JP3433484B2 - 効果装置 - Google Patents

効果装置

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JP3433484B2 JP27186693A JP27186693A JP3433484B2 JP 3433484 B2 JP3433484 B2 JP 3433484B2 JP 27186693 A JP27186693 A JP 27186693A JP 27186693 A JP27186693 A JP 27186693A JP 3433484 B2 JP3433484 B2 JP 3433484B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、楽音信号を濾波する
バンドパスフィルタの中心周波数を移動させるワウ・ワ
ウ等の効果装置に関し、特に、該バンドパスフィルタの
ピーク周波数(濾波中心周波数)が高音域になった場合
における音色・音量の減衰の防止に関する。
【0002】
【従来の技術】ワウ・ワウとは、主としてギターに用い
られるエフェクター(効果装置)であり、特性を鋭くし
たバンドパスフィルタに楽音信号を通してそのピーク周
波数を変化させ、強調される高調波を変化させることに
よって音色を変化させる効果装置である。ピーク周波数
は、演奏者(ギター奏者)が演奏中に操作するフットペ
ダルの出力値やLFOが出力する低周波信号によって制
御される。すなわち、従来のワウ・ワウに用いられるバ
ンドパスフィルタでは、フットペダルやLFOの出力に
より濾波帯域が図4(A)に示すように移動していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、楽音の高調波
成分は同図(B)に示すように基音周波数を中心に分布
しており、高音域にゆくしたがって高調波レベルが小さ
くなってゆく。このため、同図(A)のようにバンドパ
スフィルタの濾波帯域をピーク周波数に拘らず同じ特性
で上下するのみでは全周波数帯域で均一な効果特性が得
られない欠点があった。すなわち、この方式ではバンド
パスフィルタのピーク周波数が高音域になったとき、出
力される楽音の音色が細くなるとともに音量も小さくな
ってしまう欠点があった。
【0004】この発明は、ワウ・ワウなどの効果装置に
おいて、バンドパスフィルタのピーク周波数を高くした
場合でも、出力される楽音の音色が細くならず、音量が
小さくならない効果装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、入力された楽音信号を濾波するバンドパスフィル
タと、該バンドパスフィルタの濾波中心周波数を制御す
る周波数制御手段とを備えた効果装置において、前記濾
波中心周波数の上/下に応じて該バンドパスフィルタの
濾波帯域幅を広/狭に制御する帯域幅制御手段と、前記
バンドパスフィルタに並列に設けられたハイパスフィル
タと、前記濾波中心周波数の上/下に応じて該ハイパス
フィルタの出力レベルを大/小に制御するレベル制御手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】この出願の請求項2の発明は、上記発明に
おいて、前記周波数制御手段は、前記入力された楽音信
号の音量レベルに応じて前記バンドパスフィルタの濾波
中心周波数を制御することを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明では、楽音信号はバンドパスフィルタ
によって濾波されるが、バンドパスフィルタの濾波中心
周波数は周波数制御手段によって上/下に制御される。
濾波中心周波数が上昇すると(高くなると)、濾波され
る楽音信号の高調波レベルが小さくなるが、帯域幅制御
手段が該バンドパスフィルタの帯域幅を広くするように
制御する。これにより、高音域では幅広い帯域の高調波
成分が出力される。
【0008】また、この発明では、楽音信号はバンドパ
スフィルタによって濾波されるが、バンドパスフィルタ
の濾波中心周波数は周波数制御手段によって上/下に制
御される。濾波中心周波数が上昇すると(高くなる
と)、濾波される楽音信号の高調波レベルが小さくなる
が、前記バンドパスフィルタに並列に接続されているハ
イパスフィルタの出力レベルを大きくするように制御す
る(レベル制御手段)。これにより、バンドパスフィル
タの出力に加えて、ハイパスフィルタの出力する高音域
全体の成分も出力される。これにより、バンドパスフィ
ルタの濾波中心周波数が高くなっても出力される楽音信
号の音色が細くなることがなく、音量が小さくなること
がない。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の実施例である効果装置のブ
ロック図である。この効果装置は、ワウ・ワウであり、
バンドパスフィルタ1およびこのバンドパフィルタ1の
ピーク周波数を上下するための制御回路9を備えてい
る。外部から楽音信号が入力される入力端子INにはバ
ンドパスフィルタ1,ハイパスフィルタ2および切換ス
イッチ7が接続されている。バンドパスフィルタ1は入
力される楽音の一部の帯域のみを良く濾波して出力す
る。このバンドパスフィルタ1のピーク周波数(濾波中
心周波数)fおよびその選択度Qは制御回路9によって
指示される。バンドパスフィルタ1で濾波された楽音信
号は係数乗算器3に入力される。係数乗算器3にはバン
ドパスフィルタ1の出力レベルを決定する係数BLが前
記制御回路9から入力されている。バンドパスフィルタ
1から入力された楽音信号はこのBLを乗算されたのち
加算器5に入力される。
【0010】一方、ハイパスフィルタ2は、バンドパス
フィルタ1のピーク周波数が高音域に設定されたとき楽
音信号の高音成分を補助的に加算して強調するためのも
のであり、強調する必要のない低音部をカットするた
め、カットオフ周波数fcは数十Hz〜数百Hzに設定
される。このハイパスフィルタ2に入力された楽音信号
は低域をカットされて係数乗算器4に出力される。係数
乗算器4にはハイパスフィルタ2の出力レベルを決定す
る係数HLが前記制御回路9から入力されている。ハイ
パスフィルタ2から入力された楽音信号はこのHLを乗
算されたのち加算器5に入力される。加算器5ではバン
ドパスフィルタ1を通過した成分とハイパスフィルタ2
を通過した成分とを加算して外部出力端子OUTに出力
する。この装置をアナログ回路で構成した場合、外部出
力端子OUTはアンプなどの音響機器に接続される。ま
た、この回路をディジタル回路で構成した場合、外部出
力端子OUTはD/A変換器に接続される。
【0011】制御回路9は、上述したようにバンドパス
フィルタ1に出力するピーク周波数f,選択度Q,係数
乗算器3に出力するバンドパスフィルタの出力レベル係
数BL,および,係数乗算器4に出力するハイパスフィ
ルタの出力レベル係数HLを生成する。このため、制御
回路9は、f変換回路9a,Q決定回路9b,BL決定
回路9cおよびHL決定回路9dを有している。f変換
回路9aはレベル検出回路8から入力されるレベルデー
タをピーク周波数fに変換する回路である。Q決定回路
9bは、ピーク周波数fに基づいてバンドパスフィルタ
の選択度Qを決定する回路である。BL決定回路9c
は、ピーク周波数fに基づいてバンドパスフィルタの出
力レベルBLを決定する回路である。HL決定回路9d
は、ピーク周波数fに基づいてハイパスフィルタの出力
レベルHLを決定する回路である。fは、レベルデータ
の小←→大に応じて低←→高に制御される。Q,BLお
よびHLは、fに基づきそれぞれ図2(A),(B)に
示す関係を保つように決定される。
【0012】レベル検出回路8は切換スイッチ7によっ
て択一的に接続される外部入力端子INまたは外部コン
トローラ6のレベルを検出する。すなわち切換スイッチ
7が図示のように外部入力端子IN側に切り換わってい
る場合には、入力された楽音信号の音量レベルを検出す
る。また、切換スイッチ7が外部コントローラ6側に切
り換わっている場合には、該外部コントローラの操作量
レベルを検出する。検出されたレベルがレベルデータと
して制御回路9のf変換回路9aに出力される。外部コ
ントローラ6としては例えばフットペダルなどがある。
ここで、図2および図3を参照してピーク周波数fと、
選択度Q,バンドパスフィルタ出力レベル係数BLおよ
びハイパスフィルタ出力レベルHLとの関係を説明す
る。図2(A)において、fが高くなると反比例的にQ
が低くなるように決定する。これは、前述したように楽
音信号の高音域では、高調波成分のレベルが小さくなる
ため、選択度を鈍くして帯域幅を広げ、広い音域の成分
を通過させるためである。また、同図(B)において、
fが高くなるにつれてハイパスフィルタ2の出力レベル
をあげて高音域の成分をよく通過させるためHLが徐々
に大きく出力されるようにしている。逆にfが低い場合
には高音域の楽音が出力されるとワウ・ワウの効果が低
減されてしまうため、fが所定周波数以下の場合にはH
Lが0になるように設定されている。
【0013】さらに、バンドパスフィルタ1の出力レベ
ル係数BLはfが高くなるにつれて徐々に低くなるよう
に設定されている。これは、fが高くなるとバンドパス
フィルタ1が広帯域に(Qが小さく)なるとともにHL
が出力されてハイパスフィルタ2の出力信号が加算され
るため、出力レベルのバランスをとるためである。この
ように、この実施例では、fが上がるとQを小さくする
とともにHLを大きくして音色・音量を維持している
が、ハイパスフィルタ2を使用せずQを小さくするの
み、または、バンドパスフィルタ1のQを変えずにハイ
パスフィルタ2のHLを上げるのみでもある程度の効果
を奏することができる。以上のような係数の決定は、図
2(A),(B)のようなテーブルを記憶しておき、該
テーブルを参照して行ってもよく、また、上記の関係を
表す関数を記憶しておき関数演算で行ってもよい。
【0014】このようにして決定された係数に基づいて
入力端子INからされた楽音信号を処理する場合、外部
出力端子OUTにおける濾波特性は、図3に示すように
なる。すなわち、検出回路8が出力するレベルデータが
小さい場合(楽音信号の入力レベルが小さいかまたは外
部コントローラ6を操作していない(フットペダルを踏
み込んでいない)場合)には、ピーク周波数fが低くQ
が大きい(濾波帯域が狭い)が、検出回路8が出力する
レベルデータが大きくなった場合(楽音信号の入力レベ
ルが大きくなった場合または外部コントローラ6を操作
した(フットペダルを踏み込んだ)場合)には、ピーク
周波数fが高くなるとともにバンドパスフィルタ1のQ
が小さくなって濾波帯域幅が広くなるとともに、HLが
出力されてハイパスフィルタ2の出力信号レベルが上昇
して高音域全体の高調波成分が出力される。fが高音域
になったとき、このような濾波帯域特性にすることによ
り、強調する周波数が高音域に移行しても音色が細くな
ることがなく音量も小さくならないため、全周波数域で
ワウ・ワウの効果を均等に掛けることができる。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、バンドパスフィルタ
のピーク周波数が高くなり、濾波する楽音信号の高調波
成分のレベルが小さくなった場合でも、濾波帯域幅が広
くなるため、出力される楽音の音色が細くなることがな
く音量も小さくなることがない。また、この発明によれ
ば、バンドパスフィルタのピーク周波数が高くなり、濾
波する楽音信号の高調波成分のレベルが小さくなった場
合でも、バンドパスフィルタの出力信号にハイパスフィ
ルタが出力する高音域の高調波成分信号も加えられるた
め、出力される楽音の音色が細くなることがなく音量も
小さくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である効果装置(ワウ・ワ
ウ)のブロック図
【図2】同効果装置の係数テーブルを示す図
【図3】同効果装置の濾波特性の変化を示す図
【図4】従来の効果装置の濾波特性の変化を示す図
【符号の説明】
1−バンドパスフィルタ 2−ハイパスフィルタ 9−制御回路 9a−f変換回路 9b−Q決定回路 9c−BL決定回路 9d−HL決定回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された楽音信号を濾波するバンドパ
    スフィルタと、該バンドパスフィルタの濾波中心周波数
    を制御する周波数制御手段とを備えた効果装置におい
    て、 前記濾波中心周波数の上/下に応じて該バンドパスフィ
    ルタの濾波帯域幅を広/狭に制御する帯域幅制御手段
    と、 前記バンドパスフィルタに並列に設けられたハイパスフ
    ィルタと、 前記濾波中心周波数の上/下に応じて該ハイパスフィル
    タの出力レベルを大/小に制御するレベル制御手段と、 を備えたことを特徴とする効果装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数制御手段は、前記入力された
    楽音信号の音量レベルに応じて前記バンドパスフィルタ
    の濾波中心周波数を制御する請求項1に記載の効果装
    置。
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