JP3433745B2 - 三次元形状造形物の製造方法及び製造装置 - Google Patents

三次元形状造形物の製造方法及び製造装置

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喜万 東
精造 待田
勲 不破
諭 阿部
裕彦 峠山
正孝 武南
修士 上永
徳雄 吉田
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末材料を光ビーム
で焼結硬化させることで三次元形状造形物を製造する三
次元形状造形物の製造方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光造形法として知られている三次元形状
造形物の製造方法がある。特許第2620353号など
に示された該製造方法は、無機質あるいは有機質の粉末
材料の層の所定箇所に光ビームを照射して該当個所の粉
末を焼結することで焼結層を形成し、この焼結層の上に
粉末材料の新たな層を被覆して該粉末層の所定箇所に光
ビームを照射して該当個所の粉末を焼結することで下層
の焼結層と一体になった新たな焼結層を形成するという
ことを繰り返すことで、複数の焼結層が積層一体化され
た粉末焼結部品(三次元形状造形物)を作成するもので
あり、三次元形状造形物の設計データ(CADデータ)
であるモデルを所望の層厚みにスライスして生成する各
層の断面形状データをもとに光ビームを照射することか
ら、いわゆるCAM装置が無くとも任意形状の三次元形
状造形物を製造することができるほか、切削加工などに
よる製造方法に比して、迅速に所望の形状の造形物を得
ることができる。
【0003】ところで、光ビームを照射して焼結硬化さ
せた部分の周囲には伝達された熱が原因となって不要な
粉末が付着するものであり、該付着粉末は密度の低い表
面層を造形物に形成してしまう。この密度の低い表面層
を除去して滑らかな表面の三次元形状造形物を得るため
に、本出願人は特願2000−306546において、
焼結層の形成後にそれまでに作成した造形物の表面部及
びまたは不要部分の除去を行う工程を複数回の焼結層の
作成工程中に挿入することを提案した。この場合、焼結
層の作成と造形物の表面部及びまたは不要部分の除去を
繰り返し行うことで、仕上げにドリル長などの制約を受
けることなく表面を仕上げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記除去工程
を挿入した場合、次の新たな問題が生じる。すなわち、
図8に示すように、昇降テーブル20上面の造形用ベー
ス22表面に無機質または有機質の粉末材料を供給して
ブレード21でならすことで第1層目の粉末層10を形
成し、この粉末層10の硬化させたい箇所に光ビーム
(レーザー)Lを照射して粉末を焼結させてベース22
と一体化した焼結層11を形成した後、昇降テーブル2
0を少し(Δt1)下げて再度無機質または有機質の粉
末材料を供給してブレード21でならすことで第2層目
の粉末層10を形成し、この粉末層10の硬化させたい
箇所に光ビーム(レーザー)Lを照射して粉末を焼結さ
せて下層の焼結層11と一体化した焼結層11を形成す
るということを複数回繰り返し、焼結層11の全厚みが
たとえば除去手段であるミーリングヘッド41の工具長
さなどから求めた所要の値になれば、除去手段を作動さ
せてそれまでに造形した造形物の表面部を切削すること
で、造形物表面に高密度部を全面的に露出させると、図
9に示すようにこの造形物の周囲(内周切削も行う場合
は内周も含む)に溝12が生じる。
【0005】従って、粉末材料の供給(たとえば図10
に示すように昇降テーブル20を一段下げるとともに材
料タンク15における材料供給テーブル13を一段上昇
させ、材料タンク15の粉末材料をブレード21で造形
タンク25側に移動させるとともに均す)を行う時、除
去工程では図9に示すように溝12が形成されてしまう
ために、この直後では溝12の存在のために粉末材料が
不足し、図11に示すようにそれまでに焼結させた焼結
層11を完全に被覆することができず、このために次の
焼結層11に欠陥部が生じてしまう。また、上記除去工
程のたびに不足分が蓄積されていくことから、上記欠陥
部は次第に大きくなっていき、目的とする三次元形状造
形物を得られなくなってしまう。
【0006】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは滑らかな表面の造形
物を確実に得ることができる三次元形状造形物の製造方
法及びその装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る三
次元形状造形物の製造方法は、無機質あるいは有機質の
粉末材料の層の所定箇所に光ビームを照射して該当個所
の粉末を焼結することで焼結層を形成し、この焼結層の
上に粉末材料の新たな層を被覆して所定箇所に光ビーム
を照射して該当個所の粉末を焼結することで下層の焼結
層と一体になった新たな焼結層を形成することを繰り返
して、複数の焼結層が積層一体化された粉末焼結部品を
作成するにあたり、焼結層の形成後にそれまでに作成し
た造形物の表面部及びまたは不要部分の除去を行う工程
を複数回の焼結層の作成工程中に挿入するとともに、該
除去工程の直後の粉末材料の新たな層の形成に際しての
粉末材料の供給量を、除去に際しての切削長から増量分
を演算して該演算結果に基づいて増量することに特徴を
有している。除去工程によって造形物周囲に溝ができて
も、この溝は不足分に応じて増量された粉末材料で埋め
られるために次の新しい粉末層が全面にわたって均一に
形成されるものである。
【0008】
【0009】また本発明は、無機質あるいは有機質の粉
末材料の層の所定箇所に光ビームを照射して該当個所の
粉末を焼結することで焼結層を形成し、この焼結層の上
に粉末材料の新たな層を被覆して所定箇所に光ビームを
照射して該当個所の粉末を焼結することで下層の焼結層
と一体になった新たな焼結層を形成することを繰り返し
て、複数の焼結層が積層一体化された粉末焼結部品を作
成するにあたり、焼結層の形成後にそれまでに作成した
造形物の表面部及びまたは不要部分の除去を行う工程を
複数回の焼結層の作成工程中に挿入するとともに、該除
去工程の直後の粉末材料の新たな層の形成に際しての粉
末材料の供給量を、除去に際しての切削長から演算した
増量分に基づいて決定した繰り返し回数だけ粉末材料の
供給被覆を繰り返して増量することに他の特徴を有して
いる。
【0010】また本発明は、無機質あるいは有機質の粉
末材料の層の所定箇所に光ビームを照射して該当個所の
粉末を焼結することで焼結層を形成し、この焼結層の上
に粉末材料の新たな層を被覆して所定箇所に光ビームを
照射して該当個所の粉末を焼結することで下層の焼結層
と一体になった新たな焼結層を形成することを繰り返し
て、複数の焼結層が積層一体化された粉末焼結部品を作
成するにあたり、焼結層の形成後にそれまでに作成した
造形物の表面部及びまたは不要部分の除去を行う工程を
複数回の焼結層の作成工程中に挿入するとともに、該除
去工程の直後の粉末材料の新たな層の形成に際しての粉
末材料の供給量を、粉末層の表面状態を監視して該監視
結果に基づいて決定される繰り返し回数だけ粉末材料の
供給被覆を繰り返して増量することに他の特徴を有して
いる。
【0011】また、本発明に係る三次元形状造形物の製
造装置は、無機質あるいは有機質の粉末材料の層を形成
する粉末層形成手段と、上記粉末層の所定箇所に光ビー
ムを照射して該当個所の粉末を焼結して焼結層を形成す
る焼結層形成手段と、焼結層形成手段と焼結層との相対
距離を調整する調整手段とを備えるとともに、造形物の
表面部及びまたは不要部分の除去を行う除去手段と、粉
末層の表面状態を監視して監視結果に基づいて粉末材料
の供給を制御する監視手段とを備えていることに特徴を
有している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、図2は本発明に係る三次元形状造
形物の製造装置を示しており、造形タンク25で外周が
囲まれた空間内を上下に昇降する昇降テーブル20上に
供給した無機質あるいは有機質の粉末材料をスキージン
グ用ブレード21でならすことで所定厚みΔt1の粉末
層10を形成する粉末層形成手段2と、レーザー発振器
30から出力されたレーザーをガルバノミラー31等の
スキャン光学系を介して上記粉末層10に照射すること
で粉末を焼結して焼結層11を形成する焼結層形成手段
3を備えるとともに、上記粉末層形成手段2のベース部
にXY駆動機構(高速化の点で直動リニアモータ駆動の
ものが好ましい)40を介してミーリングヘッド41を
設けた除去手段4を備えている。
【0013】このものにおける三次元形状造形物の製造
は、前記従来例と同じく、図8に示すように、焼結層形
成手段3と焼結層との相対距離を調整する調整手段であ
るところの昇降テーブル20上面の造形用ベース22表
面に無機質または有機質の粉末材料を供給してブレード
21でならすことで第1層目の粉末層10を形成し、こ
の粉末層10の硬化させたい箇所に光ビーム(レーザ
ー)Lを照射して粉末を焼結させてベース22と一体化
した焼結層11を形成する。
【0014】この後、昇降テーブル20を少し下げて再
度無機質または有機質の粉末材料を供給してブレード2
1でならすことで第2層目の粉末層10を形成し、この
粉末層10の硬化させたい箇所に光ビーム(レーザー)
Lを照射して粉末を焼結させて下層の焼結層11と一体
化した焼結層11を形成するものであり、昇降テーブル
20を下降させて新たな粉末層10を形成し、光ビーム
を照射して所要箇所を焼結層11とする工程を繰り返す
ことで、目的とする三次元形状造形物を製造するもので
あり、たとえば、粉末材料として平均粒径約20μmの
球形の鉄粉、光ビームとしては炭酸ガスレーザー、粉末
層10の厚みΔt1としては0.05mmが好適であ
る。
【0015】光ビームの照射経路は、予め三次元CAD
データから作成しておく。すなわち、従来のものと同様
に、三次元CADモデルから生成したSTLデータを等
ピッチ(ここでは0.05mm)でスライスした各断面
の輪郭形状データを用いる。この時、三次元形状造形物
の少なくとも最表面が高密度(気孔率5%以下)となる
ように焼結させることができるように光ビームの照射を
行うのが好ましい。
【0016】そして、上記粉末層10を形成しては光ビ
ームを照射して焼結層11を形成するということを繰り
返していくのであるが、焼結層11の全厚みがたとえば
除去手段4におけるミーリングヘッド41の工具長さな
どから求めた所要の値になれば、いったん除去手段4を
作動させてそれまでに造形した造形物の表面部を切削す
る。たとえば、ミーリングヘッド41の工具(ボールエ
ンドミル)が直径1mm、有効刃長3mmで深さ3mm
の切削加工が可能であり、粉末層10の厚みΔt1が
0.05mmであるならば、60層の焼結層11を形成
した時点で、除去手段4を作動させる。
【0017】除去手段4による切削加工により、造形物
の表面に付着した粉末による低密度表面層を除去すると
同時に、高密度部まで削り込むことによって造形物表面
に高密度部を全面的に露出させる。このために所望の形
状よりも焼結層11が少し大きくなるようにしておく。
【0018】除去手段4による切削加工経路は、光ビー
ムの照射経路と同様に予め三次元CADデータから作成
する。この時、等高線加工を適用して加工経路を決定す
るが、Z方向ピッチは焼結時の積層ピッチにこだわる必
要はなく、緩い傾斜の場合はZ方向ピッチをより細かく
して補間することで、滑らかな表面を得られるようにし
てもよい。たとえば、切削加工を直径1mmのボールエ
ンドミルで行う場合、切り込み量を0.1〜0.5m
m、送り速度を5m/min〜50m/min、工具回
転数を20,000rpm〜100,000rpmとす
るとよい。この除去工程の詳細については前記出願が詳
しい。
【0019】このように除去手段4による除去作業を行
ったならば、それまでに積層した焼結層11の固まりで
ある造形物の上部周囲に前述のように溝12が生じる
が、除去工程の直後の次の粉末層10の形成にあたり、
粉末材料の供給量を増やすことで上記溝12を埋める。
材料供給テーブル13の上昇量で粉末材料の供給量を決
定している場合、その上昇量を通常時よりも増やして粉
末材料の供給量を多くするのである。この結果、図1に
示すように溝12を粉末材料で埋めてしまうとともに、
新しい粉末層10を全面に形成することができる。な
お、粉末材料の供給量を多くした場合、ブレード21の
移動速度を通常時の移動速度よりも遅くするのが好まし
い。溝12を確実に埋めてしまうことができるからであ
る。
【0020】粉末材料の供給量を増やすことは、たとえ
ば材料供給テーブル13の上昇ピッチが固定である場合
などは通常時の一段上昇に代えて2段上昇させたり、図
4に示すように、粉末材料供給工程(材料供給テーブル
13の上昇とブレード21の移動)を複数回繰り返すこ
とで行えばよいが、上昇量を細かく制御することができ
る場合は、前段の除去工程で形成される溝12の容積を
計算し、この容積分だけ粉末材料の供給量を増やすこと
ができるように上昇量を制御するのが好ましい。上記容
積は図3に示すように工具44の経路長(切削長)CL
と工具径φ、加工ピッチp、工具44の切り込み深さD
から計算することができる。粉末材料供給工程の繰り返
し回数(あるいは材料供給テーブル13の上昇段数)を
溝12の容積に応じて決定するようにしてもよいのはも
ちろんである。
【0021】このほか、除去工程直後の粉末層10の形
成に際して、粉末層10の表面状態を図5に示すように
監視手段5で監視し、平面になっていなければ粉末材料
の供給を再度行うようにしてもよい。粉末層10の表面
状態の監視には、レーザーのライン光を当てた粉末層1
0の表面をカメラ50によって斜め方向から撮像してこ
の撮像画像の画像処理で面状態を計測するレーザー切断
法を好適に用いることができる。平面であれば図6(a)
に示すようにレーザーラインLLが一直線になるのに対
して、溝12が残っていたり表面全面が均されていない
時には図7(b)(c)に示すようにレーザーラインLLが溝
12の部分でつながらなかったり斜めの線になったりす
ることを利用して、平面になっているかどうかを判別す
るのである。
【0022】このほか、除去工程を切削で行っている場
合、図7(a)に示すように工具44が押しのけた粉末1
6が溝12の周辺に散らばっていることから、除去工程
の直後に造形タンク25に対して図7(b)に示すように
振動を与えて、上面に散らばっていた粉末16で溝12
を埋めて表面を均した後、新しい粉末層10を形成する
ようにしてもよい。この場合、昇降テーブル20を備え
た造形タンク25全体に振動を与える加振機9(図2参
照)を設置し、三次元形状造形物の製造装置の制御部の
制御下におけばよい。
【0023】以上の各例では、切削で造形物の表面部の
除去を行うものについて説明したが、除去部分は造形物
の表面部に限るものではなく、造形の都合上、本来なら
ば不要である部分も造形しなくてはならない場合、この
不要部分の除去も行うものであってもよい。また、粉末
材料の供給を材料タンク15からブレード21によって
行うものを示したが、除去工程の直後の粉末材料の供給
量を多くすることができるものであれば、どのような形
態で粉末材料の供給を行うものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の三次元形状造形物
の製造方法は、無機質あるいは有機質の粉末材料の層の
所定箇所に光ビームを照射して該当個所の粉末を焼結す
ることで焼結層を形成し、この焼結層の上に粉末材料の
新たな層を被覆して所定箇所に光ビームを照射して該当
個所の粉末を焼結することで下層の焼結層と一体になっ
た新たな焼結層を形成することを繰り返して、複数の焼
結層が積層一体化された粉末焼結部品を作成するにあた
り、焼結層の形成後にそれまでに作成した造形物の表面
部及びまたは不要部分の除去を行う工程を複数回の焼結
層の作成工程中に挿入することから、つまりは焼結層の
作成と造形物の表面部及びまたは不要部分の除去を繰り
返し行うために、仕上げにドリル長などの制約を受ける
ことなく表面を仕上げることができるものであり、しか
も該除去工程の直後の粉末材料の新たな層の形成に際し
ての粉末材料の供給量を、除去に際しての切削長から増
量分を演算して該演算結果に基づいて増量することか
ら、該除去工程によって造形物の周囲に溝ができても粉
末材料が不足して次の焼結層に欠損部が生じたりするこ
とがなく、従って滑らかな表面の造形物を確実に得るこ
とができるものであり、殊に除去に際しての切削長から
増量分を演算し、該演算結果に基づいて増量を行うため
に、必要量だけ増量することができ、増量分が不足した
り多すぎたりすることがないものである。
【0025】
【0026】また請求項2の発明では、除去に際しての
切削長から演算した増量分に基づいて決定した繰り返し
回数だけ粉末材料の供給被覆を繰り返して増量するため
に、やはり粉末の不足による欠損部の発生がない上に、
増量分が不足したり多すぎて無駄になってしまったりす
ることがないものである。
【0027】また、請求項3の発明においては、粉末層
の表面状態を監視して該監視結果に基づいて決定される
繰り返し回数だけ粉末材料の供給被覆を繰り返して増量
するために、やはり粉末の不足による欠損部の発生がな
い上に、増量分が不足したり多すぎて無駄になってしま
ったりすることがないものである。
【0028】
【0029】そして本発明に係る三次元形状造形物の製
造装置は、無機質あるいは有機質の粉末材料の層を形成
する粉末層形成手段と、上記粉末層の所定箇所に光ビー
ムを照射して該当個所の粉末を焼結して焼結層を形成す
る焼結層形成手段と、焼結層形成手段と焼結層との相対
距離を調整する調整手段とを備えるとともに、造形物の
表面部及びまたは不要部分の除去を行う除去手段と、粉
末層の表面状態を監視して監視結果に基づいて粉末材料
の供給を制御する監視手段とを備えているために、除去
工程によって造形物の周囲にできた溝を埋めて次の焼結
層に欠損部が生じることを防ぐことができ、滑らかな表
面の造形物を製造することができるとともに、粉末の不
足分を過不足なく補うことができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例に係る動作説明図で
ある。
【図2】同上の概略斜視図である。
【図3】同上の溝の容積の算出に関する説明図であっ
て、(a)は平面図、(b)(c)は断面図である。
【図4】(a)(b)は他例における断面図である。
【図5】別の例の概略斜視図である。
【図6】(a)(b)(c)は同上の動作説明図である。
【図7】(a)(b)は他の例の断面図である。
【図8】基本となる製造方法についての説明図である。
【図9】同上の除去工程における断面図である。
【図10】同上の粉末材料供給についての説明図であ
る。
【図11】同上の除去工程直後の粉末材料供給時の断面
図である。
【符号の説明】
L 光ビーム 4 除去手段 10 粉末層 11 焼結層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 諭 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 峠山 裕彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 武南 正孝 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 上永 修士 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 吉田 徳雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開2000−73108(JP,A) 特開2002−115004(JP,A) 特許3010312(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 67/00 B22F 3/105 B22F 3/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質あるいは有機質の粉末材料の層の
    所定箇所に光ビームを照射して該当個所の粉末を焼結す
    ることで焼結層を形成し、この焼結層の上に粉末材料の
    新たな層を被覆して所定箇所に光ビームを照射して該当
    個所の粉末を焼結することで下層の焼結層と一体になっ
    た新たな焼結層を形成することを繰り返して、複数の焼
    結層が積層一体化された粉末焼結部品を作成するにあた
    り、焼結層の形成後にそれまでに作成した造形物の表面
    部及びまたは不要部分の除去を行う工程を複数回の焼結
    層の作成工程中に挿入するとともに、該除去工程の直後
    の粉末材料の新たな層の形成に際しての粉末材料の供給
    量を、除去に際しての切削長から増量分を演算して該演
    算結果に基づいて増量することを特徴とする三次元形状
    造形物の製造方法。
  2. 【請求項2】 無機質あるいは有機質の粉末材料の層の
    所定箇所に光ビームを照射して該当個所の粉末を焼結す
    ることで焼結層を形成し、この焼結層の上に粉末材料の
    新たな層を被覆して所定箇所に光ビームを照射して該当
    個所の粉末を焼結することで下層の焼結層と一体になっ
    た新たな焼結層を形成することを繰り返して、複数の焼
    結層が積層一体化された粉末焼結部品を作成するにあた
    り、焼結層の形成後にそれまでに作成した造形物の表面
    部及びまたは不要部分の除去を行う工程を複数回の焼結
    層の作成工程中に挿入するとともに、該除去工程の直後
    の粉末材料の新たな層の形成に際しての粉末材料の供給
    量を、除去に際しての切削長から演算した増量分に基づ
    いて決定した繰り返し回数だけ粉末材料の供給被覆を繰
    り返して増量することを特徴とする三次元形状造形物の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 無機質あるいは有機質の粉末材料の層の
    所定箇所に光ビームを照射して該当個所の粉末を焼結す
    ることで焼結層を形成し、この焼結層の上に粉末材料の
    新たな層を被覆して所定箇所に光ビームを照射して該当
    個所の粉末を焼結することで下層の焼結層と一体になっ
    た新たな焼結層を形成することを繰り返して、複数の焼
    結層が積層一体化された粉末焼結部品を作成するにあた
    り、焼結層の形成後にそれまでに作成した造形物の表面
    部及びまたは不要部分の除去を行う工程を複数回の焼結
    層の作成工程中に挿入するとともに、該除去工程の直後
    の粉末材料の新たな層の形成に際しての粉末材料の供給
    量を、粉末層の表面状態を 監視して該監視結果に基づい
    て決定される繰り返し回数だけ粉末材料の供給被覆を繰
    り返して増量することを特徴とする三次元形状造形物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 無機質あるいは有機質の粉末材料の層を
    形成する粉末層形成手段と、上記粉末層の所定箇所に光
    ビームを照射して該当個所の粉末を焼結して焼結層を形
    成する焼結層形成手段と、焼結層形成手段と焼結層との
    相対距離を調整する調整手段とを備えるとともに、造形
    物の表面部及びまたは不要部分の除去を行う除去手段
    と、粉末層の表面状態を監視して監視結果に基づいて粉
    末材料の供給を制御する監視手段とを備えていることを
    特徴とする三次元形状造形物の製造装置
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