JP3433448B2 - シールド電線の接続構造及び接続方法 - Google Patents

シールド電線の接続構造及び接続方法

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JP3433448B2
JP3433448B2 JP09321998A JP9321998A JP3433448B2 JP 3433448 B2 JP3433448 B2 JP 3433448B2 JP 09321998 A JP09321998 A JP 09321998A JP 9321998 A JP9321998 A JP 9321998A JP 3433448 B2 JP3433448 B2 JP 3433448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線の編
組部をシールドアース用の端子の環状部に確実に且つ簡
単に接続させることのできるシールド電線の接続構造及
び接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11〜図12、従来のシールド電線の
接続構造(接続方法)の一例(特開平7−73948
号)を示すものである。この構造(方法)は、図11の
如くシールド電線55の中間部において外部被覆56を
皮剥きして、シールドアース用の導体である編組部(編
組線)57を露出させ、編組部57にシールドアース用
の環状の端子58を嵌着させて、図12の如く車両ボデ
ィ59等に端子58をボルト62で固定且つアースさせ
るものである。60は内部導線、61はワイヤハーネス
(図示せず)を挿通するプロテクタを示す。
【0003】しかしながら、上記従来の構造(方法)に
あっては、ボルト62で編組部57を締め付けた時は何
ら問題ないものの、図13に示す如く、経時変化により
シールド電線55の内部被覆63が収縮して編組部57
と端子58との間に隙間64を生じ、電気的接触性が悪
化するという懸念があった。また、ボルト62の締付に
依らずに環状の端子(58)の弾性力(縮径方向の復元
力)でシールド電線55の編組部57に接触する構造に
おいては、シールド電線55の経時変化以外にも、端子
(58)の弾性力が弱くなって編組部57との間に隙間
(64)を生じ、電気的接触性が悪化するという懸念が
あった。
【0004】一方、図14(a)(b)は、従来のシールド電
線の接続構造(接続方法)の他の例を示すものである。
この構造(方法)は、シールド電線65の端末部におい
て内部電線66を露出させると共に、編組部67を捩っ
てアース線68に接続し、シールド電線65の端末部に
筒状体69を挿着して筒状体69と被覆70との間に編
組部67を挟着させるものである。
【0005】編組部67は圧着端子71でアース線68
に接続されている。アース線68及び内部電線66の先
端には雌型の端子72が圧着接続されている。図15の
如く各端子72は合成樹脂製のコネクタハウジング73
の端子収容室74に挿着される。
【0006】しかしながら、上記従来の構造(方法)に
あっては、編組部67を捩ったり、アース線68の端子
71に圧着接続したり、内部電線66をアース線68と
分けて筒状体69に挿通し、筒状体69をシールド電線
65の端末部に圧入したりする手間が多くかかり、作業
も大変面倒であった。また、編組部67を捩じって圧着
する際に編組部67が切れやすく、アース性(シールド
効果)が半減しかねないという懸念もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した各
従来例における懸案事項に鑑み、シールド電線の経時変
化やシールドアース用の環状の端子の弾性力の劣化等に
よってもシールド電線の編組部との接触性が何ら悪化す
ることがなく、また、編組部と端子との接続作業を容易
に且つ確実に行うことができるシールド電線の接続構造
及び接続方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、端子の環状部の切割り開口からシールド
電線の編組部が該環状部内に挿着されるシールド電線の
接続構造において、前記編組部に対する複数の引っ掛け
爪が前記環状部の内周面に沿って鉤状に突出形成され、
各引っ掛け爪の先端部が前記切割り開口に向けて位置
し、前記シールド電線が該切割り開口から該環状部内に
挿入され、各引っ掛け爪が該シールド電線の編組部を掻
き集めるように抱き込むことを特徴とする(請求項
1)。前記複数の引っ掛け爪が段違いないしは千鳥状に
配列されていることも有効である(請求項)。また、
コネクタハウジングに装着されるシールドアース用の端
子と、該コネクタハウジングに挿入される前記シールド
電線の端末の端子とを含み、該シールドアース用の端子
が、該コネクタハウジングに固定される基板部と、該基
板部に続く屈曲可能部と、該屈曲可能部に続く前記環状
部とを有し、該環状部が前記引っ掛け爪を有すると共
に、該屈曲可能部から屈曲して該シールド電線の編組部
に前記切割り開口から嵌着されるシールド電線の接続構
造を併せて採用する(請求項3)。また、請求項3記載
のシールド電線の接続構造を用いたシールド電線の接続
方法であって、前記シールドアース用の端子の基板部を
前記コネクタハウジングに固定すると共に、前記シール
ド電線の端末の端子を該コネクタハウジングに挿着し
後、該基板部に続く前記環状部を該シールド電線の編組
部に向けて屈曲させることで、該環状部を前記切割り開
口から該編組部に嵌着させるシールド電線の接続方法を
併せて採用する(請求項)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明に係るシールド電線の接続構造の一実施例を示すもの
である。図1の如く、シールド電線1の中間部に編組部
(編組線)2が露出され、編組部2を径方向に挿着させ
るシールドアース用の端子3には、接続用の環状部4に
複数の引っ掛け爪5が内向きに突出形成されている。
【0010】環状部4の周方向の一部は切割りされて、
編組部2に対する挿入用の切割り開口6となっており、
切割り開口6に続く環状部4の一端にテーパ状の案内部
7、環状部4の他端にタブ状のアース用接続子8がそれ
ぞれ外向きに突出形成され、アース用接続子8にボルト
挿通孔9が形成されている。
【0011】図2の如く、前記各引っ掛け爪5は切割り
開口6(編組部2の挿入方向)に向けて突出している。
すなわち各引っ掛け爪5は、環状部4の周方向長さの半
分の位置(切割り開口6とは反対側の位置)を境にして
左右対称に形成及び配置され、環状部4の内周面4aに
沿って鉤状に突出し、各引っ掛け爪5の先端部5aが環
状部4のそれぞれ近い側の端部すなわち切割り開口6に
向けて位置している。
【0012】各引っ掛け爪5は環状部4から例えばパン
チとダイスで切り起こし形成され、図1の如く環状部4
の打抜き孔10の、切割り開口6から遠い側の端縁から
立ち上げられて略三角形状に突出し、且つ図2,図3の
如くやや外向きに湾曲して形成され、その先端部5aが
鋭角的に尖っている。図2の如く各引っ掛け爪5の先端
部5aは漸次薄く形成されることが好ましい。
【0013】本例では六つの引っ掛け爪5が環状部4の
各端部(切割り開口6)寄りにおいて三つづつ対称に配
設されている。各引っ掛け爪5は案内部7寄りとアース
用接続子8寄りとに配置され、切割り開口6とは反対側
の環状部4の底部側には引っ掛け爪5は配置されていな
い。これは、後述する如く編組部2が切割り開口6から
環状部4内に挿着された際に、各引っ掛け爪5が編組部
2を確実に掻き集めるようにするためである。
【0014】図1の如くシールド電線1の編組部2が端
子3の案内部7とアース用接続子8とに沿って環状部4
内に案内される。この際、図2の如く環状部4は外向き
に拡げられ、切割り開口6が拡大して編組部2が環状部
4内に挿入される。それと同時に、切割り開口6に向け
て突出した各引っ掛け爪5が図3,図4の如く編組部2
を貫通してシールド電線1の内部被覆11の表面に沿っ
て編組部2を掻き集める(収束する)ようにして、且つ
拾い上げるようにして抱き込む。編組部2が環状部4内
に挿着されると同時に環状部4はばね力で真円状に復元
する。
【0015】各引っ掛け爪5がやや外向きに湾曲してい
ることで、編組部2の一部が確実に抱き込まれて保持さ
れる。なお、引っ掛け爪5が外向きに湾曲していなくと
も編組部2の引っ掛け保持動作は可能である。
【0016】編組部2が引っ掛け爪5の内側に引っ掛か
った状態に保持されることで、たとえ内部被覆11が経
時変化により収縮して編組部2と環状部4との間に隙間
12(図3)が生じても、編組部2と引っ掛け爪5との
電気的接触性は何ら変わることがなく、シールド電線1
と端子3との電気的接続が良好に保たれる。
【0017】図3の状態でアース用接続子8が車両ボデ
ィ等にボルト(図示せず)で接続固定される。本例で案
内部7は固定されないが、アース用接続子8と一体にボ
ルト締めするようにしてもよい。
【0018】引っ掛け爪5は環状部4に複数配置される
ことが好ましいが、一つであっても作用的には何ら変わ
りはない。本実施例では複数の引っ掛け爪5が環状部4
の幅方向中央において周方向に直列(一列)に配置され
ている。
【0019】なお、引っ掛け爪5が切割り開口6(図
2)に向けて突出していない場合でも、環状部4内に編
組部2を挿入した後、環状部4を編組部2の周方向に回
動させることで、引っ掛け爪5に編組部2を引っ掛けて
収束させることが可能である。
【0020】図5,図6は、シールドアース用の端子1
5の環状部4に複数の引っ掛け爪5を千鳥状に配置した
実施例を示すものである。前例と同一部分には同一符号
を用いて説明する本例で引っ掛け爪5は最低二つは必要
であり、引っ掛け爪5が二つの場合は図6で上側の二つ
の引っ掛け爪51 ,52 のように環状部4の左右に段違
いに配置される。
【0021】複数の引っ掛け爪5を段違いないしは千鳥
状に配置することで、例えば第一の引っ掛け爪51 (図
6)が収束した部位とは離れた別の部位を第二の引っ掛
け爪52 が収束し、第二の引っ掛け爪52 が収束した部
位とは離れた別の部位(第一の引っ掛け爪51 が収束し
た部位とは遠く離れた部位)を第三の引っ掛け爪53
収束する。
【0022】すなわち、編組部2(図1)は第一の引っ
掛け爪51 に引っ掛けられた際に引っ張られて第一の引
っ掛け爪51 寄りに偏りやすく、第一の引っ掛け爪51
の直下(直近)に引っ掛け爪(図示せず)がある場合に
は編組部2(図1)が引っ掛かりにくくなりやすいが、
本例の構成によればその心配はなく、各引っ掛け爪5 1
〜53 に確実に且つ均一に編組部2(図1)が引っ掛か
って収束され、編組部2(図1)と環状部4との接触性
が向上する。
【0023】図5の如く、環状部4の案内部7側とアー
ス用接続子8側とで引っ掛け爪5は線対称ではなく回転
対称に配置されている。この構成によっても編組部2
(図1)を環状部4に均一に接触させる効果を発揮す
る。なお、引っ掛け爪自体の形状は前例と同様であるの
で説明を省略する。上記各実施例はシールド電線の接続
構造としてのみならず、シールドアース用端子及びシー
ルド電線の接続方法としても有効である。
【0024】図7〜図10は、上記シールドアース用の
端子を適用したシールド電線用コネクタを示すものであ
り、本構成はシールド電線の接続構造及び接続方法とし
て有効である。
【0025】図7において、シールド電線18の端末部
の内部導体19には雌型の端子20が前側の圧着片21
で圧着接続され、雌型の端子20が合成樹脂製の雄コネ
クタハウジング22の端子収容室23内に挿着されてい
る。雌型の端子20は相手側の雄型の端子24に対する
弾性接触片25を有している。シールド電線18の外部
被覆26は端子20の後側の圧着片27で圧着固定さ
れ、後側の圧着片27の後方において外部被覆26が皮
剥きされて編組部(編組線)28が露出し、編組部28
にシールドアース用の端子30の環状部31が嵌着接続
されている。
【0026】環状部31には前例同様の引っ掛け爪32
が形成されていることは言うまでもない。本例で引っ掛
け爪32は左右一対並列に配置されている。引っ掛け爪
32の形状については前例と同様であるので説明を省略
する。
【0027】本例のシールドアース用の端子30は、図
8(図7の底面側から見た図)にも示す如く、水平方向
の基板部33と、基板部33の後端に屈曲可能に連続す
る屈曲可能部34と、屈曲可能部34に続く前記環状部
31とを備えている。基板部33には、雄コネクタハウ
ジング22に対する可撓性のロック片35と、相手側の
雌コネクタハウジング36(図7)に装着されるシール
ド導通板37(図7)に対する弾性接触片38とが切り
起こしにより一体に形成されている。ロック片35は基
板部33の前端寄りに、弾性接触片38は基板部33の
中央寄りに形成されている。環状部31の切割り開口3
9の両側にはテーパ状の案内部40が突出形成されてい
る。
【0028】図7の鎖線及び図8に示す如く、屈曲可能
部34はアース接続前において基板部33の長手方向に
延び、ロック片35及び弾性接触片38の突出方向と同
方向に直角に曲がって環状部31の前端に続いている。
図8の如く、屈曲可能部34は環状部31の外径よりも
細幅に形成され、基板部33との境界34aにおいて環
状部31と一体に直角に屈曲可能である。
【0029】なお、環状部31を基板部33との境界3
4aではなく屈曲可能部34との境界34bにおいて屈
曲させるようにしてもよい。本例では図7において基板
部33と編組部28との間に隔たりがあるために、基板
部33との境界34aにおいて屈曲可能部34を屈曲さ
せている。その隔たりがなければ基板部33から屈曲可
能部(34)を直角に立ち上げて、屈曲可能部(34)
と同一方向に環状部31を延長してもよい。本例では屈
曲可能部34の長さの隔たりがあり、且つ屈曲点(34
a)がシールド電線18から離れていることで、大きな
回動半径で環状部31が回動し、編組部28に環状部3
1がスムーズに嵌着する。
【0030】図8の如く、雄コネクタハウジング22の
底壁41には、基板部33に対するスライド係合部42
が一体に形成され、スライド係合部42に、ロック片3
5に対する係合溝43と、弾性接触片38に対する保持
溝44とが形成されている。基板部33をスライド係合
部42に後方から挿入することで、図9の如くロック片
35の先端が係合溝43の終端43aに当接して端子3
0を固定させ、弾性接触片38は保持溝44から突出し
て雌コネクタハウジング36(図7)側のシールド導通
板37に接触する。図9のアース接続前の状態で端子3
0の環状部31は雄コネクタハウジング22から直角に
曲がって突出している。
【0031】図9の如く端子30の基板部33を雄コネ
クタハウジング22に挿着した後、図10(図9を反転
した図)の如くシールド電線18の雌型の端子20(図
7)が雄コネクタハウジング22内に挿着される。雌型
の端子20は可撓係止ランス45(図7)でロックされ
る。
【0032】次いで図10の如く端子30の環状部31
を屈曲可能部34の付根(図7の境界34a)から矢印
イの如く持ち上げ方向に90°屈曲(回動)させて、環
状部31内にシールド電線18の編組部28を挿入させ
る。編組部28の挿入と同時に環状部31の引っ掛け爪
32(図7)が編組部28に刺さって、前例同様に編組
部28の一部を掻き集めるように収束して保持する。こ
れにより、環状部31と編組部28との確実で且つ経時
変化のない接触が可能となる。
【0033】環状部31を編組部28に接続させた後、
図7の如く雄コネクタ46(雄コネクタハウジング22
に雌型の端子20を挿着した状態のもの)を雌コネクタ
47に嵌合する。コネクタ嵌合と同時に雄コネクタ46
はロックアーム48で雌コネクタ47に固定され、雄型
の端子24は雌型の端子20の弾性接触部25に接続さ
れる。シールド導通板37は雌コネクタハウジング36
の挿通孔49を経て挿着され、前半の露出部37aにシ
ールドアース用の端子30の弾性接触片38が接続され
る。
【0034】シールド導通板37は図示しない車両ボデ
ィのアース回路やメータ等のウォーニング(警告灯)に
接続される。シールド電線18の編組部28は環状部3
1から基板部33の弾性接触片38を経てシールド導通
板37に接続され、例えばシールド異常があった場合に
はウォーニングランプが点灯する等して異常を運転者に
知らせる。
【0035】本例において引っ掛け爪32は図1〜図6
の各実施例のものを適用可能である。また、本例の構造
は、引っ掛け爪のないシールドアース用の端子にも適用
できる。シールド電線18の端末の端子20を雄コネク
タハウジング22に挿入した後、シールドアース用の端
子30の環状部31を屈曲可能部34から回動させてシ
ールド電線18の編組部28に嵌着接続させることで、
シールド電線18の接続作業をワンタッチで簡単に且つ
確実に行うことができる。これにより、従来(図14)
のように編組部を捩ったり、アース線に端子圧着したり
する手間が省け、圧着用の端子等も不要で部品点数が削
減される。上記構成はシールド電線の接続方法としても
有効である。
【0036】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、シールド電線の編組部を切割り開口から環状部に挿
入すると同時に、編組部が確実に引っ掛け爪に係合し、
引っ掛け爪が編組部を掻き集めるように収束して保持す
るから、たとえシールド電線の内部被覆が経時変化によ
り収縮して、環状部と編組部との間に隙間が生じた場合
でも、引っ掛け爪により編組部との電気的接触性が確保
され、シールドアース性の悪化が防止される。また、請
求項2記載の発明によれば、編組部が隣の引っ掛け爪で
掻き集められて偏った場合でも、各引っ掛け爪の間隔が
開いているから、各引っ掛け爪が編組部を確実に掻き集
めることができ、シールドアース性の信頼性が向上す
る。また、請求項3,4記載の発明によれば、シールド
電線の端末の端子をコネクタハウジング内に挿入した
後、基板部から環状部を屈曲させることで、環状部がシ
ールド電線の編組部にワンタッチで嵌着されるから、編
組部とシールドアース用の端子との接続作業が容易化す
る。そして、編組部とシールドアース用の端子との接続
が請求項1〜におけると同様に確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド電線の接続構造の一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】シールド電線の編組部を端子の環状部に挿入す
る状態を示す縦断面図である。
【図3】各引っ掛け爪が編組部に係合した状態を示す縦
断面図である。
【図4】引っ掛け爪が編組部を収束した状態を示す図3
のA部詳細図である。
【図5】シールドアース用の端子の他の実施例を示す斜
視図である。
【図6】同じく端子を示す側面図である。
【図7】シールド電線の接続構造の応用例を示す分解斜
視図である。
【図8】コネクタハウジングにシールドアース用の端子
を挿着する状態を示す分解斜視図である。
【図9】同じくコネクタハウジングに端子を挿着した状
態を示す斜視図である。
【図10】端子の環状部を屈曲させてシールド電線の編
組部に嵌着させた状態を示す斜視図である。
【図11】一従来例を示す分解斜視図である。
【図12】同じくシールドアース用の端子を固定した状
態を示す縦断面図である。
【図13】従来の問題点を示す縦断面図である。
【図14】他の従来例を示し、(a) は組付前の分解斜視
図、(b) は組付後の斜視図である。
【図15】同じくコネクタハウジングに端子を挿着した
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,18 シールド電線 2,28 編組部 3,30 シールドアース用の端子 4,31 環状部 5,51 〜53 ,32 引っ掛け爪 6,39 切割り開口 20 端末の端子 22 雄コネクタハウジング 33 基板部 34 屈曲可能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/05 H01R 13/648 H01R 24/02 H01R 43/00 H02G 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子の環状部の切割り開口からシールド
    電線の編組部が該環状部内に挿着されるシールド電線の
    接続構造において、前記編組部に対する複数の引っ掛け
    爪が前記環状部の内周面に沿って鉤状に突出形成され、
    各引っ掛け爪の先端部が前記切割り開口に向けて位置
    し、前記シールド電線が該切割り開口から該環状部内に
    挿入され、各引っ掛け爪が該シールド電線の編組部を掻
    き集めるように抱き込むことを特徴とするシールド電線
    の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記複数の引っ掛け爪が段違いないしは
    千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1記載
    のシールド電線の接続構造。
  3. 【請求項3】 コネクタハウジングに装着されるシール
    ドアース用の端子と、該コネクタハウジングに挿入され
    る前記シールド電線の端末の端子とを含み、該シールド
    アース用の端子が、該コネクタハウジングに固定される
    基板部と、該基板部に続く屈曲可能部と、該屈曲可能部
    に続く前記環状部とを有し、該環状部が前記引っ掛け爪
    を有すると共に、該屈曲可能部から屈曲して該シールド
    電線の編組部に前記切割り開口から嵌着されることを特
    徴とする請求項1又は2記載のシールド電線の接続構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシールド電線の接続構造
    を用いたシールド電線の接続方法であって、前記シール
    ドアース用の端子の基板部を前記コネクタハウジングに
    固定すると共に、前記シールド電線の端末の端子を該コ
    ネクタハウジングに挿着した後、該基板部に続く前記環
    状部を該シールド電線の編組部に向けて屈曲させること
    で、該環状部を前記切割り開口から該編組部に嵌着させ
    ることを特徴とするシールド電線の接続方法。
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