JP3432115B2 - 断熱箱体構造および製造方法 - Google Patents

断熱箱体構造および製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、断熱箱体構造お
よび製造方法に関し、更に詳細には、製氷機等の断熱箱
体の難燃化構造および製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に使用される製氷機等は、その同一
の筐体内に氷を製造して貯氷する一定温度以下に下げら
れた貯氷部等の低温部と、前記の低温を提供する冷凍装
置等が配置され、その発熱により高温状態となる機械室
等の高温部を有している。この相反する温度帯を同一の
筐体内に納めるために、前記低温部と高温部とを区切る
断熱部である断熱箱体を備えている。
【0003】通常、前記断熱箱体は断熱性の高い硬質ウ
レタンフォーム等の樹脂成型品を使用しているが、該樹
脂は可燃性であるため、その一部分でも機械室内の高温
部に近接する場合には注意が必要であった。このため、
前記のように機械室内の高温部と可燃性の断熱箱体が近
接する部分、特に発熱量の高いファンモータやコンプレ
ッサ等の稼働機器に近接しているような部分について
は、アルミ箔テープを張ったり、板金部品等の別部品で
構成するようにして、機械室内の稼働部品の発熱による
着火を防止していた。更には、断熱箱体全体に難燃成分
を添加して製造する方法も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
箔テープを所定の位置に貼るような場合では、経年変化
により断熱箱体から剥がれ落ちる可能性が考えられ、ま
た板金部品の構成によれば、部品点数が増えて加工工数
や製造工程が増加する問題があった。更に、断熱箱体へ
の難燃成分の添加によれば、原材料の増加によりコスト
が割高になる欠点がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、断熱箱体の高温部に近接する部分
に難燃材を一体的に設けることで、簡単かつ経年変化に
耐えることのできる断熱箱体の構造および製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係る断熱箱体構造は、貯
蔵室を画成する内装板および該内装板の外側を覆う断熱
発泡体からなる断熱箱体と、貯蔵室を冷却するコンプレ
ッサやファン・モータ等からなる冷凍装置が配設される
機械室とを有する装置において、前記機械室内に相対
し、前記断熱箱体を構成する断熱発泡体における前記機
械室内に臨んで前記冷凍装置等の発熱源に近接している
部位に、難燃材が外表面に露出するよう一体的に設けら
れていることを特徴とする。
【0007】また本願の別の発明に係る断熱箱体の製造
方法は、貯蔵室を冷却するコンプレッサやファン・モー
タ等からなる冷凍装置が配設される機械室を有する装置
に設けられて、前記貯蔵室を画成する内装板および該内
装板の外側を覆う断熱発泡体からなる断熱箱体を製造す
るに際し、前記断熱発泡体を発泡成形する成形型の内側
における所定位置のみに難燃材を予め配置すると共に、
前記成形型の内部に、その内側に対して所定の隙間を設
けた状態で前記内装板を位置決めし、次いで成形型の内
面と内装板の外面との間に発泡剤を注入することで、内
装板の外側を覆う断熱発泡体の前記冷凍装置等の発熱源
に近接する位置に前記難燃材が外面に露出する状態で一
体に配設されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る断熱箱体構造
および製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下説明する。図1に示す如く、製氷
機10は、外郭を形成する筐体24の内部上方に貯氷室
(貯蔵室)30を画成する内装板32および該内装板32
の外側を覆う断熱発泡体34からなる断熱箱体20が配
設され、該断熱箱体20の下方には前記貯氷室30内の
冷却および製氷に必要な冷凍能力を提供するコンプレッ
サ46、ファン・モータ42およびファン44等からな
る冷凍装置40が配設される機械室22が画成されてい
る。
【0009】前記断熱箱体20は、前記内装板32の外
側全体に断熱発泡体34を発泡成形することで断熱処理
され、図示しない製氷機構によって製造される氷を貯氷
室30に貯蔵するようになっている。なお前記断熱発泡
体34の材料としては、硬質ウレタンフォーム等が好適
に使用される。
【0010】前記冷凍装置40を構成するファン・モー
タ42およびファン44は、前記機械室22内の上部に
位置し、前記断熱箱体20に近接する位置に配設されて
いる。そして前記断熱箱体20における断熱発泡体34
の該ファン・モータ42と近接する部位に、難燃材36
が外表面に露出する状態で一体的に配設されている。前
記難燃材36として、例えば無機バルク等から製造され
るペーパー状の無機材料が好適に使用される。
【0011】図2〜図6に、前記断熱箱体20の製造工
程の概要を示す。図2は、断熱箱体20を構成する内装
板32に対し、断熱発泡体34を下部金型52および横
部金型54からなる成形型50にて発泡成形する前段階
である。この実施例において使用される成形型50は、
前記下部金型52および横部金型54の2つの金型から
構成されるが、これに限定されるものではなく、製造す
る断熱箱体の形状、製造工程などから、もっとも適切な
個数、型および方法を選択すれば良い。また前記成形型
50の断熱発泡体34と接触する内面には、使用される
断熱発泡体34の材質によって好適に選定された離型剤
等が予め塗布される。
【0012】図3は前記下部金型52の所定位置に、難
燃材36を配置した段階のものである。ここで、前記難
燃材36は図示されない係合部によって、前記下部金型
52に係合されている。すなわち、この後の発泡剤38
の注入により、予め配置された位置から前記難燃材36
がずれないようにしている。また前記難燃材36を前記
下部金型52に適切に配置し得る方法であれば、その方
法は何れの方法をも採用し得る。
【0013】続く図4の段階で、内装板32は成形型5
0に納められ、所定の位置に図示しない係合部によって
位置決めされる。このとき下部金型52および横部金型
54は、図示されない係合部により、次の段階で注入さ
れる発泡剤38が漏れることがないように係合される。
同様に図示されない何ヶ所かの発泡剤注入口および脱気
口以外の内装板32および成形型50の間も、前記発泡
剤38が注入時に漏れないよう密封される。
【0014】図5の段階で、硬化して断熱発泡体34と
なる発泡剤38が、図示されない発泡剤注入口より注入
される。発泡剤38が全ての部分に行き渡った後に硬化
が始まり、更に所定時間経過後に硬化が完了する。そし
て下部金型52および横部金型54を分離することによ
り図6に示す如く、内装板32の外側全体が断熱発泡体
34で覆われた断熱箱体20が得られる。なお前記難燃
材36は、断熱箱体20の断熱発泡体34に密着してお
り、前記下部金型52の図示しない係合部から容易に分
離し得る。また前記断熱発泡体34も予め離型剤等が塗
布してあるため、前記成形型50から容易に分離し得
る。そしてこのように製造された断熱箱体20では、前
記難燃材36が断熱発泡体34と強固に結合した構造と
なっており、経年変化および通常の使用については全く
影響がなく、かつ難燃材36が剥がれ落ちるようなこと
もない。すなわち当該断熱箱体20の使用に際しては、
冷凍装置40の発熱部の近接部位に、別途アルミ箔テー
プや板金部品を取り付けることなく着火を好適に防止し
得る。
【0015】なお、実施例では断熱箱体構造が採用され
る装置として製氷機を例に挙げて説明したが、本願はこ
れに限定されるものでなく、冷蔵庫や冷凍庫等のように
冷凍装置を備える装置の断熱箱体にも採用し得ること勿
論である。
【0016】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る断熱箱
体構造および製造方法によれば、断熱箱体を構成する断
熱発泡体に、予め難燃材が一体的に設けられているの
で、アルミ箔テープや板金部品を後から取り付ける必要
がなく、部品点数が多くなったり加工工数が増加するこ
とはない。また難燃材を断熱箱体の形状を決定する成形
型に対して予め配置させるために、前記難燃材の配置が
簡易であり、かつ断熱箱体の形状に左右されずどのよう
な複雑な形状であっても対応が可能である。更に難燃材
を配置した成形型内に発泡剤を流し込んで硬化させるの
で、前記難燃材および断熱発泡体の結合は、化学的接着
効果のみならず前記難燃材の表面に食い込む等の物理的
接着効果も持ち合わせることになる。このため前記難燃
材および断熱発泡体の結合は非常に強固なものとなり、
経年変化および衝撃等で剥がれ落ちることがない。更
に、従来の設備に対して若干の変更を加えるだけで製造
が可能となるため、製造コストを殆ど上昇させることな
く実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る製氷機の側断面図である。
【図2】 実施例に断熱箱体の製造工程1を示す概略図
である。
【図3】 実施例に断熱箱体の製造工程2を示す概略図
である。
【図4】 実施例に断熱箱体の製造工程3を示す概略図
である。
【図5】 実施例に断熱箱体の製造工程4を示す概略図
である。
【図6】 実施例に断熱箱体の製造工程5を示す概略図
である。
【符号の説明】
20 断熱箱体,22 機械室,30 貯氷室(貯蔵室),
32 内装板 34 断熱発泡体,36 難燃材,40 冷凍装置,42
ファン・モータ 46 コンプレッサ,50 成形型

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵室(30)を画成する内装板(32)および
    該内装板(32)の外側を覆う断熱発泡体(34)からなる断熱
    箱体(20)と、貯蔵室(30)を冷却するコンプレッサ(46)や
    ファン・モータ(42)等からなる冷凍装置(40)が配設され
    る機械室(22)とを有する装置において、 前記機械室(22)内に相対し、前記断熱箱体(20)を構成す
    る断熱発泡体(34)における前記機械室(22)内に臨んで前
    記冷凍装置(40)等の発熱源に近接している部位に、難燃
    材(36)が外表面に露出するよう一体的に設けられている
    ことを特徴とする断熱箱体構造。
  2. 【請求項2】 貯蔵室(30)を冷却するコンプレッサ(46)
    やファン・モータ(42)等からなる冷凍装置(40)が配設さ
    れる機械室(22)を有する装置に設けられて、前記貯蔵室
    (30)を画成する内装板(32)および該内装板(32)の外側を
    覆う断熱発泡体(34)からなる断熱箱体(20)を製造するに
    際し、 前記断熱発泡体(34)を発泡成形する成形型(50)の内側に
    おける所定位置のみに難燃材(36)を予め配置すると共
    に、前記成形型(50)の内部に、その内側に対して所定の
    隙間を設けた状態で前記内装板(32)を位置決めし、次い
    で成形型(50)の内面と内装板(32)の外面との間に発泡剤
    (38)を注入することで、内装板(32)の外側を覆う断熱発
    泡体(34)の前記冷凍装置(40)等の発熱源に近接する位置
    に前記難燃材(36)が外面に露出する状態で一体に配設さ
    れるようにしたことを特徴とする断熱箱体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記難燃材(36)は、ペーパー状の無機材
    料である請求項1記載の断熱箱体構造。
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