JP3427366B2 - 微動操作用ジョイスティックにおける微動率の調整機構 - Google Patents

微動操作用ジョイスティックにおける微動率の調整機構

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JP3427366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡下で微動操
作を行うためのマイクロマニピュレータにおいて、その
微動率を調整する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基礎医学やバイオテクノロジーの分野で
は、生物の器官や生体組織、卵細胞や単一細胞等の細胞
類を保持し、吸引、注入、分割等の細胞処理を行うため
に細胞類を操作するマイクロマニピュレータにおいて、
これら細胞類に対して顕微鏡の視野内で微動操作を行う
際に、拡大の倍率に追従して細胞類を操作できるように
微動率を適切に調整することが重要であり、このための
微動率の調整機構が種々提案されている。
【0003】図3は、従来の細胞処理装置の構成を概略
的に説明する説明図である。図3において、この細胞処
理装置は、卵細胞1をシャーレ2内の試液に浸して載置
するステージ3と、この卵細胞1を固定的に保持する固
定保持部4と、細胞処理を実際に遂行するマイクロマニ
ピュレータ5と、卵細胞1に照明を当てた映像を観察す
るための光学系6とからなり、これら各部を一体に形成
して防振マット7上に置いて操作をするようになってい
る。
【0004】このマイクロマニピュレータ5は、細胞処
理の用途に合わせた各種のマイクロツール8を装着し、
その先端を3次元的に移動させる3次元移動機構を備え
ており、操作員が微動操作を指示するジョイスティック
9により、この3次元移動機構を油圧等で作動させるよ
うになっている。
【0005】ジョイスティック9は、庇状に形成された
支持枠11の先端を支点として操作桿12を垂下し、操
作桿12による直交する2方向(矢印)13の揺動を油
圧等により前記した3次元移動機構に伝達する伝達部1
4を設けたものであり、操作桿12を操作して主に水平
面内の2次元的な移動を微動操作するものである。操作
桿12は、直交する2方向(矢印)13の揺動を水平面
内の機械的な変位に変換する変換部15を有し、該変換
部15を支持枠11と連結する部位に設けている。
【0006】また、操作桿12を垂下して設ける他に、
変換部15に直接立てて設けるものも従来から一般的に
使用されていた。しかし、操作員が腕を引き上げること
無く低い位置で楽に操作できることから、この垂下して
設けるものが最近ではよく使用されるようになってい
る。この他にも、3次元移動機構における垂直方向に処
理対象物を移動する必要がある場合があり、そのために
垂直方向に微動操作する機構を近傍に設けた3次元的な
移動を可能にするものがある。
【0007】図4は、図3におけるジョイスティックの
変換部を説明する説明図である。図4において、このジ
ョイスティックの変換部は図示せぬ基台を有しており、
該基台上部には図示せぬリニアウェーベアリングを介し
て縦方向に移動自在にY軸移動台22が装着され、基台
下部には図示せぬリニアウェーベアリングを介して横方
向に移動自在にX軸移動台23が装着されている。X軸
移動台23の大径の貫通孔には移動量調整兼用の保持具
25が上下方向に移動可能に螺合され、この移動量調整
兼用の保持具25の円筒の下部には外周にローレットが
刻設された鍔部25aが設けられ、円筒内周上部には可
動球の上部を支持し上側への逃げを防ぐ湾曲面25bが
形成され、円筒内周下部には可動球26の下部を支持す
る可動球固定具27が螺合されている。
【0008】そして、可動球固定具27は略円筒形で、
内周が下方向に向かって拡径された貫通孔を有し、円筒
の下部には外周にローレットが刻設された鍔部27aが
設けられ、円筒の上端に可動球の下部を支持し下側への
逃げを防ぐ湾曲面27bが形成されている。また、前記
可動球26に貫設された円筒の孔には前記Y軸移動台2
2に垂下された固定球29の外周面が当接し、可動球2
6の円筒の孔下部には操作桿31の基端部が螺合されて
いる。
【0009】また、固定球29の中心をO、可動球26
の中心(操作桿31の傾動動作の中心点)をCとする
と、それぞれの中心O,Cを一致して配置すれば可動球
26は単に中心Oの回りを回転するのみであり、固定球
29と可動球26と移動体であるX軸移動台23及びY
軸移動台22の相互の位置関係に変動はない。
【0010】しかし、それぞれの中心O,Cを離隔して
配置すれば、例えば操作桿31をX軸方向(左右方向)
に傾動させると、固定球29はX軸方向には固定されて
いるため、可動球26自体も操作桿31と共に中心Oの
回りを揺動することになり、中心Oに対する揺動方向に
X軸移動台23を円滑に押し退けて移動させるようにな
っている。一方、操作桿31をY軸方向(前後方向)に
傾動させると、固定球29はY軸方向には移動可能なた
め、固定球29が中心Cの回りを揺動することになり、
中心Cに対する揺動方向にY軸移動台22を円滑に押し
退けて移動させるようになっている。
【0011】また、前記可動球固定具27及び可動球2
6と一体化したまま移動量調整兼用の保持具25のX軸
移動台23へのねじ込み量を加減することにより、可動
球26の円筒状の内壁26aに沿って固定球29との位
置関係を上下に移動させ、固定球29と可動球26の中
心距離を変化させて微動比率の調整を行う微動比率の調
整機構を構成している。
【0012】従って、変換部15の組立は、先ず、移動
量調整兼用の保持具25に可動球26を組み込み、次
に、可動球固定具27をねじ込んでこれらを一体化し
て、最後に、この一体化された移動量調整兼用の保持具
25をX軸移動台23にねじ込んで全体を固定する。ま
た、移動量調整兼用の保持具25の製作は、円筒形の外
周面にネジ溝を切る精密な加工を要し、その大きな径を
有する外周面へのネジ溝の形成は大掛かりであって多く
の作業時間を要し、この組立の順序も重要であるのが特
徴である。
【0013】実際に、この微動率の調整を必要とする場
合について述べる。例えば、先ず顕微鏡の広い視野にお
いて、即ち、顕微鏡の拡大率を小さく落として操作対象
物と操作の開始位置とを素早く大まかな粗い微動操作
(以下、省略して粗微動という)により選択し、次に、
その中の狭い部分的な視野を拡大して、即ち、拡大率を
大きなものに変更して緩慢で余裕のある緻密な微動操作
(以下、省略して密微動という)により細胞処理を実行
するようになっている。
【0014】従って、微動率の調整と共に顕微鏡を操作
して倍率の変更と視野中心の移動を行い、その他にも垂
直方向の移動や照明の調整を行う等、多様な操作を必要
とするのが普通である。つまり、既に設定を終えた操作
桿31の傾きをこれら多様な操作の最中に誤って崩し、
操作対象物の絶対位置をずらし易いのが特徴である。ま
た、この絶対位置をずらさないためには、予め可動球固
定具27をねじ込んで可動球26の動きを抑止する操作
を追加する場合もある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の微動率
の調整機構を使用して微動操作用ジョイスティックをマ
イクロマニピュレータ等に活用しようとする際、次に述
べる様な問題点があった。 (1)操作対象物を水平面内で2次元的に移動する他
に、この水平面に対して垂直な方向への移動を含む3次
元的な3軸微動操作を1本の操作桿により遂行させるこ
とが出来なかった。 (2)移動量調整兼用の保持具は、可動球を抱え込むた
めの充分な大きさと滑らかさ、可動球固定具とも共同で
きる内側のネジ溝等の機械構造を要するので、複雑な機
械加工を必要とする高いコストのものとなってしまう。 (3)移動量調整兼用の保持具の組み立ては、可動球や
可動球固定具との関係において組み込み順序が制約され
ると共に、これらの部材と一体化した重量があって外形
も大型のものを注意深く組み込むのは困難であり、やは
り製造コストを引き上げる原因となっていた。 (4)微動率の調整時には、前記した通り顕微鏡を含む
周辺の器具を同時に操作する必要があり、その操作の最
中に現在の操作桿の傾きを誤って崩し、操作対象物の絶
対位置を移動してしまう心配があり作業がやりにくいと
いう問題があった。
【0016】本発明は前述の問題点に鑑み、簡素で安価
な形態にも拘らず融通性があって、操作性の良い3軸微
動操作用ジョイスティックにおける微動率の調整機構を
提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、固定的な球体である固定球
を頸部を介して垂下し、水平面の2軸方向の一方の移動
台に上下方向に進退可能に支持された調整部材と、円筒
状の内壁を内部に形成して操作桿を外部に垂下し、該円
筒状の内壁を前記固定球の外周面に外接し、外周に上下
方向に刻設された長溝を有する可動球と、円筒状で、2
軸方向の他方の移動台の上下方向に貫設された大径の孔
に回転自在に支持され、円筒内の貫通孔に前記可動球を
抱えて回転自在に支持すると共に、前記可動球の長溝と
係合する係合ピンを突設した可動球ホルダーと、該可動
球ホルダーの回転を上下方向移動台の上下微動に変換し
て伝達する伝達手段と、を備え、前記操作桿を操作して
2軸方向の移動台をそれぞれ微動させ、前記調整部材を
操作して前記可動球の円筒状の内壁に沿って前記固定球
を上下に移動させ、固定球と可動球の中心距離を変化さ
せて微動率の調整を行うと共に、操作桿を回転させるこ
とにより、可動球ホルダーを回転させ、伝達手段を介し
て上下方向移動台を微動させてなることを特徴とするも
のである。また、前記微動操作用ジョイスティックは、
顕微鏡下で拡大視すべき対象物をマニピュレータで操作
する際に、このマニピュレータの微動操作をするもので
あるとしてもよい。また、前記調整部材は前記固定球取
付け側の移動台に上下方向に貫設された貫通孔に螺合さ
せ、固定球と反対側の頂部に回動させるための把持部を
有してなるとしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明によ
る微動操作用ジョイスティックにおける微動率の調整機
構の一実施例について説明する。図1及び図2は、本発
明による微動操作用ジョイスティックにおける微動率の
調整機構を示す分解斜視図である。図1及び図2におい
て、このジョイスティックの変換部41はXY基台42
を有しており、該XY基台42上部の溝42aには図示
せぬリニアウェーベアリングを介して縦方向に移動自在
にY軸移動台43が装着され、XY基台42下部の溝4
2bには図示せぬリニアウェーベアリングを介して横方
向に移動自在にX軸移動台45が装着されている。
【0019】また、前記Y軸移動台43の貫通孔43a
には調整部材47が螺合されている。該調整部材47
は、Y軸移動台43の貫通孔43aに螺合する螺子部4
8と、該螺子部48の上端に連設され把持して回転させ
るため外周にローレットが刻設された把持部49と、螺
子部48の下端に垂下された固定球50とから形成され
ている。
【0020】また、前記X軸移動台45の大径の貫通孔
45aには可動球ケース52の円筒部53が回転自在に
嵌合され、該円筒部53の外周に設けられた溝53aに
X軸移動台45に螺設された回転止め螺子54が当接し
て、可動球ケース52の回転が阻止されるようになって
いる。可動球ケース52の円筒部53の内周上部には可
動球57の上部を支持し上側への逃げを防ぐ湾曲面53
bが設けられ、円筒部内周下部には可動球57の下部を
支持する可動球固定具59が螺合されると共に、円筒部
53の下端には外周に歯車55が刻設された鍔部が設け
られている。そして、可動球ケース52は円筒部53と
歯車55とから構成されている。
【0021】また、可動球ケース52の円筒部53の内
周略中央にはピン56が突設され、該ピン56は可動球
57の外周に上下方向に刻設された縦溝57aと係合
し、可動球57の回転によってピン56及び可動球ケー
ス52が回転すると共に、可動球57はピン56に沿っ
て上下及び左右方向に回動可能となっている。
【0022】そして、前記可動球固定具59は略円筒形
で、内周が下方向に向かって拡径された貫通孔を有し、
円筒の下部には外周にローレットが刻設された鍔部59
aが設けられ、円筒の上端に可動球の下部を支持し下側
への逃げを防ぐ湾曲面59bが形成されている。そし
て、前記可動球57に貫設された円筒の孔には前記Y軸
移動台43に垂下された固定球50の外周面が当接し、
可動球57の円筒の孔下部には操作桿60の基端部が螺
合されている。
【0023】また、図2に示すように、前記歯車55に
は歯車61が噛合しており、該歯車61のボス部には内
螺子62aを有するインサート62が埋め込まれてい
る。そして、X軸移動台45には円形凹溝45bが刻設
され、該円形凹溝45bの中心には小径の貫通孔45c
が明けられている。該小径の貫通孔45cには小径のシ
ャフト63が挿通され、該シャフト63の下端の螺子6
3aは前記インサート62の内螺子62aに螺合すると
共に、シャフト63の上端には大径の螺子シャフト64
の一端が固設されている。
【0024】また、大径の螺子シャフト64の下端は前
記円形凹溝45bの底に当接して螺子シャフト64の下
方への移動が阻止されると共に、螺子シャフト64には
Z軸移動台65の雌螺子が螺合しており、該Z軸移動台
65は図示せぬリニアウェーベアリングを介してガイド
67の溝67aに沿って上下方向に移動自在に装着され
ている。そして、該ガイド67はボルト68,68によ
りX軸移動台45に立設されている。そして、Z軸移動
台65は歯車61の回転に伴いガイド67の溝67aに
沿って上下方向に移動可能で、下方向へ移動した場合に
は、前記円形凹溝45b内を移動可能で、円形凹溝45
bの底に当接して下方向への移動が阻止されるようにな
っている。
【0025】本実施例は以上のような構成よりなるの
で、操作杆60をX軸方向(左右方向)に傾動させる
と、固定球50はX軸方向には固定されているため、可
動球57自体も操作杆60と共に固定球50の中心Oの
回りを揺動することになり、中心Oに対する揺動方向に
X軸移動台45を円滑に押し退けて移動させるようにな
っている。この際、ピン56は可動球57の縦溝57a
の範囲内で係合可能なため、可動球57の揺動が阻害さ
れることはない。一方、操作杆60をY軸方向(前後方
向)に傾動させると、固定球50はY軸方向には移動可
能なため、固定球50が可動球57の中心Cの回りを揺
動することになり、中心Cに対する揺動方向にY軸移動
台43を円滑に押し退けて移動させるようになってい
る。この際、ピン56は可動球57の縦溝57aの範囲
内で係合可能なため、可動球57の揺動が阻害されるこ
とはない。
【0026】また、微動率を変更する場合には、調整部
材47の把持部49を把持して回動させ、固定球50を
可動球57の円筒孔内で移動させ、固定球50の中心O
と可動球57の中心Cの位置関係を調節することにより
微動率を変更することができ、中心Oと中心Cの位置が
接近しているほど微動率は小さく、離隔しているほど微
動率は大きくなる。従って、微動率の調整は、障害とな
り易いもののないジョイスティックの上側から行うの
で、その操作の最中に現在の操作桿の傾きを誤って崩す
ことがなく、操作対象物の絶対位置を移動してしまう心
配をせずに作業ができる。
【0027】次いで、操作杆60を回転させると、可動
球57が回転し、それに伴って可動球57の縦溝57a
と係合するピン56及び可動球ケース52も回転し、そ
の回転が歯車55,61を介してシャフト63及び螺子
シャフト64に伝達され、螺子シャフト64の回転に伴
いZ軸移動台65がガイド67に沿って上下方向に移動
する。また、回転止め螺子54を締め付けると、回転止
め螺子54が可動球ケース52の溝53aに当接して、
可動球ケース52の回転が阻止され、よって操作杆60
の回転が阻止され、Z軸移動台65が上下方向に移動す
ることはない。従って、操作対象物を水平面内で2次元
的に移動する他に、この水平面に対して垂直な方向への
移動を含む3次元的な3軸微動操作を1本の操作杆によ
り遂行させることができる。
【0028】なお、上述実施例では、固定球をY軸移動
台に垂下したが、これに限らず、固定球をX軸移動台に
垂下してもよいことは勿論である。また、上述実施例で
は、調整部材をY軸移動台の貫通孔に螺合させたが、こ
れに限らず、他の方法により調整部材を移動台に上下方
向に進退可能に支持させてもよい。また、本発明は前述
の実施例にのみ限定されるものではなく、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えうること
は勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明には次の効果
がある。 (1)変換部の機械的な構造が単純化されたので、構造
的な余裕が生まれ、操作対象物を水平面に対して垂直な
方向へ移動する3軸微動操作を1本の操作桿により遂行
させることができる。 (2)新たな上下微動部は、従来例のものに比べて小型
化され、かつ機械構造が簡単になって複雑な機械加工を
必要としない低コストのものとなる。 (3)微動率の調整は、障害となり易いもののないジョ
イスティックの上側から行うので、その操作の最中に現
在の操作桿の傾きを誤って崩すことがなく、操作対象物
の絶対位置を移動してしまう心配をせずに作業ができ
る。 以上の(1)、乃至(3)により、簡素で安価な形態に
も拘らず融通性があって、操作性の良い1本の操作杆に
よる3軸微動操作用ジョイスティックにおける微動率の
調整機構を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微動操作用ジョイスティックにお
ける微動率の調整機構を示す正面側から見た分解斜視図
である。
【図2】本発明による微動操作用ジョイスティックにお
ける微動率の調整機構を示す裏面側から見た分解斜視図
である。
【図3】従来の卵細胞処理装置の構成を概略的に説明す
る説明図である。
【図4】図3におけるジョイスティックの変換部を説明
する側断面図である。
【符号の説明】
41 ジョイスティックの変換部 42 XY基台 43 Y軸移動台 45 X軸移動台 47 調整部材 48 螺子部 49 把持部 50 固定球 52 可動球ケース 53 円筒部 54 回転止め螺子 55 歯車 56 ピン 57 可動球 57a 可動球の縦溝 59 可動球固定具 60 操作杆 61 歯車 63 シャフト 64 螺子シャフト 65 Z軸移動台 67 ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05G 1/00 - 25/04 B25J 7/00 G06F 3/033 330 G02B 19/00 - 21/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定的な球体である固定球を頸部を介し
    て垂下し、水平面の2軸方向の一方の移動台に上下方向
    に進退可能に支持された調整部材と、 円筒状の内壁を内部に形成して操作桿を外部に垂下し、
    該円筒状の内壁を前記固定球の外周面に外接し、外周に
    上下方向に刻設された長溝を有する可動球と、 円筒状で、2軸方向の他方の移動台の上下方向に貫設さ
    れた大径の孔に回転自在に支持され、円筒内の貫通孔に
    前記可動球を抱えて回転自在に支持すると共に、前記可
    動球の長溝と係合する係合ピンを突設した可動球ホルダ
    ーと、 該可動球ホルダーの回転を上下方向移動台の上下微動に
    変換して伝達する伝達手段と、を備え、 前記操作桿を操作して2軸方向の移動台をそれぞれ微動
    させ、前記調整部材を操作して前記可動球の円筒状の内
    壁に沿って前記固定球を上下に移動させ、固定球と可動
    球の中心距離を変化させて微動率の調整を行うと共に、
    操作桿を回転させることにより、可動球ホルダーを回転
    させ、伝達手段を介して上下方向移動台を微動させてな
    ることを特徴とする微動操作用ジョイスティックにおけ
    る微動率の調整機構。
  2. 【請求項2】 前記微動操作用ジョイスティックは、顕
    微鏡下で拡大視すべき対象物をマニピュレータで操作す
    る際に、このマニピュレータの微動操作をするものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の微動操作用ジョイ
    スティックにおける微動率の調整機構。
  3. 【請求項3】 前記調整部材は前記固定球取付け側の移
    動台に上下方向に貫設された貫通孔に螺合させ、固定球
    と反対側の頂部に回動させるための把持部を有してなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の微動操作用ジ
    ョイスティックにおける微動率の調整機構。
JP20969395A 1995-08-17 1995-08-17 微動操作用ジョイスティックにおける微動率の調整機構 Expired - Lifetime JP3427366B2 (ja)

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DE19633398A DE19633398B4 (de) 1995-08-17 1996-08-19 Vorrichtung zur Feineinstellung eines Mikro-Manipulators

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