JP3428672B2 - Pof又はofケーブルコアへの油浸方法 - Google Patents
Pof又はofケーブルコアへの油浸方法Info
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- JP3428672B2 JP3428672B2 JP04081493A JP4081493A JP3428672B2 JP 3428672 B2 JP3428672 B2 JP 3428672B2 JP 04081493 A JP04081493 A JP 04081493A JP 4081493 A JP4081493 A JP 4081493A JP 3428672 B2 JP3428672 B2 JP 3428672B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用のPOFケーブ
ル(パイプタイプOFケーブル)或いはOFケーブルの
製造に際し、該POF又はOFケーブルコアの絶縁紙等
からなる絶縁層に絶縁油を油浸するPOF又はOFケー
ブルコアへの油浸方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図2は、従来のPOF又はOFケーブル
コアへの油浸装置を示したものである。図において、1
は油浸釜、2はターンテーブル3に巻かれて油浸釜1内
に収容されたPOF又はOFケーブルコア、4は油浸釜
1内を加熱すべく該油浸釜1の外周に設けられた蒸気ジ
ャケット、5は油浸釜1の上部に接続された太径の真空
引き配管、6は真空引き配管5の途中に接続されている
真空引きポンプ、7は油浸釜1と真空引きポンプ6との
間で真空引き配管5に設けられた真空バルブ、8は太径
の真空引き配管5に並列に油浸釜1の上部と真空引きポ
ンプ6との間に接続された細径の真空引き配管、9は真
空引き配管8に接続された真空バルブである。 【0003】10は絶縁油11を収容した油タンク、1
2は油タンク10から絶縁油11を油浸釜1に供給する
太径の給油配管、13は給油配管12に接続された送油
ポンプ、14は送油ポンプ13と油浸釜1との間の給油
配管12に接続された油弁、15は油弁14に並列接続
された細径の給油配管、16は給油配管15に接続され
た油弁、17は油弁14と油浸釜1との間で給油配管1
2に接続された連成計、18は油浸釜1内の絶縁油11
を油タンク10に戻す細径の帰油配管、19は帰油配管
18に接続された帰油ポンプ、20は油タンク10に接
続された真空引き配管、21は真空引き配管20に接続
された真空引きポンプである。 【0004】次に、このようなPOF又はOFケーブル
コアへの油浸装置による油浸方法について説明する。タ
ーンテーブル3に巻かれたPOF又はOFケーブルコア
2を油浸釜1内に収容し、蓋1aをしめる。真空バルブ
7を開け、油浸釜1内を蒸気ジャケット4で加熱しつ
つ、真空引きポンプ6を運転し、太径の真空引き配管5
で油浸釜1内のPOF又はOFケーブルコア2を真空乾
燥する。 【0005】真空乾燥の終了後、油弁14を開き、送油
ポンプ13を運転し、給油配管12により油タンク10
内の絶縁油11を油浸釜1に供給する。油浸釜1内の絶
縁油11がA面に達したら、真空バルブ9を開け、真空
バルブ7を閉めて、細径の真空引き配管8で油浸釜1内
の真空引きを行う。また、油弁16を開け、油弁14を
閉めて、所定の浸油圧を連成計17で目視しながら油弁
16の開度を調整して、或いは真空バルブ9を調整又は
開閉して圧力管理を行う。 【0006】この圧力管理の管理時間は、時には延々50
時間にもおよぶ(油圧は、−1Kg/cm2 、−0.5 Kg/cm
2 、0Kg/cm2 、+0.5 Kg/cm2 、+2Kg/cm2 の順に
上昇させる)。 【0007】油浸完了後には、帰油ポンプ19を作動さ
せ、帰油配管18を経て油浸釜1内の絶縁油11を油タ
ンク10内に戻す。このとき真空引きポンプ21を作動
させ、油タンク10内を減圧する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連成計
17を目視しながら真空バルブ9及び油弁16の開度調
整を数十時間に亘って行うことは、誤操作につながり、
POF又はOFケーブルコア2の不良品を作る可能性を
秘めている。 【0009】本発明の目的は、不良事故の発生を防止で
き、省人化を図ることができるPOF又はOFケーブル
コアへの油浸方法を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、本発明はPOF又はOFケー
ブルコアを収容した油浸釜内を加熱しつつ真空引きして
真空乾燥を行い、次に前記油浸釜内に減圧下,大気圧,
加圧下で絶縁油を供給して前記POF又はOFケーブル
コアに油浸させるPOF又はOFケーブルコアへの油浸
方法において、前記油浸釜に連通する油圧アキュムレー
タを設け、該油圧アキュムレータを圧力タンク内に収容
し、前記油圧アキュムレータ内の油圧を前記圧力タンク
の設定圧力に自動的にバランスさせて圧力制御を行うこ
とを特徴とする。 【0011】 【作用】このように油浸釜に連通する油圧アキュムレー
タを設け、該油圧アキュムレータを圧力タンク内に収容
し、該油圧アキュムレータ内の油圧を圧力タンクの設定
圧力に自動的にバランスさせると、油浸釜内の油圧を自
動調整でき、不良事故の発生を防止でき、省人化を図る
ことができる。 【0012】 【実施例】図1は、本発明に係るPOF又はOFケーブ
ルコアへの油浸方法を実施する装置の一実施例を示した
ものである。なお、前述した図2と対応する部分には、
同一符号を付けて示している。 【0013】図において、22は油浸釜1内の絶縁油1
1のA面位置を検出するレベルスイッチ、23,24は
太径の真空引き配管5に接続されている電磁バルブ、2
5は電磁バルブ23,24の接続点と油浸釜1とを接続
する細径の真空引き配管8に接続されている電磁バルブ
である。 【0014】26は送油ポンプ13と油浸釜1との間の
太径の給油配管12に接続された電磁バルブ、27は細
径の給油配管15に接続された電磁バルブである。 【0015】28は圧力タンク、29は圧力タンク28
内に配置された油圧アキュムレータ、30は油圧アキュ
ムレータ29に絶縁油11を供給するため等の目的で細
径の給油配管15に接続されている配管、31は配管3
0に接続されている電磁バルブ、32は油圧アキュムレ
ータ29が伸長して上限位置所定に達したことを検出す
るレベルスイッチ、33は油圧アキュムレータ29が収
縮して下限位置に達したことを検出するレベルスイッ
チ、34は油圧アキュムレータ29内を真空引きするた
め電磁バルブ31と油圧アキュムレータ29との間で配
管30に一端が接続され他端が真空引き配管5に接続さ
れた真空引き配管、35は真空引き配管34に接続され
た電磁バルブである。 【0016】36は圧力タンク28の上部に接続された
電磁バルブ、37は圧力タンク28の上部に接続された
連成計、38は圧力タンク28の上部に接続された配
管、39は配管38に接続されているバルブ、40はバ
ルブ39の先で配管38に接続されている排出ブロア、
41はバルブ39と排出ブロア40との間で配管38に
接続されている配管、42は配管41に接続されている
バルブ、43はバルブ39と圧力タンク28との間で配
管38に接続されている配管、44は配管43に接続さ
れている圧力ボンベ、45は配管43の途中に接続され
ているバルブ、46はバルブ45と圧力ボンベ44との
間で配管43に接続されている減圧弁である。 【0017】本実施例では、帰油配管18の基端は油圧
アキュムレータ29に接続されている。帰油ポンプ19
と油圧アキュムレータ29との間で帰油配管18には電
磁バルブ47が接続されている。 【0018】次に、このような装置を用いたPOF又は
OFケーブルコアへの油浸方法の一例を説明する。本実
施例では、最低真空引き圧力が−1Kg/cm2 の真空引き
ポンプ6を用い、最高送油圧力が+2Kg/cm2 の送油ポ
ンプ13を用いている。 【0019】ターンテーブル3に巻かれたPOF又はO
Fケーブルコア2を油浸釜1内に収容し、蓋1aをしめ
る。真空引きポンプ6を運転し、バルブ23,24,2
5を開いて油浸釜1の真空引きをする。油浸釜1では、
蒸気ジャケット4で加熱しつつPOF又はOFケーブル
コア2の真空乾燥を行う。このときバルブ35も開いて
油圧アキュムレータ29の真空引きもする。なお、この
ときバルブ31は閉じている。 【0020】POF又はOFケーブルコア2の真空乾燥
が終了したら、油浸釜1及び油圧アキュムレータ29を
真空に保ちながら、バルブ26を開き、送油ポンプ13
を運転し、油タンク10から絶縁油11を油浸釜1に送
り込む。 【0021】油浸釜1内の絶縁油11がA面に達する
と、レベルスイッチ22が作動し、その指令によってバ
ルブ23を閉じ、バルブ25側の真空引き配管8の経路
のみにて引き続き油浸釜1の真空引きを行う。同時に、
バルブ26を閉じ、送油ポンプ13を停止し、給油をス
トップする。この状態で、真空引きポンプ6のフル運転
によって、−1Kg/cm2 の圧力下でPOF又はOFケー
ブルコア2に油浸を行う。 【0022】この−1Kg/cm2 の圧力下での油浸が完了
したら、次に−0.5 Kg/cm2 の圧力下で半真空油浸を行
う。半真空油浸時には、バルブ24,25を閉じ、真空
引きポンプ6を停止し、バルブ39を開き、排出ブロア
40を運転し、バルブ42を調整して圧力タンク28内
が−0.5 Kg/cm2 の圧力になるようにする。このときバ
ルブ27を開き、送油ポンプ13を運転し、油タンク1
0から油浸釜1内に絶縁油11を送り込む。同時に、バ
ルブ31も開き、油圧アキュムレータ29内にも絶縁油
11を送り込む。 【0023】油浸釜1内の油面は、上より油浸釜1の圧
力、圧力タンク28の圧力、油圧アキュムレータ29の
圧力がバランスした所で落ち着く。 【0024】油浸釜1内の圧力変動があると、油圧アキ
ュムレータ29内の油圧も変動し、圧力タンク28の設
定圧力−0.5 Kg/cm2 になるように油圧アキュムレータ
29の自己呼吸により自動的に圧力制御がなされる。 【0025】絶縁油11が異常に入り過ぎると、油圧ア
キュムレータ29が膨脹し、レベルスイッチ32が作動
して、その指令によってバルブ27を閉じ、送油ポンプ
13を停止し、絶縁油11の供給を停止する。油圧アキ
ュムレータ29の絶縁油11が異常に少なくなると、油
圧アキュムレータ29が収縮し、レベルスイッチ33が
作動して、その指令によってバルブ27を開き、送油ポ
ンプ13を運転し、絶縁油11の供給を開始する。 【0026】このような自己呼吸を油圧アキュムレータ
29が繰り返しつつ、半真空油浸が終了すると、次に大
気圧油浸を行う。 【0027】大気圧油浸は、バルブ39,42を閉じ、
排出ブロア40を停止し、バルブ36を開き、圧力タン
ク28内を大気圧とし、以下前述したと同様の絶縁油1
1のの送り込みを0Kg/cm2 の圧力下で行う。このとき
油浸釜1、圧力タンク28、油圧アキュムレータ29は
大気圧でバランスし、POF又はOFケーブルコア2に
油浸を行う。 【0028】大気圧油浸が終了したら、バルブ36を閉
じ、バルブ45を開き、圧力ボンベ44から減圧弁46
にて+0.5 Kg/cm2 に減圧した不活性ガスを圧力タンク
28に送り込む。かかる状態で、+0.5 Kg/cm2 の圧力
下で、POF又はOFケーブルコア2に油浸を行う。こ
のとき、油浸釜1、圧力タンク28、油圧アキュムレー
タ29は+0.5 Kg/cm2 でバランスし、油送りが前述し
たように行われる。 【0029】+0.5 Kg/cm2 の圧力下での油浸が完了し
たら、バルブ45,31を閉じ、油浸釜1に+2Kg/cm
2 程度の油圧を送油ポンプ13のフル運転によってかけ
てPOF又はOFケーブルコア2に油浸を行う。 【0030】+2Kg/cm2 の油浸が終了したら、バルブ
31,47を開け、帰油ポンプ19を運転し、油タンク
10に絶縁油11を戻す。しかる後、油浸釜1の蓋1a
を開け、ターンテーブル3を取り出す。 【0031】なお、真空引きポンプ6及び排出ブロア4
0の真空引き能力が大きい場合には、最低真空引き圧力
の時にも圧力タンク28と油圧アキュムレータ29を用
いて自動圧力制御を行うことができる。 【0032】また、送油ポンプ13の送油能力が大きい
場合には、最高送油圧力のときにも圧力タンク28と油
圧アキュムレータ29を用いて自動圧力制御を行うこと
ができる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るPOF
又はOFケーブルコアへの油浸方法では、油浸釜に連通
する油圧アキュムレータを設け、該油圧アキュムレータ
を圧力タンク内に収容し、該油圧アキュムレータ内の油
圧を圧力タンクの設定圧力に自動的にバランスさせるの
で、油浸釜内の油圧を自動調整でき、不良事故の発生を
防止でき、省人化を図ることができる。
ル(パイプタイプOFケーブル)或いはOFケーブルの
製造に際し、該POF又はOFケーブルコアの絶縁紙等
からなる絶縁層に絶縁油を油浸するPOF又はOFケー
ブルコアへの油浸方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図2は、従来のPOF又はOFケーブル
コアへの油浸装置を示したものである。図において、1
は油浸釜、2はターンテーブル3に巻かれて油浸釜1内
に収容されたPOF又はOFケーブルコア、4は油浸釜
1内を加熱すべく該油浸釜1の外周に設けられた蒸気ジ
ャケット、5は油浸釜1の上部に接続された太径の真空
引き配管、6は真空引き配管5の途中に接続されている
真空引きポンプ、7は油浸釜1と真空引きポンプ6との
間で真空引き配管5に設けられた真空バルブ、8は太径
の真空引き配管5に並列に油浸釜1の上部と真空引きポ
ンプ6との間に接続された細径の真空引き配管、9は真
空引き配管8に接続された真空バルブである。 【0003】10は絶縁油11を収容した油タンク、1
2は油タンク10から絶縁油11を油浸釜1に供給する
太径の給油配管、13は給油配管12に接続された送油
ポンプ、14は送油ポンプ13と油浸釜1との間の給油
配管12に接続された油弁、15は油弁14に並列接続
された細径の給油配管、16は給油配管15に接続され
た油弁、17は油弁14と油浸釜1との間で給油配管1
2に接続された連成計、18は油浸釜1内の絶縁油11
を油タンク10に戻す細径の帰油配管、19は帰油配管
18に接続された帰油ポンプ、20は油タンク10に接
続された真空引き配管、21は真空引き配管20に接続
された真空引きポンプである。 【0004】次に、このようなPOF又はOFケーブル
コアへの油浸装置による油浸方法について説明する。タ
ーンテーブル3に巻かれたPOF又はOFケーブルコア
2を油浸釜1内に収容し、蓋1aをしめる。真空バルブ
7を開け、油浸釜1内を蒸気ジャケット4で加熱しつ
つ、真空引きポンプ6を運転し、太径の真空引き配管5
で油浸釜1内のPOF又はOFケーブルコア2を真空乾
燥する。 【0005】真空乾燥の終了後、油弁14を開き、送油
ポンプ13を運転し、給油配管12により油タンク10
内の絶縁油11を油浸釜1に供給する。油浸釜1内の絶
縁油11がA面に達したら、真空バルブ9を開け、真空
バルブ7を閉めて、細径の真空引き配管8で油浸釜1内
の真空引きを行う。また、油弁16を開け、油弁14を
閉めて、所定の浸油圧を連成計17で目視しながら油弁
16の開度を調整して、或いは真空バルブ9を調整又は
開閉して圧力管理を行う。 【0006】この圧力管理の管理時間は、時には延々50
時間にもおよぶ(油圧は、−1Kg/cm2 、−0.5 Kg/cm
2 、0Kg/cm2 、+0.5 Kg/cm2 、+2Kg/cm2 の順に
上昇させる)。 【0007】油浸完了後には、帰油ポンプ19を作動さ
せ、帰油配管18を経て油浸釜1内の絶縁油11を油タ
ンク10内に戻す。このとき真空引きポンプ21を作動
させ、油タンク10内を減圧する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連成計
17を目視しながら真空バルブ9及び油弁16の開度調
整を数十時間に亘って行うことは、誤操作につながり、
POF又はOFケーブルコア2の不良品を作る可能性を
秘めている。 【0009】本発明の目的は、不良事故の発生を防止で
き、省人化を図ることができるPOF又はOFケーブル
コアへの油浸方法を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、本発明はPOF又はOFケー
ブルコアを収容した油浸釜内を加熱しつつ真空引きして
真空乾燥を行い、次に前記油浸釜内に減圧下,大気圧,
加圧下で絶縁油を供給して前記POF又はOFケーブル
コアに油浸させるPOF又はOFケーブルコアへの油浸
方法において、前記油浸釜に連通する油圧アキュムレー
タを設け、該油圧アキュムレータを圧力タンク内に収容
し、前記油圧アキュムレータ内の油圧を前記圧力タンク
の設定圧力に自動的にバランスさせて圧力制御を行うこ
とを特徴とする。 【0011】 【作用】このように油浸釜に連通する油圧アキュムレー
タを設け、該油圧アキュムレータを圧力タンク内に収容
し、該油圧アキュムレータ内の油圧を圧力タンクの設定
圧力に自動的にバランスさせると、油浸釜内の油圧を自
動調整でき、不良事故の発生を防止でき、省人化を図る
ことができる。 【0012】 【実施例】図1は、本発明に係るPOF又はOFケーブ
ルコアへの油浸方法を実施する装置の一実施例を示した
ものである。なお、前述した図2と対応する部分には、
同一符号を付けて示している。 【0013】図において、22は油浸釜1内の絶縁油1
1のA面位置を検出するレベルスイッチ、23,24は
太径の真空引き配管5に接続されている電磁バルブ、2
5は電磁バルブ23,24の接続点と油浸釜1とを接続
する細径の真空引き配管8に接続されている電磁バルブ
である。 【0014】26は送油ポンプ13と油浸釜1との間の
太径の給油配管12に接続された電磁バルブ、27は細
径の給油配管15に接続された電磁バルブである。 【0015】28は圧力タンク、29は圧力タンク28
内に配置された油圧アキュムレータ、30は油圧アキュ
ムレータ29に絶縁油11を供給するため等の目的で細
径の給油配管15に接続されている配管、31は配管3
0に接続されている電磁バルブ、32は油圧アキュムレ
ータ29が伸長して上限位置所定に達したことを検出す
るレベルスイッチ、33は油圧アキュムレータ29が収
縮して下限位置に達したことを検出するレベルスイッ
チ、34は油圧アキュムレータ29内を真空引きするた
め電磁バルブ31と油圧アキュムレータ29との間で配
管30に一端が接続され他端が真空引き配管5に接続さ
れた真空引き配管、35は真空引き配管34に接続され
た電磁バルブである。 【0016】36は圧力タンク28の上部に接続された
電磁バルブ、37は圧力タンク28の上部に接続された
連成計、38は圧力タンク28の上部に接続された配
管、39は配管38に接続されているバルブ、40はバ
ルブ39の先で配管38に接続されている排出ブロア、
41はバルブ39と排出ブロア40との間で配管38に
接続されている配管、42は配管41に接続されている
バルブ、43はバルブ39と圧力タンク28との間で配
管38に接続されている配管、44は配管43に接続さ
れている圧力ボンベ、45は配管43の途中に接続され
ているバルブ、46はバルブ45と圧力ボンベ44との
間で配管43に接続されている減圧弁である。 【0017】本実施例では、帰油配管18の基端は油圧
アキュムレータ29に接続されている。帰油ポンプ19
と油圧アキュムレータ29との間で帰油配管18には電
磁バルブ47が接続されている。 【0018】次に、このような装置を用いたPOF又は
OFケーブルコアへの油浸方法の一例を説明する。本実
施例では、最低真空引き圧力が−1Kg/cm2 の真空引き
ポンプ6を用い、最高送油圧力が+2Kg/cm2 の送油ポ
ンプ13を用いている。 【0019】ターンテーブル3に巻かれたPOF又はO
Fケーブルコア2を油浸釜1内に収容し、蓋1aをしめ
る。真空引きポンプ6を運転し、バルブ23,24,2
5を開いて油浸釜1の真空引きをする。油浸釜1では、
蒸気ジャケット4で加熱しつつPOF又はOFケーブル
コア2の真空乾燥を行う。このときバルブ35も開いて
油圧アキュムレータ29の真空引きもする。なお、この
ときバルブ31は閉じている。 【0020】POF又はOFケーブルコア2の真空乾燥
が終了したら、油浸釜1及び油圧アキュムレータ29を
真空に保ちながら、バルブ26を開き、送油ポンプ13
を運転し、油タンク10から絶縁油11を油浸釜1に送
り込む。 【0021】油浸釜1内の絶縁油11がA面に達する
と、レベルスイッチ22が作動し、その指令によってバ
ルブ23を閉じ、バルブ25側の真空引き配管8の経路
のみにて引き続き油浸釜1の真空引きを行う。同時に、
バルブ26を閉じ、送油ポンプ13を停止し、給油をス
トップする。この状態で、真空引きポンプ6のフル運転
によって、−1Kg/cm2 の圧力下でPOF又はOFケー
ブルコア2に油浸を行う。 【0022】この−1Kg/cm2 の圧力下での油浸が完了
したら、次に−0.5 Kg/cm2 の圧力下で半真空油浸を行
う。半真空油浸時には、バルブ24,25を閉じ、真空
引きポンプ6を停止し、バルブ39を開き、排出ブロア
40を運転し、バルブ42を調整して圧力タンク28内
が−0.5 Kg/cm2 の圧力になるようにする。このときバ
ルブ27を開き、送油ポンプ13を運転し、油タンク1
0から油浸釜1内に絶縁油11を送り込む。同時に、バ
ルブ31も開き、油圧アキュムレータ29内にも絶縁油
11を送り込む。 【0023】油浸釜1内の油面は、上より油浸釜1の圧
力、圧力タンク28の圧力、油圧アキュムレータ29の
圧力がバランスした所で落ち着く。 【0024】油浸釜1内の圧力変動があると、油圧アキ
ュムレータ29内の油圧も変動し、圧力タンク28の設
定圧力−0.5 Kg/cm2 になるように油圧アキュムレータ
29の自己呼吸により自動的に圧力制御がなされる。 【0025】絶縁油11が異常に入り過ぎると、油圧ア
キュムレータ29が膨脹し、レベルスイッチ32が作動
して、その指令によってバルブ27を閉じ、送油ポンプ
13を停止し、絶縁油11の供給を停止する。油圧アキ
ュムレータ29の絶縁油11が異常に少なくなると、油
圧アキュムレータ29が収縮し、レベルスイッチ33が
作動して、その指令によってバルブ27を開き、送油ポ
ンプ13を運転し、絶縁油11の供給を開始する。 【0026】このような自己呼吸を油圧アキュムレータ
29が繰り返しつつ、半真空油浸が終了すると、次に大
気圧油浸を行う。 【0027】大気圧油浸は、バルブ39,42を閉じ、
排出ブロア40を停止し、バルブ36を開き、圧力タン
ク28内を大気圧とし、以下前述したと同様の絶縁油1
1のの送り込みを0Kg/cm2 の圧力下で行う。このとき
油浸釜1、圧力タンク28、油圧アキュムレータ29は
大気圧でバランスし、POF又はOFケーブルコア2に
油浸を行う。 【0028】大気圧油浸が終了したら、バルブ36を閉
じ、バルブ45を開き、圧力ボンベ44から減圧弁46
にて+0.5 Kg/cm2 に減圧した不活性ガスを圧力タンク
28に送り込む。かかる状態で、+0.5 Kg/cm2 の圧力
下で、POF又はOFケーブルコア2に油浸を行う。こ
のとき、油浸釜1、圧力タンク28、油圧アキュムレー
タ29は+0.5 Kg/cm2 でバランスし、油送りが前述し
たように行われる。 【0029】+0.5 Kg/cm2 の圧力下での油浸が完了し
たら、バルブ45,31を閉じ、油浸釜1に+2Kg/cm
2 程度の油圧を送油ポンプ13のフル運転によってかけ
てPOF又はOFケーブルコア2に油浸を行う。 【0030】+2Kg/cm2 の油浸が終了したら、バルブ
31,47を開け、帰油ポンプ19を運転し、油タンク
10に絶縁油11を戻す。しかる後、油浸釜1の蓋1a
を開け、ターンテーブル3を取り出す。 【0031】なお、真空引きポンプ6及び排出ブロア4
0の真空引き能力が大きい場合には、最低真空引き圧力
の時にも圧力タンク28と油圧アキュムレータ29を用
いて自動圧力制御を行うことができる。 【0032】また、送油ポンプ13の送油能力が大きい
場合には、最高送油圧力のときにも圧力タンク28と油
圧アキュムレータ29を用いて自動圧力制御を行うこと
ができる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るPOF
又はOFケーブルコアへの油浸方法では、油浸釜に連通
する油圧アキュムレータを設け、該油圧アキュムレータ
を圧力タンク内に収容し、該油圧アキュムレータ内の油
圧を圧力タンクの設定圧力に自動的にバランスさせるの
で、油浸釜内の油圧を自動調整でき、不良事故の発生を
防止でき、省人化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPOF又はOFケーブルコアへの
油浸方法を実施する装置の一例を示す系統図である。 【図2】従来のPOF又はOFケーブルコアへの油浸方
法を実施する装置の系統図である。 【符号の説明】 1 油浸釜 2 POF又はOFケーブルコア 3 ターンテーブル 4 蒸気ジャケット 5 真空引き配管 6 真空引きポンプ 7 真空バルブ 8 真空引き配管 9 真空パルブ 10 油タンク 12 給油配管 13 送油ポンプ 14 油弁 15 給油配管 16 油弁 17 連成計 18 帰油配管 19 帰油ポンプ 20 真空引き配管 21 真空引きポンプ 22 レベルスイッチ 23〜27 電磁バルブ 28 圧力タンク 29 油圧アキュムレータ 30 配管 31 電磁バルブ 32,33 レベルスイッチ 34 真空引き配管 35,36 電磁バルブ 37 連成計 38 配管 39 バルブ 40 排出ブロア 41 配管 42,43 バルブ 44 圧力ボンベ 45 バルブ 46 減圧弁 47 電磁バルブ
油浸方法を実施する装置の一例を示す系統図である。 【図2】従来のPOF又はOFケーブルコアへの油浸方
法を実施する装置の系統図である。 【符号の説明】 1 油浸釜 2 POF又はOFケーブルコア 3 ターンテーブル 4 蒸気ジャケット 5 真空引き配管 6 真空引きポンプ 7 真空バルブ 8 真空引き配管 9 真空パルブ 10 油タンク 12 給油配管 13 送油ポンプ 14 油弁 15 給油配管 16 油弁 17 連成計 18 帰油配管 19 帰油ポンプ 20 真空引き配管 21 真空引きポンプ 22 レベルスイッチ 23〜27 電磁バルブ 28 圧力タンク 29 油圧アキュムレータ 30 配管 31 電磁バルブ 32,33 レベルスイッチ 34 真空引き配管 35,36 電磁バルブ 37 連成計 38 配管 39 バルブ 40 排出ブロア 41 配管 42,43 バルブ 44 圧力ボンベ 45 バルブ 46 減圧弁 47 電磁バルブ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 POF又はOFケーブルコアを収容した
油浸釜内を加熱しつつ真空引きして真空乾燥を行い、次
に前記油浸釜内に減圧下,大気圧,加圧下で絶縁油を供
給して前記POF又はOFケーブルコアに油浸させるP
OF又はOFケーブルコアへの油浸方法において、 前記油浸釜に連通する油圧アキュムレータを設け、該油
圧アキュムレータを圧力タンク内に収容し、前記油圧ア
キュムレータ内の油圧を前記圧力タンクの設定圧力に自
動的にバランスさせて圧力制御を行うことを特徴とする
POF又はOFケーブルコアへの油浸方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04081493A JP3428672B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | Pof又はofケーブルコアへの油浸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04081493A JP3428672B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | Pof又はofケーブルコアへの油浸方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06260043A JPH06260043A (ja) | 1994-09-16 |
JP3428672B2 true JP3428672B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=12591125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04081493A Expired - Fee Related JP3428672B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | Pof又はofケーブルコアへの油浸方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3428672B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110828070A (zh) * | 2019-10-17 | 2020-02-21 | 湖州双龙线缆有限公司 | 一种漆包线涂油方法及涂油装置 |
CN112582107B (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-07 | 西比里电机技术(苏州)有限公司 | 一种复合导线的生产设备及工艺 |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP04081493A patent/JP3428672B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06260043A (ja) | 1994-09-16 |
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