JP3429548B2 - Bon内蔵型平衡線路駆動回路及びこれを用いた加入者線終端装置 - Google Patents

Bon内蔵型平衡線路駆動回路及びこれを用いた加入者線終端装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疑似線路(BON:Bu
ild-out Network)を内蔵した平衡線路駆動回路に関す
る。特に、ユニポーラ信号をバイポーラに変換し、平衡
線路に送出するBON内蔵型平衡線路駆動回路に関す
る。更に本発明のBON内蔵型平衡線路駆動回路を備え
た加入者線終端装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図31及び図32は、BON内蔵型平衡
線路駆動回路の第1及び第2の従来例回路である。特に
ユニポーラ信号をバイポーラ信号に変換し、平衡線路に
当該バイポーラ信号を送出する駆動回路であって、直流
分離とともに当該平衡線路の周波数特性に対する逆特性
を送出信号に与える回路である。
【0003】図31において、参照数字1及び2は、N
PN型トランジスタであり、それぞれ共通にエミッタが
接続され、交互に正側及び負側のユニポーラ信号(+P
CM、−PCM)がベースに付与され、オンとなるスイ
ッチ機能を有する。
【0004】3は、一次側に中間タップ32を持つ一次
巻線31を有するトランスである。図31の例では、ト
ランジスタ1、2の共通エミッタと中間タップ32との
間にバイアス電源4が供給されている。
【0005】トランス3の二次側巻線33は、同一のイ
ンピーダンス特性(ZA =ZB )のインピーダンス回路
8、9を通して、平衡線路5に接続される。平衡線路5
の先は、負荷インピーダンス(ZL )6に繋がる。
【0006】上記構成において、トランジスタ1、2
は、交互にユニポーラ信号(+PCM、−PCM)がベ
ースに付与され、オンとなるので、トランス3の二次側
巻線33には、対応するバイポーラ信号が出力される。
【0007】一方、平衡線路5は、その線路長に対応し
て高域周波数成分の減衰量が大きくなる所謂ローパスフ
ィルタ特性を有する。したがって、負荷側でパルス信号
の歪みを小さい状態で受信させるために、当該ローパス
フィルタ特性である平衡線路特性と逆の特性を予め付与
して補償することが必要である。
【0008】インピーダンス回路8、9は、かかる平衡
線路特性と逆の特性を付与するものであり、平衡性を保
つために、一対の形式で二次巻線33と平衡線路5との
間に備えられることが必要である。
【0009】図32の従来構成は、図31において、一
対の形式で必要とする同一のインピーダンス回路8、9
を一つのインピーダンス回路11とするようにしたもの
である。したがって、図31の構成と異なり、更に不平
衡/平衡変換トランス10を備えている。
【0010】この不平衡/平衡変換トランス10によ
り、平衡線路特性と逆の特性を与えるインピーダンス回
路11を一つにする場合であっても、バイポーラ信号を
平衡線路5に平衡を保って送出することが可能である。
但し、インピーダンス回路11のインピーダンス特性
は、2ZA とすることが必要である。
【0011】次に、かかるインピーダンス回路11につ
いて、更に詳細に検討をする。図33は、従来例回路の
機能図であり、図において、U/B変換部71は、図3
1及び図32において、トランジスタ1、2及びトラン
ス3で構成される部分であり、ユニポーラ信号とバイポ
ーラ信号の変換部である。
【0012】EQL部72及びBON/SW部73は、
図31及び図32のインピーダンス回路8、9又はイン
ピーダンス回路11で構成される部分である。
【0013】即ち、EQL部72は、接続される平衡線
路長の最大時の線路の周波数特性と逆の特性を与える等
化回路である。図示のように、周波数大となる程、ロス
(損失)が小さくなるようなハイパスフィルタ特性を有
する。更に、例えば、ネットワークのスペックにより、
等化波形が決められている場合は、当該スペックに合う
ようにパルス波形を等化することが必要である。
【0014】図34は、Bellスペックで決められた
北米DS─1装置に対するパルステンプレートの一例で
ある。等化波形がかかるパルステンプレート内に入るよ
うに波形等化されることが必要である。図34の例で
は、特にパルスのオーバーシュート80、及びアンダー
シュート81を要することが特徴である。
【0015】再び、図33に戻り説明する。BON/S
W73は、複数の疑似線路731〜732を有し、これ
をスイッチ732により切替え選択して平衡線路5に接
続する低域ろ波特性を有する回路である。
【0016】即ち、インピーダンス回路8、9及びイン
ピーダンス回路11のダイナミックレンジを補うため
に、接続される平衡線路長に応じて低域ろ波特性の疑似
線路特性を切り換え付加するようにしている。
【0017】例えば、BON0(731)は、最大線路
長例えば、500〜750フィート(feet)長の線路が接
続される時に、挿入される疑似線路であり、その周波数
特性は、平坦である。何故ならば、EQL部72が平衡
線路長の最大時の線路の周波数特性と逆の特性を与える
等価特性を持つように設計されているからである。
【0018】BON250(732)は、中間線路長
(250〜500フィート)が接続される時に挿入され
る疑似線路である。BON500(733)は、最短の
線路長(0〜250フィート)が接続される時に挿入さ
れる疑似線路である。
【0019】図33において、5は、図31において説
明した平衡線路であり、その長さに応じた低域ろ波特性
を有する。6は、負荷回路であり、例えば後に言及する
クロスコネクト回路である。
【0020】図35は、従来例回路の詳細図であり、図
32の第2の従来例回路構成に対応するものである。図
36は、図35における各スイッチのON、OFF組合
せとBONの種類との関係を示す図である。尚、図31
乃至図34と同一及び類似のものには同一の参照番号及
び記号を付してある。
【0021】図35において、トランス3は、バイアス
回路が省略して示されている。 T及びRは、平衡線路
5に接続される2端子である。EQL部72は、容量C
1 乃至C4 、抵抗R1 乃至R3 及びインダクタL1 で構
成される高域通過フイルターである。
【0022】BON/SW部73は、BONを構成する
素子として抵抗R5 乃至R12、インダクタL2 乃至L3
及びコンデンサC5 乃至C6 を有し、スイッチ732
は、SW1 乃至SW5 を有する。
【0023】これらスイッチ734の組み合わせにより
BON0(731)乃至BON500(733)が構成
される。この組み合わせは、図36の表に示される。例
えば、BON0(731)は、SW3 及びSW5 をオン
とし、SW1 、SW2 及びSW4 をオフとすることによ
り構成される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上図31乃至図36
において、検討して来たように、従来例回路は、次のよ
うな問題を有している。
【0025】即ち、図31の構成では、平衡を保つた
め、平衡線路5に接続されるチップリング両線に同じイ
ンピーダンス補償回路8、9(ZA 、ZB )が必要であ
る。又、図32の回路では、補償インピーダンス回路1
1のみとなるが、不平衡/平衡変換トランス10が必要
となる。
【0026】一方、ユニポーラ/バイポーラ信号変換回
路を有するBON内蔵型平衡線路駆動回路は、低次群の
チャネルユニットに備えられるため、チャネル数分必要
である。したがって、従来例回路では、同じインピーダ
ンス補償回路が一対必要であり、或いは不平衡/平衡変
換トランスが必要である。いずれの場合も、回路規模が
大きくなる。このため、装置の小型化、経済化に対する
支障となっている。
【0027】したがって、本発明の目的は、重複するイ
ンピーダンス補償回路を削除し、且つ不平衡/平衡変換
トランスを不要として、装置の小型化、経済化を図るB
ON内蔵型平衡線路駆動回路を提供することにある。
【0028】本発明の更なる目的は、平衡線路の周波数
特性に対する補償回路としてのインピーダンス回路を1
つ備え、且つ不平衡トランスを不要としたBON内蔵型
平衡線路駆動回路を提供することにある。
【0029】また本発明の目的は、装置の小型化、経済
化を図るBON内蔵型平衡線路駆動回路を適用した加入
者線終端装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明に従うBON内蔵
型平衡線路駆動回路は、中間タップを有する一次側巻線
と平衡線路に接続される二次側巻線を含むU/B変換ト
ランスと、このU/B変換トランスの一次側巻線の両端
子間に接続された第一及び第二のスイッチ回路と、前記
中間タップと第一及び第二のスイッチ回路の接続点との
間に挿入されたインピーダンス回路を有し、このインピ
ーダンス回路は、平衡線路の周波数特性と逆の周波数特
性を有し、前記第一及び第二のスイッチ回路が、交互に
ユニポーラパルス信号で導通状態とされることより、U
/B変換トランスの二次側巻線から逆の周波数特性を付
与されたバイポーラパルスを出力するように構成され
る。
【0031】更に、本発明の一態様では、高次群の光多
重化信号を低次群のバイポーラ電気信号に変換し、この
低次群のバイポーラ電気信号を光多重化信号に変換する
加入者線終端装置において、前記したBON内蔵型平衡
線路駆動回路をチャネルユニットに備えるように構成さ
れる。
【0032】また本発明の別の態様では、エミッタを共
通とする一対のトランジスタを有し、これらのコレクタ
にインピーダンス回路を備え、このインピーダンス回路
を接続される平衡線路長に対応して、固定または切り換
えて接続される。
【0033】更にまた本発明の別の態様では、トランジ
スタにより構成し、全てのトランスを排除すべく、共通
にエミッタが接続された一対のトランジスタと、この一
対のトランジスタのそれぞれのコレクタ間に平衡線路が
接続され、更に前記一対のトランジスタのそれぞれのコ
レクタと電源との間に接続された、前記平衡線路の線路
特性と逆特性を有するインピーダンス回路を有し、且つ
前記一対のトランジスタのそれぞれのベースにユニポー
ラデータパルス(+DATA、−DATA)が入力される。
【0034】
【作用】本発明は、基本的構成として中間タップを有す
る一次側巻線と平衡線路に接続される二次側巻線を含む
U/B変換トランスと、このU/B変換トランスの一次
側巻線の両端子間に接続された第一及び第二のスイッチ
回路と、前記中間タップと第一及び第二のスイッチ回路
の接続点との間に挿入されたインピーダンス回路を有す
る。
【0035】これにより、第一及び第二のスイッチ回路
が、交互にユニポーラパルス信号で導通状態とされるこ
とより、U/B変換トランスの二次側巻線から逆の周波
数特性を付与されたバイポーラパルスを出力するように
構成される。
【0036】したがって、前記インピーダンス回路の特
性は、容易に切替え可能であり、接続される平衡線路の
周波数特性に対応してこれを補償する逆の周波数特性を
付与することが可能である。
【0037】更に、共通にエミッタが接続された一対の
トランジスタと、この一対のトランジスタのそれぞれの
コレクタ間に平衡線路が接続され、更に前記一対のトラ
ンジスタのそれぞれのコレクタと電源との間に接続され
た、前記平衡線路の線路特性と逆特性を有するインピー
ダンス回路を有した構成にすることにより、U/B変換
トランスも不要とできる。
【0038】
【実施例】図1は本発明の基本概念を説明する図であ
る。図において1及び2は第一及び第二のスイッチ回路
となるトランジスタである。図1において、これらトラ
ンジスタはNPN型トランジスタとして示されている
が、本発明の原理は、トランジスタの型は限定されるも
のではない。
【0039】3は一次側巻線31に中間タップ32を有
し二次側巻線33を有するU/B変換トランスである。
U/B変換トランス3の一次側巻線31の中間タップ3
2にはインピーダンス回路7が接続されている。
【0040】更にU/B変換トランス3の二次側巻線3
3は平衡線路5のチップリング両線に接続されている。
【0041】4はバイアス直流電源であってインピーダ
ンス回路7と第一及び第二のスイッチ回路1、2の共通
接続点10、(図においては共通エミッタである)、と
の間に接続されている。6は負荷インピーダンスであっ
て例えばクロスコネクトスイッチが対応する。
【0042】図1の回路動作を説明すると次の通りであ
る。スイッチ回路1、2となる両トランジスタのベース
にはそれぞれ正側のパルス信号+PCM、負側のパルス
信号(−PCM)に対応するユニポーラパルスが交互に
入力される。
【0043】今第一のスイッチ回路となるトランジスタ
1のベースに正側のパルス信号(+PCM)が入力され
たと考える。トランジスタ1は導通となり、電源4から
供給される電流は、インピーダンス回路7を通しトラン
ス3の一次側巻線31の中間タップ32からトランジス
タ1のコレクタに流れる。
【0044】これによりU/B変換トランス3の二次側
巻線33には+側のパルス信号が出力される。一方正側
のパルス信号(+PCM)が終了し両トランジスタ1、
2が非導通となり、次いで負側のパルス信号(−PC
M)がトランジスタ2のベースに入力される。
【0045】これによりトランジスタ2は導通となり、
電源4からの電流はインピーダンス回路7を介してU/
B変換トランス3の一次側巻線31の中間タップ32を
介してトランジスタ2のコレクタに流れる。この時U/
B変換トランス3の二次側巻線33には−側のパルス信
号が出力される。
【0046】このようにしてU/B変換トランス3の二
次側巻線33にはバイポーラパルス信号が出力されるこ
とになる。この出力されたバイポーラパルス信号は平衡
線路5のチップリング両線に接続され負荷6に伝達され
る。
【0047】ここでインピーダンス回路7は、既に従来
例回路に関連して説明した通り平衡線路5の持つ周波数
特性を補償すべくこれに対し逆の特性となるインピーダ
ンス特性を与える回路である。
【0048】したがって、電源4から流れるパルス電流
はインピーダンス回路7により平衡線路5の周波数特性
と逆の周波数特性によって整形されたパルス電流となり
U/B変換トランス3の二次側巻線33に対応するパル
ス信号として出力されることになる。
【0049】インピーダンス回路7により特性付けられ
た周波数特性は平衡線路5によって逆方向に更に特性付
けられ結局負荷6においては平衡線路5の周波数特性が
補償された形で元の入力ユニポーラ信号に対応したバイ
ポーラ信号が負荷側において受信される。
【0050】図1に示されるように本発明はインピーダ
ンス回路7をU/B変換トランス3の一次側巻線と第一
及び第二のスイッチ回路1、2との間に設けている。
【0051】したがって、U/B変換トランスにより不
平衡回路が平衡回路に変換されてバイポーラ信号を出力
することができる。
【0052】図2は本発明の第1の実施例であって図2
は、図1のインピーダンス回路の具体的実施例を含む回
路図である。
【0053】図2に示す第1の実施例におけるインピー
ダンス回路7は第一の抵抗R1 とコンデンサC1 の第一
の直列接続、第二の抵抗R2 とコンデンサC2 の第二の
直列接続及び第三の抵抗R3 を有している。第三の抵抗
3 はU/B変換トランス3の一次側巻線31の中間タ
ップ32と直流電源4との間に挿入されている。
【0054】更に第一の直列接続及び第二の直列接続は
それぞれスイッチSW1、SW2により選択的に第三の
抵抗R3 に並列接続されるように構成されている。
【0055】図2に示すインピーダンス回路の上記構成
は基本的にはハイパスフィルタを構成するものである。
したがって、図3に示されるようなスイッチSW1、S
W2の組み合わせにより平衡線路5の長さに対応する補
償インピーダンス回路が構成される。
【0056】即ち、平衡線路5が最短の範囲、即ち0乃
至250フィート(feet)の長さの範囲である場合にはス
イッチSW1、SW2共にオフ状態とされ、したがって
第三の抵抗R3 のみがインピーダンス回路7を構成する
素子となる。
【0057】次いで平衡線路5が中間の距離、即ち25
0乃至500フィート(feet)の範囲にある場合にはスイ
ッチSW1のみオンとされる。又、最大の線路長範囲、
即ち500乃至750フィートである場合にはスイッチ
SW1及びSW2共にオン状態とされる。
【0058】したがって、インピーダンス回路7は平衡
線路5が最大長範囲にある場合にはより高い周波数に対
し等価特性を有するようにハイパスフィルタ回路として
構成される。
【0059】図2のU/B変換トランス3の二次側巻線
33に現れるバイポーラパルスの波形は図の右上に示さ
れる通りである。即ちU/B変換トランス3の一次側巻
線31を励磁するための励磁電流がパルス電流に加わる
ため二次側巻線33に現れる波形はバイポーラパルスの
立ち上がり部分において急峻なオーバシュート部分を有
するものとなる。
【0060】このバイポーラパルス信号は平衡線路5を
介し負荷6に到達する際には、平衡線路5のローパスフ
ィルタ特性によりオーバシュート部分が平滑され図2に
示すように負荷6に供給されることになる。
【0061】ここでコンデンサC1 、C2 及び抵抗R
1 、R2 、R3 の設計値は、スイッチSW1、SW2に
よって図3のように線路長範囲を選択した時、当該線路
長範囲の中心値における補償量となるように考慮され
る。
【0062】図2は以上説明したようにCRの並列接続
によりインピーダンス回路を構成している。これに対し
図4に示す本発明の第2の実施例におけるインピーダン
ス回路7の構成はインダクタを使用するものである。
【0063】即ち図4に回路が示されるようにU/B変
換トランス回路3の一次側巻線31の両端間にはインダ
クタL1 が挿入されている。
【0064】更に一次巻線31の中間タップ32と直流
電源4との間には抵抗R5 が挿入され、この抵抗R5
並列に接続可能のようにスイッチSW1及びスイッチS
W2と抵抗R4 の直列回路が存在する。
【0065】そしてこれらスイッチSW1、SW2の組
み合わせが、図2に関して説明したと同様に平衡線路5
の長さに対応して選択される。
【0066】即ち、図5に示すように今、中間の長さ
(250〜500feet)の平衡線路5が使用される場合
にはスイッチSW1をオフとし、スイッチSW2をオン
の状態とする。尚スイッチSW1をオンとする状態、即
ち平衡線路5が最長範囲(500〜750feet)にある
場合には抵抗R5 は短絡された形となる。
【0067】図4の実施例の特徴は、先に図34のパル
ステンプレートの一例において説明したように出力のバ
イポーラパルスがオーバシュート80及び更にアンダシ
ュート81も必要とされる場合にこれを可能とするもの
である。
【0068】即ち今、トランジスタ1のベースに正側の
パルス(+PCM)が印加されるとトランジスタ1がオ
ンとなり、したがってバッテリ4からの電流がU/B変
換トランス3の一次側巻線31の中間タップ32の上側
巻線を通して流れ、トランジスタ1のコレクタに至る。
この時図2に関して説明したように励磁電流がパルス電
流に対して重畳されることが必要であるので図示のよう
にオーバシュートの電流が流れる。
【0069】更に、インダクタL1 に蓄積された逆起電
力が、トランジスタ1及び2共にオフ状態である期間中
にU/B変換トランス3の一次側巻線に流れる。これに
より図4の二次側巻線33の出力において示されるよう
にバイポーラパルス信号は、更にその立ち上がりにオー
バシュート部分を有するとともに立ち下がりにおいてア
ンダシュートの部分を有するものとなる。
【0070】そしてこのバイポーラパルス信号は平衡線
路5を介して負荷6に送られると平衡線路5のローパス
フィルタ特性により図4に示されるようにバイポーラパ
ルス信号の立ち上がり部分におけるオーバシュートが平
滑された信号となり負荷6に入力されることになる。
【0071】図6は、更に本発明の第3の実施例として
のインピーダンス回路7の具体的構成を示す回路図であ
る。この第3の実施例においては、よりきめ細かな近似
補償を可能とすべく考慮されている。
【0072】即ちU/B変換トランス3の一次側巻線の
両端に挿入されるインダクタL1 はそれに直列接続され
る抵抗R4 及び当該抵抗R4 に並列にスイッチSW3に
より接続又は切り離し可能な抵抗R5 が存在する。
【0073】更にU/B変換トランス3の一次側巻線3
1の中間タップ32と直流電源4との間に挿入される素
子は図8において示したと同様であってCRの並列回路
を構成する如くに切り換えスイッチSW1及びSW2を
含んで構成されている。
【0074】かかる第3の実施例においては図において
示されるようにオーバシュート並びにアンダシュートを
有するバイポーラパルス信号がU/B変換トランス3の
二次側巻線33に出力され平衡線路5を通して負荷6に
送られる。
【0075】したがって既に本発明の第1及び第2の実
施例に関連して説明したように平衡線路5のローパスフ
ィルタ特性により二次側巻線33に現れるバイポーラ信
号は負荷6において図示されるように立ち上がり及び立
ち下がりが平滑されたパルス信号となる。
【0076】先に説明したように第3の実施例において
はよりきめ細かな近似補償を行うためスイッチSW1、
SW2、SW3を有し、それらのオン、オフの組み合わ
せは図7のように示される。
【0077】即ち、平衡線路5が最大長(500〜75
0feet)の範囲にある場合にはスイッチSW1、SW2
及びSW3が共にオン状態となる。
【0078】そしてU/B変換トランス3の一次側巻線
31に流れる電流及び二次側巻線33に現れるバイポー
ラパルス電流の波形は図3において説明したと同様のも
のとなる。
【0079】更に図2の第一の実施例に関して説明した
ように、インダクタ、抵抗、コンデンサの設計値は、図
4及び図6の実施例においても同様に、選択した線路長
範囲の中心値における補償量となるべく決められる。
【0080】図8は、本発明の第4の実施例であり、特
に、第3の実施例におけるスイッチSW1乃至SW3の
具体的構成例である。スイッチSW1乃至SW3は、そ
れぞれバイポーラトランジスタを使用して電子化されて
いる。
【0081】図8の例では、スイッチSW1乃至SW3
となるバイポーラトランジスタの共通エミッタが電源+
Vに接続されている。端子A、B、Cに入力される制御
信号により各々の導通が制御される。
【0082】スイッチSW3に相当するトランジスタの
コレクタは、ダイオードD1 、D2を通してインダクタ
1 の両端に接続されている。このBON設定回路が接
続される線路の線路長が短い場合は、スイッチSW3の
ベースにある制御信号Aが入力され、この信号のレベル
が低い時にスイッチSW3のトランジスタは、オンとな
りダイオードD1 、D2 をオンとするように電源+Vが
供給される。
【0083】この状態において、電流が抵抗R4 、R5
に流れ、図6において、抵抗R5 が短絡されたものと等
価になる。図9は、各線路長に対応して各端子A、B、
Cに入力される制御信号のレベルの関係を示す図であ
る。
【0084】図9において、各端子A、B、Cに入力さ
れる制御信号のレベルがLowの時、対応するトランジ
スタは、オン即ちスイッチがオンとされ、Highの
時、対応するトランジスタは、オフ即ちスイッチがオフ
とされる。したがって、端子A、B、Cに入力される図
9の制御信号のレベルの関係は、図7のスイッチSW1
乃至SW3のオン/オフの関係と対応していることが理
解される。
【0085】従来、装置保守者が装置にカード状の形態
で収容されているパネルを装置より取り出し、接続され
る線路長に対応させるべくスイッチSW1乃至SW3を
構成するデップ(Dip)スイッチを操作(オン/オフ
の組み合わせを選択)していた。
【0086】これに対し、かかる図8におけるSW1乃
至SW3の構成により、例えば、マイコン制御により自
動的に端子A、B、C毎に所定の制御信号のレベルを自
動的に与えることが可能である。したがって、保守者の
負担が軽減され、保守性が著しく向上される。
【0087】図10は、本発明の第1乃至第4の実施例
に従うBON内蔵型平衡線路駆動回路の第一の適用例を
示すブロックダイヤグラムである。図10に示されるの
は光多重伝送装置における加入者線終端装置(LTE:
Line Termination Equipment)の構成を示す図である。
【0088】50は150MHZ の光多重信号を伝送す
る伝送路に繋がる部分である。ここにはインターフェー
ス装置501、503が備えられ、そのインターフェー
ス装置の間にクロスコネクト装置502が備えられる。
【0089】更にクロック供給装置504からインター
フェース装置503及びクロスコネクト装置502にク
ロックが供給される。これら各装置は現用装置Wと予備
装置Pとの二重化構成とされている。500はこれら現
用及び予備装置を切り換えるスイッチ制御部である。
【0090】ここでクロスコネクト装置502は50M
Z のビット速度で時間軸入れ替えを行う装置である。
【0091】一方、インターフェース装置501、50
3はクロスコネクト装置502から出力される50MH
Z の信号を多重化し、150MHZ の信号に変換し、及
び150MHZ を50MHZ に多重分離する装置であ
る。
【0092】51はクロスコネクト装置502に対し5
0MHZ の信号を供給し、又クロスコネクト装置502
から50MHZ の信号を受けて、低次群の6MHZ の信
号に変換するマルチプレクサ/ディマルチプレクサ装置
511、512、513を含む中位群装置である。
【0093】これらマルチプレクサ/ディマルチプレク
サ装置511、512及び513は高次群装置と同様に
現用装置Wと予備装置Pとの二重化構成とされている。
そして510はこれら現用及び予備装置を切り換えるス
イッチ制御部である。
【0094】一方52は低次群装置であり、中位群装置
51との間で6MHZ の信号を送受し、更に図示省略さ
れている端末装置との間で送受される1.5MHZ の信
号に変換するものである。
【0095】521は6MHZ の信号と1.5MHZ
信号を変換する低次群チャネルパネルである。この低次
群チャネルパネル521は複数の現用パネル(W)と1
枚の予備パネル(P)から構成されるN対1の構成であ
る。520はこの現用のチャネルパネルと予備用のチャ
ネルパネルPとを切り換えるスイッチ制御部である。
【0096】本発明にしたがうBON内蔵型平衡線路駆
動回路は、かかる低次群チャネルパネルに一例として適
用されるものである。
【0097】具体的には低次群チャネルパネルは現用パ
ネルとして7枚、予備用パネルとして1枚計8枚のチャ
ネルパネルで構成され、1枚のチャネルパネルには4チ
ャンネル分の回路が収納される。そしてこの1チャンネ
ルに対して本発明にしたがうBON内蔵型平衡線路駆動
回路が1つ収容される。
【0098】したがってより低次群チャネルパネル52
1を小型にするためには、本発明によってBON内蔵型
平衡線路駆動回路が小型化されることによるメリットは
大きいことが理解される。
【0099】図11は、本発明の第5の実施例を示す図
である。図11において本発明回路の第1の適用例とし
て現用(W)と予備(P)の冗長システムについて説明
したが、かかる場合各チャネル(CH)の伝送路長は同
じである。従ってボン(BON)の設定も同じになる。
【0100】従って、図11に示す実施例ではかかる特
性に考慮して、各チャネルに対するボン設定のためのス
イッチ回路を共通化するための構成である。図11にお
いて、チャネルCH1乃至CHnに対して、各々共通構
成のボン設定回路が備えられている。
【0101】今チャネル1(CH1)の構成を代表して
みると、トランジスタ1及び2は、ユニポーラ入力+P
CM,−PCMに対してそれぞれオン・オフされるトラ
ンジスタである。
【0102】トランス3の一次側巻線31に中間タップ
32を有し、これにそれぞれボン0回路91,ボン25
0回路92及びボン500回路93が接続されている。
トランジスタ3の二次側巻線33には端子T1 、T2 を
介して、平衡線路が接続される。
【0103】更にボン回路91乃至93は一端が共通に
中間タップ32に接続され、他端は共通のスイッチ回路
90に繋げられている。
【0104】この共通のスイッチ回路90はスイッチS
W1乃至SW3を有し、それらの一端は共通にプラス電
源40に接続されている。他端は対応するボン回路91
乃至93に接続されている。
【0105】ここでボン回路91〜93は各々、所定長
の伝送路特性と逆特性を与えるためのインピーダンス回
路である。スイッチ回路90の各スイッチSW1ないし
SW3のいずれかをオン状態とすると、ボン回路91乃
至93のうち対応するボン回路に電源40が供給され
る。
【0106】このような図11の構成により各チャネル
に対するボン設定のためのスイッチ回路が共通化され、
本発明の本質的目的であるボン設定回路の構成を小さく
するという目的に対し、より効果を与えることが可能で
ある。
【0107】図12は図11におけるスイッチ回路90
の具体的な第1の構成例を示す図である。各チャネルの
ボン設定回路の構成は図12においては省略され、ボン
設定回路の一部構成すなわちボン0回路91乃至ボン5
00回路93の一部が示されている。
【0108】図12において、スイッチSW1はトラン
ジスタ903、906及び抵抗R3、R6を有して構成
される。
【0109】トランジスタ903のコレクタはトランジ
スタ906のベース抵抗R6を介して、トランジスタ9
06のベースに接続されている。
【0110】同様にスイッチSW2を構成するトランジ
スタ902及び905の各々のベースには抵抗R2及び
抵抗R5が接続され、トランジスタ902のコレクタは
ベース抵抗R5を介してトランジスタ905のベースに
接続されている。
【0111】さらに同様にスイッチSW3はトランジス
タ901及び904を有し、それぞれのベース抵抗R
1、R4を有する。
【0112】トランジスタ901のコレクタは抵抗R4
を介してトランジスタ904のベースに入力する。そし
てトランジスタ906、905及び904は、それぞれ
のエミッタが共通に接続されて電源40に接続されてい
る。
【0113】一方、トランジスタ903、902、及び
901のベースはそれぞれのベース抵抗R3乃至R1を
介して、ボン制御信号、すなわちボン0,ボン250,
ボン500の選択回路(図示せず)に接続されている。
【0114】いまボン250回路92が設定される場合
を考えると、トランジスタ902のベース抵抗R2につ
ながるボン250の制御信号か印加される。従ってトラ
ンジスタ902はオン状態となり、抵抗R5を介しトラ
ンジスタ905も同様にオン状態となる。これにより各
チャネルのボン250回路92に共通に電源40が与え
られ、各チャネルともボン設定回路はボン250に設定
されることになる。
【0115】図13は図11におけるスイッチ回路90
の更に第2の構成例を示す図である。この図13の構成
例は、図12の実施例と比較するとスイッチ回路90に
ボン制御信号として負極性の信号が付与されることを特
徴とする。
【0116】かかる場合図12において説明したトラン
ジスタ903,902及び901並びにそれらのベース
抵抗R3乃至R1が省略できる。従って、よりスイッチ
回路は構成が簡略化される。
【0117】いまボン250回路に信号を設定する場合
トランジスタ905のベース抵抗R5につながる入力
に、負極性の制御信号が印加される。これが与えられる
とトランジスタ905はオン状態となる。従って250
回路92に電源40が各チャネル共通に供給されること
になる。
【0118】図14は、図11におけるスイッチ回路9
0及びボン回路91〜93を含めた本発明の第6の実施
例を示す図である。
【0119】この図14の実施例は、先に説明した図8
の平衡線駆動回路の構成を複数チャネルの各々に適用し
た例である。したがって、その動作と特徴は、図8につ
いて説明したと同様であり、重複することとなるので、
再度の説明は省略する。
【0120】図15は本発明の第7の実施例回路であ
る。図15において、各チャネルのボン設定回路は抵抗
R121乃至R127,キャパシタC1乃至C3及びイ
ンダクタL1及びL2により構成される。
【0121】そしてこれらは図示されるように4本の共
通導線によりスイッチ回路90のスイッチSW1乃至S
W4に接続される。スイッチ回路90は、図12および
図13に示した構成例と同様に構成される。
【0122】かかる図15の構成においてスイッチ回路
90を構成する各スイッチSW1乃至SW4の組み合わ
せにより、ボン0,250及び500回路91、92、
93を構成する組み合わせ例が図16に示される。
【0123】すなわち例えば、ボン250回路92の場
合スイッチSW3のみオンとし、SW1,SW2及びS
W4をオフ状態とすることにより設定できる。
【0124】図17は本発明回路の第2の適用例であっ
て、図10に示す第1の適用例と同様に複数のチャネル
に対し、ボン設定回路を有するBON内蔵型平衡線路駆
動回路の適用例である。その詳細は図10について説明
したとおりであるので再度の説明は省略する。
【0125】図10では、低次群チャネルパネル521
が7枚の現用パネル(W)と一枚の予備パネル(P)を
有し、一枚のチャネルパネルには4つのチャネル分の回
路が収納され、その1チャネルに対して本発明に従うB
ON内蔵平衡線路駆動回路が1つ収容される旨説明され
た。
【0126】ここで4つのチャネル分の回路は、対向す
る局と伝送線路で結ばれ、その距離は等しい。従って伝
送路歪調整のため挿入されるボン回路は等しいものとな
る。
【0127】そこで第2の適用例では、図11乃至図1
5に示す回路を4つのチャネル毎、即ち各チャネルパネ
ル毎に適用するようにしたものである。
【0128】これにより、同一チャネルパネル内の各チ
ャネルに対するボン設定回路用のスイッチは共通化でき
る。これにより平衡線路駆動回路の構成が簡素化され
る。
【0129】図18は、かかる構成をより具体的に図示
説明するものである。具体的には対向するA局とB局と
の接続関係を示している。
【0130】A局、B局それぞれにおいて現用のチャネ
ルパネルLC(W1〜W7)と予備チャネルパネルLC
(P)が6Mの多重化信号を受け、4つのチャネル(C
H1〜CH4)に信号分離し、低速度スイッチ回路LS
を通して対向する局の低速度スイッチ回路LSに接続さ
れる。
【0131】対向する局も同様構成であって、低速度ス
イッチ回路LSにより受信した4つのチャネル分の信号
はチャネルパネルで6Mの信号に多重化される。
【0132】かかる構成において、本発明の図11乃至
図15の回路構成がチャネルパネルLCにおいて適用さ
れると、各々のチャネルパネルLCのスイッチ回路は簡
素化されることが可能となる。
【0133】尚、以上の実施例説明では特にスイッチ回
路1及び2としてトランジスタを用い、それらのエミッ
タを共通接続する例を示したが、本発明は、これに限定
されず、両トランジスタのコレクタ側を共通接続するよ
うに構成することも可能である。
【0134】図19は本発明の第8の実施例を説明する
図である。尚、以下に説明する本発明の実施例では、回
路構成に特徴を有し、トランスを全て排除できるように
したものである。これにより、一層の小型化が可能とな
る。
【0135】図19においてTR1 及びTR2 は、共通
エミッタを有する一対のトランジスタである。図19に
おいてはこれらトランジスタはNPN型トランジスタと
して示されている。
【0136】21、22は、一対のトランジスタTR1
及びTR2 のコレクタと電源Vccとの間に備えられるB
ON設定用のインピーダンス回路である。図19の実施
例では、これらインピーダンス回路21、22は、同一
の特性である。更に接続される平衡線路特性が低域通過
特性を有するので、インピーダンス回路21、22はこ
れと逆の特性、即ち、高域通過特性を有して、線路特性
を改善するように構成される。
【0137】23は、負荷インピーダンスであり、接続
される平衡線路のインピーダンスである。24、25
は、一対のトランジスタTR1 及びTR2 のベース抵抗
である。26、27は、直流阻止用コンデンサである。
【0138】図20は、図19の回路の動作タイムチャ
ートである。図20を参照しながら、図19の動作を以
下に説明する。
【0139】一対のトランジスタTR1 及びTR2 のベ
ースには、ユニポーラ信号である+DATA及び−DATA が
図20のSINで示すタイミングで交互に入力される。
今、+DATAがベース抵抗を通して、トランジスタTR1
のベースに入力するとトランジスタTR1 は、ON状態
となる。そして、電源Vccからの電流i+ がBON設定
用のインピーダンス回路22、コンデンサ26、負荷イ
ンピーダンス23、コンデンサ27を通り、トランジス
タTR1 を流れる。
【0140】この時、流れる電流i+ の特性は、BON
設定用のインピーダンス回路22により特徴付けられ
る。
【0141】更に、反対に−DATAがベース抵抗を通し
て、トランジスタTR2 のベースに入力するとトランジ
スタTR2 が、ON状態となる。そして、電源Vccから
の電流i+ がBON設定用のインピーダンス回路21、
コンデンサ27、負荷インピーダンス23、コンデンサ
26を通り、トランジスタTR2 を流れる。
【0142】ここで、インピーダンス回路21、22
は、既に従来例回路に関連して説明した通り平衡線路5
の持つ周波数特性を補償すべく、これに対し逆の特性と
なるインピーダンス特性を与える回路である。したがっ
て、高域通過特性を有するので図19の負荷インピーダ
ンス23を流れる出力電流は、図20のSOUT に示され
るごとくのパイポーラ信号となる。
【0143】ここで、図19の回路は、例えばトランジ
スタTR1 がON状態にある時、負荷に流れる電流i+
の他にダミー電流iαが流れる。したがって、消費電力
において有利ではない。
【0144】図21の第9の実施例は、したがってかか
る図19の実施例の問題を解消するための構成である。
図21の回路において、図19と同一の数字及び記号は
同一または類似のものを示している。
【0145】図21の回路は、エミッタ共通の一対のト
ランジスタTR1 、TR2 のコレクタとインピーダンス
回路21、22との間にトランジスタTR3 、TR4 が
挿入されていることに特徴を有する。
【0146】これらトランジスタTR3 、TR4 のベー
スは、一対のトランジスタTR1 、TR2 の接続される
トランジスタTR1 またはTR2 に対向するトランジス
タのベースに、即ちトランジスタTR1 に接続されるト
ランジスタTR3 のベースは、トランジスタTR2 のベ
ースに接続される。一方、トランジスタTR2 に接続さ
れるトランジスタTR4 のベースは、トランジスタTR
1 のベースに接続される。
【0147】このような構成により、今、トランジスタ
TR1 がONとなる場合、トランジスタTR3 は、OF
Fとされる。したがって、インピーダンス回路21を通
って、トランジスタTR1 に流れようとするダミー電流
iαは、トランジスタTR3により阻止される。このよ
うに図21の回路により、図19の問題が解消される。
【0148】図22は、本発明の第10の実施例回路で
ある。図21と同様に図19のダミー電流iαを阻止す
るための回路構成である。図22に示す回路の特徴は、
インピーダンス回路21、22と電源VCCとの間に、一
対のトランジスタTR1 、TR2 と反対導電型のトラン
ジスタTR3 、TR4 を挿入されている点にある。
【0149】即ち、図22の実施例では、一対のトラン
ジスタTR1 、TR2 は、NPN型であり、したがって
トランジスタTR3 、TR4 は、これと反対導電型のP
NP型である。そして、トランジスタTR3 、TR4 の
ベースは、それが接続される同じ側のトランジスタTR
1 またはTR2 のベースに接続されている点に特徴を有
する。
【0150】したがって今、トランジスタTR1 のベー
スに、+DATAが入力されると、トランジスタTR1 は、
ON状態とされるがトランジスタTR3 は、OFF状態
とされる。したがって、インピーダンス回路21を通っ
てトランジスタTR1 に流れるダミー電流は、阻止され
【0151】図23は、本発明の第11の実施例であ
り、図21に示す第9の実施例を前提としてトランジス
タTR3 、TR4 のコレクタを共通に接続し、更にイン
ピーダンス回路21、22を共通のインピーダンス回路
40としている構成である。
【0152】この構成により、図21の実施例ではイン
ピーダンス回路21、22の特性が共通であるので、共
通の1のインピーダンス回路40のみで同様機能を得る
ことが可能である。したがって、回路規模が小さく構成
可能である。他の機能、動作は、図21に示す回路と同
様であるので、再度の説明は省略する。
【0153】図24は、本発明の第12の実施例の回路
である。先に説明した通り本実施例の回路もトランスレ
スとした構造である。したがって、昇圧機能を有しな
い。そのため出力信号の振幅が十分で無い場合が生じ
る。図24は、かかる問題を解消する実施例である。
【0154】図25は、図24の回路の動作を説明する
図であり、図26は、図24の回路の動作タイムチャー
トである。即ち、図24の回路は、共通のインピーダン
ス回路40と電源との間にブースターコイル41を有し
ている。
【0155】即ち、図24の構成は、ブースターコイル
41に生じる逆起電力VL を電源電圧Vccに加えること
により、出力信号振幅の不足を補うようにしたものであ
る。
【0156】今、トランジスタTR5がONからOFF
へ、TR1/TR4あるいはTR2/TR3がOFFか
らONへ遷移する状態を考える。この時、トランジスタ
TR5に流れている電流をIf 、トランジスタTR1/
TR4あるいはTR2/TR3に流れる電流をIr と
し、If >Ir の条件を保てば、ブースターコイル41
に流れる電流が減少することになり逆起電力VL が生
じ、図24のA点の電位は、図26に示されるごとくに
なる。
【0157】したがって、トランジスタTR1/TR4
あるいはトランジスタTR2 及びTR3 がONの時は、
図25に示すように電源電圧Vccと逆起電力VL が加算
された値の電圧がボン回路であるインピーダンス回路4
0に印加される。これにより、図26のSOUT に示され
る様に大きな出力信号の振幅が得られるようになる。
【0158】尚、ダイオード42〜44は、図24にお
いて逆電圧阻止の機能を果たすものである。
【0159】図27は、本発明の第13の実施例回路で
ある。この実施例は、図23の実施例を前提に異なる平
衡線路に接続される場合に、BON設定回路となるイン
ピーダンス回路を選択接続するようにしたものである。
【0160】したがって、図23の共通のインピーダン
ス回路40は、複数のインピーダンス回路101〜10
3となるように構成されている。さらに各々のインピー
ダンス回路101〜103は、別個のスイッチSW1 〜
SW3 により電源Vccに接続される。
【0161】そして、接続される平衡線路長により、イ
ンピーダンス回路101〜103のいずれかが選択さ
れ、スイッチSW1 〜SW3 により電源Vccに接続され
る。たの機能、動作は、図23において説明したとおり
である。
【0162】図28は、本発明の第14の実施例回路で
ある。これは、複数のチャネルが平衡伝送線路に接続さ
れるような加入者線終端装置に適用した場合の実施例で
あり、図27のスイッチSW1 〜SW3 を各チャネルに
対し共通にすることにより装置規模を小さくする構成で
ある。
【0163】即ち、各チャネルに対するBON設定回路
は、図27の回路を基本として共通であり、各々のBO
N設定回路のインピーダンス回路101〜103は、共
通のスイッチ回路100に接続される。共通のスイッチ
回路100は、複数のスイッチSW1 〜SW3 を有し、
各々のスイッチは、各チャネルの対応するインピーダン
ス回路101〜103に接続される。
【0164】図29は更に本発明の第15の実施例とし
ての加入者線終端装置に本発明を適用した時の具体的構
成を示す図である。加入者線終端装置に本発明を適用す
る場合の基本的構成は、図28において説明したと同様
である。更に、この実施例においては、図24において
説明したブースターコイル61およびトランジスタTR
5 等を有して、出力の振幅を大きくしている。
【0165】また、第15の実施例においては、よりき
め細かな近似補償を可能とすべく考慮されている。即ち
図28の本発明の第14の実施例との比較により理解さ
れるように、スイッチ回路100は、スイッチSW1 〜
SW4 を有し、スイッチSW2 〜SW4 は、図28の実
施例と同様にトランジスタTR3 、TR4 の共通コレク
タとスイッチ回路100との間のインピーダンス回路
(抵抗66、67、抵抗/コンデンサ並列回路68で構
成されている。)に接続されている。
【0166】一方、図29において、トランジスタTR
3 、TR4 のエミッタ間に挿入されたインピーダンス回
路71、72を有し、更にスイッチSW1 は、インピー
ダンス回路71とスイッチSW1 との間に挿入されるイ
ンピーダンス回路70に接続されている。
【0167】このような回路構成において、スイッチS
W1 〜SW4 の組み合わせにより接続される平衡線路長
合わせ、インピーダンス回路が選択され、当該平衡線路
の線路特性を補償することが可能となる。
【0168】図30は、かかる図29の構成において、
スイッチSW1 〜SW4 の組み合わせと平衡線路長との
関係を示す一例である。即ち、図30から、250fe
etまでの線路長の線路が接続される場合は、スイッチ
SW1 及びSW2 がONとされる。
【0169】また、250〜500feetの線路長に
接続される場合は、スイッチSW3のみがONとされ
る。更に500〜750feetの線路長に接続される
場合は、スイッチSW4 のみがONとされる。
【0170】尚、図19以降に説明した本発明のトラン
スレス型のBON内蔵型平衡線路駆動回路であっても、
先に説明した図10及び図17における適用例と同様に
加入者線終端装置に適用することが可能である。
【0171】尚、以上の第1乃至第7の実施例説明では
特にスイッチ回路1及び2としてトランジスタを用い、
それらのエミッタを共通接続する例を示したが、本発明
は、これに限定されず、両トランジスタのコレクタ側を
共通接続するように構成することも可能である。
【0172】本明細書に記載した好ましい実施例は例示
的なものであり、限定的なものではない。発明の範囲
は、添付のクレームによって示されており、それらのク
レームの意味の中に入る全ての変形例は、本発明に含ま
れるものである。
【0173】
【発明の効果】本発明にしたがうBON内蔵型平衡線路
駆動回路は、平衡線路5の周波数特性に対する補償回路
としてのインピーダンス回路を1つ備えることで良く、
且つ不平衡トランスを不要とする。
【0174】したがってチャネルユニットに本発明にし
たがう平衡線路駆動回路を適用する場合には、より小型
の装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】第1の実施例のスイッチ組合せ例を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図5】第2の実施例のスイッチ組合せ例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図7】第3の実施例のスイッチ組合せ例を示す図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図9】第4の実施例のスイッチ組合せ例を示す図であ
る。
【図10】本発明回路の第1の適用例を説明する図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図12】スイッチ回路の第1の構成例を示す図であ
る。
【図13】スイッチ回路の第2の構成例を示す図であ
る。
【図14】本発明の第6の実施例を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施例を示す図である。
【図16】第7の実施例のスイッチ組合せ例を示す図で
ある。
【図17】本発明回路の第2の適用例を示す図である。
【図18】LCとLSとの関係を示す図である。
【図19】本発明の第8の実施例を示す図である。
【図20】第8の実施例動作タイムチャートを説明する
図である。
【図21】本発明の第9の実施例を示す図である。
【図22】本発明の第10の実施例を示す図である。
【図23】本発明の第11の実施例を示す図である。
【図24】本発明の第12の実施例を示す図である。
【図25】第12の実施例動作を説明する図である。
【図26】第12の実施例動作タイムチャートを説明す
る図である。
【図27】本発明の第13の実施例を示す図である。
【図28】本発明の第14の実施例を示す図である。
【図29】本発明の第15の実施例を示す図である。
【図30】第15の実施例のスイッチ組合せ例を示す図
である。
【図31】第1の従来例回路図である。
【図32】第2の従来例回路図である。
【図33】従来例回路の機能を説明する図である。
【図34】パルステンプレートの一例を示す図である。
【図35】従来例回路の詳細を示す図である。
【図36】従来例回路のスイッチ組合せ例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のスイッチ回路 2 第2のスイッチ回路 3 U/B変換トランス 4、40 直流電流 5 平衡線路 6 負荷 7 インピーダンス回路 31 U/B変換トランス3の一次側巻線 32 中間タップ 33 U/B変換トランス3の二次側巻線 90 スイッチ回路 91〜93 ボン回路 21、22 BON設定用インピーダンス回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 25/49 H04B 3/40 H04L 25/02 H04L 25/03

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間タップを有する一次側巻線と平衡線路
    に接続される二次側巻線を含むU/B変換トランスと、 該U/B変換トランスの一次側巻線の両端子間に接続さ
    れた第一及び第二のスイッチ回路と、前記 中間タップと前記第一及び第二のスイッチ回路の接
    続点との間に挿入されたインピーダンス回路とを有し、 インピーダンス回路は、前記平衡線路の周波数特性と
    逆の周波数特性を有し、第一の抵抗とコンデンサの第一の直列接続、第二の抵抗
    とコンデンサの第二の直列接続及び第三の抵抗を有し、
    前記第一の直列接続及び前記第二の直列接続は、前記平
    衡線路の長さに応じて、前記第三の抵抗に並列接続され
    るように構成され、 更に、前記U/B変換トランスの一次側巻線の両端子間
    にインダクタと第四の抵抗の直列接続を備え、第五の抵
    抗と第三のスイッチの直列接続を該第四の抵抗に並列に
    接続し、前記平衡線路の長さに応じて、前記第一のスイ
    ッチ、第二のスイッチ及び該第三のスイッチの開閉状態
    の組み合わせを決定し、 前記 第一及び第二のスイッチ回路が、交互にユニポーラ
    パルス信号で導通状態とされることより、前記U/B変
    換トランスの二次側巻線から前記逆の周波数特性を付与
    されたバイポーラパルスを出力することを特徴とする
    ON内蔵型平衡線路駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項において、 前記第一の直列接続には、第一のスイッチを接続し、前
    記第二の直列接続には、第二のスイッチを接続し、前記
    平衡線路の長さに応じて、前記第一のスイッチ及び第二
    のスイッチの開閉状態の組み合わせを決定することを特
    徴とするBON内蔵型平衡線路駆動回路。
  3. 【請求項3】中間タップを有する一次側巻線と平衡線路
    に接続される二次側巻線を含むU/B変換トランスと、 該U/B変換トランスの一次側巻線の両端子間に接続さ
    れた第一及び第二のスイッチ回路と、 前記中間タップと前記第一及び第二のスイッチ回路の接
    続点との間に挿入されたインピーダンス回路とを有し、 該インピーダンス回路は、前記平衡線路の周波数特性と
    逆の周波数特性を有し、 更に、前記U/B変換トランスの一次側巻線の両端子間
    にインダクタを備え、 前記インピーダンス回路は、第一のスイッチ、第二のス
    イッチと第一の抵抗の直列接続及び第二の抵抗との並列
    接続であって、 前記平衡線路の長さに応じて、前記
    一のスイッチ及び前記第二のスイッチの開閉の組み合わ
    せを決定し、 前記第一及び第二のスイッチ回路が、交互にユニポーラ
    パルス信号で導通状態とされることより、前記U/B変
    換トランスの二次側巻線から前記逆の周波数特性を付与
    されたバイポーラパルスを出力し、 することを特徴とす
    BON内蔵型平衡線路駆動回路。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れか1項において、 前記第一及び第二のスイッチ回路は、エミッタ又はコレ
    クタが共通に接続された第一及び第二のトランジスタで
    あり、該共通接続されたエミッタ又はコレクタを前記共
    通接続点とすることを特徴とするBON内蔵型平衡線路
    駆動回路。
  5. 【請求項5】請求項1又は、3において、 前記第一及び第二のスイッチ回路を交互に導通状態とす
    るユニポーラパルスを、RZ信号とし、該第一及び第二
    のスイッチ回路が共に非導通とされる時、前記インダク
    タに生じる逆起電力による電流を前記U/B変換トラン
    スの一次側巻線に流すことを特徴とするBON内蔵型平
    衡線路駆動回路。
  6. 【請求項6】高次群の光多重化信号を低次群のバイポー
    ラ電気信号に変換し、該低次群のバイポーラ電気信号を
    光多重化信号に変換する加入者線終端装置において、請
    求項1乃至5のいずれか1項に記載のBON内蔵型平衡
    線路駆動回路をチャネルユニットに備えることを特徴と
    する加入者線終端装置。
  7. 【請求項7】共通にエミッタが接続された一対のトラン
    ジスタと、 該一対のトランジスタのそれぞれのコレクタ間に平衡線
    路が接続され、更に 一対のトランジスタのそれぞれ
    のコレクタと電源との間に接続された、前記平衡線路の
    線路特性と逆特性を有するインピーダンス回路を有し、 且つ前記一対のトランジスタのそれぞれのベースにユニ
    ポーラデータパルス(+DATA、−DATA)が入力される
    とを特徴とするBON内蔵型平衡線路駆動回路。
  8. 【請求項8】請求項において、 更に、前記一対のトランジスタのそれぞれのコレクタと
    インピーダンス回路との間に挿入された第三、第四のト
    ランジスタを有し、 該第三、第四のトランジスタのそれぞれのベースは、
    一対のトランジスタの挿入される側と反対側のトラン
    ジスタのベースに接続されることを特徴とするBON内
    蔵型平衡線路駆動回路。
  9. 【請求項9】請求項7において、 更に、前記一対のトランジスタのそれぞれのコレクタと
    電源との間に該一対のトランジスタと反対導電型のトラ
    ンジスタが挿入され、 該反対導電型のトランジスタのベースを一対のトランジ
    スタのそれぞれが挿入される側のトランジスタのベース
    に接続されることを特徴とするBON内蔵型平衡線路駆
    動回路。
  10. 【請求項10】請求項において、 前記インピーダンス回路を共通の一個のインピーダンス
    回路とし、更に、第三、第四のトランジスタのコレクタ
    を共通接続し、該共通の一個のインピーダンス回路が該
    共通コレクタと電源との間に接続されることを特徴とす
    BON内蔵型平衡線路駆動回路。
  11. 【請求項11】請求項10において、 更に、前記共通の一個のインピーダンス回路と電源との
    間にブースターコイルLを備えたことを特徴とするBO
    N内蔵型平衡線路駆動回路。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記共通の一個のインピーダンス回路をそれぞれ異なる
    平衡線路長の線路特性と逆の特性を有する複数のインピ
    ーダンス回路とし、更に該複数のインピーダンス回路の
    各々と電源との間にスイッチを備え、該スイッチの選択
    により、接続される平衡線路長の線路特性の逆特性を与
    えるように構成されたことを特徴とするBON内蔵型平
    衡線路駆動回路。
  13. 【請求項13】共通にエミッタが接続された一対のトラ
    ンジスタと、 共通にコレクタが接続された一対のトランジスタを有
    し、前記 共通にエミッタが接続された一対のトランジスタの
    コレクタと前記共通にコレクタが接続された一対のトラ
    ンジスタのエミッタを接続し、前記 共通にコレクタが接続された一対のトランジスタの
    ベースを前記共通にエミッタが接続された一対のトラン
    ジスタのコレクタと接続されない側のトランジスタのベ
    ース側に接続し、 更に、前記共通にコレクタが接続された一対のトランジ
    スタの前記コレクタに一端が共通に接続された複数のイ
    ンピーダンス回路を有して構成され、 更に、前記複数のインピーダンス回路と電源との間に備
    えられる複数のスイッチを有する共通のスイッチ回路を
    備えたことを特徴とするBON内蔵型平衡線路駆動回
    路。
  14. 【請求項14】高次群の光多重化信号を低次群のバイポ
    ーラ電気信号に変換し、該低次群のバイポーラ電気信号
    を光多重化信号に変換する加入者線終端装置のおいて、
    請求項13のBON内蔵型平衡線路駆動回路をチャネル
    ユニットに備えたことを特徴とする加入者線終端装置。
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