JP3429251B2 - 動的コーン貫入試験機兼サンプリング機 - Google Patents
動的コーン貫入試験機兼サンプリング機Info
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- JP3429251B2 JP3429251B2 JP2000163876A JP2000163876A JP3429251B2 JP 3429251 B2 JP3429251 B2 JP 3429251B2 JP 2000163876 A JP2000163876 A JP 2000163876A JP 2000163876 A JP2000163876 A JP 2000163876A JP 3429251 B2 JP3429251 B2 JP 3429251B2
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- anvil
- leader
- rod
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、土木工事及び建築工事
に於いて、施工地盤の諸条件の測定及び試料採取する動
的コーン貫入試験機械兼サンプリング機械に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来動的コーン貫入試験機は、クローラ
搭載型、スキッドベースタイプ等種々あったが引き抜き
機が別途必要であるなど装備構成等が過大であった。各
試験機の貫入能力も個々に限定されており、Ｎ値１０程
度までしか貫入試験を行えない試験機もあれば、Ｎ値５
０程度まで貫入可能な試験機もあった。 【０００３】サンプリングは、円筒状のサンプラーを地
中に打ち込んで、地盤構成材料をその棒体中に採取し
て、地盤の実体そのもの（例えばシルト，砂，岩盤な
ど）を知る方法である。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従って、施工地盤の調
査のため、Ｎ値５０程度を確認するには貫入能力が多大
な大型の動的コーン貫入試験機及び貫入ロッドの引き抜
き機等が必要であるため、機械の運搬，設置に関し甚大
な労力を要した。他方、小能力で小型の貫入試験機であ
った場合は、貫入能力がＮ値１０〜３０程度となってし
まうため、必要な地盤情報が往々にして正確に得られな
い，試験方法によってはＮ値に換算しなければならない
等、場合によっては別途別能力の調査機械にて再調査を
行わなければならないこともあり、非効率的なものが多
かった。 【０００５】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、同軸上にて動的コーン貫入試験とサンプリ
ングを行うことができ、且つロッド引き抜き機能及びサ
ンプラー引き抜き機能を有し、且つ貫入試験のラムハン
マー重量及び落下高さ，サンプラー径及び貫入ロッド径
等を自在且つ容易に変更，交換することができ、且つ貫
入ロッド引き抜き時及びサンプラー引き抜き時には動的
コーン貫入試験機スライディングロッドを１３５度程度
水平に回動し引き抜き作業を効率的に行い、且つ同一試
験孔にて貫入試験でもサンプリングでも同時進行的に実
施することができる動的コーン貫入試験機兼サンプリン
グ機を提供せんとするものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】任意な無軌道のフレーム
に取り付けた機械本体と、前記機械本体駆動用の第１駆
動源，第２駆動源を配し、前記無軌道のフレームに垂直
に摺動可能に立設したリーダーに枢着した、昇降可能で
且つ１３５度程度水平方向に回動可能な昇降体と、前記
昇降体に鉛直方向に回動自在な継手により枢着し、且つ
昇降体に案内され昇降駆動されるアンビルと、アンビル
に鉛直に固持され、且つカムシャフトを上方部位に有し
たスライディングロッドには把持体及びラムハンマーが
挿通し、前記把持体及びラムハンマーは前記リーダーの
上方部位及び下方部位に枢着されたシーブ及びシーブに
案内されたロープによって吊り下ろされ、昇降方向に鉛
直に駆動し、且つ前記昇降体下部方位には動的コーン貫
入試験用ロッドと、サンプリング用サンプラーとを交換
自在に支持できることを特徴とする。 【０００７】 【作用】動的コーン貫入試験時は、昇降することができ
るラムハンマーを作動させるための昇降体を昇降させる
ため、無軌道のフレームに垂直に摺動可能に立設したリ
ーダーの上方部位及び下方部位に枢着した２つのシーブ
を介しロープを任意の第１駆動源により駆動（巻き上
げ）させ、スライディングロッドに挿通したラムハンマ
ー及び把持体を吊り上げ、把持体内のラムハンマー把持
爪がカムにより押し込まれ、ラムハンマー把持爪が外れ
ラムハンマーを解放し、スライディングロッドに挿通し
たラムハンマーが自由落下する。 【０００８】リーダーに枢着した昇降体は、昇降体に垂
直に左右一対で貫通させた２本のガイドピンの１本を引
き抜くことで、もう一方の固定されたピンを支点に水平
方向に平行に１３５程度回動させることができ、且つ昇
降体に自在継手によって結合したアンビルは昇降体と鉛
直方向に１８０度程度回動することができる。 【０００９】従って、貫入試験終了後ロッド引き抜き時
には、昇降体を１３５度程度回動させ、地中から立ち上
がった貫入ロッドに引き抜き用ロッドを継ぎ足し、且つ
ラムハンマーを引き抜き用ロッドに挿通させ、さらに逆
Ｔ字型の引き抜き専用上端部ロッドを継ぎ足し、ラムハ
ンマーを第２駆動源によって巻き上げ連続的に地面より
上方に向かって鉛直方向に逆打ちし、且つ第１駆動源か
ら前記リーダー上方部位及び下方部位に枢着した２つの
シーブを通ったロープのフックを前記スライディングロ
ッドに挿通した把持体から外し、逆Ｔ字型ロッド上端部
に結合することにより、第１，第２駆動源をラムハンマ
ーの逆打ち，引っ張り作用に供し、引き抜き作業の効率
化を図る。 【００１０】 【実施例】以下、添付図に基づいて本発明の実施例を詳
細に説明する。図１は、本発明の動的コーン貫入試験機
兼サンプリング機の側面実施形態図を示している。機械
本体は、任意の架台（後述）の、無軌道なフレーム１６
に垂直で摺動可能に立設されている。リーダー１のピン
２１ａ，２１ｂ（図示）は、リーダー１と左右横方向に
垂直に抜き差しすることができ、よって任意の架台に倒
伏自在に支持することができ、且つジャッキにより例え
ば起立したリーダー１を鉛直方向に支持させることがで
き、且つ前記ジャッキを作用させることにより貫入ロッ
ド及びサンプラー引き抜き時の反力効果を得ることがで
き、図１では地面に対し鉛直方向に垂直に立ち上がって
いる。 【００１１】リーダー１の上方部位と下方部位には、シ
ーブ４ａ，４ｂが枢着されており、第１駆動源（図示無
し）によりシーブ４ａ，４ｂを通るロープ５が巻き上げ
且つ巻き下げられるロープ５端部には、結合解除自在な
フック１８が取り付けられており、貫入試験時にはフッ
ク１８はスライディングロッド６に挿通した把持体７に
連結させている。 【００１２】ラムハンマー８は前記把持体７の把持爪に
よって把持体７の下方部位に把持されており、把持体７
に連結させたフック１８を任意の第１駆動源によって巻
き上げ、この時スライディングロッド６に施されたカム
シャフト１９によって把持爪が把持体７中に押し込まれ
ると、以て把持体７からラムハンマー８は解放され、昇
降体１７に回動自在継手２４により枢着したアンビル９
へスライディングロッド６に案内され鉛直に自由落下す
ることができる。 【００１３】この時、スライディングロッド６は昇降体
１７と自在継手２４により結合したアンビル９の上端部
に固持固定されているので、アンビル９とカムシャフト
１９の距離は常に一定であり、然るに吊り上げられたラ
ムハンマー８の下辺部と前記アンビル９の上辺部の距離
が一定になるとカムシャフト１９により把持体７の把持
爪が外れるので、ラムハンマー８のアンビル９への落下
高さは一定に保たれる。この時、カムシャフト１９の位
置をスライディングロッド６の継ぎ足し，抜き取りによ
り鉛直方向に高低を調整することができ、つまりはラム
ハンマー８の落下高さを任意に調整することができる。 【００１４】前記したように、ラムハンマー８が自由落
下すると、アンビル９への落下打撃エネルギーが発生
し、その打撃エネルギーがアンビル９の下方部位へ伝播
作用する。 【００１５】昇降体１７及びラムハンマー８，把持体７
は、前記第１駆動源を用いた巻き上げ（巻き下げ）用の
ワイヤロープ５端部のフック１８を用い、昇降体ストッ
パー２によって落下作用しない位置（ストッパー２固定
位置）までリーダー１に案内され鉛直に上昇する。スト
ッパー２によって昇降体１７及びアンビル９，ラムハン
マー８，把持体７を静止させた後、貫入ロッド１１に先
端コーン１５を装着し、手作業にて先端コーン１５を装
着した貫入ロッド１１をガイドローラ１３ａ，１３ｂの
中心を通し地面（調査地点）直に立て、貫入ロッド１１
を手で垂直に把持したまま、ストッパー２を手動にて外
す。 【００１６】昇降体１７を巻き上げ、（巻き下げ）昇降
体１７に自在継手２４により枢着されたアンビル９の下
方部位が貫入ロッド１１の上端部に支持される位置まで
下方へ駆動させる。 【００１７】以後、前記したようにラムハンマー８を自
由落下させることにより、貫入ロッド１１を地中に動的
に貫入する事ができる。 【００１８】前記貫入動作を繰り返し、昇降体１７に自
在継手２４により枢着したアンビル９下方部位が、スプ
リングクッション２０に接したなら、貫入動作を中断
し、把持体７に結合したフック１８を外し、昇降体１７
に貫通させたピン３ａに連結し、昇降体１７がストッパ
ー２に固定される位置まで任意の第１駆動源を用いて巻
き上げる。 【００１９】この時、例えば貫入ロッド１１は、リーダ
ー１下方部位にあるガイドローラ１３ａ，１３ｂの調整
により交換自在であるので、動的コーン貫入試験におけ
る貫入ロッド規定径を各々満たすことが可能である。且
つ、例えばサンプリング時には、取り付ける先端のサン
プラー径，形状は標準貫入試験用のサンプラーを始め諸
規定に準ずるサンプラーを取り付けることが可能であ
る。 【００２０】動的コーン貫入試験若しくはサンプリング
終了後、引き抜き作業を行うが、この時前記昇降体１７
に枢着したスライディングロッド６及びアンビル９に固
持されたラムハンマー８及び把持体７は、昇降体１７に
鉛直に貫通したピン３ｂを抜き取ることにより、昇降体
３ａを支点として１３５度回動する事ができる（図
３）。且つ、この時昇降体１７とアンビル９を枢着させ
ている自在継手２４を２０度程度回動後静止させ、立ち
上がった貫入ロッド１１に新たに引き抜き専用ロッドを
継ぎ足し、且つ上方部位にフック結合部位を有した引き
抜き用ハンマーを挿通させ、上方部位にフック結合部位
を有した引き抜き専用逆Ｔ字型ロッドを継ぎ足す。 【００２１】以後、前記回動させた把持体７の上方部位
に結合連結したフック１８を取り外し、前記逆Ｔ字型ロ
ッドの上方部位に連結させ、任意の第１駆動源により巻
き上げを行う。且つこの時第２駆動源（主にコーンプー
リ，図無し）を用い、先端にフックを取り付けたロープ
を引き抜き用ハンマーに連結させ、引き抜き用ハンマー
を逆Ｔ字型ロッドの縁下部に逆打ち打撃する。 【００２２】従って、貫入ロッド１１（若しくはサンプ
ラー２３）は、任意の第１駆動源を用いた引っ張り作
用，且つ任意の第２駆動源を用いた逆打ち打撃エネルギ
ーにより地上へ向かい鉛直に引き抜かれる。 【００２３】この場合、本発明での動的コーン貫入試験
機兼サンプリング機は前記したように任意な無軌道のフ
レームに取り付けるが、それは例えば一般的な４輪駆動
乗用車後部でもよく、又は例えばクローラ搭載型でもよ
く、又はスキッドベースタイプとし、現場にて荷下ろし
して操作しても良い。 【００２４】 【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、要
して以下のような効果を奏するものである。 （１）動的コーン貫入試験とサンプリングを同時的に行
え、且つ貫入ロッド及びサンプラーをアタッチメントパ
ーツ的に自在に交換できるため、同一機械にて様々な諸
規定に準じた動的コーン貫入試験及びサンプリングが行
える。 【００２５】（２）同一機械にて貫入試験及び引き抜き
作業を行えるので、非常に効率的であり、且つ貫入試験
機と引き抜き機が分離別体構造である場合より製造コス
トが安価である。 【００２６】（３）種々の動的コーン貫入試験を行うに
は当然それぞれの貫入試験機が必要であり、設備費用は
膨大且つ甚大であったが、本発明品は同一機種にて種々
の動的コーン貫入試験及びサンプリングを行えるので、
コストパフォーマンスに非常に富んでいる。 【００２７】（４）動的コーン貫入試験及びサンプリン
グ，引き抜き作業が同一機械により行えるので、作業時
間の短縮、効率化，作業従事労力の低減を図ることが可
能である。
に於いて、施工地盤の諸条件の測定及び試料採取する動
的コーン貫入試験機械兼サンプリング機械に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来動的コーン貫入試験機は、クローラ
搭載型、スキッドベースタイプ等種々あったが引き抜き
機が別途必要であるなど装備構成等が過大であった。各
試験機の貫入能力も個々に限定されており、Ｎ値１０程
度までしか貫入試験を行えない試験機もあれば、Ｎ値５
０程度まで貫入可能な試験機もあった。 【０００３】サンプリングは、円筒状のサンプラーを地
中に打ち込んで、地盤構成材料をその棒体中に採取し
て、地盤の実体そのもの（例えばシルト，砂，岩盤な
ど）を知る方法である。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従って、施工地盤の調
査のため、Ｎ値５０程度を確認するには貫入能力が多大
な大型の動的コーン貫入試験機及び貫入ロッドの引き抜
き機等が必要であるため、機械の運搬，設置に関し甚大
な労力を要した。他方、小能力で小型の貫入試験機であ
った場合は、貫入能力がＮ値１０〜３０程度となってし
まうため、必要な地盤情報が往々にして正確に得られな
い，試験方法によってはＮ値に換算しなければならない
等、場合によっては別途別能力の調査機械にて再調査を
行わなければならないこともあり、非効率的なものが多
かった。 【０００５】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、同軸上にて動的コーン貫入試験とサンプリ
ングを行うことができ、且つロッド引き抜き機能及びサ
ンプラー引き抜き機能を有し、且つ貫入試験のラムハン
マー重量及び落下高さ，サンプラー径及び貫入ロッド径
等を自在且つ容易に変更，交換することができ、且つ貫
入ロッド引き抜き時及びサンプラー引き抜き時には動的
コーン貫入試験機スライディングロッドを１３５度程度
水平に回動し引き抜き作業を効率的に行い、且つ同一試
験孔にて貫入試験でもサンプリングでも同時進行的に実
施することができる動的コーン貫入試験機兼サンプリン
グ機を提供せんとするものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】任意な無軌道のフレーム
に取り付けた機械本体と、前記機械本体駆動用の第１駆
動源，第２駆動源を配し、前記無軌道のフレームに垂直
に摺動可能に立設したリーダーに枢着した、昇降可能で
且つ１３５度程度水平方向に回動可能な昇降体と、前記
昇降体に鉛直方向に回動自在な継手により枢着し、且つ
昇降体に案内され昇降駆動されるアンビルと、アンビル
に鉛直に固持され、且つカムシャフトを上方部位に有し
たスライディングロッドには把持体及びラムハンマーが
挿通し、前記把持体及びラムハンマーは前記リーダーの
上方部位及び下方部位に枢着されたシーブ及びシーブに
案内されたロープによって吊り下ろされ、昇降方向に鉛
直に駆動し、且つ前記昇降体下部方位には動的コーン貫
入試験用ロッドと、サンプリング用サンプラーとを交換
自在に支持できることを特徴とする。 【０００７】 【作用】動的コーン貫入試験時は、昇降することができ
るラムハンマーを作動させるための昇降体を昇降させる
ため、無軌道のフレームに垂直に摺動可能に立設したリ
ーダーの上方部位及び下方部位に枢着した２つのシーブ
を介しロープを任意の第１駆動源により駆動（巻き上
げ）させ、スライディングロッドに挿通したラムハンマ
ー及び把持体を吊り上げ、把持体内のラムハンマー把持
爪がカムにより押し込まれ、ラムハンマー把持爪が外れ
ラムハンマーを解放し、スライディングロッドに挿通し
たラムハンマーが自由落下する。 【０００８】リーダーに枢着した昇降体は、昇降体に垂
直に左右一対で貫通させた２本のガイドピンの１本を引
き抜くことで、もう一方の固定されたピンを支点に水平
方向に平行に１３５程度回動させることができ、且つ昇
降体に自在継手によって結合したアンビルは昇降体と鉛
直方向に１８０度程度回動することができる。 【０００９】従って、貫入試験終了後ロッド引き抜き時
には、昇降体を１３５度程度回動させ、地中から立ち上
がった貫入ロッドに引き抜き用ロッドを継ぎ足し、且つ
ラムハンマーを引き抜き用ロッドに挿通させ、さらに逆
Ｔ字型の引き抜き専用上端部ロッドを継ぎ足し、ラムハ
ンマーを第２駆動源によって巻き上げ連続的に地面より
上方に向かって鉛直方向に逆打ちし、且つ第１駆動源か
ら前記リーダー上方部位及び下方部位に枢着した２つの
シーブを通ったロープのフックを前記スライディングロ
ッドに挿通した把持体から外し、逆Ｔ字型ロッド上端部
に結合することにより、第１，第２駆動源をラムハンマ
ーの逆打ち，引っ張り作用に供し、引き抜き作業の効率
化を図る。 【００１０】 【実施例】以下、添付図に基づいて本発明の実施例を詳
細に説明する。図１は、本発明の動的コーン貫入試験機
兼サンプリング機の側面実施形態図を示している。機械
本体は、任意の架台（後述）の、無軌道なフレーム１６
に垂直で摺動可能に立設されている。リーダー１のピン
２１ａ，２１ｂ（図示）は、リーダー１と左右横方向に
垂直に抜き差しすることができ、よって任意の架台に倒
伏自在に支持することができ、且つジャッキにより例え
ば起立したリーダー１を鉛直方向に支持させることがで
き、且つ前記ジャッキを作用させることにより貫入ロッ
ド及びサンプラー引き抜き時の反力効果を得ることがで
き、図１では地面に対し鉛直方向に垂直に立ち上がって
いる。 【００１１】リーダー１の上方部位と下方部位には、シ
ーブ４ａ，４ｂが枢着されており、第１駆動源（図示無
し）によりシーブ４ａ，４ｂを通るロープ５が巻き上げ
且つ巻き下げられるロープ５端部には、結合解除自在な
フック１８が取り付けられており、貫入試験時にはフッ
ク１８はスライディングロッド６に挿通した把持体７に
連結させている。 【００１２】ラムハンマー８は前記把持体７の把持爪に
よって把持体７の下方部位に把持されており、把持体７
に連結させたフック１８を任意の第１駆動源によって巻
き上げ、この時スライディングロッド６に施されたカム
シャフト１９によって把持爪が把持体７中に押し込まれ
ると、以て把持体７からラムハンマー８は解放され、昇
降体１７に回動自在継手２４により枢着したアンビル９
へスライディングロッド６に案内され鉛直に自由落下す
ることができる。 【００１３】この時、スライディングロッド６は昇降体
１７と自在継手２４により結合したアンビル９の上端部
に固持固定されているので、アンビル９とカムシャフト
１９の距離は常に一定であり、然るに吊り上げられたラ
ムハンマー８の下辺部と前記アンビル９の上辺部の距離
が一定になるとカムシャフト１９により把持体７の把持
爪が外れるので、ラムハンマー８のアンビル９への落下
高さは一定に保たれる。この時、カムシャフト１９の位
置をスライディングロッド６の継ぎ足し，抜き取りによ
り鉛直方向に高低を調整することができ、つまりはラム
ハンマー８の落下高さを任意に調整することができる。 【００１４】前記したように、ラムハンマー８が自由落
下すると、アンビル９への落下打撃エネルギーが発生
し、その打撃エネルギーがアンビル９の下方部位へ伝播
作用する。 【００１５】昇降体１７及びラムハンマー８，把持体７
は、前記第１駆動源を用いた巻き上げ（巻き下げ）用の
ワイヤロープ５端部のフック１８を用い、昇降体ストッ
パー２によって落下作用しない位置（ストッパー２固定
位置）までリーダー１に案内され鉛直に上昇する。スト
ッパー２によって昇降体１７及びアンビル９，ラムハン
マー８，把持体７を静止させた後、貫入ロッド１１に先
端コーン１５を装着し、手作業にて先端コーン１５を装
着した貫入ロッド１１をガイドローラ１３ａ，１３ｂの
中心を通し地面（調査地点）直に立て、貫入ロッド１１
を手で垂直に把持したまま、ストッパー２を手動にて外
す。 【００１６】昇降体１７を巻き上げ、（巻き下げ）昇降
体１７に自在継手２４により枢着されたアンビル９の下
方部位が貫入ロッド１１の上端部に支持される位置まで
下方へ駆動させる。 【００１７】以後、前記したようにラムハンマー８を自
由落下させることにより、貫入ロッド１１を地中に動的
に貫入する事ができる。 【００１８】前記貫入動作を繰り返し、昇降体１７に自
在継手２４により枢着したアンビル９下方部位が、スプ
リングクッション２０に接したなら、貫入動作を中断
し、把持体７に結合したフック１８を外し、昇降体１７
に貫通させたピン３ａに連結し、昇降体１７がストッパ
ー２に固定される位置まで任意の第１駆動源を用いて巻
き上げる。 【００１９】この時、例えば貫入ロッド１１は、リーダ
ー１下方部位にあるガイドローラ１３ａ，１３ｂの調整
により交換自在であるので、動的コーン貫入試験におけ
る貫入ロッド規定径を各々満たすことが可能である。且
つ、例えばサンプリング時には、取り付ける先端のサン
プラー径，形状は標準貫入試験用のサンプラーを始め諸
規定に準ずるサンプラーを取り付けることが可能であ
る。 【００２０】動的コーン貫入試験若しくはサンプリング
終了後、引き抜き作業を行うが、この時前記昇降体１７
に枢着したスライディングロッド６及びアンビル９に固
持されたラムハンマー８及び把持体７は、昇降体１７に
鉛直に貫通したピン３ｂを抜き取ることにより、昇降体
３ａを支点として１３５度回動する事ができる（図
３）。且つ、この時昇降体１７とアンビル９を枢着させ
ている自在継手２４を２０度程度回動後静止させ、立ち
上がった貫入ロッド１１に新たに引き抜き専用ロッドを
継ぎ足し、且つ上方部位にフック結合部位を有した引き
抜き用ハンマーを挿通させ、上方部位にフック結合部位
を有した引き抜き専用逆Ｔ字型ロッドを継ぎ足す。 【００２１】以後、前記回動させた把持体７の上方部位
に結合連結したフック１８を取り外し、前記逆Ｔ字型ロ
ッドの上方部位に連結させ、任意の第１駆動源により巻
き上げを行う。且つこの時第２駆動源（主にコーンプー
リ，図無し）を用い、先端にフックを取り付けたロープ
を引き抜き用ハンマーに連結させ、引き抜き用ハンマー
を逆Ｔ字型ロッドの縁下部に逆打ち打撃する。 【００２２】従って、貫入ロッド１１（若しくはサンプ
ラー２３）は、任意の第１駆動源を用いた引っ張り作
用，且つ任意の第２駆動源を用いた逆打ち打撃エネルギ
ーにより地上へ向かい鉛直に引き抜かれる。 【００２３】この場合、本発明での動的コーン貫入試験
機兼サンプリング機は前記したように任意な無軌道のフ
レームに取り付けるが、それは例えば一般的な４輪駆動
乗用車後部でもよく、又は例えばクローラ搭載型でもよ
く、又はスキッドベースタイプとし、現場にて荷下ろし
して操作しても良い。 【００２４】 【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、要
して以下のような効果を奏するものである。 （１）動的コーン貫入試験とサンプリングを同時的に行
え、且つ貫入ロッド及びサンプラーをアタッチメントパ
ーツ的に自在に交換できるため、同一機械にて様々な諸
規定に準じた動的コーン貫入試験及びサンプリングが行
える。 【００２５】（２）同一機械にて貫入試験及び引き抜き
作業を行えるので、非常に効率的であり、且つ貫入試験
機と引き抜き機が分離別体構造である場合より製造コス
トが安価である。 【００２６】（３）種々の動的コーン貫入試験を行うに
は当然それぞれの貫入試験機が必要であり、設備費用は
膨大且つ甚大であったが、本発明品は同一機種にて種々
の動的コーン貫入試験及びサンプリングを行えるので、
コストパフォーマンスに非常に富んでいる。 【００２７】（４）動的コーン貫入試験及びサンプリン
グ，引き抜き作業が同一機械により行えるので、作業時
間の短縮、効率化，作業従事労力の低減を図ることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
兼サンプリング機の側面図である。 【図２】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の昇降体の平面図である。 【図３】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の昇降体の側面図である。 【図４】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の正面図である。 【図５】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の油圧シリンダ−装着時の正面図である。 【図６】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の油圧シリンダ−装着時の側面図である。 【符号の説明】 1…リ−ダ− 2…ストッパ− 3…固定ピン 4ａｂ…シ−
ブ 5…ロ−プ 6…スライディングロッド 7…把持体 8…ラムハンマ−
9…アンビル 10…反力ジャッキ 11…貫入ロッド 12…油圧ジャッキ 13ａｂ…ガイドロ−
ラ− 14ａｂ…ロ−ラ− 15…先端コ−ン 16…フレ−ム 17…昇降体 18…フック
19…カムシャフト 20…スプリングクッション 21ａｂ…リ−ダ−1のピン 22…モ−タ− 23…サンプラ
− 24…自在継手
兼サンプリング機の側面図である。 【図２】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の昇降体の平面図である。 【図３】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の昇降体の側面図である。 【図４】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の正面図である。 【図５】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の油圧シリンダ−装着時の正面図である。 【図６】本発明の一実施例を示す動的コ−ン貫入試験機
の油圧シリンダ−装着時の側面図である。 【符号の説明】 1…リ−ダ− 2…ストッパ− 3…固定ピン 4ａｂ…シ−
ブ 5…ロ−プ 6…スライディングロッド 7…把持体 8…ラムハンマ−
9…アンビル 10…反力ジャッキ 11…貫入ロッド 12…油圧ジャッキ 13ａｂ…ガイドロ−
ラ− 14ａｂ…ロ−ラ− 15…先端コ−ン 16…フレ−ム 17…昇降体 18…フック
19…カムシャフト 20…スプリングクッション 21ａｂ…リ−ダ−1のピン 22…モ−タ− 23…サンプラ
− 24…自在継手
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】任意な無軌道のフレームに取り付けた機械
本体と、前記機械本体駆動用の任意の第１駆動源，第２
駆動源を配し（後述、電動ウインチ，油圧装置など）、
前記無軌道のフレームに垂直に摺動可能に立設したリー
ダーに枢着した、昇降可能で、且つ水平方向に１３５度
程度回動可能で、リーダーに案内され鉛直に昇降する昇
降体と、前記昇降体と回動自在な継手により結合し、且
つ昇降体に案内され昇降駆動されるアンビルと、アンビ
ル上方部位より鉛直に固持され、且つカムシャフトを上
方部位に有したスライディングロッドには把持体及びラ
ムハンマーが挿通し、前記把持体及びラムハンマーは前
記リーダーの上方部位及び下方部位に枢着されたシーブ
によって案内され吊り下ろされたロープ及びフックによ
ってスライディングロッドを軸芯に昇降方向に鉛直に昇
降し、且つ前記アンビル下方部位には動的コーン貫入試
験用ロッドと、サンプリング用サンプラーとを交換自在
に支持でき、且つ貫入試験用ロッド径及び サンプラー
の径，形状，ラムハンマーの重量，落下高さは試験目的
により変換，変更自在なことを特徴とした動的コーン貫
入試験機兼サンプリング機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000163876A JP3429251B2 (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 動的コーン貫入試験機兼サンプリング機 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2001342620A JP2001342620A (ja) | 2001-12-14 |
| JP3429251B2 true JP3429251B2 (ja) | 2003-07-22 |
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| JP (1) | JP3429251B2 (ja) |
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2000
- 2000-06-01 JP JP2000163876A patent/JP3429251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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