JP3432861B2 - 配管の振動防止装置 - Google Patents
配管の振動防止装置Info
- Publication number
- JP3432861B2 JP3432861B2 JP14912093A JP14912093A JP3432861B2 JP 3432861 B2 JP3432861 B2 JP 3432861B2 JP 14912093 A JP14912093 A JP 14912093A JP 14912093 A JP14912093 A JP 14912093A JP 3432861 B2 JP3432861 B2 JP 3432861B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- vibration
- heat insulating
- piping
- vibrating piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
るいは化学プラント等に採用されている保温層(断熱
層)を備えた配管の振動防止装置に関するものである。
ト及び化学プラントに布設される配管には、配管が布設
される部屋の温度が上がることを避けるため、あるいは
配管表面に水が結露することを防止するために、管の表
面に保温材(断熱材)を施し、断熱層を形成することが
行われる。
(管体)の表面上に断熱材を巻きつけて断熱層を形成
し、さらに、その上にアルミ板を巻きつけて、このアル
ミ板により前記断熱材を固定するようにしている。
温、防露、保冷等である。
管支持装置等の定期的な検査を実施することが要求され
るものが多く、このような点検個所に対しては、金属保
温と呼ばれる着脱可能な保温を施こすようにもしてい
る。
等による配管の振動に対する健全性が強く要求されるこ
とから、配管の所定個所に、配管を耐震的とする耐震支
持装置が設けられている。
よる振動以外に、内部要因による振動、すなわち内部流
体または接続する機器の振動によって引き起こされる振
動もあり、このような振動に対して配管の健全性を確保
するために、振動すると予想される配管部分に防振用の
配管支持装置を追設し、振動を抑制するようにしてい
る。
配管支持装置の例が示されている。
配管支持装置である。
して結合されており、地震等の振動が抑制される。尚、
この支持装置自体の点検を行う場合は、金属保温10を
管体1から取外して行われる。
に関連するものとしては、特開昭60−151488
号、特開昭60−263795号及び特開昭61−88
094号公報などが挙げられる。
には耐震用の支持装置が設けられるわけであるが、この
耐震支持装置自体も定期的な検査を要求されるものが多
い。この場合耐震支持装置の配管取付け部も検査が必要
となり、検査に際しては、管体の表面に施されている断
熱層を取外す必要がある。
揮し、かつ必要時には容易に着脱できる構成とすること
は難しく、一般には、着脱自在には最も適しているであ
ろう金属保温が多用されている。
けに難しさがあり、すなわちこの金属保温は、施工する
箇所の部分が最終施工状態になってから周囲の寸法を測
定し、合わせ作業で製作するため、製作にかかる工数が
膨大となり、その製作および据付けに多くの時間が費や
される嫌いがある。
振用の配管支持装置を追設して振動を抑制することは、
プラント内の物量を増やすことになり、かつメンテナン
スすべき個所が増し、メンテナンス作業量を増大させる
嫌いがある。
は、配管の振動に対する健全性を確保しつつ、いかに配
管耐震支持装置の使用を少なくするかということが大き
な課題であった。
目的とするところは、防振効果を有することは勿論のこ
と、配管耐震支持装置および金属保温の使用を減らして
プラント内のメンテナンス性を向上させることのできる
この種配管の防振装置を提供するにある。
層の一部に、この断熱層とは分離され、かつ振動可能に
形成された振動断熱片を設けるとともに、この振動断熱
片と管体との間にばねを介在させるようになし所期の目
的を達成するようにしたものである。
の取り合いを固定点とし、自重、振動等を支持する配管
支持装置を有して一つの系を形成している。これを配管
系と呼ぶが、この配管系は配管経路及び形状、配管支持
装置位置及び種類等により決まる固有の振動性状を有し
ている。
のこの保温の部分に別の補助振動系が設けられることに
なる。
力により配管系が振動するが、断熱片とばねが別のひと
つの系となり、配管系と違う性状で振動する。従って配
管系とこれらが違った応答を示すことになり、配管系の
振動が抑制されることになる。更に、断熱片およびばね
よりなる系と配管系との振動性状が異なることから、管
と断熱片がばねを介して衝突する。この衝突により振動
で配管が変形を起こす振動エネルギーを逸散させ、振動
応答を低減する。
支持装置を減らすことになり、高価な金属保温の使用を
低減でき、プラント建設の工数も削減することになる。
管支持装置の低減を図れることから、逆に配管支持装置
により配管を拘束することから発生する熱膨張等の二次
的な配管応力も低減できる効果を有し、配管系の信頼性
も向上させることができる。
細に説明する。図1および図2には原子力プラントに採
用されている管体1、断熱層2を具備している配管の一
部が示されている。
れて形成され、そして、この断熱層の外表面には、アル
ミ板6が巻かれてこの断熱層は固定されている。
れていない部分、すなわち裸管部1aが形成され、この
裸管部にはこの裸管部を覆うように断熱材よりなる振動
片4が設けられている。
れ、かつ前記振動片4はこの裸管部に遊合するように、
すなわち配管の径方向に振動可能なように環状体に形成
される。
介在される。ばね5にはメッシュばねが用いられ、この
メッシュばね5は、図3にその形状を示すように、ステ
ンレス製の針金を円筒等の型に入れ圧縮成型したものが
良好である。
介在されるといっても、単に介在されるだけでなく、振
動片4かあるいは管体1のいずれかに固定するようにす
るとばね自体の保持の点から有効であろう。勿論、両者
に結合するようにしても良いであろう。
うに周方向に或る間隔をおいて配置されている。
動片4とばね5により、配管系の一部に別の補助振動系
が設けられることになり、この補助振動系により配管の
振動を抑制することができるのである。
この振動力により配管系が振動するが、振動片4とばね
5が別のひとつの系となり、配管系と違う性状で振動す
る。従って配管系とこれらが違った応答を示すことにな
り、このことから管体1と振動片4がばね5を介して衝
突する。この衝突により振動で配管が変形を起こす振動
エネルギーを逸散させ、振動応答を低減することができ
るのである。
組立てあるいは分解のことを考慮すると、図2に示され
ているように2分割構造となし、ターンバックル11で
一体に結合するようにすると良いであろう。特に、この
ようにすれば、管上に簡単に設置できることは勿論、さ
らに、その外表面に施されるアルミ板6も特に特殊な形
状に加工することなく固定でき有効であろう。
は、振動片4と断熱層2の間をフレキシブルゴム7等で
被うようにすればよいであろう。
り、図7はその配管系に本発明による防振装置を使用し
た場合の図である。また、図6及び図8はそれぞれの系
を質量とばねでの振動モデルに置き換えた図である。
ぐ配管12は、配管支持装置14を有してひとつの配管
系を形成している。この配管系が地震等の振動を受け曲
がり部15が変形状態16のように振動した場合には、
図7のように、曲がり部15近傍に本発明による防振装
置3を設置すると、この防振装置による補助振動系の効
果により、振動を抑制することが可能である。
(M)17と剛性(K)18での振動モデルに表わされ
る。また、図8に示すように本発明による保温を用いた
配管系も、質量(M)17と剛性(K)18での振動モ
デル上に、保温材による質量(m)19とメッシュばね
の剛性(k)20からなる振動系を有したモデルに表わ
される。
系がない配管系では共振が起きて、質量(M)17の変
位が増大する可能性がある。ところが本発明による装置
がある配管系では振動が起きた時、質量(m)19とメ
ッシュばねの剛性(k)20からなる補助振動系も振動
する。
9間でメッシュばねを介して衝突が起こり、この衝突に
より配管を変形させる振動エネルギーを逸散させ、配管
系の応答を低減させる。これが、本発明の原理である。
た図である。図9は本発明による防振装置を用いていな
い配管系の応答を、また図10は本発明による防振装置
を用いている配管系の応答をそれぞれ示している。
数でピーク23を有する。従って、地震等の振動がこの
ピーク23と合致する周波数成分を持つ場合には配管は
共振現象を起こす。この時、本発明による保温を用いた
場合、上記で述べた原理によりこのピーク23を低くし
た応答曲線22となる。
すなわち共振周波数が異なるが、本発明による防振装置
の断熱材重量で質量(m)19を、またメッシュばねの
大きさ及びメッシュばね装着時の押しつけ変位量で剛性
(k)20を自由に設定可能であるため、適用する系に
最も効果的な本発明の防振装置を如何なる配管系にも設
定可能である。
とにより、以下に示す効果が得られる。すなわち (1)配管を直接支持することなく、配管の振動を抑制
することができる。
を低減できるので、熱膨張による配管の伸びを不要に拘
束することが避けられ、配管系の信頼性向上が図れる。
使用を削減することが可能である。
量を削減でき、建設工数の低減、信頼性向上が図れる。
層の一部に、この断熱層とは分離され、かつ振動可能に
形成された振動振動片を設けるとともに、この振動振動
片を管体にばねを介して結合するようにしたから、振動
振動片は配管系と異なる性状で振動し、配管系と違った
応答を示すことになり、振動エネルギーを逸散させ、し
たがって、配管耐震支持装置の数を減らすことができ、
プラント内のメンテナンス性を向上させることができ
る。
である。
である。
図である。
き換えた線図である。
置き換えた線図である。
示す特性図である。
係を示す特性図である。
ルミ板、7…フレキシブルゴム、8…配管支持装置、9
…バンド、11…ターンバックル、12…配管、3…固
定点、14…配管支持装置。
Claims (2)
- 【請求項1】管体と、この管体の表面に断熱材で形成さ
れた断熱層とを有する配管において、 前記配管に前記断熱材が施されない裸管部分を設け、こ
の裸管部分を覆い、かつ裸管部に遊合するように置かれ
る断熱材の振動片を設け、 前記振動片と前記管体との間にステンレス製のメッシュ
ばねを介在して前記振動片が振動できるように振動片を
支持し、 前記振動片の端部と前記断熱層との間の隙間を被うフレ
キシブルゴム等の断熱部材を設けたことを特徴とする配
管の振動防止装置。 - 【請求項2】請求項1に記載された配管の振動防止装置
にあって、 前記振動片が周方向に分割可能に形成されていることを
特徴とする配管の振動防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14912093A JP3432861B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 配管の振動防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14912093A JP3432861B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 配管の振動防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719387A JPH0719387A (ja) | 1995-01-20 |
JP3432861B2 true JP3432861B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=15468164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14912093A Expired - Fee Related JP3432861B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 配管の振動防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3432861B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101325393B1 (ko) * | 2011-09-01 | 2013-11-08 | 인코시스주식회사 | 파이프 동흡진 장치 |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP14912093A patent/JP3432861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719387A (ja) | 1995-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6124573B2 (ja) | ||
KR101822333B1 (ko) | 방진 및 소음발생 방지용 지지구조물 | |
JP3432861B2 (ja) | 配管の振動防止装置 | |
KR101715379B1 (ko) | 하중 감지기능이 장착된 스프링 행거 | |
JP6370723B2 (ja) | 連結具及び遮蔽体 | |
JP2004116442A (ja) | 防振プレート、遮熱板の防振支持構造 | |
JP2007333128A (ja) | コイルスプリング及びこれを用いた防振装置 | |
JPH0649923A (ja) | 粘弾性ダンパ | |
JP3417152B2 (ja) | 球面継手組立体及びこれを自動車のエンジン排気系統のマニフォールドに取り付けて球面継手機構を形成する方法 | |
EP0015642B1 (en) | Acoustically lagged structure | |
KR101835037B1 (ko) | 내진용 입상관 버팀대 | |
US20100188825A1 (en) | Apparatus for isolating multiple circuit boards from vibration | |
JPH0666344A (ja) | ケーブル制振装置 | |
EP2286133B1 (en) | Flexible element with integral outer shield and/or inner liner | |
JPS601723B2 (ja) | ブツシング | |
JP3886276B2 (ja) | 通風用筒体の防振構造 | |
KR101890284B1 (ko) | 밸브유닛용 단열장치 | |
EP3134655B1 (en) | Damped automotive driveline component | |
JPH06280936A (ja) | ケーブル制振装置 | |
CN219035935U (zh) | 一种膨胀节 | |
JP3243935U (ja) | 配管固定部材、及び配管ユニット | |
JPS62274183A (ja) | 配管の支持具 | |
JPH0412291Y2 (ja) | ||
JPH0520950Y2 (ja) | ||
JPS63195485A (ja) | 配管の支持方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |