JP3432351B2 - リサイクルプラント - Google Patents

リサイクルプラント

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JP3432351B2
JP3432351B2 JP09338896A JP9338896A JP3432351B2 JP 3432351 B2 JP3432351 B2 JP 3432351B2 JP 09338896 A JP09338896 A JP 09338896A JP 9338896 A JP9338896 A JP 9338896A JP 3432351 B2 JP3432351 B2 JP 3432351B2
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文晴 末吉
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田中鉄工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト廃材
を再生するリサイクルプラントあるいはドラムミキシン
グプラント等において、加熱乾燥したリサイクル材が搬
送工程において固化するのを防止する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルト廃材を再生するリサイクル
プラントにおいては、ドライヤで加熱乾燥されたリサイ
クル材はバケットエレベータ内へ排出され、バケットエ
レベータで上昇搬送された後サージビン内へ投入され
る。そして、サージビンから排出されたリサイクル材は
コンベアにより所定位置まで移動され、最後に他のホッ
パ等の中へ投入される。
【0003】リサイクルプラントでは、このような工程
を繰り返すことにより、ドライヤから排出された加熱乾
燥後のリサイクル材の搬送作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のリサイクルプラ
ントでは、サージビンに収容したリサイクル材の搬送が
何らかの理由で停止した場合、加熱乾燥されて間もない
高温のリサイクル材がサージビン内において静止状態で
放置されるため、リサイクル材同士が固化するトラブル
が発生している。一旦、リサイクル材が固化すると、サ
ージビンから排出できなくなったり、あるいは搬送先の
ホッパ等を閉塞するため重大な問題となっている。
【0005】このような場合、リサイクルプラントの運
転を中止して、サージビン内で固化したリサイクル材あ
るいはホッパ等を閉塞しているリサイクル材の除去作業
を行っている。リサイクル材の除去作業は非常に面倒で
あるため、多くの手間と時間を費やしている。また、除
去作業中はリサイクルプラントの運転を停止しなければ
ならないため、全体的な効率を大幅に低下させている。
【0006】一方、除去作業で回収したリサイクル材は
再びドライヤに戻し加熱乾燥して再生しなければ使用で
きないため、この再生作業にも多くの時間と労力を費や
している。
【0007】このように、従来のリサイクルプラントで
は、何らか理由によってリサイクル材の搬送工程が停止
した場合、バケットエレベータから排出したリサイクル
材の固化が発生するため、プラント操業上極めて不便で
ある。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、リサイクル材の搬送工程が停止した場合でも、バケ
ットエレベータから排出したリサイクル材の固化が発生
しないリサイクルプラントを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、種々の実験、検討を重ねた結果、バケットエレベー
タから排出された高温のリサイクル材の固化を防止する
ためには、リサイクル材を長時間静止状態に放置せず、
常に移動させておくことが最も効果的であることを解明
した。
【0010】そこで、本発明は、アスファルト廃材を再
生するリサイクルプラントにおいて、加熱乾燥リサイク
ル材の搬送用バケットエレベータから排出されたリサイ
クル材を収容する予備収納容器と、同予備収納容器から
排出されたリサイクル材を再び前記バケットエレベータ
内に装入する投入口とを設けたことを特徴とする。
【0011】予備収納容器および投入口を設けたことに
より、リサイクル材の搬送工程が停止した場合、バケッ
トエレベータから排出されたリサイクル材は一旦予備収
納容器に予備収納され、予備収納容器から排出されたリ
サイクル材は投入口から再びバケットエレベータ内に装
入される。したがって、リサイクル材は予備収納容器と
バケットエレベータとの間を循環し続け、静止状態で放
置されることがなくなるため、リサイクル材同士の固化
が発生しない。
【0012】また、バケットエレベータから排出された
リサイクル材を直ちにバケットエレベータへ再装入する
のではなく、一旦予備収納容器に収容した後再装入する
ため、ドライヤから送り込まれたリサイクル材と、再装
入されたリサイクル材とによってバケットエレベータが
短時間で容量オーバーとなることがない。したがって、
搬送工程の停止が長時間にわたる場合でも、リサイクル
材の固化を有効に防止できる。
【0013】また、搬送用バケットエレベータにリサイ
クル材の排出方向が変更可能な排出口を設けたことを特
徴とする。リサイクル材の排出方向を変更可能とするこ
とにより、リサイクルプラント通常運転中はバケットエ
レベータからサージビン内へのリサイクル材の排出を行
い、搬送工程の停止等の場合は直ちに排出方向を変更し
て予備収納容器内への排出を開始することができ、また
通常運転に復帰した場合も直ちにサージビン内への排出
を開始することができる。このように、リサイクル材の
排出方向変更が容易であるため、搬送工程停止と通常運
転再開に対して迅速に対応できる。
【0014】一方、搬送用バケットエレベータに複数の
リサイクル材排出口を設けたことを特徴とする。複数の
リサイクル材排出口を設けたことにより、搬送工程の停
止等の場合は直ちに排出口を切替えて予備収納容器内へ
の排出を開始することができ、また通常運転を再開した
場合も直ちにサージビン内への排出を開始することがで
きる。このように、リサイクル材排出口の切替えが容易
であるため、状況変化に即座に対応できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を具体的に説明する。
【0016】図1は、実施の形態を示す側面図であり、
1はドライヤ、2はバケットエレベータ、3はサージビ
ン、4は排出口、5はコンベア、6は予備ホッパ、7は
投入口、8は搬送先のホッパ、9は予備ホッパ6の排出
口である。
【0017】リサイクルプラントが通常運転している場
合、ドライヤ1内で加熱乾燥されたリサイクル材Rはバ
ケットエレベータ2内へ送り込まれ、バケットエレベー
タ2で上昇搬送された後、上部の排出口4からコンベア
5上のサージビン3内へ排出される。サージビン3内に
収容されたリサイクル材Rはコンベア5により搬送さ
れ、ホッパ8内へ投入される。以下、このような工程を
繰り返すことにより、リサイクル材Rの搬送を行う。
【0018】リサイクルプラントの運転中、何らかの理
由により、サージビン3以降のリサイクル材R搬送工程
が停止した場合には、排出口4を旋回させることによ
り、リサイクル材排出方向をサージビン3から予備ホッ
パ6の方へ直ちに変更できる。そして、排出口4から予
備ホッパ6内に収容されたリサイクル材Rが所定量に達
すると下部の排出口9から投入口7へ投入され、再びバ
ケットエレベータ2内へ装入される。即ち、リサイクル
材Rは、サージビン3内に放置されることなく、予備ホ
ッパ6とバケットエレベータ2との間を循環し続けるた
め、固化することがない。
【0019】したがって、従来のように固化したリサイ
クル材の除去作業のために多くの手間と時間を費やすこ
とがなくなる。また、除去作業のためにリサイクルプラ
ントの運転を停止する必要もなくなるため、稼働率が向
上し、生産性が増大する。
【0020】このように、排出口4の旋回により、リサ
イクル材の排出方向を変更可能としたため、通常運転中
はバケットエレベータ2からサージビン3内へのリサイ
クル材Rの排出を行い、搬送工程の停止等の場合は直ち
に排出方向を変更して予備ホッパ6内への排出を開始す
ることができる。また、通常運転に復帰した場合も排出
口4の旋回により直ちにサージビン3内への排出を開始
することができる。これによって、搬送工程停止と通常
運転再開に対して即座に対応できる。
【0021】ここで、バケットエレベータ2から排出さ
れたリサイクル材Rを直ちにバケットエレベータ2へ再
装入するのではなく、一旦予備ホッパ6に収容した後、
再装入するため、ドライヤ1から送り込まれたリサイク
ル材Rと、再装入されたリサイクル材Rとによってバケ
ットエレベータ2が短時間で容量オーバーとなるのを防
止できる。したがって、搬送工程の停止が長時間にわた
る場合でもリサイクル材Rの固化を有効に防止できる。
【0022】次に、図2に基づき他の実施の形態につい
て説明する。図2は、他の実施の形態を示す側面図であ
り、11はドライヤ、12はバケットエレベータ、13
はサージビン、14,15は排出口、16はコンベア、
17は予備ホッパ、18は投入口、19は搬送先のホッ
パ、20は予備ホッパ17の排出口である。
【0023】リサイクルプラントが通常運転している場
合、ドライヤ11からバケットエレベータ12へ送り込
まれたリサイクル材Rは排出口14からサージビン13
内へ排出された後コンベア16により搬送されてホッパ
19内へ投入される。即ち、サージビン13に収容され
た後のリサイクル材Rの搬送工程は図1に示す実施の形
態の場合と同様である。
【0024】ここで、何らかの理由によりサージビン1
3以降のリサイクル材R搬送工程が停止した場合には、
排出口14を閉じ排出口15を開くことにより、リサイ
クル材Rの排出方向をサージビン13から予備ホッパ1
7の方へ直ちに変更できる。そして、予備ホッパ17内
に収容されたリサイクル材Rが所定量に達すると下部の
排出口20から投入口18へ投入され、再びバケットエ
レベータ12内へ装入される。
【0025】したがって、サージビン13からの搬送工
程が停止した場合でもリサイクル材Rはサージビン13
内に放置されることなく、予備ホッパ17とバケットエ
レベータ12との間を循環し続けるため、固化すること
がない。
【0026】これによって、従来のように固化したリサ
イクル材の除去作業が不要となる。また、リサイクル材
の除去作業のためにリサイクルプラントの運転を停止す
ることもなくなるため、リサイクルプラントの稼働率が
向上し生産性が増大する。
【0027】このように、複数のリサイクル材排出口1
4,15を設けたことにより、搬送工程の停止等の場合
は直ちに排出口を切替えて予備ホッパ17内への排出を
開始することができ、また通常運転が再開した場合も直
ちにサージビン13内への排出を開始することができる
ため、状況変化に即座に対応できる。
【0028】また、バケットエレベータ12から排出さ
れたリサイクル材Rは直ちにバケットエレベータ12へ
再装入せずに、一旦予備ホッパ17に収容した後、再装
入するため、ドライヤ11から送り込まれたリサイクル
材Rと、再装入されたリサイクル材Rとによって、バケ
ットエレベータ12が短時間で容量オーバーとなるのを
防止できる。このため、搬送工程の停止が長時間にわた
る場合でも、リサイクル材Rの固化を有効に防止でき
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0030】(a)バケットエレベータから排出された
リサイクル材を収容する予備収納容器と、予備収納容器
から排出されたリサイクル材を再びバケットエレベータ
内に装入する投入口とを設けたことにより、搬送工程が
停止した場合でも、リサイクル材は予備収納容器とバケ
ットエレベータとの間を循環し続け、静止状態で放置さ
れることがなくなるため、固化が発生しない。
【0031】(b)バケットエレベータから排出された
リサイクル材を一旦収容するための予備収納容器を設け
ているため、ドライヤから送り込まれたリサイクル材
と、再装入されたリサイクル材とによってバケットエレ
ベータが短時間で容量オーバーとなることがない。
【0032】(c)バケットエレベータにリサイクル材
排出方向変更可能な排出口を設けたことにより、搬送工
程停止と通常運転再開に対して迅速に対応できる。
【0033】(d)バケットエレベータに複数のリサイ
クル材排出口を設けたことにより、搬送工程停止と通常
運転再開に対して即座に対応できる。
【0034】(e)リサイクル材の固化が発生しなくな
るため、除去作業が全く不要になるだけでなく、リサイ
クルプラントの稼働率が向上し生産性が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】 本発明の他の実施の形態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1,11 ドライヤ 2,12 バケットエレベータ 3,13 サージビン 4,14,15 排出口 5,16 コンベア 6,17 予備ホッパ 7,18 投入口 8,19 ホッパ 9,20 排出口 R リサイクル材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10C 3/00 B09B 3/00 E01C 19/00 - 19/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト廃材を再生するリサイクル
    プラントにおいて、加熱乾燥リサイクル材の搬送用バケ
    ットエレベータから排出されたリサイクル材を収容する
    予備収納容器と、同予備収納容器から排出されたリサイ
    クル材を再び前記バケットエレベータ内に装入する投入
    口とを設けたリサイクルプラント。
  2. 【請求項2】 前記搬送用バケットエレベータにリサイ
    クル材の排出方向が変更可能な排出口を設けた請求項1
    記載のリサイクルプラント。
  3. 【請求項3】 前記搬送用バケットエレベータに複数の
    リサイクル材排出口を設けた請求項1記載のリサイクル
    プラント。
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