JP3427019B2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JP3427019B2
JP3427019B2 JP27721999A JP27721999A JP3427019B2 JP 3427019 B2 JP3427019 B2 JP 3427019B2 JP 27721999 A JP27721999 A JP 27721999A JP 27721999 A JP27721999 A JP 27721999A JP 3427019 B2 JP3427019 B2 JP 3427019B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空成形用の成形
型に関する。
【0002】
【従来の技術】サンドイッチ構造のコア材として、近年
ハニカムコアに代えて発泡プラスチックコア(以下、発
泡コアと略す)が注目されており、たとえば、航空機や
高速鉄道車両の外板、またはブレードの芯材として採用
されている。このような発泡コアは、等方性を有し、耐
衝撃性に優れ、複雑な形状に成形可能など、優れた特徴
を備えている。
【0003】発泡コアの成形方法として、真空成形法
(ストレッチ成型法)がある。真空成型法は、発泡プラ
スチックである被成形材を加熱して軟化させておき、こ
の軟化した被成形材を成形型の上に載置し、さらにその
上からストレッチラバーで覆い、真空引きする。する
と、ストレッチラバーによって軟化した被成形材が成形
型に押付けられ、型面の形状が被成形材に忠実に再現さ
れる。その後冷却して硬化させ、トリミングを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように真空成
型法では、成形型を必要とするが、形状の異なるコアを
製造するたびに新たに成形型を製造しなければならな
い。これによって、加工工数が多くなり、また製造コス
トも高くなってしまう。このような現状から、形状の異
なる発泡コア毎に成形型を一から製作するのでなく、型
面の形状のみを自由に変更できる成形型が望まれてい
る。本発明の目的は、型面の形状を変更可能な成形型を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、伸縮可能であ
り、端部に支持ヘッドが取付けられる伸縮支持手段を複
数個、相互に平行に縦横に配置し、外方に臨む各支持ヘ
ッドの支持面が、球面の一部を形成し、かつ被成形材を
押付けたとき支持ヘッドの支持面を滑らかに連ねて型面
を形成するように弾性を有する材料から成り、各支持面
が、予め設定された型面の3次元曲面に沿って配置され
るように各伸縮支持手段を伸縮させて型面を形成する形
状変更成形型と、一方が開口する気密な容器とを有し、
支持ヘッドが開口側となるように前記形状変更成形型を
容器に収容し、熱可塑性合成樹脂から成る板状の被成形
材を加熱軟化させて各支持ヘッド上に載置し、容器内を
真空引きして真空成形することを特徴とする成形型であ
る。
【0006】本発明に従えば、成形型は複数の伸縮支持
手段を有し、各伸縮支持手段の端部には外方に臨む支持
ヘッドが取付けられる。この伸縮支持手段が気密な容器
に縦横に収容され、外方に臨む支持ヘッドの支持面を連
ねた面が型面となる。したがって、設定される型面の3
次元曲面に沿って各支持ヘッドの支持面が配置されるよ
うに、伸縮支持手段を個別に伸縮させることによって、
型面を決定することができる。
【0007】型面決定後、加熱軟化した被成形材を各支
持ヘッド上に載置し、さらにその上からたとえばストレ
ッチラバーで覆って密封空間を形成し、その後真空引き
することによって、真空成形を行う。
【0008】このように、本発明の成形型の型面は伸縮
支持手段を伸縮させて形成されるので、容易に型面を変
更することができる。すなわち、形状の異なるコアを製
造するたびに成形型を新たに製造する必要がなく、設定
する型面の3次元曲面を変更するだけで容易に型面を変
更可能で、また,成形時の被成形材肉厚の不均一を防止
でき、加工工数および製造コストを大幅に削減すること
ができる。
【0009】支持ヘッドの支持面は、球面の一部を形成
し、弾性を有する材料から成り、この弾性というのは、
被成形材を押付けたとき支持ヘッドの支持面を滑らかに
連ねて型面を形成する。こうして支持ヘッドは弾性を有
することにより、角部など、被成形材を押付けたときに
大きな力が作用する部分は凹み、型面を滑らかに連ねて
高精度に型面を形成することができる。本発明は、支持
ヘッドは、ユニバーサルジョイントを介して、伸縮支持
手段の端部に取付けられることを特徴とする。本発明
は、伸縮可能であり、端部に支持ヘッドが、ユニバーサ
ルジョイントを介して、取付けられる伸縮支持手段を複
数個、相互に平行に縦横に配置し、外方に臨む各支持ヘ
ッドの支持面が、予め設定された型面の3次元曲面に沿
って配置されるように各伸縮支持手段を伸縮させて型面
を形成する形状変更成形型と、一方が開口する気密な容
器とを有し、支持ヘッドが開口側となるように前記形状
変更成形型を容器に収容し、熱可塑性合成樹脂から成る
板状の被成形材を加熱軟化させて各支持ヘッド上に載置
し、容器内を真空引きして真空成形することを特徴とす
る成形型である。本発明は、支持ヘッドの支持面は、球
面の一部を形成することを特徴とする。
【0010】各支持ヘッド上に被成形材が載置されて押
付けられるとき、加熱軟化している被成形材が押し広げ
られる。このとき、支持ヘッドがユニバーサルジョイン
ト28によって回動自在に支持されるので、支持面が滑
らかに連なるように各支持ヘッドが回動して位置決めさ
れる。このようにして、支持ヘッドの支持面が設定され
た3次元曲面に沿うように、いわば自動的に位置決めさ
れ、高精度に型面を形成することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある形状変更成形型16を用いた真空成形装置1の概略
的な構成を示す断面図である。真空成形装置1は、サン
ドイッチ構造の発泡コアを成形するものとする。
【0017】真空成形装置1は、加熱部A、真空成形部
Bおよび型形成トリム部Cの3つの部分から構成され
る。加熱部Aには加熱装置2が配置され、熱可塑性発泡
合成樹脂からなる被成形材である発泡コア5はここで加
熱軟化される。
【0018】型形成トリム部Cには形状変更成形型16
が配置され、ここで真空成形用の型が形成される。つま
りここで、製造する発泡コアの形状に応じて成形型16
の型面の形状を変更する。
【0019】加熱部Aと型形成トリム部Cとの間に真空
成形部Bがあり、型形成トリム部Cで形成された成形型
16が真空成形部Bに移動し、加熱部Aで加熱された発
泡コア5が真空成形部Bの成形型16まで搬送され、真
空成形部Bで真空成形が行われる。
【0020】発泡コア5は矩形板状の発泡合成樹脂であ
り、一対のシリコンゴムシート6,7で覆われる。発泡
コア5の上面を覆うシリコンゴムシート6は矩形状の外
枠8を有し、同様に発泡コア5の下面を覆うシリコンゴ
ムシート7も矩形状の外枠9を有する。したがって、発
泡コア5を下側のシリコンゴムシート7上に載置し、上
側のシリコンゴムシート6をかぶせ、下側の外枠9と上
側の外枠8とを重ねて挟持することによって、シリコン
ゴムシート6,7間が気密に接合される。また下側のシ
リコンゴムシート7には、複数の透孔10が形成されて
いる。
【0021】本実施形態の加熱装置2は、上面盤11お
よび下面盤12を有し、上面盤11および下面盤12に
はそれぞれヒータが内蔵されている。また、上面盤11
は上面盤昇降モータ13によって昇降可能となってい
る。したがって、上面盤11を上昇させた状態でシリコ
ンゴムシート6,7で覆われた発泡コア5を下面盤12
に載置し、上面盤11を下降させて発泡コア5を加熱装
置にセットし、セットした発泡コア5を所定時間加熱す
ることによって発泡コア5を軟化させることができる。
【0022】加熱部Aで加熱された発泡コア5は、本実
施形態では搬送手段3で真空成形部Bまで搬送される。
搬送手段3は加熱部Aから真空成形部Bまで搬送する水
平搬送部と、成形型16上に搬送された発泡コア5を成
形型16まで降下させる昇降搬送部とを有する。搬送中
には発泡コア5はシリコンゴムシート6,7によって覆
われているので、加熱軟化した発泡コア5の温度が搬送
中に急激に低下すると言ったことが防がれる。また、搬
送作業は、発泡コア5を挟持せず、シリコンゴムシート
6,7の外枠8,9を把持して搬送するので、搬送中に
発泡コア5の変形、位置ずれなどが防がれる。
【0023】形状変更成形型16は、多数の伸縮支持手
段25から構成される。伸縮支持手段25は上下に伸縮
可能なシリンダから成り、ユニバーサルジョイント28
によって回動自在に支持ヘッド26が上端部に取付けら
れる。この複数の伸縮支持手段26は真空成形容器15
で、相互に平行に縦横に密に収容され、上方に臨む各支
持ヘッド26の支持面26aを連ねた3次元曲面が成形
型16の型面となる。したがって、各支持ヘッド26の
高さを調整することで型面の形状を変更することができ
る。そのために、型形成トリム部Cにはヘッド高さ調整
ロボット17が設けられる。また、成形後の発泡コア5
をトリムするトリムロボット18も型成形トリム部Cに
設けられる。
【0024】図2は、型形成トリム部Cの構成を示す斜
視図である。型形成トリム部Cにはフレーム36が設け
られ、このフレーム36の下に形状変更成形型16が配
置される。フレーム36上にはX−Yテーブル35が設
置され、このX−Yテーブル35にヘッド高さ調整ロボ
ット17およびトリムロボット18が水平面内で移動可
能に支持される。
【0025】ヘッド高さ調整ロボット17は、たとえば
上下に伸縮自在のロボットであり、下端部にハンド20
が装着され、このハンド20で支持ヘッド26を把持し
て上方へ引上げるか、下方へ押込むか、もしくは支持ヘ
ッド26を回転させて上下させることによって支持ヘッ
ド26の高さを調整することができる。ヘッド高さ調整
ロボット17は前述したようにX−Yテーブル35で移
動可能に設けられるので、成形型16の全ての支持ヘッ
ド26の高さを調整することが可能である。
【0026】トリムロボット18は多関節型ロボットで
あり、手首部に超音波カッタ21を備える。トリム作業
は、成形後の発泡コア5からシリコンゴムシート6,7
を外し、成形型16上に再び載置し、超音波カッタ21
で発泡コアを切断しながらX−Yテーブル35でトリム
ロボット18を移動させることによって、所定の形状に
発泡コア5を切断し、トリム作業を行うことができる。
【0027】また、トリム作業の他の方法として、超音
波カッタに代えて、トリムロボット18の手首にエンド
ミルなどの回転切削刃を設け、これによってトリム作業
を行うように構成してもよい。
【0028】図3は、伸縮支持手段25の構成を示す正
面図である。本実施形態では、伸縮支持手段25は伸縮
シリンダ27の上端部にユニバーサルジョイント28を
介して支持ヘッド26が回動自在に取付けられて構成さ
れる。
【0029】本実施形態では、支持ヘッド26は回動自
在に伸縮シリンダ27に取付けられるが、成形ケースに
よっては、たとえば限定された軸方向のみ支持ヘッド2
6を角変位可能に支持、または伸縮シリンダ27に完全
に固定される場合もある。
【0030】また本実施形態では、伸縮シリンダ27に
は、伸縮シリンダ27の伸縮を阻止するロック機構(図
示せず)が備えられる。したがって、ロック機構を解除
した状態でヘッド高さ調整ロボット17で支持ヘッド2
6を上下させて支持ヘッド26の高さ位置を調整した
後、ロック機構を作動させることによって、支持ヘッド
26の高さ位置が決められる。なお、本実施形態では、
伸縮支持手段25の伸縮量は一例として0〜300mm
である。
【0031】支持ヘッド26は前述したようにユニバー
サルジョイント28を介して伸縮シリンダ27の上端部
に回動自在、本実施形態では一例として±45°の範囲
で回動自在に取付けられる。また、支持ヘッド26は、
一例として、直径約80mm、厚さ20mmの板状のシ
リコンゴムから成り、弾性を有する。また、型面を形成
する支持ヘッド26の支持面26aは、一例として約4
00mmの曲率半径を有する球面の一部を形成する。本
実施形態では、このような直径80mmの支持ヘッドを
有する伸縮支持手段25が縦横に100mmの間隔をあ
け、真空成形容器15内全面に均一に立設されて収容さ
れる。なお、本実施形態の真空成形容器15の大きさ
は、一例として縦3000mm、横1550mmであ
る。
【0032】また、回動自在に取付けられる本実施形態
の支持ヘッド26は、外力が作用しない状態では中立位
置、たとえば、水平状態から±10°以内の範囲に戻る
ようにばね付勢されて構成される。
【0033】このよう支持ヘッド26の高さ調整は、設
定される型面の3次元曲面上に各支持ヘッドの支持面2
6aの中央が配置されるように調整する。この状態で発
泡コア5を各支持ヘッド26上に押付けると、各支持ヘ
ッドの支持面26aが滑らかに連なるように支持ヘッド
26が回動し、滑らかな型面が形成される。また支持ヘ
ッド26は弾性を有するので、角部などが存在すると、
この角部がへこみ、これによっても型面が滑らかに形成
される。
【0034】図4は、真空成形容器15の構造を示す断
面図である。真空成形容器15は、上方が開口する気密
な四角箱状であり、底部に支持台40が敷設される。支
持台40は、底壁43から離間して配置され、各伸縮支
持手段25を垂直に立設して支持する。
【0035】また、支持台40には複数の透孔45が形
成される。この支持台40と真空成形容器15の底壁4
3との間の空間に臨んで真空ホース接続口42が真空成
形容器15の側壁44に取付けられる。このような構成
によって、効率良く真空引きを行うことができる。
【0036】真空成形容器15の側壁44の上端部に
は、全周にわたってシール材19が設けられる。このシ
ール材19は、発泡コア5が真空成形容器15にセット
されたときに、発泡コア5を覆うシリコンゴムシート
6,7の下側の外枠9に気密に接触する。これによっ
て、真空成形容器15内に密閉した空間を形成すること
ができる。
【0037】また真空成形容器15の下部には移動手段
41が取付られ、これによって真空成形容器15は図1
の成形部Bと型形成トリム部Cとの間を移動可能とな
る。
【0038】次に図5に示すフローチャートを参照して
真空成形装置1による発泡コア5の製造方法について説
明する。
【0039】まず、ステップa1において、真空成形装
置1に設定された型面の3次元曲面に基づいて形状変更
成形型16の型面を形成する。すなわち、ヘッド高さ調
整ロボット17を用いて全ての支持ヘッド26の高さを
個別に調整する。
【0040】次にステップa2において型が決定した成
形型16を真空成形容器15ごと真空成形部Bに移動し
て所定の位置にセットし、真空ポンプ47の真空ホース
48を真空ホース接続口42に接続する。
【0041】ステップa1の型形成作業と平行して、ス
テップa3で発泡コア5をシリコンゴムシート6,7で
挟み込み、これを加熱装置2にセットし、ステップa4
で加熱装置2の上面盤11を降下させ、所定温度に加熱
する。所定温度になった後、一定時間保持し、熱可塑性
発泡合成樹脂から成る発泡コア5を軟化させる。
【0042】このように、本実施形態では時間を要する
型形成作業、および加熱作業を同時に行うことができる
ので、効率的である。
【0043】次のステップa5で、加熱終了後、上面盤
11を上昇させ、搬送手段3の水平搬送部で発泡コア5
を真空成形部Bに移動させる。このときの移動は、シリ
コンゴムシート6,7の外枠9,10を保持して搬送す
る。このように発泡コア5を挟持しないことにより、軟
化した発泡コア5が移動中に変形するといったことが防
がれる。
【0044】次のステップa6において搬送手段3の昇
降搬送部で発泡コア5を硬化させ、コアを成形型にセッ
トする。このとき、コア5はシリコンゴムシート6,7
によって覆われて保持されているので、位置ずれするこ
となく、高精度に位置決めを行うことができる。また、
前述したように外枠9が真空成形容器15のシール材1
9に押付けられることによって真空成形容器内に密封空
間が形成される。その後、真空ポンプ47を駆動して真
空引きを開始し、真空成形を行う。発泡コア5を覆う下
側のゴムシート7には複数の透孔10が形成されている
ので、この真空成形時には上側のシリコンゴムシート6
によって発泡コア5が型面に押付けられ、密着する。ま
た、このとき、コア5はシリコンゴムシート6,7内に
覆われて移動可能に保持されているので、型面の形状に
よって成形時に大きな引張り力が作用すると、シート
6、7内でコア5が移動し、これによってコア5の厚み
をほぼ均一にすることができる。
【0045】次のステップa7で、シリコンゴムシート
6,7の表面温度が60℃以下に冷却するまで真空引き
を継続する。冷却後、真空引きを止め、大気に開放し、
シート外枠8,9を利用して搬送手段3の昇降搬送部で
成形後の発泡コア5を上昇させる。
【0046】次のステップa8では、まず上側のシリコ
ンゴムシート6を取外して発泡コア5を一旦取外し、さ
らに下側のシリコンゴムシート7を取外す。
【0047】次のステップa9において、成形型16を
再び型形成トリム部Cに移動し、所定の位置にセットす
る。次に、数個の支持ヘッド26を、発泡コア5を保持
可能な支持ヘッド(図示せず)に交換する。本実施形態で
は、発泡コア保持可能な支持ヘッドは、支持ヘッド上に
突出する針を有し、この針に成形後の発泡コア5を突き
刺して発泡コア5を保持する。
【0048】このようにして、交換した複数の支持ヘッ
ドで発泡コア5を固定させ、シリコンゴムシート6,7
を外した発泡コア5を成形型16にセットする。その
後、トリムロボット18を用いてコアエキセス部をトリ
ムする。
【0049】次のステップa10において、トリムが完
了した発泡コア5を針から慎重に持ち上げ、トリムが完
全に完了していない部分を手作業でカットし、発泡コア
5が完成する。
【0050】この後、完成した発泡コア5の両表面に、
強化繊維24に樹脂を含浸させた半硬化状のプリプレグ
を複数枚貼りつけ、さらにこれをオートクレーブに挿入
して樹脂を加熱硬化させて、発泡コアを有するサンドイ
ッチ構造が完成する。
【0051】上述した本実施形態では、加熱装置2で加
熱し、搬送装置3で成形型16まで搬送する構成とした
が、本発明はこのような形態に限らず、図6に示す他の
実施形態のように、移動可能な加熱装置2aおよび昇降
可能な成形型16aを用いる構成としてもよい。
【0052】加熱装置2aは、真空成形部Bで、成形型
16aの上方に配置され、シリコンゴムシート6,7に
覆われた発泡コア5を上下に挟み、ヒータで加熱、軟化
させる。発泡コア5が軟化すると、発泡コア5を外枠3
0で保持し、加熱装置2aの上下ヒータをそれぞれ上下
に離脱させ、水平方向に退避させる。その後、成形型1
6aを上昇させ、発泡コア5を成形型16aに押しつけ
るとともに、シール材19と外枠9とを密着させて発泡
コア5を成形型16にセットする。その後、前述と同様
に真空引きを行い、真空成形する。
【0053】このようにして、搬送装置3で加熱軟化し
た発泡コア5を搬送するのでなく、発泡コア5は移動さ
せず、加熱装置2aおよび成形型16aを移動させて加
熱軟化した発泡コア5を成形型16aにセットすること
によって、加熱軟化してから成形型16aにセットする
までの発泡コア5の温度低下をさらに抑制することがで
きる。
【0054】また、本実施形態では、支持ヘッド26の
高さ調整はヘッド高さ調整ロボット17によって1本ず
つ高さ調整を行ったが、本発明はこのような形態に限ら
ず、たとえば伸縮支持手段25を油圧シリンダによって
構成し、支持ヘッド26の高さをそれぞれ各油圧シリン
ダを制御して調整するように構成してもよい。これによ
って、ヘッド高さを同時に調整することができ、型形成
を迅速に行うことができる。
【0055】また、本実施形態の真空成形装置はサンド
イッチ構造の発泡コアの真空成形装置として説明した
が、本発明はこれに限らず、熱可塑性合成樹脂の真空成
形であれば適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明の成形型は、支持ヘ
ッドを有する複数の伸縮支持手段を用いて型面を自由に
変更できるので、発泡コアの形状が異なるたびに成形型
を製造する必要がなく、たとえば上述した実施形態で
は、成形型費用をコア加工工数およびトータル時間を大
幅に削減することができる。
【0057】支持ヘッドの支持面は、球面の一部を形成
し、かつ弾性を有する材料から成り、この弾性というの
は、被成形材を押付けたとき支持ヘッドの支持面を滑ら
かに連ねて型面を形成し、したがって成形材が不所望に
凹むことなく成形することができるようになる。
【0058】支持ヘッドは、伸縮支持手段に、ユニバー
サルジョイントを介して回動自在に取付けられ、成形精
度を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の形状変更成形型16を
用いる真空成形装置1の全体の構成を示す断面図であ
る。
【図2】型形成トリム部Cの構成を示す斜視図である。
【図3】伸縮支持手段25を示す正面図である。
【図4】真空成形容器15を示す断面図である。
【図5】真空成形装置1による発泡コア5の製造工程を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態で用いる加熱装置2aお
よび成形型16aを示す断面図である。
【符号の説明】
1 真空成形装置 2,2a 加熱装置 3 搬送装置 5 発泡コア 6,7 シリコンゴムシート 8,9,30 外枠 15 真空成形容器 16,16a 形状変更成形型 17 ヘッド高さ調整ロボット 18 トリムロボット 25 伸縮支持手段 26 支持ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 51/36 B29C 51/10 B29C 51/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能であり、端部に支持ヘッドが取
    付けられる伸縮支持手段を複数個、相互に平行に縦横に
    配置し、外方に臨む各支持ヘッドの支持面が、球面の一
    部を形成し、かつ被成形材を押付けたとき支持ヘッドの
    支持面を滑らかに連ねて型面を形成するように弾性を有
    する材料から成り、各支持面が、予め設定された型面の
    3次元曲面に沿って配置されるように各伸縮支持手段を
    伸縮させて型面を形成する形状変更成形型と、 一方が開口する気密な容器とを有し、 支持ヘッドが開口側となるように前記形状変更成形型を
    容器に収容し、 熱可塑性合成樹脂から成る板状の被成形材を加熱軟化さ
    せて各支持ヘッド上に載置し、容器内を真空引きして真
    空成形することを特徴とする成形型。
  2. 【請求項2】 支持ヘッドは、ユニバーサルジョイント
    を介して、伸縮支持手段の端部に取付けられることを特
    徴とする請求項1記載の成形型。
  3. 【請求項3】 伸縮可能であり、端部に支持ヘッドが、
    ユニバーサルジョイントを介して、取付けられる伸縮支
    持手段を複数個、相互に平行に縦横に配置し、外方に臨
    む各支持ヘッドの支持面が、予め設定された型面の3次
    元曲面に沿って配置されるように各伸縮支持手段を伸縮
    させて型面を形成する形状変更成形型と、 一方が開口する気密な容器とを有し、 支持ヘッドが開口側となるように前記形状変更成形型を
    容器に収容し、 熱可塑性合成樹脂から成る板状の被成形材を加熱軟化さ
    せて各支持ヘッド上に載置し、容器内を真空引きして真
    空成形することを特徴とする成形型。
  4. 【請求項4】 支持ヘッドの支持面は、球面の一部を形
    成することを特徴とする請求項3記載の成形型。
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