JPH1117480A - 周波数特性調整装置 - Google Patents

周波数特性調整装置

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JPH1117480A
JPH1117480A JP18051897A JP18051897A JPH1117480A JP H1117480 A JPH1117480 A JP H1117480A JP 18051897 A JP18051897 A JP 18051897A JP 18051897 A JP18051897 A JP 18051897A JP H1117480 A JPH1117480 A JP H1117480A
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JP18051897A
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Kenichi Takahashi
憲一 高橋
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の音楽成分を選択して周波数特性の調整
を可能とする。 【解決手段】 Lchのオーディオ信号とRchのオー
ディオ信号の伝送系に、外部制御で、ドラム、ベースの
基本波の存在する100Hz以下の帯域を可変のブース
ト量でブーストできる周波数特性調整手段40、50を
設けておき、第1検出手段20によりドラム、ベースの
音楽成分の存在する100Hz以下のレベルを検出し、
第2検出手段30により、ボーカル、リードギターの如
く周波数特性の調整をしたくない音楽成分の存在する主
に100Hz以上のレベルを検出する。そして、制御手
段60により、第2検出手段30の検出レベルに対する
第1検出手段20の検出レベルの比を求め、該比に応じ
て周波数特性調整手段40、50を制御し、ドラム、ベ
ースの音楽成分の割合が比較的大きいときはブースト量
を上げ、ドラム、ベースの音楽成分の割合が小さいとき
はブースト量を落とす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数特性調整装置
に係り、とくに、音楽成分を選択して周波数特性の調整
をしたい場合に好適な周波数特性調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からオーディオソース機器やオーデ
ィオアンプには、ボリュームつまみを回して低域と高域
の周波数特性を図8の如く調整できるトーンコントロー
ル回路が設けられている。このトーンコントロール回路
は、低域調整用のボリュームつまみを回すことで、10
0Hz以下の低域レベルを最大±10dB程度の範囲で
ブーストまたはカットでき、高域調整用のボリュームつ
まみを回すことで10kHz以上の高域レベルを最大±
10dB程度の範囲でブーストまたはカットできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のトーン
コントロール回路では、例えば、低域調整用のボリュー
ムつまみを回してブーストしたとき、100Hz以下の
低域が無条件で持ち上がる。このため、ベースやドラム
などの低音楽器について音量を上げようとすると、ボー
カルも存在していた場合、ベースやドラムと一緒にボー
カルの基本波もブーストされてしまい、ボーカルがふや
けて聞こえてしまう問題があった。本発明は上記した従
来技術の問題に鑑み、所望の音楽成分を選択して周波数
特性の調整が可能な周波数特性調整装置を提供すること
を、その目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
周波数特性調整装置では、オーディオ信号に対し周波数
特性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域のレベル
を検出する第1検出手段と、オーディオ信号に対し周波
数特性を調整したくない音楽成分の存在する所定帯域の
レベルを検出する第2検出手段と、オーディオ信号に対
し周波数特性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域
の周波数特性を調整する周波数特性調整手段と、第2検
出手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出レベル
の比に応じて、周波数特性調整手段を制御し、周波数特
性の調整量を可変させる制御手段と、を備えたことを特
徴としている。これにより、周波数特性を調整したくな
い音楽成分が比較的大きいときは、調整量を落とすこと
で不本意な調整をしないようにする一方、周波数特性を
調整したい音楽成分が比較的大きいときに該音楽成分に
対し確実に所望の周波数特性調整を行うことができる。
【0005】本発明の請求項2記載の周波数特性調整装
置では、周波数特性調整手段はゲインのブーストまたは
カットを行うようにしたこと、を特徴としている。これ
により、所望の音楽成分のブーストまたはカットするこ
とができる。
【0006】本発明の請求項3記載の周波数特性調整装
置では、制御手段は、第2検出手段の検出レベルに対す
る第1検出手段の検出レベルの比の大小に応じて、周波
数特性調整手段の調整量を連続的に増減させるようにし
たこと、を特徴としている。これにより、周波数特性を
調整したくない音楽成分のレベルと周波数特性を調整し
たい音楽成分のレベルの比の変化時に、周波数特性の調
整量の変化が目立つのを抑えることができる。
【0007】本発明の請求項4記載の周波数特性調整装
置では、請求項3の装置において、制御手段は、第2検
出手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出レベル
の比が増大するときは、速い制御応答で周波数特性調整
手段を制御し、第2検出手段の検出レベルに対する第1
検出手段の検出レベルの比が減少するときは、遅い制御
応答で周波数特性調整手段を制御するようにしたこと、
を特徴としている。これにより、周波数特性の調整量を
減少させる際に、変化を緩やかにして息付き現象を抑え
ることができる。
【0008】本発明の請求項5記載の周波数特性調整装
置では、制御手段は、第2検出手段の検出レベルに対す
る第1検出手段の検出レベルの比が一定以上有るとき
に、周波数特性調整手段の調整量を所定量とさせ、一定
以下のときに調整量を零とさせるようにしたこと、を特
徴としている。これにより、周波数特性を調整したくな
い音楽成分が比較的大きいときは、調整量を零とするこ
とで不本意な調整を確実にしないようにできる。
【0009】本発明の請求項6記載の周波数特性調整装
置では、複数組の周波数特性調整装置を縦続接続し、各
周波数特性調整装置は、オーディオ信号に対し周波数特
性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域のレベルを
検出する第1検出手段と、オーディオ信号に対し周波数
特性を調整したくない音楽成分の存在する所定帯域のレ
ベルを検出する第2検出手段と、オーディオ信号に対し
周波数特性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域の
周波数特性を調整する周波数特性調整手段と、第2検出
手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出レベルの
比に応じて、周波数特性調整手段を制御し、周波数特性
の調整量を可変させる制御手段と、を有し、各周波数特
性調整装置相互間で、第1検出手段の検出対象帯域と第
2検出手段の検出対象帯域を変え、周波数特性調整手段
の周波数特性調整帯域を変えたこと、を特徴としてい
る。これにより、周波数特性を調整したい音楽成分が複
数個有る場合でも、各周波数特性調整装置で1つずつ分
担することで、周波数特性を調整したくない音楽成分に
つき不本意な調整をすることなく、所望の音楽成分につ
き所望の周波数特性調整をすることが可能となる。
【0010】本発明の請求項7記載の周波数特性調整装
置では、複数の周波数特性調整装置を備え、各周波数特
性調整装置は、オーディオ信号に対し周波数特性を調整
したい音楽成分の存在する所定帯域のレベルを検出する
第1検出手段と、オーディオ信号に対し周波数特性を調
整したくない音楽成分の存在する所定帯域のレベルを検
出する第2検出手段と、オーディオ信号に対し周波数特
性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域の周波数特
性を調整する周波数特性調整手段と、第2検出手段の検
出レベルに対する第1検出手段の検出レベルの比に応じ
て、周波数特性調整手段を制御し、周波数特性の調整量
を可変させる制御手段と、を有し、各周波数特性調整装
置間で周波数特性調整手段を縦続接続し、また、各周波
数特性調整装置に対し並列に、外部から入力したオーデ
ィオ信号を第1検出手段と第2検出手段に入力させるよ
うにし、かつ、第1検出手段の検出対象帯域と第2検出
手段の検出対象帯域を変え、周波数特性調整手段の周波
数特性調整帯域を変えたこと、を特徴としている。これ
によっても、周波数特性を調整したい音楽成分が複数個
有る場合でも、各周波数特性調整装置で1つずつ分担す
ることで、周波数特性を調整したくない音楽成分につき
不本意な調整をすることなく、所望の音楽成分につき所
望の周波数特性調整をすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の態様】次に、図1を参照して本発明の第
1の実施の態様を説明する。図1は本発明に係る周波数
特性調整装置のブロック図である。図1は100Hz以
下の低域ブーストを行う場合の例である。10と11は
それぞれLchとRchのオーディオ信号の入力端子、
12はLchとRchのオーディオ信号を加算する加算
器、20は加算器12の出力から、周波数特性を調整し
たいベース、ドラムの音楽成分の存在する帯域のレベル
を検出する第1検出手段であり、この内、21はベー
ス、ドラムの基本波成分が存在する100Hz以下の帯
域を取り出すLPF(カットオフ周波数fC =100H
z)、22はLPF21の出力を整流する絶対値回路、
23は絶対値回路22の出力を平滑化し、第1検出レベ
ル信号Xを出力する積分器である。
【0012】30は加算器12の出力から、周波数特性
を調整したくないボーカル、リードギターの音楽成分の
存在する帯域のレベルを検出する第2検出手段であり、
この内、31はベース、ドラムの基本波成分が存在する
100Hz以上の帯域を取り出すHPF(カットオフ周
波数fC =100Hz)、32はHPF31の出力を整
流する絶対値回路、33は絶対値回路32の出力を平滑
化し、第2検出レベル信号Yを出力する積分器である。
【0013】40は入力端子10に入力されたLchの
オーディオ信号に対し周波数特性を調整したいベース、
ドラムの基本波の存在する100Hz以下の低域の音楽
成分をブーストする周波数特性の調整をする周波数特性
調整手段であり、この内、41はLchのオーディオ信
号を可変ゲインで増幅する電圧制御増幅器(VCA)、
42は電圧制御増幅器41の出力から100Hz以下の
成分を取り出すLPF(カットオフ周波数fC =100
Hz)、43は入力端子10に入力されたLchのオー
ディオ信号にLPF42の出力を加算する加算器であ
る。電圧制御増幅器41のゲインが増大すると、加算器
43からは100Hz以下の低域が大きくブーストされ
たLchのオーディオ信号が出力される。逆に、電圧制
御増幅器41のゲインが減少すると、ブースト量が小さ
くなって、加算器43からはフラットに近い周波数特性
でLchのオーディオ信号が出力される。
【0014】50は入力端子11に入力されたRchの
オーディオ信号に対し周波数特性を調整したいベース、
ドラムの基本波の存在する100Hz以下の低域の音楽
成分をブーストする周波数特性の調整をする周波数特性
調整手段であり、この内、51はRchのオーディオ信
号を可変ゲインで増幅する電圧制御増幅器(VCA)、
52は電圧制御増幅器51の出力から100Hz以下の
成分を取り出すLPF(カットオフ周波数fC =100
Hz)、53は入力端子11に入力されたRchのオー
ディオ信号にLPF52の出力を加算する加算器であ
る。電圧制御増幅器51に対する制御電圧が増大すると
ゲインが増大し、加算器53からは100Hz以下の低
域が大きくブーストされたRchのオーディオ信号が出
力される。逆に、電圧制御増幅器51に対する制御電圧
が減少するとゲインが減少し、加算器53からはブース
ト量が減少したフラットに近い周波数特性でRchのオ
ーディオ信号が出力される。
【0015】60は第2検出手段30の検出レベルに対
する第1検出手段20の検出レベルの比に応じて、周波
数特性調整手段40、50を制御し、周波数特性の調整
量を可変させる制御手段であり、ここでは、第2検出手
段30の検出レベルに対する第1検出手段20の検出レ
ベルの比の大小に応じて、周波数特性調整手段40、5
0でのブースト量を連続的に増減させるようになってお
り、これにより、ボーカル、リードギターの如く周波数
特性を調整したくない音楽成分のレベルと、ベース、ド
ラムの如く周波数特性を調整したい音楽成分のレベルの
比の変化時に、ブースト量の変化が目立つのを抑えるよ
うにしている。
【0016】制御手段60の内、61は割り算器であ
り、第2検出手段30で検出した周波数特性を調整した
くない音楽成分の存在する100Hz以上の帯域のレベ
ルYに対する第1検出手段20で検出した周波数特性を
調整したい音楽成分の存在する100Hz以下の帯域の
レベルXの比を求め、比に比例した電圧Zを出力する。
62は、電圧Zが増大変化するときはそのまま通過さ
せ、電圧Zが減少変化するときは100msの時定数で
積分し、変化を遅らせて出力するファーストアタック・
スローリリース回路、63はファーストアタック・スロ
ーリリース回路62の出力を入力し、低出力インピーダ
ンスに変換し、周波数特性調整量制御信号としての制御
電圧を周波数特性調整手段40、50の電圧制御増幅器
41、52に出力するバッファアンプである。
【0017】ファーストアタック・スローリリース回路
62の存在により、第2検出手段30の検出レベルに対
する第1検出手段20の検出レベルの比が増大するとき
は、速い制御応答で周波数特性調整手段40、50が制
御され、逆に、第2検出手段30の検出レベルに対する
第1検出手段20の検出レベルの比が減少するときは、
遅い制御応答で周波数特性調整手段40、50が制御さ
れる。これにより、ブースト量が減少制御される際に、
変化を緩やかにして息付き現象を抑えるようにしてい
る。
【0018】次に、上記した実施の態様の動作を簡単に
説明する。なお、入力端子10、11には100Hz以
下に基本波を持つベース、ドラムの音楽成分と、主に1
00Hz以上の帯域に存在するボーカル、リードギター
の音楽成分とが混在したLch、Rchのオーディオ信
号が入力されているものとし、ベース、ドラムの音楽成
分はブーストしたいが、ボーカル、リードギターの音楽
成分はブーストしたくないとする。Lch、Rchのオ
ーディオ信号は加算器12で加算されたあと、第1検出
手段20により、周波数特性をブーストしたい音楽成分
の存在する100Hz以下の帯域のレベルが検出されて
検出レベル信号Xが出力され、第2検出手段30によ
り、周波数特性をブーストしたくない音楽成分の存在す
る100Hz以上の帯域のレベルが検出されて検出レベ
ル信号Yが出力される。
【0019】検出レベル信号XとYは制御手段60の割
り算器61に入力され、X/Yの比が求められ、該比の
値を示す電圧Zが出力される。電圧Zは立ち上がり応答
が速く、立ち下がり応答が遅いファーストアタック・ス
ローリリース回路62に通されたあと、バッファアンプ
63で低出力インピーダンスに変換されて、周波数特性
調整手段40、50に対する制御信号電圧として出力さ
れる。
【0020】ここで、オーディオ信号の中で100Hz
以下に基本波を持つベース、ドラムの音楽成分の割合が
増え、主に100Hz以上の帯域に存在するボーカル、
リードギターの音楽成分の割合が減るとX/Yの比は増
大し、電圧Zも増大する。この増大変化は直ちにファー
ストアタック・スローリリース回路62を介してバッフ
ァアンプ63に伝達され、該バッファアンプ63から出
力された制御信号電圧が増大し、周波数特性調整手段4
0、50の電圧制御増幅器51、61のゲインを増大さ
せる。よって、周波数特性調整手段40、50でのブー
スト量が増え、ベース、ドラムの音楽成分に大きなブー
ストが掛かることになる。なお、ボーカル、リードギタ
ーの音楽成分の割合は少ないので、100Hz以下にブ
ーストが掛かってもボーカル、リードギターがふやけて
聞こえることはない。
【0021】これと反対に、オーディオ信号の中でベー
ス、ドラムの音楽成分の割合が減り、ボーカル、リード
ギターの音楽成分の割合が増えるとX/Yの比は減少
し、電圧Zも減少する。この減少変化はファーストアタ
ック・スローリリース回路62で緩慢化されながらバッ
ファアンプ63に伝達され、該バッファアンプ63から
出力される制御信号電圧が減少し、周波数特性調整手段
40、50の電圧制御増幅器51、61のゲインを減少
させる。よって、ブースト量が減少してフラットに近い
周波数特性となり、ボーカル、リードギターがふやけて
聞こえることはない。しかも、第2検出手段30の検出
レベルに対する第1検出手段20の検出レベルの比X/
Yが減少するときは、遅い制御応答で周波数特性調整手
段40、50が制御されるので、ブースト量の減少変化
を緩やかにして息付き現象を抑えることもできる。
【0022】この実施の態様によれば、Lchのオーデ
ィオ信号とRchのオーディオ信号の伝送系に、外部制
御で、ドラム、ベースの基本波の存在する100Hz以
下の帯域を可変のブースト量でブーストできる周波数特
性調整手段40、50を設けておき、第1検出手段20
によりドラム、ベースの音楽成分の存在する100Hz
以下のレベルを検出し、第2検出手段30により、ボー
カル、リードギターの如く周波数特性の調整をしたくな
い音楽成分の存在する主に100Hz以上のレベルを検
出する。そして、制御手段60により、第2検出手段3
0の検出レベルに対する第1検出手段20の検出レベル
の比を求め、該比に応じて周波数特性調整手段40、5
0を制御し、ドラム、ベースの音楽成分の割合が比較的
大きいときはブースト量を上げ、ドラム、ベースの音楽
成分の割合が小さいときはブースト量を落とすようにし
たので、ボーカル、リードギターの音楽成分の割合が比
較的大きいときに不本意にブーストを掛けてふやけた音
を発生させないようにでき、また、ドラム、ベースの音
楽成分の割合が比較的大きいときに確実に所望のブース
トを掛けることができる。
【0023】また、ドラム、ベースの音楽成分の割合は
常時変化しているが、制御手段60は、第2検出手段3
0の検出レベルに対する第1検出手段20の検出レベル
の比の大小に応じて、周波数特性調整手段40、50で
のブースト量を連続的に増減させるようにしたので、第
2検出手段30の検出レベルに対する第1検出手段20
の検出レベルの比に応じてブースト量を段階的に変化さ
せるよりも、ブースト量の変化が目立つのを抑えること
ができる。更に、制御手段60は第2検出手段30の検
出レベルに対する第1検出手段20の検出レベルの比を
示す電圧Zをファーストアタック・スローリリース回路
62に通したあと、制御信号電圧を作成するようにした
ので、第2検出手段30の検出レベルに対する第1検出
手段20の検出レベルの比が減少するときは、遅い制御
応答で周波数特性調整手段40、50を制御し、ブース
ト量の減少変化を緩やかにして息付き現象を抑えること
ができる。
【0024】図2は本発明の第2の実施の態様に係る周
波数特性調整装置のブロック図であり、図1と同一の構
成部分には同一の符号が付してある。周波数特性調整手
段40Aは入力端子10に入力されたLchのオーディ
オ信号からLPF42の出力を減算する減算器44と、
入力端子10に入力されたLchのオーディオ信号と,
加算器43の出力と,減算器44の出力の中から1つを
選択して出力する切り換えスイッチ45を有している。
また、周波数特性調整手段50Aは入力端子11に入力
されたRchのオーディオ信号からLPF52の出力を
減算する減算器54と、入力端子11に入力されたRc
hのオーディオ信号と,加算器53の出力と,減算器5
4の出力の中から1つを選択して出力する切り換えスイ
ッチ55を有している。切り換えスイッチ45と55は
ユーザによるフラット、ブースト、カットの選択操作に
従い、図示しないコントローラの制御により切り換えら
れる。電圧制御増幅器41、51の最大ゲインは1であ
る。その他の構成部分は図1と全く同様に構成されてい
る。
【0025】この実施の態様によれば、切り換えスイッ
チ45、55をともにa側に切り換えさせたとき、フラ
ットモードとなり、入力端子10と出力端子70がスル
ーとなり、入力端子11と出力端子71がスルーとなる
ので、第1検出手段20、第2検出手段30の検出レベ
ルに関わらず常にフラットな周波数特性となる。切り換
えスイッチ45、55をともにb側に切り換えさせたと
きは、ブーストモードとなり、図1と全く同様にして、
100Hz以下のドラム、ベースの音楽成分の割合が比
較的大きいときはブースト量が上がり、100Hz以下
のドラム、ベースの音楽成分の割合が小さいときはブー
スト量が落ちて、主に100Hz以上のボーカル、リー
ドギターの音楽成分の割合が比較的大きいときに不本意
にブーストを掛けてふやけた音を発生させないようにで
き、また、ドラム、ベースの音楽成分の割合が比較的大
きいときに確実に所望のブーストを掛けることができ
る。
【0026】これと異なり、切り換えスイッチ45、5
5をともにc側に切り換えさせたとき、周波数特性調整
手段40では入力端子10に入力されたLchのオーデ
ィオ信号からLPF42の出力が減算して出力され、周
波数特性調整手段50では入力端子11に入力されたR
chのオーディオ信号からLPF52の出力が減算して
出力されるので、カットモードとなる。この場合、10
0Hz以下のドラム、ベースの音楽成分の割合が比較的
大きいときは割り算器61の出力するX/Yが増大し、
電圧Zが増大してバッファアンプ63から大きな制御信
号電圧が出力されるので、電圧制御増幅器41、51の
ゲインが増大し、カット量が大きくなって確実にカット
することができる。逆に、100Hz以下のドラム、ベ
ースの音楽成分の割合が小さいときは割り算器61の出
力するX/Yが減少し、電圧Zが減少してバッファアン
プ63から出力される制御信号電圧が小さくなるので、
電圧制御増幅器41、51のゲインが減少し、カット量
が落ちてフラットに近い周波数特性が得られる。
【0027】図3は本発明の第3の実施の態様に係る周
波数特性調整装置のブロック図であり、図1と同一の構
成部分には同一の符号が付してある。周波数特性調整手
段40Bは入力端子10に入力されたLchのオーディ
オ信号に対し、100Hz以下の帯域に一定量のブース
トを掛ける低域強調回路46と、入力端子10に入力さ
れたLchのオーディオ信号と低域強調回路46の出力
を切り換えて出力する切り換えスイッチ47を有してい
る。周波数特性調整手段50Bは入力端子11に入力さ
れたRchのオーディオ信号に対し、100Hz以下の
帯域に一定量のブーストを掛ける低域強調回路56と、
入力端子11に入力されたRchのオーディオ信号と低
域強調回路56の出力を切り換えて出力する切り換えス
イッチ57を有している。
【0028】制御手段60Bは、第2検出手段30の検
出レベルに対する第1検出手段20の検出レベルの比X
/Yが所定の一定値M(Mは例えば、0.5〜1.2程
度の数値)以下のとき、切り換えスイッチ46、56を
a側に切り換え、X/Yが一定値M以上のとき、切り換
えスイッチ46、56をb側に切り換えるようになって
いる。その他の構成部分は図1と全く同様に構成されて
いる。
【0029】この実施の態様によれば、簡単な構成によ
り、100Hz以下のベース、ドラムの音楽成分の割合
が小さくなって、第2検出手段30の検出レベルに対す
る第1検出手段20の検出レベルの比X/Yが一定値M
以下になると、制御手段60Bが切り換えスイッチ4
6、56をa側に切り換えるので、入力端子10と出力
端子70がスルーとなり、入力端子11と出力端子71
がスルーとなり、第1検出手段20、第2検出手段30
の検出レベルに関わらずフラットな周波数特性となり、
100Hz以上のボーカル、リードギターが不本意にブ
ーストされるのを確実に抑えることができる。反対に、
100Hz以下のベース、ドラムの音楽成分の割合が大
きくなって第2検出手段30の検出レベルに対する第1
検出手段20の検出レベルの比X/Yが一定値M以上に
なると、制御手段60Bが切り換えスイッチ46、56
をb側に切り換えるので、100Hz以下のベース、ド
ラムの音楽成分を一定量だけ確実にブーストすることが
できる。
【0030】なお、上記した各実施の態様では、LPF
21、HPF31、LPF42、LPF52のカットオ
フ周波数fC を100Hzに設定したが、周波数特性を
調整したい音楽成分と、周波数特性を調整したくない音
楽成分の種類に合わせて、100Hzと異なるカットオ
フ周波数fC に変えても良い(図3の場合、低域強調回
路46はLPF21の変更後のカットオフ周波数fC
下を強調するようにする)。また、LPF42、52の
カットオフ周波数fC をLPF21のカットオフ周波数
C より少し高くするようにして、周波数特性を調整し
たい音楽成分の周波数特性調整を広い帯域で行うことで
確実に調整可能としても良い(図3の場合、低域強調回
路46の強調帯域をLPF21の通過帯域より広げ
る)。
【0031】また、LPF21をカットオフ周波数fC
´のHPF、HPF31をカットオフ周波数fC ´のL
PF、LPF42、52をカットオフ周波数fC ´のH
PFに代えることにより(図3の場合、低域強調回路4
6はカットオフ周波数fC ´以上をブーストする高域強
調回路に代える)、周波数帯域を調整したい音楽成分が
C ´以上の高域の帯域に存在し、周波数帯域を調整し
たくない音楽成分が主にfC ´以下の帯域に存在する場
合でも、fC ´以下の音楽成分の割合が比較的大きいと
きに不本意にブーストを掛けないようにしながら、fC
´以上の音楽成分の割合が比較的大きいときに確実に所
望のブーストを掛けるようにすることができる。この場
合も、LPF42、52に代えたHPFのカットオフ周
波数fC´を、LPF21に代えたHPFのカットオフ
周波数fC ´より少し低くするようにして、周波数特性
を調整したい音楽成分の周波数特性調整を広い帯域で行
うことで確実に調整可能としても良い(図3の低域強調
回路46をカットオフ周波数fC ´以上をブーストする
高域強調回路に代える場合、高域強調回路の強調帯域を
LPF21に代えたHPFの通過帯域より広げる)。
【0032】また、LPF21を下側カットオフ周波数
C1,上側カットオフ周波数fC2のBPF、HPF31
を下側カットオフ周波数fC1´,上側カットオフ周波数
C2´のBPF(但し、fC2≦fC1´またはfC1≧fC2
´)、LPF42、52を下側カットオフ周波数fC1
上側カットオフ周波数fC2のBPFに代えることにより
((図3の場合、低域強調回路46はLPF21に代え
るBPFの通過帯域fC1〜fC2の周波数範囲をブースト
する帯域強調回路に代える)、周波数帯域を調整したい
音楽成分がfC1〜fC2の高域の帯域に存在し、周波数帯
域を調整したくない音楽成分が主にfC1´〜fC2´の帯
域に存在する場合でも、fC1´〜fC2´の音楽成分の割
合が比較的大きいときに不本意にブーストを掛けないよ
うにしながら、fC1〜fC2の音楽成分の割合が比較的大
きいときに確実に所望のブーストを掛けるようにするこ
とができる。この場合も、LPF42、52に代えるB
PFの通過帯域をLPF21に代えるBPFの通過帯域
より広げ、周波数特性を調整したい音楽成分の周波数特
性調整を広い帯域で行うようにしても良い(図3の図3
の低域強調回路46をfC1〜fC2の周波数範囲をブース
トする帯域強調回路に代える場合、帯域強調回路の強調
帯域をLPF21に代えたBPFの通過帯域より広げ
る)。
【0033】次に、図4を参照して本発明の第4の実施
の態様を説明する。図1と同一の構成部分には同一の符
号が付してある。図4では、図1とほぼ同様に構成され
た第1、第2周波数特性調整装置100、200が縦続
接続されている。第1周波数特性調整装置100は図5
に示す如く、第1検出手段20は、図1の第1検出手段
20と同一の構成を有し、100Hz以下のベース、ド
ラムの音楽成分のレベルXを検出する。第2検出手段3
0Cは、図1の第1検出手段30の内、HPF31を下
側カットオフ周波数fC1=100Hz、上側カットオフ
周波数fC2=10kHzのBPF31Cに置き換えた構
成を有し、100Hz〜10kHzのボーカルを含む音
楽成分のレベルYを検出する。周波数特性調整手段4
0、50、制御手段60は、図1と全く同一の構成を有
する。
【0034】第2周波数特性調整装置200は図6に示
す如く、第1検出手段20Dは、図1の第1検出手段2
0の内、LPF21をカットオフ周波数fC ´=10k
HzのHPF21Dに置き換えた構成を有し、10kH
z以上の音楽成分のレベルXを検出する。第2検出手段
30Dは、図1の第2検出手段30の内、HPF31を
下側カットオフ周波数fC1=100Hz、上側カットオ
フ周波数fC2=10kHzのBPF31Dに置き換えた
構成を有し、100Hz〜10kHzのボーカルを含む
音楽成分のレベルYを検出する。周波数特性調整手段4
0Dは、図1の周波数特性調整手段40の内、LPF4
2をカットオフ周波数fC ´=10kHzのHPF42
Dに置き換えた構成を有し、10kHz以上の帯域をブ
ーストする。周波数特性調整手段50Dは、図1の周波
数特性調整手段50の内、LPF52をカットオフ周波
数fC ´=10kHzのHPF52Dに置き換えた構成
を有し、10kHz以上の帯域をブーストする。制御手
段60は図1と全く同一の構成を有する。
【0035】外部から入力したLchとRchのオーデ
ィオ信号は、周波数特性調整装置100の入力端子10
と11に入力する。そして、周波数特性調整装置100
の出力端子70と71から出力されるLchとRchの
オーディオ信号を周波数特性調整装置200の入力端子
10と11に入力する。その他の構成部分は、図1と全
く同様に構成されている。
【0036】この実施の態様によれば、第1周波数特性
調整装置100により、周波数特性を調整したくない1
00Hz〜10kHzの音楽成分に対し、周波数特性を
調整したい100Hz以下の音楽成分の割合が大きく増
大したとき、100Hz以下に大きなブーストが掛かる
ので、確実に低域を持ち上げる周波数特性調整ができ、
第2周波数特性調整装置200により、周波数特性を調
整したくない100Hz〜10kHzの音楽成分に対
し、周波数特性を調整したい10kHz以上の音楽成分
の割合が大きく増大したとき、10kHz以上に大きな
ブーストが掛かるので、確実に高域を持ち上げる周波数
特性調整をできる。反対に、周波数特性を調整したい1
00Hz以下の音楽成分の割合が減少すると、第1周波
数特性調整装置100による100Hz以下のブースト
量が減少し、周波数特性を調整したい10kHz以上の
音楽成分の割合が減少すると、第2周波数特性調整装置
200による10kHz以上のブースト量が減少してフ
ラットに近い周波数特性となるので、ボーカルを不本意
にブーストすることがなくなる。
【0037】なお、図4の実施の態様において、第1周
波数特性調整装置100の第2検出手段30Cを図1の
第2検出手段30と同じ構成とし、100Hz以上の周
波数特性を調整したくない音楽成分のレベルを検出する
ようにしても良い。また、第1周波数特性調整装置10
0の周波数特性調整手段40C、50Cの周波数特性調
整帯域を第1検出手段20の検出帯域より広げるように
したり、第2周波数特性調整装置200の周波数特性調
整手段40D、50Dの周波数特性調整帯域を第1検出
手段20Dの検出帯域より広げるようにしても良い。
【0038】次に、図7を参照して本発明の第5の実施
の態様を説明する。図4と同一の構成部分には同一の符
号が付してある。図7では、図4の周波数特性調整装置
100と同一に構成された第1周波数特性調整装置10
0と、図4の周波数特性調整装置200とほぼ同様に構
成された周波数特性調整装置200Eとが縦続接続され
ている。第2周波数特性調整装置200Eでは、加算器
12の入力側は入力端子10、11の代わりに入力端子
10E、11Eと接続されている。外部から入力したL
chとRchのオーディオ信号は第1周波数特性調整装
置100の入力端子10と11を介して、加算器12
と、周波数特性調整手段40C、50Cに入力されると
ともに、第2周波数特性調整装置200Eの入力端子1
0Eと11Eを介して第2周波数特性調整装置200E
の加算器12に入力される。すなわち、第1周波数特性
調整装置100と200Eに対し並列に、外部から入力
したオーディオ信号が第1検出手段20C,30Cと2
0D,30Dに入力される。
【0039】第1周波数特性調整装置100の周波数特
性調整手段40C、50Cから出力されたLchとRc
hのオーディオ信号は、第1周波数特性調整装置100
の出力端子70と71及び第2周波数特性調整装置20
0Eの入力端子10と11を介して第2周波数特性調整
装置200Eの周波数特性調整手段40D、50Dに入
力される。その他の構成部分は図4と全く同様に構成さ
れている。
【0040】この実施の態様によれば、第1周波数特性
調整装置100により、周波数特性を調整したくない1
00Hz〜10kHzの音楽成分に対し、周波数特性を
調整したい100Hz以下の音楽成分の割合が大きく増
大したとき、100Hz以下に大きなブーストが掛かる
ので、確実に低域を持ち上げる周波数特性調整ができ、
第2周波数特性調整装置200Eにより、周波数特性を
調整したくない100Hz〜10kHzの音楽成分に対
し、周波数特性を調整したい10kHz以上の音楽成分
の割合が大きく増大したとき、10kHz以上に大きな
ブーストが掛かるので、確実に高域を持ち上げる周波数
特性調整をできる。反対に、周波数特性を調整したい1
00Hz以下の音楽成分の割合が減少すると、第1周波
数特性調整装置100による100Hz以下のブースト
量が減少し、周波数特性を調整したい10kHz以上の
音楽成分の割合が減少すると、第2周波数特性調整装置
200Eによる10kHz以上のブースト量が減少して
フラットに近い周波数特性となるので、ボーカルを不本
意にブーストすることがなくなる。
【0041】なお、図7の実施の態様において、第1周
波数特性調整装置100の第2検出手段30Cを図1の
第2検出手段30と同じ構成とし、100Hz以上の周
波数特性を調整したくない音楽成分のレベルを検出する
ようにし、同じく、第2周波数特性調整装置200Eの
第2検出手段30Dを図1の第2検出手段30と同じ構
成とし、100Hz以上の周波数特性を調整したくない
音楽成分のレベルを検出するようにしても良い。また、
第1周波数特性調整装置100の周波数特性調整手段4
0C、50Cの周波数特性調整帯域を第1検出手段20
の検出帯域より広げるようにしたり、第2周波数特性調
整装置200Eの周波数特性調整手段40D、50Dの
周波数特性調整帯域を第1検出手段20Dの検出帯域よ
り広げるようにしても良い。また、図1、図2、図3、
図4、図7の各実施の態様の装置は、DSP(ディジタ
ルシグナルプロセッサ)を用いて具現しても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、周波数特性を調整した
くない音楽成分が比較的大きいときは、調整量を落とす
ことで不本意な調整をしないようにする一方、周波数特
性を調整したい音楽成分が比較的大きいときに該音楽成
分に対し確実に所望の周波数特性調整を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係る周波数特性調
整装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の態様に係る周波数特性調
整装置のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の態様に係る周波数特性調
整装置のブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の態様に係る周波数特性調
整装置のブロック図である。
【図5】図4中の前段側の周波数特性調整装置のブロッ
ク図である。
【図6】図4中の後段側の周波数特性調整装置のブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第5の実施の態様に係る周波数特性調
整装置のブロック図である。
【図8】従来のトーンコントロール回路による周波数特
性を示す線図である。
【符号の説明】
20、20D 第1検出手段 30、30C、3
0D 第2検出手段 40、40A、40B、40C、40D、50、50
A、50B、50C、50D 周波数特性調整手段 60、60B 制御手段 100 第1周波
数特性調整装置 200、200E 第2周波数特性調整装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ信号に対し周波数特性を調整
    したい音楽成分の存在する所定帯域のレベルを検出する
    第1検出手段と、 オーディオ信号に対し周波数特性を調整したくない音楽
    成分の存在する所定帯域のレベルを検出する第2検出手
    段と、 オーディオ信号に対し周波数特性を調整したい音楽成分
    の存在する所定帯域の周波数特性を調整する周波数特性
    調整手段と、 第2検出手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出
    レベルの比に応じて、周波数特性調整手段を制御し、周
    波数特性の調整量を可変させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする周波数特性調整装置。
  2. 【請求項2】 周波数特性調整手段はゲインのブースト
    またはカットを行うようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の周波数特性調整装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、第2検出手段の検出レベル
    に対する第1検出手段の検出レベルの比の大小に応じ
    て、周波数特性調整手段の調整量を連続的に増減させる
    ようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の周波数特性調整装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、第2検出手段の検出レベル
    に対する第1検出手段の検出レベルの比が増大するとき
    は、速い制御応答で周波数特性調整手段を制御し、第2
    検出手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出レベ
    ルの比が減少するときは、遅い制御応答で周波数特性調
    整手段を制御するようにしたこと、 を特徴とする請求項3記載の周波数特性調整装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、第2検出手段の検出レベル
    に対する第1検出手段の検出レベルの比が一定以上有る
    ときに、周波数特性調整手段の調整量を所定量とさせ、
    一定以下のときに調整量を零とさせるようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の周波数特性調整装置。
  6. 【請求項6】 複数組の周波数特性調整装置を縦続接続
    し、 各周波数特性調整装置は、オーディオ信号に対し周波数
    特性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域のレベル
    を検出する第1検出手段と、 オーディオ信号に対し周波数特性を調整したくない音楽
    成分の存在する所定帯域のレベルを検出する第2検出手
    段と、 オーディオ信号に対し周波数特性を調整したい音楽成分
    の存在する所定帯域の周波数特性を調整する周波数特性
    調整手段と、 第2検出手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出
    レベルの比に応じて、周波数特性調整手段を制御し、周
    波数特性の調整量を可変させる制御手段と、を有し、 各周波数特性装置相互間で、第1検出手段の検出対象帯
    域と第2検出手段の検出対象帯域を変え、周波数特性調
    整手段の周波数特性調整帯域を変えたこと、 を特徴とする周波数特性調整装置。
  7. 【請求項7】 複数の周波数特性調整装置を備え、 各周波数特性調整装置は、オーディオ信号に対し周波数
    特性を調整したい音楽成分の存在する所定帯域のレベル
    を検出する第1検出手段と、 オーディオ信号に対し周波数特性を調整したくない音楽
    成分の存在する所定帯域のレベルを検出する第2検出手
    段と、 オーディオ信号に対し周波数特性を調整したい音楽成分
    の存在する所定帯域の周波数特性を調整する周波数特性
    調整手段と、 第2検出手段の検出レベルに対する第1検出手段の検出
    レベルの比に応じて、周波数特性調整手段を制御し、周
    波数特性の調整量を可変させる制御手段と、を有し、 各周波数特性調整装置間で周波数特性調整手段を縦続接
    続し、また、各周波数特性調整装置に対し並列に、外部
    から入力したオーディオ信号を第1検出手段と第2検出
    手段に入力させるようにし、かつ、第1検出手段の検出
    対象帯域と第2検出手段の検出対象帯域を変え、周波数
    特性調整手段の周波数特性調整帯域を変えたこと、 を特徴とする周波数特性調整装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295144A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Pioneer Electronic Corp 音声処理装置、再生装置、その方法、そのプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2014158103A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Pioneer Electronic Corp 音声信号処理装置、音声信号処理装置の制御方法およびプログラム
US10433049B2 (en) 2014-12-26 2019-10-01 Pioneer Corporation Sound reproducing device

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