、外方に撓み出された雌具20の一方の弾性片2
2’、22’と鍔部21との間でこの取付穴101、2
01の穴縁部を挾み込まれ、相互に密着するように留め
付けられる。
【0047】ここで、前記雌具20の差し込み部22に
設けられた前記一対の位置決め突部25、25の作用に
より、該差し込み部22を構成する一対の弾性片2
2’、22’は、該弾性片22’の鍔部21側であっ
て、かつ、該弾性片22’の幅方向略中程に位置する前
記外側面22b’でそれぞれ、第二の部材200の取付
穴201の短径側にある両穴縁部201a、201aに
密着することから、該取付穴201の短径側にある一方
の穴縁部201aに対する一方の弾性片22’の押し付
け状態および押し付け力と、該取付穴201の短径側に
ある他方の穴縁部201aに対する他方の弾性片22’
の押し付け状態および押し付け力は略等しいものとされ
る。この結果、この実施例に係る留め具Cは、細長状を
なす前記取付穴201に対して常に一定の係合力をもっ
て留め付けられて、該取付穴201を備えた第二の部材
200に対して前記第一の部材を留め付ける機能を有す
る。
【0048】従って、第二の部材200に対して第一の
部材100を、両部材200、100の複数箇所におい
て相互に連通するように設けた取付穴201、201…
・101…101に対して、この実施例に係る留め具C
をそれぞれ差し入れ、係合させて留め付けた場合に、各
箇所においてこの留め付け状態および留め付け力に差が
生じることが少なく、この結果、第二の部材200に対
して第一の部材を位置ズレ、ガタなどを生じさせない状
態で、安定的に取り付けることができる。
【0049】なお、以上に説明した雌具20の前記差し
込み部22を構成する一対の弾性片22’、22’に所
要の弾性変形特性を付与する観点からは、該雌具20は
プラスチック材料を一体に成形して構成することが望ま
しい。
【0050】また、この実施例に係る留め具Cでは、前
記雄具10の頭部11における前記軸状桿部12が突設
されている側の面に接するように、該軸状桿部12の基
部側に嵌め入れられる穴31を備えたドーナツ状の弾性
シール材30が、この穴31を該軸状桿部12に挿通さ
せた状態で、該軸状桿部12に対して外嵌状に備え付け
られている。
【0051】そして、該雄具10の頭部11が雌具20
の鍔部21の前記差し込み部22が設けられていない側
に接するように、該雄具10を該雌具20に差し入れ、
雄具10と雌具20を前記本止め状態とした際に、図7
に示されるように、この弾性シール材30が、雌具20
の鍔部21に開設されている前記挿通穴23の開口縁部
と雄具10の頭部11との間で押しつぶされて、この挿
通穴23の開口を水密に塞ぐ構成とされている。
【0052】また、この実施例に係る留め具Cでは、前
記雌具20の鍔部21における前記差し込み部22が突
設されている側の面に接するように、該差し込み部22
の基部側に嵌め入れられる穴41を備えたドーナツ状の
弾性シール材40が、この穴41を該差し込み部22に
挿通させた状態で、該差し込み部22に外嵌状に備え付
けられている。
【0053】そして、該雌具20と前記雄具10とが前
記本止め状態とされて、外側に開き出された雌具20の
一対の弾性片22’、22’と鍔部21との間で第一の
部材100の取付穴101の穴縁と第二の部材200の
取付穴201の穴縁とを挾み付けた際に、図7に示され
るように、この弾性シール材40が、該第一の部材10
0の取付穴101の穴縁部と前記鍔部21との間で押し
つぶされて、この取付穴101の開口を水密に塞ぐ構成
とされている。
【0054】従って、この実施例に係る留め具Cは、例
えば、自動車のウインドガラスの下部縁を覆うようにボ
ディパネルに取り付けられるカウルトップパネルなど、
水密性を高い状態での留め付けが要請される部材相互を
迅速かつ確実に留め付ける用途で、用いることに適して
いる。
【0055】なお、前記弾性シール材30、40は、例
えば、セルラーラバー状に形成したネオプレンゴムなど
のゴム材料や、比較的弾性変形のし易いプラスチック材
料により構成することが望ましい。
【0056】以上説明した実施例では雌具20の差し込
み部22を前記一対の割り欠き溝24、24により一対
の弾性片22’、22’に区分して構成しているが、前
記位置決め突部25と同一又は実質的に同一をなす突部
ないし突片により、細長状をなす取付穴201の短径側
の両穴縁部201a、201aに対して、それぞれ略等
しい押し付け状態および押し付け力をもって接し得るよ
うに構成し得るのであれば、この差し込み部22を例え
ば四本の弾性片、八本の弾性片などの複数の弾性片2
2’、22…に区分して構成しても良い。
【0057】
【発明の効果】この発明に係る留め具Cは、前記雌具2
0の差し込み部22の外側に、この差し込み部22を前
記細長状をなす取付穴201に差し入れた際に、該取付
穴201の短径側にある両穴縁部201a、201aに
それぞれ突き当たり、かつ、該雌具20を捻回した際
に、該取付穴201内に入り込む位置決め突部25を備
えており、この捻回により取付穴201に差し入れられ
た雌具20の差し込み部22は、該取付穴201の短径
側にある両穴縁部201a、201aに対し、常に、前
記挿通穴23の軸方向に略直交する向きにある一定の両
外側面でそれぞれ接し、又は、向き合うことから、該挿
通穴23への前記雄具10の軸状桿部12の差し入れに
より外方に撓み出された前記差し込み部22を構成する
複数の弾性片22’… 22’を、該取付穴201の短
径側にある両穴縁部201a、201aに対しそれぞ
れ、ほぼ同じ状態で押し付けることができ、また、この
押し付け力を該取付穴201の短径側にある両穴縁部2
01a、201aでほぼ同一のものとすることができ
る。
【0058】この結果、この発明に係る留め具Cは、該
取付穴201への前記差し込み部22の差し込みの向き
格別の配慮を払わなくとも、常に、前記取付穴201に
対して必要とされる一定の係合力をもって留め付けるこ
とができる。
【0059】したがって、二つの部材の複数か所に相互
に連通するように設けられた複数の取付穴に対して、複
数の留め具Cの雌具20の前記差し込み部22をそれぞ
れ差し入れて前記留め付けをなした場合において、この
相互に連通される取付穴の一方が細長状をなす前記取付
穴201であっても、該複数の箇所間で該取付穴201
に対する係合力がまちまちとなることがなく、留め付け
られた二つの部材間に隙間や、ズレなどを生じさせ難
く、該二つの部材を正確かつ安定的に留め付けることが
できる特長を有する。
【0060】また、請求項2記載の発明では特に、請求
項1記載の留め具Cの前記位置決め突部25が、前記差
し込み部22の先端22a側から鍔部21側に向け、か
つ、該差し込み部22の挿通穴23の軸線xを巡る方向
に向けて延設される突き出し片状に構成してあると共
に、この突き出し片状をなす位置決め突部25が、該差
し込み部22の先端22a側から鍔部21側に向けて該
差し込み部22の外側面からの突き出し幅を暫時大きく
するように設けられているので、取付穴201の短径側
にある穴縁部201a、201aに該位置決め突部25
を突き当てるように該取付穴201に差し入れられた雌
具20を、この位置決め突部25の案内により、スムー
スに捻回することができる。
【0061】また、請求項3記載の発明では特に、請求
項2記載の留め具Cの前記雌具20の差し込み部22
が、前記挿通穴23の軸線に略直交する向きにある両側
位置に設けられた一対の前記割り欠き溝24、24によ
り一対の弾性片22’、22’に区分されていると共
に、前記突き出し片状をなす位置決め突部25の一方
が、前記差し込み部22の先端22a側の端部25aを
一方の弾性片22’の幅方向略中程に位置させ、かつ、
前記鍔部21側の端部25bを他方の弾性片22’の幅
方向略中程に位置させるように、前記割り欠き溝24の
一方を含む仮想のつる巻線に沿って設けられており、さ
らに、前記突き出し片状をなす位置決め突部25の他方
が、前記鍔部21側の端部25bを一方の弾性片22’
の幅方向略中程に位置させ、かつ、前記差し込み部22
の先端22a側の端部25aを他方の弾性片22’の幅
方向略中程に位置させるように、前記割り欠き溝24の
他方を含む仮想のつる巻線に沿って設けられているもの
とするので、取付穴201の短径側にある穴縁部201
a、201aに該位置決め突部25を突き当てるように
該取付穴201に差し入れられた雌具20を、この位置
決め突部25の案内により、一層スムースに捻回するこ
とができる。
【0062】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
2又は請求項3記載の留め具Cが、雄具10の軸状桿部
12と、雌具20の挿通穴23とに、雌具20の弾性片
22’を外方に撓み出させない位置まで該雌具20の鍔
部21側から挿通穴23に挿し入れられている軸状桿部
12に対して、該雌具20を該軸状桿部12を中心に雌
具20を回転又は回動可能とするように仮り止めする手
段を備えていることから、雄具10の頭部11のみを把
持などした状態で、取付穴201の短径側にある穴縁部
201a、201aに前記位置決め突部25を突き当て
るように該取付穴201に差し入れられた雌具20を、
この位置決め突部25の案内により、前記雄具10の軸
状桿部12を中心にスムースに回転又は回動させて、前
記捻回をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】留め具C、第一の部材100および第二の部材
200の斜視図
【図2】第一の部材100および第二の部材200の要
部を縦断面にした状態で併せて示した留め具Cの側面図
【図3】第一の部材100および第二の部材200の要
部を縦断面にした状態で併せて示した留め具Cの側面図
【図4】留め具C底面図
【図5】第一の部材100および第二の部材200の要
部を縦断面にした状態で併せて示すと共に、留め具Cの
要部を断面にして示した側面図
【図6】留め具C底面図
【図7】第一の部材100および第二の部材200の要
部を縦断面にした状態で併せて示すと共に、留め具Cの
要部を断面にして示した側面図
【図8】雌具20の側面図
【図9】雌具20の側面図
【図10】雌具20の要部を断面にして示した側面図
【図11】雌具20の平面図
【図12】図8におけるA−A線断面図
【図13】図9におけるB−B線断面図
【図14】雄具10の側面図
【図15】雄具10の底面図
【図16】従来の留め具を示す縦断面図
【図17】従来の留め具を示す横断面図
【符号の説明】
10 雄具 11 頭部 12 軸状桿部 20 雌具 21 鍔部 22a 先端 22’ 弾性片 23 挿通穴 24 割り欠き溝 25 位置決め突部 201 取付穴 201a 穴縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 13/00 - 13/14 F16B 19/00 - 19/14 F16B 5/00 - 5/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部とこの頭部から一体に突設されてい
    る軸状桿部とを備えた雄具と、 細長状をなす取付穴への差し込み部と鍔部とを備え、か
    つ、該鍔部の側から差し込み部の先端部に向けて前記雄
    具の軸状桿部の挿し入れられる挿通穴を備えた雌具とよ
    りなり、 該雌具の差し込み部は、該差し込み部の先端から前記鍔
    部側に向けて設けられた複数の割り欠き溝により、複数
    の弾性片に区分してあり、 前記雄具の軸状桿部を雌具の鍔部側から挿通穴に挿し込
    むことにより、該雌具の弾性片を外方に撓み出させると
    共に、該撓み出させ状態において、該雄具と雌具とを係
    合させる留め具であって、 前記雌具の差し込み部の外側には、この差し込み部を前
    記細長状をなす取付穴に差し入れた際に、該取付穴の短
    径側にある両穴縁部にそれぞれ突き当たり、かつ、該雌
    具を捻回した際に、該取付穴内に入り込む位置決め突部
    が設けてあり、 しかも、該位置決め突部が、前記差し込み部の先端側か
    ら鍔部側に向け、かつ、該差し込み部の挿通穴の穴軸を
    巡る方向に向けて延設される突き出し片状に構成してあ
    ることを特徴とする留め具。
  2. 【請求項2】 前記突き出し片状をなす位置決め突部
    が、前記差し込み部の先端側から鍔部側に向けて該差し
    込み部の外側面からの突き出し幅を暫時大きくするよう
    に設けてあることを特徴とする請求項1記載の留め具。
  3. 【請求項3】 前記雌具の差し込み部が、前記挿通穴の
    軸線に略直交する向きにある両側位置に設けられた一対
    の前記割り欠き溝により一対の弾性片に区分されている
    と共に、 前記突き出し片状をなす位置決め突部の一方が、前記差
    し込み部の先端側の端部を一方の弾性片の幅方向略中程
    に位置させ、かつ、前記鍔部側の端部を他方の弾性片の
    幅方向略中程に位置させるように、前記割り欠き溝の一
    方を含む仮想のつる巻線に沿って設けられていると共
    に、 前記突き出し片状をなす位置決め突部の他方が、前記鍔
    部側の端部を一方の弾性片の幅方向略中程に位置させ、
    かつ、前記差し込み部の先端側の端部を他方の弾性片の
    幅方向略中程に位置させるように、前記割り欠き溝の他
    方を含む仮想のつる巻線に沿って設けられていることを
    特徴とする請求項2記載の留め具。
  4. 【請求項4】 雌具に対して雄具を、該雄具の軸状桿部
    により該雌具の弾性片を外方に撓み出させない状態で、
    該雄具の軸状桿部の一部を雌具の鍔部側から挿通穴に挿
    し入れ、組み付けた留め具において、 雄具の軸状桿部と、雌具の挿通穴とに、該雌具の挿通穴
    に挿し入れられた雄具の軸状桿部に対して、該軸状桿部
    を中心に雌具を回転又は回動可能に仮り止めする手段が
    設けられている特徴とする請求項2又は請求項3記載の
    留め具。
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