JP3431104B2 - ラテックスの電子線処理方法及びラテックスの電子線処理装置 - Google Patents

ラテックスの電子線処理方法及びラテックスの電子線処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラテックスに電子線を
照射することによって架橋反応を生じさせるラテックス
の電子線処理方法及びラテックスの電子線処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム製品の原料となるラテックスはゴム
分子が微小な粒子となって分散している水分散体である
が、これをゴム製品に加工するためには、普通は、硫黄
を加える加硫処理によって水分散体中のゴム分子どうし
に架橋反応を起こさせることが必要となる。しかし、硫
黄を加えたゴムは自然には分解しにくく、また、身体に
直接接触するゴム製品の場合には人体に害を及ぼす場合
があるなどの問題がある。このため、今日では、硫黄を
加えずに架橋反応を起こさせる方法として、γ線、電子
線などをラテックスに照射する方法が考えられている。
【0003】しかし、γ線を照射する方法では、線量率
(単位時間当たりに発生する線量)が小さいため、連続
して処理することが難しく、工業的な応用という面では
不向きである。また、γ線を扱うには資格が必要である
こと、コンクリート等による遮蔽手段が必要となること
なども、広範な利用の妨げとなる。有機過酸化物等の薬
剤によって処理する方法が知られているが、その場合に
は、薬剤の残留の危険性があるため、安全性の点で問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子線を照
射してラテックスに架橋反応を起こさせる方法の場合、
従来は、一般に高電圧(1000kV以上)で電子線を
加速する高電圧型の電子線照射装置が使用されていた。
これは、加速電圧が低いと、ラテックス中に浸透できる
電子線の深さが浅いため、反応を十分に促進できないと
されていたことによるものと考えられる。実際、発明者
等が低電圧型の電子線照射装置を使用してラテックスを
通常の容器に入れ、攪拌しながら電子線を照射した結
果、電子線がラテックスに均一に照射されなかったため
か、上部に固体物が凝固するなどして良好な結果は得ら
れなかった。
【0005】しかし、高電圧型の電子線照射装置は、装
置自体の寸法が大きく、また、人体に有害な制動X線を
遮蔽するためのコンクリートによる迷路を建設する必要
があるため、設備に要するコストが嵩むという欠点があ
る。更に、高電圧型の電子線照射装置を取り扱うには法
的な資格を必要とするなど、実用上種々の制約がある。
【0006】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、低電圧型の電子線照射装置を用いてラテックス
に十分に架橋反応処理を施すことができるラテックスの
電子線処理方法及びラテックスの電子線処理装置を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの請求項1記載の発明は、電子線照射装置により電子
線をラテックスに照射して架橋反応を生じさせるラテッ
クスの電子線処理方法において、前記電子線照射装置を
加速電圧が500kV以下の自己遮蔽型電子線照射装置
とするとともに、前記電子線照射装置の照射室内に設け
られた電子線照射面上に前記ラテックスを流し、前記電
子線照射面上を流れる前記ラテックスに電子線を照射す
ることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記電子線照射面は平面であり、5°以上
50°以下の傾斜角度で設けられていることを特徴とす
るものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記ラテックスは、第一のタンクと
第二のタンクの間に設けられた流路を流通する際に前記
電子線照射面上を流れるようにするとともに、前記ラテ
ックスを前記第一及び第二のタンクの間を流通させる工
程を複数回実行することを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、前記ラテックスに照射される電
子線の線量は、20〜300kGyであることを特徴と
するものである。
【0011】請求項5記載の発明は、加速電圧が500
kV以下の自己遮蔽型電子線照射装置と、前記電子線照
射装置の電子線を照射する照射室内に設けられたラテッ
クスを流す電子線照射面とを具備し、前記電子線照射面
上を流れる前記ラテックスに電子線を照射することを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明は、前記の構成により、電
子線照射装置を加速電圧が500kV以下の低電圧型と
することにより、取扱いが容易になるとともに、制動X
の発生が比較的すくないため、自己遮蔽型の電子線照射
装置とすることができる。また、電子線照射面上にラテ
ックスを流すことにより、流れるラテックスの層を1〜
3mm程度に薄くすることができる。したがって、電子線
照射面上を流れるラテックスに電子線を照射することに
より、ラテックス中のゴム分子に均一に電子線を当てる
ことが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明は、前記の構成によ
り、電子線照射面の傾斜角度を5°以上50°以下とす
ることにより、傾斜角度が小さすぎて流れるラテックス
の層が厚くなりすぎるのを防止できるとともに、傾斜角
度が大きすぎて流れの層の厚さが不均一になることを防
止することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、前記の構成によ
り、ラテックスを二つのタンクの間で何回か往復させて
処理を行うことにより、所望の引っ張り破壊強度を有す
るゴムの製造が可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、前記の構成によ
り、電子線照射装置を加速電圧が500kV以下の低電
圧型とすることにより、取扱いが容易になるとともに、
制動Xの発生が比較的すくないため、自己遮蔽型の電子
線照射装置とすることができる。また、電子線照射面上
にラテックスを流すことにより、流れるラテックスの層
を1〜3mm程度に薄くすることができる。したがって、
電子線照射面上を流れるラテックスに電子線を照射する
ことにより、ラテックス中のゴム分子に均一に電子線を
当てることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例である電子線
照射装置の概略構成図、図2は図1の電子線照射装置の
電子線発生部の概略回路図である。本実施例の電子線照
射装置は、ラテックスの重合や架橋処理に利用されるも
のであり、電子線発生部10と、照射室20と、照射窓
部30とを備えている。
【0017】電子線発生部10は、電子線を発生するタ
ーミナル12と、ターミナル12で発生した電子線を真
空空間(加速空間)で加速する加速管14とを有する。
また、電子線発生部10の内部は、電子が気体分子と衝
突してエネルギーを失うことを防ぐために、そしてフィ
ラメント12aの酸化を防ぐために、図示しない真空ポ
ンプ等により、1.3×10-4〜1.3×10-5Paの
高真空に保たれている。ターミナル12は熱電子を放出
する線状のフィラメント12aと、フィラメント12a
を支持するガン構造体12bと、フィラメント12aで
発生した熱電子をコントロールするグリッド12cとを
有する。
【0018】また、図2に示すように、電子線発生部1
0には、フィラメント12aを加熱して熱電子を発生さ
せるための加熱用電源16aと、フィラメント12aと
グリッド12cとの間に電圧を印加する制御用直流電源
16bと、グリッド12cと照射窓部30に設けられた
窓箔32との間に電圧を印加する加速用直流電源16c
とが設けられている。照射室20は、被処理物であるラ
テックスに電子線を照射する照射空間22を含む。本実
施例では、この照射空間22に、後述の電子線照射面4
8が配置される。その際、窓箔32と電子線照射面48
の距離は約90mmとした。尚、電子線発生部10及び照
射室20の周囲は、電子線照射時に二次的に発生するX
線が外部へ漏出しないように、鉛遮蔽が施されている。
【0019】照射窓部30は、金属箔からなる窓箔32
と、窓箔32を冷却するとともに窓箔32を支持する窓
枠構造体34とを有するものである。窓箔32は、電子
線発生部10内の真空雰囲気と照射室20内の雰囲気と
を仕切るものであると同時に、この窓箔32を介して照
射室20内に電子線が取り出される。窓箔32には、厚
さ10μm程度のTiを使用することができる。通常は、
機械的な取扱い易さなどから、厚さ約13μmのTi箔が
最もよく使用されている。
【0020】加熱用電源16aによりフィラメント12
aに電流を通じて加熱すると、フィラメント12aは熱
電子を放出し、この熱電子は、フィラメント12aとグ
リッド12cとの間に印加された制御用直流電源16b
の制御電圧により、四方八方に引き寄せられる。このう
ち、グリッド12cを通過したものだけが電子線として
有効に取り出される。そして、このグリッド12cから
取り出された電子線は、グリッド12cと窓箔32との
間に印加された加速用直流電源16cの加速電圧によ
り、加速管14内の加速空間で加速された後、窓箔32
を突き抜け、照射窓部30の下方の照射室20内に設け
られた電子線照射面48上を流れるラテックスに照射さ
れる。尚、通常は、加熱用電源16aと加速用直流電源
16cとを所定の値に設定し、制御用直流電源16bを
可変にすることにより、ビーム電流の調整を行う。
【0021】本実施例で使用した電子線照射装置は、岩
崎電気株式会社製CB250/15/180L であり、これは、最大
加速電圧が250kVの低電圧型で、電子線有効照射
幅、すなわち窓箔32を介して電子線発生部10から照
射室20内に取り出して被処理物に照射できる電子線の
照射幅が15cm、最大ビーム電流が10mAである。
本発明者等は、かかる装置を用い、加速電圧を250k
V、ビーム電流を5mAとして以下のようなラテックス
に対する電子線照射処理の実験を行った。
【0022】ラテックスへ照射する電子線の線量につい
ては、照射温度、加速電圧、ビーム電流、ラテックスの
量、照射窓部からラテックスまでの距離、後述する窓箔
やプロテクト用の箔の材質、促進剤の有無、ラテックス
の種類等によるが、通常は20〜300kGyである。
電子線の線量は、少なすぎても多すぎても、処理後のラ
テックスの強度は低くなるため、適当な線量がある。
尚、この線量は、促進剤の添加の有無によっても異な
る。促進剤としては、主としてアクリル酸n−ブチル
(n−BA)が使用され、古くは四塩化炭素(CC
4 )が使用された。
【0023】ところで、電子線は、水を主体とした水溶
液中には浸透しにくいという性質がある。図3は、電子
線が水溶液中にどの程度浸透するかを、加速電圧をパラ
メータとして示したグラフである。同図で、縦軸は水溶
液表面における線量を100とした場合の比率を示す。
また、横軸は、1メートル四方に水溶液を流し込んだと
きの重量を示すものである。したがって、ラテックスの
ように比重が1に近いものであれば、横軸の数値はμm
単位の水溶液の深さを示す。図3に示すように、電子線
が浸透できる深さは加速電圧によって大きく異なり、例
えば250kVの加速電圧では約600μm(0.6m
m)程度までしか浸透しないことが分かる。
【0024】次に図4及び図5を参照して、ラテックス
の電子線照射処理について説明する。ここで、図4は電
子線照射処理を行うラテックスの流路を示した図、図5
は電子線照射面の近傍を示した拡大図である。図1及び
図2で説明した電子線照射装置は、図5の電子線照射面
の上部に配置される。尚、図5には示してないが、窓箔
32と電子線照射面48との間には、ラテックスの飛沫
が窓箔32に付着するのを防ぐために、プロテクト用の
アルミ箔を設けてある。
【0025】図4において、ラテックスは最初、二つの
タンク40a又は40bのいずれかに収容されている
が、ここでは最初にタンク40aに収容されているとす
る。電磁弁42aを開くと、ラテックスはポンプ44に
よって電子線照射槽46へ送られる。ラテックスの流量
は毎分3リットルの割合とした。尚、本実施例で使用し
たポンプは、(株)イワキ製のダイヤフラム型ポンプY
D−5PTである。
【0026】電子線照射槽46は中央で左右に分割され
ており、ラテックスはポンプ44によって電子線照射槽
46の右側に送られる。図5に示すように、ラテックス
は、電子線照射槽46の右側であふれると所定の角度に
設置された電子線照射面48を電子線照射槽46の左側
へ向かって流れ、その間に電子線照射装置の窓箔32を
通過してきた電子線の照射を受ける。電子線照射面48
の横幅(図5の紙面に垂直な方向の長さ)は、電子線有
効照射幅と同じく約15cm、長さは5cmとする。
【0027】本実施例では電子線照射面48の角度θを
15°としたが、この角度が小さすぎると流れるラテッ
クスの層が厚くなりすぎ、この角度が大きすぎると、ラ
テックスの層は薄くできるが、流れが不均一になる。し
たがって、この角度はラテックスの粘度、電子線照射面
48の滑らかさ、ラテックスの流量などによって、5°
〜50°の範囲内で適当な値に調整する。そして、電子
線照射面48上におけるラテックスの層の厚さは1〜3
ミリ程度とするのが望ましい。電子線照射の際のラテッ
クスをこのように薄い層とすることにより、その中に含
まれるゴム分子のかなりの部分が電子線の照射を受ける
こととなり、架橋反応が有効に促進される。
【0028】電子線照射面48から電子線照射槽46の
左側に流れ落ちたラテックスは、電磁弁50を通過して
タンク40bへ収容される。タンク40aの中のラテッ
クスがなくなると、1パス分の電子線照射処理は終了す
る。そして今度はラテックスはタンク40bから流出
し、電磁弁42b、ポンプ44、電子線照射槽46、電
磁弁50を通過してタンク40aへ収容される。その
間、ラテックスは電子線照射面48を流れる際に1パス
目と同様の電子線照射処理が行われる。以下、同様の動
作が所定回数繰り返し行われる。尚、タンク40a及び
40bの上部に設けられたフロースイッチ52a及び5
2bは、最初にラテックスを一方のタンクに流入すると
きに所定の高さまで液面が達したことを検知して警報を
発するためのスイッチである。また、下部に設けられた
フロースイッチ54a及び54bは、電子線照射処理の
際ラテックスを流出させる側のタンクの液面が所定の高
さまで低下し、もうじき1パス分の処理が終了する旨を
知らせるためのスイッチである。
【0029】このようにして電子線照射処理が行われた
ラテックスはその後、加熱して水分子を飛ばすことによ
ってゴムに加工されるが、実験によると電子線照射処理
を何パス行うかによって、ゴムに加工した後の引っ張り
破壊強度が異なることが分かった。図6は、上記の方法
で行った電子線照射処理のパス数と、製造されたゴムの
引っ張り破壊強度との関係を調べた結果を示すグラフで
ある。
【0030】なお、本実施例で用いた引っ張り試験機
は、(株)東洋精機製作所STROGRAPH−R1で
あり、JIS4号型のダンベルを用い、引っ張り試料を
作成し、JISK6301「加硫ゴム物理試験方法」に
基づいて試験を行った。その結果、図6に示すようにパ
ス数が30回のときが最も引っ張り破壊強度が高いこと
が明らかとなった。但し、この結果は、電子線照射面の
角度やラテックスの濃度によっても異なるものと考えら
れる。したがって、請求項3における複数回とは2回以
上数十回までを意味する。
【0031】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施例では電子照射面を平面とした場
合について説明したが、ラテックスが均一に流れるもの
である限り、必ずしも平面である必要はない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラテックスを所定傾斜角度の電子線照射面上を流してラ
テックスの層を薄くすることにより、水溶液中に浸透し
にくい電子線をラテックスに含まれるゴム分子に均一に
当てることができ、また、二つのタンクを設けその間を
ラテックスを流通させてこの様な処理を複数回行うこと
によってゴム分子の架橋反応を有効に促進することが可
能となり、また、電子線発生源として、取扱いが容易
で、しかも自己遮蔽型とすることができる低電圧型の電
子線照射装置を使用することが可能となるラテックスの
電子線処理方法及びラテックスの電子線処理装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において使用した電子線照射
装置の概略構成図である。
【図2】電子線照射装置の電子線発生部の概略回路図で
ある。
【図3】加速電圧をパラメータとして水溶液中にどの程
度電子線が浸透するかを示したグラフである。
【図4】本発明の一実施例において使用したラテックス
流通経路の概略構成図である。
【図5】電子線照射面の近傍を示した概略断面図であ
る。
【図6】ラテックスの処理のパス数と、ラテックスから
製造されたゴムの引っ張り破壊強度との関係を示したグ
ラフである。
【符号の説明】
10 電子線発生部 12 ターミナル 12a フィラメント 12b ガン構造体 12c グリッド 14 加速管 16a 加熱用電源 16b 制御用直流電源 16c 加速用直流電源 20 照射室 22 照射空間 30 照射窓部 32 窓箔 34 窓枠構造体 40a,40b タンク 42a,42b,50 電磁弁 44 ポンプ 46 電子線照射槽 48 電子線照射面 52a,52b,54a,54b フロースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 忍 埼玉県行田市壱里山町1丁目1番地 岩 崎電気株式会社 埼玉製作所内 (72)発明者 大山 信次 埼玉県行田市壱里山町1丁目1番地 岩 崎電気株式会社 埼玉製作所内 (56)参考文献 特開 平3−215528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/26 - 3/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線照射装置により電子線をラテック
    スに照射して架橋反応を生じさせるラテックスの電子線
    処理方法において、前記電子線照射装置を加速電圧が5
    00kV以下の自己遮蔽型電子線照射装置とするととも
    に、前記電子線照射装置の照射室内に設けられた電子線
    照射面上に前記ラテックスを流し、前記電子線照射面上
    を流れる前記ラテックスに電子線を照射することを特徴
    とするラテックスの電子線処理方法。
  2. 【請求項2】 前記電子線照射面は平面であり、5°以
    上50°以下の傾斜角度で設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のラテックスの電子線処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ラテックスは、第一のタンクと第二
    のタンクの間に設けられた流路を流通する際に前記電子
    線照射面上を流れるようにするとともに、前記ラテック
    スを前記第一及び第二のタンクの間を流通させる工程を
    複数回実行することを特徴とする請求項1又は2記載の
    ラテックスの電子線処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ラテックスに照射される電子線の線
    量は、20〜300kGyであることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のラテックスの電子線処理方法。
  5. 【請求項5】 加速電圧が500kV以下の自己遮蔽型
    電子線照射装置と、前記電子線照射装置の電子線を照射
    する照射室内に設けられたラテックスを流す電子線照射
    面とを具備し、前記電子線照射面上を流れる前記ラテッ
    クスに電子線を照射することを特徴とするラテックスの
    電子線処理装置。
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