JP3427105B2 - 生体試料培養容器 - Google Patents

生体試料培養容器

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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャーレ内に容れ
られた生体試料の培養および観察に用いられる生体試料
培養容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】細胞等の生体試料の観察に際しては、生
きたままの生体試料を観察することが重要である。シャ
ーレに生体試料を容れて培養するとともに、この状態で
顕微鏡観察することも考えられる。しかし、この方法で
は、培養液が蒸発して濃縮したり、空気中の微生物が培
養液中に混入したり、或いは、空気中の気体成分が培養
液に溶け込んで培養液の成分が変化したりして、その結
果、培養条件が変化して不適切なものになる。
【0003】このような問題に対処するために、例え
ば、培養液の液面上にオイルを広げることで培養液と空
気との接触を防止することが考えられるが、この方法で
は、オイル成分が培養液に混入して培養液が変質した
り、空気の振動により表面が揺れて生体試料を観察する
上で支障が生じる。また、蓋を設けて密閉空間とし、こ
の密閉空間内において一定条件下で生体試料を培養する
ことも考えられるが、この方法では、蓋の内面に水滴が
付着して、生体試料を観察することが困難となる。さら
に、培養液の液面上に落とし蓋をすることも考えられる
が、この方法では、シャーレ壁面と落とし蓋との間に隙
間が残り、この隙間で培養液と空気とが接することか
ら、上記と同様の問題が生じる。
【0004】一方、生体試料を培養しながら観察をする
ことを目的とする生体試料培養容器として、幾つかのタ
イプのものが知られている。例えば、特公平2−304
69号公報に開示された生体試料培養容器は、培養液を
容れる反応容器と、その反応容器の下方に配された光源
と、反応容器に容れられた培養液に先端部が浸かる光学
部材(対物レンズ)とを備えて、この光学部材により反
応容器内の生体試料を観察するものである。しかし、こ
の生体試料培養容器では、培養液の液面が空気と接して
いることから、培養液の濃縮、微生物の培養液中への混
入、および、培養液の成分の変化等に因り、培養条件が
変化して不適切なものになる。
【0005】また、USP3,726,597号公報に開
示された生体試料培養容器は、2枚の板状ガラスを平行
配置して密閉空間を作り、この密閉空間に容れられた培
養液中の生体試料を観察するものである。しかし、この
生体試料培養容器では、生体試料を培養する際に必要な
気体成分を供給することができないことから、生体試料
の培養を長時間に亘って行うことができない。
【0006】また、USP4,301,252号公報に開
示された生体試料培養容器は、シャーレを容器内に容れ
て、この容器内の湿度、温度およびガスの制御を行うも
のである。しかし、この生体試料培養容器では、蓋の内
面に水滴が付着して、シャーレ内の生体試料を観察する
ことが困難となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
生体試料培養容器は、培養液中の生体試料を一定条件下
で長時間に亘って培養することができず、或いは、その
生体試料を観察することが困難である。一定条件下での
長時間に亘る生体試料の培養および容易な生体試料の観
察の双方が可能な生体試料培養容器は未だ知られていな
い。本発明は、上記問題点を解消する為になされたもの
であり、培養液中の生体試料を一定条件下で長時間に亘
って培養することができるとともに、その生体試料を観
察することが容易である生体試料培養容器を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る生体試料培
養容器は、シャーレ内に容れられた生体試料の培養およ
び観察に用いられる生体試料培養容器であって、(1) シ
ャーレの底部内面より面積が小さく透明である平板状の
窓部と、窓部の周囲の上部周縁部と、上部周縁部に対し
て窓部を突出させる側壁部とを有する上部部材と、(2)
一部に透明窓が形成されシャーレを載置する載置部と、
載置部の周囲の下部周縁部とを有する下部部材と、を備
えることを特徴とする。さらに、下部部材の載置部の上
にシャーレを載置して下部部材の上に上部部材を置いた
ときに、上部部材と下部部材との間に密閉空間が形成さ
れ、上部部材の窓部がシャーレの内部にあってシャーレ
の底部内面に対し離間している、ことを特徴とする。
【0009】この生体試料培養容器によれば、上部部材
と下部部材とにより形成される密閉空間にシャーレが置
かれることから、培養条件は一定に維持される。シャー
レに容れられた培養液の液面が密閉空間内の所定の気体
と接することができることから、シャーレ内における培
養の為に必要な気体が生体試料に供給されるので、長時
間に亘って生体試料を培養することができる。また、上
部部材の窓部および下部部材の透明窓が透明であって、
これらの間の距離を短くすることができるので、培養液
中の生体試料を容易に観察することができる。さらに、
上部部材の窓部がシャーレ内の培養液に接することがで
きることから、窓部に水滴が付着することがないので、
この点でも、シャーレに容れられた培養液で培養されて
いる生体試料を観察することが容易である。
【0010】また、本発明に係る生体試料培養容器は、
上部部材の窓部と下部部材の載置部との間の距離を調整
する距離調整手段を更に備えることを特徴とする。この
場合には、生体試料の培養時には、上部部材の窓部と下
部部材の載置部との間の距離を距離調整手段により拡げ
ることで、シャーレ内の培養液で培養されている生体試
料に負担をかけることなく好適な条件で培養することが
できる。一方、生体試料の観察時には、上部部材の窓部
と下部部材の載置部との間の距離を距離調整手段により
狭めることで、上部部材の窓部の上方に設けられるコン
デンサレンズと、シャーレ底部の上面にある生体試料と
の間の距離を短くすることができ、シャーレ内の培養液
で培養されている生体試料を好適な条件で容易に観察す
ることができる。
【0011】また、本発明に係る生体試料培養容器は、
上部部材の窓部が石英ガラスからなることを特徴とす
る。この場合には、培養液中の蛍光標識された生体試料
に励起光を照射して、この生体試料で発生した蛍光を観
察するのに好適である。
【0012】また、本発明に係る生体試料培養容器は、
密閉空間に通じる開口が上部部材または下部部材に設け
られていることを特徴とする。この場合には、この開口
を通じて密閉空間内に生体試料培養に必要な所定の気体
(例えば5%のCO2ガスや水蒸気を含む空気)を供給
することができるので、更に長時間に亘って生体試料を
培養することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0014】(第1の実施形態)先ず、本発明に係る生
体試料培養容器の第1の実施形態について説明する。第
1の実施形態に係る生体試料培養容器1は、上部部材1
0および下部部材20を備えており、上部部材10と下
部部材20とが形成する密閉空間にシャーレ50が置か
れる。図1は、第1の実施形態に係る生体試料培養容器
1の構成を説明する図であり、同図(a)は平面図であ
り、同図(b)は断面図である。図2は、第1の実施形
態に係る生体試料培養容器1の上部部材10の形状を説
明する図であり、同図(a)は平面図であり、同図
(b)は断面図である。図3は、第1の実施形態に係る
生体試料培養容器1の下部部材20の形状を説明する図
であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は側面
図であり、同図(c)はA-A'断面図であり、同図
(d)はB-B'断面図である。
【0015】図2に示すように、上部部材10は、窓部
11、上部周縁部12および側壁部13を有しており、
窓部11の中心点を通る直線を中心線とする回転対称形
である。窓部11は、シャーレ50の底部51の内面よ
り面積が小さく、透明であって、平板状である。上部周
縁部12は窓部11の周囲にあり、上部周縁部12に対
して窓部11が突出するように側壁部13により配され
ている。これにより、窓部11はシャーレ50の内部に
入り得る。
【0016】図3に示すように、下部部材20は、載置
部21および下部周縁部22を有している。載置部21
は、シャーレ50の底部51の外面より面積が大きく、
円形形状であって、シャーレ50を載置し得る。載置部
21の中央付近の一部に窓23が形成されている。この
窓23は、開口であってもよいし、透明部材からなるも
のであってもよい。下部周縁部22は、載置部21の周
囲にあり、載置部21近傍部分の上部が他の部分より一
段低い支持部24となっている。この支持部24の外径
は、上部部材10の上部周縁部12の外径より僅かに大
きい。これにより、上部部材10が下部部材20の上に
置かれるときに、上部部材10の上部周縁部12が下部
部材20の支持部24により位置決めされる。
【0017】図1に示すように、下部部材20の載置部
21の上にシャーレ50が載置される。また、下部部材
20の上に上部部材10が置かれる。このとき、上部部
材10の上部周縁部12と下部部材20の下部周縁部2
2(特に支持部24)とが互いに密着する。また、下部
部材20の載置部21に形成された窓23が開口である
場合には、載置部21とシャーレ50の底部51の外面
とが互いに密着する。なお、この密着に際して密着部に
グリース等を塗れば密着性を向上させる上で好適であ
る。このようにして、上部部材10および下部部材20
により密閉空間が形成される。また、上部部材10の窓
部11がシャーレ50の内部にあって、窓部11がシャ
ーレ50の底部51の内面に対し離間している。さら
に、上部部材10がシャーレ50の上縁52に対し少な
くとも一部で離間している。
【0018】また、下部部材20の下部周縁部22に
は、開口25および26が設けられている。これら開口
25,26は、上部部材10および下部部材20により
形成される密閉空間と外部とを通じさせるものであっ
て、ホースを接続するためのジョイント41,42が挿
入される。そして、これらを介して密閉空間内に所定の
気体が供給される。密閉空間内に供給される気体は、シ
ャーレ50内で生体試料を培養する為のものであって、
例えば5%のCO2ガスや水蒸気を含む空気である。
【0019】図4は、第1の実施形態に係る生体試料培
養容器1の使用方法を説明する断面図である。生体試料
培養容器1の使用時には、培養液60および生体試料が
容れられたシャーレ50が下部部材20の載置部21に
載置され、その下部部材20の上に上部部材10が置か
れる。このとき、上部部材10の側壁部13とシャーレ
50の側壁部53との間における培養液60の液面は、
上部部材10の窓部11の下面より高い位置にあり、培
養液60は、上部部材10の窓部11に接している。ま
た、上部部材10がシャーレ50の上縁52に対し少な
くとも一部で離間していることから、上部部材10と培
養液60の液面との間の空間と、下部部材20の下部周
縁部22とシャーレ50の側壁部53との間の空間と
は、互いにつながっている。そして、上部部材10の窓
部11の上方にコンデンサレンズ(図示せず)が設けら
れ、このコンデンサレンズにより照明光または励起光が
培養液60に照射される。また、下部部材20の窓23
の下方に対物レンズ(図示せず)が設けられ、この対物
レンズにより培養液60からの透過光または蛍光が観察
される。
【0020】したがって、この生体試料培養容器1を用
いれば、上部部材10と下部部材20とにより形成され
る密閉空間にシャーレ50が置かれることから、蒸発に
より培養液が濃縮することがなく、微生物が培養液中に
混入することがなく、また、培養液の成分が変化するこ
とも無いので、培養条件は一定に維持される。培養液6
0は、上部部材10の窓部11とシャーレ50の底部5
1との間だけでなく、上部部材10の側壁部13とシャ
ーレ50の側壁部53との間にもあることから、充分な
液量が確保されるので、この点でも生体試料を培養する
上で好適である。シャーレ50に容れられた培養液60
の液面が密閉空間内の所定の気体(例えば5%CO2
スを含む空気)と接していることから、シャーレ50内
における培養の為に必要な気体が生体試料に供給される
ので、長時間に亘って生体試料を培養することができ
る。また、下部部材20の下部周縁部22に開口25お
よび26が設けられていることにより、密閉空間内に所
定の気体を供給することができるので、更に長時間に亘
って生体試料を培養することができる。
【0021】また、上部部材10の窓部11および下部
部材20の窓23が透明であって、これらの間の距離を
短くすることができるので、上部部材10の窓部11の
上方に設けられたコンデンサレンズにより培養液60に
照明光または励起光を照射し、下部部材20の窓23の
下方に設けられた対物レンズにより培養液60からの透
過光または蛍光を観察することで、培養液60中の生体
試料を観察することができる。上部部材10の窓部11
がシャーレ50内の培養液60に接しているので、窓部
11に水滴が付着することがない。したがって、シャー
レ50に容れられた培養液60で培養されている生体試
料を観察することが容易である。
【0022】なお、培養液60中の生体試料が蛍光標識
されていて、励起光を照射して生体試料で発生した蛍光
を観察する場合には、上部部材10の窓部11は無蛍光
性の石英ガラスからなるのが好適であり、下部部材20
の窓23も石英ガラスからなるのが好適である。また、
高倍率の対物レンズを用いて生体試料を観察する場合に
は、対物レンズと生体試料との距離を短くする必要があ
り、その為には、下部部材20の窓23は開口であるの
が好適であり、また、シャーレ50は、底部51の厚み
が薄いのが好適である。さらに、シャーレ50について
は底部51の一部に開口を設けて該開口を薄いカバーガ
ラスで覆ったものを用いることで、更に高倍率の観察を
することができる。
【0023】(第2の実施形態)次に、本発明に係る生
体試料培養容器の第2の実施形態について説明する。図
5は、第2の実施形態に係る生体試料培養容器2の構成
を説明する図であり、同図(a)は平面図であり、同図
(b)は断面図である。
【0024】第2の実施形態に係る生体試料培養容器2
は、上部部材10の窓部11と下部部材20の載置部2
1との間の距離を調整する距離調整手段を有するもので
ある。この距離調整手段として、上部部材10を載置す
る中間部材30が更に備えられている。中間部材30
は、回転対称の略筒状のものであって、その内径がシャ
ーレ50の側壁部53の外径より大きく、その側壁外面
がネジ構造とされている。また、下部部材20の下部周
縁部22の内面もネジ構造とされている。そして、下部
部材20と中間部材30との螺合作用により、上部部材
10の窓部11と下部部材20の載置部21との間の距
離を調整することができる。なお、上部部材10と中間
部材30とは一体化されていてもよい。
【0025】この生体試料培養容器2は、上記の第1の
実施形態に係る生体試料培養容器1と略同様の動作およ
び効果を奏することができる他、上部部材10の窓部1
1と下部部材20の載置部21との間の距離を距離調整
手段により調整することにより、生体試料の培養時およ
び観察時それぞれで好適な条件を設定することができ
る。
【0026】図6は、第2の実施形態に係る生体試料培
養容器2の生体試料培養時の使用方法を説明する断面図
である。この図に示すように、生体試料培養時には、上
部部材10の窓部11と下部部材20の載置部21との
間の距離を長くする。このようにすることで、シャーレ
50内の培養液60の移動が容易となり、シャーレ50
内の培養液60で培養されている生体試料に負担をかけ
ることなく好適な条件で培養することができる。
【0027】図7は、第2の実施形態に係る生体試料培
養容器2の生体試料観察時の使用方法を説明する断面図
である。この図に示すように、生体試料観察時には、上
部部材10の窓部11と下部部材20の載置部21との
間の距離を短くする。このようにすることで、上部部材
10の窓部11の上方に設けられるコンデンサレンズ
と、シャーレ50の底部51の上面にある生体試料との
間の距離を短くすることができ、シャーレ50内の培養
液60で培養されている生体試料を好適な条件で容易に
観察することができる。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る生体試料培養容器によれば、上部部材と下部部材と
により形成される密閉空間にシャーレが置かれることか
ら、培養条件は一定に維持される。シャーレに容れられ
た培養液の液面が密閉空間内の所定の気体と接すること
ができることから、シャーレ内における培養の為に必要
な気体が生体試料に供給されるので、長時間に亘って生
体試料を培養することができる。また、上部部材の窓部
および下部部材の透明窓が透明であって、これらの間の
距離を短くすることができるので、培養液中の生体試料
を容易に観察することができる。上部部材の窓部がシャ
ーレ内の培養液に接することができることから、窓部に
水滴が付着することがないので、シャーレに容れられた
培養液で培養されている生体試料を観察することが容易
である。すなわち、本発明に係る生体試料培養容器を用
いれば、一定条件下での長時間に亘る細胞等の生体試料
の培養および容易な生体試料の観察の双方が可能であ
る。
【0029】上部部材の窓部と下部部材の載置部との間
の距離を調整する距離調整手段を更に備える場合には、
生体試料の培養時および観察時それぞれで好適な条件を
設定することができる。上部部材の窓部が石英ガラスか
らなる場合には、培養液中の蛍光標識された生体試料に
励起光を照射して、この生体試料で発生した蛍光を観察
するのに好適である。密閉空間に通じる開口が上部部材
または下部部材に設けられている場合には、この開口を
通じて密閉空間内に生体試料培養に必要な所定の気体を
供給することができるので、更に長時間に亘って生体試
料を培養することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る生体試料培養容器の構成
を説明する図である。
【図2】第1の実施形態に係る生体試料培養容器の上部
部材の形状を説明する図である。
【図3】第1の実施形態に係る生体試料培養容器の下部
部材の形状を説明する図である。
【図4】第1の実施形態に係る生体試料培養容器の使用
方法を説明する断面図である。
【図5】第2の実施形態に係る生体試料培養容器の構成
を説明する図である。
【図6】第2の実施形態に係る生体試料培養容器の生体
試料培養時の使用方法を説明する断面図である。
【図7】第2の実施形態に係る生体試料培養容器の生体
試料観察時の使用方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
1,2…生体試料培養容器、10…上部部材、11…窓
部、12…上部周縁部、13…側壁部、20…下部部
材、21…載置部、22…下部周縁部、23…窓、24
…支持部、25,26…開口、30…中間部材、41,
42…ジョイント、50…シャーレ、51…底部、52
…上縁、53…側壁部、60…培養液。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーレ内に容れられた生体試料の培養
    および観察に用いられる生体試料培養容器であって、 前記シャーレの底部内面より面積が小さく透明である平
    板状の窓部と、前記窓部の周囲の上部周縁部と、前記上
    部周縁部に対して前記窓部を突出させる側壁部とを有す
    る上部部材と、 一部に透明窓が形成され前記シャーレを載置する載置部
    と、前記載置部の周囲の下部周縁部とを有する下部部材
    と、 を備え、 前記下部部材の前記載置部の上に前記シャーレを載置し
    て前記下部部材の上に前記上部部材を置いたときに、前
    記上部部材と前記下部部材との間に密閉空間が形成さ
    れ、前記上部部材の前記窓部が前記シャーレの内部にあ
    って前記シャーレの底部内面に対し離間している、 ことを特徴とする生体試料培養容器。
  2. 【請求項2】 前記上部部材の前記窓部と前記下部部材
    の載置部との間の距離を調整する距離調整手段を更に備
    えることを特徴とする請求項1記載の生体試料培養容
    器。
  3. 【請求項3】 前記上部部材の前記窓部が石英ガラスか
    らなることを特徴とする請求項1記載の生体試料培養容
    器。
  4. 【請求項4】 前記密閉空間に通じる開口が前記上部部
    材または前記下部部材に設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の生体試料培養容器。
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