JP3432158B2 - 電気泳動方法、電気泳動装置及びそれに用いるマーカー試料 - Google Patents

電気泳動方法、電気泳動装置及びそれに用いるマーカー試料

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JP3432158B2 JP34547698A JP34547698A JP3432158B2 JP 3432158 B2 JP3432158 B2 JP 3432158B2 JP 34547698 A JP34547698 A JP 34547698A JP 34547698 A JP34547698 A JP 34547698A JP 3432158 B2 JP3432158 B2 JP 3432158B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気泳動方法、電
気泳動装置及びそれに用いるマーカー試料に関し、特に
2種類以上の異なる発光波長域を持つ発光試薬で標識し
た試料を電気泳動によって分離して検出する電気泳動方
法、電気泳動装置及びそれに用いるマーカー試料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蛍光発光測定装置、化学発光測定装置、
電気泳動装置、バイオチップ読取装置をはじめとして、
蛍光発光、化学発光、蛍光化学発光などの発光現象を利
用して試料の検出を行う種々の装置が知られている。2
種類以上の異なる発光波長域を持つ発光試薬を標識に用
いた試料をこれらの装置によって測定する場合、波長選
択性の高い干渉フィルタを用いて色分離して検出するの
であるが、発光試薬同士の発光波長域のオーバーラップ
から生じる目的としない発光試薬由来の光成分の光学フ
ィルタへの漏れ込み量を除去して検出する必要がある。
【0003】2種類以上の異なる発光波長域を持つ発光
試薬を標識に用いた試料を、波長選択性の高い干渉フィ
ルタにより構成される光学フィルタを用いて分離検出す
る装置の例を図1に示す。発光試薬で標識された試料2
は、支持体1に担持されている。試料2を標識している
発光試薬から発せられた光は、第1集光レンズ3で集光
され、光学フィルタ4を通った後、第2集光レンズ5に
よって光電子増倍管6に集光され、検出される。光電子
増倍管6からの検出信号は増幅器7で増幅された後、ア
ナログ・デジタル変換回路8によってデジタル化され、
データ処理装置9で処理される。
【0004】図1の装置により、試料2の標識に用いた
発光試薬の発光波長域の光成分のみを透過する光学フィ
ルタ4を用いることにより、異なる発光波長域を持つ発
光試薬の光成分を除去することが可能である。発光波長
域の異なる2種類以上の発光試薬を標識に用いた試料か
ら各試料を分離検出することは、それぞれ分離検出した
い試料毎に、標識した発光試薬の発光波長域を透過する
光学フィルタ4を用意し、交換することで可能となる。
ところが、実際に使用される発光試薬は、その発光波長
域が他の発光試薬の発光波長域と重なるものが多く、特
に多くの発光試薬(3種類以上)を同時に標識に利用す
る場合には、発光波長域の重ならない発光試薬の組み合
わせを選択することが困難である。
【0005】例として図2に、同時に利用される3種類
の蛍光色素が、532nmの励起光によって励起された
際の発光波長パターンを示す。図の横軸11は左側を短
波長側として波長を、図の縦軸12は発光強度を表す。
13は励起光を表し、14は蛍光色素フルオレセイン
(fluorescein)の発光波長パターンを、15は蛍光色
素TMR(carboxy-tetramethyl-rhodamine)の発光波
長パターンを、16は蛍光色素CXR(carboxy-X-rhod
amine)の発光波長パターンを表す。図2に示されるよ
うに、一般に複数の発光試薬を標識に用いた場合、発光
波長域がオーバーラップするため、目的の発光試薬由来
の光成分のみを集めることを目的に用意された光学フィ
ルタにおいても、他の発光試薬由来の光成分が漏れ込ん
でしまうこととなる。
【0006】図3に、図2において説明した3種類の蛍
光色素を用いた分離検出系において、蛍光色素CXR由
来の光成分16を集めることを目的とした光学フィルタ
の透過波長域17に、蛍光色素TMR由来の光成分18
が漏れ込む様子が図示されている。複数の発光試薬を標
識に用いた分離検出における対象外発光試薬からの光成
分の漏れ込みは、例えば一次元電気泳動においては、本
来存在しないバンドが検出される、あるいは存在するバ
ンドがより強いバンドとして検出される原因となる。
【0007】図4は、蛍光色素CXRの光成分を分離す
ることを目的とした光学フィルタへの蛍光色素TMRの
光成分の漏れ込みにより、光学フィルタを介した一次元
電気泳動の波形が変形される例を示す説明図である。C
XRで標識した試料の一次元電気泳動パターン41は2
つのピーク44,45を持つとする。また、TMRで標
識した試料の一次元電気泳動パターン42は2つのピー
ク46,47を持つとする。CXR由来の光成分を集め
る光学フィルタがTMR由来の光成分の一部を透過して
しまうとき、CXRで標識された試料がTMRで標識さ
れた試料と近似の分子量を持つ場合は、CXR検出用の
光学フィルタを通して得られる電気泳動パターン43に
おいて同じ位置にピークが重なるため、CXR由来の光
成分を集める光学フィルタを通して得られるピーク48
は、本来のピーク45に対して、ピーク46からの漏れ
込みにより、より大きなピークとなる。また、ピーク4
7の様に、CXRで標識された試料と異なる分子量のT
MRで標識された試料がある場合は、本来ピークの無い
位置49に、CXR由来の光成分を集める光学フィルタ
への、ピーク47由来の光成分漏れ込みの結果としての
ピークが検出されてしまう。
【0008】従来は、この様な複数の発光試薬を標識に
用いた分離検出における、光学フィルタへの対象外発光
試薬由来の光成分漏れ込みによる不具合を解消する手段
として、漏れ込み量を計算し、測定値より除去するソフ
トウェア的手法を開発し、不具合の解消を図っていた。
すなわち、1つの発光試薬Aで標識された試料のみが計
測点に存在する場所、または時間を経験的かつ任意に選
択し、そこにおける発光試薬Aを対象とした光学フィル
タaを使って計測した測定値と、発光試薬Aを対象とし
ない光学フィルタbで測定した測定値より、発光試薬A
の光成分の光学フィルタbへの漏れ込み率Rabを算出
し、すべての測定点において、光学フィルタaにより計
測された測定値と漏れ込み率Rabからその測定点におけ
る光学フィルタbへの漏れ込み量を算出し、これを光学
フィルタbにより計測された測定値より減じることによ
り、発光試薬A由来の光成分の光学フィルタbへの漏れ
込みを除去していた。
【0009】具体的な処理手順の例を図5、図6により
説明する。図5において、波形51及び波形52は、発
光波長域が異なり、また、オーバーラップしている2つ
の発光試薬A及びBにより、別々に標識された試料を同
時に一次元電気泳動し、これを発光試薬A由来の光成分
の分離検出を目的とした光学フィルタa及び発光試薬B
由来の光成分の分離検出を目的とした光学フィルタbを
通して計測した測定値である。ここで、発光試薬Aによ
り標識された試料53が存在する時間、及び発光試薬B
により標識された試料が同じ時間に存在しないことが既
知であるとする。この試料53は、光学フィルタa及び
光学フィルタbを通して真のピーク55及び漏れ込みピ
ーク56として計測される。また、発光試薬Bにより標
識された試料54が存在する時間、及び発光試薬Aによ
り標識された試料が同じ時間に存在しないことが既知で
あるとする。この試料54は、光学フィルタb及び光学
フィルタaを通して真のピーク58及び漏れ込みピーク
57として計測される。
【0010】ここで、発光試薬Aに標識された試料53
に着目した場合、発光試薬A由来の光成分の光学フィル
タbへの漏れ込み率は、ピーク55のピーク成分61
(光学フィルタaによる計測値におけるバックグラウン
ド値59を超える測定値の体積)に対するピーク56の
ピーク成分62(光学フィルタbによる計測値における
バックグラウンド値60を超える測定値の体積)の割合
として算出する。また、発光試薬Bに標識された試料5
4に着目した場合、発光試薬B由来の光成分の光学フィ
ルタaへの漏れ込み率は、ピーク58のピーク成分64
(光学フィルタbによる計測値におけるバックグラウン
ド値60を超える測定値の体積)に対するピーク57の
ピーク成分63(光学フィルタaによる計測値における
バックグラウンド値59を超える測定値の体積)の割合
として算出する。
【0011】従来、この漏れ込み率算出のために開発さ
れたソフトウェアにおいては、ユーザインターフェース
により、実測されたピークをコンピュータディスプレイ
上で確認し、ポインティングデバイスによりピーク範囲
を選択する機能が用意されている。図6は、ソフトウェ
アにより選択されたピーク範囲より、バックグラウンド
値を求める手順を図示する。図5におけるフィルタaに
よる測定値51上の真のピーク61を図6においてピー
ク71とする。
【0012】図6(a)に示すように、コンピュータデ
ィスプレイに波形や二次元イメージとして表示されたピ
ーク71は、ポインティングデバイスによりその開始点
72及び終了点73が選択され、ピーク範囲74が設定
される。ピーク範囲は、図6(b)に示すように、経験
的に設定された幅75及び幅76だけピークの開始及び
終了方向へ向かって拡張され、光学フィルタaによる計
測値のバックグラウンド値59算出のために拡張ピーク
範囲77が設定される。
【0013】図6(c)に示すように、拡張ピーク範囲
77における光学フィルタaの計測値の要素集合を同一
の計測値を持つ要素単位にまとめたヒストグラムを作成
すると、バックグラウンドを構成する測定値の山79と
ピークを構成する測定値の山78を持つグラフとなる。
バックグラウンドを構成する測定値の山79は、低い値
を持つ測定値の集まりとして比較的はっきりとした山を
形成するため、ヒストグラムの低い値の側から見つかる
最初の山の頂点80としてこれを求め、その値を光学フ
ィルタaによる計測値のバックグラウンド値Baとす
る。同様に、拡張ピーク範囲77における光学フィルタ
bの計測値の要素集合を同一の計測値を持つ要素単位に
まとめたヒストグラムを作成し、低い値の側から見つか
る最初の山の頂点における測定値を光学フィルタbによ
る計測値のバックグラウンド値Bbとする。
【0014】真のピーク成分61の計算においては、図
6(a)で設定されたピーク範囲74を対象として、同
範囲の光学フィルタaによる測定値より光学フィルタa
による計測値のバックグラウンド値を引いた値を積算す
る。また、漏れ込みピーク成分62の計算においては、
ピーク範囲74を対象として、同範囲の光学フィルタb
による測定値より光学フィルタbによる計測値のバック
グラウンド値を引いた値を積算する。こうして得られた
漏れ込みピーク成分62を真のピーク成分61で割った
ものを、発光試薬Aの光学フィルタbへの漏れ込み率R
abとする。同様の方法により、発光試薬Bの光学フィル
タaへの漏れ込み率Rbaを求めることができる。以上に
より求められたバックグラウンド値Ba,Bb及び漏れ込
み率Rab,Rbaを用いて、以下の〔数1〕及び〔数2〕
により、光学フィルタaによる計測値51(Pa)及び
光学フィルタbによる計測値52(Pb)から、それぞ
れ発光試薬B及び発光試薬A由来の漏れ込み光成分を除
去した値Ta,Tbを求める。
【0015】
【数1】 Pa=(Ta−Ba)+(Tb−Bb)×Rba+Ba
【0016】
【数2】Pb=(Ta−Ba)×Rab+(Tb−Bb)+Bb 3種類以上の発光試薬及び対応する光学フィルタを用い
た発光試薬由来の測定値の分離測定においても、上記の
手法によりバックグラウンド値及び対象外光学フィルタ
への光成分の漏れ込み率を求めることができる。3種類
以上の発光試薬の対応する光学フィルタを通した測定値
の分離測定における、対象外の発光試薬由来の漏れ込み
光成分を除去した値の算出には、発光波長域が最もオー
バーラップする1組の発光試薬からの測定値に対し、前
記〔数1〕及び〔数2〕により漏れ込み光成分を除去す
る。次に、残った発光試薬のうちで、処理済み発光試薬
のいずれかに最もオーバーラップするものを選び、〔数
1〕及び〔数2〕により漏れ込み光成分を除去する。こ
の際、処理済み発光試薬については、先に漏れ込みを除
去した値TaもしくはTbを新たにPaもしくはPbとして
計算する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の方法
においては、真のピークとして選択すべきピークの選択
及びピーク範囲の設定には、上記手法に関する利用者の
理解とソフトウェア利用の熟練が要求され、また、常に
適当なバックグラウンド値及び漏れ込み率を得るために
は、均一な計測結果を得るために実験への熟練が必要と
された。真のピークとして選択するピークによって、ま
た、同一ピークにおいてもピーク範囲設定操作における
差異によって、異なるバックグラウンド値及び漏れ込み
率が算出されてしまうことは、法鑑定等、多色発光試薬
の分離測定を客観的な計測結果として利用すべき分野に
おいて問題であった。また、ピークの選択及びピーク範
囲の設定において利用者の操作を必要とする従来の方法
は、多色発光試薬の分離測定結果を利用した後処理を含
むシステム全体の自動化を妨げるものであった。本発明
は、上記従来技術の問題を解決するためになされたもの
であり、複数の発光試薬を用いた色分離検出方法におい
て正確なバックグラウンド値及び漏れ込み率を自動的に
求める方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気泳動方法では、分離測定のために試料
を標識した発光試薬と同じ発光試薬で標識された既知の
試料(マーカー試料)を用い、マーカー試料を測定対象
の試料と同一条件下に置いて電気泳動することで、マー
カー試料を分離測定装置で測定対象の試料と同時に分離
して測定する。マーカー試料は測定結果より容易に識別
可能であって、測定値の正確なバックグラウンド値を算
出することができる。このマーカー試料を用いること
で、発光試薬由来の光成分の対象外光学フィルタへの正
確な漏れ込み率を算出することができる。また、マーカ
ー試料の電気泳動バンド測定におけるバックグラウンド
値及び漏れ込み率は自動処理により算出することが可能
であり、漏れ込み光成分を自動除去した測定値を自動で
出力することができる。
【0019】すなわち、本発明の電気泳動方法は、複数
種類の発光試薬で標識された試料と既知の分子量を有す
る複数種類の分子を前記発光試薬で標識してなるマーカ
ー試料とを同時に電気泳動することを特徴とする。その
際、第1の発光試薬で標識されたマーカー試料からの発
光を、第1の発光試薬由来の光成分を分離検出するため
の光学フィルタを介して測定した測定値と、第2の発光
試薬由来の光成分を分離検出するための光学フィルタを
介して測定した測定値とを比較することにり、第1の発
光試薬由来の光成分の第2の光学フィルタへの漏れ込み
率を求める。そして、こうして求められた漏れ込み率を
用いて各発光試薬由来の光成分の計測値を補正する。
【0020】マーカー試料の電気泳動によって形成され
た複数のバンドに対して、マーカー試料に含まれる分子
は分子量順に対応付けされる。前記漏れ込み率を求める
にあたっては、泳動方向にマーカー試料を測定した測定
波形からピーク範囲を除いた部分の平均を求め、これを
バックグラウンド値とするのがよい。本発明によるマー
カー試料は、異なる分子量を有する複数種類の分子と、
複数種類の発光試薬とを含み、同じ分子量を有する分子
には同じ発光試薬が標識されていることを特徴とする。
【0021】本発明によるマーカー試料は、また、それ
ぞれ異なる分子量を有する複数種類の分子からなるマー
カー群を複数含み、同一のマーカー群に属する分子には
同一の発光試薬が標識され、異なるマーカー群に属する
分子には異なる発光試薬が標識されていることを特徴と
する。 本発明によるマーカー試料は、また、電気泳動
したときに各々異なる泳動距離に重なることなく分配さ
れるような複数種類の物質を含み、前記複数種類の物質
は複数のグループにグループ分けされ、同一のグループ
に属する物質には同一の発光試薬が標識され、異なるグ
ループに属する物質には異なる発光試薬が標識されてい
ることを特徴とする。
【0022】本発明による電気泳動装置は、複数の発光
試薬で標識された試料が電気泳動する試料泳動部と、試
料を標識した複数の発光試薬を含む前述のマーカー試料
が電気泳動するマーカー電気泳動部とを備えることを特
徴とする。この電気泳動装置は、平板一次元電気泳動装
置、平板二次元電気泳動装置とすることもできるし、キ
ャピラリー電気泳動装置とすることもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して具体的に説明する。図7は、2種類
の発光試薬により標識した試料の平板ゲル電気泳動によ
る分離測定に、マーカー試料を用いた例を示す。図7
(a)は平板ゲル電気泳動支持体上での標識された試料
とマーカー試料の位置を示す図、図7(b)は図7
(a)に示す電気泳動支持体を光学フィルタaを通して
測定した結果を示す図、図7(c)は図7(a)に示す
電気泳動支持体を光学フィルタbを通して測定した結果
を示す図である。
【0024】図7(a)に示すように、平板ゲル電気泳
動における支持体(ゲル)101上には、マーカー試料
レーン102と、測定対象試料レーン103とが設定さ
れている。マーカー試料レーン102上では、発光試薬
Aで標識したマーカーA(104)と発光試薬Bで標識
したマーカーB(105)とが分離されており、測定対
象試料レーン103上では、発光試薬Aで標識した測定
対象試料A(106)と、発光試薬Bで標識した測定対
象試料B(107)とが分離されて示されている。
【0025】支持体101を光学フィルタaを通して測
定すると、図7(b)に示すように、支持体像108の
マーカー試料レーンに対応する箇所には、マーカーAを
標識した発光試薬A由来の光成分109と、マーカーB
を標識した発光試薬B由来の漏れ込み光成分110とが
現れる。また、支持体像108の測定対象試料レーンに
対応する箇所には、測定対象試料Aを標識した発光試薬
A由来の光成分111と、測定対象試料Bを標識した発
光試薬B由来の漏れ込み光成分112が現れる。図の左
側に、光学フィルタaを通した光測定値によるマーカー
レーンの測定波形113を示す。
【0026】同様に、支持体101を光学フィルタbを
通して測定すると、図7(c)に示すように、支持体像
114のマーカー試料レーンに対応する箇所には、マー
カーAを標識した発光試薬A由来の漏れ込み光成分11
5と、マーカーBを標識した発光試薬B由来の光成分1
16とが現れる。また、支持体像114の測定対象試料
レーンに対応する箇所には、測定対象試料Aを標識した
発光試薬A由来の漏れ込み光成分117と、測定対象試
料Bを標識した発光試薬B由来の光成分118とが現れ
る。図の左側に、光学フィルタbを通した光測定値によ
るマーカーレーンの測定波形119を示す。
【0027】ここで、マーカーAは、電気泳動によりマ
ーカーレーン102の上部から下部にかけて適度に分配
されるべく、本例では4種類の既知の分子量を持つ試料
を発光試薬Aで標識したものである。また、マーカーB
は、電気泳動によりマーカーレーン102の上部から下
部にかけて適度に分配されるべく、また、マーカーAと
泳動距離が重ならない既知の分子量を持つ4種類の試料
を発光試薬Bで標識したものである。マーカーレーン1
02で泳動される全てのマーカーは、泳動範囲にピーク
が現れる既知の分子量を持つよう選択する。
【0028】マーカーレーンの測定波形は、マーカーレ
ーン範囲の測定値を、縦方向の各位置すなわち電気泳動
による試料の移動距離において、横方向の測定値を平均
したものをグラフとしたものである。図8に、図7に示
したマーカーレーンの測定値113,119より、光学
フィルタaを通した光測定値のバックグラウンド値、光
学フィルタbを通した光測定値のバックグラウンド値、
発光試薬A由来の光成分の光学フィルタbを通した光測
定値への漏れ込み率の算出、及び発光試薬B由来の光成
分の光学フィルタaを通した光測定値への漏れ込み率の
算出のためのフローチャートを示す。
【0029】図9は、各光学フィルタを通して得られる
測定波形の自動ピーク認識で求められるピーク範囲から
得たバックグラウンド値算出に利用される範囲305を
示す。図7に示した光学フィルタaを通して得られる測
定波形113に対する自動ピーク認識によって、真のピ
ーク301及び漏れ込みピーク302が、また、図7に
示した光学フィルタbを通して得られる測定波形119
に対する自動ピーク認識によって、真のピーク303及
び漏れ込みピーク304が得られる。これらの真のピー
ク301,303及び漏れ込みピーク302,304を
除いた測定波形の範囲がバックグラウンド値算出のため
に利用される。
【0030】図10は、マーカーレーンに泳動するマー
カー情報と、測定波長から得られるピーク情報の照合の
仕組みを示す。発光試薬Aで標識された4種類の試料
(マーカー)の分子量の集合403と発光試薬Bで標識
された4種類の試料(マーカー)の分子量の集合404
をマージした分子量の集合405を、各光学フィルタを
通して得られる測定波形の自動ピーク認識で求められる
ピークの集合406と一致させることにより、測定波形
上のピークの由来となるマーカー分子の分子量と、その
マーカーを標識している発光試薬の種類を特定すること
ができる。
【0031】次に、図8のフローチャートに沿って本発
明によるバックグラウンド値、及び対象外発光試薬由来
光成分の漏れ込み率算出の方法を説明する。図8のステ
ップ201において、各光学フィルタを通した光測定値
によるマーカーレーンの測定波形113,119の形状
より、ピーク位置及びピーク範囲の認識を行う。ソフト
ウェアは、自動ピーク認識プログラムにより、測定デー
タに依存した経験値を元に平滑化した波形データを対象
として、ピーク成分の立ち上がりと終了の検出、頂点の
検出を行い、それぞれピーク範囲とピーク位置とする。
この際、各光学フィルタを通した光測定値には、対象外
発光試薬由来の光成分が漏れ込んでいるため、漏れ込み
量の多いピークに関しては、対象外発光試薬によるピー
クも認識される。図10に示した測定波形113に対す
るピーク範囲401、及び測定波形119に対するピー
ク範囲402がステップ201において検出される各ピ
ークのピーク範囲である。
【0032】次に、ステップ202において、各光学フ
ィルタを通した光測定値より得られたすべてのピークの
ピーク範囲の集合を求め、泳動距離でソートする。この
際、異なる測定波形より得られたピーク同士で、ピーク
範囲の重なるピークに関しては、同一のマーカー由来の
真のピークと漏れ込みによるピークのいずれかであると
し、いずれか一方のピーク範囲を採用する。こうして得
られたピーク範囲の数は、マーカーレーンで泳動された
全マーカーの数に一致する。ここで採用したピーク位置
及びピーク範囲は、真のピークのものであるか、漏れ込
みによるピークのものであるかは問わない。図10に示
したピーク範囲の集合406がこれを示す。この時点
で、いずれの測定波形上のピークが真のピークであり、
他の測定波形上のピークが漏れ込みによるピークである
かを判定することはできない。本発明における光測定に
用いる測定装置によっては、図1における光電子増倍管
6を複数組有し、それぞれの感度が異なる場合もあるか
らである。
【0033】次に、ステップ203において、図10に
おける発光試薬Aにより標識された試料(マーカー)の
分子量の集合403、及び発光試薬Bにより標識された
試料(マーカー)の分子量の集合404をマージし、分
子量によりソートした集合405を得る。続くステップ
204では、ステップ202で求めた各ピーク範囲40
6と、ステップ203で分子量によりソートされたマー
カーの集合を照合する。これにより、どのピーク範囲が
どの分子量のマーカー由来のものであるかを求めること
ができる。また、各分子量のマーカーをラベルしている
発光試薬を特定することで、各測定波形において、各ピ
ークが真のピークであるか、漏れ込みによるピークであ
るかを判定することができる。この手段により、従来は
測定値より人為的に判断していた真のピークの選択を自
動化することが可能となる。
【0034】各測定波形において、真のピークが判定可
能となるため、ステップ205において、ステップ20
2でひとまとめにした全ピークについて、真のピークを
含む測定波形でのピーク認識の結果を元に、真のピーク
位置とピーク範囲を得る。すなわち、図9におけるピー
ク範囲301及びピーク範囲303が真のピークのピー
ク範囲となる。次に、ステップ206において、各測定
波形113,119より、ステップ205で求めた各ピ
ークのピーク範囲のデータを除き、残りの範囲について
測定値の平均を取る。図9に示した範囲305がこの範
囲となる。こうして得られた値を、各光学フィルタを通
した光測定値におけるバックグラウンド値Ba,Bbとす
る。この残りの範囲305の測定値は、どの発光試薬由
来の光成分も影響を及ぼしていないことが明らかであ
る。この手段により、従来は人為的な選択により取得す
る値にばらつきが出ていたバックグラウンド値の計算
を、マーカーレーンの測定波形算出と自動ピーク認識プ
ログラムに与えるパラメータにより、客観的で再現性あ
る形で求めることが可能となる。
【0035】続くステップ207において、各測定波形
113,119において、ステップ205において求め
た全ピーク範囲について、バックグラウンド値を基準と
したピークの体積を求め、ステップ208において、各
測定波形毎に、発光試薬毎のピーク体積を積算する。ス
テップ209において、各発光試薬を対象とした光学フ
ィルタを通して得られた測定波形におけるピーク体積の
積算値で、対象外の光学フィルタを通して得られた測定
波形におけるピーク体積の積算値を割った値を計算し、
漏れ込み率Rab,Rbaとする。この手法により、従来、
人為的に選択したピークとピーク範囲を元に算出してい
た漏れ込み率を客観的に算出することが可能となった。
また、この手法により、漏れ込み率算出の自動化が可能
となった。この方法は、泳動範囲の開始、中間、終了位
置における測定値を考慮した手法であり、泳動範囲全体
に有効な漏れ込み率の算出が可能となった。
【0036】こうして求めた各光学フィルタを通した光
測定値におけるバックグラウンド値Ba,Bb、及び発光
試薬由来の光成分の対象外光学フィルタへの漏れ込み率
ab,Rbaを用い、前述の〔数1〕〔数2〕を用いる従
来の方法により、対象外の発光試薬由来の光成分を除去
した測定値を算出する。この方法によると、各光学フィ
ルタを通した光測定値におけるバックグラウンド値、及
び発光試薬由来の光成分の対象外光学フィルタへの漏れ
込み率の客観的な算出とともに算出の自動化が可能とな
ったことにより、対象外の発光試薬由来の光成分を除去
した測定値の自動算出、及び同測定値を用いた客観的な
データ解析、並びにデータ解析の自動化が可能となっ
た。
【0037】図11は、本発明の方法の有効性を示す図
である。3種類の蛍光色素、Fluorescein,TMR,C
XRで標識されたサンプルを同時に電気泳動し、それぞ
れ505nm,585nm,650nmの波長域を特異
的に透過する光学フィルタを介して3枚の画像を得、目
的外の色素由来の光成分(漏れ込み光成分)を除去する
処理を行った。図11(a)は585nm波長域を特異
的に透過する光学フィルタを介して得られた未加工の画
像である図11(b)は、図11(a)の画像から、従
来の方法により求めた漏れ込みパラメータを用いて、漏
れ込み光成分を除去した画像である。また、図11
(c)は、図11(a)の画像から、本発明の方法で求
めた漏れ込みパラメータを用いて、漏れ込み光成分を除
去した画像である。図11(b)に示した従来法で処理
した画像には、CXR由来の光成分の除去不足A、及び
Fluorescein由来の光成分の過剰な除去Bが見られる
が、本発明の方法で処理した図11(c)の画像には、
こうした状況はみられず、本発明の方法が有効であるこ
とが示された。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、発光波長の異なる複数
の発光試薬を光学フィルターによって分離測定する際
に、1つの発光試薬由来の光成分が、その発光試薬の分
離検出を目的としない光学フィルタへ漏れ込む量を、客
観的な観測データを元に自動的に計算し、漏れ込みを除
去した測定値を出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数種類の発光試薬を標識に用いた試料を分離
検出する装置の一例の概略図。
【図2】複数の発光試薬の発光波長パターンがオーバー
ラップする例を示す図。
【図3】光成分分離を目的とした光学フィルタへの他の
光成分の漏れ込みの説明図。
【図4】目的とする以外の光成分の漏れ込みにより測定
波形が変形される例を示す図。
【図5】漏れ込み率計算のための説明図。
【図6】バックグラウンド値計算の方法を説明する図。
【図7】2種類の発光試薬で標識した試料の平板電気泳
動パターンを2種類の光学フィルタを通して光測定した
結果を示す図。
【図8】光学フィルタを通した測定値のバックグラウン
ド値及び対象外発光試薬由来の光成分の漏れ込み率計算
のためのフローチャート。
【図9】バックグラウンド値及び漏れ込み率算出方法を
説明するための図。
【図10】マーカー情報とマーカーレーンのピークの照
合を説明するための図。
【図11】本発明の方法の有効性を示す図。
【符号の説明】
1…支持体、2…試料、3…第1集光レンズ、4…光学
フィルタ、5…第2集光レンズ、6…光電子増倍管、7
…増幅器、8…アナログ・デジタル変換回路、9…デー
タ処理装置、13…励起光、14…フルオレセインの発
光波長パターン、15…TMRの発光波長パターン、1
6…CXRの発光波長パターン、17…光学フィルタの
透過波長域、18…TMR由来の光成分の漏れ込み、4
1…CXRで標識した試料の電気泳動パターン、42…
TMRで標識した試料の電気泳動パターン、43…光学
フィルタを通して得られるCXRで標識した試料の電気
泳動パターン、51,52…測定波形、53…発光試薬
Aにより標識された試料、54…発光試薬Bにより標識
された試料、55…真のピーク、56…漏れ込みピー
ク、57…漏れ込みピーク、58…真のピーク、59,
60…バックグラウンド値、71…ピーク、72…開始
点、73…終了点、74…ピーク範囲、77…拡張ピー
ク範囲、80…頂点、101…支持体、102…マーカ
ー試料レーン、103…測定対象試料レーン、104…
発光試薬Aで標識したマーカー、105…発光試薬Bで
標識したマーカー、106…発光試薬Aで標識した測定
対象試料、107…発光試薬Bで標識した測定対象試
料、109…発光試薬A由来の光成分、110…発光試
薬B由来の漏れ込み光成分、111…発光試薬A由来の
光成分、112…発光試薬B由来の漏れ込み光成分、1
13…マーカーレーンの測定波形、115…発光試薬A
由来の漏れ込み光成分、116…発光試薬B由来の光成
分、117…発光試薬A由来の漏れ込み光成分、118
…発光試薬B由来の光成分、119…マーカーレーンの
測定波形、301…真のピーク、302…漏れ込みピー
ク、303…真のピーク、304…漏れ込みピーク、3
05…バックグラウンド測定範囲、401,402…ピ
ーク範囲、403…発光試薬Aにより標識された試料
(マーカー)の分子量の集合、404…発光試薬Bによ
り標識された試料(マーカー)の分子量の集合、405
…分子量によりソートした集合、406…ピーク範囲の
集合
フロントページの続き (72)発明者 山本 顕次 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 伊藤 敏明 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 吉井 淳治 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (56)参考文献 特開 平4−204151(JP,A) 特開 平5−281191(JP,A) 特開 平10−19804(JP,A) 特開 平11−23532(JP,A) 特開 平5−52809(JP,A) 特開 平6−300696(JP,A) 特開 平5−60698(JP,A) 特表2000−503774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/447 G01N 27/91 G01N 27/78 G01N 27/64

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の発光試薬で標識された試料
    既知の分子量を有する複数種類の分子を同じ種類の
    分子は同じ種類の発光試薬で標識するようにして前記
    数種類の発光試薬で標識してなるマーカー試料とを、別
    々のレーンで同時に電気泳動することを特徴とする電気
    泳動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気泳動方法において、
    第1の発光試薬で標識されたマーカー試料からの発光
    を、第1の発光試薬由来の光成分を分離検出するための
    光学フィルタを介して測定した測定値と、第2の発光試
    薬由来の光成分を分離検出するための光学フィルタを介
    して測定した測定値とを比較することにり、前記第1
    の発光試薬由来の光成分の前記第2の光学フィルタへの
    漏れ込み率を求めることを特徴とする電気泳動方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電気泳動方法において、
    前記漏れ込み率を用いて各発光試薬由来の光成分の計測
    値を補正することを特徴とする電気泳動方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電気泳動方法において、
    マーカー試料の電気泳動によって形成された複数のバン
    ドに対して、前記マーカー試料に含まれる分子を分子量
    順に対応付けすることを特徴とする電気泳動方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電気泳動方法において、
    泳動方向に前記マーカー試料を測定した測定波形からピ
    ーク範囲を除いた部分の平均を求め、これをバックグラ
    ウンド値とすることを特徴とする電気泳動方法。
  6. 【請求項6】 異なる分子量を有する複数種類の分子
    と、複数種類の発光試薬とを含み、同じ分子量を有する
    分子には同じ発光試薬が標識されていることを特徴とす
    るマーカー試料。
  7. 【請求項7】 それぞれ異なる分子量を有する複数種類
    の分子からなるマーカー群を複数含み、同一のマーカー
    群に属する分子には同一の発光試薬が標識され、異なる
    マーカー群に属する分子には異なる発光試薬が標識され
    ていることを特徴とするマーカー試料。
  8. 【請求項8】 電気泳動したときに各々異なる泳動距離
    に重なることなく分配されるような複数種類の物質を含
    み、前記複数種類の物質は複数のグループにグループ分
    けされ、同一のグループに属する物質には同一の発光試
    薬が標識され、異なるグループに属する物質には異なる
    発光試薬が標識されていることを特徴とするマーカー試
    料。
  9. 【請求項9】 複数の発光試薬で標識された試料が電気
    泳動する試料泳動部と、前記試料を標識した複数の発光
    試薬を含む請求項6〜8のいずれか1項記載のマーカー
    試料が電気泳動するマーカー電気泳動部とを備えること
    を特徴とする電気泳動装置。
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