JP3428633B2 - 印字ヘッド保護装置およびその動作制御方法 - Google Patents

印字ヘッド保護装置およびその動作制御方法

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JP3428633B2
JP3428633B2 JP31961799A JP31961799A JP3428633B2 JP 3428633 B2 JP3428633 B2 JP 3428633B2 JP 31961799 A JP31961799 A JP 31961799A JP 31961799 A JP31961799 A JP 31961799A JP 3428633 B2 JP3428633 B2 JP 3428633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッド保護装
置およびその動作制御方法に関し、特に、インクジェッ
トプリンタ用の印字ヘッドを対象とした印字ヘッド保護
装置及びその動作制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノンインパクト記録方式は、記録
時における騒音がきわめて小さく、また、記録速度が早
いという点においてプリンタに多く取り入れられてい
る。このノンインパクト記録方式の中でも、インクジェ
ット式記録方式は、印字用プリントヘッドからインク液
を飛ばすことにより記録紙に付着させ文字,図形等の記
録を行う記録方式である。このインクジェット式記録方
式によれば、普通紙に特別な定着処理を行わずに記録が
行える。このインクジェット式記録方式は、連続噴射
型,オンデマンド型(インパルス型)及び静電吸着型の
3つに大別される。中でもオンデマンド型は必要な時に
だけ、圧電素子等の吐出エネルギー発生素子を駆動し
て、インクノズルからインク液を吐出させる構造となっ
ている。このため、無駄なインク消費が少なくなるとい
う利点がある。しかし、この一般に知られているオンデ
マンド型のインクジェットプリンタによれば、普通紙に
高速で記録を行うことが可能であるが、非印刷時、即
ち、長時間印字ヘッドを使用していない時に、インクの
水分が蒸発し、塗料等がノズルを詰まらせ、その後の印
字で使用できなくなっている。
【0003】これを解決する印字ヘッドの目詰まりを防
止する装置が、特開平03−138157号公報,特開
平04−355153号公報及び特開平07−2502
号公報により開示されている。この内、特開平03−1
38157号公報により開示された目詰まりを防止する
装置は、インクジェットヘッドのノズルを外部から遮断
するキャップと、このキャップに管路を介して接続され
たポンプと、前述したノズルに供給するインクを保持す
るインクタンクと、前述したノズルに供給する保湿液を
保持する貯留タンクと、前述したノズルとインクタンク
との間及びノズルと貯留タンクとの間を各々連通させる
流路に設けられてインク側の流路と保湿液側の流路を切
り換える切換弁とを備えた構成となっている。そして、
このように構成することにより、長期間にわたる印字ヘ
ッドの稼働停止時においては、定期的にキャップをノズ
ル面に密着させ、インク側の流路を閉じ、保湿液側の流
路を開き、ポンプによってヘッド内部のインクを吸引し
て排出させるのと併せて貯留タンクから保湿液を吸引し
てヘッド内を保湿液に置換することで、印字ヘッドの目
詰まりを防止している。また、特開平04−35515
3号公報により開示された目詰まりを防止する装置は、
インクジェットヘッドのノズルを外部から遮断するキャ
ップ内部にインク保持性の高い多孔質体を装備し、この
多孔質体にポンプでインクを供給することにより多孔質
体にインクを保持し、この多孔質体を印字用ヘッドに当
接することで印字ヘッドを保湿している。さらに、特開
平07−25020号公報により開示された目詰まりを
防止する装置は、印字用ヘッドを覆うキャップに、イン
ク保持部材を内部に設けた排インクタンクを連通させて
いる。そして、印字用ヘッドをキャップで覆った際に、
廃インクの蒸気によってキャップ内部を保湿することで
印字用ヘッドを保湿している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
03−138157号公報に開示された従来例では、ヘ
ッド内部のインクを強制的に排出させるため、印字動作
以外のインクの消費量が多く、印刷コストが増大すると
いう不都合を生じている。一方、特開平04−3551
53号公報に開示された従来例では、多孔質体で保持さ
れるインクが無駄になると共に、ノズル表面にインクが
付着することにより、異なるインクが混色し、印刷物の
画像の粗悪化を招き、これを解消するために、多くの予
備吐出が必要となり、インクの消費が増大するという不
都合を生じている。さらに、長期間印字用ヘッドが使用
されず、放置された場合には、キャップ内部のインクの
容量が不足し、次第にノズル表面が乾燥するという不都
合が生ずる。他方、特開平07−25020号公報によ
り開示された従来例では、その初期状態において、廃イ
ンクタンク内部は空の状態であり、ある程度のインクが
溜まる迄は、保湿することができないという問題を生ず
る。さらに、ノズル面と廃インクとが直接接する構造で
はないため、十分な保湿性が得られないという不都合を
生じている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであり、ノズルの目詰まりを防止する
と共に始動時におけるインクの混色を防止し、且つ、イ
ンクの無駄を低減することが可能としたインクジェット
プリンタ用の印字ヘッド保護装置およびその動作制御方
法を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至5記載の印字ヘッド保護装置に関する
各発明では、非印字動作時にインクジェットプリンタ用
の印字ヘッドの印字面を覆うキャップと、このキャップ
を前述した印字ヘッドの印字面に向けて押し出し又は後
退せしめるキャップ移送機構と、このキャップ移送機構
の動作を所定のタイミングで制御する主制御部とを備え
ている。さらに、前述したキャップに所定量の保湿液を
供給する保湿液供給機構を、前記キャップに併設してい
る。さらに、前述した主制御部が、所定のタイミングで
前述した保湿液供給機構の動作を制御する液供給動作制
御機能を備えている。
【0007】このため、請求項1乃至5記載の各発明で
は、非印字動作時に主制御部が所定のタイミングでキャ
ップ移送機構を制御してキャップを上昇させることによ
り印字ヘッドの印字面を下方から覆う。この時に、主制
御部(液供給動作制御機能)が所定のタイミングで保湿
液供給機構を制御することによりキャップ内部に保湿液
を供給している。このため、印刷ヘッドが保湿液で保湿
されているため、インクの乾燥が防止され、印字ヘッド
のノズルの目詰まりが防止される。
【0008】ここで、前述したキャップ移送機構の駆動
部を電磁ソレノイドにより形成するとよい。このように
すると、軽量で且つ安価なキャップ移送機構を得ること
ができる。
【0009】又、前述した保湿液供給機構は、具体的に
は、前述した保湿液を貯留する貯留タンクと、この貯留
タンクと前記キャップとを連通する保湿液移送用の配管
部と、この配管部に装備され前述した保湿液の所定量を
前述した貯留タンクから前述したキャップに向けて移送
する液移送ポンプとを備えている。
【0010】このため、主制御部の液供給動作制御機能
が所定のタイミングで液移送ポンプを制御することによ
り貯留タンクの保湿液が配管部を流れてキャップに自動
的に供給される。
【0011】さらに、前述した液移送ポンプを、保湿液
の所定量を一方(貯留タンク)から他方(キャップ)へ
又は他方(キャップ)から一方(貯留タンク)へ移送せ
しめる可逆性の液移送ポンプとするとなお良い。この場
合には印刷動作中等のキャップ内部に保湿液が不用の場
合に、ポンプを逆回転させてキャップから保湿液を貯留
タンクに戻すことで、保湿液の蒸発が防止される。
【0012】さらに、前述した主制御部は、前述したキ
ャップ移送機構によるキャップ後退動作後に所定のタイ
ミングで前述した液移送ポンプを駆動制御し前述したキ
ャップ内から前述した保湿液を吸い出し前述した貯留タ
ンクに戻す液吸い出し動作制御機能を備えている。この
ため、液移送ポンプによりキャップから保湿液を抜き取
る場合に、キャップ後退動作後に所定のタイミングで液
移送ポンプを駆動制御するため、キャップ内部が負圧に
なることがないため、容易にキャップ内部から保湿液を
吸い取ることができる。
【0013】又、請求項6乃至8記載の印字ヘッド保護
装置に関する発明では、非印字動作時にインクジェット
プリンタ用の印字ヘッドの印字面を覆うキャップと、こ
のキャップを前述した印字ヘッドの印字面に向けて押し
出し又は後退せしめるキャップ移送機構と、このキャッ
プ移送機構の動作を所定のタイミングで制御する主制御
部とを備えている。さらに、前述したキャップに所定量
の保湿液を供給し又は前述したキャップから保湿液を吸
い出して外部に排出する保湿液給排機構を、前述したキ
ャップに併設している。さらに、前述した主制御部が、
前述した保湿液給排機構の液給排の切換及び当該保湿液
の供給又は排出の動作を所定のタイミングで制御する切
換動作制御機能を備えている。
【0014】このため、請求項6乃至8記載の各発明で
は、非印字動作時に主制御部が所定のタイミングでキャ
ップ移送機構を制御してキャップを上昇させることによ
り印字ヘッドの印字面を下方から覆う。この時に、主制
御部(切換動作制御機能)が所定のタイミングで保湿液
供給機構を液供給側に切換ると共に供給の動作を制御す
ることによりキャップ内部に保湿液を供給している。こ
のため、印刷ヘッドが保湿液で保湿されているため、イ
ンクの乾燥が防止され、印字ヘッドのノズルの目詰まり
が防止される。また、印刷動作中等のキャップ内部の保
湿液が不用となった場合には、主制御部(切換動作制御
機能)が所定のタイミングで保湿液供給機構を液排出側
に切換ると共に排出の動作を制御することによりキャッ
プ内部の保湿液を排出する。このため、不必要となった
保湿液が排出され、再度印字ヘッドの印字面を保湿する
場合には新しい保湿液が使用されるため、高い保湿効果
が維持されると共にインクの混色が防止される。
【0015】ここで、前述した保湿液給排機構を、具体
的には、前述した保湿液を貯留する貯留タンクと、この
貯留タンクと前記キャップとを連通する保湿液移送用の
配管部と、この配管部に装備され且つ可逆性を備えた液
供給排出ポンプと、この液供給排出ポンプの前述した貯
留タンク側に前記配管部から分岐して装備された液排出
管と、この液排出管の前述した配管部からの分岐部分に
装備された切換バルブ部とを有する構成とし、前述した
主制御部が、前述した切換バルブ部と液供給排出ポンプ
とを連動させて前述したキャップに対する液供給又は液
排出の動作を選択設定し前述した切換動作制御機能を実
行するようにされている。
【0016】このため、保湿液をキャップ内部に供給す
る場合には、主制御部(切換動作制御機能)が所定のタ
イミングで切換バルブ部と液供給排出ポンプとを連動さ
せて前述したキャップに対する液供給の動作を選択設定
し、キャップ内部に保湿液を自動的に供給している。こ
のため、印刷ヘッドが保湿液で保湿されており、インク
の乾燥が防止され、印字ヘッドのノズルの目詰まりが防
止される。また、保湿液をキャップ内部から排出する場
合には、主制御部(切換動作制御機能)が所定のタイミ
ングで切換バルブ部と液供給排出ポンプとを連動させて
キャップに対する液排出の動作を選択設定し、キャップ
内部の保湿液を自動的に排出している。このため、不必
要となった保湿液が排出され、再度印字ヘッドの印字面
を保湿する場合には新しい保湿液が使用されるため、高
い保湿効果が維持されると共にインクの混色が防止され
る。
【0017】さらに、前述した切換バルブ部を、前述し
た貯留タンク側に装備された第1の開閉バルブと、前述
した液排出管側に装備された第2の開閉バルブとにより
構成しても良い。この場合に、第1の開閉バルブを開く
のと併せて第2の開閉バルブを閉じた後、液供給排出ポ
ンプを供給側に動作させることで、キャップ内部に自動
的に保湿液が供給される。また、第1の開閉バルブを閉
じるのと併せて第2の開閉バルブを開いた後、液供給排
出ポンプを排出側に動作させることで、キャップ内部の
保湿液が自動的に排出される。
【0018】又、請求項9乃至14記載の印字ヘッド保
護装置に関する各発明では、非印字動作時にインクジェ
ットプリンタ用の印字へッドの印字面を覆うキャップ
と、このキャップを前述した印字ヘッドの印字面に向け
て押し出し又は後退せしめるキャップ移送機構と、この
キャップ移送機構の動作を所定のタイミングで制御する
主制御部とを備えている。さらに、前述したキャップに
所定量の保湿液を供給し又は前述したキャップから保湿
液を吸い出して外部に排出する保湿液給排機構を、前記
キャップに併設している。さらに、前述した主制御部
が、所定のタイミングで前記保湿液給排機構の動作を制
御する液給排動作機能を備えている。
【0019】このため、請求項9乃至14記載の各発明
では、非印字動作時に主制御部が所定のタイミングでキ
ャップ移送機構を制御してキャップを上昇させることに
より印字ヘッドの印字面を下方から覆う。この時に、主
制御部(切換動作制御機能)が所定のタイミングで保湿
液供給機構を液供給側に切換ると共に供給の動作を制御
することによりキャップ内部に保湿液を供給している。
このため、印刷ヘッドが保湿液で保湿されているため、
インクの乾燥が防止され、印字ヘッドのノズルの目詰ま
りが防止される。また、印刷動作中等のキャップ内部の
保湿液が不用となった場合には、主制御部(切換動作制
御機能)が所定のタイミングで保湿液供給機構を液排出
側に切換ると共に排出の動作を制御することにより、キ
ャップ内部の保湿液を排出するため、不必要となった保
湿液が排出され、再度印字ヘッドの印字面を保湿する場
合には新しい保湿液が使用される。このため、高い保湿
効果が維持されると共にインクの混色が防止される。
【0020】さらに、前述した保湿液給排機構は、前述
した保湿液の所定量を前記キャップに供給する液供給機
構部と、前述した保湿液を所定のタイミングで前述した
キャップから吸い出し外部に排出する液排出機構部とに
より構成している。さらに、前述した主制御部が、前述
した液供給機構部と液排出機構部とを所定のタイミング
で切り換えた後その動作を駆動制御する切換駆動制御機
能を備えている。
【0021】このため、主制御部(切換駆動制御機能)
により所定のタイミングで液供給機構部と液排出機構部
を切り換えることによりキャップへの保湿液の供給及び
キャップからの保湿液の排出が行われる。このように液
供給機構部と液排出機構部が分かれて設けれれているた
め、新しい保湿液と排出する保湿液が混ざるのが防止さ
れ、インクの混色が防止されると共に、高い保湿効果が
維持される。
【0022】ここで、前記液供給機構部を、具体的に
は、前述した保湿液を貯留する貯留タンクと、この貯留
タンクと前述したキャップとを連通する保湿液移送用の
第1の配管と、この第1の配管に装備され前述した保湿
液の所定量を前述した貯留タンクから前述したキャップ
に移送せしめる液供給ポンプとを備えている。このた
め、主制御部(切換駆動制御機能)からの指令で、液供
給ポンプが動作し、貯留タンクから第1の配管を流れ保
湿液がキャップに自動的に供給される。
【0023】さらに、前述した貯留タンクと液供給ポン
プとの間に位置する第1の配管部分に液供給用の第1の
開閉バルブを装備し、前述した主制御部が、前述した液
供給ポンプの始動制御に優先して当該第1の開閉バルブ
を駆動し開口制御する液供給用バルブ開口制御機能を備
えている。このため、主制御部(液供給用バルブ開口制
御機能)からの指令により第1の開閉バルブが開口制御
される。この後に、主制御部(切換駆動制御機能)から
の指令で、液供給ポンプが動作し、貯留タンクから第1
の配管を流れ保湿液がキャップに自動的に供給される。
【0024】ここで、具体的に、前述した液排出機構部
を、前述したキャップに装備された保湿液排出用の第2
の配管と、この第2の配管に装備され前述したキャップ
内の保湿液を前述した外部に送り出す液排出ポンプとを
備えた構成としている。このため、主制御部(切換駆動
制御機能)からの指令で、液排出ポンプが動作し、キャ
ップから第2の配管を流れ保湿液が外部に排出される。
【0025】さらに、前述した液排出ポンプの液送出側
に位置する第2の配管部分に液排出用の第2の開閉バル
ブを装備し、前述した主制御部が、前述した液排出ポン
プの始動制御に優先して当該第2の開閉バルブを駆動し
開閉制御する主制御部(液排出用バルブ開口制御機能)
を備えている。このため、主制御部(液排出用バルブ開
口制御機能)からの指令により第2の開閉バルブが開口
制御される。この後に、主制御部(切換駆動制御機能)
からの指令で、液排出ポンプが動作し、キャップから第
2の配管を流れ保湿液が外部に排出される。
【0026】又、請求項15記載の発明は、請求項1乃
至14の印字ヘッド保護装置に関する発明でであって、
前述した主制御部は、前述したキャップに対する前述し
たキャップ移送機構の押し出し動作に優先して前述した
液供給機構部を駆動制御し前述したキャップ内に前述し
た保湿液を供給せしめる液供給制御機能を備えている。
このため、直接ポンプの供給圧力が印字用ヘッドのノズ
ルに作用することがないため、保湿液のノズル内部への
進入が最小限に抑えられ、印刷動作開始時に予備吐出を
行う必要がなく、印刷開始直後から正常な印字が可能と
なるため、印刷初期のパージ吐出による無駄なインクの
消費を抑えることができる。インクの消費を少なくする
ことができる。
【0027】さらに、請求項16記載の発明は、請求項
1乃至14の印字ヘッド保護装置に関する発明でであっ
て、前述した貯留タンクを、前述した配管部に対して着
脱自在に装備する。このため、貯留タンクの保湿液が無
くなった場合には、貯留タンク毎交換することで保湿液
の供給を簡単に行うことができる。
【0028】さらに、請求項17記載の発明は、請求項
1乃至14の印字ヘッド保護装置に関する発明でであっ
て、前述した保湿液を、着色剤を含まない無色透明の液
体とする。このため、インクの混色が防止できる。
【0029】さらに、請求項18記載の発明は、請求項
1乃至14の印字ヘッド保護装置に関する発明でであっ
て、前述した配管部の一部又は全部を屈曲自在の樹脂製
ホースにより形成する。このため、配管部が屈曲自在の
ため、簡易にキャップ移送機構を形成することが可能で
あると共に、印字ヘッド保湿装置を軽量化することがで
きる。
【0030】又、請求項19記載の印字ヘッド保護装置
の動作制御方法に関する発明では、インクジェットプリ
ンタ用の印字ヘッドの印字面を非印字動作時に覆うキャ
ップと、このキャップを前述した印字ヘッドの印字面に
向けて押し出し又は後退せしめるキャップ移送機構と、
前述したキャップに所定量の保湿液を供給する保湿液供
給機構とを備え、前述した印字ヘッドが稼働中は前述し
たキャップ移送機構を介して前述したキャップを後退し
た状態に設定すると共に、前述した印字ヘッドがその印
字動作印字動作を完了して予め設定された非印字動作位
置に停止した場合に所定のタイミングで前述した保湿液
供給機構を駆動し前述したキャップに所定量の保湿液を
供給する保湿液供給工程と、所定量の保湿液がキャップ
に供給された場合に作動し前述したキャップ移送機構を
前述した印字ヘッドの印字面に向けて所定量押し出させ
前述した印字ヘッドの印字面を当該キャップで被嵌する
印字面被嵌工程とを備えている。
【0031】このため、直接ポンプの供給圧力が印字用
ヘッドのノズルに作用することがないため、保湿液のノ
ズル内部への進入が最小限に抑えられ、印刷動作開始時
に予備吐出を行う必要がなくなり、インクの消費を少な
くすることができる。
【0032】さらに、請求項20記載の印字ヘッド保護
装置の動作制御方法に関する発明では、前述した印字ヘ
ッドが稼働状態に設定されると直ちに作動し前述したキ
ャップ移送機構を介して前述したキャップを後退した状
態に設定すると共にその後に前記保湿液供給機構を作動
させて前述したキャップ内から保湿液を吸い出し排出す
る保湿液排出工程とを備えると良い。この場合には、使
用済みの保湿液を排出することによりインクの混色が防
止されると共に、新しい保湿液が使用可能であるため、
常に高い保湿効果が維持される。
【0033】
【発明の実施の形態】[本発明の第1の実施形態]本発
明の第1の実施形態を図1(A),(B)に基づいて説
明する。インクジェットプリンタは、少なくとも、印字
ヘッド1とこの印字ヘッド1の記録休止時に外気から密
閉すると共に保湿する印字ヘッド1を保湿する印字ヘッ
ド保護装置3とを備えている。印字ヘッド1は、キャリ
ッジCに搭載されており、このキャリッジCによりガイ
ドレールRに沿って記録領域内を往復移動可能に案内支
持されている。このキャリッジCの移動範囲内であっ
て、記録領域外の所定位置(所謂、ホーム位置)に前述
した印字ヘッド保護装置3が設けられている。
【0034】印字ヘッド1は、インクをノズルから噴出
することにより印刷用紙に文字や図形を印刷するインク
ジェット形式になっている。この印字ヘッド1は、その
印字面1aに形成された複数のノズルと、この各々のノ
ズルに対応する複数の圧力室(図示を省略する)とで形
成されている。さらに各々の圧力室には弁を介してイン
クを貯留する各インクタンク(図示を省略する)が接続
されている。各々のインクタンクには色の異なるインク
が貯留されている。そして、弁を開いてインクタンクか
ら圧力室にインクを充填し、圧力室内でインクに吐出エ
ネルギーを与えることにより各々のノズルからインク滴
が飛ばされる。このインク滴で文字や図形が描かれる。
【0035】印字ヘッド保護装置3は、図1(A)に示
すように、非印字動作時にインクジェットプリンタ用の
印字ヘッド1の印字面1aを覆うキャップ5と、このキ
ャップ5を前述しした印字ヘッド1の印字面1aに向け
て押し出し又は後退せしめるキャップ移送機構15と、
このキャップ移送機構15の動作を所定のタイミングで
制御する主制御部17とを備えている。さらに、前述し
たキャップ5に所定量の保湿液6を供給する保湿液供給
機構4が、前述したキャップ5に併設されている。
【0036】ここで、保湿液6は、印字ヘッド1のノズ
ルを保湿する液体が使用される。この保湿液6は、塗料
や顔料等を含まない無色透明のインクが使用される。こ
の保湿液6は蒸発しにくい高沸点溶剤(例えば、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン等)を含み、水分を含まない
ようなものが使用される。
【0037】キャップ5は印字ヘッド1を覆う形状とさ
れている。このキャップ5は略直方体で、その上面に開
口部51が形成されている。この開口部51にはシール
部材52が設けられている。このシール部材52がキャ
リッジCに当接することで、キャップ5とキャリッジC
との間が密閉される。さらにキャップ5の開口部51に
は、この開口部51を覆うカバー(図示を省略する)を
設けることも可能である。このカバーは開閉自在に形成
されており、キャップ5とキャリッジCが当接している
以外はカバーがされた状態とされている。このように形
成することで、保湿液6の蒸発が防止される。また、イ
ンクジェットプリンタの移動時等に保湿液6が外部にこ
ぼれることが防止される。このキャップ5は、合成樹脂
で形成することも可能であるし、アルミニュウム等の鋼
製とすることも可能である。さらに、キャップ5の下面
には、所定間隔で2個の孔が穿設されている。この各々
の孔には、後述する配管部11が接続されている。
【0038】このキャップ5の内部に液面検出手段を設
けることも可能である。この液面検出手段は、キャップ
5内部の保湿液6液面が所定高さ以下となると主制御部
17に信号を出力する。この液面検出手段は、例えば、
液面に浮きを浮かべるフロート式のものが使用される。
この液面検出手段により保湿液が蒸発し、所定の量以下
になった時に後述する主制御部17に対して保湿液を供
給する信号を出力する。
【0039】保湿液供給機構4は、保湿液6を貯留する
貯留タンク9と、この貯留タンク9とキャップ5とを連
通する保湿液移送用の配管部11,13と、この配管部
11,13に装備され保湿液6の所定量を貯留タンク9
からキャップ5に向けて移送する液移送ポンプ7Aとを
備えて構成されている。
【0040】この内、配管部11,13は、液移送ポン
プ7Aとキャップ5との間を接続する配管部11と、液
移送ポンプ7Aと貯留タンク9との間を接続する配管部
13とから形成されている。配管部11は、貯留ポンプ
7Aから二股に分かれてキャップ7に設けられた孔に接
続されている。このように第1の配管部11を分けるこ
とにより、保湿液6を速やかに供給することが可能とな
る。この配管部11は分けることなく形成することも可
能である。配管部11,13は、一部又は全部を屈曲自
在の樹脂製ホースによりキャップ移送機構15の動作の
妨げとならない余裕のある長さで形成されている。この
ため後述するキャップ移送機構を動作させる際に撓みそ
の動作の妨げとなることはない。
【0041】液移送ポンプ7Aは、配管部11を介して
キャップ5に接続され、他方が配管部13を介して第1
のタンク9に接続されている。この液移送ポンプ7A
は、保湿液6の所定量を一方(貯留タンク9)から他方
(キャップ5)へ又は他方(キャップ5)から一方(貯
留タンク9)へ移送せしめる可逆性の液移送ポンプ7A
とすることも可能である。可逆性の液移送ポンプ7Aを
使用した場合には、非印刷動作時等のキャップ5内部に
保湿液6を必要としない場合に、キャップ5内部から保
湿液6を吸い出し、保湿液タンク9に戻すことにより保
湿液6の蒸発が防止される。
【0042】貯留タンク9は、キャップ5に保湿液6を
複数回供給することができる位の大きさで形成されてい
る。この貯留タンク9の上面は開閉自在のキャップで覆
われている。このキャップを開けて保湿液6が供給され
る。ここで、貯留タンク9を、図2に示すように、配管
部13に対して着脱自在のカートリッジ形式に形成する
ことも可能である。詳細には、配管部13の端部に円筒
状の一方の係合部を設け、この一方の係合部に着脱自在
に係合される他方の円筒状の係合部を貯留タンク9の壁
面に設けることにより形成されている。このように形成
することにより貯留タンク9の保湿液6が無くなった時
に貯留タンク9を交換することにより、簡単に保湿液6
の補充ができる。
【0043】キャップ移送機構15は、キャップ5の外
側の下面であって略中央部に設けられている。このキャ
ップ移送機構15は、キャップ5を印字ヘッド1の印字
面1aに向けて押し出し又は後退させる。このキャップ
移送機構15は、例えば電磁ソレノイドで形成される。
この電磁ソレノイドは後述する主制御部17に接続さ
れ、この主制御部17により所定タイミングで制御され
る。また、キャップ移送機構15は、モータとボールネ
ジを組み合わせて形成することも可能である。
【0044】さらに、キャップ移送機構15の近傍に
は、当該キャップ移送機構15の押し出し又は後退動作
を許容するガイド機構(図示を省略する)が設けられて
いる。なお、このガイド機構,キャップ移送機構15,
貯留タンク9,液移送ポンプ7A及び後述する主制御部
17等はインクジェットプリンタに保持されている。
【0045】主制御部17は、演算処理を行うCPU
と、各種情報を記憶するメモリーとを備えて構成されて
いる。この主制御部17は、インクジェットプリンタを
制御する主制御装置で代用することもできる。この主制
御装置は、インクジェットプリンタの非印刷動作時、例
えば、電源切断時、記録停止時にキャリッジCを所定の
ホーム位置に戻すホーム位置復帰動作制御機能を有して
いる。このホーム位置復帰動作制御機能は、停電等によ
りキャリッジCがホーム位置に戻ることなく停止した場
合に、電源再投入時にキャリッジCをホーム位置に戻す
動作制御機能も有している。
【0046】主制御部17には、キャップ5の側壁面に
設けられキャップCと印字ヘッド1との接触を検出し接
触信号を出力する接触検出手段20と、インクジェット
プリンタのホーム位置近傍に保持されてキャップCを覆
うことが可能な位置(ホーム位置)に印字ヘッド1が位
置するのを検出して位置信号を主制御部17Aに出力す
る位置検出手段21とが各々接続されている。この接触
検出手段20及び位置検出手段21は近接スイッチで形
成されている。この位置検出手段21はインクジェット
プリンタに予め設けられたものを使用することも可能で
ある。
【0047】主制御部17は、非印刷時にキャリッジC
がホーム位置にある場合にキャップ移送機構15押し出
し又は後退動作を制御することによりキャップ5で印字
ヘッド1を覆うように制御する。この制御は、近接スイ
ッチ20が接触信号を出力するまで行われる。また、主
制御部17は、キャップ5内部の保湿液6が予め定めら
れた所定量になる迄液移送ポンプ7Aを作動させる。こ
の所定量は印字ヘッド1をキャップ5で覆った時に丁度
印字ヘッド1の印字面1aが保湿液6に浸かり、且つキ
ャップ5内部から保湿液6が溢れない程度の量とされて
いる。
【0048】さらに、主制御部17は、液供給動作制御
機能と、液吸い出し動作制御機能と、液供給制御機能と
を備えている。液供給動作制御機能は、所定のタイミン
グで保湿液供給機構4の動作を制御する機能である。こ
の所定タイミングはキャップ移送機構15による移送で
印字ヘッド1が保湿液6に浸かる前にこの保湿液6の供
給を完了するタイミングである。また、液吸い出し動作
制御機能は、キャップ移送機構15によるキャップ5の
後退動作後に所定のタイミングで液移送ポンプ7Aを駆
動制御しキャップ5内から保湿液6を吸い出し貯留タン
ク9に戻す機能である。この機能により、キャップ5と
印字ヘッド1の間に空気が入り易くなるため、容易に保
湿液が排出される。さらに、液供給制御機能は、キャッ
プ5に対するキャップ移送機構15の押し出し動作に優
先して保湿液供給機構4を駆動制御しキャップ5内に保
湿液6を供給せしめる機能である。この機能により、第
1のポンプ7Aの供給圧力が印字ヘッド1のノズル内部
に作用するのを防止することができる。このため、再度
の印刷時に保湿液6がノズルから吐出されるのを最小限
に抑えることができるので、インクの予備吐出によるイ
ンクの無駄が最小限となる。
【0049】さらに、主制御部17Aは、停電等によ
り、印字ヘッド1がホーム位置に戻ることなく停止し、
長時間キャッピングされることなく停止し、インクジェ
ットプリンタの電源が再投入された場合に、印字ヘッド
をホーム位置に戻し、キャップ内部に保湿液6を供給
し、キャップ移送機構15の所定量押し出しキャップ5
で印字ヘッド1を所定時間覆うようにする再キャッピン
グ動作制御機能を有している。
【0050】ここで、本実施形態では、下向き(図1
(A)におけるした方向)の印字ヘッド1に対してキャ
ップ5をキャップ移送機構15により上下方向に押し出
し又は後退させているが、横向きの印字ヘッドに対して
左右方向に押し出し又は後退させることも可能である。
この場合には、キャップから保湿液が漏れるのを防止す
るため、キャップ内部に保湿液の保持性に優れた多孔質
体が設けらる。この多孔質体はキャップ5で印字ヘッド
1を覆った際に印字ヘッドの先端部と当接するようにキ
ャップ5内部に設けられている。そして、非印刷時にキ
ャップで印字ヘッドを覆うことにより保湿液が保持され
た多孔質体が印字ヘッドと当接し、印字ヘッド1が保湿
される。
【0051】本発明の第1の実施形態の動作制御方法を
図1(A),(B)に基づいて説明する。まず、印字ヘ
ッド1が稼働中はキャップ移送機構15を介してキャッ
プ5を後退した状態に設定すると共に、印字ヘッド1が
その印字動作印字動作を完了して予め設定された非印字
動作位置(ホーム位置)に停止した場合に所定のタイミ
ングで保湿液供給機構15を駆動しキャップ5に所定量
の保湿液6を供給する(保湿液供給工程)。ここで、印
字動作印字動作を完了したか否かはホーム位置に所定時
間停止していたか否かで判断される。また、保湿液供給
機構15の保湿液6の供給は、液移送ポンプ7Aによ
り、貯留タンク9から保湿液6を吸引しキャップ5側に
吐出することにより行われる。
【0052】次に、所定量の保湿液6がキャップ5に供
給された場合に作動しキャップ移送機構15を印字ヘッ
ド1の印字面1aに向けて所定量押し出させ、図1
(B)に示すように、印字ヘッド1の印字面1aをこの
キャップ5で被嵌する(印字面被嵌工程)。これらの動
作は、インクジェットプリンタの電源がオフされた場合
には、インクジェットプリンタに配備されたバックアッ
プ電源により行われる。
【0053】そして、印字ヘッド1が稼働状態に設定さ
れると直ちに作動しキャップ移送機構15を介してキャ
ップ5を後退した状態に設定すると共にその後に保湿液
供給機構を作動させてキャップ5内から保湿液6を吸い
出し排出する(保湿液排出工程)。保湿液供給機構15
の保湿液6を排出する場合には、液移送ポンプ7Aでキ
ャップ5内部の保湿液6を吸引することにより行われ
る。ここで、キャップ5の内部の保湿液6については、
そのままキャップ5内部に貯留する方法もある。この場
合には、保湿液6の蒸発を防止するために、図示しない
カバーでキャップ5の開口部51が覆われる。以上のよ
うな工程で動作するため印字ヘッド1の印字面1aが非
印刷時に保湿液6で保湿されているため、印字面1aの
ノズル内部のインクの固化が防止される。
【0054】さらに、前述した第1の実施形態の動作制
御方法を図3のフローチャートに基づいて説明する。こ
のフローチャートはサブルーチンプログラムでタイマ割
り込み等によりメインプログラムから呼び出されて使用
される。
【0055】まず、印字ヘッド1が非印刷時か否かの判
断が行われる(ステップS100)。印刷時の場合には
そのまま印刷動作が行われる。そして、非印刷時の場合
には、印字ヘッド1が予め設定された非印字動作位置
(ホーム位置)に停止しているか否かの判断が行われ
る。印字ヘッド1がホーム位置にない場合にはホーム位
置に戻す処理が行われる(S102)。そして、印字ヘ
ッド1がホーム位置にある場合には、キャップ5内部に
所定量の保湿液が6供給されているか否かの判断が行わ
れる(ステップS103)。キャップ5内部に保湿液6
が供給されていない場合には保湿液供給機構4が供給方
向に作動される(ステップS104)。
【0056】そして、保湿液6がキャップ5内部に供給
されている場合には、印字ヘッド1の印字面1aがキャ
ップ5に覆われているか否かの判断が行われる(ステッ
プS105)。印字ヘッド1の印字面1aがキャップ5
に覆われていない場合には、キャップ移送機構14が押
し出し方向に作動する(ステップS106)。
【0057】そして、印字ヘッド1の印字面1aがキャ
ップ5に覆われている場合には印字ヘッド1が稼働状態
に設定されているか否かの判断が行われる(ステップS
107)。印字ヘッド1が稼働状態に設定されていない
場合には、キャップ移送機構15が押し出し方向に作動
したまま保持される(ステップS108)。そして、印
字ヘッド1が稼働状態に設定されている場合にはキャッ
プ5が後退しているか否かの判断が行われる(ステップ
S109)。キャップ5が後退していない場合にはキャ
ップ移送機構15が後退する方向に作動する(ステップ
S110)。そして、キャップ5が後退している場合に
は、キャップ5内部に保湿液6をそのまま保持するか貯
留タンク9に戻すのかの判断が行われる(ステップS1
11)。保湿液6を保持する場合には、その蒸発を防止
するため、カバーで開口部51が覆われる。そして、保
湿液6を貯留タンク9に戻す場合には保湿液供給機構4
が保湿液6を排出する方向に作動する。
【0058】[本発明の第2の実施形態]本発明の第2
の実施形態を図4(A),(B)に基づいて説明する。
キャップ5に所定量の保湿液6を供給し又はキャップ5
から保湿液6を吸い出して外部に排出する保湿液給排機
構4Aがキャップ5に併設されている。さらに、主制御
部17Aが、保湿液供給機構4Aの液給排の切換及びこ
の保湿液6の供給又は排出の動作を所定のタイミングで
制御する切換動作制御機能を備えている点で前述した第
1の実施形態とは異なる。これら以外の点では、前述し
た第1の実施形態とほぼ同様である。
【0059】保湿液給排機構4Aは、保湿液6を貯留す
る貯留タンク9と、この貯留タンク9とキャップ5とを
連通する保湿液移送用の配管部11,13と、この配管
部11,13に装備され且つ可逆性を備えた液供給排出
ポンプ7Bと、この液供給排出ポンプ7Bの貯留タンク
9側に配管部13から分岐して装備された液排出管14
と、この液排出管14の配管部からの分岐部分に装備さ
れた切換バルブ部8とを備えて構成されている。
【0060】この内、切換バルブ部8は、貯留タンク9
側に装備された第1の開閉バルブ18と、液排出管14
側に装備された第2の開閉バルブ19とにより構成され
ている。第1及び第2の開閉バルブ18,19は電磁弁
とされている。この電磁弁は主制御部17Aに接続され
ている。この主制御部17Aからの信号で第1及び第2
の開閉バルブ18,19が開閉される。これにより、液
供給排出ポンプ7Bと貯留タンク9との間の流路及び液
供給排出ポンプ7Aと液排出管14との間の流路が開閉
される。ここで、切換バルブ部は2つの開閉バルブとす
ることなく、一つの切換弁とすることも可能である。
【0061】液排出管14は、貯留タンク9と液供給排
出ポンプ7Bとの間ので分岐して設けられている。この
液排出管14の末端に保湿液6を排出する排出タンクを
接続することも可能である。
【0062】液供給排出ポンプ7Bは、可逆性を有して
いる。このため、保湿液6の所定量を貯留タンク9から
キャップ5へ又はキャップ5から排出管14移送する。
この液供給排出ポンプ7Bは主制御部17Aにより所定
タイミングで制御される。
【0063】主制御部17Aは、切換バルブ部8と液供
給排出ポンプ7Bとを連動させてキャップ5に対する液
供給又は液排出の動作を選択設定し、切換動作制御機能
を実行するようになっている。
【0064】本発明の第2の実施形態の動作制御方法を
図4(A),(B)に基づいて説明する。まず、印字ヘ
ッド1が稼働中はキャップ移送機構15を介してキャッ
プ5を後退した状態に設定すると共に、印字ヘッド1が
その印字動作印字動作を完了して予め設定された非印字
動作位置(ホーム位置)に停止した場合に所定のタイミ
ングで保湿液供給機構15を駆動しキャップ5に所定量
の保湿液6を供給する(保湿液供給工程)。保湿液供給
機構15の保湿液6の供給は、第1の開閉バルブ18を
開き、第2の開閉バルブ19を閉じ、液供給排出ポンプ
7Bにより、貯留タンク9から保湿液6を吸引しキャッ
プ5側に吐出することにより行われる。このようにキャ
ッピングを行う前に予め保湿液6をキャップ5に供給す
ることで、液移送ポンプ7Aの吐出圧力が直接印字ヘッ
ド1のノズルに作用することがないためノズルに溜まっ
たインクの混色が緩和される。
【0065】次に、所定量の保湿液6がキャップ5に供
給された場合に作動しキャップ移送機構15を印字ヘッ
ド1の印字面1aに向けて所定量押し出させ、図4
(B)に示すように、印字ヘッド1の印字面1aをこの
キャップ5で被嵌する(印字面被嵌工程)。これらの動
作は、インクジェットプリンタの電源がオフされた場合
には、インクジェットプリンタに配備されたバックアッ
プ電源により行われる。
【0066】そして、印字ヘッド1が稼働状態に設定さ
れると直ちに作動しキャップ移送機構15を介してキャ
ップ5を後退した状態に設定すると共にその後に保湿液
給排機構4Aを作動させてキャップ5内から保湿液6を
吸い出し排出する(保湿液排出工程)。保湿液供給機構
15の保湿液6を排出する場合には、第1の開閉弁18
を閉じたまま、第2の開閉弁19を開き、液供給排出ポ
ンプ7Bでキャップ5内部の保湿液6を吸引することに
より行われる。ここで、キャップ5の内部の保湿液6に
ついては、そのままキャップ5内部に貯留する方法、貯
留タンク9に回収する方法もある。まず、保湿液6をそ
のままキャップ5内部に貯留する場合には、保湿液6の
蒸発を防止するために、図示しないカバーでキャップ5
の開口部51が覆われる。保湿液6を貯留タンク9に回
収する場合には、第1の開閉弁18を開くのと併せて第
2の開閉弁19を閉じ、第1のポンプ7Aでキャップ5
内部の保湿液6を吸引する。
【0067】なお、本発明の第2の実施形態の動作制御
方法のフローチャートは図3の場合とほぼ同様で、異な
る点は、ステップS111で保湿液6を排出する場合も
あり、この場合には、保湿液給排機構4Aで保湿液6を
排出する動作が行われる。
【0068】[本発明の第3の実施形態]本発明の第3
の実施形態を図5に基づいて説明する。キャップ5に所
定量の保湿液6を供給し又はキャップ5から保湿液6を
吸い出して外部に排出する保湿液給排機構4Bがキャッ
プ5に併設され、主制御部17Bが、所定のタイミング
で保湿液給排機構4Bの動作を制御する液給排動作機能
を備えている点で前述した第1の実施形態とは異なる。
これら以外の点では、前述した第1の実施形態とほぼ同
様である。
【0069】保湿液給排機構4Bは、保湿液6の所定量
をキャップ5に供給する液供給機構部4B1と、保湿液
6を所定のタイミングでキャップ5から吸い出し外部に
排出する液排出機構部4B2とにより構成されている。
【0070】この内、液供給機構部4B1は、保湿液6
を貯留する貯留タンク9と、この貯留タンク9とキャッ
プ5とを連通する保湿液移送用の第1の配管11A,1
3Aと、この第1の配管11A,13Aに装備され保湿
液6の所定量を貯留タンク9からキャップ5に移送せし
める液供給ポンプ7Cとを備えている。また、貯留タン
ク9と液供給ポンプ7Cとの間に位置する第1の配管部
分11A,13Aに液供給用の第1の開閉バルブ18を
装備している。
【0071】また、液排出機構部4B2は、キャップ5
に装備された保湿液排出用の第2の配管11B,13B
と、この第2の配管11B,13Bに装備されキャップ
5内の保湿液6を外部に送り出す液排出ポンプ7Dとを
備えて構成されている。また、液排出ポンプ7Dの液送
出側に位置する第2の配管部11B,13B分に液排出
用の第2の開閉バルブが19装備されている。
【0072】第1及び第2の開閉バルブ18,19は電
磁弁とされている。この電磁弁は主制御部17Bに接続
されている。この主制御部17Bからの信号で第1及び
第2の開閉バルブ18,19が開閉される。これによ
り、液供給ポンプ7Cと貯留タンク9との間の流路及び
液排出ポンプ7Dと第2の配管部11B,13Bの排出
側との間の流路が開閉される。
【0073】液供給ポンプ7Cは、可逆性を有するもの
を使用することも可能である。可逆性を有する場合に
は、保湿液6の所定量をキャップ5から貯留タンク9に
戻すことができる。この液供給ポンプ7C及び液排出ポ
ンプ7Dは主制御部17Bにより所定タイミングで制御
される。
【0074】主制御部17Bは、液供給機構部4B1と
液排出機構部4B2とを所定のタイミングで切り換えた
後その動作を駆動制御する切換駆動制御機能を備えてい
る。また、主制御部17Bは、前記液供給ポンプ7Cの
始動制御に優先して第1の開閉バルブ18を駆動し開口
制御する液供給用バルブ開口制御機能を備えている。さ
らに、主制御部17Bは、液排出ポンプ7Dの始動制御
に優先して第2の開閉バルブ19を駆動し開閉制御する
液排出用バルブ開口制御機能を備えている。
【0075】本発明の第3の実施形態の動作制御方法を
図5に基づいて説明する。まず、印字ヘッド1が稼働中
はキャップ移送機構15を介してキャップ5を後退した
状態に設定すると共に、印字ヘッド1がその印字動作印
字動作を完了して予め設定された非印字動作位置(ホー
ム位置)に停止した場合に所定のタイミングで保湿液供
給機構15を駆動しキャップ5に所定量の保湿液6を供
給する(保湿液供給工程)。保湿液供給機構15の保湿
液6の供給は、第1の開閉弁18を開き、第2の開閉弁
19は閉じ、液供給ポンプ7Cにより、貯留タンク9か
ら保湿液6を吸引しキャップ5側に吐出することにより
行われる。このようにキャッピングを行う前に予め保湿
液6をキャップ5に供給することで、液移送ポンプ7A
の吐出圧力が直接印字ヘッド1のノズルに作用すること
がないためノズルに溜まったインクの混色が緩和され
る。
【0076】次に、所定量の保湿液6がキャップ5に供
給された場合に作動しキャップ移送機構15を印字ヘッ
ド1の印字面1aに向けて所定量押し出させ印字ヘッド
1の印字面1aをこのキャップ5で被嵌する(印字面被
嵌工程)。これらの動作は、インクジェットプリンタの
電源がオフされた場合には、インクジェットプリンタに
配備されたバックアップ電源により行われる。
【0077】そして、印字ヘッド1が稼働状態に設定さ
れると直ちに作動しキャップ移送機構15を介してキャ
ップ5を後退した状態に設定すると共にその後に保湿液
給排機構4Bを作動させてキャップ5内から保湿液6を
吸い出し排出する(保湿液排出工程)。保湿液給排機構
4Bの保湿液6を排出する場合には、第1の開閉弁バル
ブ18を閉じたまま、第2の開閉バルブ19を開き、排
出ポンプ7Dで吸引することにより行われる。ここで、
キャップ5の内部の保湿液6については、そのままキャ
ップ5内部に貯留する方法、貯留タンク9に回収する方
法もある。まず、保湿液6をそのままキャップ5内部に
貯留する場合には、保湿液6の蒸発を防止するために、
カバーでキャップ5の開口部51が覆われる。保湿液6
を貯留タンク9に回収する場合には、第1の開閉バルブ
18を開くのと併せて第2の開閉バルブ19を閉じ、液
供給ポンプ7Cでキャップ5内部の保湿液6を吸引す
る。
【0078】なお、本発明の第3の実施形態の動作制御
方法のフローチャートは図3の場合とほぼ同様で、異な
る点は、ステップS111で保湿液を排出する場合もあ
り、この場合には、保湿液給排機構4Bで保湿液6を排
出する動作が行われる。
【0079】
【発明の効果】以上のように構成され機能するため、請
求項1乃至5記載の印字ヘッド保護装置に関する各発明
では、キャップに所定量の保湿液を供給する保湿液供給
機構を、キャップに併設し、主制御部が、所定のタイミ
ングで前述した保湿液供給機構の動作を制御する液供給
動作制御機能を備えているため、液供給動作制御機能が
所定のタイミングで保湿液供給機構を制御することによ
りキャップ内部に保湿液を供給しているため、印刷ヘッ
ドが保湿液で保湿されているため、インクの乾燥が防止
され、印字ヘッドのノズルの目詰まりが防止される。
【0080】又、請求項6乃至8記載の印字ヘッド保護
装置に関する発明では、キャップに所定量の保湿液を供
給し又はキャップから保湿液を吸い出して外部に排出す
る保湿液供給機構をキャップに併設し、さらに、主制御
部が、保湿液供給機構の液給排の切換及び当該保湿液の
供給又は排出の動作を所定のタイミングで制御する切換
動作制御機能を備えているため、内部に保湿液が供給さ
れたキャップで印字ヘッドを覆うことにより、印刷ヘッ
ドが保湿液で保湿され、印字ヘッドのノズルの目詰まり
が防止される。また、印刷動作中等のキャップ内部の保
湿液が不用となった場合に、キャップ内部の保湿液を排
出するいことにより、再度印字ヘッドの印字面を保湿す
る場合には新しい保湿液が使用できるため、高い保湿効
果が維持されると共にインクの混色が防止される。
【0081】又、請求項9乃至14記載の印字ヘッド保
護装置に関する各発明では、キャップに所定量の保湿液
を供給し又はキャップから保湿液を吸い出して外部に排
出する保湿液給排機構をキャップに併設し、さらに、主
制御部が、所定のタイミングで保湿液給排機構の動作を
制御する液給排動作機能を備えているため、内部に保湿
液が供給キャップされたキャップで印字ヘッドを覆うこ
とにより、インクの乾燥が防止され、印字ヘッドのノズ
ルの目詰まりが防止される。また、印刷動作中等のキャ
ップ内部の保湿液が不用となった場合に、キャップ内部
の保湿液を排出することにより、再度印字ヘッドの印字
面を保湿する場合には新しい保湿液が使用されるため、
高い保湿効果が維持されると共にインクの混色が防止さ
れる。
【0082】請求項15記載の印字ヘッド保護装置に関
する発明では、主制御部は、キャップに対するキャップ
移送機構の押し出し動作に優先して液供給機構部を駆動
制御しキャップ内に保湿液を供給せしめる液供給制御機
能を備えているため、保湿液のノズル内部への進入が最
小限に抑えられ、印刷動作開始時に予備吐出を複数回行
う必要がなくなり、印刷初期のパージ吐出による無駄な
インクの消費を抑えることができる。
【0083】請求項16記載の印字ヘッド保護装置に関
する発明では、貯留タンクを、配管部に対して着脱自在
に装備することにより、貯留タンクの保湿液が無くなっ
た場合には、貯留タンク毎交換することで保湿液の供給
を簡単に行うことができる。
【0084】請求項17記載の印字ヘッド保護装置に関
する発明では、保湿液を、着色剤を含まない無色透明の
液体とすることにより、インクの混色が防止できる。
【0085】請求項18記載の印字ヘッド保護装置に関
する発明では、配管部の一部又は全部を屈曲自在の樹脂
製ホースにより形成することにより、配管部が屈曲自在
のため、簡易にキャップ移送機構を形成することが可能
であると共に、印字ヘッド保湿装置を軽量化することが
できる。
【0086】請求項19記載の印字ヘッド保護装置の動
作制御方法に関する発明では、所定量の保湿液がキャッ
プに供給された場合に作動しキャップ移送機構を印字ヘ
ッドの印字面に向けて所定量押し出させ印字ヘッドの印
字面を当該キャップで被嵌する印字面被嵌工程を備えて
いるため、直接ポンプの供給圧力が印字用ヘッドのノズ
ルに作用することがないため、保湿液のノズル内部への
進入が最小限に抑えられ、印刷動作開始時に予備吐出を
行う必要がなくなり、インクの消費を少なくすることが
できる。
【0087】さらに、請求項20記載の印字ヘッド保護
装置の動作制御方法に関する発明では、印字ヘッドが稼
働状態に設定されると直ちに作動しキャップ移送機構を
介してキャップを後退した状態に設定すると共にその後
に保湿液供給機構を作動させてキャップ内から保湿液を
吸い出し排出する保湿液排出工程を備えているため、使
用済みの保湿液を排出することによりインクの混色が防
止される。まて、新しい保湿液が使用可能であるため、
常に高い保湿効果が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概念図で、図1
(A)はヘッド保護機構を動作させる前の状態を示す図
で、図1(B)はヘッド保護機構を動作させた後の状態
を示す図である。
【図2】図1の第1のタンクを着脱自在にした場合を示
す図である。
【図3】図1の動作制御フローチャートを示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す概念図で、図4
(A)は印字ヘッド保護機構を動作させる前の状態を示
す図で、図4(B)は印字ヘッド保護機構を動作させた
後の状態を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 1a 印字面 3,3A,3B ヘッド保護機構 5 キャップ 4 保湿液供給機構 4A,4B 保湿液給排機構 6 保湿液 7A 液移送ポンプ 7B 液供給排出ポンプ 7C 液供給ポンプ 7D 液排出ポンプ 8 切換バルブ部 9 貯留タンク 11,13 配管部 11A,13A 第1の配管部 11B,13B 第2の配管部 14 液排出管 15 キャップ移送機構 17,17A,17B 主制御部 18 第1の開閉バルブ 19 第2の開閉バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/165

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非印字動作時にインクジェットプリンタ用
    の印字ヘッドの印字面を覆うキャップと、 このキャップを前記印字ヘッドの印字面に向けて押し出
    し又は後退せしめるキャップ移送機構と、 このキャップ移送機構の動作を所定のタイミングで制御
    する主制御部とを備え、 前記キャップに所定量の保湿液を供給し、および、前記
    供給された保湿液を回収して再利用する保湿液供給回収
    機構を、前記キャップに併設すると共に、前記主制御部
    が、所定のタイミングで前記保湿液供給回収機構の動作
    を制御する液供給回収動作制御機能を備えていることを
    特徴とした印字ヘッド保護装置。
  2. 【請求項2】前記キャップ移送機構の駆動部を電磁ソレ
    ノイドにより形成したことを特徴とする請求項1記載の
    印字ヘッド保護装置。
  3. 【請求項3】前記保湿液供給回収機構は、 前記保湿液を貯留する貯留タンクと、 この貯留タンクと前記キャップとを連通する保湿液移送
    用の配管部と、 この配管部に装備され前記保湿液の所定量を前記貯留タ
    ンクから前記キャップに向けて移送し、又は、前記キャ
    ップに移送された保湿液を前記貯留タンクに向けて移送
    する液移送ポンプとを備えていることを特徴とした請求
    項1又は2記載の印字ヘッド保護装置。
  4. 【請求項4】前記保湿液供給回収機構は、 前記保湿液を貯留する貯留タンクと、この貯留タンクと
    前記キャップとを連通する保湿液移送用の配管部と、 この配管部に装備され前記保湿液の所定量を一方から他
    方へ又は他方から一方へ移送せしめる可逆性の液移送ポ
    ンプとを備えていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の印字ヘッド保護装置。
  5. 【請求項5】前記主制御部は、 前記キャップ移送機構によるキャップ後退動作後に所定
    のタイミングで前記液移送ポンプを駆動制御し前記キャ
    ップ内から前記保湿液を吸い出し前記貯留タンクに戻す
    液吸い出し動作制御機能を備えていることを特徴とした
    請求項4記載の印字ヘッド保護機構。
  6. 【請求項6】非印字動作時にインクジェットプリンタ用
    の印字ヘッドの印字面を覆うキャップと、 このキャップを前記印字ヘッドの印字面に向けて押し出
    し又は後退せしめるキャップ移送機構と、 このキャップ移送機構の動作を所定のタイミングで制御
    する主制御部とを備え、 前記キャップに所定量の保湿液を供給し、および、前記
    供給された保湿液を回収して再利用する保湿液供給回収
    機構を、前記キャップに併設すると共に、前記主制御部
    が、前記保湿液供給回収機構の保湿液の供給又は回収の
    切換、及び、当該保湿液の供給又は回収の動作を所定の
    タイミングで制御する切換動作制御機能を備えているこ
    とを特徴とした印字ヘッド保護装置。
  7. 【請求項7】前記保湿液供給回収機構を、 前記保湿液を貯留する貯留タンクと、 この貯留タンクと前記キャップとを連通する保湿液移送
    用の配管部と、 この配管部に装備され且つ可逆性を備えた液供給回収ポ
    ンプと、 この液供給回収ポンプの前記貯留タンク側に前記配管部
    から分岐して装備された液回収管と、 この液回収管の前記配管部からの分岐部分に装備された
    切換バルブ部とを有する構成とし、 前記主制御部が、前記切換バルブ部と液供給回収ポンプ
    とを連動させて前記キャップに対する保湿液の供給又は
    回収の動作を選択設定し前記切換動作制御機能を実行す
    るようにしたことを特徴とする請求項6記載の印字ヘッ
    ド保護機構。
  8. 【請求項8】前記切換バルブ部を、 前記貯留タンク側に装備された第1の開閉バルブと、 前記液回収管側に装備された第2の開閉バルブとにより
    構成したことを特徴とする請求項7記載の印字ヘッド保
    護機構。
  9. 【請求項9】非印字動作時にインクジェットプリンタ用
    の印字へッドの印字面を覆うキャップと、 このキャップを前記印字ヘッドの印字面に向けて押し出
    し又は後退せしめるキャップ移送機構と、 このキャップ移送機構の動作を所定のタイミングで制御
    する主制御部とを備え、 前記キャップに所定量の保湿液を供給しおよび前記キャ
    ップから保湿液を吸い出して回収して再利用する保湿液
    供給回収機構を、前記キャップに併設すると共に、前記
    主制御部が、所定のタイミングで前記保湿液供給回収機
    構の動作を制御する液供給回収動作機能を備えているこ
    とを特徴とした印字ヘッド保護装置。
  10. 【請求項10】前記保湿液供給回収機構を、 前記保湿液の所定量を前記キャップに供給する液供給機
    構部と、 前記保湿液を所定のタイミングで前記キャップから吸い
    出して回収する液回収機構部とにより構成し、 前記主制御部が、前記液供給機構部と液回収機構部とを
    所定のタイミングで切り換えた後その動作を駆動制御す
    る切換駆動制御機能を備えていることを特徴とした請求
    項9記載の印字ヘッド保護装置。
  11. 【請求項11】前記液供給機構部を、 前記保湿液を貯留する貯留タンクと、この貯留タンクと
    前記キャップとを連通する保湿液移送用の第1の配管
    と、 この第1の配管に装備され前記保湿液の所定量を前記貯
    留タンクから前記キャップに移送せしめる液供給ポンプ
    とを備えた構成としたことを特徴とする請求項10記載
    の印字ヘッド保護装置。
  12. 【請求項12】前記貯留タンクと液供給ポンプとの間に
    位置する第1の配管部分に液供給用の第1の開閉バルブ
    を装備し、 前記主制御部が、 前記液供給ポンプの始動制御に優先して当該第1の開閉
    バルブを駆動し開口制御する液供給用バルブ開口制御機
    能を備えていることを特徴とする請求項11記載の印字
    ヘッド保護装置。
  13. 【請求項13】前記液回収機構部を、 前記キャップに装備された保湿液回収用の第2の配管
    と、 この第2の配管に装備され前記キャップ内の保湿液を回
    収する液回収ポンプとを備えた構成としたことを特徴と
    する請求項10〜12のいずれかに記載の印字ヘッド保
    護装置。
  14. 【請求項14】前記液回収ポンプの液送出側に位置する
    第2の配管部分に液回収用の第2の開閉バルブを装備
    し、 前記主制御部が、 前記液回収ポンプの始動制御に優先して当該第2の開閉
    バルブを駆動し開閉制御する液回収用バルブ開口制御機
    能を備えていることを特徴とする請求項13記載の印字
    ヘッド保護装置。
  15. 【請求項15】前記主制御部は、 前記キャップに対する前記キャップ移送機構の押し出し
    動作に優先して前記液供給機構部を駆動制御し前記キャ
    ップ内に前記保湿液を供給せしめる液供給制御機能を備
    えていることを特徴とした請求項10〜14のいずれか
    に記載の印字ヘッド保護装置。
  16. 【請求項16】前記貯留タンクを、前記配管部に対して
    着脱自在に装備したことを特徴とした請求項3〜5,
    7,8のいずれかに記載の印字ヘッド保護装置。
  17. 【請求項17】前記保湿液を、着色剤を含まない無色透
    明の液体としたことを特徴とする請求項1〜14のいず
    れかに記載の印字ヘッド保護装置。
  18. 【請求項18】前記配管部の一部又は全部を屈曲自在の
    樹脂製ホースにより形成したことを特徴とする請求項3
    〜5,7,8のいずれかに記載の印字ヘッド保護装置。
  19. 【請求項19】インクジェットプリンタ用の印字ヘッド
    の印字面を非印字動作時に覆うキャップと、 このキャップを前記印字ヘッドの印字面に向けて押し出
    し又は後退せしめるキャップ移送機構と、 前記キャップに所定量の保湿液を供給する保湿液供給機
    構とを備え、 前記印字ヘッドが稼働中は前記キャップ移送機構を介し
    て前記キャップを後退した状態に設定すると共に、前記
    印字ヘッドがその印字動作印字動作を完了して予め設定
    された非印字動作位置に停止した場合に所定のタイミン
    グで前記保湿液供給機構を駆動し前記キャップに所定量
    の保湿液を供給する保湿液供給工程と、 所定量の保湿液がキャップに供給された場合に作動し前
    記キャップ移送機構を前記印字ヘッドの印字面に向けて
    所定量押し出させ前記印字ヘッドの印字面を当該キャッ
    プで被嵌する印字面被嵌工程とを備えていることを特徴
    とした印字ヘッド保護装置の動作制御方法。
  20. 【請求項20】インクジェットプリンタ用の印字ヘッド
    の印字面を非印字動作時に覆うキャップと、 このキャップを前記印字ヘッドの印字面に向けて押し出
    し又は後退せしめるキャップ移送機構と、 前記キャップに所定量の保湿液を供給する保湿液供給機
    構とを備え、 前記印字ヘッドが稼働中は前記キャップ移送機構を介し
    て前記キャップを後退した状態に設定すると共に、前記
    印字ヘッドがその印字動作印字動作を完了して予め設定
    された非印字動作位置に停止した場合に所定のタイミン
    グで前記保湿液供給機構を駆動し前記キャップに所定量
    の保湿液を供給する保湿液供給工程と、 所定量の保湿液がキャップに供給された場合に作動し前
    記キャップ移送機構を前記印字ヘッドの印字面に向けて
    所定量押し出させ前記印字ヘッドの印字面を当該キャッ
    プで被嵌する印字面被嵌工程と、 前記印字ヘッドが稼働状態に設定されると直ちに作動し
    前記キャップ移送機構を介して前記キャップを後退した
    状態に設定すると共にその後に前記保湿液供給機構を作
    動させて前記キャップ内から保湿液を吸い出し排出する
    保湿液排出工程とを備えていることを特徴とした印字ヘ
    ッド保護装置の動作制御方法。
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