JP3432896B2 - 核スピントモグラフィ装置の高周波装置 - Google Patents

核スピントモグラフィ装置の高周波装置

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JP3432896B2 JP17327794A JP17327794A JP3432896B2 JP 3432896 B2 JP3432896 B2 JP 3432896B2 JP 17327794 A JP17327794 A JP 17327794A JP 17327794 A JP17327794 A JP 17327794A JP 3432896 B2 JP3432896 B2 JP 3432896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核スピントモグラフィ
装置の高周波装置に関する。この装置は検査すべき身体
内に核スピンを励起するための高周波送信装置と、核ス
ピン励起により生ぜしめられる高周波のB場成分を検出
するための高周波受信装置とを有し、この高周波受信装
置はその他の部分から電気的に隔てられて身体に配置さ
れる局部コイル装置と、この局部コイル装置を囲みこれ
と誘導的に結合されている外部の受信アンテナとを有す
る。このような高周波装置はドイツ特許出願公開第 350
0456号明細書に記載されている。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴を応用して検査すべき対象
物、特に人体またはその部分の断層像を発生するための
装置自体は公知である。その際に検査すべき身体は、身
体内に原子核、特に水に結合された水素原子核(陽子)
の核スピンのオリエンテーションを生じさせる強く均等
な磁場、いわゆる基本磁場のなかに入れられる。高周波
の励起パルスによりこれらの核が歳差運動をするように
励起される。励起パルスの終了後に原子核は、基本磁場
の強さに関係する周波数で歳差運動をし、また次いでそ
のスピンに基づいて予め定められた緩和時間の後に再び
基本磁場により予め定められた優先方向に向く。積分し
た高周波の核信号の計算および/または測定技術的解析
により身体層に関して空間的スピン密度からまたは緩和
時間の分布から像を発生することができる。歳差運動の
結果として検知可能な核共鳴信号とその生成の場所との
対応付けは線形の場勾配の応用により行われる。そのた
めに相応の勾配場が基本場に重畳され、また撮像すべき
層内でのみ核の励起が行われるように制御される。これ
らの物理的効果を基礎とする撮像は核スピントモグラフ
ィまたは核磁気共鳴トモグラフィの名称のもとに知られ
ている。
【0003】核スピンの高周波励起のためには少なくと
も1つのアンテナを有する送信装置が必要である。文献
「エヌテーツェット・アルヒーフ(ntz Archi
v)」第11巻(1989年)、第5号、第237〜2
43またはヨーロッパ特許第B-0073375号明細書に記載
されているように、このようなアンテナはいわゆる全身
共振器として構成することができる。
【0004】特に比較的小さい寸法を有する身体範囲を
撮像すべきときには、局部コイル装置を有する受信装置
が使用される。このような局部コイル装置は、撮像すべ
き身体部分、たとえば椎骨、中耳または眼の上に簡単に
載せられる表面または局部コイルを有する。このような
局部コイルは最も簡単な場合には、少なくとも1つの個
所においてコンデンサにより橋絡された分離個所を有
し、また高周波的に配線されているワイヤーから成る円
形のアンテナループから成っている(前記文献参照)。
一般にこのような局部コイルはB場の形態で核スピン励
起により生ぜしめられる高周波信号を受信するためにの
み使用され、他方において核スピンの励起は送信アンテ
ナ、たとえば円形導波路アンテナとして構成された全身
アンテナにより行われる。高周波装置の相応の実施例で
はこうして像発生のために2つの異なる高周波装置、す
なわち高周波送信装置および高周波受信装置を設ける必
要がある。
【0005】公知の高周波装置では局部コイルにより検
出された高周波信号はしばしば供給または接続ケーブル
を経てそのつどの装置の検査範囲から外方に信号処理用
電子回路に供給される。しかしその際に供給ケーブルが
邪魔となる。さらに供給ケーブルには、検査すべき身体
における望ましくない高い電力密度に通じ得る有害な表
面波が生ずる。これらの問題は、局部コイル装置が受信
装置のその他の部分から電気的に隔てられるならば、も
はや生じなくなる。冒頭に記載したドイツ特許出願公開
第 3500456号明細書に記載されているこのような受信装
置では局部コイル装置により、局部コイル装置の少なく
とも1つのアンテナループに相応の電流を生ぜしめる、
身体から生ぜしめられたB場の特定の成分が検出され
る。それと結び付けられるB場は検査すべき身体、従っ
てまた局部コイル装置を囲む対応付けられている受信ア
ンテナにより検出される。こうしてこの外部アンテナに
誘導された信号は次いで公知の仕方で後段に付設されて
いる電子回路に爾後処理のために供給される。
【0006】この受信装置では局部コイル装置と外部受
信アンテナとの間の誘導結合のために局部コイル装置の
測定信号は結合に相応してのみ弱められて外部受信アン
テナに伝達され得る。しかしその場合後段に付設されて
いる電子回路に供給される信号の外部受信アンテナによ
り惹起されるノイズ成分がもはや無視できなくなる。後
段に付設されている信号処理電子回路に供給される高周
波信号におけるSN比に関するこの問題は、局部コイル
装置の場に敏感な部分が比較的小さいときまたは外部受
信アンテナが比較的悪いQ値を有するときに特に意味が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、冒頭に記載した種類の高周波装置を、SN比の悪化
に関する前記の問題が少なくとも減ぜられ、またその際
に使用される電子回路の擾乱のない作動が補償されるよ
うに構成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、局部コイル装置が少なくとも2つのアンテナルー
プを含み、それらの間に増幅器ユニットが接続され、ま
た局部コイル装置により、それにより検出された元来の
B場成分に基づいて、外部の受信アンテナにより検出す
べき、元来のB場成分に対して少なくともほぼ直交して
いる新しいB場成分が発生されることにより解決され
る。
【0009】本発明による措置は一方では、誘導により
外部受信アンテナに伝達すべき局部コイル装置の信号が
十分に高められているので、外部受信アンテナのノイズ
成分がSN比において有利に副次的な意味しかないこと
を保証する。他方では有利なことに増幅器ユニットの振
動傾向に関する問題が抑制される。すなわち、特に増幅
器ユニットの増幅率が比較的高い際には検査すべき身体
により影響されて望ましくない振動傾向に通じ得る増幅
器ユニットの入力端および出力端の結合のずれが生ず
る。従って、本発明によれば、2つの脱結合された信号
経路、すなわち一方では検査すべき身体から局部コイル
装置への信号伝達のための経路、他方では局部コイル装
置から外部の受信アンテナへの増幅された信号の伝達の
ための経路が設けられている。この脱結合は、両信号経
路に対して互いに直交するB場成分のみが顧慮されるこ
とにより達成される。そのために局部コイル装置は少な
くとも2つのアンテナループを有していなければならな
い。その場合、B場成分の上記の選択のために2つの原
理的な可能性が生ずる。1)第1のアンテナループによ
り予め定められたB場成分のみを検出し、第2のアンテ
ナループによりそれと直交するB場成分を発生するよう
に、第1および第2のアンテナループを互いに直交させ
て配置する。2)両アンテナループにより予め定められ
たB場成分のみを検出する。その場合には増幅器ユニッ
トにより、これらの両アンテナループによりそれと直交
するB場成分のみが放射されることが保証されなければ
ならない。
【0010】本発明の高周波装置の有利な実施態様は請
求項2以下に記載されている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。図
面中で対応する部分には同一の符号が付されている。
【0012】図1に縦断面図で概要を示されて全体とし
て符号2を付されている核スピントモグラフィ装置の高
周波装置はたとえば図面には示されていない中空円筒状
の基本場磁石内に配置されている。その際に円筒軸線は
直交x、y、z座標系のz方向に位置している。高周波
装置2は高周波送信装置を含んでおり、その送信アンテ
ナ3によりたとえば検査すべき身体4または身体範囲内
に核スピンを励起させるための全身共振器が示されてい
る。身体4は図面中にハッチングを施された面のみによ
り概要を示されており、また全身共振器により囲まれた
空間内に位置している。送信アンテナ3はたとえば直線
偏波のために、たとえばz方向に延びている2つのアン
テナ導体3aおよび3bを有する。これらのアンテナ導
体は共振コンデンサ5および6を介して、z軸線の周り
に配置されている中空円筒状の同心の高周波シールド7
と結合されている。このたとえば銅箔から成る高周波シ
ールドは低周波の勾配場に対しては透過性であるが、高
周波場に対しては実際上不透過性である。高周波シール
ド7はアンテナ導体3aおよび3bと一緒に円形導波路
アンテナを形成し、その結合要素はアンテナ導体3aお
よび3bである。このアンテナにより送信時に発生され
るパルス状の磁場はその磁束密度BS により示されてお
り、その方向は図中に周知の仕方で丸の中の点および×
印により示されている。このような全身共振器はたとえ
ばドイツ特許出願公開第 4113120号明細書に記載されて
いる。円形導波路アンテナの形態のこのような全身共振
器の代わりに、共振回路をなすそれ自体は公知の他のア
ンテナ構成ももちろん高周波送信装置に対して使用可能
である。
【0013】高周波装置2はさらに、核スピン励起によ
り身体4内に生ぜしめられた高周波信号を受信し、また
後段に付設されている信号処理用電子回路に伝送する高
周波受信装置を有するものとして構成されている。本発
明によれば、この受信装置は比較的狭く限られている身
体範囲内での測定のために、少なくとも2つのアンテナ
ループ11および12ならびに増幅器ユニット13を有
する局部コイル装置10(図面中には概要のみを示され
ている)を含んでいる。身体4に、すなわち身体表面の
付近に配置すべきこの局部コイル装置は、身体4から核
スピン励起に基づいて発せられる高周波信号(場)に対
応付けられている高周波のB場の予め定められた成分に
関してのみ感度を有する。この成分は以下ではB1と呼
ばれる。局部コイル装置により検出された高周波場は、
この装置と結合されている接続導体を介さずに、後段に
付設されている信号処理用電子回路に伝達される。より
正確に言うと、増幅された信号は、検出されたB場成分
(B1)と直交しており以下ではB2と呼ばれるB場成
分の形態で誘導的に対応付けられている受信アンテナに
伝達される。従って局部コイル装置は“ケーブルレス”
とみなされる。B2成分を検出するアンテナは身体4の
検査すべき部分および局部コイル装置10の外側に配置
されるべきである。従ってこのアンテナは以下では局部
コイル装置を囲む外部の受信アンテナと呼ばれる。図2
に示されている実施例によれば、送信アンテナ3は同時
に、符号3´を付されている外部の受信アンテナとして
も使用される。さらに、特別な受信アンテナを設けるこ
とも同様に良好に可能である。その場合、外部の受信ア
ンテナ3´から、検出された高周波信号が後段に付設さ
れている信号処理用電子回路に公知の仕方で導きだされ
る。
【0014】本発明により構成された高周波受信装置内
の信号経路は図2中に原理図の形態で示されている。全
体として符号15を付されている高周波受信装置では2
つの脱結合された信号経路W1およびW2が、一方では
身体4の検査すべき部分から局部コイル装置10への信
号伝達用として、また他方では局部コイル装置10から
受信アンテナ3´への増幅器ユニット13により増幅さ
れた信号の伝達用として利用される。その際にたとえば
第1のB場成分B1の形態の身体部分からの核共鳴信号
はアンテナループ11により受信され、増幅器ユニット
13で増幅され、またアンテナループ12により第1の
B場成分B1と直交する第2のB場成分B2として受信
アンテナ3´に伝送される。その場合、増幅器ユニット
13は2ゲート増幅器であり、その増幅率は両伝送経路
の脱結合により制限される。図2中には局部コイル装置
10の破線16により、両アンテナループ11および1
2により第1のコイルモードで受信され、第2のコイル
モードで送信され得ることが示されている。受信アンテ
ナ3´と身体4の組織との直接的な結合は矢線14によ
りシンボル化して示されている。
【0015】直線偏波を有する高周波装置では有利なこ
とに身体4から局部コイル装置10への信号経路W1に
対して、送信アンテナ3から発生される送信場BS と直
交するB場成分B1が利用される。その場合、送信アン
テナ場BS の方向と一致する方向のB場成分B2は局部
コイル装置10から受信アンテナ3´への結合の役割を
する。そのために必要な局部コイル装置10aのアンテ
ナループ11および12の配置方法は図3に示されてい
る。アンテナループ11により張られる面の法線N1
は、アンテナループ12により張られる面の法線N2と
直交している。その際にN1およびN2の方向をB場成
分B1またはB2も向いている。局部コイル装置10a
内で、受信された信号はアンテナループ11内の共振コ
ンデンサC1において取り出され、また増幅器ユニット
13に供給される。増幅された信号は次いでアンテナル
ープ12内の共振コンデンサC2に供給される。さらに
図3に示されているように、放射するアンテナループ1
2は受信するアンテナループ11よりも小さい幾何学的
寸法(面)を有し得る。各アンテナループは少なくとも
1つの巻回を有し得る。もちろん、各アンテナループに
対して多数のアンテナループから成る装置を設けること
も可能である。
【0016】局部コイル装置10bの構成の別の方法が
図4に示されている。この場合、原理的には「Mag.
Reson.Med.」第4巻、1987年第179〜
184頁から公知のように、いわゆる“バタフライ形
式”の二重ループ装置がもとになっている。この形式で
は両アンテナループ11および12は、図3による局部
コイル装置10aの実施例と異なり、共通の平面内に位
置している。符号10bを付されている装置の増幅器ユ
ニット13はその入力信号を、ループ11および12に
より占められている面と直交するB場成分B1から得る
ので、両ループ11および12内に同じ向きの電流が励
起される。増幅器ユニット13は次いでその入力信号を
それと直交しており電流として両ループを逆方向に貫く
B場モードB2で与える。コンデンサC3およびC4は
両振動モードの等しい共振周波数に対するループ結合の
補償の役割をする。増幅器ユニット13を含んでおり両
アンテナループ11および12を結び付ける回路網は図
4中に符号17を付されている。
【0017】円偏波する高周波装置では身体から右回転
するB場成分B1のみが受信される。受信された信号は
増幅され、また再び、成分B2を有する左回転するB場
が生ずるようにアンテナループに供給される。ここでも
使用される増幅器ユニットの入力端および出力端は脱結
合されている。このような高周波装置に対しては図3に
よる局部コイル装置10aも図4による局部コイル装置
10bも基礎とされ得る。図4に相応する二重ループ配
置内の2つのアンテナループ11および12を有する局
部コイル装置10cの実施例が図5に示されている。こ
の実施例では直交するB場成分は右回転する円偏波の受
信器のために増幅器ユニット13のπ/2ハイブリッド
とも呼ばれる90°ハイブリッド回路13aに一緒に導
かれる。ハイブリッド回路13aにおける終端抵抗は符
号13cを付されている。反射増幅器13bにより増幅
された信号は次いで再び同じハイブリッド回路に供給さ
れ、このハイブリッド回路がそれからループ11および
12により左回転する円偏波信号をB場成分B2の構成
のもとに外部の受信アンテナに送り出す。ハイブリッド
回路13aが接続され両アンテナループ11および12
の間に設けるべき回路網は図5中に符号18を付されて
いる。
【0018】直線偏波する送信アンテナ3が直線偏波す
る局部コイル装置10と共に使用される際には本発明に
よる措置に基づいて、アンテナループ11および12と
結合された増幅器ユニット13の入力端および出力端が
脱結合されている。同一の状況が、B場の逆向きの回転
方向を有する円偏波する送信アンテナおよび円偏波する
局部コイル装置が使用される際にも増幅器ユニットの入
力端および出力端に対して生ずる。すなわち、本発明に
よる高周波装置に対しては高周波送信装置および高周波
受信装置に対して等しい偏波形式が用いられることが有
利である。
【0019】直線偏波する送信装置におけるケーブルレ
スの直線偏波する局部コイル装置は、供給ケーブルを経
て接続されている局部コイル装置にくらべて、位置決め
に関する制約を受ける。すなわち、送信装置および局部
コイル装置の送信装置の直交するB場方位が回避されな
ければならない。なぜならば、さもなければ信号伝達が
抑制されるおそがあるからである。
【0020】図1ないし図5に示されている構成部分と
ならんで本発明による高周波装置の局部コイル装置は、
一般に前置増幅器および場合によっては作動のために必
要な追加的電子回路から成る、増幅器ユニット13に対
する電流供給部をも有していなければならない。最適な
雑音指数に対する10ないし15Vの作動電圧における
約10mAの主負荷として通常使用されるデュアルゲー
トMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジス
タ)が考えられる。これは送信装置の送信パルスの後に
それぞれ数秒間だけ能動化されていればよいので、非磁
性リチウム電池または鉛蓄電池から成る電流供給部は十
分な作動寿命を保証される。
【0021】送信作動に対して局部コイル装置のアンテ
ナループは離調されなければならない。これはたとえ
ば、2つの逆並列のスイッチングダイオードを介してそ
のつどの導体ループの高い受信レベルの際に等しい大き
さのインダクタンスが並列接続され、またこうして共振
周波数が高められる受動的な離調回路により達成され得
る。同時に、送信パルスの終了後に受信作動が可能であ
るように、有利には離調回路の応答が検出され、またそ
れにより増幅器ユニットの電流供給が予め定め得る時間
にわたり行われ得る。
【0022】ケーブルレス局部コイル装置の使用に基づ
いて、同時に受信の役割をする送信装置へのいくつかの
整合が必要となることがある。すなわち場合によっては
直線偏波する送信装置の際に受信入力端に追加的な整合
変圧器を設ける必要がある。なぜならば、局部コイル装
置がそれに対して必要な離調回路により送信装置を送信
作動および受信作動の際に相い異なって負荷するからで
ある。整合変圧器の同調はケーブル接続を有する公知の
局部コイル装置の際と類似して小さいレベルにおいて受
信入力端からアンテナへの送信により行われ得る。その
際に局部コイル装置の離調回路はまだ応答しなくてよ
い。
【0023】円偏波する送信装置では左回転するB場成
分が脱結合される。相応の高周波装置の等価回路図が図
6に示されている。この高周波装置は2つのアンテナル
ープ21および22を有する局部コイル装置20と、終
端抵抗13cにより終端されている90°ハイブリッド
13aと、反射増幅器13bとを含んでいる。送信およ
び受信装置25は90°ハイブリッド27に接続されて
いる2つのアンテナ部分装置26aおよび26bを有す
る全身共振器26を含んでいる。ハイブリッド27はそ
の端子の1つにおいて、正常作動(局部コイル装置20
なし)の際に使用される受信器28と接続されている。
ハイブリッド27の第2の端子は送信‐受信切換スイッ
チ30に通じている。切換スイッチ30は送信の場合に
送信器31をハイブリッド27と接続し、他方において
局部コイル装置20による受信の場合にはこの切換スイ
ッチを介して受信器32がハイブリッド27と接続され
る。
【0024】円偏波する送信装置においてその必要な両
アンテナ部分装置(26a、26b)が隔てられるなら
ば、直線偏波する局部コイル装置と一緒に送信装置の一
方の部分装置を受信のために、また他方の部分装置を送
信作動のために使用することが可能である。追加的な整
合変圧器はその場合には必要でない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高周波装置の概略構成図。
【図2】この高周波装置の受信装置内の信号経路図。
【図3】この受信装置の局部コイル装置の第1の実施例
の概略構成図。
【図4】2つの相い異なる偏波状況に対する局部コイル
装置の別の実施例の概略構成図。
【図5】2つの相い異なる偏波状況に対する局部コイル
装置の別の実施例の概略構成図。
【図6】円偏波に対する高周波装置の等価回路図。
【符号の説明】
2 高周波装置 3 送信アンテナ 3A、3b アンテナ導体 3´ 受信アンテナ 4 検査すべき身体 5、6 共振コンデンサ 7 高周波シールド 10、10a、10b、10c 局部コイル装置 11、12 アンテナループ 13 増幅器ユニット 13a ハイブリッド回路 13b 反射増幅器 13c 終端抵抗 14 結合線 15 高周波受信装置 16 隔離線 17、18 回路網 20 局部コイル装置 21、22 アンテナループ 25 送信‐受信装置 26 全身共振器 26a、26b アンテナ部分装置 27 90°ハイブリッド 28 受信器 30 送信‐受信切換スイッチ 31 送信器 32 受信器
フロントページの続き (72)発明者 マルクス フエスター ドイツ連邦共和国 91056 エルランゲ ン パツペルガツセ 18 (56)参考文献 特開 平4−8348(JP,A) 米国特許5473252(US,A) 独国特許発明4322352(DE,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)検査すべき身体内に核スピンを励起
    するため高周波送信装置が設けられており、 b)核スピン励起により生ぜしめられる高周波のB場成
    分を検出するため、 −高周波受信装置のその他の部分から隔てられて身体に
    配置される局部コイル装置と、 −局部コイル装置を囲みこれと誘導的に結合されている
    外部の受信アンテナとを有する高周波受信装置を含んで
    いる高周波装置において、局部コイル装置(10、10
    a、10b、10c、20)が少なくとも2つのアンテ
    ナループ(11、12;21、22)を含んでおり、そ
    れらの間に増幅器ユニット(13)が接続されており、
    また局部コイル装置により、それにより検出された元来
    のB場成分(B1)に基づいて、外部の受信アンテナ
    (3´)により検出すべき、元来のB場成分(B1)に
    対して少なくともほぼ直交している新しいB場成分(B
    2)が発生されることを特徴とする核スピントモグラフ
    ィ装置の高周波装置。
  2. 【請求項2】 局部コイル装置(10a)の両アンテナ
    ループ(11、12)が互いに直交して配置され、また
    一方のアンテナループ(11)により元来のB場成分
    (B1)が受信され、他方のアンテナループ(12)に
    より新しいB場成分(B2)が受信されることを特徴と
    する請求項1記載の高周波装置。
  3. 【請求項3】 新しいB場成分(B2)を発生するため
    の他方のアンテナループ(12)が元来のB場成分(B
    1)を検出する役割をするアンテナループ(11)より
    も小さい幾何学的寸法を有することを特徴とする請求項
    2記載の高周波装置。
  4. 【請求項4】 両アンテナループ(11、12)により
    元来のB場成分(B1)の検出も新しいB場成分(B
    2)の発生も行われることを特徴とする請求項1記載の
    高周波装置。
  5. 【請求項5】 外部の受信アンテナ(3´)が同時に高
    周波送信装置の送信アンテナ(3)として用いられるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4の1つに記載の高周波
    装置。
  6. 【請求項6】 高周波送信装置が外部の受信アンテナか
    ら独立した送信アンテナを有することを特徴とする請求
    項1ないし4の1つに記載の高周波装置。
  7. 【請求項7】 高周波送信装置および高周波受信装置に
    対して等しい偏波形式が用いられることを特徴とする請
    求項1ないし6の1つに記載の高周波装置。
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