JP3428059B2 - 光変調器および光通信装置 - Google Patents
光変調器および光通信装置Info
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- JP3428059B2 JP3428059B2 JP05723393A JP5723393A JP3428059B2 JP 3428059 B2 JP3428059 B2 JP 3428059B2 JP 05723393 A JP05723393 A JP 05723393A JP 5723393 A JP5723393 A JP 5723393A JP 3428059 B2 JP3428059 B2 JP 3428059B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間を光信号の伝送経
路とする情報通信に用いられる光変調器に関する。
路とする情報通信に用いられる光変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の光変調器における構成を示
し、(a)は正面図であり、(b)は断面図である。こ
の光変調器は、3個の反射面7a、7b、7cが相互に
直交して配置されているコーナーキューブ6と、情報信
号を出力する信号源12と、この情報信号に対応して変
化する駆動電圧を発生する駆動回路11と、反射面7c
の裏面に設置され、駆動回路11により印加された駆動
電圧に基づいて反射面7cを振動させる圧電素子15と
から構成されている。
し、(a)は正面図であり、(b)は断面図である。こ
の光変調器は、3個の反射面7a、7b、7cが相互に
直交して配置されているコーナーキューブ6と、情報信
号を出力する信号源12と、この情報信号に対応して変
化する駆動電圧を発生する駆動回路11と、反射面7c
の裏面に設置され、駆動回路11により印加された駆動
電圧に基づいて反射面7cを振動させる圧電素子15と
から構成されている。
【0003】上記の構造によれば、所定の通信手段から
送出されてこの光変調器に入射した光は、通常、コーナ
ーキューブ6の反射面7a、7b、7cそれぞれで反射
され、入射時の逆進行方向に出射される。しかし、信号
源12から出力された情報信号が駆動回路11に入力さ
れると、駆動回路11は情報信号に対応して変化する駆
動電圧を圧電素子15に印加する。そのため、圧電素子
15は駆動電圧に基づいて反射面7cを振動させる。こ
のとき、反射面7cで反射されて通常は実線で図示する
方向に進行する光は、点線で図示する方向に進行するよ
うに変化させられる。従って、この光変調器に入射する
光を送出した所定の通信手段は、情報信号に対応してパ
ルスコード変調された光を受信して復調する。この結
果、光変調器から所定の通信手段に情報信号が通信され
る。
送出されてこの光変調器に入射した光は、通常、コーナ
ーキューブ6の反射面7a、7b、7cそれぞれで反射
され、入射時の逆進行方向に出射される。しかし、信号
源12から出力された情報信号が駆動回路11に入力さ
れると、駆動回路11は情報信号に対応して変化する駆
動電圧を圧電素子15に印加する。そのため、圧電素子
15は駆動電圧に基づいて反射面7cを振動させる。こ
のとき、反射面7cで反射されて通常は実線で図示する
方向に進行する光は、点線で図示する方向に進行するよ
うに変化させられる。従って、この光変調器に入射する
光を送出した所定の通信手段は、情報信号に対応してパ
ルスコード変調された光を受信して復調する。この結
果、光変調器から所定の通信手段に情報信号が通信され
る。
【0004】この種の技術については、特開平4−11
1548号公報などに詳細に記載されている。
1548号公報などに詳細に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光変調器は、コーナーキューブの反射面を機械的に
駆動するために、変調速度を高速にすることは容易でな
いという問題がある。また、その反射面を振動するため
に機械的な可動部が必要であるので、装置を小型化する
ことや信頼性を向上することは難しいという問題があ
る。
来の光変調器は、コーナーキューブの反射面を機械的に
駆動するために、変調速度を高速にすることは容易でな
いという問題がある。また、その反射面を振動するため
に機械的な可動部が必要であるので、装置を小型化する
ことや信頼性を向上することは難しいという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、高速変調が可能であり、小型で信
頼性が高い光変調器、および、これを適用して双方向通
信が可能である光通信装置を提供することを目的とす
る。
なされたものであり、高速変調が可能であり、小型で信
頼性が高い光変調器、および、これを適用して双方向通
信が可能である光通信装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、入射光を該入射光の逆進行方向に反射
する反射手段と、この反射手段の入射面前方に配置され
て該反射手段に対する入反射光を変調する変調手段とを
備える光変調器において、反射手段はコーナーキューブ
であり、変調手段はコーナーキューブの入射面上に設置
されており、変調手段は、楔状に対向形成されている表
面を有するとともに一方の前記表面が前記反射手段の前
記入射面と対向するように設けられた電気光学結晶と、
この電気光学結晶の表面に設置されて駆動電圧を印加さ
れる透明電極とを備え、駆動電圧に対応して変化する電
気光学結晶内部の屈折率分布に基づき、反射手段に対す
る入反射光の進行方向を変調することを特徴とする。
達成するために、入射光を該入射光の逆進行方向に反射
する反射手段と、この反射手段の入射面前方に配置され
て該反射手段に対する入反射光を変調する変調手段とを
備える光変調器において、反射手段はコーナーキューブ
であり、変調手段はコーナーキューブの入射面上に設置
されており、変調手段は、楔状に対向形成されている表
面を有するとともに一方の前記表面が前記反射手段の前
記入射面と対向するように設けられた電気光学結晶と、
この電気光学結晶の表面に設置されて駆動電圧を印加さ
れる透明電極とを備え、駆動電圧に対応して変化する電
気光学結晶内部の屈折率分布に基づき、反射手段に対す
る入反射光の進行方向を変調することを特徴とする。
【0008】
【0009】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、空間を光信号の伝送経路として情報信号を通信す
る第1および第2の通信手段を備える光通信装置におい
て、第1の通信手段は、第2の通信手段に光を送出する
投光手段と、第2の通信手段から送出された光信号を受
光して復調する受光手段とから構成され、第2の通信手
段は、投光手段と対向配置されて光を入射され、情報信
号に対応して変化する駆動電圧を印加されて進行方向を
変調された光信号を出射する上記光変調器とから構成さ
れ、第1の通信手段に第2の通信手段から情報信号を通
信することを特徴とする。
めに、空間を光信号の伝送経路として情報信号を通信す
る第1および第2の通信手段を備える光通信装置におい
て、第1の通信手段は、第2の通信手段に光を送出する
投光手段と、第2の通信手段から送出された光信号を受
光して復調する受光手段とから構成され、第2の通信手
段は、投光手段と対向配置されて光を入射され、情報信
号に対応して変化する駆動電圧を印加されて進行方向を
変調された光信号を出射する上記光変調器とから構成さ
れ、第1の通信手段に第2の通信手段から情報信号を通
信することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の光変調器によれば、まず、変調手段が
駆動電圧を印加されていない場合、変調手段に入射した
光は進行方向を保存して出射され、反射手段に入射した
光は入射時の逆進行方向に反射される。そのため、この
光変調器に入射した光は、入射時の逆進行方向に出射さ
れる。一方、変調手段が駆動電圧を印加されている場
合、楔形に対向配置されている電気光学結晶の表面に設
置されている透明電極により、電圧値に比例し、かつ、
電極間距離にほぼ反比例する大きさの電界が発生するの
で、電気光学結晶内部の屈折率分布が変化する。これに
基づいて、変調手段に入射した光は、進行方向を変化し
て出射される。また、反射手段に入射した光は、入射時
の逆進行方向に反射される。そのため、光変調器に入射
した光は、入射時の逆進行方向とは異なる方向に出射さ
れる。従って、変調手段に印加する駆動電圧をオンまた
はオフすることにより、光変調器は入射した光に対して
進行方向をパルスコード変調して出射することができ
る。
駆動電圧を印加されていない場合、変調手段に入射した
光は進行方向を保存して出射され、反射手段に入射した
光は入射時の逆進行方向に反射される。そのため、この
光変調器に入射した光は、入射時の逆進行方向に出射さ
れる。一方、変調手段が駆動電圧を印加されている場
合、楔形に対向配置されている電気光学結晶の表面に設
置されている透明電極により、電圧値に比例し、かつ、
電極間距離にほぼ反比例する大きさの電界が発生するの
で、電気光学結晶内部の屈折率分布が変化する。これに
基づいて、変調手段に入射した光は、進行方向を変化し
て出射される。また、反射手段に入射した光は、入射時
の逆進行方向に反射される。そのため、光変調器に入射
した光は、入射時の逆進行方向とは異なる方向に出射さ
れる。従って、変調手段に印加する駆動電圧をオンまた
はオフすることにより、光変調器は入射した光に対して
進行方向をパルスコード変調して出射することができ
る。
【0011】また、本発明の光通信装置によれば、光が
投光手段により第1の通信手段から第2の通信手段に送
出される。本発明の光変調器は、情報信号に対応して変
化する駆動電圧を印加されている。これに基づいて、光
変調器に入射した光は、進行方向を変調されて出射され
る。そのため、情報信号に対応して変調された光信号
が、変調器により第2の通信手段から第1の通信手段に
送出され、受光手段により受光されて復調される。従っ
て、情報信号は、第2の通信手段から第1の通信手段に
通信される。
投光手段により第1の通信手段から第2の通信手段に送
出される。本発明の光変調器は、情報信号に対応して変
化する駆動電圧を印加されている。これに基づいて、光
変調器に入射した光は、進行方向を変調されて出射され
る。そのため、情報信号に対応して変調された光信号
が、変調器により第2の通信手段から第1の通信手段に
送出され、受光手段により受光されて復調される。従っ
て、情報信号は、第2の通信手段から第1の通信手段に
通信される。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成および作用
について、図1ないし図6を参照して説明する。なお、
図面の説明においては同一要素には同一の符号を付し、
重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説
明のものと必ずしも一致していない。
について、図1ないし図6を参照して説明する。なお、
図面の説明においては同一要素には同一の符号を付し、
重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説
明のものと必ずしも一致していない。
【0013】図1は本発明の光変調器に係る第1実施例
の構成を示し、(a)は側面図であり、(b)は(a)
に示すA−A線に沿っての断面図である。コーナーキュ
ーブプリズム3は、相互に直交する3個の反射面4a、
4b、4cと、1個の入射面5とから構成されている。
このコーナーキューブプリズム3の入射面5上には、楔
形の電気光学結晶1と、この電気光学結晶1の楔状に対
向配置されている表面に設置されている透明電極2a、
2bとが、設置されている。
の構成を示し、(a)は側面図であり、(b)は(a)
に示すA−A線に沿っての断面図である。コーナーキュ
ーブプリズム3は、相互に直交する3個の反射面4a、
4b、4cと、1個の入射面5とから構成されている。
このコーナーキューブプリズム3の入射面5上には、楔
形の電気光学結晶1と、この電気光学結晶1の楔状に対
向配置されている表面に設置されている透明電極2a、
2bとが、設置されている。
【0014】上記の構造によれば、透明電極2a、2b
に駆動電圧が印加されていない場合、電気光学結晶1に
入射した光は進行方向を保存して出射され、次にコーナ
ーキューブプリズム3に入射して入射時の逆進行方向に
反射され、さらに電気光学結晶1に入射して進行方向を
保存して出射される。そのため、光変調器に入射した光
は入射時の逆進行方向に出射される。一方、透明電極2
a、2bに駆動電圧が印加されている場合、透明電極2
は楔形に対向配置されている電気光学結晶1の表面に設
置されているため、電圧値に比例し、かつ、電極間距離
にほぼ反比例する大きさの電界が発生するので、電気光
学結晶1内部の屈折率分布が変化する。そのため、電気
光学結晶1に入射した光は進行方向を変化して出射さ
れ、次にコーナーキューブプリズム3に入射して入射時
の逆進行方向に反射され、さらに電気光学結晶1に入射
して進行方向を変化して出射される。この結果、光変調
器に入射した光は入射時の逆進行方向とは異なる方向に
出射される。従って、透明電極2に印加する駆動電圧を
オンまたはオフすることにより、光変調器は入射した光
に対して進行方向をパルスコード変調して出射すること
ができる。
に駆動電圧が印加されていない場合、電気光学結晶1に
入射した光は進行方向を保存して出射され、次にコーナ
ーキューブプリズム3に入射して入射時の逆進行方向に
反射され、さらに電気光学結晶1に入射して進行方向を
保存して出射される。そのため、光変調器に入射した光
は入射時の逆進行方向に出射される。一方、透明電極2
a、2bに駆動電圧が印加されている場合、透明電極2
は楔形に対向配置されている電気光学結晶1の表面に設
置されているため、電圧値に比例し、かつ、電極間距離
にほぼ反比例する大きさの電界が発生するので、電気光
学結晶1内部の屈折率分布が変化する。そのため、電気
光学結晶1に入射した光は進行方向を変化して出射さ
れ、次にコーナーキューブプリズム3に入射して入射時
の逆進行方向に反射され、さらに電気光学結晶1に入射
して進行方向を変化して出射される。この結果、光変調
器に入射した光は入射時の逆進行方向とは異なる方向に
出射される。従って、透明電極2に印加する駆動電圧を
オンまたはオフすることにより、光変調器は入射した光
に対して進行方向をパルスコード変調して出射すること
ができる。
【0015】図2は、本発明の光変調器に係る第1実施
例における透明電極の配置を示す説明図である。図示し
た直交座標系(r,φ,z)において、αは透明電極2
a、2b間の内角であり、rは透明電極2a、2bを共
に延長したときの交差点からの距離であり、φ方向の単
位ベクトルは(0,1,0)である。ここで、αを微小
であるとし、透明電極2a、2b間に電圧V0 を印加す
ると、透明電極2a、2b間の電界E(r,φ,z)
は、次に示す関係式で表される。
例における透明電極の配置を示す説明図である。図示し
た直交座標系(r,φ,z)において、αは透明電極2
a、2b間の内角であり、rは透明電極2a、2bを共
に延長したときの交差点からの距離であり、φ方向の単
位ベクトルは(0,1,0)である。ここで、αを微小
であるとし、透明電極2a、2b間に電圧V0 を印加す
ると、透明電極2a、2b間の電界E(r,φ,z)
は、次に示す関係式で表される。
【0016】
E(r,φ,z)=−(V0 /αr)・(0,1,0)
従って、透明電極2a、2b間の電界Eはφ方向の負の
向きで、rに反比例する大きさを有することがわかる。
そのため、透明電極2a、2b間に電気光学係数の大き
い電気光学結晶1を配置すると、電気光学結晶1内部の
屈折率分布は電界E(r,φ,z)に対応して変化する
ため、rに依存する。そのため、電気光学結晶1に入射
した光は、進行方向を変化させられて出射されることに
なる。
向きで、rに反比例する大きさを有することがわかる。
そのため、透明電極2a、2b間に電気光学係数の大き
い電気光学結晶1を配置すると、電気光学結晶1内部の
屈折率分布は電界E(r,φ,z)に対応して変化する
ため、rに依存する。そのため、電気光学結晶1に入射
した光は、進行方向を変化させられて出射されることに
なる。
【0017】図3は、本発明の光変調器に係る第2実施
例の構成を示す側面図である。コーナーキューブプリズ
ム3の入射面5の前方に、楔形の電気光学結晶1と、こ
の電気光学結晶1の楔状に対向配置されている表面に設
置されている透明電極2a、2bとが、配置されてい
る。この変調器は、透明電極2a、2bに電圧が印加さ
れていない場合に、光がコーナーキューブプリズム3に
入射する以前に電気光学結晶1を通過するように配置さ
れていることにより、第1実施例の光変調器と同様に動
作する。
例の構成を示す側面図である。コーナーキューブプリズ
ム3の入射面5の前方に、楔形の電気光学結晶1と、こ
の電気光学結晶1の楔状に対向配置されている表面に設
置されている透明電極2a、2bとが、配置されてい
る。この変調器は、透明電極2a、2bに電圧が印加さ
れていない場合に、光がコーナーキューブプリズム3に
入射する以前に電気光学結晶1を通過するように配置さ
れていることにより、第1実施例の光変調器と同様に動
作する。
【0018】図4は、本発明の光通信装置に係る第1実
施例の構成を示すブロック図である。発光源側は、レー
ザ光を変調器側に送出する投光器20と、変調器側から
送出されたレーザ光を受光して復調する受光器21とか
ら構成されている。一方、変調器側は、投光器20と対
向配置されてレーザ光を入出する上記第1実施例の光変
調器10と、情報信号を出力する信号源12と、この情
報信号に対応して変化する駆動電圧を光変調器10に印
加する駆動回路11とから構成されている。
施例の構成を示すブロック図である。発光源側は、レー
ザ光を変調器側に送出する投光器20と、変調器側から
送出されたレーザ光を受光して復調する受光器21とか
ら構成されている。一方、変調器側は、投光器20と対
向配置されてレーザ光を入出する上記第1実施例の光変
調器10と、情報信号を出力する信号源12と、この情
報信号に対応して変化する駆動電圧を光変調器10に印
加する駆動回路11とから構成されている。
【0019】上記の構成によれば、投光器20から連続
的に送出されたレーザ光は、光変調器10に入射され
る。このとき、信号源12から出力された情報信号は駆
動回路11に入力され、この駆動回路11により光変調
器10の透明電極2a、2bは情報信号に対応して変化
する駆動電圧を印加される。そのため、光変調器10に
入射したレーザ光は、印加された駆動電圧に基づいてバ
イフェーズに、すなわち、実線で図示する方向または点
線で図示する方向に進行方向を変調されて出射される。
この結果、受光器21は、バイフェーズにパルスコード
変調された光信号を受光して復調する。従って、変調器
側から発光源側に情報信号が通信される。図5は、本発
明の光通信装置に係る第1実施例における通信過程を示
し、(a)は情報信号、(b)は電圧信号、(c)は受
信信号の波形図である。信号源12から出力された情報
信号は、1、0というバイフェーズのレベルを有するパ
ルスコードである。この情報信号が駆動回路11に入力
されると、情報信号のレベル1が電圧0に、情報信号の
レベル0が電圧V0 に変換され、電圧信号のパルスコー
ドが出力される。この電圧信号が光変調器10の透明電
極2a、2bに印加されると、光変調器に入射した光は
電圧0のときに入射時の逆進行方向に出射され、電圧V
0 のときに入射時の逆進行方向とは異なる方向に出射さ
れる。この結果、受光器21は、電圧0のときに光を受
光し、電圧V0 のとき光を受光しないので、信号源12
から出力された情報信号をパルスコードの受信信号とし
て受光して復調する。
的に送出されたレーザ光は、光変調器10に入射され
る。このとき、信号源12から出力された情報信号は駆
動回路11に入力され、この駆動回路11により光変調
器10の透明電極2a、2bは情報信号に対応して変化
する駆動電圧を印加される。そのため、光変調器10に
入射したレーザ光は、印加された駆動電圧に基づいてバ
イフェーズに、すなわち、実線で図示する方向または点
線で図示する方向に進行方向を変調されて出射される。
この結果、受光器21は、バイフェーズにパルスコード
変調された光信号を受光して復調する。従って、変調器
側から発光源側に情報信号が通信される。図5は、本発
明の光通信装置に係る第1実施例における通信過程を示
し、(a)は情報信号、(b)は電圧信号、(c)は受
信信号の波形図である。信号源12から出力された情報
信号は、1、0というバイフェーズのレベルを有するパ
ルスコードである。この情報信号が駆動回路11に入力
されると、情報信号のレベル1が電圧0に、情報信号の
レベル0が電圧V0 に変換され、電圧信号のパルスコー
ドが出力される。この電圧信号が光変調器10の透明電
極2a、2bに印加されると、光変調器に入射した光は
電圧0のときに入射時の逆進行方向に出射され、電圧V
0 のときに入射時の逆進行方向とは異なる方向に出射さ
れる。この結果、受光器21は、電圧0のときに光を受
光し、電圧V0 のとき光を受光しないので、信号源12
から出力された情報信号をパルスコードの受信信号とし
て受光して復調する。
【0020】図6は、本発明の光通信装置に係る第2実
施例の構成を示すブロック図である。発光源側は、第1
の情報信号を出力する信号源22と、この第1の情報信
号に対応してパルスコード変調された第1の光信号を変
調器側に送出する投光器20と、変調器側から送出され
た第2の光信号を受光して復調する受光器21とから構
成されている。一方、変調器側は、投光器20と対向配
置されて第1の光信号を入射されて第2の光信号を出射
する上記第1実施例の光変調器10と、第2の情報信号
を出力する信号源12と、この第2の情報信号に対応し
て変化する駆動電圧を光変調器10に印加する駆動回路
11と、光変調器の入射面前方に配置されて発光源側か
ら送出された第1の光信号の所定量を反射し、第1の光
信号の所定量以外の残量を透過するハーフミラー13
と、このハーフミラー13で反射された第1の光信号を
受光して復調する受光器14とから構成されている。
施例の構成を示すブロック図である。発光源側は、第1
の情報信号を出力する信号源22と、この第1の情報信
号に対応してパルスコード変調された第1の光信号を変
調器側に送出する投光器20と、変調器側から送出され
た第2の光信号を受光して復調する受光器21とから構
成されている。一方、変調器側は、投光器20と対向配
置されて第1の光信号を入射されて第2の光信号を出射
する上記第1実施例の光変調器10と、第2の情報信号
を出力する信号源12と、この第2の情報信号に対応し
て変化する駆動電圧を光変調器10に印加する駆動回路
11と、光変調器の入射面前方に配置されて発光源側か
ら送出された第1の光信号の所定量を反射し、第1の光
信号の所定量以外の残量を透過するハーフミラー13
と、このハーフミラー13で反射された第1の光信号を
受光して復調する受光器14とから構成されている。
【0021】上記の構成によれば、信号源22から出力
された第1の情報信号は投光器20に入力される。この
第1の情報信号に対応してパルスコード変調された第1
の光信号が投光器20から送出され、ハーフミラー13
に入射される。ハーフミラー13に入射された第1の光
信号の所定量は反射され、受光器14に受光されて復調
される。この結果、発光源側から変調器側に第1の情報
信号が通信される。一方、ハーフミラー13を透過した
第1の光信号の所定量以外の残量は光変調器10に入射
し、上記第1実施例の光通信装置と同様に、信号源12
から出力される第2の情報信号に対応してバイフェーズ
に進行方向を変調されて出射される。この結果、受光器
21はバイフェーズにパルスコード変調された光信号を
受光して復調する。この結果、変調器側から発光源側に
第2の情報信号が通信される。
された第1の情報信号は投光器20に入力される。この
第1の情報信号に対応してパルスコード変調された第1
の光信号が投光器20から送出され、ハーフミラー13
に入射される。ハーフミラー13に入射された第1の光
信号の所定量は反射され、受光器14に受光されて復調
される。この結果、発光源側から変調器側に第1の情報
信号が通信される。一方、ハーフミラー13を透過した
第1の光信号の所定量以外の残量は光変調器10に入射
し、上記第1実施例の光通信装置と同様に、信号源12
から出力される第2の情報信号に対応してバイフェーズ
に進行方向を変調されて出射される。この結果、受光器
21はバイフェーズにパルスコード変調された光信号を
受光して復調する。この結果、変調器側から発光源側に
第2の情報信号が通信される。
【0022】なお、上記実施例では、発光源側と変調器
側間で双方向通信が可能であるが、そのままでは同時に
は干渉し合うので、片方向の通信のみに限定される半二
重通信である。そこで、通信される光信号に送信開始お
よび送信終了を示すコードを付加することにより、これ
らを検出して通信方向の切り替えを行うことができる。
側間で双方向通信が可能であるが、そのままでは同時に
は干渉し合うので、片方向の通信のみに限定される半二
重通信である。そこで、通信される光信号に送信開始お
よび送信終了を示すコードを付加することにより、これ
らを検出して通信方向の切り替えを行うことができる。
【0023】本発明は上記実施例に限られるものではな
く、種々の変形が可能である。
く、種々の変形が可能である。
【0024】例えば、上記実施例では、コーナーキュー
ブプリズムを反射手段として用いているが、入射光を逆
進行方向に反射するものであればよく、コーナーキュー
ブリフレクタを用いてもよい。
ブプリズムを反射手段として用いているが、入射光を逆
進行方向に反射するものであればよく、コーナーキュー
ブリフレクタを用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光変調器
によれば、透明電極が楔形に対向配置されている電気光
学結晶の表面に設置されていることにより、透明電極に
印加する電圧をオンまたはオフすることに対応して、電
気光学結晶内部の屈折率分布が変化する。そのため、光
変調器に入射した光は入射時の逆進行方向に、または、
それとは異なる方向に出射される。従って、電気光学的
に光をパルスコード変調するので、高速変調が可能であ
り、従来よりも変調器を小型化できることと合わせて信
頼性を向上することができるという顕著な効果がある。
によれば、透明電極が楔形に対向配置されている電気光
学結晶の表面に設置されていることにより、透明電極に
印加する電圧をオンまたはオフすることに対応して、電
気光学結晶内部の屈折率分布が変化する。そのため、光
変調器に入射した光は入射時の逆進行方向に、または、
それとは異なる方向に出射される。従って、電気光学的
に光をパルスコード変調するので、高速変調が可能であ
り、従来よりも変調器を小型化できることと合わせて信
頼性を向上することができるという顕著な効果がある。
【0026】また、本発明の光通信装置によれば、第1
および第2の通信手段において、発光源側ではなくて変
調器側である第2の通信手段に本発明の光変調器を用い
ることにより、情報信号に対応して電気光学的にパルス
コード変調された光信号が送出される。そのため、第1
および第2の通信手段間で、情報信号を高速変調かつ高
い信頼性で双方向通信することができるという顕著な効
果がある。
および第2の通信手段において、発光源側ではなくて変
調器側である第2の通信手段に本発明の光変調器を用い
ることにより、情報信号に対応して電気光学的にパルス
コード変調された光信号が送出される。そのため、第1
および第2の通信手段間で、情報信号を高速変調かつ高
い信頼性で双方向通信することができるという顕著な効
果がある。
【図1】本発明の光変調器に係る第1実施例の構成を示
し、(a)は側面図であり、(b)は(a)に示すA−
A線に沿っての断面図である。
し、(a)は側面図であり、(b)は(a)に示すA−
A線に沿っての断面図である。
【図2】本発明の光変調器に係る第1実施例における透
明電極の配置を示す説明図である。
明電極の配置を示す説明図である。
【図3】本発明の光変調器に係る第2実施例の構成を示
す側面図である。
す側面図である。
【図4】本発明の光通信装置に係る第1実施例の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】本発明の光通信装置に係る第1実施例における
通信過程を示し、(a)は情報信号、(b)は電圧信
号、(c)は受信信号の波形図である。
通信過程を示し、(a)は情報信号、(b)は電圧信
号、(c)は受信信号の波形図である。
【図6】本発明の光通信装置に係る第2実施例の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図7】従来の光変調器における構成を示し、(a)は
正面図であり、(b)は断面図である。
正面図であり、(b)は断面図である。
1…電気光学結晶、2…透明電極、3…コーナーキュー
ブプリズム、4,7…反射面、5…入射面、6…コーナ
ーキューブ、10…光変調器、11…駆動回路、12,
22…信号源、13…ハーフミラー、14,21…受光
器、15…圧電素子、20…投光器。
ブプリズム、4,7…反射面、5…入射面、6…コーナ
ーキューブ、10…光変調器、11…駆動回路、12,
22…信号源、13…ハーフミラー、14,21…受光
器、15…圧電素子、20…投光器。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
H04B 10/152
(56)参考文献 特開 平1−293365(JP,A)
特開 平4−111548(JP,A)
特開 昭64−84122(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02F 1/29
G02B 5/00
H04B 10/00
Claims (2)
- 【請求項1】 入射光を該入射光の逆進行方向に反射す
る反射手段と、この反射手段の入射面前方に配置されて
該反射手段に対する入反射光を変調する変調手段とを備
える光変調器において、 前記反射手段はコーナーキューブであり、前記変調手段
は前記コーナーキューブの入射面上に設置されており、 前記変調手段は、楔状に対向形成されている表面を有す
るとともに一方の前記表面が前記反射手段の前記入射面
と対向するように設けられた電気光学結晶と、この電気
光学結晶の前記表面に設置されて駆動電圧を印加される
透明電極とを備え、前記駆動電圧に対応して変化する前
記電気光学結晶内部の屈折率分布に基づき、前記反射手
段に対する入反射光の進行方向を変調することを特徴と
する光変調器。 - 【請求項2】 空間を光信号の伝送経路として情報信号
を通信する第1および第2の通信手段を備える光通信装
置において、 前記第1の通信手段は、前記第2の通信手段に光を送出
する投光手段と、前記第2の通信手段から送出された光
信号を受光して復調する受光手段とから構成され、前記
第2の通信手段は、前記投光手段と対向配置されて前記
光を入射され、情報信号に対応して変化する駆動電圧を
印加されて進行方向を変調された前記光信号を出射する
請求項1記載の光変調器とから構成され、前記第1の通
信手段に前記第2の通信手段から前記情報信号を通信す
ることを特徴とする光通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05723393A JP3428059B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 光変調器および光通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05723393A JP3428059B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 光変調器および光通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265835A JPH06265835A (ja) | 1994-09-22 |
JP3428059B2 true JP3428059B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=13049822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05723393A Expired - Fee Related JP3428059B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 光変調器および光通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3428059B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4722564B2 (ja) * | 2005-05-30 | 2011-07-13 | 京セラ株式会社 | 無線通信システム、無線発信装置、および無線受信装置 |
JP2010034952A (ja) | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Toshiba Corp | 可視光通信システム及び可視光通信方法 |
JP4653828B2 (ja) | 2008-09-12 | 2011-03-16 | 株式会社東芝 | 可視光通信システム及び可視光通信装置 |
US8425059B2 (en) | 2009-12-01 | 2013-04-23 | The Boeing Company | Low power retro-reflective communications system and method |
CN105572867B (zh) * | 2016-03-24 | 2017-11-03 | 中国人民解放军63655部队 | 利用双楔形板和标准角锥棱镜实现反射光束偏转的方法 |
CN110426349B (zh) * | 2019-08-30 | 2023-05-30 | 青岛众瑞智能仪器股份有限公司 | 一种提高烟气分析仪稳定性的方法及其气室、测量仪 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP05723393A patent/JP3428059B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06265835A (ja) | 1994-09-22 |
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