JP3433644B2 - 避難空間換気制御装置 - Google Patents

避難空間換気制御装置

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JP3433644B2
JP3433644B2 JP09584297A JP9584297A JP3433644B2 JP 3433644 B2 JP3433644 B2 JP 3433644B2 JP 09584297 A JP09584297 A JP 09584297A JP 9584297 A JP9584297 A JP 9584297A JP 3433644 B2 JP3433644 B2 JP 3433644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネルなどに
おける避難空間の換気制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路トンネルの避難空間として、
図6に示すように自動車が走行するトンネル51とは別
の隣接した避難用トンネル52を設けて利用していた。
この避難トンネル52と自動車が走行するトンネル51
は所々連絡通路53で結ばれ、連絡通路両端の二重扉5
4によって空気を遮断し、火災の際に避難空間に煙が浸
入しない構造をとっていた。
【0003】しかし、地盤が軟弱であると隣接して避難
トンネル及び連絡通路を建設することが困難であるの
で、図7の(A)または(B)に示すように自動車が走
行するトンネル51を壁で二分し、片方を避難空間56
として利用することが新たに検討されている。これらの
場合、自動車が走行する車道57側と避難空間56との
間に十分な間隔を取れないため二重扉(図6の54相
当)で遮断することができない。そこで、避難扉(図示
せず)を開けた時に煙が浸入することのないよう避難空
間56の気圧を車道57側の気圧より高く保ち、避難空
間56の空気を新鮮に保つ避難空間換気制御が必要とな
る。
【0004】長大トンネルの場合、図8のように避難空
間56は複数の避難空間換気制御区間58に分割され、
各避難空間換気制御区間58の両端に設置された換気フ
ァン59及び換気調整ダンパ60によって外気61との
間で避難空間56の換気が行なわれる。避難空間換気制
御の制御目標は例えば、 ・避難空間56に煙が浸入しないよう車道57側より気
圧を高く保つこと ・避難扉を開けた時の突風により避難を妨げることのな
いよう、避難扉から吹き出る風速を10[m/s]以下
に抑えること である。
【0005】従来の図6に示す避難用トンネル52と構
造的に全く異なるため、避難空間換気制御として、車道
側57と避難空間56の気圧差(以下、差圧と呼ぶ)を検
知して目標値との偏差を比例動作、積分動作、微分動作
の組み合わせによってフィードバック制御するPID制
御の採用が検討されているに過ぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の避難空間換気装
置は上記のように構成されているので、指令値の目標値
を装置の運用者の意図に合わせて設定することができな
かった。また、従来の避難空間換気制御では、目標差圧
からの偏差によるフィードバック制御しかなかったため
に、ロバスト安定性を損なわずして制御感度を向上させ
ることが出来なかった。また、理論的な制御パラメータ
決定方法がなく、制御パラメータ調整が困難であった。
さらに、避難空間の状態の検知値が得られる位置以外の
位置では、制御のための値を得ることができないなどの
問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題を解消するた
めになされたものであり、指令値の目標値を運用者の意
図に合わせて設定することができる避難空間換気制御装
置を得ることを目的とし、またロバスト安定性を損なわ
ずして制御感度を高くすることを目的とする。さらに、
理論的に制御パラメータを決定でき、また検知値が得ら
れない位置においても制御のためのデータを得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る避難空間
換気装置は、指令値を自動制御する自動制御装置、制御
パラメータを切り替えるパラメータ切替手段、および指
令値の目標値と避難空間の状態の目標値とを設定する目
標値設定手段を備えたものである。さらに、自動制御手
段は、フィードフォワード制御手段およびフィードバッ
ク制御手段を備えたものである。
【0009】また、差圧、または風速もしくは風量の検
知値と、検知位置とは別位置にある避難扉の開閉状況と
から、上記別位置での差圧、または上記別位置近傍での
風速もしくは風量を推定する状態推定手段を備えたもの
である。さらに、自動制御手段は、指令値の目標値から
指令値のフィードフォワード成分を算出するフィードフ
ォワード制御手段、および差圧、または風速もしくは風
量の目標値と検知値または推定値とから指令値のフィー
ドバック成分を算出するフィードバック制御手段を備え
たものである。
【0010】また、目標設定手段は、避難扉の開閉状況
から指令値の目標値と、差圧、または風速もしくは風量
の目標値とを設定するものである。また、制御パラメー
タ切替手段は、避難扉の開閉状況から制御パラメータを
決めるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、避難空間内外の差圧、避難
空間内の風量を所望の値に保つために、ファンおよびダ
ンパに対する制御を行う場合について説明する。図7の
(A)または(B)に示すようにトンネル51を仕切っ
て避難空間56が設けられている。図1はこの発明の1
実施の形態における避難空間換気制御装置の構成を示す
ブロック図である。図において、1は避難空間換気制御
装置、2は避難空間に設けられて外部へ通じる避難扉
(図示せず)の開閉状況を監視する扉開閉状況監視装
置、3は次に示すファンおよびダンパを制御するファン
・ダンパ制御装置、4は避難空間内へ外気を送り込むフ
ァン、41は避難空間中の空気を外部へ逃がすダンパで
あり、ファン4とダンパ41で避難空間の換気を行う。
5は避難空間の状態としての避難空間内外の差圧、また
は避難空間内の風速もしくは風量を検知する検知装置で
ある差圧・風速検知装置で、ここでは差圧と風速の両方
を検知する。
【0012】6はファン4およびダンパ41を制御する
ための指令値であるファン・ダンパ制御指令値udを算
出する制御指令値算出部、7は扉開閉状況監視装置2が
監視して得た避難扉の開閉状況を制御指令値算出部6へ
入力する扉開閉状況入力部、8は制御指令値算出部6か
らのファン・ダンパ制御指令値udをファン・ダンパ制
御装置3へ向けて出力するファン・ダンパ制御指示出力
部、9は差圧・風速検知装置5で得た差圧・風速の検知
値yを制御指令値算出部6へ入力する差圧・風速入力部
である。
【0013】10はファン・ダンパ制御指令値udを自
動制御する自動制御手段、11は自動制御手段10で用
いる制御パラメータを切り替える制御パラメータ切替手
段、12はファン・ダンパ制御指令値の目標値urと、
差圧、風速の目標値xrを設定して自動制御手段10へ
出力する目標設定手段、13は差圧・風速検知装置5に
よる検知値yと、差圧・風速検知装置5による検知位置
とは別位置にある避難扉の開閉状況とから、上記別位置
での差圧、または上記別位置近傍での風速もしくは風量
を推定して推定値x1を出力する状態推定手段であり、
ここでは差圧と風速の両方を推定する。
【0014】14はファン・ダンパ制御指令値の目標値
urからファン・ダンパ制御指令値のフィードフォワー
ド成分uFFを算出するフィードフォワード制御手段、1
5は差圧、風速の目標値xrと、差圧、風速の検知値ま
たは推定値x(検知値yと推定値x1を合わせてxで表
す)とからファン・ダンパ制御指令値のフィードバック
成分uFBを算出するフィードバック制御手段であり、フ
ィードフォワード制御手段14とフィードバック制御手
段15とで、2自由度系の自動制御手段10を構成して
いる。
【0015】また、自動制御手段10、制御パラメータ
切替手段11、目標値設定手段12および状態推定手段
13で制御指令値算出部6を構成するとともに、制御指
令値算出部6、扉開閉状況入力部7、ファン・ダンパ制
御指示出力部8および差圧・風速入力部9で避難空間換
気制御装置1を構成している。なお、ここでは状態推定
手段13を備えているが、避難空間の各位置に十分な台
数の差圧・風速検知装置5が設置されている場合、ある
いは避難空間の状態は差圧・風速検知装置5による検知
だけで制御を行い、推定が不要の場合は状態推定手段1
3を省いてよい。
【0016】図2は、1つの避難空間換気制御区間にお
ける避難扉、避難空間内外の差圧、避難空間内の風速の
関係の1例を示す説明図である。この例では、避難空間
換気制御区間58の両端部にファン4とダンパ41が設
けられるとともに、区間中においてN箇所の避難扉16
が設置され、j(j=1,・・・,N)番目の避難扉1
6の位置は、避難空間換気制御区間58の一方の端から
の距離をLjとする。p1a、p1bはファン4のそれぞれ
の設置位置における外気圧、Qa、Qbはファン4の風
量、Qa1、Qb1はファン4により避難空間内へ送り込ま
れる風量、Qa2、Qb2はダンパ41から外部へ逃げる風
量である。
【0017】Qjはj番目の避難扉16からの漏れ風量
であり、この漏れがあるとそのために避難空間では避難
扉16を境界とする小区間で風速が異なる。j番目の小
区間での風速をVjとし、j番目の避難扉16の設置位
置における避難空間内外の差圧をpjとする。これらの
差圧、風速を検知する差圧・風速検知装置(図1におけ
る5)が設置されているが、全ての避難扉16の位置に
おける差圧、全ての小区間における風速が検知できるだ
けの台数の差圧・風速検知装置が設置されるとは限ら
ず、通常はその一部のみを検知する。この場合、設置さ
れた差圧・風速検知装置による検知値だけでは不十分な
ので、状態推定装置(図1における13)により推定値
を算出して、制御のためのデータを補完する。
【0018】図3はこの実施の形態における避難空間換
気制御装置の動作を示すフローチャートである。図にお
いて、ステップ1で扉開閉状況監視装置2によって検知
された避難扉16の開閉状況が扉開閉状況入力部7か
ら、また差圧・風速検知装置5によって検知された差圧
及び風速検知値yが差圧・風速入力部9から制御指令算
出部6に入力される。ステップ2で制御パラメータ切替
手段11において避難扉16の開閉状況及び差圧、風速
からフィードフォワード制御手段14及びフィードバッ
ク制御手段15の制御パラメータを切り替える。制御パ
ラメータの切替えについては後述する。
【0019】ステップ3で、目標値設定手段12におい
て避難扉16の開閉状況及び差圧、風速から差圧、風速
の目標値xr、およびファン・ダンパ制御指令値の目標
値urを設定し、自動制御手段10へ向けて出力する。
目標値設定手段12により設定されたファン・ダンパ制
御指令値の目標値urからステップ4で、フィードフォ
ワード制御手段14において、ファン・ダンパ制御指令
値のフィードフォワード成分uFF(k)を例えば、(1)
式により計算する。 uFF(k)=−KFF[α・ur(k)+β{ur(k)−ur(k−1)}] (1) ただし、kは制御計算の時間ステップを表す整数であ
る。KFF、α、βはフィードフォワード制御の制御パラ
メータであり、制御パラメータ切替手段11によって切
替えられる。
【0020】次に、差圧・風速検知装置5によって検知
された差圧・風速と扉開閉状況監視装置2によって観測
された避難扉開閉状況から、検知されていない差圧及び
風速を、ステップ5で状態推定手段13において推定す
る。その推定方法については後述する。差圧・風速検知
装置5によって検知された差圧及び風速の検知値、状態
推定手段13によって推定された差圧及び風速の推定
値、目標値設定手段12によって設定された差圧及び風
速の目標値から、ステップ6で、フィードバック制御手
段15において、ファン・ダンパ制御指令値のフィード
バック成分uFBを計算する。差圧及び風速の検知値また
は推定値をx、目標値をxrとして、例えば(2)式に
よって計算する。 uFB=−KFB(x−xr) (2) ただし、KFBはフィードバック制御のパラメータであ
り、制御パラメータ切替手段11によって切替えられ
る。
【0021】次に、フィードフォワード制御手段14に
よって計算されたファン・ダンパ制御指令値のフィード
フォワード成分uFF及びフィードバック制御手段15に
よって計算されたファン・ダンパ制御指令値のフィード
バック成分uFBから、ステップ7で制御指令値算出部6
において、時間ステップkにおけるファン・ダンパの制
御指令値ud(k)を例えば(3)式により算出し、ファ
ン・ダンパ制御指示出力部8を経て、ファン・ダンパ制
御装置3に出力する。 ud(k)=χ・ud(k−1)+ψ・uFB(k)+ω・uFF(k) (3) ただし、χ、ψ、ωは制御方法を変更するためのパラメ
ータである。避難空間換気制御装置の動作はステップ1
に戻ると共にステップ8において、ファン4及びダンパ
41の角度がファン・ダンパ制御装置3によって行なわ
れる。
【0022】図4は、図3におけるステップ5で実行さ
れる状態推定手段13の動作の一例を示すフローチャー
トである。図4においてステップ20で差圧・風速検知
装置5によって検知されている差圧を用いて、差圧・風
速検知装置5の設置されていない避難扉16の位置にお
ける差圧を計算し、推定する。図5は例えば、差圧検知
点からの距離に比例するように差圧を推定計算する方法
を示す説明図である。図において、地点#2、3、6
(距離LjがそれぞれL2、L3、L6)が差圧検知地点、
地点#1、4、5(距離LjがL1、L4、L5)が差圧非
検知点であり、隣接する差圧検知点からの距離に比例し
て、以下のように差圧pjを計算する。 p1=(p3−p2)(L1−L2)/(L3−L2)+p2 (4) p4=(p6−p3)(L4−L3)/(L6−L3)+p3 (5) p5=(p6−p3)(L5−L3)/(L6−L3)+p3 (6)
【0023】次にステップ21で扉開閉状況監視装置2
によって得られた扉開閉状況とステップ20で計算され
た差圧pjを用いて避難扉16からの洩れ風量Qjを
(7)式により計算する。 Qj=C・Aj√(2・pj/ρ) (7) ただし、Cは流量係数、ρは空気密度で、またAjは避
難扉16の開部分の面積であり避難扉16の開閉状況に
よって異なる。
【0024】風速Vjが検知または推定されていて、隣
の小区間での風速V(j+1)が未知のとき、ステップ22
で風量保存則より(8)式のように隣の小区間風速V(j
+1)を計算して推定する。 V(j+1)=Vj−Qj/Ae (8) ただし、Aeは避難空間の断面積である。
【0025】次にフィードバック制御パラメータの設計
方法の一例について説明する。状態変数を差圧及び風速
の検知値または推定値x、制御入力をファン・ダンパ制
御指令値ud、制御出力を風速及び差圧の検知値yとす
ると非線形関数f(x,u)、g(x)を用いて制御対象の
動的モデルは以下のように示される。 dx/dt=f(x,ud), y=g(x) (9) x=xo、ud=uo、y=yoで平衡するものとすると、
平衡点(xo、uo、yo)を近傍とする線形近似モデルは
例えば「計測自動制御学会:自動制御ハンドブック−基
礎編−、オーム社、1983」により以下のように計算
できる。 dΔx/dt=AΔx+BΔu, Δy=CΔx (10) ただし、 Δx=x−xo, Δu=ud−uo, Δy=y−yo (11)
【0026】
【数1】
【0027】ただし、jは1〜Nの整数、Aij、Bij、
Cijはそれぞれ行列A、B、Cの各要素である。また、
例えば「美多、小郷:システム制御理論入門、実教出
版、1979」等より、(10)式の線形近似モデルに
対して、制御対象を安定化しかつ(15)式で示す評価
関数Jを最小にする制御入力Δuは、(13)式で示す
リカッチ方程式の解Pを用いて、(14)式で与えられ
る。 PA+ATP−PBR-1TP+Q=0 (13) Δu=−KFBΔx, KFB=R-1TP (14) ただし、Tは転置記号、Q、Rは設計者が設定する重み
行列である。このように、線形二乗誤差を最小にする最
適制御設計法等が採用でき、理論的に制御パラメータを
決定することができる。
【0028】
【数2】
【0029】表1は、制御パラメータ切替手段11で切
替えられる制御パラメータのパターン例を示す説明図で
ある。避難扉16の開閉状況の変化を制御対象の変動と
捉え、避難扉16の変動パターンに関して表1のように
異なる制御パラメータを用意し、制御パラメータ切替手
段11によって制御パラメータを切り替えて使用するこ
とが出来る。
【0030】
【表1】
【0031】ただし、N1〜N5は0<N1<N2<N3<
N4<N5<Nの整数とする。なお、表1の平常時とは例
えば保守のために避難扉16を開閉するような場合であ
り、非常時とは火災などの場合である。別に設けられた
異常検知装置が動作したときは非常時、そのような動作
がないときは平常時と判断する。
【0032】
【表2】
【0033】表2は、目標値設定手段12で設定される
ファン・ダンパ制御指令値の目標値のパターン例を示す
説明図である。避難扉16の開閉状況の変化によって、
制御目標を満足する平衡点は変化する。ある避難扉16
の開閉状況に対して、制御目標を満足する平衡点を探索
する。制御目標を満足するかどうかはシミュレーション
や現地実験によって判定できる。ここで例えば、 KFF=−I, α=1, β=0 (16) χ=0, ψ=ω=1 (17) とし、目標値と平衡点を同一にすると ud−uo=−KFB(x−xo) (18) となり、(14)式の第一式と一致する。従って、段落
0025〜段落0027で説明のフィードバック行列設
計時に使用した平衡点を目標値として避難扉16の変動
パターンに関して表2のように異なる目標値を用意し、
目標値設定手段12によって目標値を切り替えて使用す
ることが出来る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば指令値
の目標値を設定する目標設定手段を備えたので、指令値
の目標値の設定を運用者の意図に合わせた、例えばダン
パを開くよりも先ずファンの角度を小さくするなど優先
度を付けた制御を行うなどのような、目標値の設定をす
ることができる。さらに、フィードフォワード制御手段
とフィードバック制御手段を組み合わせた2自由度制御
系を構成することにより、フィードバック制御によりロ
バスト安定性を保ちつつ、フィードフォワード制御によ
り制御感度を高くすることができる。
【0035】また、状態推定手段を備えることにより、
推定値を算出して、検知値だけでは不十分な、制御のた
めのデータを補完することができる。さらに、フィード
フォワード制御手段、および目標値と検知値または推定
値とを用いるフィードバック制御手段を備えることによ
り、推定値によりデータを補完するとともに、ロバスト
安定性と制御感度を良くすることができる。
【0036】また、避難扉の開閉状況から目標値を設定
する目標設定手段を備えることにより、避難扉の開閉状
況の変動に応じて目標値を切り替えて設定することがで
きる。また、避難扉の開閉状況の変動に応じて制御パラ
メータを切り替えて設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1実施の形態における避難空間換
気制御装置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の1実施の形態における避難扉、差
圧、風速の関係を示す説明図である。
【図3】 この発明の1実施の形態における避難空間換
気制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 図3のステップ5における動作を示すフロー
チャートである。
【図5】 図4のステップ20における計算方法を示す
説明図である。
【図6】 トンネルの構造を示す説明図である。
【図7】 別のトンネルの構造を示す断面図である。
【図8】 従来の避難空間換気装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 避難空間換気制御装置、2 扉開閉状況監視装置、
3 ファン・ダンパ制御装置、4 ファン、5 差圧・
風速検知装置、10 自動制御手段、11 制御パラメ
ータ切替手段、12 目標値設定手段、13 状態推定
手段、14 フィードフォワード制御手段、15 フィ
ードバック制御手段、16 避難扉、41 ダンパ、5
8 避難空間換気制御区間。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−174200(JP,A) 特開 昭58−200000(JP,A) 実開 昭63−82000(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/00 - 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部へ通じる避難扉が設けられた避難空
    間の換気を行うファンおよびダンパを制御するための指
    令値を自動制御する自動制御手段、この自動制御手段の
    制御パラメータを切り替える制御パラメータ切替手段、
    および、上記指令値の目標値と上記避難空間の状態の目
    標値とを設定して上記自動制御手段へ出力する目標値設
    定手段を備えたことを特徴とする避難空間換気制御装
    置。
  2. 【請求項2】 自動制御手段は、目標値から指令値のフ
    ィードフォワード成分を算出するフィードフォワード制
    御手段、および、避難空間の状態を検知して得た検知値
    と上記目標値とから上記指令値のフィードバック成分を
    算出するフィードバック制御手段を備えた2自由度制御
    系として構成されたことを特徴とする請求項1記載の避
    難空間換気制御装置。
  3. 【請求項3】 避難空間内外の差圧、または上記避難空
    間内の風速もしくは風量を検知する検知装置による検知
    値と、上記検知装置による検知位置とは別位置にある避
    難扉の開閉状況とから、上記別位置での差圧、または上
    記別位置近傍での上記風速もしくは風量を推定して推定
    値を出力する状態推定手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の避難空間換気制御装置。
  4. 【請求項4】 自動制御手段は、指令値の目標値から指
    令値のフィードフォワード成分を算出するフィードフォ
    ワード制御手段、および、避難空間内外の差圧、または
    避難空間内の風速もしくは風量の目標値と、上記差圧、
    または風速もしくは風量の、検知値または推定値とから
    上記指令値のフィードバック成分を算出するフィードバ
    ック制御手段を備えた2自由度系として構成されたこと
    を特徴とする請求項3記載の避難空間換気制御装置。
  5. 【請求項5】 目標値設定手段は、避難扉の開閉状況か
    らファンおよびダンパへの指令値の目標値と、避難空間
    内外の差圧、または上記避難空間内の風速もしくは風量
    の目標値とを設定することを特徴とする請求項1記載の
    避難空間換気制御装置。
  6. 【請求項6】 制御パラメータ切替手段は、避難扉の開
    閉状況から自動制御手段の制御パラメータを決めて切り
    替えることを特徴とする請求項1記載の避難空間換気制
    御装置。
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