JP3434267B2 - 基礎構造物の補修材注入用打込ボルト及び補修方法 - Google Patents

基礎構造物の補修材注入用打込ボルト及び補修方法

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JP3434267B2
JP3434267B2 JP2000213133A JP2000213133A JP3434267B2 JP 3434267 B2 JP3434267 B2 JP 3434267B2 JP 2000213133 A JP2000213133 A JP 2000213133A JP 2000213133 A JP2000213133 A JP 2000213133A JP 3434267 B2 JP3434267 B2 JP 3434267B2
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株式会社 金子組
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル等に使
用されるRC又はスチール・シールド・セグメント、下
水等に用いられるヒューム管等の基礎構造物の裏側に止
水又は補強用の補修材を注入するための補修材注入用打
込ボルト及び補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネル、共同溝、下水路等の
地中における管路は、例えばコンクリートやスチールの
セグメント(覆工)やヒューム管等を多数結合すること
により構成される。この種の管路では、組立施工時のリ
ブの変形や地盤の変形による応力集中等により、セグメ
ント相互の接合部が破損したり密着性が低下して漏水が
起こる等の問題があった。このため、従来は、例えば図
15に示すように、コンクリートセグメント100の接
合部101の表面側にVカットを形成して、その部分に
高分子材料等からなる止水材や補強材等の補修材102
を充填することがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の補修方法は、表面から補修をしているだけであるた
め、時間の経過と共に接着面での強度劣化が起こって補
修材が剥がれたりするので、メンテナンスが大変である
という問題がある。安定した止水や補強を行うために
は、コンクリートセグメント100の裏側まで穿孔して
補修材を注入して、接合部101の根元から補修を行う
ことが有効である。しかし、図15に示すように、コン
クリートセグメント100の裏側には地下水103が滞
水しており、コンクリートセグメント100の裏側まで
穿孔すると地下水が噴き出し、地山崩壊が発生するの
で、根元からの補修は不可能であった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、基礎構造物の裏側からの根元から
の補修材の注入を可能にする基礎構造物の補修材注入用
打込ボルト及び補修方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第一の基礎
構造物の補修材注入用打込ボルトは、基礎構造物の一方
の側に他方の側から止水又は補強用の補修材を注入する
ための補修材注入用打込ボルトであって、基端部に外ネ
ジが形成されると共に基端側を補修材注入口、先端側を
補修材吐出口とする補修材通路が内部に形成された中空
筒状のボルト本体と、このボルト本体の先端側に設けら
れた尖鋭頭部と、前記補修材吐出口が前記基礎構造物の
一方の側に突出した状態で前記ボルト本体が前記基礎構
造物から抜けるのを防止する抜け止め部材と、前記補修
材通路に設けられ前記補修材の注入方向と反対方向の液
体の流れを阻止する逆止弁とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】本発明に係る第一の基礎構造物の補修材注
入用打込ボルトによれば、尖鋭頭部を先端側にしてボル
ト本体を基礎構造物に打ち込んで基礎構造物に固定する
ことができ、ボルトが基礎構造物を貫通した際に基礎構
造物の裏側に地下水などが溜まっていた場合でも、補修
材吐出口と補修材注入口とを連絡する補修材通路に逆止
弁が配置されているので、地下水が流出するようなこと
がなく、従って地山崩壊が発生することもない。本発明
に係るボルトが基礎構造物を貫通した後は、補修材注入
口から補修材を注入することにより、逆止弁が開いて補
修材吐出口から基礎構造物の裏側へ補修材を注入するこ
とができ、根元からの補修が可能になる。
【0007】本発明に係る第一の基礎構造物の補修材注
入用打込ボルトの好適な実施形態においては、前記抜け
止め部材は、前記ボルト本体の側面に設けられ先端側か
ら基端側に花弁状に開いた複数の逆止めスプリングから
なる。抜け止め部材がこのような構成であると、打込ボ
ルトの基礎構造物への打込時には、逆止めスプリングが
撓んでボルトの先端を基礎構造物の裏側に簡単に突出さ
せることができ、逆止めスプリングが基礎構造物の裏側
で再び開いた後は、これが抜け止めとなる。また、好ま
しくは前記ボルト本体の外ネジに締付ナットが締結さ
れ、前記抜け止め部材と前記締付ナットとで前記基礎構
造物を挟み込むものであることが望ましい。これによ
り、締付ナットと抜け止め部材とで基礎構造物を挟み込
んで固定することができる。
【0008】また、打込時の補修材注入口の破損、変形
等を防止するため、ボルト本体の補修材注入口に打込用
のメクラボルトを締結するための内ネジが形成されてい
ても良い。
【0009】前記ボルト本体の補修材通路は、例えば前
記ボルト本体の基端側から先端側にかけて形成された補
修材注入通路と、前記ボルト本体の先端側で前記補修材
注入通路から側面にかけて穿設された1又は複数の補修
材吐出通路とからなり、前記逆止弁は、例えば一端が前
記補修材吐出通路の手前に位置するように前記補修材注
入通路に装着された内側中空筒体と、この内側中空筒体
の前記一端に着座して前記内側中空筒体の一端を塞ぐ弁
体と、この弁体に対して前記内側中空筒体と反対側に装
着されて前記弁体を前記内側中空筒体側に押圧するバネ
とからなる。
【0010】本発明に係る第一の基礎構造物の補修方法
は、基礎構造物の一方の側に向けて他方の側から未貫通
の穴を穿設する工程と、この工程で穿設された穴に前述
した補修材注入用打込ボルトを抜け止め部材が抜け止め
機能を発揮する位置まで打ち込む工程と、前記補修材注
入用打込ボルトの基端部に締付ナットを装着して抜け止
め部材が前記基礎構造物に当接するまで前記締付ナット
を締め付ける工程と、前記補修材注入用打込ボルトの補
修材注入口から所定の補修材を注入する工程と、前記補
修材注入用打込ボルトの補修材注入口を塞ぐ工程とを備
えたことを特徴とする。
【0011】本発明に係る第一の基礎構造物の補修材注
入用打込ボルトは、基礎構造物の一方の側に他方の側か
ら止水又は補強用の補修材を注入するための補修材注入
用打込ボルトであって、基端側を補修材注入口、先端側
を補修材吐出口とする補修材通路が内部に形成された中
空筒状の内側ボルトと、前記内側ボルトの先端側に設け
られた尖鋭頭部と、基端部に外ネジが形成され前記内側
ボルトを軸芯方向に移動可能に収容する中空筒状の外側
ボルトと、前記補修材吐出口が前記基礎構造物の一方の
側に突出した状態で前記外側ボルトが前記基礎構造物か
ら抜けるのを防止する抜け止め部材と、前記補修材通路
に設けられ前記補修材の注入方向と反対方向の液体の流
れを阻止する逆止弁と、前記内側ボルトの基端側に接続
され、前記内側ボルトと共に前記外側ボルトの内側に挿
入可能な接続ロフトとを備えたことを特徴とする。
【0012】本発明に係る第二の基礎構造物の補修材注
入用打込ボルトによれば、尖鋭頭部を先端側にして内側
ボルトと外側ボルトを共に基礎構造物に打ち込んで外側
ボルトのみを基礎構造物に対して固定することができ、
ボルトが基礎構造物を貫通した際に基礎構造物の裏側に
地下水などが溜まっていた場合でも、補修材吐出口と補
修材注入口とを連絡する補修材通路に逆止弁が配置され
ているので、地下水が流出するようなことがなく、従っ
て地山崩壊が発生することもない。本発明に係るボルト
が基礎構造物を貫通した後は、補修材注入口から補修材
を注入することにより、逆止弁が開いて補修材吐出口か
ら基礎構造物の裏側へ補修材を注入することができ、根
元からの補修が可能になる。また、内側ボルトを外側ボ
ルトに対して軸芯方向に相対移動させることによって補
修材注入口を基礎構造物壁面から任意の距離に配置する
ことができるため、特に基礎構造物壁面付近に汚泥等が
蓄積している場合でも汚泥を回避した補修材の注入を効
果的に実現できる。
【0013】本発明に係る第二の基礎構造物の補修材注
入用打込ボルトの好適な実施形態においては、前記抜け
止め部材は、前記外側ボルトの側面に設けられ先端側か
ら基端側に花弁状に開いた複数の逆止めスプリングから
なる。抜け止め部材がこのような構成であると、打込ボ
ルトの基礎構造物への打込時には、逆止めスプリングが
撓んでボルトの先端を基礎構造物の裏側に簡単に突出さ
せることができ、逆止めスプリングが基礎構造物の裏側
で再び開いた後は、これが抜け止めとなる。また、好ま
しくは前記外側ボルトの外ネジに締付ナットが締結さ
れ、前記抜け止め部材と前記締付ナットとで前記基礎構
造物を挟み込むものであることが望ましい。これによ
り、締付ナットと抜け止め部材とで基礎構造物を挟み込
んで固定することができる。
【0014】また、前記内側ボルトの基端側には、前記
接続ロフトを接続するための内ネジが形成されているこ
とが好ましい。
【0015】更に、打込時の補修材注入口の破損、変形
等を防止するため、前記外ネジは締付ナットだけでな
く、打込用のメクラボルトも締結可能な構造となってい
る。
【0016】前記内側ボルトの補修材通路は、例えば前
記内側ボルトの基端側から先端側にかけて形成された補
修材注入通路と、前記内側ボルトの先端側で前記補修材
注入通路から側面にかけて穿設された1又は複数の補修
材吐出通路とからなり、前記逆止弁は、例えば一端が前
記補修材吐出通路の手前に位置するように前記補修材注
入通路に装着された内側中空筒体と、この内側中空筒体
の前記一端に着座して前記内側中空筒体の一端を塞ぐ弁
体と、この弁体に対して前記内側中空筒体と反対側に装
着されて前記弁体を前記内側中空筒体側に押圧するバネ
とからなる。
【0017】また、本発明に係る第二の基礎構造物の補
修方法は、基礎構造物の一方の側に向けて他方の側から
未貫通の穴を穿設する工程と、この工程で穿設された穴
に請求項7〜12いずれか1項記載の補修材注入用打込
ボルトを前記抜け止め部材が抜け止め機能を発揮する位
置まで打ち込む工程と、前記補修材注入用打込ボルトの
基端部に締付ナットを装着して前記抜け止め部材が前記
基礎構造物に当接するまで前記締付ナットを締め付ける
工程と、前記補修材吐出口が前記補修材を注入すべき箇
所に到達するのに充分な数の接続ロフトを接続する工程
と、前記内側ボルトを前記補修材を注入すべき箇所に到
達するまで挿入する工程と、 前記補修材注入用打込ボ
ルトの補修材注入口から所定の補修材を注入する工程
と、前記補修材注入用打込ボルトの補修材注入口を塞ぐ
工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づき、本発
明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本
発明の第一の実施形態に係る補修材注入用打込ボルトの
使用例を示す図である。基礎構造物としてのトンネル等
のコンクリートセグメント2には、本発明に係る補修材
注入用打込ボルト1が打ち込まれており、その先端部
(補修吐出口)がセグメント2の裏側の地下水の滞水部
3に突出している。図2は、コンクリートセグメント5
のジョイント部6の近傍に先端部(補修材吐出口)が滞
水部7に位置するように本発明に係る補修材注入用打込
ボルト1を打込ボルト1の頭部をモルタル等の封止材8
で封止した例を示している。なお、ここで使用される止
水材としては、例えば懸濁型又は溶融型注入材があり、
補強剤としては、例えばセメントミルク等がある。
【0019】図3は一実施形態に係る補修材注入用打込
ボルト1を示す斜視図であり、図4はその縦断面図であ
る。この補修材注入用打込ボルト1は、全体が円筒状の
ボルト本体11と、このボルト本体11の先端側に設け
られた円錐状の尖鋭頭部12と、ボルト本体11の内部
に装着された逆止弁13と、抜け止め用の逆止めスプリ
ング14とから構成されている。
【0020】ボルト本体11には、補修材通路21が形
成されている。この補修材通路21は、ボルト本体11
の基端側が補修材注入口22、先端側がボルト本体11
の相対向する側面にそれぞれ設けられた補修材吐出口2
3となるもので、ボルト本体11と同心で基端側から先
端側にかけて形成された円柱状の補修材注入通路24
と、ボルト本体11の先端側で補修材注入通路24から
ボルト本体11の相対向する側面に向けて穿設された2
つの補修材吐出通路25とからなる。補修材注入通路2
4には、内側中空円筒体26が装着されている。内側中
空円筒体26の先端は、補修材吐出通路25のやや下側
(基端側)に位置している。
【0021】尖鋭頭部12は、少なくともその先端部が
高周波焼入された鋼材からなり、基端側がボルト本体1
1の先端側とネジによって結合されるようになってい
る。逆止めスプリング14は、ボルト本体11の補修材
吐出口23のやや下側の相対向する側面をやや彫り込ん
で、一部を花弁状に切り出して下側を開いた2枚の弾性
変形可能なスプリング片である。ボルト本体11の基端
外周部には、締付ナット15が締結される外ネジ19が
形成されている。また、ボルト本体11の基端内周部に
は内ネジ29が形成され、この内ネジ29には、ボルト
打込時に装着されるメクラボルト18が螺合される。
【0022】逆止弁13は、補修材通路21に装着され
た内側中空円筒体26と、その先端部に着座する弁体2
7と、この弁体31と尖鋭頭部12の内側空間との間に
装着されて弁体27を常時内側中空円筒体26の一端側
に押し付けるスプリング28とから構成されている。弁
体27は、この例では内側中空円筒体26とほぼ同一外
径の円柱状体27aとその下側に一体結合されたガイド
軸27bとからなり、例えばゴム材等から構成されてい
る。図5には、補修材Rの注入によって弁体27がスプ
リング28のバネ力に抗して上に持ち上がり、これによ
って補修材Rが補修材吐出口23から吐出される様子が
示されている。
【0023】次に、図6を参照しながら、上述した補修
材注入用打込ボルト1を使用した補修方法について説明
する。まず、同図(a)に示すように、コンクリートセ
グメント5の補修すべき位置に、電気ドリル等を用いて
表側から裏側に向けて穴4を形成する。このとき、穴4
は、完全に貫通させるのではなく、僅かの厚みを残して
おくことが肝要である。これにより、滞水部7からの地
下水の噴き出しを防止する。次に、同図(b)に示すよ
うに、打込ボルト1の基端部にメクラボルト18を装着
した後、打込ボルト1を打込機を使用して穴4に打ち込
む。これにより、逆止めスプリング14が撓んで打込ボ
ルト1が穴4に押し込まれ、やがて焼入れされた尖鋭頭
部12がコンクリートセグメント5の残りの部分を突き
破って穴4が貫通し、打込ボルト1の先端がコンクリー
トセグメント5の裏側に突出する。このとき打込ボルト
1の内部には、逆止弁13が配置されているので、地下
水が補修材通路を逆流することがなく、地下水の吹き出
しが防止される。また、逆止めスプリング14がコンク
リートセグメント5の裏側まで移動して再び開くので、
これが抜け止めとして作用する。
【0024】次に、同図(c)に示すように、打込ボル
ト1の基端部に図3(c)に示すパッキン16及びワッ
シャ17を介して締付ナット15を装着し、逆止めスプ
リング14がコンクリートセグメント5に当接するまで
締付ナット15を締め付ける。これにより、打込ボルト
1は、コンクリートセグメント5に固定される。続い
て、同図(d)に示すように、打込ボルト1の基端部に
注入ホース20を接続し、止水材又は補強材等の補修材
を注入して、滞水部7に充填する。最後に、同図(e)
に示すように、打込ボルト1の基端部を、メクラボルト
18で塞ぎ、必要に応じてモルタル8で封止することに
より、補修作業は終了する。なお、この場合、打込ボル
ト1の基端部がコンクリートセグメント5から突出する
が、例えば同図(f)に示すように、コンクリートセグ
メント5の表側に彫込部5aを形成しておくことによ
り、打込ボルト1の基端部をコンクリートセグメント5
の中に完全に埋め込んでしまうことも可能である。
【0025】なお、種々の厚さの基礎構造物に対応する
ため、例えば図7に示すように、打込ボルト1の基端部
の内ネジ29と螺合する種々の長さのパイプ31を連結
するように構成してもよい。また、上述した構成の打込
ボルト1は、図8に示すように、種々の太さの注入ホー
ス32,33に対応するため、種々のサイズのホース連
結用ナット34,35を基端部の外ネジ19に螺合する
ことも可能である。
【0026】また、図9は、逆止弁41として、前述し
た円筒状の弁体27に代えて鋼球42を使用した例であ
り、この場合にも同様の効果を得ることが出来る。
【0027】図10に、本発明の第二の実施形態に係る
補修材注入用打込ボルトの縦断面図を示す。この実施形
態は、先の実施形態のボルト本体11を同軸配置された
外側ボルト11aと内側ボルト11bとに分割し、内側
ボルト11bを外側ボルト11aに対して軸方向に移動
可能とすることにより補修材吐出口23の位置を調整可
能にしたものである。即ち、この補修材注入用打込ボル
ト1'は、全体が円筒状の内側ボルト11bと、この内
側ボルト11bの先端部に設けられた円錐状の尖鋭頭部
12と、内側ボルトの内部に装着された逆止弁41と、
全体が円筒状で内側ボルト11bを軸芯方向に移動可能
に収容する外側ボルト11a、外側ボルト11aの外周
に形成された抜け止め用の逆止めスプリング14、及び
全体が円筒状の継ぎ足し用の接続ロフト9とから構成さ
れている。外側ボルト11aと内側ボルト11bとの間
の間隙は、Oリング51によって液密性が保たれてい
る。
【0028】内側ボルト11bには、補修材通路21が
形成されている。この補修材通路21は、内側ボルト1
1bの基端側が補修材注入口22、先端側が内側ボルト
11bの相対向する側面にそれぞれ設けられた補修材吐
出口23となるもので、内側ボルト11bと同心で基端
側から先端側にかけて形成された円柱状の補修材注入通
路24と内側ボルト11bの相対向する側面に向けて穿
設された2つの補修材吐出通路25とからなる。補修材
注入通路24には、内側中空円筒体26が装着されてい
る。内側中空円筒体26の先端は、補修材吐出通路25
のやや下側(基端側)に位置している。
【0029】逆止めスプリング14は、外側ボルト11
aの相対向する側面をやや彫り込んで、一部を花弁状に
切り出して下側を開いた2枚の弾性変形可能なスプリン
グ片である。外側ボルト11aの基端外周部には、締付
ナット15が締結される外ネジ19aが形成されてい
る。また、内側ボルト11bの基端内周部には内ネジ2
9aが形成され、この内ネジ29aには打込み時に使用
するメクラボルト18'の内ネジ19b及び内側ボルト
の長さを延長する際に接続される接続ロフト9の外ネジ
29bが螺合される。
【0030】なお、他の構成は、先の実施形態とほぼ同
様であるため、対応する構成には、同一符号を付して重
複する部分の説明は割愛する。
【0031】次に、図11〜13を参照しながら、上述
した第二の補修材注入用打込ボルトを使用した補修方法
について説明する。まず、図6(a)において説明した
手順と同様に、コンクリートセグメント5の補修すべき
位置に、電気ドリル等を用いて表側から裏側に向けて穴
4を形成する。次に、図11(a)に示すように、打込
ボルト1'の基端部にメクラボルト18'を装着した後、
打込ボルト1'を打込機を使用して打ち込む。これによ
り、逆止めスプリング14が撓んで打込ボルト1'が穴
4に押し込まれ、やがて焼き入れされた尖鋭頭部12が
コンクリートセグメント5の残りの部分を突き破って穴
4が貫通し、打込ボルト1'の先端がコンクリートセグ
メント5の裏側に突出する。このとき打込ボルト1'の
内部には、逆止弁41が配置されているので、地下水が
補修材通路を逆流することがなく、地下水の噴出しが防
止される。また、逆止めスプリング14がコンクリート
セグメント5の裏側まで移動して再び開くので、これが
抜け止めとして作用する。
【0032】次に、同図(b)に示すように、打込ボル
ト1'の基端部に図3(c)に示すパッキン16及びワ
ッシャ17を介して締付けナット15を装着し、逆止め
スプリング14がコンクリートセグメント5に当接する
まで締付けナット15を締め付ける。これにより、打込
みボルト1'は、コンクリートセグメント5に固定され
る。 次に、図11(c)に示すように、補修材を注入
すべき位置まで補修材吐出口23が到達するに充分な長
さになるよう、図10に示す接続ロフト9を内側ボルト
11bの基端部に接続する。内側ボルト11bの基端部
外周面にスパナ装着用の平行カット面を形成しておけ
ば、内側ボルト11bが外側ボルト11aに対してスリ
ップする場合でも、接続ロフト9の結合は強固に行うこ
とができる。これにより、接続ロフト9及び内側ボルト
11bを共に挿入方向にスライドさせることで、補修材
吐出口23をコンクリートセグメント5の壁面から任意
の位置に配置することができる。なお、接続ロフト9は
複数本接続することが可能であり、この接続本数を調整
することで補修材吐出口23の配置可能範囲を拡張する
ことができる。続いて、図11(d)に示すように、打
込ボルト1'の基端部に注入ホース20を接続し、止水
材又は補強材等の補修材を注入して、コンクリートセグ
メント5の裏側に充填する。図12に補修材注入時の打
込ボルト1'の詳細を示す。最後に、図13(a)に示
すように、打込ボルト1'の基端部を、メクラボルト1
8'で塞ぎ、必要に応じてモルタル8で封止することに
より、補修作業は終了する。なお、この場合、打込ボル
ト1'の基端部がコンクリートセグメント5から突出す
るが、例えば同図(b)に示すようにコンクリートセグ
メント5の裏側に彫込部5aを形成することにより、打
込ボルト1'の基端部をコンクリートセグメント5の中
に完全に埋め込んでしまうことも可能である。
【0033】また、このようにコンクリートセグメント
5の壁面から任意の距離への補修材吐出口23の配置を
可能とすることで、例えば図14に示すようにコンクリ
ートセグメント5の裏側に地下水と共に汚泥Mが蓄積し
ている場合でも、この汚泥Mを回避して補修材の注入を
効果的に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明の第一の実施形
態に係る補修材注入用打込ボルトによれば、尖鋭頭部を
先端側にしてボルト本体を基礎構造物に打ち込んで基礎
構造物に固定することができ、ボルトが基礎構造物を貫
通した際に基礎構造物の裏側に地下水などが溜まってい
た場合でも、補修材吐出口と補修材注入口とを連絡する
補修材通路に逆止弁が配置されているので、地下水が流
出するようなことがなく、ボルトが基礎構造物を貫通し
た後は、補修材注入口から補修材を注入することによ
り、逆止弁が開いて補修材吐出口から基礎構造物の裏側
へ補修材を注入することができるので、根元からの補修
が可能になるという効果を奏する。
【0035】また、本発明の第二の実施形態に係る補修
材注入用打込ボルトによれば、以上の効果に加え、内側
ボルトを外側ボルトに対して軸芯方向に相対移動させる
ことによって補修材注入口を基礎構造物壁面から任意の
距離に配置することができるため、特に基礎構造物壁面
付近に汚泥等が蓄積している場合でも汚泥を回避した補
修材の注入を効果的に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る第一の補修材注入用打
込ボルトの適用例を示す図である。
【図2】 本発明の実施例に係る第一の補修材注入用打
込ボルトの他の適用例を示す図である。
【図3】 同打込ボルト及びその付属部品の外観斜視図
である。
【図4】 同打込ボルトの縦断面図である。
【図5】 同打込ボルトの逆止弁が開いた状態の要部の
縦断面図である。
【図6】 同打込ボルトを使用した基礎構造物の補修方
法を説明するための断面図である。
【図7】 本発明の他の実施例に係る打込ボルトの側面
図である。
【図8】 本発明の更に他の実施例に係る打込ボルトの
側面図である。
【図9】 本発明の更に他の実施例に係る打込ボルトの
縦断面図である。
【図10】 本発明の実施例に係る第二の補修材注入用
打込ボルト及びその付属部品の縦断面図である。
【図11】 同打込ボルトを使用した基礎構造物の補修
方法を説明するための断面図である。
【図12】 同打込ボルトを使用した基礎構造物の補修
方法を説明するための断面図である。
【図13】 同打込ボルトを使用した基礎構造物の補修
方法を説明するための断面図である。
【図14】 汚泥が蓄積した不良地盤の補修の様子を表
す断面図である。
【図15】 従来の基礎構造物の補修方法を説明するた
めの断面図である。
【符号の説明】
1, 1'…補修材注入用打込ボルト、11a…外側ボル
ト、11b…内側ボルト、2,5,100…コンクリー
トセグメント、7…滞水部、9…接続ロフト、11…ボ
ルト本体、12…尖鋭頭部、13,41…逆止弁、14
…逆止めスプリング、15…締付ナット、16…パッキ
ン、17…ワッシャ、18,18'…メクラナット、5
1…止水リング、M…汚泥。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎構造物の一方の側に他方の側から止
    水又は補強用の補修材を注入するための補修材注入用打
    込ボルトであって、基端部に外ネジが形成されると共に 基端側を補修材注入
    口、先端側を補修材吐出口とする補修材通路が内部に形
    成された中空筒状のボルト本体と、 このボルト本体の先端側に設けられた尖鋭頭部と、 前記補修材吐出口が前記基礎構造物の一方の側に突出し
    た状態で前記ボルト本体が前記基礎構造物から抜けるの
    を防止する抜け止め部材と、 前記補修材通路に設けられ前記補修材の注入方向と反対
    方向の液体の流れを阻止する逆止弁とを備えたことを特
    徴とする基礎構造物の補修材注入用打込ボルト。
  2. 【請求項2】 前記抜け止め部材は、 前記ボルト本体の側面に設けられ先端側から基端側に花
    弁状に開いた複数の逆止めスプリングからなることを特
    徴とする請求項1記載の基礎構造物の補修材注入用打込
    ボルト。
  3. 【請求項3】 前記ボルト本体の外ネジに締付ナットが
    締結され、前記抜け止め部材と前記締付ナットとで前記
    基礎構造物を挟み込むことを特徴とする請求項1又は2
    記載の基礎構造物の補修材注入用打込ボルト。
  4. 【請求項4】 前記ボルト本体の補修材注入口に打込用
    のメクラボルトを締結するための内ネジが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の基
    礎構造物の補修材注入用打込ボルト。
  5. 【請求項5】 前記ボルト本体の補修材通路は、 前記ボルト本体の基端側から先端側にかけて形成された
    補修材注入通路と、 前記ボルト本体の先端側で前記補修材注入通路から側面
    にかけて穿設された1又は複数の補修材吐出通路とから
    なり、 前記逆止弁は、 一端が前記補修材吐出通路の手前に位置するように前記
    補修材注入通路に装着された内側中空筒体と、 この内側中空筒体の前記一端に着座して前記内側中空筒
    体の一端を塞ぐ弁体と、 この弁体に対して前記内側中空筒体と反対側に装着され
    て前記弁体を前記内側中空筒体側に押圧するバネとから
    なることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の
    基礎構造物の補修材注入用打込ボルト。
  6. 【請求項6】 基礎構造物の一方の側に向けて他方の側
    から未貫通の穴を穿設する工程と、 この工程で穿設された穴に請求項1〜5いずれか1項記
    載の補修材注入用打込ボルトを前記抜け止め部材が抜け
    止め機能を発揮する位置まで打ち込む工程と、 前記補修材注入用打込ボルトの基端部に締付ナットを装
    着して前記抜け止め部材が前記基礎構造物に当接するま
    で前記締付ナットを締め付ける工程と、 前記補修材注入用打込ボルトの補修材注入口から所定の
    補修材を注入する工程と、 前記補修材注入用打込ボルトの補修材注入口を塞ぐ工程
    とを備えたことを特徴とする基礎構造物の補修方法。
  7. 【請求項7】 基礎構造物の一方の側に他方の側から止
    水又は補強用の補修材を注入するための補修材注入用打
    込ボルトであって、 基端側を補修材注入口、先端側を補修材吐出口とする補
    修材通路が内部に形成された中空筒状の内側ボルトと、 前記内側ボルトの先端側に設けられた尖鋭頭部と、基端部に外ネジが形成され 前記内側ボルトを軸芯方向に
    移動可能に収容する中空筒状の外側ボルトと、 前記補修材吐出口が前記基礎構造物の一方の側に突出し
    た状態で前記外側ボルトが前記基礎構造物から抜けるの
    を防止する抜け止め部材と、 前記補修材通路に設けられ前記補修材の注入方向と反対
    方向の液体の流れを阻止する逆止弁と、 前記内側ボルトの基端側に接続され、前記内側ボルトと
    共に前記外側ボルトの内側に挿入可能な接続ロフトとを
    備えたことを特徴とする基礎構造物の補修材注入用打込
    ボルト。
  8. 【請求項8】 前記抜け止め部材は、 前記外側ボルトの側面に設けられ先端側から基端側に花
    弁状に開いた複数の逆止めスプリングからなることを特
    徴とする請求項7記載の基礎構造物の補修材注入用打込
    ボルト。
  9. 【請求項9】 前記外側ボルトの外ネジに締付ナットが
    締結され、前記抜け止め部材と前記締付ナットとで前記
    基礎構造物を挟み込むことを特徴とする請求項7又は8
    記載の基礎構造物の補修材注入用打込ボルト。
  10. 【請求項10】 前記内側ボルトの基端側に前記接続ロ
    フトを接続するための内ネジが形成されていることを特
    徴とする請求項7〜9いずれか1項記載の基礎構造物の
    補修材注入用打込ボルト。
  11. 【請求項11】 前記外ネジには打込用のメクラボルト
    を締結可能であることを特徴とする請求項9記載の基礎
    構造物の補修材注入用打込ボルト。
  12. 【請求項12】 前記内側ボルトの補修材通路は、 前記内側ボルトの基端側から先端側にかけて形成された
    補修材注入通路と、 前記内側ボルトの先端側で前記補修材注入通路から側面
    にかけて穿設された1又は複数の補修材吐出通路とから
    なり、 前記逆止弁は、 一端が前記補修材吐出通路の手前に位置するように前記
    補修材注入通路に装着された内側中空筒体と、 この内側中空筒体の前記一端に着座して前記内側中空筒
    体の一端を塞ぐ弁体と、 この弁体に対して前記内側中空筒体と反対側に装着され
    て前記弁体を前記内側中空筒体側に押圧するバネとから
    なることを特徴とする請求項7〜11いずれか1項記載
    の基礎構造物の補修材注入用打込ボルト。
  13. 【請求項13】 基礎構造物の一方の側に向けて他方の
    側から未貫通の穴を穿設する工程と、 この工程で穿設された穴に請求項7〜12いずれか1項
    記載の補修材注入用打込ボルトを前記抜け止め部材が抜
    け止め機能を発揮する位置まで打ち込む工程と、 前記補修材注入用打込ボルトの基端部に締付ナットを装
    着して前記抜け止め部材が前記基礎構造物に当接するま
    で前記締付ナットを締め付ける工程と、 前記補修材吐出口が前記補修材を注入すべき箇所に到達
    するのに充分な数の接続ロフトを接続する工程と、 前記内側ボルトを前記補修材を注入すべき箇所に到達す
    るまで挿入する工程と、 前記補修材注入用打込ボルトの補修材注入口から所定の
    補修材を注入する工程と、 前記補修材注入用打込ボルトの補修材注入口を塞ぐ工程
    とを備えたことを特徴とする基礎構造物の補修方法。
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