JP3432944B2 - 捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材 - Google Patents

捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材

Info

Publication number
JP3432944B2
JP3432944B2 JP08344795A JP8344795A JP3432944B2 JP 3432944 B2 JP3432944 B2 JP 3432944B2 JP 08344795 A JP08344795 A JP 08344795A JP 8344795 A JP8344795 A JP 8344795A JP 3432944 B2 JP3432944 B2 JP 3432944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
torsional fatigue
ferrite
steel material
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08344795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08253842A (ja
Inventor
達朗 越智
秀雄 蟹澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP08344795A priority Critical patent/JP3432944B2/ja
Publication of JPH08253842A publication Critical patent/JPH08253842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3432944B2 publication Critical patent/JP3432944B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波焼入れ軸部品用鋼
材に係り、さらに詳しくは、図1の(a)〜(c)に示
したスプライン部を有するシャフト、フランジ付シャフ
ト、外筒付シャフト等の自動車の動力伝達系を構成する
軸部品用として好適な、優れた捩り疲労強度を有する鋼
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の動力伝達系を構成する軸部品
は、通常中炭素鋼を所定の部品に成形加工し、高周波焼
入れ−焼戻しを施して製造されているが、近年の自動車
エンジンの高出力化および環境規制対応に伴い高捩り強
度化の指向が強い。これに対して、特開平5−1794
00号公報にはC:0.38〜0.45%、Si:0.
35%以下、Mn:1.0超〜1.5%、B:0.00
05〜0.035%、Ti:0.01〜0.05%、A
l:0.01〜0.06%、N:0.010%以下でフ
ェライト結晶粒度番号6以上の細粒組織を有する直接切
削−高周波焼入れ用鋼材が示されている。該発明材では
静的捩り強度については言及されているものの、捩り疲
労強度については全く配慮されていない。
【0003】また、日本鉄鋼協会講演論文集「材料とプ
ロセス」第7巻第3号第771頁、第1図には、S53
C鋼(代表的な成分系0.53C−0.25Si−0.
8Mn)をベースに捩り疲労強度に及ぼす合金元素の影
響を検討し、B、Si、Moが有効であることが示され
ている。しかしながら、高周波焼入れ用軸部品用鋼とし
ていかなる鋼材が適しているかについては全く開示され
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、捩り
疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高周波焼
入れにより優れた捩り疲労強度を有する軸部品を実現す
るために、鋭意検討を行い次の知見を得た。 (1)高周波焼入れ材の捩り疲労破壊は、次の過程で起
きる。 A)表面または硬化層と芯部の境界で亀裂が発生する。 B)軸方向に平行な面または垂直な面で亀裂が初期伝播
する。 C)軸方向に45度の面で粒界割れを伴って脆性破壊を
起こし、最終破壊を起こす。 (2)表面硬化層で硬さのムラがあれば、早期に疲労亀
裂が発生する。高周波焼入れ前の組織のフェライト分率
が35%を超え、フェライト結晶粒径が20μmを超え
ると硬化層で顕著な硬さのムラを生じ、早期に疲労亀裂
が発生しやすい。
【0006】(3)次に、硬化層は捩り疲労過程で材質
劣化を起こす。つまり、捩り疲労過程では、表面圧縮残
留応力の減衰、硬さの低下が起きる。疲労過程でこのよ
うな材質劣化を起こしやすい材料ほど疲労亀裂の発生が
早期に起きる。捩り疲労過程でのこうした材質劣化を抑
制するには、下記の方法が有効である。 高Mnにより焼入れ性を確保する。Crを多量添加
しない。 Moを添加する。 Siを増量する。 (4)上記捩り疲労破壊過程はC)の欄で述べた、軸方
向に45度の面で粒界割れを伴う脆性破壊を抑制するた
めには、次の方法による粒界強化が有効である。 Ti−B添加。 P,Cu,O量の低減。 (5)捩り疲労は破壊の亀裂が表面で発生する場合に比
べて、硬化層と芯部の境界で発生する場合には、捩り疲
労強度は低下する。これを抑制するためには、Nb,V
添加により析出強化を図ることが有効である。
【0007】本発明は以上の新規なる知見に基づいてな
されたものであり、本発明の要旨は以下の通りである。
重量比として、C:0.35〜0.65%、Si:0.
35〜2.5%、Mn:1.0〜1.8%、Mo:0.
05〜0.8%、S:0.01〜0.15%、Al:
0.015〜0.05%、Ti:0.005〜0.05
%、B:0.0005〜0.005%、N:0.002
〜0.01%、を含有し、P:0.020%以下、C
u:0.05%以下、O:0.0020%以下に制限
し、またはさらに、Nb:0.01〜0.25%、V:
0.03〜0.5%の1種または2種を含有し、または
さらに、Cr:0.05〜0.5%、Ni:0.1〜
3.5%の1種または2種を含有し、残部が鉄および不
可避的不純物からなり、かつフェライトの組織分率が3
5%以下で、フェライト結晶粒径が20μm以下である
ことを特徴とする捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸
部品用鋼材である。
【0008】
【作用】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明の成
分含有範囲を上記の如く限定した理由について説明す
る。まず、Cは高周波焼入れ硬化層の硬さを増加させる
のに有効な元素であるが、0.35%未満では硬さが不
十分であり、また0.65%を超えるとオーステナイト
粒界への炭化物析出が顕著になって粒界強度を劣化さ
せ、脆性破壊強度の低下を招くとともに、焼き割れが発
生しやすくなるため、含有量を0.35〜0.65%に
定めた。次に、Siは捩り疲労過程での材質劣化の抑
制、オーステナイト粒界への炭化物析出抑制による粒
界強化を目的とし、および脱酸元素として添加する。
しかしながら、0.35%未満ではその効果は不十分で
あり、一方、2.5%を超える過剰添加は、むしろ粒界
脆性を招くので、その含有量を0.35〜2.5%とし
た。
【0009】Mnは捩り疲労過程での材質劣化の抑
制、焼入れ性の向上、および鋼中でMnSを形成する
ことによる高周波焼入れ加熱時のオーステナイト粒の
微細化と被削性の向上を目的として添加する。しかし
ながら、1.0%未満ではこの効果は不十分である。一
方、Mnはオーステナイト粒界に粒界偏析を起こし、粒
界強度を低下させて捩り応力下での脆性破壊を起こし易
くし、そのため強度を低下させる。特にこの傾向は1.
8%を超えると顕著になる。以上の理由から、Mnの含
有量を1.0〜1.8%とした。Moは捩り疲労過程
での材質劣化の抑制、オーステナイト粒界に粒界偏析
を起こすことによる粒界強度増加、および焼入れ性の
向上を狙いとして添加する。しかしながら、0.05%
未満ではこの効果は不十分であり、一方、0.8%を超
える過剰添加は、効果が飽和し経済性の観点から望まし
くないので、その含有量を0.05〜0.8%とした。
【0010】また、Sは鋼中でMnSを形成、これによ
る高周波焼入れ加熱時のオーステナイト粒の微細化およ
び被削性の向上を目的として添加するが、0.01%
ではその効果は不十分である。一方、0.15%を超
えるとその効果は飽和し、むしろ粒界偏析を起こし粒界
脆化を招く。以上の理由から、Sの含有量を0.01〜
0.15%とした。Alは、Nと結合してAlNを形
成することによる高周波焼入れ加熱時のオーテスナイト
粒の微細化を目的とし、および脱酸元素として添加す
るが、0.15%未満ではその効果は不十分であり、一
方、0.05%を超えるとその効果は飽和し、むしろ靱
性を劣化させるので、その含有量を0.015〜0.0
5%とした。
【0011】Tiもやはり鋼中でNと結合してTiNと
なるが、これによる高周波焼入れ加熱時のオーステナ
イト粒の微細化、および固溶Nの完全固定によるBN
析出防止、つまり固溶Bの確保を目的として添加する。
しかしながら、、0.005%未満ではその効果は不十
分であり、一方、0.05%を超えるとその効果は飽和
し、むしろ靱性を劣化させるので、その含有量を0.0
05〜0.05%とした。Bは固溶状態でオーステナイ
ト粒界に粒界偏析し、P,Cu等の粒界不純物を粒界か
ら追い出すことにより粒界強度を増加させることを狙い
として添加する。しかしながら、、0.0005%未満
ではその効果は不十分であり、一方0.005%を超え
る過剰添加は、むしろ粒界脆化を招くので、その含有量
を0.0005〜0.005%とした。
【0012】さらに、NはAlN等の炭窒化物析出によ
る高周波加熱時のオーステナイト粒の微細化を目的とし
て添加するが、0.002%未満ではその効果は不十分
であり、一方0.01%超では、その効果は飽和し、む
しろBNを析出して固溶Bの低減を引き起こすので、そ
の含有量を0.002〜0.01%とした。一方、Pは
オーステナイト粒界に粒界偏析を起こし、粒界強度を低
下させて捩り応力下での脆性破壊を起こし易くし、その
ため強度を低下させる。特にPが0.020%を超える
と強度低下が顕著となるため、0.020%を上限とし
た。なお、より粒界強化を図る場合には、0.015%
以下が望ましい。また、CuもPと同様オーステナイト
粒界に粒界偏析を起こし、強度低下の原因となる。特に
Cuが0.05%を超えると強度低下が顕著となるた
め、0.05%を上限とした。さらに、Oは粒界偏析を
起こし粒界脆化を起こすとともに、鋼中で硬い酸化物系
介在物を形成し、捩り応力下での脆性破壊を起こし易く
し、強度低下の原因となる。特にOが0.0020%を
超えると強度低下が顕著となるため、0.0020%を
上限とした。
【0013】次に、本発明では、「フェライトの組織分
率が35%以下で、フェライト結晶粒径が20μm以
下」とする。高周波焼入れは急速加熱であるため、高周
波焼入れ前の組織のフェライト分率が大きくまたそれが
粗大であると、フェライトの部分はオーステナイト化
後、炭素の拡散が不十分で炭素濃度が添加炭素濃度より
も低くなり、焼入れ後、その位置での硬さが小さくな
る。そのため、この位置が疲労亀裂の発生起点となり易
い。以上の現象は、フェライトの組織分率が35%を超
えるか、またはフェライト結晶粒径が20μmを超える
と特に顕著になる。以上の理由でフェライトの組織分率
を35%以下で、フェライト結晶粒径を20μm以下と
した。なお、より高捩り疲労強度を図るためには、フェ
ライトの組織分率を25%以下とするか、またはさらに
フェライト結晶粒径を15μm以下とするのが望まし
い。また、本発明の高周波焼入れ軸部品用鋼材では、フ
ェライト以外の残りの組織を特に限定するものではな
く、その種類がパーライト、上部ベイナイト、下部ベイ
ナイト、中間段階組織、マルテンサイト、あるいはこれ
らの混合組織のいずれでもよい。
【0014】第2の発明は、高周波焼入れ後の芯部硬さ
を析出硬化により増加させ、硬化層と芯部の境界での捩
り疲労亀裂の発生を抑制するとともに、高周波加熱時の
オーステナイト粒を一層微細化し、粒界破壊防止による
高強度化を図った軸部品用鋼材である。Nb,Vは鋼中
で炭窒化物を形成し、析出硬化により高周波焼入れ後の
芯部硬さを増加させるとともに、高周波加熱時のオース
テナイト粒を微細化させる効果を有する。しかしなが
ら、、Nb含有量が0.01%未満、V含有量が0.0
3%未満ではその効果は不十分であり、一方、Nb:
0.25%超、V:0.50%超ではその効果は飽和
し、むしろ靱性を劣化させるので、これらの含有量をN
b:0.01〜0.25%、V:0.03〜0.5%と
した。
【0015】第3の発明は、Cr、Ni添加により、
捩り疲労過程での硬さの以下の抑制、および焼入れ性
の向上を図った軸部品用鋼材である。なお、Niには、
粒界近傍の靱性を改善し、脆性破壊を抑制する効果も有
する。ただし、Cr:0.05%未満、Ni:0.1%
未満ではこの効果は不十分である。一方、Cr:0.5
%超では高周波焼入れ前の組織中のセメンタイトが安定
化し、高周波焼入れ加熱時にセメンタイトの溶解が困難
になり、高周波焼入れ後の効果層の硬さが不十分とな
る。また、3.5%を超えるNiの多量添加は、効果が
飽和し経済性の観点から好ましくない。以上の理由か
ら、Cr:0.05%〜0.5%、Ni:0.1〜3.
5%とした。
【0016】ここで、本発明の高周波焼入れ軸部品用鋼
材では、製造条件は特に限定せず、本発明の要件を満足
すればいずれの条件でもよい。例えば、鋼材素材の熱間
圧延による製造を仕上げ温度;750〜900℃、仕上
げ圧延後700〜500℃の温度範囲の平均冷却速度;
0.1〜1.7℃/秒の条件で行う方法が挙げられる
が、本発明では特に限定するものではない。また、本発
明では、本発明の要件を満足すれば熱間圧延後、高周波
焼入れの前に焼準、焼鈍、熱間鍛造等の加工熱処理を必
要に応じて行うことができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の効果を実施例により、さら
に具体的に示す。表1,2の組成を有する鋼材を34m
mφの棒鋼に圧延した。この棒鋼から、光学顕微鏡観察
試験片を採取し、5%ナイタール液で腐食して200
倍、400倍で観察しフェライト分率およびフェライト
結晶粒径を求めた。表1,2にフェライト分率、フェラ
イト結晶粒径を示す。また、比較鋼材23,24,25
の材料については圧延後850度×1時間加熱し、85
0〜500℃の温度範囲を1.2℃/秒の冷却速度で冷
却した。本材料に新規に23M,24M,25Mと記号
を付し、フェライト分率およびフェライト結晶粒径を測
定した。その結果を表3に示す。これらの材料から、平
行部直径20mmの静的捩り試験片、捩り疲労試験片を
採取した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】静的捩り試験片、捩り疲労試験片について
周波数8.5kHzで高周波焼入れを行い、その後17
0℃×1時間の条件で焼戻しを行った。いずれも有効硬
化層深さは約5mmである。その後、静的捩り試験、捩
り疲労試験を行った。捩り疲労特性は5×105 サイク
ルでの時間強度で評価した。表4,5に各供試材の静的
捩り強度、捩り疲労強度を示す。また、捩り疲労過程で
の材質劣化挙動を評価するために、応力振幅700MP
aで1×104 サイクル疲労試験を行った試験片につい
て、表面での圧縮残留応力の減衰量およびフェライ
ト(211)面のX線回折ピークの単価幅の減衰量を評
価した。X線回折ピークの半価幅の減衰量は、疲労過程
での正味の硬さの低下量を評価するために用いた。X線
発生源としては、Cr管球を使用した。表4,5のN
o.1〜25Mは本発明鋼材であるが、本発明鋼材で
は、いずれも優れた静的捩り強度、捩り疲労強度を有し
ている。特に捩り疲労強度は、0.4%C鋼で概ね60
0MPa以上、0.5%C鋼で概ね700MPa以上と
優れた特性が得られている。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】一方、比較鋼材23,24,25はフェラ
イト分率またはフェライト結晶粒径のいずれか、または
両者が本発明の範囲を上回った場合であり、比較鋼材2
6,27,28はSi,Mo,Bの含有量が本発明の範
囲を下回った場合であり、比較鋼材29,30はP,C
rの含有量が本発明の範囲を上回った場合であり、比較
鋼材31はSi,Mn,Mo,Ti,Bの含有量が本発
明の範囲を下回り、フェライト分率、フェライト結晶粒
径が本発明の範囲を上回った場合であり、いずれも同一
炭素量の本発明鋼材に比較して、静的捩り強度、捩り疲
労強度が劣っている。特に捩り疲労強度は、0.4%C
鋼で、いずれも600MPa未満、0.5%C鋼で70
0MPa未満であり、本発明鋼材に比較して顕著に劣っ
ている。比較鋼材の「疲労過程での残留応力減衰量」
「疲労過程での半価幅の減少量」は、同一炭素量の本発
明鋼に比較して相対的に大きい。つまり、本発明鋼材で
は、捩り疲労過程での材質劣化が抑制されたことによ
り、優れた捩り疲労強度が得られていることが明らかで
ある。
【0025】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の高周波焼入
れ軸部品用鋼材を用いれば、捩り疲労強度の優れた高周
波焼入れ軸部品の製造が可能となり、産業上の効果は極
めて顕著なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はセレーション部を有するシャフ、
(b)はフランジ付シャフト、(c)は外筒付シャフト
を示した図
【符号の説明】
10 シャフト 11,12 セレーション 20,21 シャフト 22 フランジ 30,31,32 シャフト 33 外筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比として、 C :0.35〜0.65% Si:0.35〜2.5% Mn:1.0〜1.8% Mo:0.05〜0.8% S :0.01〜0.15% Al:0.015〜0.05% Ti:0.005〜0.05% B :0.0005〜0.005% N :0.002〜0.01% を含有し、 P :0.020%以下、 Cu:0.05%以下、 O :0.0020%以下に制限し、残部が鉄および不
    可避的不純物からなり、かつフェライトの組織分率が3
    5%以下で、フェライト結晶粒径が20μm以下である
    ことを特徴とする捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸
    部品用鋼材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成分に加えて、 Nb:0.01〜0.25% V :0.03〜0.5% の1種または2種を含有し、かつフェライトの組織分率
    が35%以下で、フェライト結晶粒径が20μm以下で
    あることを特徴とする捩り疲労強度の優れた高周波焼入
    れ軸部品用鋼材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の成分に加
    えて、 Cr:0.05〜0.5% Ni:0.1〜3.5% の1種または2種を含有し、かつフェライトの組織分率
    が35%以下で、フェライト結晶粒径が20μm以下で
    あることを特徴とする捩り疲労強度の優れた高周波焼入
    れ軸部品用鋼材。
JP08344795A 1995-03-16 1995-03-16 捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材 Expired - Fee Related JP3432944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08344795A JP3432944B2 (ja) 1995-03-16 1995-03-16 捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08344795A JP3432944B2 (ja) 1995-03-16 1995-03-16 捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08253842A JPH08253842A (ja) 1996-10-01
JP3432944B2 true JP3432944B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=13802701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08344795A Expired - Fee Related JP3432944B2 (ja) 1995-03-16 1995-03-16 捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3432944B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2323952A1 (en) * 1999-01-28 2000-08-03 Yasutaka Okada Machine structural steel product
US20060057419A1 (en) * 2003-01-17 2006-03-16 Toru Hayashi High-strength steel product excelling in fatigue strength and process for producing the same
JP4517983B2 (ja) * 2003-01-17 2010-08-04 Jfeスチール株式会社 高周波焼入れ後の疲労特性に優れた鋼材およびその製造方法
JP4375971B2 (ja) 2003-01-23 2009-12-02 大同特殊鋼株式会社 高強度ピニオンシャフト用鋼
SE0500812L (sv) * 2005-04-12 2006-01-24 Scania Cv Abp Borstålsort för induktionshärdning jämte axel

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08253842A (ja) 1996-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5034308B2 (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた高強度厚鋼板およびその製造方法
JP3524229B2 (ja) 高靭性肌焼き鋼製機械部品およびその製法
WO2019244503A1 (ja) 機械部品
JP3809004B2 (ja) 高強度特性と低熱処理歪み特性に優れた高周波焼入れ用鋼材とその製造方法
JP4347999B2 (ja) 捩り疲労特性に優れた高周波焼入れ用鋼ならびに高周波焼入れ部品
JP3432950B2 (ja) 冷間加工性と捩り疲労強度特性を兼備した高周波焼入れ軸部品用鋼材
JP5871085B2 (ja) 冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼
JP2004027334A (ja) 高周波焼もどし用鋼およびその製造方法
JP5146063B2 (ja) 耐内部疲労損傷特性に優れた高強度鋼及びその製造方法
JP3842888B2 (ja) 冷間加工性と高強度特性を兼備した高周波焼入れ用鋼材の製造方法
JP4328924B2 (ja) 高強度軸部品の製造方法
JP3432944B2 (ja) 捩り疲労強度の優れた高周波焼入れ軸部品用鋼材
JP3774697B2 (ja) 高強度高周波焼き入れ用鋼材及びその製造方法
JP4752800B2 (ja) 非調質鋼材
JP3466328B2 (ja) 高寿命高周波焼入れ軸受用鋼材
JP6390685B2 (ja) 非調質鋼およびその製造方法
JPH11181542A (ja) 冷間加工性と高周波焼入れ性に優れた高周波焼入れ用鋼材とその製造方法
JP3900690B2 (ja) 時効硬化型高強度ベイナイト鋼およびその製造方法
JP3458604B2 (ja) 高周波焼入れ部品の製造方法
JPH07238343A (ja) 快削性浸炭用鋼及びその切削加工前熱処理法
JP2006009150A (ja) 浸炭用鋼およびその製造方法
JP3533034B2 (ja) 冷間鍛造−高周波焼入れ用鋼
JP2004124190A (ja) ねじり特性に優れる高周波焼もどし鋼
KR101757754B1 (ko) 고온침탄이 가능한 냉간단조용 강재의 제조방법
JP2952318B2 (ja) 高周波焼入用高強度鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030422

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees